2007.09.28 Friday
DARKER THAN BLACK 黒の契約者 第25話(最終話) 「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」
ヘイと銀を待っていた小さくなったアンバー。
「きてくれたんだ」
「アンバー」
「銀もありがとう。
あの子たちは死んじゃったんだね」
うなづく銀。
「ごめんね。私にはもう時間が残されてないの」
ゲートの外で待機する兵士たち。
「中でなにかがおきてるのはまちがいないんだ。
どうします?特攻かけるのはちょっと心細い」
そこをにらんでいる斎藤と河野。携帯がなります。
「大塚だ。どうした?」
「どうしたじゃないですよ、課にはだれもいないし
いったい何がおこってるんですか?
正直いって怖いです。
もうすぐ大黒斑の最終段階にはいります。
もしかして東京はこのまま」
不気味に笑いつづける星見様。
「ヒヒヒヒヒヒヒ・・・・」
契約者にむかって発砲する兵士。
まったく銃がきかず、装甲車ごと沈んで行きました。
それをみて驚く河野たち。
「やばいっすよ、これ、まるで戦争だ」
そこへ警察庁の車が。松本さん。
「待たせたな。早くしろ。
突入するならこのどさくさにまぎれるしかねえ!」
後部座席には装備が。
「わかってるだろう。契約者だけが相手じゃねえぞ」
うなづく斎藤さん。
車は入口を突破してすすみます。
「おい、待て!」
エリック西島たちはモニターで観察中。
「大黒斑最大活動期最終段階。
ガルヒニ波?最大レベル確認」
「○?反ゲート粒子精製レベル極大へ」
「サターンリングの全エネルギーを予備収束機○?へ集めろ。
○?EPRが勝つか、人間が勝つか」
「域内捜査カメラを全機稼働させろ。
BK-201を探すんだ」
「ドールがいなければさしものBK-201も中心までたどりつけないんじゃないの?」
「念のためですよ」
ゲートの中。浅草のようです。
「大きな穴でもあいてるのかと思ったけど、何にもないね。さびしいところ」
「これ以上あいてない」
「これでじゅうぶん。南米のときはこんなに近づけなかったもん。
もうおこってないみたい。
きっと、ネコちゃんとあの子のおかげだね。
ちゃんとつたえてくれた」
「ここへくるまで、おまえたちが戦う理由に興味なんかなかった」
「今は違う?」
「南米のときから続いていたのか?
あのときからおまえたちは組織と戦っていたのか」
「もっとメンバーは少なかったけどね。
組織の思惑を知ったのもずっとあと。
天国(?)戦争を何度も経験したあとだった。
今よりもたくさんの星が流れていったずっとあと。
なんのためにスパイをするのか、
なんのために殺しあうのか、
なんてこと考えもせず、みんなわりきって
上からくだされる命令にただ従ってた。
契約者だからね。そこは合理的に。
でもあるときからかわりはじめた。
誰が最初にってわけじゃなく少しずつ。
気がついたら私たちは互いを仲間とよびあうようになり
いろんな情報をもちあうようになった。
あなたの妹もそのひとり」
「パイが」
「組織の計画を最初にしったのも彼女。
気がつかなくて当然。
彼女、あなただけは絶対にまきこみたくなかったんだもの。
ヘイは、私たちと違って人間だから。今も昔も。
人間と契約者のどっちかとれっていわれても、困ったでしょう。
だから彼女は・・」
「いつからだ」
「ん?」
「いつからパイは」
「知らない。少しずつだよ。
契約者となった彼女を受け入れるため
あなたが組織の命令に従うたびに
彼女は少しずつ傷ついたり、悲しんだりして
かわっていったんだと思う。
で、なぜそんなことがわかるかというと
私もそうだから。
それにあの子も。(銀のこと)
今はまだわからないかもしれないけど
あの子たちもかわりはじめている。少しずつ。
どこの誰が、どんな意図をもって
このゲートをつくったのかは知らない。
でも、私たちのとりかわした契約は
何かのはじまりにすぎない。
100年後、1万年後、もっと先の10万年後におこる
何かのはじまり。」
「どうして今まで話せなかった。なぜかくしていた」
「今じゃなきゃ、あたしの話、信じられなかったでしょう。
それに、言ったらヘイは組織から抜けようとする。
そしたら、今日まで生き残れなかった。
もうすぐあれがくるって。」
「あれ?」
「契約者とゲートを完全にけしてしまうもの。
私たちがとめたいもの。
ヘイ。パイに会いたい?」
再び西島たち。
「集束ビーム機セット。
反ゲート粒子、中核ポイントへの発射に向け
最終調整にはいります」
「?発生を確認。発射レベルまで180秒。
サターンシステムまで最終段階にはいります」
「いよいよだよ。いよいよ。うひひひ」とシュレーダー博士。
みまもる西島と未咲。
水晶玉みたいなもの(星のかけら?)を持つアンバー。
「不思議だよね。ここにくるまえに砕いてみんなにくばったのに
またこの形に戻ってる」
「なんのつもりだ」
「南米のときと同じ。あれがくるまえにパイの力を解放する。
そうすれば、誰もここに近づけなくなる。
ヘブンズゲートのように。
だからヘイ、おねがい」
「俺に何をしろっていうんだ?」
「うそ。もう気づいてるはずだよ。
パイはずっとヘイの中にいる。
パイが死んだと、ヘイが思ったあのときからずっと。
電撃はパイの能力のはじまりの部分でしかない。
本当の力は、ヘイ、あなたが一番よく知ってるはず。
さあ、ヘイ。パイに会いにいこう」
「この街はどうなる。
俺が力を解放したら、パイに会うことを望んだら
契約者も、人間も、この街に暮らすやつはどうなる?!
消えるのか?南米のときのように。
俺にはできない」
「じゃ、契約者が消える。
銀も、私も、この星に暮らす、すべての契約者が。
ヘイ、あなたをのぞいて」
「集束エネルギー、まもなく臨界点に達します」
「中核ポイント固定。
集束レンズ、誤差補正完了」
「カウントダウンにはいる」
「ちょっと待ったぁ!
それ、私にやらせてくれ。
世紀の一瞬だ〜。いくぞ〜。
20、19、18、17・・・」とシュレーダー博士。
「中核地点の映像はいりました」
モニターにアンバーやヘイたちがうつりたちあがる未咲。
「待って下さい。
BK-201はエクスプロージョンをひきおこさない!」
「7,6、5・・」
「彼はとまどってます!おねがい、待って!」
「4,3,2,1,0」
アンバーはヘイの胸に手を。
スイッチはおされます。
あたりから強い光がおこります。
子どものヘイがあるいています。
空に満天の星。
泣き出すヘイ。
「いやだ。やだよ、こんなことしたくなかったよ。
消えてほしくなかったよ」
「どうしたの?」
という声にふりむくとパイ。
あたりは戦場になっていました。
「どうもしない」
「うそ」
「うそじゃない」
「うそ」
「うそじゃないったら!」
「だったらどうして、お兄ちゃんは泣いてるの?」
パイの首をしめているヘイ。
はっとして、今の姿にもどるヘイ。
「私、本当は気づいてた。
お兄ちゃんが、本当は誰も殺したくないってこと。
契約者になった私を受け入れるために
お兄ちゃんはしたくもないことをしているって」
「違う、俺は黒の死神だ」
仮面をかぶったヘイ。
「そうじゃないよ」
とその仮面をはずすパイ。
「お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ。
だからもう、無理しないで」
「全くふざけやがって。
無理していきがってじゃねえよ!」
「黄」
「おまえのそのどっちつかずの態度に
俺がどれだけふりまわされたか、わかってんのか」
ヘイをつきとばす黄。後ろにはマオが。
「だがそれがヘイのおもしろいところでもある」
「マオ」
「でもまさか、その存在までも
どっちつかずだとは思わなかった。
どうりで契約者らしくはないと思ったがね。」
とノーベンバー11。
そのまわりには今までなくなったひとたちがせいぞろい。
「わかったか。ただの人間のおまえが
契約者のふりなんかするから
話がややこしくなるんだ!
どっちか一本が無理なら、両方とれ」と黄。
「契約者らしく、そして人間らしく」とマオ。
「それよ」
パイがヘイをみてうなづきます。
「本当にそれでいいの」
そこにはアンバー。
「それがあなたの答えなの?ヘイ。
両方を選んだあなたの先には困難しか待っていない。
組織はどんな手をつかってでも、あなたを追ってくる。
そうなればあなたはまた人を殺さなきゃならなくなる。
もういやだって言ったじゃない!
せっかく手に入れたものをまた失うことになるんだよ。
本当の星空も、大切な妹とも、もうあえなくなる。
それでも」
アンバーをだきしめるヘイ。
「どうして?
あなたはずっと望んでいたいたはずだったのに。
だから私は」
「本当は、君が彼を
手放したくなかったんじゃないのか」とノーベンバー11。
「アンバー、俺は」
ヘイにキスして口をふさぐアンバー。
「それ以上、ききたくない」
「さよなら、お兄ちゃん」
「さよなら、シン。
さよなら、みんな。
さよなら、アンバー」
今の姿にもどるアンバー。
黒い渦にひきこまれそうになるヘイ。
「ヘイ」
「銀!」
「おねがい、かえってきて!」
「銀!」
「私をひとりにしないで」
銀の手をつかむヘイ。
気付くとさっきの場所にいたヘイ。
銀の手をつないでいました。
「アンバー?」
そこにはアンバーの衣服だけ。
「最後の力をつかったのか。最初からそのつもりで。
いこう」
「集束エネルギー、まもなく臨界点に達します」
「中核ポイント固定。集束レンズ、誤差補正完了」
「カウントダウンにはいる」
「ちょっと待ったぁ!
それ、私にやらせてくれ。
世紀の一瞬だ〜。いくぞ〜。
20、19、18、17・・・」
「中核地点の映像はいりました」
モニターには誰もうつっていませんでした。
たちあがる未咲。
「待って下さい!
BK-201は中心地にいない。
エクスプロージョンはおこらない!
脅威は去ったんです!」
スイッチをとめようとする未咲。
「お願い、待って!」
スイッチがおされましたが何もおこりませんでした。
「何があった?」
「わかりません。
サターンリング内にランセルブラック反応確認!
どんどん拡大していきます」
「原因を調べろ!」
みんなの体が青く光りはじめます。
「これは・・」
「ああ」
モニターにうつるヘイ。
「BK-201」
「やつを始末しろ!いますぐ消せ!」
ヘイが動き、光と震動がやみ、部屋の屋根がふっとび空がみえます。
「今すぐ第ニ射の準備にかかれ。はやくしろ」
「むだだよ」とシュレーダー博士
「むだ?なぜ?」
「システム内の反ゲート粒子がBK-201の放った電撃に伴う
特殊粒子砲により完全に変異してしまってる。
今のあいつの電撃はただの電磁波ではない。
物質そのものを量子レベルで変異させてしまう。
たとえれば普通の人間が契約者になってしまうようなもんだ。
いや〜、てっきり南米のときと同じように
ゲート一帯をその変異物質で満たして
不可侵領域をつくるもんだとばかり思ってたんだが
まさかサターンリングにピンポイントで攻撃をしかけてくるとは
こりゃ一本とられちゃったね」
シュレーダー博士をなぐりとばす西島。
「誰かこいつをつまみだせ!」
しかし西島に銃をつきつける部長。
「部長!」
「組織が私を切るはずが」
部長、発砲。
エリックが倒れみんなにげだします。
「われわれは潜入捜査をしていた。
対象はこのエリック西島。
容疑は国連法違反と内乱罪だ」
「とかげの尻尾きりというわけですか」
「それがあなたの、組織とやらのやりかたですか」
「そもそも公安活動とはそういうものだ」
「宝来部長。
あなたはご自身がたった今殺したエリック西島氏ら
組織のメンバーとともに、契約者の大量殺戮をもくろんだ。
エクスプロージョンの危機は去っていたにもかかわらず。
先にしかけたのはあなた方なのですね。
EPR側ではなく。
契約者を根絶やしにするために」
「証拠は」
「いずれ真相があきらかにされ
歴史の中で判断がくだされるときがきます。
そのとき、いいのがれられるとは思わないでいただきたい」
「組織の存在。私とのつながり、
いずれも君には証明することはできない。
君はまだ組織の巨大さを知らない。」
「しかし、今回の騒動で、契約者の存在が明るみに出されることは
もはや避けられない」
「そうなるまえにすべてを闇に消し去るべきだったのだ。
彼らが名もなき星の群れにすぎないうちに」
「じゅうぶんです」
「じゅうぶん?」
ポケットからレコーダーをとりだす未咲。
「今の会話、録音しました。
ご同行ねがえますか。
第3の道を選択したというわけか」
未咲のくびをしめる部長。
「なぜわからない?
君の選んだ道の先にはよりはげしい戦いしか待っていない!
人類はより契約者を憎み、契約者はより人類を憎み。
その果てにあるものはなんだ?
誰よりも平和を望む君が、そのことをわからぬはずは」
そのときヘイが助けにあらわれました。
部長の手をワイヤーでしめます。
部長を倒し額に手をかけるヘイ。
「待って!ダメ!」
ヘイはそのまま去ろうとします。
「待ちなさい!李くん!」
ふりむくヘイ。
「李という男はもういない」
ヘイはいってしまいました。
斎藤たちがやってきました。
「課長!」
「課長!大丈夫ですか?」
「ひでえ。どうなっちまったんです」
「部長!」
「斎藤、部長を拘束しろ」
「えっ」
「殺人の現行犯だ」
「わかりました」
「自殺のおそれもある。気をつけろ」
「はい」
「とりあえずここをでましょう!」
『それからほどなくして、私たちに日常が戻った。
部長もいったとおり、
その後も契約者の案件は増加の一途をたどっている』
ビルの屋上で契約者をおいつめる斎藤たち。
「動くな!両手をあげてゆっくりとこっちを向け!」
契約者の目がひかり空中にうかびがワイヤーでキャッチ。
「20時48分、被疑者確保!」
「了解」
『組織の存在をしめす痕跡はどこからも発見できなかった。
しかし契約者の存在は、世の人々の知る所となる。
近い将来、私たちにもきっと
選択のときが訪れる。』
ヘイのアパートや、中華料理店、キコたちも元気。
ノーベンバー11のなくなった場所に花束をそなえる
エイプリルとフェブラリー。
星見様。
「そうとも
つれていってやっておくれ
おっこちた星様も
ながれゆく星様も
みんなみんな
そ そのずっとずっと
そのずーっとずっと先の
だあれもみたことのない 未来へ」
アパートをたずねてきた未咲をヘイの部屋に案内する大家さん。
「突然だったんだよ。
な〜んであんないい子を強制送還なんてするのかねえ。
悪い日本人、ほかにいっぱいいるのにさあ」
ヘイの部屋は空っぽ。
中にはいって窓から外をながめる未咲は
道を歩くヘイをみかけおいかけます。
『私たちは、同じ道を選んだのだろうか。
共に生きるという道を』
「待って!」
『ききたい。そのことを。彼の口から』
しかし見失ってしまいます。
携帯がなりました。
「どうした?わかった。すぐ行く」
道の先を一瞬みつめ、走り出す未咲。
ネコ(マオだったネコ)をだきあげる手。
川のそは銀の姿(霊体)。
黒が契約者でなかったとは、、、、
ゲートの謎も契約者が
誰と契約しているのかもわからずじまいでしたが
ミュウみたいなもんですか?
将来は不思議な力をもつものがめずらしくなくなるとか。
黒は人間も契約者もすべて救ったけど
アンバーも消えちゃったし。。。。
銀だけが残ってひとりぼっちにならなかったのが救いか。
このあとも組織はうまいこと契約者を利用しつづけて
いきそうなかんじですね。
危機があったことも一般にはわからないまま
世の状況はあんまりかわらず。
黒は組織からもうまく逃れられそうな気がしますが
こんなことなら黄たちも生かしてあげててほしかったな。
結局星見様ってなんの役にたつの?!(禁句?)

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 3

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 4

DARKER THAN BLACK-黒の契約者 1 (1) (あすかコミックスDX)
BONES, 岡村 天斎, 野奇夜
覚醒ヒロイズム~THE HERO WITHOUT A“NAME”~(初回生産限定盤)(DVD付)
アンティック珈琲店
Dreams
HIGH and MIGHTY COLOR
「きてくれたんだ」
「アンバー」
「銀もありがとう。
あの子たちは死んじゃったんだね」
うなづく銀。
「ごめんね。私にはもう時間が残されてないの」
ゲートの外で待機する兵士たち。
「中でなにかがおきてるのはまちがいないんだ。
どうします?特攻かけるのはちょっと心細い」
そこをにらんでいる斎藤と河野。携帯がなります。
「大塚だ。どうした?」
「どうしたじゃないですよ、課にはだれもいないし
いったい何がおこってるんですか?
正直いって怖いです。
もうすぐ大黒斑の最終段階にはいります。
もしかして東京はこのまま」
不気味に笑いつづける星見様。
「ヒヒヒヒヒヒヒ・・・・」
契約者にむかって発砲する兵士。
まったく銃がきかず、装甲車ごと沈んで行きました。
それをみて驚く河野たち。
「やばいっすよ、これ、まるで戦争だ」
そこへ警察庁の車が。松本さん。
「待たせたな。早くしろ。
突入するならこのどさくさにまぎれるしかねえ!」
後部座席には装備が。
「わかってるだろう。契約者だけが相手じゃねえぞ」
うなづく斎藤さん。
車は入口を突破してすすみます。
「おい、待て!」
エリック西島たちはモニターで観察中。
「大黒斑最大活動期最終段階。
ガルヒニ波?最大レベル確認」
「○?反ゲート粒子精製レベル極大へ」
「サターンリングの全エネルギーを予備収束機○?へ集めろ。
○?EPRが勝つか、人間が勝つか」
「域内捜査カメラを全機稼働させろ。
BK-201を探すんだ」
「ドールがいなければさしものBK-201も中心までたどりつけないんじゃないの?」
「念のためですよ」
ゲートの中。浅草のようです。
「大きな穴でもあいてるのかと思ったけど、何にもないね。さびしいところ」
「これ以上あいてない」
「これでじゅうぶん。南米のときはこんなに近づけなかったもん。
もうおこってないみたい。
きっと、ネコちゃんとあの子のおかげだね。
ちゃんとつたえてくれた」
「ここへくるまで、おまえたちが戦う理由に興味なんかなかった」
「今は違う?」
「南米のときから続いていたのか?
あのときからおまえたちは組織と戦っていたのか」
「もっとメンバーは少なかったけどね。
組織の思惑を知ったのもずっとあと。
天国(?)戦争を何度も経験したあとだった。
今よりもたくさんの星が流れていったずっとあと。
なんのためにスパイをするのか、
なんのために殺しあうのか、
なんてこと考えもせず、みんなわりきって
上からくだされる命令にただ従ってた。
契約者だからね。そこは合理的に。
でもあるときからかわりはじめた。
誰が最初にってわけじゃなく少しずつ。
気がついたら私たちは互いを仲間とよびあうようになり
いろんな情報をもちあうようになった。
あなたの妹もそのひとり」
「パイが」
「組織の計画を最初にしったのも彼女。
気がつかなくて当然。
彼女、あなただけは絶対にまきこみたくなかったんだもの。
ヘイは、私たちと違って人間だから。今も昔も。
人間と契約者のどっちかとれっていわれても、困ったでしょう。
だから彼女は・・」
「いつからだ」
「ん?」
「いつからパイは」
「知らない。少しずつだよ。
契約者となった彼女を受け入れるため
あなたが組織の命令に従うたびに
彼女は少しずつ傷ついたり、悲しんだりして
かわっていったんだと思う。
で、なぜそんなことがわかるかというと
私もそうだから。
それにあの子も。(銀のこと)
今はまだわからないかもしれないけど
あの子たちもかわりはじめている。少しずつ。
どこの誰が、どんな意図をもって
このゲートをつくったのかは知らない。
でも、私たちのとりかわした契約は
何かのはじまりにすぎない。
100年後、1万年後、もっと先の10万年後におこる
何かのはじまり。」
「どうして今まで話せなかった。なぜかくしていた」
「今じゃなきゃ、あたしの話、信じられなかったでしょう。
それに、言ったらヘイは組織から抜けようとする。
そしたら、今日まで生き残れなかった。
もうすぐあれがくるって。」
「あれ?」
「契約者とゲートを完全にけしてしまうもの。
私たちがとめたいもの。
ヘイ。パイに会いたい?」
再び西島たち。
「集束ビーム機セット。
反ゲート粒子、中核ポイントへの発射に向け
最終調整にはいります」
「?発生を確認。発射レベルまで180秒。
サターンシステムまで最終段階にはいります」
「いよいよだよ。いよいよ。うひひひ」とシュレーダー博士。
みまもる西島と未咲。
水晶玉みたいなもの(星のかけら?)を持つアンバー。
「不思議だよね。ここにくるまえに砕いてみんなにくばったのに
またこの形に戻ってる」
「なんのつもりだ」
「南米のときと同じ。あれがくるまえにパイの力を解放する。
そうすれば、誰もここに近づけなくなる。
ヘブンズゲートのように。
だからヘイ、おねがい」
「俺に何をしろっていうんだ?」
「うそ。もう気づいてるはずだよ。
パイはずっとヘイの中にいる。
パイが死んだと、ヘイが思ったあのときからずっと。
電撃はパイの能力のはじまりの部分でしかない。
本当の力は、ヘイ、あなたが一番よく知ってるはず。
さあ、ヘイ。パイに会いにいこう」
「この街はどうなる。
俺が力を解放したら、パイに会うことを望んだら
契約者も、人間も、この街に暮らすやつはどうなる?!
消えるのか?南米のときのように。
俺にはできない」
「じゃ、契約者が消える。
銀も、私も、この星に暮らす、すべての契約者が。
ヘイ、あなたをのぞいて」
「集束エネルギー、まもなく臨界点に達します」
「中核ポイント固定。
集束レンズ、誤差補正完了」
「カウントダウンにはいる」
「ちょっと待ったぁ!
それ、私にやらせてくれ。
世紀の一瞬だ〜。いくぞ〜。
20、19、18、17・・・」とシュレーダー博士。
「中核地点の映像はいりました」
モニターにアンバーやヘイたちがうつりたちあがる未咲。
「待って下さい。
BK-201はエクスプロージョンをひきおこさない!」
「7,6、5・・」
「彼はとまどってます!おねがい、待って!」
「4,3,2,1,0」
アンバーはヘイの胸に手を。
スイッチはおされます。
あたりから強い光がおこります。
子どものヘイがあるいています。
空に満天の星。
泣き出すヘイ。
「いやだ。やだよ、こんなことしたくなかったよ。
消えてほしくなかったよ」
「どうしたの?」
という声にふりむくとパイ。
あたりは戦場になっていました。
「どうもしない」
「うそ」
「うそじゃない」
「うそ」
「うそじゃないったら!」
「だったらどうして、お兄ちゃんは泣いてるの?」
パイの首をしめているヘイ。
はっとして、今の姿にもどるヘイ。
「私、本当は気づいてた。
お兄ちゃんが、本当は誰も殺したくないってこと。
契約者になった私を受け入れるために
お兄ちゃんはしたくもないことをしているって」
「違う、俺は黒の死神だ」
仮面をかぶったヘイ。
「そうじゃないよ」
とその仮面をはずすパイ。
「お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ。
だからもう、無理しないで」
「全くふざけやがって。
無理していきがってじゃねえよ!」
「黄」
「おまえのそのどっちつかずの態度に
俺がどれだけふりまわされたか、わかってんのか」
ヘイをつきとばす黄。後ろにはマオが。
「だがそれがヘイのおもしろいところでもある」
「マオ」
「でもまさか、その存在までも
どっちつかずだとは思わなかった。
どうりで契約者らしくはないと思ったがね。」
とノーベンバー11。
そのまわりには今までなくなったひとたちがせいぞろい。
「わかったか。ただの人間のおまえが
契約者のふりなんかするから
話がややこしくなるんだ!
どっちか一本が無理なら、両方とれ」と黄。
「契約者らしく、そして人間らしく」とマオ。
「それよ」
パイがヘイをみてうなづきます。
「本当にそれでいいの」
そこにはアンバー。
「それがあなたの答えなの?ヘイ。
両方を選んだあなたの先には困難しか待っていない。
組織はどんな手をつかってでも、あなたを追ってくる。
そうなればあなたはまた人を殺さなきゃならなくなる。
もういやだって言ったじゃない!
せっかく手に入れたものをまた失うことになるんだよ。
本当の星空も、大切な妹とも、もうあえなくなる。
それでも」
アンバーをだきしめるヘイ。
「どうして?
あなたはずっと望んでいたいたはずだったのに。
だから私は」
「本当は、君が彼を
手放したくなかったんじゃないのか」とノーベンバー11。
「アンバー、俺は」
ヘイにキスして口をふさぐアンバー。
「それ以上、ききたくない」
「さよなら、お兄ちゃん」
「さよなら、シン。
さよなら、みんな。
さよなら、アンバー」
今の姿にもどるアンバー。
黒い渦にひきこまれそうになるヘイ。
「ヘイ」
「銀!」
「おねがい、かえってきて!」
「銀!」
「私をひとりにしないで」
銀の手をつかむヘイ。
気付くとさっきの場所にいたヘイ。
銀の手をつないでいました。
「アンバー?」
そこにはアンバーの衣服だけ。
「最後の力をつかったのか。最初からそのつもりで。
いこう」
「集束エネルギー、まもなく臨界点に達します」
「中核ポイント固定。集束レンズ、誤差補正完了」
「カウントダウンにはいる」
「ちょっと待ったぁ!
それ、私にやらせてくれ。
世紀の一瞬だ〜。いくぞ〜。
20、19、18、17・・・」
「中核地点の映像はいりました」
モニターには誰もうつっていませんでした。
たちあがる未咲。
「待って下さい!
BK-201は中心地にいない。
エクスプロージョンはおこらない!
脅威は去ったんです!」
スイッチをとめようとする未咲。
「お願い、待って!」
スイッチがおされましたが何もおこりませんでした。
「何があった?」
「わかりません。
サターンリング内にランセルブラック反応確認!
どんどん拡大していきます」
「原因を調べろ!」
みんなの体が青く光りはじめます。
「これは・・」
「ああ」
モニターにうつるヘイ。
「BK-201」
「やつを始末しろ!いますぐ消せ!」
ヘイが動き、光と震動がやみ、部屋の屋根がふっとび空がみえます。
「今すぐ第ニ射の準備にかかれ。はやくしろ」
「むだだよ」とシュレーダー博士
「むだ?なぜ?」
「システム内の反ゲート粒子がBK-201の放った電撃に伴う
特殊粒子砲により完全に変異してしまってる。
今のあいつの電撃はただの電磁波ではない。
物質そのものを量子レベルで変異させてしまう。
たとえれば普通の人間が契約者になってしまうようなもんだ。
いや〜、てっきり南米のときと同じように
ゲート一帯をその変異物質で満たして
不可侵領域をつくるもんだとばかり思ってたんだが
まさかサターンリングにピンポイントで攻撃をしかけてくるとは
こりゃ一本とられちゃったね」
シュレーダー博士をなぐりとばす西島。
「誰かこいつをつまみだせ!」
しかし西島に銃をつきつける部長。
「部長!」
「組織が私を切るはずが」
部長、発砲。
エリックが倒れみんなにげだします。
「われわれは潜入捜査をしていた。
対象はこのエリック西島。
容疑は国連法違反と内乱罪だ」
「とかげの尻尾きりというわけですか」
「それがあなたの、組織とやらのやりかたですか」
「そもそも公安活動とはそういうものだ」
「宝来部長。
あなたはご自身がたった今殺したエリック西島氏ら
組織のメンバーとともに、契約者の大量殺戮をもくろんだ。
エクスプロージョンの危機は去っていたにもかかわらず。
先にしかけたのはあなた方なのですね。
EPR側ではなく。
契約者を根絶やしにするために」
「証拠は」
「いずれ真相があきらかにされ
歴史の中で判断がくだされるときがきます。
そのとき、いいのがれられるとは思わないでいただきたい」
「組織の存在。私とのつながり、
いずれも君には証明することはできない。
君はまだ組織の巨大さを知らない。」
「しかし、今回の騒動で、契約者の存在が明るみに出されることは
もはや避けられない」
「そうなるまえにすべてを闇に消し去るべきだったのだ。
彼らが名もなき星の群れにすぎないうちに」
「じゅうぶんです」
「じゅうぶん?」
ポケットからレコーダーをとりだす未咲。
「今の会話、録音しました。
ご同行ねがえますか。
第3の道を選択したというわけか」
未咲のくびをしめる部長。
「なぜわからない?
君の選んだ道の先にはよりはげしい戦いしか待っていない!
人類はより契約者を憎み、契約者はより人類を憎み。
その果てにあるものはなんだ?
誰よりも平和を望む君が、そのことをわからぬはずは」
そのときヘイが助けにあらわれました。
部長の手をワイヤーでしめます。
部長を倒し額に手をかけるヘイ。
「待って!ダメ!」
ヘイはそのまま去ろうとします。
「待ちなさい!李くん!」
ふりむくヘイ。
「李という男はもういない」
ヘイはいってしまいました。
斎藤たちがやってきました。
「課長!」
「課長!大丈夫ですか?」
「ひでえ。どうなっちまったんです」
「部長!」
「斎藤、部長を拘束しろ」
「えっ」
「殺人の現行犯だ」
「わかりました」
「自殺のおそれもある。気をつけろ」
「はい」
「とりあえずここをでましょう!」
『それからほどなくして、私たちに日常が戻った。
部長もいったとおり、
その後も契約者の案件は増加の一途をたどっている』
ビルの屋上で契約者をおいつめる斎藤たち。
「動くな!両手をあげてゆっくりとこっちを向け!」
契約者の目がひかり空中にうかびがワイヤーでキャッチ。
「20時48分、被疑者確保!」
「了解」
『組織の存在をしめす痕跡はどこからも発見できなかった。
しかし契約者の存在は、世の人々の知る所となる。
近い将来、私たちにもきっと
選択のときが訪れる。』
ヘイのアパートや、中華料理店、キコたちも元気。
ノーベンバー11のなくなった場所に花束をそなえる
エイプリルとフェブラリー。
星見様。
「そうとも
つれていってやっておくれ
おっこちた星様も
ながれゆく星様も
みんなみんな
そ そのずっとずっと
そのずーっとずっと先の
だあれもみたことのない 未来へ」
アパートをたずねてきた未咲をヘイの部屋に案内する大家さん。
「突然だったんだよ。
な〜んであんないい子を強制送還なんてするのかねえ。
悪い日本人、ほかにいっぱいいるのにさあ」
ヘイの部屋は空っぽ。
中にはいって窓から外をながめる未咲は
道を歩くヘイをみかけおいかけます。
『私たちは、同じ道を選んだのだろうか。
共に生きるという道を』
「待って!」
『ききたい。そのことを。彼の口から』
しかし見失ってしまいます。
携帯がなりました。
「どうした?わかった。すぐ行く」
道の先を一瞬みつめ、走り出す未咲。
ネコ(マオだったネコ)をだきあげる手。
川のそは銀の姿(霊体)。
黒が契約者でなかったとは、、、、
ゲートの謎も契約者が
誰と契約しているのかもわからずじまいでしたが
ミュウみたいなもんですか?
将来は不思議な力をもつものがめずらしくなくなるとか。
黒は人間も契約者もすべて救ったけど
アンバーも消えちゃったし。。。。
銀だけが残ってひとりぼっちにならなかったのが救いか。
このあとも組織はうまいこと契約者を利用しつづけて
いきそうなかんじですね。
危機があったことも一般にはわからないまま
世の状況はあんまりかわらず。
黒は組織からもうまく逃れられそうな気がしますが
こんなことなら黄たちも生かしてあげててほしかったな。
結局星見様ってなんの役にたつの?!(禁句?)

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 3

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