星見様からスタート。
「嬉しげに、苦しげに、またたいておる。
キラキラ・・ピカピカ・・」
それを見守る天文台の職員たち。
「星たちの、ガルヒニ波長(?)をよんでいるんでしょうか?」
「本来受動態である星見様が、言葉を発する、
その行為自体が、メッセージのはずです」と香那美。
「憤怒かい 慈しみかい
星さまよ、いずこにいかれる」
おえら方の会議。
「この特務天文官の特異行動は、5年前、
南米消失の直前にも観測されている行動です。
あわせ、くだんの連続爆発事件の流れから、都内の各国情報機関は
極度の緊張状態にあります。大黒斑周期を前にしたこの状況も
悲劇のシナリオのプロローグに、酷似していると言えるでしょう。」
というエリッツ西島。
街頭モニターにうつるニュース映像。
「本日午後5時。東京都は、都内の一部の地域におすまいの皆さんに対し
夜間外出禁止令を含む特別治安警報の発令を決定いたしました。
この警報は連続して発生しましたビル爆破テロ事件を考慮し
都民の皆様の安全を守るため施行されるもので
適応されます地域は・・」
その映像が流れる中、歩くジュライ。
銀がめざると、どこかの神社で、アンバーがそばにいました。
「かわいい寝顔だった」
たばこ屋。
「アンバーの居場所をさぐらせようとしているんだが
連絡がとれなくなった。で、様子を見に来てみたら」とマオ。
黒はピンクの封筒をみつけ
「アンバー!」と叫んで外へとびだします。
「どうした?」
外へでると黄が車で待っていました。
「乗れよ、急ぐんだろう」
香那美は未咲に電話。
「星見様が?」
「ほんとはかん口令がしかれてるんだけどねえ。
美咲の耳にだけはいれとこうと思って。
あとビル爆破のときに輝いた星のリストもおくっといた。
あれって契約者がらみ?
諜報機関どうしの報復合戦じゃないの?」
「え」
「上のほうから話がもれてきた。
影で動いていくらの彼らが、表立って事件をおこすなんて
私には信じられない。ひょっとしたら」
未咲は走り去る車を目撃。
黄の車で移動する黒とマオ。
「どうしてアンバーが銀を?
南米時代、組織を抜けるまでは
おまえとチームを組んでいたってのはきいていたが。
おまえとアンバーの間に何があった」
「とめろ。道が違う!」黒、マオには返事せず。
未咲をたずねてきたジュライ。
「未咲」
「私に何か御用?」
「ノーベンバーに何かあったら、警察へ。未咲のところへ」
「彼に何かあったの?」
「戻ってこない」
「どこにいったか、場所はわかる?」
「仲間には、糸をつけてある」
「おしえて。いっしょにいこう」
「仲間?」
「はじめ、まして。おはよう。こんにちは。こんばんは。
おやすみ、なさい。」
雨霧がマキにホットミルクをもってきてくれました。
「ありがとう」
熱くて飲めないマキ。
「あわてるな。ゆっくり飲め」
「だって。冷えたミルクじゃ対価にならない」
「談笑中もうしわけないが、とりあえず一服させてもらえないだろうか」
と縄でしばられたいるノーベンバー11。
「スーツの左ポケットにはいっているんだが」
「君のからだにふれるわけにはいかない。
君は優秀な契約者だ。あの高熱を一瞬の判断でしりぞけた」
アンバーの攻撃をうまくふせいでいたらしい。
「そんな言葉より、今は支援のほうがありがたいんだが」
「たばこというのは、吸う人間よりも
まわりの人間に対する害が
大きいということを、
知っているか?
発がん性の高いジメチルニトロソアミンは
主流煙に5.3〜43ナノグラム含まれるのに対し
副流煙では680・・」
「言われなくともわかってる。」
「対価を払わない契約者がどうなるか
一度観てみたいと思っていた。
ほんとかな。
バターのように
とけてしまうというのは。
冗談だ。
通りに自動販売機があった」
とでていく雨霧。
ノーベンバー11はほっと息をつきます。
「はじめまして、おはよう・・」とくりかえすマキ。
「いまどき感心な少年だ。
ビル爆破の間にも勉強とはね」
「なんだか不思議な気分になるんだ。
アンバーからおそわった。
最初は意味ないと思ってた。
言葉じゃ何も伝えられない。
ただの音の羅列。
でも、アンバーは違うって。
だから僕は、毎日こうやって練習してる。
アンバーのいいつけだから。
アンバーのためならなんだってやるよ。
この街をぶっこわすことだって、なんだって」
道をそれて倉庫にはいった黄たちの車。
「少しばかり、大人しくしといてもらおうか。
上からの命令だ。
おまえをアンバーにあわせるわけにはいかねえ」
「ふざけるな!」
車を飛び出して走る黒を撃つ黄。
「おい、黄!」
「悪く思うなよ。
俺だってこんなこたぁ、したくねえ。
でもよ普段口でいってきかねえおまえも悪いんだぜ」
「邪魔をするなら、殺す」
「組織にはむかえば、殺されるのはおまえのほうだ。
頼むから俺にやらせるな」
「やめろ!黄」
「猫助ぁ黙ってろ!」
黒は反撃にでます。
「やめろ!黒!」
黒、力をつかったもよう。
灰皿には吸殻が。
「ねえ。僕もきいていい?
どうして契約者のくせに
人間なんかにつかわれてるの?
僕たちはえらばれた存在なんだよ。
契約を結べない彼らは、僕らを恐れている。
当然かもね。新たなる力を得た
存在があらわれたんだから。
これからの世界を導いていく
よりふさわしい存在がね」
とノーベンバー11にたずねるマキ。
黒は足をひきずりながらいそぎます。
「それもアンバー先生からのうけうりかな?」とノーベンバー。
「アンバーはそんなこといわない。
きいたのは、この街に南米のときと同じ災害を
おこさなきゃならいってことだけ」
「なぜ?」
「知らない。でもアンバーがそういうんだから
きっと必要なことなんだ」
「君になら理解できるはずだ。
我らが生み出された意味。行動の意味。
我らイブニングプリムローズは、君を歓迎する。
いっしょにこないか。」
「その仲良しクラブに参加すると、どんな特典がもらえるのかな」
「未来。状況を考えれば、君のとりうる道はいくつもない。
合理的に判断したまえ。ノーベンバー11」
「ふっふふふふふ。はっはははははは。
いやあ、失敬。少し前だが、
とある契約者に対して
そっくり同じセリフを言ったことを、
おもいだしてね。
そのとき彼はどうしたと思う?
なんとこちらに牙をむいて襲いかかってきた。
彼の勝てる可能性など
まったくなかったにもかかわらずだ。
そんな契約者がいるなんて理解できなかった。
いったい彼は何を考え、
何を指針として生きているのか
考えれば考えるほどわからなくなった」
「ご執心だな。で?
その契約者のたとえにならうつもりか?」
「いや?私はむしろ契約者であることに
誇りすらもっている。
合理的に判断するさ」
「では」
「断る」
顔をあげるマキ。
そこへ未咲と警官隊がはいってきました。
「そのままだ。動くな!
両手を頭の後ろに!ゆっくり」
素直に従うふたり。
「まるで白馬にのった王女様のようですよ、未咲。」
「彼らは?」
「今回の連続ビル爆破の犯人です」
「ご無事でなによりです。
あなたの仲間がこの場所をおしえてくれました」
「仲間?」
「ええ。ジュライくんがそう」
「君は必ず、私たちのところにくる。
君は必ずわれわれにあいにくる」
マキが力をだしてマグカップを爆発させそのすきに逃走。
未咲をまもるノーベンバー11。
星見様。
「銀間(?)をはせてまたたき、焦がれまたたき
狂いてまたたき それがぬしらの天命なら
とどめはできん。誰にもできん」
逃げ出したマキたち。
「うまく仲間にできなかった。あやまらなきゃ。
ごめんなさいって。
ねえ。アンバーはどこにいるの?」
「言ったはずだ。最後のかぎを待ってる」
「僕をおいて誰を待ってるの?
そんなに大事な人なの?ひょっとして」
「おまえが知る必要はない」
「教えてよ!」怒りをあらわすマキ。
「先ほどの件は私が伝える。
おまえはこのまま第二集合地点へむかえ。いいな。
これはアンバーの命令だ」
そのまま歩きだすマキ。
ふりむいてまた走り出しました。
アンバーと銀。
「彼もね、一度だけ本気で笑ってくれたことがある。
とびきり、抜けるような笑顔だった。
そのとき思ったの。
ああ、こりゃやられたなって。
あたしはきっとこの人のためなら、
なんだってできるなって。
あの笑顔がもう一度みられるなら、
なんだって。
きっとあなたも思うはず」
「あたし・・」
「あの人のこと、見ててあげてね」
足をひきずりながら歩く黒。
それを待ち構えていたマキ。
「李さん。どうしたの?どこにいくの?
だって、この先には。
あなただったんだ。ヘイって。
アンバーがいつも話してた。
ありがとう。
はじめてだった。考えずに言えた。
だからとてもうれしかった。
でも、今は違う。
しってるよ、これって、
嫉妬っていうんだ!」
いきなり黒に攻撃するマキ。
隠れた黒。
水たまりで足が濡れるマキははっとして
その場からうごきさらに爆発を起こします。
「アンバーはいつもいつもあんたのことを話してた。
だから、行かせない!」
黒は無事。
「あわせないっていってるだろ!」
走ろうとしたマキの足が氷りつきました。
「言い忘れていたことがある。
いい子はこんな時間まで起きてちゃいけない」
未咲に肩車してもらっているノーベンバー11とそばにはジュライ。
「じゃまするな!」
マキは氷をとかして走りだしました。
追おうとした未咲をひきとめるノーベンバー11。
「君は、先に逃げた男を追って。
あの能力、君のさがしてる契約者だ」
「でも」
「私はあのいたずらっ子に
お灸をすえてやらないといけないからねえ。
大丈夫。私にはジュライがいる。急いで。未咲」
未咲もうなづいて走り去ります。
アジトの中にはいっていくノーベンバー11とジュライ。。
「いいよ。そんなに僕と勝負したいっていうんなら
きてみなよ!」
「足跡・・・残ってる、いろんなとこ」とジュライ。
「凍らせられるものは全部トラップを仕掛けた。
それでも捕まえられるものなら、やってみなよ!
優秀な契約者なんだろ?!
黒だって、こいつだって、雨霧だっていらない。
アンバーにふさわしい契約者は僕なんだ。なのに・・。
見せてよ!
僕より強いってことを、
証明してみせてよ!」
あちこちで爆発がおこります。
逃げよとするノーベンバー11を、爆発が起こる場所にいくまえに
とめるジュライ。口笛をふいて感心するノーベンバー11。
「できるよ、ぼくたち」
笑顔になるノーベンバー11。
「ほら、やっぱり僕のほうが優秀でしょ。
誰もいらないでしょ。僕が一番でしょ。
そうだよね、アンバー。」
マキが扉をあけると、
そこにはずぶぬれになったノーベンバー11。
顔、怖い。
雨霧は何か感じた?
アンバーと銀。
「もうすぐくるよ。ほら」
黒が境内への階段をのぼってきました。
「けがしてるの?みせて!」かけよるアンバー。
その手をふりはらう黒。でもアンバーは笑顔。
「大きくなったね、黒」
「裏切り者を許す気はない。
だが、殺す前にきいておきたいことがある。
あのとき何があった。妹はどうなった?!」
「その前に一言ないわけ?
久しぶりとか、いつみてもきれいだねとか」
「答えろ、アンバー!」
「パイにあいたいの?あわせてあげよっか。」
「どこにいる?」
「とっても遠くて、すごく近く」
と黒の胸をつつくアンバー。
黒はアンバーの頬をひったきます。
「いっしょにきて。黒。
そういたらあわせてあげる。
でももしそのために、
この街が闇にきえてしまうとしたら
どうする?黒」
「・・・ふざけるな」
「動くな!」そこへ未咲がやってきて銃をつきつけます。
黒の体は青い光が。
「だめ!」と黒に手をのばすアンバー。
「どけ!アンバー!」と雨霧。
アンバーの目が赤くひかります。
「黒。私ね。たくさん旅をしたよ。
時間のあっちからこっちまで。
ずっと、あいたかった。
ずっとずっと。ずっと会いたかった」
黒にキスするアンバー。
かたまったままの銀の横に
「またね」と声をかけ
雨霧に手をふれうごけるようにします。
「いこう」
「おまえは、払える対価に限界があるんだ。
使い時を考えろ!」
「使いどきだったんじゃない?」
と固まったままの未咲の横をとおりすぎます。
「されど星様、そうあせるな。
満ちるは、まだ。満ちるは、これから」
天文台のみんなは口を閉じた星見様をみまもります。
気づいた未咲。
仲間とあうアンバー。
「そちらの守備は?」
「少なくともくさびはうちこめたはずだ。」
「あとは時を待つだけ」
「だが、本当にあの男が必要なのですか」
「ええ。我らイブニングプリムローズの花を
咲かせるためにはね。」
「マキは?先にここにきているはずだが」
「ううん。あの子はこない」とアンバー。
「この言葉。好きじゃない。
だって、さびしくなるよ。
でも、さよなら、ちゃんと言わなくちゃね。
アンバー」
胸に氷がつきささっているマキ。。。
ノーベンバー11にたばこをさしだすエイプリル。
「なあに?あたしの仇打ちってわけ?」
「つまらん冗談はやめておけ」
「あんたもね」
とビールをのむエイプリル。
ひっくりかえった黄に声をかけるマオ。
「黄。いきてるのか?」
「あ、ああ。どうやら、死にそびれたみたいだぜ。
手加減しやがったのか。ふざけやがって。
契約者の、くせに」
机のひきだしをあける黒。
また新たな組織がでてきましたが
黒のいる組織もかなり大きいところみたいなのに
いくつもあるんですね、こういうの。
しかしマキ、いい子のようだったのに
あっけなく死んでしまいました。
ホットミルクを飲む対価って今までで
一番まともな気が。
アンバーは若返っちゃうんですかね?
時間をとめられるなんてかなり最強だけど。
対価をはらわないととけるなんて
そんなちびくろサンボみたいな。。
命令とはいえ黒を撃つ黄。。。
このあと黒とあっても仲は修復できそうにもないけど
組織にさからった黒は大丈夫なのか。
アンバーのいってたパイの居場所も謎だし。
そして今日も嫌煙キャンペーン展開中でした。
覚醒ヒロイズム~THE HERO WITHOUT A“NAME”~(初回生産限定盤)(DVD付)
アンティック珈琲店
Dreams
HIGH and MIGHTY COLOR

【完全生産限定版】DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 1

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- Vol.2
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「星たちの、ガルヒニ波長(?)をよんでいるんでしょうか?」
「本来受動態である星見様が、言葉を発する、
その行為自体が、メッセージのはずです」と香那美。
「憤怒かい 慈しみかい
星さまよ、いずこにいかれる」
おえら方の会議。
「この特務天文官の特異行動は、5年前、
南米消失の直前にも観測されている行動です。
あわせ、くだんの連続爆発事件の流れから、都内の各国情報機関は
極度の緊張状態にあります。大黒斑周期を前にしたこの状況も
悲劇のシナリオのプロローグに、酷似していると言えるでしょう。」
というエリッツ西島。
街頭モニターにうつるニュース映像。
「本日午後5時。東京都は、都内の一部の地域におすまいの皆さんに対し
夜間外出禁止令を含む特別治安警報の発令を決定いたしました。
この警報は連続して発生しましたビル爆破テロ事件を考慮し
都民の皆様の安全を守るため施行されるもので
適応されます地域は・・」
その映像が流れる中、歩くジュライ。
銀がめざると、どこかの神社で、アンバーがそばにいました。
「かわいい寝顔だった」
たばこ屋。
「アンバーの居場所をさぐらせようとしているんだが
連絡がとれなくなった。で、様子を見に来てみたら」とマオ。
黒はピンクの封筒をみつけ
「アンバー!」と叫んで外へとびだします。
「どうした?」
外へでると黄が車で待っていました。
「乗れよ、急ぐんだろう」
香那美は未咲に電話。
「星見様が?」
「ほんとはかん口令がしかれてるんだけどねえ。
美咲の耳にだけはいれとこうと思って。
あとビル爆破のときに輝いた星のリストもおくっといた。
あれって契約者がらみ?
諜報機関どうしの報復合戦じゃないの?」
「え」
「上のほうから話がもれてきた。
影で動いていくらの彼らが、表立って事件をおこすなんて
私には信じられない。ひょっとしたら」
未咲は走り去る車を目撃。
黄の車で移動する黒とマオ。
「どうしてアンバーが銀を?
南米時代、組織を抜けるまでは
おまえとチームを組んでいたってのはきいていたが。
おまえとアンバーの間に何があった」
「とめろ。道が違う!」黒、マオには返事せず。
未咲をたずねてきたジュライ。
「未咲」
「私に何か御用?」
「ノーベンバーに何かあったら、警察へ。未咲のところへ」
「彼に何かあったの?」
「戻ってこない」
「どこにいったか、場所はわかる?」
「仲間には、糸をつけてある」
「おしえて。いっしょにいこう」
「仲間?」
「はじめ、まして。おはよう。こんにちは。こんばんは。
おやすみ、なさい。」
雨霧がマキにホットミルクをもってきてくれました。
「ありがとう」
熱くて飲めないマキ。
「あわてるな。ゆっくり飲め」
「だって。冷えたミルクじゃ対価にならない」
「談笑中もうしわけないが、とりあえず一服させてもらえないだろうか」
と縄でしばられたいるノーベンバー11。
「スーツの左ポケットにはいっているんだが」
「君のからだにふれるわけにはいかない。
君は優秀な契約者だ。あの高熱を一瞬の判断でしりぞけた」
アンバーの攻撃をうまくふせいでいたらしい。
「そんな言葉より、今は支援のほうがありがたいんだが」
「たばこというのは、吸う人間よりも
まわりの人間に対する害が
大きいということを、
知っているか?
発がん性の高いジメチルニトロソアミンは
主流煙に5.3〜43ナノグラム含まれるのに対し
副流煙では680・・」
「言われなくともわかってる。」
「対価を払わない契約者がどうなるか
一度観てみたいと思っていた。
ほんとかな。
バターのように
とけてしまうというのは。
冗談だ。
通りに自動販売機があった」
とでていく雨霧。
ノーベンバー11はほっと息をつきます。
「はじめまして、おはよう・・」とくりかえすマキ。
「いまどき感心な少年だ。
ビル爆破の間にも勉強とはね」
「なんだか不思議な気分になるんだ。
アンバーからおそわった。
最初は意味ないと思ってた。
言葉じゃ何も伝えられない。
ただの音の羅列。
でも、アンバーは違うって。
だから僕は、毎日こうやって練習してる。
アンバーのいいつけだから。
アンバーのためならなんだってやるよ。
この街をぶっこわすことだって、なんだって」
道をそれて倉庫にはいった黄たちの車。
「少しばかり、大人しくしといてもらおうか。
上からの命令だ。
おまえをアンバーにあわせるわけにはいかねえ」
「ふざけるな!」
車を飛び出して走る黒を撃つ黄。
「おい、黄!」
「悪く思うなよ。
俺だってこんなこたぁ、したくねえ。
でもよ普段口でいってきかねえおまえも悪いんだぜ」
「邪魔をするなら、殺す」
「組織にはむかえば、殺されるのはおまえのほうだ。
頼むから俺にやらせるな」
「やめろ!黄」
「猫助ぁ黙ってろ!」
黒は反撃にでます。
「やめろ!黒!」
黒、力をつかったもよう。
灰皿には吸殻が。
「ねえ。僕もきいていい?
どうして契約者のくせに
人間なんかにつかわれてるの?
僕たちはえらばれた存在なんだよ。
契約を結べない彼らは、僕らを恐れている。
当然かもね。新たなる力を得た
存在があらわれたんだから。
これからの世界を導いていく
よりふさわしい存在がね」
とノーベンバー11にたずねるマキ。
黒は足をひきずりながらいそぎます。
「それもアンバー先生からのうけうりかな?」とノーベンバー。
「アンバーはそんなこといわない。
きいたのは、この街に南米のときと同じ災害を
おこさなきゃならいってことだけ」
「なぜ?」
「知らない。でもアンバーがそういうんだから
きっと必要なことなんだ」
「君になら理解できるはずだ。
我らが生み出された意味。行動の意味。
我らイブニングプリムローズは、君を歓迎する。
いっしょにこないか。」
「その仲良しクラブに参加すると、どんな特典がもらえるのかな」
「未来。状況を考えれば、君のとりうる道はいくつもない。
合理的に判断したまえ。ノーベンバー11」
「ふっふふふふふ。はっはははははは。
いやあ、失敬。少し前だが、
とある契約者に対して
そっくり同じセリフを言ったことを、
おもいだしてね。
そのとき彼はどうしたと思う?
なんとこちらに牙をむいて襲いかかってきた。
彼の勝てる可能性など
まったくなかったにもかかわらずだ。
そんな契約者がいるなんて理解できなかった。
いったい彼は何を考え、
何を指針として生きているのか
考えれば考えるほどわからなくなった」
「ご執心だな。で?
その契約者のたとえにならうつもりか?」
「いや?私はむしろ契約者であることに
誇りすらもっている。
合理的に判断するさ」
「では」
「断る」
顔をあげるマキ。
そこへ未咲と警官隊がはいってきました。
「そのままだ。動くな!
両手を頭の後ろに!ゆっくり」
素直に従うふたり。
「まるで白馬にのった王女様のようですよ、未咲。」
「彼らは?」
「今回の連続ビル爆破の犯人です」
「ご無事でなによりです。
あなたの仲間がこの場所をおしえてくれました」
「仲間?」
「ええ。ジュライくんがそう」
「君は必ず、私たちのところにくる。
君は必ずわれわれにあいにくる」
マキが力をだしてマグカップを爆発させそのすきに逃走。
未咲をまもるノーベンバー11。
星見様。
「銀間(?)をはせてまたたき、焦がれまたたき
狂いてまたたき それがぬしらの天命なら
とどめはできん。誰にもできん」
逃げ出したマキたち。
「うまく仲間にできなかった。あやまらなきゃ。
ごめんなさいって。
ねえ。アンバーはどこにいるの?」
「言ったはずだ。最後のかぎを待ってる」
「僕をおいて誰を待ってるの?
そんなに大事な人なの?ひょっとして」
「おまえが知る必要はない」
「教えてよ!」怒りをあらわすマキ。
「先ほどの件は私が伝える。
おまえはこのまま第二集合地点へむかえ。いいな。
これはアンバーの命令だ」
そのまま歩きだすマキ。
ふりむいてまた走り出しました。
アンバーと銀。
「彼もね、一度だけ本気で笑ってくれたことがある。
とびきり、抜けるような笑顔だった。
そのとき思ったの。
ああ、こりゃやられたなって。
あたしはきっとこの人のためなら、
なんだってできるなって。
あの笑顔がもう一度みられるなら、
なんだって。
きっとあなたも思うはず」
「あたし・・」
「あの人のこと、見ててあげてね」
足をひきずりながら歩く黒。
それを待ち構えていたマキ。
「李さん。どうしたの?どこにいくの?
だって、この先には。
あなただったんだ。ヘイって。
アンバーがいつも話してた。
ありがとう。
はじめてだった。考えずに言えた。
だからとてもうれしかった。
でも、今は違う。
しってるよ、これって、
嫉妬っていうんだ!」
いきなり黒に攻撃するマキ。
隠れた黒。
水たまりで足が濡れるマキははっとして
その場からうごきさらに爆発を起こします。
「アンバーはいつもいつもあんたのことを話してた。
だから、行かせない!」
黒は無事。
「あわせないっていってるだろ!」
走ろうとしたマキの足が氷りつきました。
「言い忘れていたことがある。
いい子はこんな時間まで起きてちゃいけない」
未咲に肩車してもらっているノーベンバー11とそばにはジュライ。
「じゃまするな!」
マキは氷をとかして走りだしました。
追おうとした未咲をひきとめるノーベンバー11。
「君は、先に逃げた男を追って。
あの能力、君のさがしてる契約者だ」
「でも」
「私はあのいたずらっ子に
お灸をすえてやらないといけないからねえ。
大丈夫。私にはジュライがいる。急いで。未咲」
未咲もうなづいて走り去ります。
アジトの中にはいっていくノーベンバー11とジュライ。。
「いいよ。そんなに僕と勝負したいっていうんなら
きてみなよ!」
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優秀な契約者なんだろ?!
黒だって、こいつだって、雨霧だっていらない。
アンバーにふさわしい契約者は僕なんだ。なのに・・。
見せてよ!
僕より強いってことを、
証明してみせてよ!」
あちこちで爆発がおこります。
逃げよとするノーベンバー11を、爆発が起こる場所にいくまえに
とめるジュライ。口笛をふいて感心するノーベンバー11。
「できるよ、ぼくたち」
笑顔になるノーベンバー11。
「ほら、やっぱり僕のほうが優秀でしょ。
誰もいらないでしょ。僕が一番でしょ。
そうだよね、アンバー。」
マキが扉をあけると、
そこにはずぶぬれになったノーベンバー11。
顔、怖い。
雨霧は何か感じた?
アンバーと銀。
「もうすぐくるよ。ほら」
黒が境内への階段をのぼってきました。
「けがしてるの?みせて!」かけよるアンバー。
その手をふりはらう黒。でもアンバーは笑顔。
「大きくなったね、黒」
「裏切り者を許す気はない。
だが、殺す前にきいておきたいことがある。
あのとき何があった。妹はどうなった?!」
「その前に一言ないわけ?
久しぶりとか、いつみてもきれいだねとか」
「答えろ、アンバー!」
「パイにあいたいの?あわせてあげよっか。」
「どこにいる?」
「とっても遠くて、すごく近く」
と黒の胸をつつくアンバー。
黒はアンバーの頬をひったきます。
「いっしょにきて。黒。
そういたらあわせてあげる。
でももしそのために、
この街が闇にきえてしまうとしたら
どうする?黒」
「・・・ふざけるな」
「動くな!」そこへ未咲がやってきて銃をつきつけます。
黒の体は青い光が。
「だめ!」と黒に手をのばすアンバー。
「どけ!アンバー!」と雨霧。
アンバーの目が赤くひかります。
「黒。私ね。たくさん旅をしたよ。
時間のあっちからこっちまで。
ずっと、あいたかった。
ずっとずっと。ずっと会いたかった」
黒にキスするアンバー。
かたまったままの銀の横に
「またね」と声をかけ
雨霧に手をふれうごけるようにします。
「いこう」
「おまえは、払える対価に限界があるんだ。
使い時を考えろ!」
「使いどきだったんじゃない?」
と固まったままの未咲の横をとおりすぎます。
「されど星様、そうあせるな。
満ちるは、まだ。満ちるは、これから」
天文台のみんなは口を閉じた星見様をみまもります。
気づいた未咲。
仲間とあうアンバー。
「そちらの守備は?」
「少なくともくさびはうちこめたはずだ。」
「あとは時を待つだけ」
「だが、本当にあの男が必要なのですか」
「ええ。我らイブニングプリムローズの花を
咲かせるためにはね。」
「マキは?先にここにきているはずだが」
「ううん。あの子はこない」とアンバー。
「この言葉。好きじゃない。
だって、さびしくなるよ。
でも、さよなら、ちゃんと言わなくちゃね。
アンバー」
胸に氷がつきささっているマキ。。。
ノーベンバー11にたばこをさしだすエイプリル。
「なあに?あたしの仇打ちってわけ?」
「つまらん冗談はやめておけ」
「あんたもね」
とビールをのむエイプリル。
ひっくりかえった黄に声をかけるマオ。
「黄。いきてるのか?」
「あ、ああ。どうやら、死にそびれたみたいだぜ。
手加減しやがったのか。ふざけやがって。
契約者の、くせに」
机のひきだしをあける黒。
また新たな組織がでてきましたが
黒のいる組織もかなり大きいところみたいなのに
いくつもあるんですね、こういうの。
しかしマキ、いい子のようだったのに
あっけなく死んでしまいました。
ホットミルクを飲む対価って今までで
一番まともな気が。
アンバーは若返っちゃうんですかね?
時間をとめられるなんてかなり最強だけど。
対価をはらわないととけるなんて
そんなちびくろサンボみたいな。。
命令とはいえ黒を撃つ黄。。。
このあと黒とあっても仲は修復できそうにもないけど
組織にさからった黒は大丈夫なのか。
アンバーのいってたパイの居場所も謎だし。
そして今日も嫌煙キャンペーン展開中でした。
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Dreams
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いくら良い子そうでも、意味もなく街を爆破したり
自分勝手にヒトを爆死させようとしたら、
それなりの報いがあるってコトなんじゃないんでしょうかー?
アンバーの対価は年齢でしょうねぇ!やっぱ。
しかし、黒に大きくなったって言ってたけど、
アンバーが小さくなったんだろー!みたいな。
でも、黒はそんなことに気が付いてないみたいだったですね。
ノーベンバー11も生きてて良かったです。
エイプリルも。
新しい組織も気になります。