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Q10(キュート) 第5話「正体がバレた!!ずっと一緒にいたいのに・・別れの時」

第5話「正体がバレた!!ずっと一緒にいたいのに・・別れの時」
Q10の腕の修理をする小川先生の母。

自転車のパンクの修理と同様のレベル・・。

「大丈夫だって。

 長年 自転車屋 やってんだから。

 あんた 何?」


「何って?高校教師ですけど。」

ほんとにおしえてるかどうか
あやしいもんだという親子。

「私は なんですか?

 自転車屋 高校教師。」


「そりゃ 

 ロボットなんじゃないの?ねえ」


「私は ロボットなり〜!」

「いや ちょっと待ってよ。

 人前では 女子高生。」


「でも ロボット!」

「女子高生は世をしのぶ仮の姿。」

あわてて言い含める小川先生たち。

「私は 女子高生なり!」

「そうそう。」

「違う違う。

 女子高生はこうよ。

 『私 女子高生なんだもん。』」


「今のは忘れてくれ。」

平太、女子にもててました。
手作りのクッキーをもらって
添えてあった手紙が
女子高生っぽいと喜んでいるところへ
Q10が接近。

「Q10は 女子高生です かな?」

「うん そうなんじゃないの?」

「どこが かな?」

「制服着てるし。」

「制服を脱ぐと 私 何 かな?」

「それは・・ロボットなんじゃないの?」

「それは 人には言えないんだよ。

 だとしたら 私 何 かな?」


とりあえず一度ここからでようと
ごまかす平太。

そのあと、平太に声をかけて、
Q10がロボットなんだろという中尾君。

誰にも言わないからQ10をくれないかと
言い出しました。

「んなこと言われても

 だいたい俺のもんじゃないし」


「そうなの?

 じゃあ 俺 もらうね」


校長たちとトランプをしながら
その話をする平太たち。
ポーカーフェイスのQ10は
「ピンチです」と口に出してました。

こうなったらリセットボタンをおして
中尾くんにもう一度奥歯のボタンを
おしてもらえばいいという柳先生。

「だって 『人生にリセットボタンはない』

 みたいなこと 言ってたじゃないですか。」


「大人にはね 

 目 つぶんなきゃならない時もあるのよ。」


「うん。ある」

「あるある」

今まで覚えたことはバックアップとればいいと
いうとQ10も

「パフ!」

「いや でも!」と反論する平太。

「あ おまえ

 ずっと自分のものにしときたいのか」


「何いってるんですか そんな・・」

「無理しちゃって・・」

「無理なんかしてないっすよ。

 いいっすよ。じゃあ 中尾に」


と言ってしまう平太。

『取り返しのつかないことを

 いってしまったような気がする。

 でも あんな場面で グズグズいうのは

 あまりにも 子どもっぽくて

 カッコわるくて』

「そうだよな。

 俺じゃなくてもよかったんだよな。」


「何が かな?」

「Q10のスイッチ。

 俺 たまたま押しただけだもんな。」


「でも 平太が 押した。

 で 平太とあった。

 で ここを歩いている。

 違う かな?」


『失いたくないと思った。

 夕焼けも

 Q10の ちょっとダサい制服も

 その へんなしゃべり方も

 どこからか聞こえてくる

 吹奏楽部の音も。』


Q10の後ろから声をかけて
ふりむきざまに頬をつつく平太。

「それは なんの意味があるのかな?」

「いや 冗談だよ。」

「冗談?」

「だから 遊びっていうか・・。」

『今 偶然ここにある何もかも

 失いたくないと思った。』


愛獣で焼うどんをたべる校長と柳先生。

友達に頼まれたという
愛犬用の香水をもっていた柳先生。
本来の野獣らしさをとりもどしたい
犬のためのものだそうで
うっかりかけすぎた校長に驚いて
逃げていくチロ。

習字で「出血大サービス」とかく小川先生の母。
半分寝ている小川先生は

「俺は 高校教師だ!」

叫んでまた寝ました。

翌朝、Q10がチロをつれてきてくれました。

「心臓の音で 

 わかりました だよ。」

「心臓の音は ひとりひとり

 ちがうのだよ。」


「そんなことで識別してるんだ。」

「パフ。」

CDに「深井平太の音」 と書くQ10.

「山本民子の音」と書いたものを
民子にも渡します。

「私の音?」

うなづくQ10。

廊下で民子の噂をする生徒
ネットで「赤目」と呼ばれているそうで
そのあとチェックしてみると
あることないこと書かれていました。

Q10を中尾君に渡す平太。
腰のところにコンセントがあり
充電するようにと簡単に説明。

「起動スイッチは?」

奥歯を押したことを思い出す平太。

「あぁ スイッチね」

平太をみつめるQ10。

「奥歯」

といって去っていく平太を
Q10がずっとみていました。

その場から去って座り込んでしまう平太に
「大丈夫?」と声をかける柳先生。
Q10を中尾くんに渡したというと

「ポーカーフェイス できてないよ。」

と言われました。

「嫌なことは 嫌って言えば?」

「言えないでしょ。

 Q10のことばらされたら

 とんでもないことになるんだろうし

 だったら 俺さえ我慢すれば

 それでうまくいくんだし。

 っていうか 教授が

 そう言ったんじゃないですか。」


「そりゃ言うわよ。

 それが私の立場なんだもん。

 でも 君の立っている場所は

 私とは別の場所。

 同じところに立つ必要はない。」


「教授の立っているとこって どこですか?」

「う〜ん。

 真実の究明かな。

 そのためなら なんだってやる。」


「なんだってやる?」

うなづく柳先生。
そこへQ10と中尾くんがやってきました。

「お前じゃないと リセットできないって。

 ねえ〜 早くリセットしてよ!」

「わかったよ。」

口をあけるQ10に手をのばし

「俺 どこに立てばいいんですか?」

という平太。

「それは自分で決めてよし。」

といってしまう柳先生。

平太はQ10の口をとじさせました。

「え?」

「Q10はやんない。」

「な なんでだよ?約束違うじゃないか。

 ネットでいいふらすぞ。

 深井の恋人は人形だって。」

「言えよ。」

「いいふらすからな!

 本気だぞ〜〜!」

と叫ぶ中尾くん。

Q10とふたりになった平太。

「どうしよう 俺

 中尾 本気だよ。

 バカだなあ〜 うわ ほんとバカだ。」


「大丈夫です。」

「大丈夫じゃ ないよ。

 噂はする広まるんだよ。

 ある日 みんな話しかけてこなくなって

 俺は ここにいないことになっちゃうんだよ。

 たぶん 完璧 いなくなる。

 時間の問題。」


「でも 平太はここにいる。」

と音楽プレーヤーをとりだします。

「何?」

「平太の音です。」

「俺の音?」

鼓動がきこえました。

「平太の 心臓の音です。

 平太は ここにいます。

 誰がなんといおうと

 平太は ここにいます。」


音をききながら心臓をおさえる平太。

柳先生が風邪気味の小川先生の診察。

「医療もののマンガはすべて読破してます。」

と 顔色をみて聴診器をあてる先生。

背中に墨で

「オレは高校教師だ」

とかいてありました!

「おお〜」

「どうしました?」

「いや みとれちゃって・・」

「え?みとれちゃうってそんな・・」

「先生の背中 ぐっときました。」

「うそ!ほんとっすか?」

「写真 いいですか?」

「写真?え・・いいですよ・・じゃあ。」

「はあ〜 いいですよ これ。」

「やっぱり 男は背中かな。」

嬉しそうな小川先生。

影山君がカナダにいくという噂を
きいてショックの河合さん。

旅行じゃなくて卒業したら行くそうで
知り合いが映像の仕事してて
手伝わないかという話があるそうです。

「じゃあ大学は?一緒の大学は?」

「それなんだけど・・・

 ごめん 

 でも 俺 やりたいんだよね。」

「影山君と出会う前に戻りたい。

 期待も希望も 何もない昔なら

 平気だったのに。

 ずっと そうやって

 傷つかないように

 用心深く 生きてきたのに。

 あ・・ねぇ 罰当たったんだ。

 私 ブスなのに調子こいたから。」

「なんでそっちいく?

 全然 ブスじゃない。」

「怒んないでよ。

 今私のこと

 面倒くさいなって思ったでしょ。」

「思ってないって。」

影山君の腕をぎゅっとつかむ河合さん。

柳先生に相談しているQ10。

「ポーカーフェイス いやなの?

 どうして〜?

 そのままでもじゅうぶんかわいいよ。」


「ひとを元気に できません だよ。」

「人を元気にしたいんだ。」

「パフ」

「パフっていわれてもねえ

 ん?できるかも。

 できるかもよ〜。」

鉄塔の下にいる平太とQ10.

「平太は 悩んでいる。」

「まあ ねえ。」

「そういうときは

 一緒に落ち込むんだよ。」


「一緒にって ロボットじゃ・・。」

「Q10 落ち込みます。」

よくちびまる子ちゃんにでてくる
黒い線を頬にはるQ10。

「落ち込み たりませんか?」

今度は「ガーン」という文字を胸にはりました。

「ガ〜ン。

 ガ〜ン。」


「フフフ・・。」

「元気 でましたか?」

「うん。」

「よかった。」

「どこまでも 一緒にいけたらいいのに。

 二人でさ。

 ずっと遠いとこまで。」


中尾君が「深井平太はヘンタイ」と
ネットに書き込みしようとしていると
月子がはいってきました、

ボールみたいなものを投げてよこす月子。

「あけて。」

「え?」

「それ開けるとね たいへんなことがおこるよ。」

驚いて立ち上がる中尾君。

「力ってこわいよね。

 もったとたん 自分の思い通りに

 したくなるんだもんね。でしょ?」


「うん。」

「誰かが力を持って

 思い通りにするってことは

 今ある世界が壊れるってこと。

 壊すつもりなんでしょ?

 今ある世界を。」


「今ある世界?」

「本当に壊していい世界なのか

 決して壊してはいけない世界なのか

 それを見極められないものは

 力をつかっては ならない。」


「でも 欲しいんだよ。

 ものすごく欲しいんだってば。」


「そう?

 でもね 私はあんたより

 もっと大きな力を持ってる。

 電話しても ネットに書きこんでも

 誰もあんたのいうことなんか信用しない。

 そういうようにしといたから。」


「お前 何者なんだよ!?」

にっこり笑ってでていく月子。

「はぁ?」

ボールには地球儀のような絵がかいてありました。

民子がネットの書き込みが気になって
しかたなかったところに
久保君が声をかけました。

久保君の病室にいく民子。

「もしかしてあれのこと?

 ネットの悪口。

 あんなの 勝手にいわせておけばいいじゃん。

 そのうちみんな飽きるって。」


「このこと 私に面と向かっていったの

 久保君だけだ。

 みんな 知ってるくせに

 誰も何も言わない。

 声出していってくれないから

 私『違う』っていえないんだよね。

 いえないのに ウソの私が

 どんどんつくられていって・・。

 私どこでいえばいいんだろう?

 『そんな人間じゃないんだ』って。

 誰に向かって言えばいいんだろう?」

 声出して笑えよ!声出してなじれよ!

 ふざけんな!

 でも届かない。

 名前もないやつに

 顔もないやつに 

 どうやって言えばいいんだろう?」


「これ」

とギターをさす久保君。

「歌で『自分はそんなんじゃ ない』って

 いうのどう?
 
 そんな噂たたきつぶすようなやつつくってさ

 で 俺にきかせてよ。」


別れ際、自分のバンドの音源を渡す民子。

「いいよなあ 好きなものがあるって。」

「私 なんで赤く染めてると思う?」

「かっこいいからだろ。」

「じゃなくて 目立つから。

 先生に注意されたり

 みんながびっくりして振り返ったり

 そのたびに

 『私はここにいる』って思った。

 ロックはそのあと。」


「そうなんだ。」

「そうなの。」

「でも今は そいつが 相方なんだろ?」

「相方って それじゃ漫才師だよ。」

笑いあうふたり。

自宅にいる平太。

顔に貼るシールをみつけた父にあげました。
探していた薬もみつけてくれました。

「お前さあ。

 ちょっと怒ってみろよ。」


とむかつきシールを平太の頬に貼る父。

「ははは

 怒ってやんの。」

「ねえ あのさ。

 我慢できないくらい 

 ほしいものってある?」


「もちろん あるよ。」

「あるんだ。」

「ああ ないしょだけどな。

 でも 欲しいもんがあるってのは

 生きてる証拠だよ。

 おまえさ 入院してるとき

 『何も欲しくない』っつってたのに
 
 突然 『トマトがたべたい』って

 言いだしてさ。」


「買ってきてくれたよね。

 たっかいやつ。」


足で父のマッサージをする平太。

「野菜売り場がさぁ

 生き生きしてるんだよ。

 いつものスーパーなのに

 お前が欲しいって言っただけで

 いつもと 全然違うんだ。

 死ぬほど欲しいものがあるってことはさ

 『俺はまだまだ生きるぞ』ってことなんだよ。」


「ちきしょう〜〜〜!」

部屋で当たり散らす中尾くん。

クッションもふりまわし、
中の羽がとびちり
月子からもらったボールが床に転がると
おびえます。

翌朝、またチロを探す校長。

「私さ すっごい発明しちゃったかも。」

と藤丘くんにいう柳先生。

「ジャ〜ン!『なんでも貧乏』

 これをはると

 どんな高級なものでも

 たちまち 貧乏にしてしまうの。
 
 どう? すごくない?」


「はあ・・」

とよくわかってない藤丘くん。

唐草模様とかいろんなシールを
ブランドバッグや花瓶やPC
校門に窓にまではるふたり。

「あ〜とは どこに貼ろうかな〜?」

「先生は・・貧乏は

 怖くないんですか?」


「ねえ 貧乏なんて

 このシールみたいなもんだって

 思えないかな?

 藤丘くんは 今 これいっぱい

 貼り付けてるだけ。

 でも そんなの その気になれば

 はがせるのよ。

 私は それ知ってるから

 シールつけてても 全然平気。

 私は 自分を信じてる。」


屋上で平太とあう中尾君。

「何?」

土下座しました。

「久戸を 俺にください!」

「ちょっと待ってよ。」

「ください!」

「だから・・できないんだって。」

「お願いします!」

「もうさ・・

 物じゃないんだよ。

 Q10は俺にとって。

 誰かにあげたりとか

 そんなもんじゃなくなっちゃったんだよ。

 中尾はQ10のこと

 物だと思ってるかもしんないけど

 俺にはそう思えない。」


「久戸は 物だよ。」

と屋上からとびおりようとする中尾君。

「くれないんんだったら

 こっから とびおりてやる!」

「なっ・・。」

「深井は 人間の命と

 ロボットとどっちが大事なんだよ?

 どっちだよ〜〜」


鼓動をきくQ10。

「俺 本気だからな。

 どっちが大事なんだよ〜〜?!」

平太の鼓動。

「Q10だ。」
飛び降りようとする中尾をとめようとして
バランスを崩した平太が落ちました。

「あぁ〜〜!」

月子からあずかったボールが
ポケットから落ちて
ボールが割れて砕けました。

腰を抜かす中尾君。
そこにあらわれた月子。

「あ〜あ。

 割っちゃったんだ。

 あんたは これから自分が壊した世界を

 生き続けなければならない。

 深井平太を突き落としたという

 現実を背負ってね。

 力をつかうってのは

 つまり そういうこと。」


頭をかかえていると
時間がもどりました。

でも結局またもう一回おちた平太を
うけとめたQ10!

「あぁ〜〜!!

 うう〜〜」

またボールを落としたけど今度は割れません。

「何で?何で?何で?」

下をのぞくとQ10が
平太をうけとめたのがみえ
ほっとする中尾君。

「今から 平太を投げ返します。

 中尾君 うけとめてください。」

「ちょっと待って・・。」

「無理!そんなの絶対無理だって!」

「3!2!1!」

Q10に抱き付く平太。

「冗談です。」

とにこっと笑うQ10。

校長はチロの写真を手にしていると
そこへ戻ってきたチロ。

「あ 俺の匂いに戻ったのか
 
 そうか〜」

教室で話す影山くんと河合さん。

「あの・・。俺 ぐっしゃぐしゃなんだ。

 あうと やっぱり好きだから

 なんだってやってあげたくなるんだよ。

 だけど 1人になると

 自分の やりたい道進むべきかなって・・。

 だから その・・

 しばらく距離をおくっていうの・・。」

影山君の腕をつかむ河合さん。

「ああ いや だから

 俺 そのきゅっとした手に弱いんだ・・」

影山くん、河合さんに泣かれて困惑。

理科室にいる平太と中尾君。

「怒ってる?」

「怒ってるっていうか・・。」

「深井が死んでたら 俺・・。」

「お前が落ちてたかもしんないしな。

 どっちにしろ 最悪だよ 俺たち。

 この部屋でさ

 Q10 見つけた。

 まだ スイッチ入ってない状態で

 そこに座ってた。

 たまたま 俺が先に見つけただけなんだよな。

 だから 中尾の気持ちわかるよ。

 だってそんなの不公平だもんな。

 不公平って 嫌だよな。

 『何で俺だけ』って・・

 自分の中に 恨みばっかつもってってさ。」



「深井は どうしてたの?」


「ん?」

「いや あの・・ 病気。

 自分のせいじゃないのに

 いろいろ 恨まなかった?」


「恨んだよ。
 
 でも 恨んでも 

 いいことなんか一つもなかった。

 てか むしろひどくなることばっかでさ

 だから『この世は不公平だ

 それでいいんだ』って

 そう思うようにした。

 そしたら

 そんな目に遭ってのは

 自分だけじゃないって気づいてさ

 そうやって 俺は
 
 恨みとか 嫉妬とか

 そういうろくでもないものを

 少しずつ 小さく折り畳んでいったんだと思う。

 ちっちゃくはなんだけどさ

 なくならない。

 きっと 俺のどっかにあるんだと思う。」


コーヒーをいれてくれる平太。

「同じだよ 俺と お前。

 同じなんだよ。」


平太の家。

「CDセットして」と言われる父。

オハコの新曲。
照明も落としてOK。

「母ちゃん はじめるよ。」

だけどきこえてきたのは鼓動。

「何これ?」
 
「深井平太の音?」

「平太の 心臓の音?」

「ああ。」

「ちゃんと動いてるよ。」

「ほんとだ。

 ちゃんと律儀に動いてる。」

「そっか。これが平太の音か。」

ときく家族。

民子の歌をきこうとした久保君も

「深井民子の音」を。

民子は歌をつくっている最中。

「私が 私でいることが

 泣きたいぐらい難しい。」

誰も自分の話をきいていないと
愚痴る小川先生。

「ときどき

 教室が空っぽなんじゃないかと

 思うときがあるんだ」


「教室は 空っぽではありません。」

「いや それは比喩だから。

 たとえ。わかんねえか。」


「教室は 空っぽではありません。」

とCDを差し出すQ10。

「何?」

「3年B組の音」のCD。

翌日、教室でこっそりセットする小川先生。
鼓動がいっぱいきこえました。

生徒たちの心臓の音に圧倒される小川先生。

家に帰ってお風呂にはいろうとしたら

「あんた いつから風呂入ってないの?」

と母にきかれます。

「俺 高校教師だよ。」

「何よ 急に」

「俺 高校教師だから。」

「んなこと 背中みたらわかるよ。」

鏡を見てやっと気づいた!

夜、中尾くんの言葉を思い出す平太。

『小さく畳んで

 しまっていたはずのものが

 少し 開いたような気がした。

 どうしよう。

 俺のろくでもないものが

 手に負えないぐらい

 大きくなってしまったら・・。』


久保君のお見まいにきた平太。

「不安な夜は嫌いだ。」

「そんなのいくつも越えてきたじゃん。

 手術の前の夜

 同じ部屋のやつが死んだ夜。

 検査の結果を待ってた夜。

 忘れてた?」


「ごめん。忘れてたかも。」

「じゃあ・・幸せなんだ。

 お前は 今 幸せなんだよ。

 そっか 忘れられる日 くるか〜。

 もう ここは

 お前の場所じゃないんだよな。」


「じゃ どこなんだよ。俺の場所。」

「そんなの 自分で決めろよ。」

「それは自分で決めてよし」といっていた柳先生。

「ほんとに 自分で決めていいのかな?」

「いいよ。」

「たとえば それが

 危ない場所でも?」


「しょうがないじゃん。

 それが一番

 自分だと思える場所なんだろ。」


「それじゃ 俺・・。」

『あの鉄塔だ。

 Q10が『世界が生まれました』

 といった あの鉄塔だ。

 Q10と どこまでも一緒に行けたら

 いいのにと思った
  
 あの鉄塔だ。

 あの鉄塔が俺なら

 あれは久保だろうか。

 あっちは 影山。

 あれは 山本で

 藤丘で 中尾で

 河合で

 どれも
 
 空に向かって立っている。

 それは 空にむかって

 声にならない声で叫んでいるみたいだ。

 どうしていいか わけのわからない

 気持ちを深く根元に沈めて

 互いに手をさしのべるように

 頼りない電線だけでつながっていて

 ぽつんと1人 

 でも 地面に精一杯ふんばって

 『俺はここにいる』と 立っている。」


鉄塔から空をみあげる平太。

『あぁ・・そうだ。

 俺たちは ここにいる。』


胸をおさえて鼓動を感じる平太。




ああ今日もおもしろかった。
個人的に、平太の父の言葉が
響きました。
平太が欲しいといってくれただけで
いつもと違って見える光景。

そして久保君の言っていた言葉も。
永久に忘れられないと思っていたことも
いつか忘れられる日はきっときます。

平太がいろんなものを封印して
こんな冷めた青年になってしまったけど
自分の居場所と自分がいていいんだと
思えたのがとても嬉しい。

久保君も、早く元気になって
退院できるといいのに。
この人もできた人ですよねえ。

影山くんはもうちょっと
河合さんにフォローがいるかなあと
いう気はしました。
離れてても平気なくらいの絆は
まだなさそうだし。

中尾君も藤丘くんもみんな愛しい。


深井平太  佐藤健
久戸花恋(Q10)  前田敦子(AKB48)
山本民子  蓮佛美沙子
影山聡  賀来賢人
藤丘誠  柄本時生
河合恵美子  高畑充希
中尾順  細田よしひこ
富士野月子  福田麻由子
深井武広  光石研
深井ほなみ  西田尚美
深井千秋  松岡璃奈子
久保武彦  池松壮亮
小川しげ  白石加代子
小川訪 - 田中裕二(爆笑問題)
小野武彦 岸本路郎
柳栗子   薬師丸ひろ子























2010.11.13 Saturday 23:49 | comments(0) | trackbacks(20) | 
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ドラマ「Q10」第5話「正体がバレた!!...
Q10は俺がもらうね♪Q10がロボットだと知ってしまった中尾は、平太にQ10を譲ってほしいと言い出す。校長始め、Q10のリセットを勧められ、平太は思わずそれを了承してし...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2010/11/13 11:57 PM |
Q10(キュート) 第5話 選択
『正体がバレた!!ずっと一緒にいたいのに…別れの時内容担任の小川(田中裕二)とその母・しげ(白石加代子)から、“女子高生”だと教えられたQ10“キュート”(前田敦子)平...
| レベル999のマニアな講義 | 2010/11/14 12:06 AM |
Q10(キュート) #05
『正体がバレた!!ずっと一緒にいたいのに…別れの時』
| ぐ〜たらにっき | 2010/11/14 12:32 AM |
Q10(キュート)第5話
---俺たちは皆 鉄塔だ。 どれも空に向かって立ち 声にならない声で叫んでる。 ポツンと一人 頼りない電線だけでつながって・・ でも地面に精一杯踏ん張って、ここにいると 立っている   ああ、...
| shaberiba | 2010/11/14 12:51 AM |
【Q10(キュート)】第5話
失いたくないと思った。夕焼けもQ10のちょっとダサい制服も。その変な喋り方も。どこからか聞こえてくる吹奏楽部の音も。今、偶然ここにある何もかも失いたくないと思った。Q10がロボ...
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Q10(キュート) 第5話 感想
日テレ系ドラマ「Q10(キュート)」第5話の感想など。いやあ、なんかポエムですねえ。端的に表すとそんな第5話の感想です。屋上で中尾(細田よしひこさん)が土下座をして平太 (佐藤健さん)にQ10(前田敦子さんAKB48)をくれ!と懇願するシーン。それを断る平太に中
| オタクと呼ばないで | 2010/11/14 6:05 AM |
「Q10」第5話
 第5話Q10の裂けた腕を、しげは自転車のタイヤのパンクを直す要領で修理する。その後、Q10は学校で女子生徒たちと向き合う平太を目撃。女子の一人は平太にかわいらしい包み...
| 日々“是”精進! | 2010/11/14 6:29 AM |
Q10 第5話
Q10の第5話を見ました。Q10の正体に気付いた中尾が、自分にQ10をくれれば秘密を守ると平太に持ち掛けてくる。焦った平太が岸本らに相談すると、彼らは中尾の条件を受け入れ、Q10のリセ...
| MAGI☆の日記 | 2010/11/14 7:03 AM |
Q10(キュート)「正体がバレタ!!ずっと一緒にいたいのに・・別れの時」
思えば、初回と2回目が、(山場が)レトロソング。そして、3回目が中原中也の詩。そして、今回は心臓の鼓動をベースにくる、とは思いませんでした。やるなぁ… 冒頭の、「Q10はロボットだけど、今の仮の姿が“女子高生”だと教えられたQ10“キュート”の、腕と
| のほほん便り | 2010/11/14 8:11 AM |
Q10 第5話:正体がバレた!!ずっと一緒にいたいのに…別れの時
生きてる・・・(〃∀〃;) ドクンドクン 自分やクラスメート達を鉄塔に例える平太・・・Q10作成のそれぞれの心音も 場面場面でめっちゃ効果的で、今回もキュンとしたまま、その余韻に浸っち...
| あるがまま・・・ | 2010/11/14 11:08 AM |
「Q10」第5回〜「力って怖いよね」月子のセリフが良い!!
「Q10」第5回  前田敦子のロボット声が黒板を爪でひっかくほど不快に耳に響き、アナフィラキシーショックを起こしそうだったんだけど、えらいもので5回も見てると慣れてきて「ワタシハジョシコウセイナリ(私は、女子高生なり)」に耐えられるようになりました。
| 世事熟視〜コソダチP(気分は冥王星) | 2010/11/14 11:33 AM |
「Q10」 第5話 正体がバレた!! ずっと一緒にいたいのに…別れの時
 さて・・・『自分とは何ものなのか?』そんな疑問がQ10にも湧き上がっております。 「ワタシはナンデスカ?→自転車屋!→高校教師!」Q10(前田敦子) 「そりゃロボットなんじゃないの?」しげ(白石加代子) 「ワタシはロボットナリーー!!」  でも、人前じゃ言
| トリ猫家族 | 2010/11/14 1:57 PM |
【Q10】第5話と視聴率「正体がバレた!!ずっと...
【第5話の視聴率は11/15(月)追加予定】中尾、卑怯でしたね。中尾にQ10がロボットだとばれてしまい、口止めのために、Q10をよこせと。最初は、中尾に渡してしまいそうになった平太でし...
| ショコラの日記帳 | 2010/11/14 2:39 PM |
『Q10(キュート)』 第5話
平太の音。。。3年B組の音。。。それぞれの鼓動。「止まったことないんだよ。ずっと動きっぱなんだよ。すごいよ」  by下の娘娘の言葉に、そうだよな〜、80年も動き続けるって驚異だわぁと思った。こんなにありがたい心臓に、感謝したことなかったかもって。そんなこん
| 美容師は見た… | 2010/11/14 5:02 PM |
Q10(キュート) 第5話
ついに中尾(細田よしひこ)にキュート(前田敦子)がロボットであることがバレ てしまった。 中尾は平太(佐藤健)に「秘密を守る代わりに、キュートを俺にくれない?」と 言い出す。 平太は岸本校長(小野武彦)、柳(薬師丸ひろ子)、小川先生(田中裕二)に 相
| ぷち丸くんの日常日記 | 2010/11/14 5:15 PM |
ALWAYS鉄塔の夕日・タイムマシンは地球儀型(Q10#4・5)
『Q10(キュート)』ロボットとABCマデハデキテモ Dはムリ・・・カナ? 独立騒動が勃発したバード羽鳥と一緒に写真を撮った深井家に激震か不倫ではなく、武ちゃん@光石研が家計の為に働き始めたのか。見た目からして怪しい店「愛獣」では焼きうどんくらいしか食べられ
| |あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο | 2010/11/14 7:27 PM |
「Q10」第5話
Q10はロボット。だけど平太を力づけたい。今隣にいるのは、何者にも変えられない平太の存在。&nbsp;Q10にも心が芽生えはじめているのか。その秘密を握る月子の真意は?Q10を「モノ」として欲しがる中尾の欲望は?
| fool's aspirin | 2010/11/14 8:07 PM |
≪Q10≫#05
小川の母しげが、Q10の腕の修理をしていた。長年自転車屋をしていたので、パンクと同じ感覚で、カッターが刺さった所にゴムを貼っていた。 平太は、ほかのクラスの女子に、告られ、リボン付きの箱を貰った。男子トイレでそっと開けると、手紙と、手焼きのクッキーが
| まぁ、お茶でも | 2010/11/18 10:10 PM |
「Q10」(第5話:「正体がバレた!! ずっと一緒にいたいのに…別れの時」)
11/13に放送された「Q10」は、平太(佐藤 健)が中尾君(細田よしひこ)に「Q10(前田敦子)をくれ!」とお願いされる、というのが主な内容であった。今回のエピソードの後半には、中尾君がQ10を手に入れられず、学校の屋上から飛び降りようとする、というシーンが登場
| 鉄火丼のつれづれ日記 | 2010/11/20 8:14 AM |
ドラマ Q10(キュート)第5話 
第5話「正体がバレた!!ずっと一緒にいたいのに…別れの時」Q10(前田敦子)がロボットであることを中尾(細田)が知ってしまったのが前回までのお話。そして、中尾が平太(佐藤健)...
| 「大阪発」わたしは働く総務課員(共働きで... | 2010/11/23 11:09 AM |