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セクシーボイスアンドロボ  Voice #07 ハンバーグ

Voice #07 ハンバーグ

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ニコ、学校のベランダで友達といます。

「うわ〜、またやってるよ」

下のグラウンドでは、いつもの男子生徒が
バレーボールをぶつけられて
いじめられていました。

「痛えんだよ、バカ野郎って言っちゃえばいいのに」とニコ。

『勇気を出していったら・・・

 言わない方がいいか』


友達は教室の中へ。
さらにボールをぶつけられても
「大丈夫」と笑っている男子。

『あれはあれで

 微妙なバランスで成り立っているらしい

 私は、ヒーローでもなんでもない』


ロボの叫び声。
ロボ、テレクラにいます、、、

「だったら一緒に食事しない?

 俺ね、今日誕生日なの。

 なのに一人って、寂しいじゃな〜い。

 え〜、ほんとに〜?!

 じゃあ待ってま〜す!」

電話をきって

「ッしゃあ!キタ、コラァ!」と元気いっぱい。

『ヒーローなんて

 日頃言いたいことを言えない

 やりたいことをやれない大人たちが作った

 空想の産物だ』


横断歩道を歩くニコ。
外国人に道をきかれてこまりまくり。

「あの、あたし、だめ。わからない。
 
 なんで私がかたことになってんの?」

「メルシー!」

なぜかその外国人女性はニコにお礼をいって
いっしょに歩きます。

『言いたいことがこれっぽっちもいえない私は

 悲しい・・・』


ケーキの箱を抱えて帰宅したママ。
パパは何か思案中?
ニコの誕生日のプレゼントに、この間
出張先で買ったこれはどうかと赤鬼のお面をかぶると
ママ、思い切りいやな顔。

「あっ、だめ?一応魔除けの効果もあるらしいんだけどね」

「それもらって喜ぶ中学生はいないでしょう」

「だよね〜。何がいいんだろうね」

ケーキのふたをとったママ。

「なんだ?これ?」

チョコのプレートには

「ハッピーブースデーニコ」の文字。

「ありえな〜い!何よ、これ!」

「作った人がよっぽど疲れてたんだろうねえ」

パパは寛大ですが、ママは文句いってくると
でかけます。

『私が今ほしいものは』

さっきの女性はすもうとりをみて感激。

『語学力。とりあえず・・何語なんだ?』

メルシーくらい知らないとまずいかも、ニコ。

ニコはファミレスにいるロボを発見し
喜んでウィンドウをたたきますが
ロボは知らん顔。

「なんでくんだよぉ」

ニコと女性は店の中にはいってきました。

「ちょっと無視しないでよ」

テーブルの上にはマックスロボ。
それを手にとってすわろうとしたニコに

「ちょっと座らないで!人くるんだから!」と叫ぶロボ。

「誰?」

「恋人だ」

「『脱ひとり身』・・またテレクラか〜。
 
 ねえ、それよりちょっと助けてよ〜」

女性をみつけるロボ。

「おっ、おっ、おっ。

 アーユー、テレクラレディ?」

「テレクラ?」

「ばか」

「イエス。マイバースデイ、ユーアンドミー。

 コングラチュレイションっ」

女性には通じず。

スポーツ新聞を読んでいたよっちゃんが顔をあげます。

「何やってんだ?あいつら。

 あ〜やべえ。仕事仕事」

また新聞で顔をかくしますが新聞には穴が。
よっちゃんの視線がおうのはひとりの男。
ロボは「ウィ」って答えてるからさすがに
フランス語だとわかったようです。

ウェイトレスの会話。

「あのお客、ドリンクバーだけで7時間も粘ってるわよ」

「なんか怖いね〜」

コーヒーカップをまえにカバンを両手でだきかかえる男。

「カバン、ずっと抱いてるし何はいってんだろ」

「死体の一部とか?超怖い」

そこへあらわれたかずみちゃん。バイトをはじめるみたい。

「あの〜すみません。今日からお世話になります。

 林です。よろしくお願いします。」

「あ、新人さん?そこのテーブルのお客さんにオーダーきいてきて」

「はい」

「気をつけてね、なんかやばそうな人だから。
 
 7時間あの体勢のまま」

「よろしくね」

「え?」

外国人と不毛な会話を続けるロボと口論になるニコ。
お客さんに近づくかずみちゃんは、ニコたちをみつけ
よそみしていたすきにお客さんとぶつかり
トレイにのっていたカトラリーセットをおとしてしまいました。
あわててひろおうとすると、男がナイフをひろい

「これ・・おとし・・」

とその刃の先がかずみちゃんにむいていたものだから
かずみちゃん、悲鳴をあげます。
ニコもかずみちゃんに気付きました。

「あっいやいやいやいや」

と男はうろたえながらもナイフをはなさず
かずみちゃんはますます脅えみんなが見守るなか
あせった男が足をすべらせ、かずみちゃんの後ろの柱に
ナイフをつきたててしまいます。
ナイフはまさにかずみちゃんのくびのよこ。

「お客様!お客様!」

店長をつきとばす男。店長にぶつかられたロボも転倒。

「警察!警察呼んで〜!」

「警察はダメ〜〜〜!」と男。

ナイフをひきぬきかずみちゃんにむけます。

「警察をよんだら、この人の命はないぞ」

よっちゃん、座席にしずみこみます。

かずみちゃんをつれてテーブルの上にのぼる男。

「全員、おとなしくしろ!」

「かずみちゃん・・」

『私のお姉ちゃんに

 ナイフを突き付けている男の人も

 伝えたいことが伝えられない

 不器用で 悲しい人だった』


ファミレスはクローズドの看板をだし
客も厨房のコックもウェイトレスも隅に固まります。
みんなの携帯をとりあげてひとまとめにさせる犯人。

「携帯、全部か。ほんとに誰ももってないな〜!

 ひとりでも、妙なまねしてみろ!

 殺すからな〜!」

かずみちゃんもニコの方へ。

「よくも!かずみちゃんに包丁を!」とロボ。

「なんだ?貴様は」

「それは、こっちのセリフだ!」

むかっていくロボに包丁をつきつける男。

「おい!変なまねするとわかってんだろうな〜!」

「お客様に、危害を加えるのはやめてください!

 要求があるなら、私に!」と店長。

「じゃあんた、入口で誰かこないか見張ってて」

「わかりました。しかしですね!」

「なんだ」


「私、身動きが取れない状態でして!」

店長、ぐるぐるまきに。

「そっか。おい!ふたり!運んでやれ!」

「せーの」

コックさんはふたりでしばられた店長を
椅子ごと運びます。

「それから、入口の鍵は、あけたままで」

「へえっ?!」

よっちゃんは厨房にうまくかくれ地蔵堂に電話。

「もしもし」

「どういう状況?」

「あの、例の男なんですけど

 今、ファミレスにいるんですよ。」

「ずいぶんとのんきな男ね。
 
 かばんは?ちゃんと持ってる?」

「はい」

「さっさと奪い返してきなさい」

「それがですね、男なんですけど
 
 店内にいる人間人質にとって

 たてこもっちゃったんですよ」

「なんで?!」

「あの、その中に、ニコと

 手下のオタクもいるんですよ」


ロボはニコの手下か。。

「どういうことよ?」

「僕にもわかりません、それは」

「頼りないわね。しっかりとしなさい」

「あの、どうしましょう」

「なんとかしなさいよ!」

「え・・はい」

マキはとれた仏像の首をくっつけようとしますが
くっつかず。。。
 
ファミレスはオープンの看板にかわります。
携帯をチェックする犯人。

「あの」と話しかけるロボ。

「あなたの要求は何なんですか?」

「要求?」

「だってほら、なんで人質になってんのか

 わかったほうが、僕たちも心構えができるっていうか」

「要求か・・ないよ」

「は?!」

「今警察につかまるわけにはいかないんだ」

厨房にいるよっちゃん。

「あ〜もう。どうする、俺。

 こういうときはどうする〜?

 よし考えろ、考えろ、考えろ。
 
 あっ!」


コックさんが倒れているのを発見。

「死んで・・死んでる?」

「おい」

コックさんはあわててとびおき
野菜を切り始めました。

「何やってんの?」

「ソース作ってんです」

「ソース?」

「そうす」

・・・・・。

「寝てないの?」

「はい。もう丸三日。今日の夜までに新しいソースを開発しないと

 僕はクビになっちゃうんです。」

バースデーケーキを作ったのはこの人か。

ソースのはいっている鍋をのぞくよっちゃん。

「あっこれ」

「はい」

鍋の中のソースをなめるよっちゃん。

「うっ・・まずっ!下水かよ、これは?あ?!

 おい、いいか。肉の下処理に手間を惜しむな。

 臭みは完全に消せ。」

「はい!」

「やり直し!」

よっちゃんがでていったあと野菜を刻み続けるコックさん。

「・・・誰?」

再びフロア。

「いったい何がしたいんだろ」

「わからん」

「愛と勇気と正義の使者なんでしょ?

 なんとかしてよ」


かずみちゃんをみてからそ〜っと男に近づくのかと
おもったらサラダバーにいって野菜をとるロボ。

「何してんの、あいつ」

「わかんない」

ロボは野菜を男に差し出します。

「あの」

「なんだ!」

「とりあえず野菜でも食べておちつきませんか?

 トマトのリコピンはですね。
 
 生活習慣病やガン予防・・・」


「ふざけんな!」

「あ〜〜ごめんなさいっ!」

「今度動いたら刺すぞ!」

元の場所にもどるロボ。

「役立たず」

「あのリコピンはね・・」

「役立たずっていってんの!」

「誰か、きたか?」と店長にたずねる男。

「いいえ」

「ああ・・」

「あの・・誰・・か、待ってるんですか」

「だったらなんだ!」

「女性ですか」

答えない犯人。

「あ、じゃあ、あの、その人がきたら」

「あんたたちには関係ない!おとなしくしててください!」

人質たち、納得。。。

「あっ、女性の方が、いらっしゃいましたー!」

包丁を懐にしまう犯人。
しかしはいってきたのはケーキの箱をかかえたママ。

「あなた、店長?」

「はい、何か」

「何かじゃないわよ!どういうことですか、これ!」

『ハッピーブースデー ニコ』をみせます。

「あ」

「何よ!ブースデーって!

 冗談じゃないわよ!うちの娘はかわいいわよ!」

「申し訳ありません」

「あなたねえ、まず立ちなさい!」

「ちょっと事情がありまして」

「事情も情事もないの!立ちなさい!スタンダップ!」

そこへパパまでやってきました。

「ちょちょちょ、落ち着きなさい」

「落ちついてらんないわよ!」

その様子をみているニコとかずみちゃん。

「あの2人何してんだろ?」

「あんたのケーキここで注文したんだ」

「ケーキ?どういうこと?」とロボ。

「今日はニコの誕生日」

「え〜、おれも今日だよ」

「うげ」

「うげってなんだよ」

「あ」とかずみちゃん。

ニコママたちに近づく犯人。

「お父さん、まるめ込まれちゃだめ。

 わざとやったとしか思えないのよ。

 えっ?あんた誰?

 店長より偉い人?統括マネージャー?」

「こういうものです」

と包丁をだす男。

「え?シェフ?」

「いやいや、これは違うと思うよ」とパパ。

「え?」

「こちらの方は、立てこもり犯です」

包丁をつきつける男。

「え?いや!」

「はあ・・」とニコ。

よっちゃんは布をつないでロープかなにかを製作中。

「23。23本目。よっしゃ〜」

ニコの両親も中におしこまれました。

「え?増えてる?」

「大丈夫、大丈夫だから、落ち着いて」

ママをなだめるパパ。

犯人はメールチェックしますがメールはこない。

「あの〜。

 その女性とは、何時に待ち合わせしてるんですか?」

「10時です、朝の」

「うわっ。もう7時間も待ってんだあ」

「それって、もうこないんじゃないの?」とこっそりいうかずみちゃん。

「そういうこと言わないでよ。
 
 だってその人がこないと私たち帰れないんだよ」

「でもさ、さすがの私でも7時間は待たせない」

「ぼくはかずみちゃんのためなら何時間でも待ちますよ」

「何?このひと、どういう関係?」とパパ。

「お父様、お母様、はじめまして、須藤と申します」

「ちょっと、こんな時に自己紹介しないで。

 話しがややこしくなるから」

「あの〜」と声をかける犯人。

「小声で話されるとよけい気になるんで、普通にどうぞ」

「じゃあ、すいません」手をあげるパパ。

「ぼくら途中参加なんで、いまいち話が見えてないんですが」

「あっ、僕がご説明いたします」と手をあげるロボ。

「この立てこもり犯の方は、女性を7時間待っております。」

「7時間?!」

「7時間?!すごい!偉いと思います」とママ。

「ですよねえ。愛は時を加速させる」

「そうか?男を待たせる女なんて論外だろ」

「ですよねえ!よっ!さすが昭和の男!」

「ちょっと黙っててよ!」とニコ。

「私お父さんのそういうとこきらい。
 
 だいたいお父さん、女のことバカにしてんのよ」

とママ。

「そんなことないよ」

「記念日とかすぐに忘れるし」

「覚えてるって!」

「じゃあ私たちの結婚記念日おぼえてる?」

「秋・・・」

「なに?その漠然とした答えは?」

「もうお願いだからここで夫婦喧嘩しないでってば」

とわってはいるかずみちゃん。

そのときさっきの外国人女性がカメラのシャッターを
きりました。

「いい写真とれましたって言ってる」

「え?かずみちゃん、フランス語できんの?」

「まあ、日常会話程度なら」

「すごいじゃん。ほらフランス語赤点だったってたから
 
 ダメだと思ってた。」

「赤点?」

「ニコ!よけいなこといわないでよ!」

「きいいてないわよ」

「赤点って何?」

今度は親子でもめだしたニコ一家に話しかける男。

「あの・・あの〜。

 ケンカはよしましょう」

「すいません」

犯人にケンカをとめられるニコ一家、、、、

厨房でソースをつくりながらまた寝てしまったコックさん。
よっちゃんがはいってきました。

「おい!煮立ってんぞ!」

「はっ!すいません!」

「料理をなめんなあ!」

「すいません」

「おっ。これかりてくぞ」

「どうぞ」

延長コードリール(?)をかりていくよっちゃん。

「プロフェッショナルな〜仕事をしよう〜♪」

「・・・誰?」

フロア。
男に椅子をだすロボ。

「どうぞ」

椅子にすわる男。

「じゃあ。あなたの待ってる人ってどういう人なんですか」

「ど、どんな?」

「いやあの、こんなことしてまで待つ人って

 いったいどんな人なんだろうなと思いまして。

 ほら、どういうところにひかれたとか。

 ないんですか?」

「俺はあれだな。

 自分がその人に買ってあげたものを
 
 その人がこう大事にしてくれたりすると

 ジ〜ンときちゃうな。

 母さんのバッグもね、結婚前に」

バッグを隠すママ。

「あれ?今の新しいやつだよね?」

「ううん。前から持ってたわよ」

「ちょ、ちょっと見せてみ」

「いやよ」

「ちょっと見して」

「ちょっと二人ともやめなって」

「だからケンカはやめなって!」

またカメラで写真をとる女性。

いつのまにか上からながめているよっちゃん。

「なんだ?この緊張感のなさは。
 
 あ〜仕事仕事。」

「ふたりとも座ってよ!」

「僕は、いいな〜と思った女性と、2分
 
 目を見て話すと好きになっちゃいますね」

とかずみちゃんの前にすわるロボ。

「かずみちゃんは?」

「う〜ん、私は指かな。

 男の人で指がきれいだとクラっとくる」

ロボ、かずみちゃんに指をさしだしますが
そのたびかわされます。

「ちょっとぐらい見てあげなよ」

「やだ」

ロボ、撃沈。

「私は、仕事より家庭を大事にしてくれる人かな。

 残業とかしない人」とママ。

「俺だな」

よっちゃんのつくったロープがかばんをねらっています。

「最近帰り遅いじゃない!」

「いろいろあるんだよ、おれだって」

「何がいろいろよ」

「いろいろはいろいろだよ!」

「だ〜か〜ら、もうやめなって!」

「ケンカはやめて!」

ロープの先にはおたまをくくりつけて針がわり。
かばんにうまくひっかけます。

「よ〜し」

さっきかりたリールをまいてかばんをひきあげるよっちゃん。
かばんGET。

「結局、あなたが待ってる人は?

 ちなみに僕はですね、基本的にはスラリ系なんですけども

 時々ぽっちゃりもいいかなって

 スラリ時々、ぽっちゃり。」

「どっちにもモテないくせに」

「おまえはほんとにうるさいな!」

「なんでロボにうるさいっていわれなくちゃいけないのよ!」

「いちいちいちいち一言多いんだよ!」

「ワオ!ファンタスティック!」

またカメラ。

「ニンジャ」

女性が指さした先にはかばんをもったよっちゃん。

「忍者じゃないよ。オブジェだよ〜」

苦しすぎるいいわけ。

カバンをみて驚く犯人。

「あ〜、あ!あ!カバン、かえせ!」

そのへんにあった香辛料をなげつける男。

「痛っ!」

よっちゃんはそのまま落下。
かばんもおちますが中からお札がとびだします。

「あ、うわ〜!」

「お金?」

お金をひろいあつめてかばんに入れる男から
よっちゃんはかばんを遠ざけます。

「ああ〜〜」

包丁をもった犯人とよっちゃんがもみあいに。
包丁をけとばします。

「おい!逃げろ!」

みんな次々に外へ。

「あ〜!ちょ、ちょっと!」と動けない店長。

「私たちも逃げましょう!」とママ。

再び包丁をつかむ犯人。

「誰だ!あんたは!」

「ちょっと落ち着きませんか」とよっちゃん。

その場にすわりこみ包丁を捨てる犯人。

札束を数えるよっちゃん。

「あの。このお金どうしたんですか」

「会社のお金横領したんだよ」とよっちゃん。

「うちの社長のところに依頼がきてさ。
 
 社員に1億円盗まれたから取り返してきてほしいって」

「警察にたのめばいいのに」

「ま。きれいなお金じゃないってことだろ。
 
 まあ、俺がいうのもなんなんだけどさ。
 
 サクっと逃げちゃえばよかったのに

 なんでこんなところで立てこもりなんかしちゃってるわけ?」

「人を待ってたんだよ」とロボ。

「誰を?」

「それが・・一度もあったことないんです。」

「どういうこと?」

「メールでしか、やりとりしたがことないんで」

「え?メールだけ?」

「バカでしょう?出会い系ですよ!

 最初は僕だって、単なる暇つぶしだったんです。

 でも・・」

回想。メールのやりとりをする男。

「気づけば、その言葉を頼りにしている自分がいまして

 僕はあの友人てのがいませんで、そうやって人から

 かえってくる反応が、うれしかったんです。

 生きている実感は、その人からメールがきた瞬間

 その時だけでした。

 僕の世界は、彼女の言葉を中心に動き始めました」


「それで好きになっちゃったんですか」

「わっかんないわ」とかずみちゃん。

「そう?おれなんとなくわかるけどな」とパパ。

「いまいち・・」とママ。

「わかります」とロボ。

「すごいわかる!

 心の隙間を、誰かの言葉が

 やさしく埋めてくれることって

 ありますよね!」


「君、なかなかいいこというじゃないか」とパパ。

「ありがとうございます。お父さん」

「君にお父さんといわれる筋合い・・」

「あの!」ととめるニコ。

「それでなんで横領なんかしちゃったんですか?」

携帯を差し出す犯人。

「いいんですか?」

「どうぞ」

携帯をうけとるニコ。

『宛先 みか
 タイトル こんばんは
 本文
 一度、食事でもどうですか?
    (絵文字つきで)ハンバーグ』


その返信。

『送信者 みか
 タイトル Re:こんばんは
 本文
 いいですね
        みか』


「ハンバーグって名前でメールしてんだ。」

「そういうの考えるの下手で、自分が
 
 食べたいものを名前にしたんです。」

『宛先 みか
 タイトル Re:こんばんは
 本文
 じゃあ、ハンバーグ食べましょう。
 おいしいハンバーグ屋、知ってます
           ハンバーグ』


『送信者 みか
 タイトル Re:こんばんは
 本文
 さすがハンバーグさんですね。
 はい、了解しました
            みか』


「でもさ、それと横領とは結びつかないよね?」

「彼女と一緒なら、もう1回人生やり直せるって思ったんです。

 だから金持って、2人で逃げようと思いました。」

「嘘?かけおち?」とママ。

「なんかすっごい話だな。ちょっとひくな、私」とかずみちゃん。

「僕は、カッコイイと思います。

 ハンバーグさん!」
とロボ。

「何言ってんの?単なるバカじゃん」とよっちゃん。

「恋愛なんてな、バカでいいんだ!」と立ちあがるパパ。

「よし!ハンバーグさん、

 これ持って彼女と逃げなさい。

 私が許す!」
とパパ。

「何言ってんの。ダメにきまってるっしょ」

「ケチくさいこと言うなよ〜。

 だいたいあんた誰?空から降ってきたけど。

 まあいいや。汚れた金なんだろ。

 せめて純粋に使わせてやれ!」


「ちょっと!」

「大丈夫です。もう来ないでしょうから。

 もう8時間も待ってんですよ。

 来ないですよね」

とロボをみあげるハンバーグさん。

「そんなことわかんないじゃないですか!」

そのとき店長が「あっ」と声を。

「誰か、いらっしゃいました。」

「えっ?ウソ!男?女?」

「若い女性です。」

みんな注目。
はいってきた女性にかけよって

「どうぞ!」と案内するロボ。

背広をなおして気合いをいれるハンバーグさんを
おしやるニコ。

「ちゃんと、言いたいこと伝えろ」

と小声でいうパパにうなづくハンバーグさん。

「あの・・」

「あなたが、須藤さん?」

「え?違いますよ。須藤さんは?」

小さく手をあげて「僕で〜す」というロボ。

「何これ?どういうこと?」

「あの、この人は?」と店長。

「あの・・僕がテレクラで・・あの・・。

 申し訳ありませんが、今日は、お帰り下さい」

「はあ?」

「すみません」

「ざけんじゃないわよ!」

ロボをビンタしてでていく女性。

「ハハ・・あの・・はははは。

 いや〜すみませ〜ん」

「君の心の隙間を埋めていたのは

 テレクラなのか。がっかりだよ」
とパパ。

「すみません」

とぼとぼ歩くハンバーグさん。

「あの!」

「ひとりにしといてもらえます?

 たてこもっておいてこういうこというのもなんですけど
 
 すいません」

そのときパトカーのサイレンが。
ファミレスのまわりを警官が囲みます。

「警察か。やっべ。社長にまた怒られるよ」

「ご迷惑をおかけしました」

頭をさげてでていこうとするハンバーグさん。

「ちょっと待ってください」とニコ。

「まだ行かないでください。」

「でもどうしろっていうの?」とロボ。

「わかんない。

 わかんないけど、今ハンバーグさんを

 このままいかせたくない」


「そりゃ、なんとかしてあげたいけどさあ

 俺たち、どうしようもできないでしょ?」

「でも・・

 なんとかしてあげたい」


ファミレスの前では中継もはじまりました。

「こちらが男が立てこもっているレストラン現場前です。

 男は店内にあった包丁で女性を脅し、人質の数は

 少なくとも7名はいると思われます。

 今のところ犯人からの要求はありません」

「なんかとんでもないことになってるぞ」と外をのぞいたパパ。

「ハンバーグさん!

 想いを伝えましょう。」
とロボ。

「え?」

「好きな人には、ちゃんと気持ちを伝えないと

 ダメなんじゃないですか?」


「やめてください。
 
 いるかどうかもわからない人間に、どうやって・・・」

「たしかに、みかさんというひとはいないかもしれない。

 全部ウソかもしれません。
 
 でも、ハンバーグさんの気持ちだけは

 本物だったはずでしょ。

 その想いはきっと、伝わるはずだ!」


テレビをみる家族。

「立てこもりは長時間続いており、警察では男の身元と

 事実関係の確認を急いでいます。

 動きがありました!

 ふ、覆面の男がでてきました!」

ロボが赤鬼のお面をかぶってでてきました。

「出てきた」「なんだ?あれ?」

「かずみちゃ〜〜〜〜ん!愛してま〜〜す!」

みんな唖然。

ロボ、また中へ。

「いったい、なんの要求なんでしょうか」

ロボはお面をはずします。

「これでいいんですよ。叫べばいいんですよ!」

「ちょっとあんた!なんで私の名前叫んでんのよ!」

「君はやっぱりかずみのことが好きなのか?

 やっぱりそうなのか?」

「なんでこんなとこで叫ぶの?!」

お面をとりあげにやっと笑ってでていくママ。
またみんな銃をかまえます。

「お父さん!へそくりかくして、ごめんなさい!」

ママ、戻ってきました。

「はあ!すっきりした!

 お父さん、ごめんなさい。やっぱりそのバッグ!」

「やっぱり、そのバッグ〜!」

「へそくりで買っちゃった。ふふ」

「もう〜。よし!」

お面を手に取るパパ。

「俺も!内緒でー

 ソシアルダンスならってまーす!

 ごめんなさーい!」


と踊るパパ。

「ははは」

「だから最近帰りが遅かったんだ。でもなんで?」

「舞踏会に、お母さんと出たかったから」

「なんで?」

「自慢したいから」

「バカね〜」

「ははは」

バカップル。。いやバカ夫婦?

よっちゃんはハンバーグさんに

「一銭も使ってなかったんだ。」と肩に手を置き

「何?何?何のゲーム?」とニコたちのもとへ。

「あのね。みんあで、日頃言えなかったことをね、

 叫ぶの」

「え?おれもやっていい?」

携帯の画面をみる女子高生。

「ねえ、見て見て」

画面にうつるよっちゃん。

「社長!ごめんなさい!

 売り物の人形壊しちゃいました!」

「いや〜!スッキリした〜!

 叫んだらおなかすいちゃったから俺、何かつくるわ」


「よし!俺ももう一回!」とロボ。

「よし!」とお面をわたそうとするパパを

「いや!」ととめ

「僕はけっこう。

 お父さん、僕の生きざま、見ててください!」


「おっ」

かずみちゃんをみてお面なしで外にでるロボ。

「カメラ!どアップだ。アップだ!

 かずみちゃん!愛してます。

 つきあってくださ〜〜〜い!!」


「これは、どういうことでしょう。

 愛の告白なんでしょうか?」とレポーター。

お面をかぶったかずみちゃんがのぞきます。

「ごめんなさ〜〜い!」

倒れるロボ。

「あの女性がかずみちゃんなのでしょうか。

 え〜どうやら、フラれたもようです」


「まだまだ〜〜〜!かずみちゃん!」

外国人女性がお面をかぶって

「スケベ〜!」

また倒れるロボ。

「え〜、たった今、彼がフラれた理由が発覚しました。

 理由はスケベだからだそうです」


ロボ、死んだ。。。

「あの〜、誰かほどいてもらえます?

 僕も、あの、ね、あの。ほどいてもらえます?ね」

という店長をみんな無視。
ニコはお面をハンバーグさんに。

「いえるのは、今だけですよ」

お面をうけとるハンバーグさん。

「みみみ・・・・みみみみみみみ

 みかちゃ〜〜〜ん!

 ぼ、僕は!どんなことがあっても!

 待ってるよ〜〜!!

 いつか、いつか、一緒に

 ハンバーグ!食べようね〜〜〜〜〜!」


拍手でハンバーグさんを出迎えるみんな。

「どうですか?」

「スッキリしました」

みんな笑顔。

「はあ〜。最後に、ここのハンバーグたべたかったな。」

「食べていけばいいじゃない」

といつのまにかマキがいてみんなびっくり。

「あなたの場合、ちょっと高くつきますけどね」

料理しようとするよっちゃん。

「よ〜し」

「よっちゃん」

「社長?!」

「世界一おいしいハンバーグを作りなさい」

「はい!」

「じゃあ、私マッシュポテトつくります」とママ。

「はい」

「じゃあ俺はえ〜と、タマネギでも刻むか」とパパ。

「あ〜私サラダぐらいしかできないですけど」とかずみちゃん。

「じゃあ、私はあの〜、ほらニンジンの甘くておいしいやつ」とマキ。

「グラッセですね」

「そういったでしょ」

「はい。言いました」

「おいしいソースがほしいねえ、

 まあ贅沢いっちゃいけないか。
 
 あ、ケチャップでいっか」とパパ。

「はい」

「できました〜、え?何これ?」

とさっきのソースを作っていたコック。

「ついにできたか」と店長。

「先生!」店長をおしのけよっちゃんのほうにいくコック。

「あっ」

「先生、おねがいします」

「うん」

ソースをなめるよっちゃん。

「合格だ!」

「先生・・先生!」

「よくやったよ!」

だきあう師弟(よっちゃんとコック)。

厨房をのぞきこむロボ。

「いいなあ〜。俺も手伝いたかったなあ」

「ダメなんだって。私たちは」

「なんで?」

「誕生日だからじゃない?私たち」

「はあ〜あ。

 かずみちゃんと料理したかったなあ〜〜」

「おめでとうございます」

「ん?」

「あの・・誕生日おめでとうございます」

「ありがとうございます!」

「ハモらないでよ!」

「うわっハモった!」

「うわってなんだよ!」

「だってロボがまねするからこんなふうにはもっちゃうんでしょ」

「マネしてないよ!」

ハンバーグができあがりました。

「あたたかいうちにどうぞ」

「いただきます」

「じゃあ、みんなも食べようか、ね!」とパパ。

「はいはい、じゃあ席について。

 ついた?じゃあいくよ、せ〜の!」

「いただきます」「いただきマックス!」

「ん〜」と味わうパパ。

「完成したんじゃないの?これ」とシェフにいう店長。

「ン〜!セ ボン!」「うん!」外国人女性とかずみちゃん。

よっちゃんも満足そう。

「ていうかこのニンジン、まっくろなんですけど」

「ああそれね、社長が作ったの。

 あの人が作るとなんでも真っ黒になっちゃうんだよね」

「はははは」

「でもね、おいしいよ!」とよっちゃん。

「ホント?」

「うん」

「ホントだ」

「おいしいなあ〜〜〜。ねえ!」とハンバーグさんにいうロボ。

「あれ?」

ハンバーグさんは泣きながら食べていました。

「おいしいです」

泣きながら食べ続けるハンバーグさんをみつめるみんな。

「じゃあ僕そろそろ行きます」

「あ、ちょっと」とよびとめるパパ。

「なんか、いやなことがあったら相談にのってやるからな」

「あなたは、ナイフより笑顔が似合う」とママ。

「詩人だね、お母さん。」

「ナイフ、すいませんでした」とかずみちゃんにあやまるハンバーグさん。

「何のことでしたっけ。

 もう忘れちゃいました」

「は〜、すいません」

ハンバーグさんの写真をとる女性。

「いろいろ、すいませんでした」

「またのご来店、お待ちしています」

店長の横でシェフもお辞儀を。

「またきます。必ずきます」

「今度は縛らないでくださいね」

「すいません」

ハンバーグさんに近づき手をにぎるロボ。

「ハンバーグさん。

 あなたはもう、僕の友達のひとりに
 
 カウントされてますからね!」


「はい!」

「きっと、待っててくれるよ」とニコ。

「はい」

レジに立つマキ。

「ごちそうさまでした」

「1億円になります」

かばんをおくハンバーグさん。

「たしかに」

レジをうつマキ。

「このお金のことは
 
 警察には黙っててあげます。

 さっきの叫びに免じてってことで」


「ありがとうございます」

でていくハンバーグさんは店の中にいるみんなを見て

「やっぱり、待っててよかった・・」

とつぶやき、深々とお辞儀しました。

ハンバーグさんは逮捕されました。

お店のテーブルにおいてあったハンバーグさんの携帯がなりました。
ニコがでて、ロボの顔をみてからハンバーグさんの声で話します。

「もしもし。

 みかちゃん?

 ありがとう」


電話がきれました。

『相手の人がホントにいたのかいなかったのか

 私にはわからない。

 私にわかるのは

 ハンバーグさんの想いが

 本物だったということだけだ』


ニコ一家とロボは帰宅。
しょげているロボ。

「どうしたの?」

「今頃、ふられた実感が」

「あきらめなきゃいいじゃん。

 個人的には応援してるよ」

「ほんと?」

「ひそかにだけど」

「あ〜あ、なんかたいへんな誕生日だったね」とパパ。

「ふふ、あ、これ」とお面をもつニコ。

「あ〜いらないか、だよね」

「ううん。大事にするよ。ありがとう」

「そっかそっか。

 ああ、ついでにきいておこう。
 
 君は何かほしいもんは?」


「かずみちゃん」

「ごめん、それは無理だ」 めちゃめちゃ即答。

ロボ、がっくり。。。

『この先 私はずっと

 誰かに何かを伝えなきゃいけないんだ

 私の心の中は

 私しか知らないんだから』

「ロボ」

「誕生日おめでとう。

 誰もいってくれないだろうから

 いってやった」


「ニコ」

「誕生日、おめでと」


「まあ、私は言ってくれる人

 いっぱいいるんだけどね〜」

「なあ、ニコ。
 
 俺とかずみちゃんがさあ

 結ばれる可能性って、何%あんのかねえ」

「ああ・・高くはないと思うけど」

「だよな〜」

「でも、ゼロじゃないよ」

「おっ!ゼロじゃない。ゼロじゃないの?

 じゃあ、がんばるしかないな!」

「そうだ!
 
 おまえは、愛と勇気と正義の

 使者なんだろ?」


「そうだ!」

「マックス・・ダ〜〜〜!」


ポーズをきめるロボをあきれた顔でみつめる
ママとパパとかずみちゃん。

「あ・・やっちゃった。

 また1ポイントさがっちゃったよ」

「ああ・・おお!」

でもかずみちゃんたちは笑顔。

『私はヒーローにはなれないかもしれない

 でも目の前の大事な人に

 想いを告げることはいつだって

 できるんだ』




久々にみたセクシーボイスアンドロボ、おもしろかったです(^^♪

結局放送されなかった第7話。
そんなに過激なものではないですが
事件が事件なだけにまずかったのでしょう。
でももうだいぶたっているし、
どこかで放送してくれてもいいような気がします。

ハンバーグさんは完璧だまされてると思いますが
みかさんはお金を要求したわけじゃないから
100%そうだとはいいきれないですね。
約束したならきてあげればいいのに。
お金目的だとしても。
ハンバーグさんがメールにはまるのもわかるけど
いきなり1億円横領は飛躍しすぎ・・・?
最初はナイフを普通にひろっただけで
かずみちゃんが叫ばなかったらこんなおおごとには
ならなかったでしょう。

よっちゃんがあいかわらず楽しすぎ。
お面をかぶって叫ぶロボたちものりのりでした。
さすがニコ一家。
ニコは理想的に成長しています。

もっと見たかったなあ。

キャスト

須藤威一郎(ロボ) 松山ケンイチ
林 二湖(ニコ)大後寿々花
林 一海(ニコの姉) 村川絵梨
林 竹男(ニコの父) 塚本晋也
林 雪江(ニコの母) 片桐はいり
名梨秀吉 岡田義徳
真境名マキ 浅丘ルリ子

ハンバーグ モロ師岡

セクシーボイスアンドロボ 各話レビュー

2007.09.21 Friday 19:19 | comments(2) | trackbacks(0) | 
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Fragile (2007/10/01 9:16 PM)
第7話ありがとうございます(涙)。結構台詞が盛り沢山でまだちゃんと話を把握しきれていません。

実は寂しくてDVD購入してしまいました、プレーヤーがないのでしばらく見れません(涙)。しばらくこちらで読ませて下さい。
honey (2007/10/01 9:31 PM)
Fragileさん、こんばんは。

こちらにも書き込みありがとうございます。
DVDだったのでもらさずセリフをひろってみました。

プレイヤーがないにもかかわらず購入されたとは
ファンの鑑ですね。
制作者の方がきかれたらお喜びになると思います。

私もめったに買わないドラマDVDを買って
まわりに驚かれました。