2007.07.27 Friday
DARKER THAN BLACK 黒の契約者第17話 「掃きだめでラブソングを歌う…前編」
警察庁。上司・宝来から文書を渡される未咲。
「これは?」
「連続爆破事件の犯行声明だ。
契約者の存在を公にすること。
人権尊重、権利の拡大を求めている。」
「これは、本当に彼らの声明なのですか」
「わからん。だがテロがおこされたという事実と
イブニング・プリム・ローズと名乗る集団の存在は疑いようがない」
「イブニング・プリム・ローズ・・。
例のBK-201は、彼らとなんらかの関係があるんでしょうか」
「霧原。これから話すことは機密事項に属する。
他言無用だ」
「は」
「このテロ集団の首謀者は、元MI6工作員フェブラリー。
メシエコードUB-001。
彼女は5年前のあのとき、ヘブンズゲートの戦場にいた。」
驚く未咲。
公園で密会する黄と組織の男。
「少なくとも、昔のスケに
あいにいくって雰囲気じゃなかった」
「かたき討ちでもうちそうにみえたか。
上の連中は焼けぼっくいに
火がつくんじゃないかと疑ってたが
杞憂だったな。しばらく様子をみるか」
「あの二人の間に何があったんだ?」
「よけいなことは知らない方が身のためだぜ。
しかたないな。少しだけおしえておくか。
裏切られたのさ、あの女に。
そして黒のチームは南米で全滅した」
再び未咲。
「あの場で最初に観測された星の瞬きは彼女のものだ。
それに呼応するように多数の星が輝きだした。
その中にはBK-201もいる。
そしてその直後、何米のゲート半径1500キロにわたる地域は
地球上から消えた」
黒のアパート。
外国人居住者は昼間から宴会。それを怒る大家さん。
「あんったらいいかげんにしな!
昼間っから飲むようになったらおしまいだよ!」
「な〜にいってるんですか〜」
「明るいうちから飲む〜」
「それが人生最高の楽しみデース!」
ためいきをつく大家さん、そこへ黒がおりてきました。
「おや、仕事かい?」
「はい」
「いいね、李さんはまじめで」
「お兄さん、ど〜う?いっしょに」
「いえ、僕は」
「いいじゃない、たまには」
「こら〜〜まじめな学生をよからぬ道にひっぱりこむんじゃな〜い!」
黒のバイト先は繁華街にあるキャバレー?
「お客様、お待ちください。お代をいただかないと
お帰りになられては困ります」
「だから財布忘れたって言ってんだろ。明日もってきてやるよ、明日」
「いや、しかし」
「いいかげんにしろ!」
店のマネージャーを殴り倒し帰ろうとする男。
「待ちな!」
あらわれたのはピンクのシャツに白スーツ、サングラスをかけた男。
「なんだ?てめえは」
「中澤組の桜井だ」
「中澤?」
「金払っておとなしくかえりな。俺を怒らせると、けがするぜ」
というなりぶっとばされて倒れました。弱っ。
「口ほどにもねえ」
その男と黒(李くん)がぶつかります。
「す、すいません」
「じゃまだ!こら!」
黒のもっているお盆には289,800円の請求書。
「てめえ、なめてんのか。コラァ!」
男のパンチをお盆でよける黒。
男は拳をいためまた逆上。
おそってくる男をすばやい動きでよける黒。
それをみて
「す、すげえ」
と感心する桜井。
男は割ったビンを手に「ぶっ殺してやる」と黒に向かい
それを「やめろ」ととめにはいろうとして転んで倒れる桜井。
「そんなに殺されてえか」
ビンをふりあげたの手をとめたのは一橋。
「兄貴!
「困るな、お客さん。金はちゃんとはらってもらわねえと」
「なんだ、てめえ。あ」
男、あっさりやられます。
店の裏につれていって一橋にボコボコに。
殴られた頬をおさえる桜井に黒が濡れたタオルをさしだします。
「どうぞ」
「ありがとう。あの、俺」
「中澤組の、桜井健児さんでしょ。
ぼくは李舜生です」
「李さん、じゃやっぱり中国人なんだ!」
「やっぱり?」
「だってほら、あれ中国拳法でしょう!
ヒラリヒラリと敵をかわして、
兄貴がこなかったら李さんがあいつを倒してたんじゃないんすかあ。
アチョーって!」
「いや、そんなこと」
「またまた。隠すことないっすよ。」
「健児」
兄貴によばれかけよって「お疲れ様です!」
と頭をさげる健児をゲンコツで殴りつける兄貴。
「ありがとうございます!」
「健児よ。極道はな、なめられたら終わりだ」
「すいません!」再びお辞儀。
「世話になったな。兄ちゃん」
と黒に言葉をかけます。
「いえ、仕事ですから」
「これでいっしょにうまいもんでもくってこい」
健児に大金をわたす兄貴。
「いくぞ」
舎弟とともに車で去って行きました。
「お疲れ様でした!」とまたお辞儀をして見送る健児。
黒と健児は牛丼屋へ。
黒の横にはまた山ほど茶碗がつみあげられてます。
健児は3杯でもうおなかいっぱいのよう。
「ほんとにこんなもんでいいんですか」
「おいしいですよ。」
「いや、しかし、よくたべますね。
は、もしかして、これが強さの秘訣ですか」
「だから違いますって」
「けちけちしないでおしえてくださいよ」
バイクの二人乗りで黒をおくる健児。
「ほんとに、牛丼だけでいいすか?
金はあるんすから、風俗でもなんでもつれてきますよ」
「いえ。遠慮しときます」
「わかった!女絶ちが強さの秘訣なんすね」
「はあ・・」
「あれ?」
バイクから黒煙が。。。
「あの〜」
「心配ないっす。ちゃんと家までおくりますから」
「でも」
「今日は迷惑かけちまったんでこれくらいしないと」
黒のアパートについたら、バイクが動かなくなりました。
「おかしいなあ」
さらに雨まで降ってきて、健児は黒の部屋へ。
「いや〜、なんだか悪いっす」
「いえ」
「しかし、何もないっすね」
「帰って寝るだけですから」
「李さん、バイト以外の時間は何やってんすか?」
「別に」
「別にって。日本には修行にきたんでしょ?」
「違います。留学です」
「はあ。勉強してるんすか」
そのとき変な音が。
「う、なんすか?これ。」
「ああ、いつものことです」
「いつものって、すごい音ですよ、これ。
しかも朝っぱらから」
「たぶん、昨日からずっとだと思います」
「これで勉強なんかできるんすか」
「なれればたいしたことはありませんよ」
「これじゃ泣き寝入りじゃないすか。」
「えへへ」
怖い顔でたちあがる健児。
「俺がナシ(話)つけてきます」
健児は騒音のする部屋のドアをけ破って入ります。
「ナニデスカ」
「何ですかじゃねえ!」
「あなた、誰ですか」
「中澤組の桜井だ」
「中澤組?」
「おいおいおいおい兄さんたちよ〜
こんな壁のうすいボロアパートで
バカでかい音でギターひくたぁどういう了見だぁ?!」
「ええ・・」
その健児の頭を後ろからはたく大家のばあさん。
「なにしやがんだ!」
「あんたこそどういう了見だい!
どうしてくれんだい。あれ!」
壊れたドア・・・。
ドアを外国人たちといっしょになおす健児。完成。
「まあ、こんなもんかね。
昼飯にしよか」
「は?」
「からだうごかしたら腹がへったろ」
大家さんの部屋で御馳走になるみんな。
「へえ〜。姐さん、フィリピンなんすか
日本へはやっぱり出稼ぎで?」
「そう、あっちに親と弟たちがいてね。
毎月仕送りしてんの」
「たいへんそうですね。」
「そうでもないよ。
日本人はみんな金持ちで、そのうえスケベだから」
「あははは、ちげえねえや。
ロックに兄さんは何しに?」
「俺はロックの伝道師。
ロックの魂を伝えるためにやってきたのさ!」
「お〜楽しい。わけわかんないすね」
「なんだとこの」
「で、そちらさんは」
「日本のアニメーションを勉強しに!」
「そのためにわざわざ?」
「何いってるんです!
日本のアニメーションは世界一ですよ、それを・・」
「はいはい。長くなるからここまで」
「なんっかインターナショナルなアパートっすね」
「だろ?おかげであたしなんか
もう7ヶ国語ペラペラだよぉ」
と大家のばあさんがいうと、その夫が食べていたものを吹き出しました。
「ん?!」
「いや〜、おもしろそうだねえ、ここ。
俺もすんじゃおうかな。ね、李さん」
李くんの横にはやまほどの皿。
「うっそ。さっき牛丼あんなに食べてたのに」
「おかわりどうだい?李さん」
「あ、いただきます」
「まだたべんの・・・」
「ごちそうさまでした!」
イスラエルのアニメ男のTシャツにうしろに
ひらがなで「おたく」って書いてある!
「さ〜て、おなかもふくれたし」
「二次会といきますか」
「あんたらもどうだい?」
「酒っすか。いいっすよね、李さん」
「いえ、僕はちょっと人とあう約束がありまして」
傘をさしてでかける黒。
「あの人つきあい悪いです」
結局外国人たちと二次会に参加する健児。
「今日までほとんど話したことなかったもんな」
「ま、いいんじゃないの。
ひとりで生きていけるひともいるってことで。
さ、飲も飲も」
「そうかなあ」
「え」
「李さんの背中、さびしそうじゃないですか」という健児。
兄貴はどこかの組事務所によばれたようです。
「一橋。おれはお前みたいな男はきらいじゃねえ」
「光栄です」
「だがな。身内で事をかまえるのは許さねえ」
「なんのことでしょう」
「とぼけんじゃねえ!」
「大下!」
「おまえが大下のシマあらしたのはわかってんだ。
安心しろ。事をあらだてるつもりはねえ。
しばらくの間おとなしくしてたら
いずれそれなりのポストにはつけてやる。
おまえの力量は俺がよ〜くわかってんだ。いいな」
立ち上がる一橋。
「肝に銘じておきます」
黄と黒とマオ。
「一橋か、もう店にあらわれたのか。
そのまま店をはってろ。
数日中にブツがはこびこまれるはずだ。
くれぐれもとりひきの邪魔はするなよ」
「わかってる。取引をつぶしちゃ元も子もないからな」とマオ。
「そんなことより、あの小僧はなんだ?」
「小僧?」
「あいつなら心配ない」
「ほんとだろうな、任務中にやっかいごとはごめんだぞ」
「わかってる」
アパートに帰る黒。健児がバイクの修理をしていました。
「おかえりなさい」
「みんなは?」
「寝てるっす」
「よっし、ありがとうございました。」
「何がですか?」
「雨宿りさせてくれたじゃないですか」
「あ、ああ」
「あの10万でタクシーだってよべたのに」
「それは思いつきませんでした」
「李さんて、へんな人っすね。
じゃ、またメシでも食いましょう」
「ええ」
健児かえります。
バイト先へいく黒。
「お疲れ様です」
「あ。ああ、李くん、君、携帯持ってないから困ったよ。
急な話しで申し訳ないけど、今日から三日ほど
店はあけられないんだ。」
「どうしてですか」
「工事がはいるんだよ、ほら、トイレの調子わるかっただろ」
「え、ええ」
「そのかわり、休んでる間も、ちゃんとバイト代ははらうからさ」
「それはどうも」
黒を追い払う店長(支配人?)。
健児と兄貴。
「あ、アニキ、今、なんて」
「組をわるといったんだ」
「組を」
「おやじには世話になったが
あのひとももうろくした。
安定をもとめるようになったらヤクザはおわりだ」
「なんでそんな話を俺に」
「おまえにやってもらいたい仕事がある。
健児、おれにについてこい」
木箱をみせられる健児。
「あ、アニキ、なんすか。これ。まさか」
「おい」
舎弟が箱をあけると、中には眠っているドールの女の子。
「驚いたか」
「アニキ」
「起きろ」
目をあけるドール。びっくりして腰をぬかす健児。
ドールはたちあがります。
「あ、アニキ、これって」
「人形だ」
「人形?!人間じゃないすか!」
「違うな。命令すればなんでもする、特別できのいい人形だ」
ドールの胸に手を入れる兄貴をみてあせる健児。
「いるんだよ。こういうおもちゃをほしがる金持ちが。
おまえ、二三日こいつの世話をしろ。
飯くわせなくちゃしんじまうんだよ。
下の世話だって必要だしな。
たいせつな商品だ。綺麗にしておいてやれよ」
「商品・・」
ドールの着物をめくって下半身をみせると
また健児はひっくりかえりました。
「じゃ、あとは頼んだぞ。
変な気をおこすなよ」
アニキたち、でていきます。
「あの・・」
アニキは車で移動。
「どうしてあんなやつひっぱりこむんです?」
「あいつくらいのバカじゃねえと
商品をキズものにしちまうかもしれねえだろ。
安心しろ。あいつに俺を裏切る度胸はねえよ。ふふん」
「は〜〜〜やってもらいたいことっていうから
てっきりヒットマンかなんかかと思ったら・・。
なあ、あんた。どこからきたんだ?名前は?
日本語わからないのかなあ。
そんな目でみるなよ」
ドールに手をさしのべる健児。
「おまえ、このあとどうなっちゃうんだろうな」
香那美と電話している未咲。
「BK-201の情報?そんなの全部そっちにあげてるって」
未咲さんの部屋はかたづいていて綺麗、
おふろあがりなのか髪は無造作でメガネ、
タンクトップにショートパンツ、
手に取ったのはヨーグルトかアイス?
「そうだとは思うんだけど、なんだかしっくりこなくて。
EPRと名乗る集団、犯行声明文、そしてBK-201。
彼らは敵同士なのか、それとも仲間割れだったのか
そもそも彼の目的はなんなのか。
私たちは何も知らない。
こんな状態で彼らをおうなんて。
ね、星見様のお言葉はどう?
何か新しい情報は・・」
「あ〜もういいかげんにして。
さっきまでずっととまりこみだったんだよ。
家に帰ってまでそんな話ききたくない」
香那美はベッドの中。
「ごめん」
「未咲、あんたも明日非番でしょ。
どうせ予定なんかないんでしょ。
ちょっとつきあいなさい」
「ええ?」
店に忍び込む黒。
そこに殴られている倒れている店長。
部屋にはドールも誰もいません。
「こりゃあいったい」とマオ。
黄の車にのる黒とマオ。
「おまえら気付かれたんじゃないのか」
「そんなヘマはしない」
「じゃあなんでドールがきえる?」
「知るか、やつらが横取りされたんだろ」
「横取りか。そうかもな。」
「どういうことだ」
「中澤組は今ゴタゴタしてるからな。
どうだ、銀、みつけられるか」
クビをふる銀。
「どうする?」
「手をひこう」と黒。
「深入りしない方がいい」
「任務を続行するかどうか決めるのは俺たちじゃない。
おうかがいをたててくるからそれまで待機だ」
アパートに帰ってきた黒。
そこには健児のバイク。
あわてて階段をあがると黒の部屋の前に健児とドール。
「李さん!すんません!
ちょっとかくまってくれませんか?」
と頭をさげる健児。
ドールをみて驚く黒。
さて、黒はどうするんでしょう。
組織を裏切るとやっかいなことになりそうだし
そういえば黄と何事もなかったかのように
普通にしゃべってましたね。
健児もアニキを裏切ってしまって
やられるのは必至。
健児、ケンカも弱いしどうみても極道にはむいていないように
見えます。
ドールって訓練して身の回りのことをできるようになるのか?
銀は過去の記憶も少しあるし、身辺自立はちゃんと
できているようだけど。。
普通の人間からドールになる過程がいまいち謎です。
天文台にいたのと銀みたいなのはまた別なのか。
覚醒ヒロイズム~THE HERO WITHOUT A“NAME”~(初回生産限定盤)(DVD付)
アンティック珈琲店
Dreams
HIGH and MIGHTY COLOR

【完全生産限定版】DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 1

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- Vol.2
「これは?」
「連続爆破事件の犯行声明だ。
契約者の存在を公にすること。
人権尊重、権利の拡大を求めている。」
「これは、本当に彼らの声明なのですか」
「わからん。だがテロがおこされたという事実と
イブニング・プリム・ローズと名乗る集団の存在は疑いようがない」
「イブニング・プリム・ローズ・・。
例のBK-201は、彼らとなんらかの関係があるんでしょうか」
「霧原。これから話すことは機密事項に属する。
他言無用だ」
「は」
「このテロ集団の首謀者は、元MI6工作員フェブラリー。
メシエコードUB-001。
彼女は5年前のあのとき、ヘブンズゲートの戦場にいた。」
驚く未咲。
公園で密会する黄と組織の男。
「少なくとも、昔のスケに
あいにいくって雰囲気じゃなかった」
「かたき討ちでもうちそうにみえたか。
上の連中は焼けぼっくいに
火がつくんじゃないかと疑ってたが
杞憂だったな。しばらく様子をみるか」
「あの二人の間に何があったんだ?」
「よけいなことは知らない方が身のためだぜ。
しかたないな。少しだけおしえておくか。
裏切られたのさ、あの女に。
そして黒のチームは南米で全滅した」
再び未咲。
「あの場で最初に観測された星の瞬きは彼女のものだ。
それに呼応するように多数の星が輝きだした。
その中にはBK-201もいる。
そしてその直後、何米のゲート半径1500キロにわたる地域は
地球上から消えた」
黒のアパート。
外国人居住者は昼間から宴会。それを怒る大家さん。
「あんったらいいかげんにしな!
昼間っから飲むようになったらおしまいだよ!」
「な〜にいってるんですか〜」
「明るいうちから飲む〜」
「それが人生最高の楽しみデース!」
ためいきをつく大家さん、そこへ黒がおりてきました。
「おや、仕事かい?」
「はい」
「いいね、李さんはまじめで」
「お兄さん、ど〜う?いっしょに」
「いえ、僕は」
「いいじゃない、たまには」
「こら〜〜まじめな学生をよからぬ道にひっぱりこむんじゃな〜い!」
黒のバイト先は繁華街にあるキャバレー?
「お客様、お待ちください。お代をいただかないと
お帰りになられては困ります」
「だから財布忘れたって言ってんだろ。明日もってきてやるよ、明日」
「いや、しかし」
「いいかげんにしろ!」
店のマネージャーを殴り倒し帰ろうとする男。
「待ちな!」
あらわれたのはピンクのシャツに白スーツ、サングラスをかけた男。
「なんだ?てめえは」
「中澤組の桜井だ」
「中澤?」
「金払っておとなしくかえりな。俺を怒らせると、けがするぜ」
というなりぶっとばされて倒れました。弱っ。
「口ほどにもねえ」
その男と黒(李くん)がぶつかります。
「す、すいません」
「じゃまだ!こら!」
黒のもっているお盆には289,800円の請求書。
「てめえ、なめてんのか。コラァ!」
男のパンチをお盆でよける黒。
男は拳をいためまた逆上。
おそってくる男をすばやい動きでよける黒。
それをみて
「す、すげえ」
と感心する桜井。
男は割ったビンを手に「ぶっ殺してやる」と黒に向かい
それを「やめろ」ととめにはいろうとして転んで倒れる桜井。
「そんなに殺されてえか」
ビンをふりあげたの手をとめたのは一橋。
「兄貴!
「困るな、お客さん。金はちゃんとはらってもらわねえと」
「なんだ、てめえ。あ」
男、あっさりやられます。
店の裏につれていって一橋にボコボコに。
殴られた頬をおさえる桜井に黒が濡れたタオルをさしだします。
「どうぞ」
「ありがとう。あの、俺」
「中澤組の、桜井健児さんでしょ。
ぼくは李舜生です」
「李さん、じゃやっぱり中国人なんだ!」
「やっぱり?」
「だってほら、あれ中国拳法でしょう!
ヒラリヒラリと敵をかわして、
兄貴がこなかったら李さんがあいつを倒してたんじゃないんすかあ。
アチョーって!」
「いや、そんなこと」
「またまた。隠すことないっすよ。」
「健児」
兄貴によばれかけよって「お疲れ様です!」
と頭をさげる健児をゲンコツで殴りつける兄貴。
「ありがとうございます!」
「健児よ。極道はな、なめられたら終わりだ」
「すいません!」再びお辞儀。
「世話になったな。兄ちゃん」
と黒に言葉をかけます。
「いえ、仕事ですから」
「これでいっしょにうまいもんでもくってこい」
健児に大金をわたす兄貴。
「いくぞ」
舎弟とともに車で去って行きました。
「お疲れ様でした!」とまたお辞儀をして見送る健児。
黒と健児は牛丼屋へ。
黒の横にはまた山ほど茶碗がつみあげられてます。
健児は3杯でもうおなかいっぱいのよう。
「ほんとにこんなもんでいいんですか」
「おいしいですよ。」
「いや、しかし、よくたべますね。
は、もしかして、これが強さの秘訣ですか」
「だから違いますって」
「けちけちしないでおしえてくださいよ」
バイクの二人乗りで黒をおくる健児。
「ほんとに、牛丼だけでいいすか?
金はあるんすから、風俗でもなんでもつれてきますよ」
「いえ。遠慮しときます」
「わかった!女絶ちが強さの秘訣なんすね」
「はあ・・」
「あれ?」
バイクから黒煙が。。。
「あの〜」
「心配ないっす。ちゃんと家までおくりますから」
「でも」
「今日は迷惑かけちまったんでこれくらいしないと」
黒のアパートについたら、バイクが動かなくなりました。
「おかしいなあ」
さらに雨まで降ってきて、健児は黒の部屋へ。
「いや〜、なんだか悪いっす」
「いえ」
「しかし、何もないっすね」
「帰って寝るだけですから」
「李さん、バイト以外の時間は何やってんすか?」
「別に」
「別にって。日本には修行にきたんでしょ?」
「違います。留学です」
「はあ。勉強してるんすか」
そのとき変な音が。
「う、なんすか?これ。」
「ああ、いつものことです」
「いつものって、すごい音ですよ、これ。
しかも朝っぱらから」
「たぶん、昨日からずっとだと思います」
「これで勉強なんかできるんすか」
「なれればたいしたことはありませんよ」
「これじゃ泣き寝入りじゃないすか。」
「えへへ」
怖い顔でたちあがる健児。
「俺がナシ(話)つけてきます」
健児は騒音のする部屋のドアをけ破って入ります。
「ナニデスカ」
「何ですかじゃねえ!」
「あなた、誰ですか」
「中澤組の桜井だ」
「中澤組?」
「おいおいおいおい兄さんたちよ〜
こんな壁のうすいボロアパートで
バカでかい音でギターひくたぁどういう了見だぁ?!」
「ええ・・」
その健児の頭を後ろからはたく大家のばあさん。
「なにしやがんだ!」
「あんたこそどういう了見だい!
どうしてくれんだい。あれ!」
壊れたドア・・・。
ドアを外国人たちといっしょになおす健児。完成。
「まあ、こんなもんかね。
昼飯にしよか」
「は?」
「からだうごかしたら腹がへったろ」
大家さんの部屋で御馳走になるみんな。
「へえ〜。姐さん、フィリピンなんすか
日本へはやっぱり出稼ぎで?」
「そう、あっちに親と弟たちがいてね。
毎月仕送りしてんの」
「たいへんそうですね。」
「そうでもないよ。
日本人はみんな金持ちで、そのうえスケベだから」
「あははは、ちげえねえや。
ロックに兄さんは何しに?」
「俺はロックの伝道師。
ロックの魂を伝えるためにやってきたのさ!」
「お〜楽しい。わけわかんないすね」
「なんだとこの」
「で、そちらさんは」
「日本のアニメーションを勉強しに!」
「そのためにわざわざ?」
「何いってるんです!
日本のアニメーションは世界一ですよ、それを・・」
「はいはい。長くなるからここまで」
「なんっかインターナショナルなアパートっすね」
「だろ?おかげであたしなんか
もう7ヶ国語ペラペラだよぉ」
と大家のばあさんがいうと、その夫が食べていたものを吹き出しました。
「ん?!」
「いや〜、おもしろそうだねえ、ここ。
俺もすんじゃおうかな。ね、李さん」
李くんの横にはやまほどの皿。
「うっそ。さっき牛丼あんなに食べてたのに」
「おかわりどうだい?李さん」
「あ、いただきます」
「まだたべんの・・・」
「ごちそうさまでした!」
イスラエルのアニメ男のTシャツにうしろに
ひらがなで「おたく」って書いてある!
「さ〜て、おなかもふくれたし」
「二次会といきますか」
「あんたらもどうだい?」
「酒っすか。いいっすよね、李さん」
「いえ、僕はちょっと人とあう約束がありまして」
傘をさしてでかける黒。
「あの人つきあい悪いです」
結局外国人たちと二次会に参加する健児。
「今日までほとんど話したことなかったもんな」
「ま、いいんじゃないの。
ひとりで生きていけるひともいるってことで。
さ、飲も飲も」
「そうかなあ」
「え」
「李さんの背中、さびしそうじゃないですか」という健児。
兄貴はどこかの組事務所によばれたようです。
「一橋。おれはお前みたいな男はきらいじゃねえ」
「光栄です」
「だがな。身内で事をかまえるのは許さねえ」
「なんのことでしょう」
「とぼけんじゃねえ!」
「大下!」
「おまえが大下のシマあらしたのはわかってんだ。
安心しろ。事をあらだてるつもりはねえ。
しばらくの間おとなしくしてたら
いずれそれなりのポストにはつけてやる。
おまえの力量は俺がよ〜くわかってんだ。いいな」
立ち上がる一橋。
「肝に銘じておきます」
黄と黒とマオ。
「一橋か、もう店にあらわれたのか。
そのまま店をはってろ。
数日中にブツがはこびこまれるはずだ。
くれぐれもとりひきの邪魔はするなよ」
「わかってる。取引をつぶしちゃ元も子もないからな」とマオ。
「そんなことより、あの小僧はなんだ?」
「小僧?」
「あいつなら心配ない」
「ほんとだろうな、任務中にやっかいごとはごめんだぞ」
「わかってる」
アパートに帰る黒。健児がバイクの修理をしていました。
「おかえりなさい」
「みんなは?」
「寝てるっす」
「よっし、ありがとうございました。」
「何がですか?」
「雨宿りさせてくれたじゃないですか」
「あ、ああ」
「あの10万でタクシーだってよべたのに」
「それは思いつきませんでした」
「李さんて、へんな人っすね。
じゃ、またメシでも食いましょう」
「ええ」
健児かえります。
バイト先へいく黒。
「お疲れ様です」
「あ。ああ、李くん、君、携帯持ってないから困ったよ。
急な話しで申し訳ないけど、今日から三日ほど
店はあけられないんだ。」
「どうしてですか」
「工事がはいるんだよ、ほら、トイレの調子わるかっただろ」
「え、ええ」
「そのかわり、休んでる間も、ちゃんとバイト代ははらうからさ」
「それはどうも」
黒を追い払う店長(支配人?)。
健児と兄貴。
「あ、アニキ、今、なんて」
「組をわるといったんだ」
「組を」
「おやじには世話になったが
あのひとももうろくした。
安定をもとめるようになったらヤクザはおわりだ」
「なんでそんな話を俺に」
「おまえにやってもらいたい仕事がある。
健児、おれにについてこい」
木箱をみせられる健児。
「あ、アニキ、なんすか。これ。まさか」
「おい」
舎弟が箱をあけると、中には眠っているドールの女の子。
「驚いたか」
「アニキ」
「起きろ」
目をあけるドール。びっくりして腰をぬかす健児。
ドールはたちあがります。
「あ、アニキ、これって」
「人形だ」
「人形?!人間じゃないすか!」
「違うな。命令すればなんでもする、特別できのいい人形だ」
ドールの胸に手を入れる兄貴をみてあせる健児。
「いるんだよ。こういうおもちゃをほしがる金持ちが。
おまえ、二三日こいつの世話をしろ。
飯くわせなくちゃしんじまうんだよ。
下の世話だって必要だしな。
たいせつな商品だ。綺麗にしておいてやれよ」
「商品・・」
ドールの着物をめくって下半身をみせると
また健児はひっくりかえりました。
「じゃ、あとは頼んだぞ。
変な気をおこすなよ」
アニキたち、でていきます。
「あの・・」
アニキは車で移動。
「どうしてあんなやつひっぱりこむんです?」
「あいつくらいのバカじゃねえと
商品をキズものにしちまうかもしれねえだろ。
安心しろ。あいつに俺を裏切る度胸はねえよ。ふふん」
「は〜〜〜やってもらいたいことっていうから
てっきりヒットマンかなんかかと思ったら・・。
なあ、あんた。どこからきたんだ?名前は?
日本語わからないのかなあ。
そんな目でみるなよ」
ドールに手をさしのべる健児。
「おまえ、このあとどうなっちゃうんだろうな」
香那美と電話している未咲。
「BK-201の情報?そんなの全部そっちにあげてるって」
未咲さんの部屋はかたづいていて綺麗、
おふろあがりなのか髪は無造作でメガネ、
タンクトップにショートパンツ、
手に取ったのはヨーグルトかアイス?
「そうだとは思うんだけど、なんだかしっくりこなくて。
EPRと名乗る集団、犯行声明文、そしてBK-201。
彼らは敵同士なのか、それとも仲間割れだったのか
そもそも彼の目的はなんなのか。
私たちは何も知らない。
こんな状態で彼らをおうなんて。
ね、星見様のお言葉はどう?
何か新しい情報は・・」
「あ〜もういいかげんにして。
さっきまでずっととまりこみだったんだよ。
家に帰ってまでそんな話ききたくない」
香那美はベッドの中。
「ごめん」
「未咲、あんたも明日非番でしょ。
どうせ予定なんかないんでしょ。
ちょっとつきあいなさい」
「ええ?」
店に忍び込む黒。
そこに殴られている倒れている店長。
部屋にはドールも誰もいません。
「こりゃあいったい」とマオ。
黄の車にのる黒とマオ。
「おまえら気付かれたんじゃないのか」
「そんなヘマはしない」
「じゃあなんでドールがきえる?」
「知るか、やつらが横取りされたんだろ」
「横取りか。そうかもな。」
「どういうことだ」
「中澤組は今ゴタゴタしてるからな。
どうだ、銀、みつけられるか」
クビをふる銀。
「どうする?」
「手をひこう」と黒。
「深入りしない方がいい」
「任務を続行するかどうか決めるのは俺たちじゃない。
おうかがいをたててくるからそれまで待機だ」
アパートに帰ってきた黒。
そこには健児のバイク。
あわてて階段をあがると黒の部屋の前に健児とドール。
「李さん!すんません!
ちょっとかくまってくれませんか?」
と頭をさげる健児。
ドールをみて驚く黒。
さて、黒はどうするんでしょう。
組織を裏切るとやっかいなことになりそうだし
そういえば黄と何事もなかったかのように
普通にしゃべってましたね。
健児もアニキを裏切ってしまって
やられるのは必至。
健児、ケンカも弱いしどうみても極道にはむいていないように
見えます。
ドールって訓練して身の回りのことをできるようになるのか?
銀は過去の記憶も少しあるし、身辺自立はちゃんと
できているようだけど。。
普通の人間からドールになる過程がいまいち謎です。
天文台にいたのと銀みたいなのはまた別なのか。
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