2007.09.21 Friday
DARKER THAN BLACK 黒の契約者 第24話 「流星雨」
黄の車でおくってもらうヘイたち。
「どこか田舎にひっこんで、釣りでもしようかと思ってる」
「釣り?」
「昔はよく行ったもんだ。俺はヘラ専門でよ」
「ヘラブナみたいなつらはしてるな」とマオ。
「うるせえ。
流れる水をみてると時間を忘れちまうんだ。
ま、俺たちの人生なんざ、川を流れる木の葉みたいなもんだが」
「ふぇっくし!」くしゃみするマオ。
「おい、今いいこといってたんだぞ」
「ああ、すまん」
車をとめてヘイたちをおろした黄はたばこをくわえました。
「ん?なんだ?火でもつけてくれんのか?」
ヘイは電撃でたばこを焦がしてしまいました。黄、びびりまくり。
「何しやがる!」
「煙草はやめておけ」
「おまえこそくいすぎるなよ」
銀が黄を強くだきしめます。黄またうろたえます。
「お、おい」
車のそばにはウェイも立っています。
「じゃあな」
黄、走り去りました。
「目標は依然甲州街道を東へ移動中」
黄の車おわれています。
「しっかりついてこいよ」
手でおさえたおなかには血のにじむあとが。。。。
黄、すでにどこかで撃たれたもよう。
「さあ、いよいよはじまる。
始まり始まりおわりの始まり」
星見様の不吉な予言。
シュレーダー博士に面会をもとめる未咲。
「公安部外事4課 霧原です。
ロバート・シュレーダー博士にお会いしたい」
「お約束は」
「ありません」
「お待ちください」
「おあいになるそうです」
セキュリティチェックがものすごい厳重。
ICレコーダーもとりあげられました。
「おあずかりします」
「失礼します」
そこにシュレーダー博士とともにいたのはエリック西島。
「ようこそ、桐原警視」
「私は、シュレーダー博士に面会を求めたはずですが」
「私としても、ふたりっきりのほうが嬉しいんだけども
この男がどうしてもってね。」
「あなたと、一度お話しをしたいと思っていたものですから。
残念ながら時間がない。手早く説明させていただく。
どうぞおすわりください。
5年前南米でおきた物理的不可侵領域の発生によって
われわれ人類は永久にヘブンズゲートにアクセスするすべを失った。
この空間と数億の人間とともに」
「その状況をうみだしたのはBK-201。
彼はなぜ南米の惨劇をひきおこしたのです」
「彼?違うよ。その当時のメシエコードBK-201は
別の女性を示すナンバーだったはずだ」
「なんですって?!」
「過去の事象より今は現状を理解していただきたい。
EPRは今この東京で、南米と同じ現象をおこそうとしているんです。」
「その情報はいったいどこから?」
「われわれはずっと彼らと戦ってきたのです。
知らないわけがない。
東京エクスプロージョン。われわれはそう呼んでいます。
南米のときとおなじ規模でエクスプロージョンが起きた場合
日本列島はすべて不可侵領域に飲みこまれ、
あらゆる存在が虚空に消えることになります。
しかし安心してください。こんな事態はおこさせません」
「どうやってふせぐというのです?」
「ヘルズゲートを追消滅させるんだよ。」
「そんなことが可能なのですか?」
「もちろん。ヘルズゲートを取り囲む壁は
侵入者をふせぐためだけにあるのではありません。
あれはあるものを守るための堅牢な要塞なのです」
「これは」
「サターンシステムです」
屋台のラーメンをたべる斎藤たち。
「課長は、なんかやばいことに首つっこんじまってんじゃないすか」
「うん・・・」スープを飲みほす斎藤。
「俺は課長を信じる!」
「よく言うよ、尾行しといて」
斎藤の携帯がなりました。
「はい。ああ、松本さん、はい、河野もいっしょです。
はい、なんですってぇ!?
河野、パンドラへ行くぞ!」
「な、なんで」
「課長がいるんだよ、そこに。
勘定ここにおくぞ」
街には軍の車が走っています。
「大黒斑の発生から45日目、面積を最大とする最終段階をむかえる。
約30分、その状態を維持する。
その30分の間に、このサターンリングで精製加速した反ゲート粒子を
ヘルズゲート中心角に打ちこめば」
「ゲートは追消滅する」
「ちなみにBK-201が東京エクスプロージョンをおこせるのも
この最終段階にかぎられておる」
「え?」
「われわれが南米で得た膨大な知識と教訓のひとつですよ」
「おもしろいだろ?この30分をめぐって
人類と契約者の戦いがくりひろげられてきたんだよ〜。
世紀の瞬間まであと5時間27分」
エリックに通信がはいります。
「どうした?」
「北区本町2丁目で特隊が交戦状態に入りました」
「わかった」
「お、はじまりよったね」
「これは!」
「エリックの後ろの壁のシェードがあがると
ガラス越しの部屋にはたくさんのモニターと研究員。
軍隊と戦いながらすすむ契約者。
頭を打ちぬいたり容赦なし。
天文台。
「急いだ 急いだ
星様たちよ 光ってる 泣いてる 流してる(?)」
「契約者の反応を多数確認しました!」
「多数じゃわかりません。正確に報告して!」
「それが、数えきれません!」
「えっ」と香那美。
モニターの部屋をみて驚く未咲。
「何が起きている?天文部のデータが外部に?
それもリアルタイムにもれているなんて」
ウェイはヘイたちを案内。
「なるほど。きいたことがある。
公式には存在しないことになっている地下鉄があるってな」とマオ。
「ゲートの出現による混乱でここに関する資料も失われました。
今では警備もされていません」
「おい、歩いていくのか?」
「電気はとめられています。
そのかわり警察の観測霊も侵入できないというわけです」
ヘイも線路にとびおり、「銀」と手をひろげ
おろすのを手伝ってあげます。
「やれやれ」
マオもつづきました。
地上では契約者と軍隊の戦いがつづきます。
「ダメです、公安だろうがなんだろうが
ここは通せんの一点張りです」と河野。
「そうか」
「斎藤さん、俺たち、本庁へかえったほうがよくないですか。
どうみたって契約者がらみの」
「待機だそうだ」
「え」
「さっきの電話はその連絡だ。
俺たちには待機命令がでてる。
本庁にかえったら、部屋からだしてもらえんぞ」
「なんすか?それ」
「知るか!こんな状況でそんなバカな命令があるか。
上の連中、何考えてやがる。」
「きらきら ぴかぴか 星様よ
天の波間にきらめいて
流れ流されどこへいく
だあれもしらない くらいあな」
部屋のキッチンでゆでたまごをつくる雨霧。
「はじまったな」
「うん。じゃ、あとは予定どおりに」
「アンバーは?」
「うん?」
「たまご、いるか」
「ちょうだい」
ウェイたちも先へすすみます。
「ここが壁の真下か。すんなりとは通してくれないみたいだな」
「どうする?」
「こうします」
ナイフをだして腕をきずつけヘイをおそうウェイ。
「なんのつもりだ?!」
「アンバーとの約束は、あなたをここまで案内すること。
そのあとは好きにしていいという条件で。
私はあなたともう一度戦うために
アンバーと行動をともにしていたのです。
EPRにいればいずれあなたにあえると思って。
この力を手にいれてから、他人に負けるなどありえなかった。
その屈辱、あなたにわかりますか」
「いや」
「でしょうね!」
ヘイとウェイの戦いがはじまりました。
「屈辱だと?おもしろいこと言うじゃないか。
契約者のくせに」とマオ。
ウェイ、次々と壁や柱を破壊。
そこからでてきたヘイが。
再び未咲たち。
「ヘルズゲートとヘブンズゲートは表裏一体なんだ。
片方をふさいでしまえば、もう片方もきえる」
「ゲートがなくなると、契約者はどうなるんですか」
「全員とけて消える。この砂糖のように」
「そんな!本当なのですか?それは」
「本当だよ。実験したんだ」
「バカな!あなた方はいったい?!
契約者といえど人間です。
そのすべてが犯罪者というわけではない!」
「では数千人の契約者のために、多くの人間を犠牲にしろというのですか」
とエリック。
そこへはいってきたのは部長。
「ヒューマニズムを口にするのはたやすいが
現実をみおとして国民を危険にさらすのは
警察官として許されざる行動だとは思わんか、霧原」
「部長」
「私の部下が失礼した。ミスター西島。」
「いえ。なかなか楽しいひとときでした。
あとはまかせます。最後のつめが待ってますので」
「またな。おじょうちゃん」とシュレーダー博士もでていきました。
「サターンリングの発動は、われわれにとっても苦渋の決断なのだよ」
「あなたも、向こう側の人間だったというわけですか。
国連管理課の一研究機関にすぎないパンドラに
数億の人命を左右するような作戦を単独で実行する権限はない。
ここで行われていることはあきらかな越権行為。
犯罪です。よほど巨大な力。
国家の枠組みをこえた意志の力でもなければ
今まで隠匿できなかったはず。
ノーベンバー11のおっていたのは、そんな途方もない力をもつ
組織だったのですね」
「そして気づいてないかもしれんが、君もすでに組織の一部として
組み込まれている」
「私が?バカな」
「あらゆる国の諜報機関、政府、権力者に組織の手は及んでいる。
世界の秩序をまもるために。」
「もしや、BK-201も?」
「BK-201、コードネーム・ヘイ。
彼も組織の人間だ。
もっとも今は姿をくらましてしまったがね」
「姿をくらました?
どうしていまさら真実を話したのですか。
私もノーベンバーのように」
「殺すのは簡単だ。だが、われわれは常に優秀な人材を欲している。
君のようにね」
胸をさされて死にそうなウェイが笑います。
「何がおかしい」
「やはり、こうなるか」
「どういうことだ」
「俺がおまえを殺してしまうようでは
道案内などさせるはずがない」
「おまえ、最初から負けるとわかっていて・・」とマオ。
「結果がわかっていても
戦わずにはいられなかった」
「契約者には考えられない非合理的な行動だな」
「おまえのせいだ。おまえにあったおかげで」
「へんなやろうだ。おまえも」
「ああ。行け。BK-201」
ウェイは最後の力で壁に穴をあけます。
おいつめられた黄。
「悪いな。親父一人しか、いなくてよ」
ダッシュボードには爆弾が取り付けられていました。
空を流れる星もかすむように見え、最後に笑う黄。
爆発、炎上。
ゲートに侵入する雨霧とブリタ。
雨霧の頬にキスするブリタ。
「よせ、こんなところで」
「しょうがないでしょう。対価なんだもの」
たおした警備員の服をさしだす雨霧。
「このままでいいのに」
「俺が困るんだ」
先にすすむふたり。
「これは」
「あのおじいちゃん、こんなの作ってたんだ」
「これさえ破壊できたら」
雨霧が手をかざしたとき、別の契約者によって
雨霧とブリタが火につつまれます。
これは前にパパを焼き殺してしまったあの子か。
組織がしっかりおさえていたんですね。
火だるまになってくるしむふたりですが
そのすぐあと無事なふたりがうつります。
ポケットからゆでたまごをとりだす雨霧。
「アンバーか」
「どうかした?」
「いや」
「あのおじいちゃん、こんなのつくってたんだ」
雨霧は片手でさっきの契約者を殺します。
アンバーが時間をもどしてくれたんですね。
「急ぐぞ!」
「よし!リングは破壊した」
しかしまた火だるまになる雨霧。
契約者はまだ生きていました。
ブリタも火につつまれます。
「反ゲート粒子集束ギア停止しました」
「なんだと〜?どうしてくれんの?
わしの人生をかけた傑作を」
空には星が流れます。
仲間のもとに移動してきたブリタ。
「ブリタ!リングは」
「破壊した。状況は?」
「攻撃に参加していたメンバーはほぼ全滅。
生き残りも敗走をはじめている」
「そう」
「雨霧は」
クビをふるブリタ。
アラーム音。
「どうした?」
「ゲートの。これは壁の中か。
あらたに反ゲート粒子反応。
サターンリングはまだ稼働している?」
「裏をかいてたのは私たちだけじゃないってことか。
あとは、この子たちとアンバーに期待するしかない」
ドールをみあげるブリタ。
シュレーダー博士と西島。
「そんな話はきいとらんぞ!」
「ええ。きょうはじめてお話しました。
破壊されたリングはいわば囮。
予備があることはトップシークレットだったのです」
「そうか。ジュピターリングは予備など用意してなかったから
南米のときは痛い目をみた。
偉い!偉いよ、君は」
「ふ」
ヘイたち。
「これがゲートの内側か。ん?
観測霊?」
「よんでる」
「待て、銀、むやみに動くと」
「あっち」
銀河が消えました。
「銀!」
ヘイもそちらへ。
「お、おい」
ヘイもつづき消えます。
マオ盛大に脂汗をながしますが
「いい、ええい、どうにでもなれ!」
抜けたさきには銀とヘイがいました。
「ここは?おーなんだよ、こりゃ?」
天地が横にみえますが
普通に歩きだす銀と黒。
「これがゲートか、おもしろいじゃないか」
ビルの壁を横にあるいているような3人。
天文台。
「急いでわたれ 三途の川
されど星様、まよわぬように
案内する子となれぬように」
「何か巨大な干渉ノイズが発生しています」
「干渉ノイズ?」
「どこかでうちと同じか、それ以上の出力で
観測霊を出動させているシステムがあります」
「そっか、連中ドールをつかったな」とシュレーダー博士。
マオは銀にだかれてすすみます。
「いてっ」
「どうした?」
「パンドラのサーバーに侵入して
昔の論文をあさってたんだが、きられちまった。
でもおもしろい論文をみつけたぞ。
ド―ル単体では何を媒介にしようとも
観測霊をゲートの奥に侵入させるには
かなりの苦痛をともなう。
だが、大量のドールをリンクさせ
流星の欠片で能力を増幅させるシステムをつくれば
ゲートの中心近くまで観測霊を侵入させられる
可能性があるって話だ」
シュレーダー博士たち。
「リングへの攻撃は陽動でもあったというわけですね。
BK-201はすでにゲート内に侵入していると」
「だが、こうやってノイズの発生源をたどっていけば」
「エサはかりかりじゃないやつのほうが好きなんだ」
マオの声にふりむくヘイ。
「おもしろかったよ、
おまえらといっしょにいると。
いつかおれにそっくりなネコが
おまえをたずねていったら」
突然暴れだして銀の腕をひっかいて
おりてどこかへ走っていくマオ。
「星の数だけ命は消えて
すべて流れていなくなる
どこへいかれる、流れた星よ
わたしをおいて いかんでおくれ」
観測霊が消えました。
契約者がやられたらしい。
「これで連中は道しるべを失った。
もはやゲートの中心にいたることも
外に出てくることもできん」
「われわれの勝ちだ」
「人間は間違いを犯す生き物だ。
万人にとっての正義など存在しない。
間違いの少ない道を選ぶには犠牲が必要なこともある。
そのためなら、私はあえてこの手を汚そう。
霧原、大人になれ」
「だ〜れもいない くらい夜空
大きな大きな花ひとつ
ピカピカひかって その先は
ふふふひゅっひゅっひゅっ・・・」
笑いだす星見様。不気味。
「どっちもどっちも どっちもどっちも・・・」
銀が目をあけて橋をのりこえ水の上にたちます。
「どうした?銀?銀?」
「あっち」
ヘイも続きます。
銀とヘイは前にすすみだしました。
その先にはもっとおさなくなったアンバーが
笑顔でたっていました。
黄が死んでしまった。。。
マオも変になってしまった。。。。
マオは最後までいっしょだと信じていたのに。
契約者と人間では圧倒的に契約者が強いのかと思ってけど
アンバー軍苦戦。
雨霧までやられてしまって。
組織は本当に大きな組織でした。
ヘイを飼っていたのならその間に
なんとでもできただろうに。
このまま黙ってないだろう未咲さんが
一般人だけどどうやってゲートに介入するのか
ゲートの消失はくいとめられるのか、終わり方も楽しみです。
契約者がとけてなくなるのはあんまりだけど
日本消滅もないだろうし。
しかし、ヘイ。主役なのに本当に寡黙。。。

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 3

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 4

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「どこか田舎にひっこんで、釣りでもしようかと思ってる」
「釣り?」
「昔はよく行ったもんだ。俺はヘラ専門でよ」
「ヘラブナみたいなつらはしてるな」とマオ。
「うるせえ。
流れる水をみてると時間を忘れちまうんだ。
ま、俺たちの人生なんざ、川を流れる木の葉みたいなもんだが」
「ふぇっくし!」くしゃみするマオ。
「おい、今いいこといってたんだぞ」
「ああ、すまん」
車をとめてヘイたちをおろした黄はたばこをくわえました。
「ん?なんだ?火でもつけてくれんのか?」
ヘイは電撃でたばこを焦がしてしまいました。黄、びびりまくり。
「何しやがる!」
「煙草はやめておけ」
「おまえこそくいすぎるなよ」
銀が黄を強くだきしめます。黄またうろたえます。
「お、おい」
車のそばにはウェイも立っています。
「じゃあな」
黄、走り去りました。
「目標は依然甲州街道を東へ移動中」
黄の車おわれています。
「しっかりついてこいよ」
手でおさえたおなかには血のにじむあとが。。。。
黄、すでにどこかで撃たれたもよう。
「さあ、いよいよはじまる。
始まり始まりおわりの始まり」
星見様の不吉な予言。
シュレーダー博士に面会をもとめる未咲。
「公安部外事4課 霧原です。
ロバート・シュレーダー博士にお会いしたい」
「お約束は」
「ありません」
「お待ちください」
「おあいになるそうです」
セキュリティチェックがものすごい厳重。
ICレコーダーもとりあげられました。
「おあずかりします」
「失礼します」
そこにシュレーダー博士とともにいたのはエリック西島。
「ようこそ、桐原警視」
「私は、シュレーダー博士に面会を求めたはずですが」
「私としても、ふたりっきりのほうが嬉しいんだけども
この男がどうしてもってね。」
「あなたと、一度お話しをしたいと思っていたものですから。
残念ながら時間がない。手早く説明させていただく。
どうぞおすわりください。
5年前南米でおきた物理的不可侵領域の発生によって
われわれ人類は永久にヘブンズゲートにアクセスするすべを失った。
この空間と数億の人間とともに」
「その状況をうみだしたのはBK-201。
彼はなぜ南米の惨劇をひきおこしたのです」
「彼?違うよ。その当時のメシエコードBK-201は
別の女性を示すナンバーだったはずだ」
「なんですって?!」
「過去の事象より今は現状を理解していただきたい。
EPRは今この東京で、南米と同じ現象をおこそうとしているんです。」
「その情報はいったいどこから?」
「われわれはずっと彼らと戦ってきたのです。
知らないわけがない。
東京エクスプロージョン。われわれはそう呼んでいます。
南米のときとおなじ規模でエクスプロージョンが起きた場合
日本列島はすべて不可侵領域に飲みこまれ、
あらゆる存在が虚空に消えることになります。
しかし安心してください。こんな事態はおこさせません」
「どうやってふせぐというのです?」
「ヘルズゲートを追消滅させるんだよ。」
「そんなことが可能なのですか?」
「もちろん。ヘルズゲートを取り囲む壁は
侵入者をふせぐためだけにあるのではありません。
あれはあるものを守るための堅牢な要塞なのです」
「これは」
「サターンシステムです」
屋台のラーメンをたべる斎藤たち。
「課長は、なんかやばいことに首つっこんじまってんじゃないすか」
「うん・・・」スープを飲みほす斎藤。
「俺は課長を信じる!」
「よく言うよ、尾行しといて」
斎藤の携帯がなりました。
「はい。ああ、松本さん、はい、河野もいっしょです。
はい、なんですってぇ!?
河野、パンドラへ行くぞ!」
「な、なんで」
「課長がいるんだよ、そこに。
勘定ここにおくぞ」
街には軍の車が走っています。
「大黒斑の発生から45日目、面積を最大とする最終段階をむかえる。
約30分、その状態を維持する。
その30分の間に、このサターンリングで精製加速した反ゲート粒子を
ヘルズゲート中心角に打ちこめば」
「ゲートは追消滅する」
「ちなみにBK-201が東京エクスプロージョンをおこせるのも
この最終段階にかぎられておる」
「え?」
「われわれが南米で得た膨大な知識と教訓のひとつですよ」
「おもしろいだろ?この30分をめぐって
人類と契約者の戦いがくりひろげられてきたんだよ〜。
世紀の瞬間まであと5時間27分」
エリックに通信がはいります。
「どうした?」
「北区本町2丁目で特隊が交戦状態に入りました」
「わかった」
「お、はじまりよったね」
「これは!」
「エリックの後ろの壁のシェードがあがると
ガラス越しの部屋にはたくさんのモニターと研究員。
軍隊と戦いながらすすむ契約者。
頭を打ちぬいたり容赦なし。
天文台。
「急いだ 急いだ
星様たちよ 光ってる 泣いてる 流してる(?)」
「契約者の反応を多数確認しました!」
「多数じゃわかりません。正確に報告して!」
「それが、数えきれません!」
「えっ」と香那美。
モニターの部屋をみて驚く未咲。
「何が起きている?天文部のデータが外部に?
それもリアルタイムにもれているなんて」
ウェイはヘイたちを案内。
「なるほど。きいたことがある。
公式には存在しないことになっている地下鉄があるってな」とマオ。
「ゲートの出現による混乱でここに関する資料も失われました。
今では警備もされていません」
「おい、歩いていくのか?」
「電気はとめられています。
そのかわり警察の観測霊も侵入できないというわけです」
ヘイも線路にとびおり、「銀」と手をひろげ
おろすのを手伝ってあげます。
「やれやれ」
マオもつづきました。
地上では契約者と軍隊の戦いがつづきます。
「ダメです、公安だろうがなんだろうが
ここは通せんの一点張りです」と河野。
「そうか」
「斎藤さん、俺たち、本庁へかえったほうがよくないですか。
どうみたって契約者がらみの」
「待機だそうだ」
「え」
「さっきの電話はその連絡だ。
俺たちには待機命令がでてる。
本庁にかえったら、部屋からだしてもらえんぞ」
「なんすか?それ」
「知るか!こんな状況でそんなバカな命令があるか。
上の連中、何考えてやがる。」
「きらきら ぴかぴか 星様よ
天の波間にきらめいて
流れ流されどこへいく
だあれもしらない くらいあな」
部屋のキッチンでゆでたまごをつくる雨霧。
「はじまったな」
「うん。じゃ、あとは予定どおりに」
「アンバーは?」
「うん?」
「たまご、いるか」
「ちょうだい」
ウェイたちも先へすすみます。
「ここが壁の真下か。すんなりとは通してくれないみたいだな」
「どうする?」
「こうします」
ナイフをだして腕をきずつけヘイをおそうウェイ。
「なんのつもりだ?!」
「アンバーとの約束は、あなたをここまで案内すること。
そのあとは好きにしていいという条件で。
私はあなたともう一度戦うために
アンバーと行動をともにしていたのです。
EPRにいればいずれあなたにあえると思って。
この力を手にいれてから、他人に負けるなどありえなかった。
その屈辱、あなたにわかりますか」
「いや」
「でしょうね!」
ヘイとウェイの戦いがはじまりました。
「屈辱だと?おもしろいこと言うじゃないか。
契約者のくせに」とマオ。
ウェイ、次々と壁や柱を破壊。
そこからでてきたヘイが。
再び未咲たち。
「ヘルズゲートとヘブンズゲートは表裏一体なんだ。
片方をふさいでしまえば、もう片方もきえる」
「ゲートがなくなると、契約者はどうなるんですか」
「全員とけて消える。この砂糖のように」
「そんな!本当なのですか?それは」
「本当だよ。実験したんだ」
「バカな!あなた方はいったい?!
契約者といえど人間です。
そのすべてが犯罪者というわけではない!」
「では数千人の契約者のために、多くの人間を犠牲にしろというのですか」
とエリック。
そこへはいってきたのは部長。
「ヒューマニズムを口にするのはたやすいが
現実をみおとして国民を危険にさらすのは
警察官として許されざる行動だとは思わんか、霧原」
「部長」
「私の部下が失礼した。ミスター西島。」
「いえ。なかなか楽しいひとときでした。
あとはまかせます。最後のつめが待ってますので」
「またな。おじょうちゃん」とシュレーダー博士もでていきました。
「サターンリングの発動は、われわれにとっても苦渋の決断なのだよ」
「あなたも、向こう側の人間だったというわけですか。
国連管理課の一研究機関にすぎないパンドラに
数億の人命を左右するような作戦を単独で実行する権限はない。
ここで行われていることはあきらかな越権行為。
犯罪です。よほど巨大な力。
国家の枠組みをこえた意志の力でもなければ
今まで隠匿できなかったはず。
ノーベンバー11のおっていたのは、そんな途方もない力をもつ
組織だったのですね」
「そして気づいてないかもしれんが、君もすでに組織の一部として
組み込まれている」
「私が?バカな」
「あらゆる国の諜報機関、政府、権力者に組織の手は及んでいる。
世界の秩序をまもるために。」
「もしや、BK-201も?」
「BK-201、コードネーム・ヘイ。
彼も組織の人間だ。
もっとも今は姿をくらましてしまったがね」
「姿をくらました?
どうしていまさら真実を話したのですか。
私もノーベンバーのように」
「殺すのは簡単だ。だが、われわれは常に優秀な人材を欲している。
君のようにね」
胸をさされて死にそうなウェイが笑います。
「何がおかしい」
「やはり、こうなるか」
「どういうことだ」
「俺がおまえを殺してしまうようでは
道案内などさせるはずがない」
「おまえ、最初から負けるとわかっていて・・」とマオ。
「結果がわかっていても
戦わずにはいられなかった」
「契約者には考えられない非合理的な行動だな」
「おまえのせいだ。おまえにあったおかげで」
「へんなやろうだ。おまえも」
「ああ。行け。BK-201」
ウェイは最後の力で壁に穴をあけます。
おいつめられた黄。
「悪いな。親父一人しか、いなくてよ」
ダッシュボードには爆弾が取り付けられていました。
空を流れる星もかすむように見え、最後に笑う黄。
爆発、炎上。
ゲートに侵入する雨霧とブリタ。
雨霧の頬にキスするブリタ。
「よせ、こんなところで」
「しょうがないでしょう。対価なんだもの」
たおした警備員の服をさしだす雨霧。
「このままでいいのに」
「俺が困るんだ」
先にすすむふたり。
「これは」
「あのおじいちゃん、こんなの作ってたんだ」
「これさえ破壊できたら」
雨霧が手をかざしたとき、別の契約者によって
雨霧とブリタが火につつまれます。
これは前にパパを焼き殺してしまったあの子か。
組織がしっかりおさえていたんですね。
火だるまになってくるしむふたりですが
そのすぐあと無事なふたりがうつります。
ポケットからゆでたまごをとりだす雨霧。
「アンバーか」
「どうかした?」
「いや」
「あのおじいちゃん、こんなのつくってたんだ」
雨霧は片手でさっきの契約者を殺します。
アンバーが時間をもどしてくれたんですね。
「急ぐぞ!」
「よし!リングは破壊した」
しかしまた火だるまになる雨霧。
契約者はまだ生きていました。
ブリタも火につつまれます。
「反ゲート粒子集束ギア停止しました」
「なんだと〜?どうしてくれんの?
わしの人生をかけた傑作を」
空には星が流れます。
仲間のもとに移動してきたブリタ。
「ブリタ!リングは」
「破壊した。状況は?」
「攻撃に参加していたメンバーはほぼ全滅。
生き残りも敗走をはじめている」
「そう」
「雨霧は」
クビをふるブリタ。
アラーム音。
「どうした?」
「ゲートの。これは壁の中か。
あらたに反ゲート粒子反応。
サターンリングはまだ稼働している?」
「裏をかいてたのは私たちだけじゃないってことか。
あとは、この子たちとアンバーに期待するしかない」
ドールをみあげるブリタ。
シュレーダー博士と西島。
「そんな話はきいとらんぞ!」
「ええ。きょうはじめてお話しました。
破壊されたリングはいわば囮。
予備があることはトップシークレットだったのです」
「そうか。ジュピターリングは予備など用意してなかったから
南米のときは痛い目をみた。
偉い!偉いよ、君は」
「ふ」
ヘイたち。
「これがゲートの内側か。ん?
観測霊?」
「よんでる」
「待て、銀、むやみに動くと」
「あっち」
銀河が消えました。
「銀!」
ヘイもそちらへ。
「お、おい」
ヘイもつづき消えます。
マオ盛大に脂汗をながしますが
「いい、ええい、どうにでもなれ!」
抜けたさきには銀とヘイがいました。
「ここは?おーなんだよ、こりゃ?」
天地が横にみえますが
普通に歩きだす銀と黒。
「これがゲートか、おもしろいじゃないか」
ビルの壁を横にあるいているような3人。
天文台。
「急いでわたれ 三途の川
されど星様、まよわぬように
案内する子となれぬように」
「何か巨大な干渉ノイズが発生しています」
「干渉ノイズ?」
「どこかでうちと同じか、それ以上の出力で
観測霊を出動させているシステムがあります」
「そっか、連中ドールをつかったな」とシュレーダー博士。
マオは銀にだかれてすすみます。
「いてっ」
「どうした?」
「パンドラのサーバーに侵入して
昔の論文をあさってたんだが、きられちまった。
でもおもしろい論文をみつけたぞ。
ド―ル単体では何を媒介にしようとも
観測霊をゲートの奥に侵入させるには
かなりの苦痛をともなう。
だが、大量のドールをリンクさせ
流星の欠片で能力を増幅させるシステムをつくれば
ゲートの中心近くまで観測霊を侵入させられる
可能性があるって話だ」
シュレーダー博士たち。
「リングへの攻撃は陽動でもあったというわけですね。
BK-201はすでにゲート内に侵入していると」
「だが、こうやってノイズの発生源をたどっていけば」
「エサはかりかりじゃないやつのほうが好きなんだ」
マオの声にふりむくヘイ。
「おもしろかったよ、
おまえらといっしょにいると。
いつかおれにそっくりなネコが
おまえをたずねていったら」
突然暴れだして銀の腕をひっかいて
おりてどこかへ走っていくマオ。
「星の数だけ命は消えて
すべて流れていなくなる
どこへいかれる、流れた星よ
わたしをおいて いかんでおくれ」
観測霊が消えました。
契約者がやられたらしい。
「これで連中は道しるべを失った。
もはやゲートの中心にいたることも
外に出てくることもできん」
「われわれの勝ちだ」
「人間は間違いを犯す生き物だ。
万人にとっての正義など存在しない。
間違いの少ない道を選ぶには犠牲が必要なこともある。
そのためなら、私はあえてこの手を汚そう。
霧原、大人になれ」
「だ〜れもいない くらい夜空
大きな大きな花ひとつ
ピカピカひかって その先は
ふふふひゅっひゅっひゅっ・・・」
笑いだす星見様。不気味。
「どっちもどっちも どっちもどっちも・・・」
銀が目をあけて橋をのりこえ水の上にたちます。
「どうした?銀?銀?」
「あっち」
ヘイも続きます。
銀とヘイは前にすすみだしました。
その先にはもっとおさなくなったアンバーが
笑顔でたっていました。
黄が死んでしまった。。。
マオも変になってしまった。。。。
マオは最後までいっしょだと信じていたのに。
契約者と人間では圧倒的に契約者が強いのかと思ってけど
アンバー軍苦戦。
雨霧までやられてしまって。
組織は本当に大きな組織でした。
ヘイを飼っていたのならその間に
なんとでもできただろうに。
このまま黙ってないだろう未咲さんが
一般人だけどどうやってゲートに介入するのか
ゲートの消失はくいとめられるのか、終わり方も楽しみです。
契約者がとけてなくなるのはあんまりだけど
日本消滅もないだろうし。
しかし、ヘイ。主役なのに本当に寡黙。。。

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 3

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 4

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