[ 2009-1冬 銭ゲバ ]
蒲郡風太郎(松山ケンイチ)――彼は、幼い頃から貧乏だった。
母親・桃子(奥貫薫)は病弱、父親・健蔵(椎名桔平)は放蕩三昧。
教科書代に、給食費すら払えない。学校ではいじめられ、馬鹿にされた。
「でも、先生……世の中には、100円のお金もない家もあるんです」
母の切ない訴えに、何もできぬ苛立ちを抱える風太郎。
そんな窮状の中でも、父親は悪魔だった。
働きもせず、そして、暴力の嵐。
でも貧しくても正直に一生懸命頑張れば、絶対幸せになれる、
との母の教えを信じていた小学5年生の頃の風太郎(齋藤隆成=子役)。
しかし、あまりの貧乏生活ゆえ、身体を壊してしまった母は
、薬を買うお金さえなく、あっけなく逝ってしまう。
「お金がないからおかあさんは死んだんだ……」
数年後、風太郎は、社会の片隅でひっそりと暮らしていた。
派遣社員として工場を渡り歩く日々。
そこで金に困って苦しむ男・寺田(田口トモロヲ)と出会う。
「なんのために生きてるんだろう?」
という寺田の問いかけに対し、風太郎はただ黙って不気味な笑みを返すのみ。
その目は何を想っているのか・・・。
時を同じくしてその頃、刑事の荻野聡(宮川大輔)は、
とある事件を執拗に追っていた。
捜査線上に浮かぶ風太郎の名前。
一方の風太郎は派遣先の三國造船の工場で、
社長・三國譲次(山本圭)と一緒に工場見学をする
美しい娘・緑(ミムラ)と再会する。
実はふたりには、ある過去があった。
そこで風太郎はある決意を固める――。
オレは美しいものが好きズラ。美しい人の心が欲しいズラ。
真実というものがあれば、命を懸けて追い求めるズラ。
だけど、人の心は美しくないズラ。
人間はみんな汚く、いやらしいもんズラ。
だから、オレが信じるのは「銭」だけズラ。
「銭」があればなんでも手に入るズラ。
「銭」こそ正義ズラ。「銭」があれば寂しくないズラ。
水溜りの中から1円玉をひろいあげる風太郎。
トラックがその手前でとまります。
工場で働く風太郎。
隣で働く寺田。
生産調整のため何人か首をきられることに。
風太郎も寺田もセーフ。
風太郎にまとわりついて話しかける寺田ですが
風太郎は返事せず。
仕事中に失敗して土下座してあやまる寺田。
クビになったらほんとに困るんだとつぶやく寺田を
はげます仕事仲間。
その輪の中に入らない風太郎はお高くとまっていると
みられて悪口をいわれます。
同僚にお金をかしてくれないかと頼む寺田。
当然断られ、ダメ元で風太郎に頼みました。
「何のためにいきてんのかな 俺たち。
1112番さんはさ 何のためにいきてんの?
一番大切なものって何?ねえ」
笑う風太郎。
笑うだけで何も言わないので怒鳴られても無視。
その日、風太郎のあとをつけていく寺田。
風太郎は窓から猫に餌をなげてやり
そのあと外出。
そのすきに部屋へ入り込む寺田。
家具も何もなくがら〜んとした部屋で
寺田は金を探して押し入れや冷蔵庫を物色。
家に戻ってきた風太郎が部屋に灯りがついて
誰かいるのをみつけます。
寺田は畳をはぐって現金を発見。
金をかき集めて外にでたところ
風太郎が待ち伏せしていました。
「借りようと思って・・」とうろたえる寺田。
金をとりもどし数える風太郎に土下座して
金をかしてくれないかという寺田。
「だったら死ねばいい。
貧乏人ンは幸せになんかなれないんだよ。
死んだら楽になるよ」
寺田が鉄パイプをもって風太郎になぐりかかり
金を持って逃げようとしますが、絶対にはなさない風太郎。
風太郎、笑いだします。
「そうだよな
なんでもするよな 人間なんて
金のためなら
そうだよな
俺に言ったよな?
一番大切なものはなんだって
何のために生きてるんだって
教えてやるよ
金だ
銭ずら」
鉄パイプで寺田を殴りかえす風太郎。
幼いころも同じように誰かを殴りつけていました。
お金があったらお母さんが死ななくてすんだんだ
といいながら殴っていました。
金を取り戻す風太郎。
ポケットから落ちた小銭も拾い上げます。
「俺・・死ぬんだな
もうつらいこと なくなるんだな
ありがとうな
お前・・なんかしらないけど
かわいそうなやつだな」
寺田死亡。
過去。
風太郎は貧乏なため友達にバカにされていました。
500円玉がおちている、といわれて川をのぞこうとして
後ろからつきとばされ笑われます。
風太郎にもやさしくしてくれる新聞配達店の
おにいさん、荻野宏。
元気に家に帰る母。
母に心配かけまいと、服が汚れているのも
野球をしてたから、と嘘をつきます。
子どもにだけご飯をたべさせて
実は母のぶんのご飯はなし?
薬ももう空っぽだけどこちらも飲むふり・・。
夜中、せき込む母を心配する風太郎。
母の布団にもぐりこんで甘える仲良し親子。
風太郎は朝新聞配達のアルバイト。
母は魚市場で仕事。やはり具合が悪そう。
現在。
寺田の遺体が発見されます。
宏(弟?)が殺されていた過去を
思い出す刑事・荻野。
今日付けで風太郎はくび。
また過去。
母はお金がなくても
正直にいきることが大事と風太郎に話して聞かせます。
またしてもせき込む母。
そこへ酔っぱらいの父が帰宅。
足でちゃぶ台をひっくりかえし
妻にからみ、金を要求。
父を恨めしそうにみつめる風太郎。
母に暴力をふるう父にやめろととびかかる風太郎をかばう母。
金をさがしてたんすから風太郎がためたお金も
とりあげてしまいます。
風太郎はそれでお母さんの誕生日プレゼントを
買うつもりだったようで、父を殴ろうとしますが
反対につきとばされて家具に目をぶつけてしまいます。
顔の傷はそのときにできたもの・・。
現在。
派遣センターで職をさがす風太郎。
求人はなし。
道を歩いていていきなり
野々村にひきずられてしまった風太郎。
誰かに似てるらしい。
顔の傷もキャプテン・スパロウみたいと
妙に明るい家族。
食事にさそわれても断ってたちあがりますが
メニューに書いてあったベラというのをみて
それをリクエスト。
ベラといったら捨ててしまうような魚らしいけど
母がよくつくってくれたベラの煮つけ・・。
「おふくろのあじってやつか」
図星。
律儀に代金をおいてでていく風太郎。
自宅でまた猫に餌をやる風太郎に
三國造船での仕事の知らせが派遣センターから入ります。
三國造船へでかける風太郎。
休憩中、社長と、その娘・緑をみかけます。
過去。
顔の傷をからかわれる風太郎。
学校から帰ると母が先生から
給食費を払うよういわれていました。
2600円。
「先生、世の中には
100円のお金もない人間もいるんです」
その後、通りかかりの車に水をかけられた風太郎。
車からおりてきたお嬢様に自宅につれていかれ
お風呂にいれてもらいます。
風太郎の家よりも広いお風呂。
ここは別荘。
お嬢様は三國緑。
風太郎の名前をかっこいいといってくれました。
妹の茜はよんでもはずかしがりやだからとでてこない。
風太郎の顔の傷をあんまり気にしちゃだめと言われます。
父の会社だと写真をみせられ
マカロンを食べさせてもらいます。
おいしさに感動しながら、母のことを思い出し
マカロンをかばんにつめようとしていたら
そこに風太郎の服をとりいった緑が・・。
母が迎えにきてあやまります。
「いくら貧しくても
人のものを盗むのは間違ってると思います」
いい友達になれると思ったのに
もう顔もみたくないという緑。
母にあやまる風太郎。
母は風太郎の気持ちをわかってくれますが
「くやしいね。
貧しいって悔しいね」
とつぶやきます。
「何が違うんだろうね。
あの家の人と。
同じ人間なのにね」
泣きながら、ごめんねとあやまる母に
風太郎も泣きながらあやまります。
現在。
帰宅した風太郎。
下にあらわれたおばさんが
あの猫なら死んだと伝えます。
「いやだねえ。弱い仲間を殺す動物は。
弱肉強食ってやつ?」
「人間も同じだ。
弱い奴は死ぬ。
俺は死なない」
たたみをめくってお金の上に寝そべる風太郎。
「生きるために必要なのはお金だ。
金のためなら なんでもするズラ」
三國造船の船をみつめ
「手に入れてやる」
という風太郎。
風太郎は三國家へやってきました。
萩野は寺田のことでききこみ。
菅田のもってきた資料で
蒲郡の名前を見て驚く荻野。
風太郎のことを知っているようです。
母の言葉を思い出し
三國家の前に立つ風太郎。
茜を外にさそう緑。
緑はパーティーに誘いますが
茜はまったく乗り気じゃない。
顔のあざが気になるようです。
緑の運転する車の前にでていく風太郎。
緑は急ブレーキ。
過去。
咳き込み苦しそうな母のために医者を
よびにいく風太郎。
医者が往診してくれましたが
すでに母はすでに死亡・・。
母の亡骸にとりすがって泣く風太郎。
母は医者にいくお金も薬を買うお金も
なかったらしい・・・。
「ねえ なんで?
お母さんは お金がなくて死んだの?
お金がないから死んだの?
なんで?ねえ?なんでだよ」
家まできてくれた宏につかみかかって
訴える風太郎。
母の遺骨をだきしめながら
「金があれば 母さんは死ななかった。
死ななかったんだ。
金のせいズラ」
とつぶやきます。
児童養護施設から抜け出す風太郎。
「金のせいだ
全部金のせいだ
金のせいなんだ」
雨の中つぶやきながら歩く風太郎は
道で眠っているよっぱらいから
財布をすり、そこを宏にみつかって
おいかけられます。
風太郎をおいかけ、お金をかえすよういわれても
嫌だという風太郎。
お金を拾い集める宏を
後ろからバットで殴りつけます。
「金だよ
僕はお金がほしいんだ!
お金があれば
お母さん死ななかったズラ!
僕はお金持ちになるんだ」
うごかなくなったヒロシをみて
空を見上げて泣き声をあげる風太郎。
現在。
そのときの夢をみていた風太郎の
目から涙が。
ベッドに横になった風太郎が目をさますと
そばには緑がつきそっていました。
風太郎にあやまる緑。
笑みをみせながら
「いえ とんでもないです。
悪いのは僕ですから。
ひょっとして 緑さんですか」
という風太郎。
父親がろくでなしすぎる。
離婚して生活保護もらうとか
なんか方法なかったんだろうか。
お母さんはまじめに生きるようにおしえていたのに
つい疲れて本音がでてしまったのが悔やまれます。
風太郎によくしてくれた宏を殺してしまうという
痛恨の過去がなんともいえません。
それをおっている刑事がその兄のようだし
今回、寺田を殺したのだって
家の近くでのことだし疑われるのも当然。
お嬢様、緑。
妹は顔のあざ?を気にしてるようなのに
気をつかわなさすぎ。
昔、調度品や家具を盗もうとしたわけじゃないのに
食べてといわれたお菓子を母のためにもってかえろうと
した行為を責めるとは・・。
お嬢様だからもっと寛容でもよさそうなのになあ。
反対におみやげに持って帰ってね、と
包ませるくらいの人だったらよかったのに。
原作未読なので風太郎の復讐がうまくいくのか
それとも過去の罪が暴かれるのか知りませんが
お手並み拝見したいと思います。
蒲郡風太郎 松山ケンイチ
風太郎 齋藤隆成=子役
蒲郡 桃子 奥貫薫 母
蒲郡 健蔵 椎名桔平 父
荻野 聡 宮川大輔 刑事
菅田 純 鈴木裕樹 刑事
三國譲次 山本圭 三國造船社長
三國 緑 ミムラ 三國家長女
三國 茜 木南晴夏 三國家二女
桑田春子 志保 三國家家政婦
野々村保彦 三石研 伊豆屋店主
野々村祥子 りょう 保彦の妻
野々村由香 石橋杏奈 伊豆屋夫婦の姪
野々村晴香 たくませいこ 保彦の妹
寺田(田口トモロヲ)
荻野宏 近藤公園

さよなら(初回限定盤)(DVD付)

キミが笑ってくれるなら…―鈴木裕樹写真集
![シャカリキ! スタンダード・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51H-Yr6fvOL._SL160_.jpg)
シャカリキ! スタンダード・エディション [DVD]
大野伸介,遠藤雄弥,中村優一,鈴木裕樹,南沢奈央,小林裕吉,池田哲哉(三福星),小柳友,坂本真,柄本明,温水洋一,中越典子,原田泰造
母親・桃子(奥貫薫)は病弱、父親・健蔵(椎名桔平)は放蕩三昧。
教科書代に、給食費すら払えない。学校ではいじめられ、馬鹿にされた。
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母の切ない訴えに、何もできぬ苛立ちを抱える風太郎。
そんな窮状の中でも、父親は悪魔だった。
働きもせず、そして、暴力の嵐。
でも貧しくても正直に一生懸命頑張れば、絶対幸せになれる、
との母の教えを信じていた小学5年生の頃の風太郎(齋藤隆成=子役)。
しかし、あまりの貧乏生活ゆえ、身体を壊してしまった母は
、薬を買うお金さえなく、あっけなく逝ってしまう。
「お金がないからおかあさんは死んだんだ……」
数年後、風太郎は、社会の片隅でひっそりと暮らしていた。
派遣社員として工場を渡り歩く日々。
そこで金に困って苦しむ男・寺田(田口トモロヲ)と出会う。
「なんのために生きてるんだろう?」
という寺田の問いかけに対し、風太郎はただ黙って不気味な笑みを返すのみ。
その目は何を想っているのか・・・。
時を同じくしてその頃、刑事の荻野聡(宮川大輔)は、
とある事件を執拗に追っていた。
捜査線上に浮かぶ風太郎の名前。
一方の風太郎は派遣先の三國造船の工場で、
社長・三國譲次(山本圭)と一緒に工場見学をする
美しい娘・緑(ミムラ)と再会する。
実はふたりには、ある過去があった。
そこで風太郎はある決意を固める――。
オレは美しいものが好きズラ。美しい人の心が欲しいズラ。
真実というものがあれば、命を懸けて追い求めるズラ。
だけど、人の心は美しくないズラ。
人間はみんな汚く、いやらしいもんズラ。
だから、オレが信じるのは「銭」だけズラ。
「銭」があればなんでも手に入るズラ。
「銭」こそ正義ズラ。「銭」があれば寂しくないズラ。
水溜りの中から1円玉をひろいあげる風太郎。
トラックがその手前でとまります。
工場で働く風太郎。
隣で働く寺田。
生産調整のため何人か首をきられることに。
風太郎も寺田もセーフ。
風太郎にまとわりついて話しかける寺田ですが
風太郎は返事せず。
仕事中に失敗して土下座してあやまる寺田。
クビになったらほんとに困るんだとつぶやく寺田を
はげます仕事仲間。
その輪の中に入らない風太郎はお高くとまっていると
みられて悪口をいわれます。
同僚にお金をかしてくれないかと頼む寺田。
当然断られ、ダメ元で風太郎に頼みました。
「何のためにいきてんのかな 俺たち。
1112番さんはさ 何のためにいきてんの?
一番大切なものって何?ねえ」
笑う風太郎。
笑うだけで何も言わないので怒鳴られても無視。
その日、風太郎のあとをつけていく寺田。
風太郎は窓から猫に餌をなげてやり
そのあと外出。
そのすきに部屋へ入り込む寺田。
家具も何もなくがら〜んとした部屋で
寺田は金を探して押し入れや冷蔵庫を物色。
家に戻ってきた風太郎が部屋に灯りがついて
誰かいるのをみつけます。
寺田は畳をはぐって現金を発見。
金をかき集めて外にでたところ
風太郎が待ち伏せしていました。
「借りようと思って・・」とうろたえる寺田。
金をとりもどし数える風太郎に土下座して
金をかしてくれないかという寺田。
「だったら死ねばいい。
貧乏人ンは幸せになんかなれないんだよ。
死んだら楽になるよ」
寺田が鉄パイプをもって風太郎になぐりかかり
金を持って逃げようとしますが、絶対にはなさない風太郎。
風太郎、笑いだします。
「そうだよな
なんでもするよな 人間なんて
金のためなら
そうだよな
俺に言ったよな?
一番大切なものはなんだって
何のために生きてるんだって
教えてやるよ
金だ
銭ずら」
鉄パイプで寺田を殴りかえす風太郎。
幼いころも同じように誰かを殴りつけていました。
お金があったらお母さんが死ななくてすんだんだ
といいながら殴っていました。
金を取り戻す風太郎。
ポケットから落ちた小銭も拾い上げます。
「俺・・死ぬんだな
もうつらいこと なくなるんだな
ありがとうな
お前・・なんかしらないけど
かわいそうなやつだな」
寺田死亡。
過去。
風太郎は貧乏なため友達にバカにされていました。
500円玉がおちている、といわれて川をのぞこうとして
後ろからつきとばされ笑われます。
風太郎にもやさしくしてくれる新聞配達店の
おにいさん、荻野宏。
元気に家に帰る母。
母に心配かけまいと、服が汚れているのも
野球をしてたから、と嘘をつきます。
子どもにだけご飯をたべさせて
実は母のぶんのご飯はなし?
薬ももう空っぽだけどこちらも飲むふり・・。
夜中、せき込む母を心配する風太郎。
母の布団にもぐりこんで甘える仲良し親子。
風太郎は朝新聞配達のアルバイト。
母は魚市場で仕事。やはり具合が悪そう。
現在。
寺田の遺体が発見されます。
宏(弟?)が殺されていた過去を
思い出す刑事・荻野。
今日付けで風太郎はくび。
また過去。
母はお金がなくても
正直にいきることが大事と風太郎に話して聞かせます。
またしてもせき込む母。
そこへ酔っぱらいの父が帰宅。
足でちゃぶ台をひっくりかえし
妻にからみ、金を要求。
父を恨めしそうにみつめる風太郎。
母に暴力をふるう父にやめろととびかかる風太郎をかばう母。
金をさがしてたんすから風太郎がためたお金も
とりあげてしまいます。
風太郎はそれでお母さんの誕生日プレゼントを
買うつもりだったようで、父を殴ろうとしますが
反対につきとばされて家具に目をぶつけてしまいます。
顔の傷はそのときにできたもの・・。
現在。
派遣センターで職をさがす風太郎。
求人はなし。
道を歩いていていきなり
野々村にひきずられてしまった風太郎。
誰かに似てるらしい。
顔の傷もキャプテン・スパロウみたいと
妙に明るい家族。
食事にさそわれても断ってたちあがりますが
メニューに書いてあったベラというのをみて
それをリクエスト。
ベラといったら捨ててしまうような魚らしいけど
母がよくつくってくれたベラの煮つけ・・。
「おふくろのあじってやつか」
図星。
律儀に代金をおいてでていく風太郎。
自宅でまた猫に餌をやる風太郎に
三國造船での仕事の知らせが派遣センターから入ります。
三國造船へでかける風太郎。
休憩中、社長と、その娘・緑をみかけます。
過去。
顔の傷をからかわれる風太郎。
学校から帰ると母が先生から
給食費を払うよういわれていました。
2600円。
「先生、世の中には
100円のお金もない人間もいるんです」
その後、通りかかりの車に水をかけられた風太郎。
車からおりてきたお嬢様に自宅につれていかれ
お風呂にいれてもらいます。
風太郎の家よりも広いお風呂。
ここは別荘。
お嬢様は三國緑。
風太郎の名前をかっこいいといってくれました。
妹の茜はよんでもはずかしがりやだからとでてこない。
風太郎の顔の傷をあんまり気にしちゃだめと言われます。
父の会社だと写真をみせられ
マカロンを食べさせてもらいます。
おいしさに感動しながら、母のことを思い出し
マカロンをかばんにつめようとしていたら
そこに風太郎の服をとりいった緑が・・。
母が迎えにきてあやまります。
「いくら貧しくても
人のものを盗むのは間違ってると思います」
いい友達になれると思ったのに
もう顔もみたくないという緑。
母にあやまる風太郎。
母は風太郎の気持ちをわかってくれますが
「くやしいね。
貧しいって悔しいね」
とつぶやきます。
「何が違うんだろうね。
あの家の人と。
同じ人間なのにね」
泣きながら、ごめんねとあやまる母に
風太郎も泣きながらあやまります。
現在。
帰宅した風太郎。
下にあらわれたおばさんが
あの猫なら死んだと伝えます。
「いやだねえ。弱い仲間を殺す動物は。
弱肉強食ってやつ?」
「人間も同じだ。
弱い奴は死ぬ。
俺は死なない」
たたみをめくってお金の上に寝そべる風太郎。
「生きるために必要なのはお金だ。
金のためなら なんでもするズラ」
三國造船の船をみつめ
「手に入れてやる」
という風太郎。
風太郎は三國家へやってきました。
萩野は寺田のことでききこみ。
菅田のもってきた資料で
蒲郡の名前を見て驚く荻野。
風太郎のことを知っているようです。
母の言葉を思い出し
三國家の前に立つ風太郎。
茜を外にさそう緑。
緑はパーティーに誘いますが
茜はまったく乗り気じゃない。
顔のあざが気になるようです。
緑の運転する車の前にでていく風太郎。
緑は急ブレーキ。
過去。
咳き込み苦しそうな母のために医者を
よびにいく風太郎。
医者が往診してくれましたが
すでに母はすでに死亡・・。
母の亡骸にとりすがって泣く風太郎。
母は医者にいくお金も薬を買うお金も
なかったらしい・・・。
「ねえ なんで?
お母さんは お金がなくて死んだの?
お金がないから死んだの?
なんで?ねえ?なんでだよ」
家まできてくれた宏につかみかかって
訴える風太郎。
母の遺骨をだきしめながら
「金があれば 母さんは死ななかった。
死ななかったんだ。
金のせいズラ」
とつぶやきます。
児童養護施設から抜け出す風太郎。
「金のせいだ
全部金のせいだ
金のせいなんだ」
雨の中つぶやきながら歩く風太郎は
道で眠っているよっぱらいから
財布をすり、そこを宏にみつかって
おいかけられます。
風太郎をおいかけ、お金をかえすよういわれても
嫌だという風太郎。
お金を拾い集める宏を
後ろからバットで殴りつけます。
「金だよ
僕はお金がほしいんだ!
お金があれば
お母さん死ななかったズラ!
僕はお金持ちになるんだ」
うごかなくなったヒロシをみて
空を見上げて泣き声をあげる風太郎。
現在。
そのときの夢をみていた風太郎の
目から涙が。
ベッドに横になった風太郎が目をさますと
そばには緑がつきそっていました。
風太郎にあやまる緑。
笑みをみせながら
「いえ とんでもないです。
悪いのは僕ですから。
ひょっとして 緑さんですか」
という風太郎。
父親がろくでなしすぎる。
離婚して生活保護もらうとか
なんか方法なかったんだろうか。
お母さんはまじめに生きるようにおしえていたのに
つい疲れて本音がでてしまったのが悔やまれます。
風太郎によくしてくれた宏を殺してしまうという
痛恨の過去がなんともいえません。
それをおっている刑事がその兄のようだし
今回、寺田を殺したのだって
家の近くでのことだし疑われるのも当然。
お嬢様、緑。
妹は顔のあざ?を気にしてるようなのに
気をつかわなさすぎ。
昔、調度品や家具を盗もうとしたわけじゃないのに
食べてといわれたお菓子を母のためにもってかえろうと
した行為を責めるとは・・。
お嬢様だからもっと寛容でもよさそうなのになあ。
反対におみやげに持って帰ってね、と
包ませるくらいの人だったらよかったのに。
原作未読なので風太郎の復讐がうまくいくのか
それとも過去の罪が暴かれるのか知りませんが
お手並み拝見したいと思います。
蒲郡風太郎 松山ケンイチ
風太郎 齋藤隆成=子役
蒲郡 桃子 奥貫薫 母
蒲郡 健蔵 椎名桔平 父
荻野 聡 宮川大輔 刑事
菅田 純 鈴木裕樹 刑事
三國譲次 山本圭 三國造船社長
三國 緑 ミムラ 三國家長女
三國 茜 木南晴夏 三國家二女
桑田春子 志保 三國家家政婦
野々村保彦 三石研 伊豆屋店主
野々村祥子 りょう 保彦の妻
野々村由香 石橋杏奈 伊豆屋夫婦の姪
野々村晴香 たくませいこ 保彦の妹
寺田(田口トモロヲ)
荻野宏 近藤公園

さよなら(初回限定盤)(DVD付)

キミが笑ってくれるなら…―鈴木裕樹写真集
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大野伸介,遠藤雄弥,中村優一,鈴木裕樹,南沢奈央,小林裕吉,池田哲哉(三福星),小柳友,坂本真,柄本明,温水洋一,中越典子,原田泰造
原作の時代とは大分違うけど、妙に現代とマッチしてる所が多いんですよね。
しかし、今年に入ってマンガ原作のドラマが多くって大変楽しみですよ。