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フラクタル 第11話(最終話)「楽園」

第11話(最終話)「楽園」
ネッサにクレインの方へいくようにいうフリュネ。
フリュネをそばにおいたまま、この世界の真実を
おしえてあげようというクレイン。

「これを聞いてもまだ君は

 フリュネとお友だちでいてくれるかな。

 我々が神とよぶ少女

 オリジナルフリュネの生体データ。

 その守護を強化するため

 フラクタル・システムを生み出した
 
 当時の科学者たちは

 神を「肉体」と「魂」とにわけて

 鍵とした。

 それから 700年

 いざ 邂逅の時が来てみると

 なぜか 鍵は鍵穴にはまらなかった。

 そこで 神に 再び

 降臨していただくことにした。

 フラクタル・システムを再起動するために。

 神の魂は 10歳のものだったので

 我々は 肉体のかけらから

 10歳の器を再生し

 魂を入れこむ作業を行った。

 しかし これもうまくいかなかった。

 何度試しても 神は目覚めなかったのだ。

 多くの肉体 すなわちフリュネが

 犠牲となり 廃棄された。

 幾年も過ぎ 私にこの役が託された。

 だが 私も人の子でね

 憐憫の心でもって

 何体か 私のもとでひきとることにしたのだよ。

 そのうちの 1体が この子だ。

 神の魂が入るまえの 純粋無垢な

 私のいとしい娘。ねえ?フリュネ。

 しかし 私は本業を怠っていたわけではない。

 私は見つけたのだよ!

 先達が見つけられなかった

 神とフリュネの秘密を。

 私は驚愕し 納得した。

 先達が解けぬのも無理からぬこと。

 神の年齢は 10歳ではなく

 このフリュネと同じ 

 16歳だったのだから。」


「えっ?」

「そう 神は10歳の人格を自らつくりだし

 そこに逃げ込んでいたのだよ。

 ある経験を 味わったことによってね。」



OP


クレインたちを捜すスンダ エンリ タカミー。
不盾にわかれました。
ディアスも中枢への道をさがしていました。

バローの話の続き。

「そう 神と同じ経験を

 このフリュネも味わった。

 だからこそ 神のデータの揺らぎを

 持つことができた。」


「そ・・その経験って?」

「フリュネは 愛を知ったんだよ。」

「愛?フリュネ どういうこと?」

「フリュネは私のものだということだよ。

 そして フリュネだけが救えるこの世界は

 私たち 2人だけのもの。

 君が夢中になるのもよくわかる。

 何しろ フリュネは 私によって熟成された

 最高級のヴィンテージだからね。

 うらやましいだろ?

 でも 残念だったね。

 坊やには フリュネも世界も

 手に入れるには 1000年くらい 

 早かったということかな?
 
 わかったなら泣きべそかきながら

 とっととおうちに帰りな!

 勘違い冒険少年 バイバイ!

 アハハハハ・・・」


と笑うバローをナイフで刺したフリュネ。

泣きながらフリュネにすがるバローから
悲鳴をあげて去っていくフリュネ。

クレインはそのまま動かず、
ネッサはクレインをおいて
フリュネをおっていきました。

茫然とたちつくすクレイン。

血のついた手をみて錯乱状態のフリュネの
手をとってくれるネッサ。

「ネッサ どうして・・?」

「フリュネは ネッサが寒い時にね

 こうやって 温めてくれたの。
 
 だから お返しするの。」


「私・・には 温めてもらう資格なんて・・

 ない。」


「資格?」

「私は 汚れているの。
 
 汚れた心 汚れた・・。」


フリュネの涙をなめてあげるネッサ。

「フリュネはきれい。

 きらきら涙。宝石みたい。」


「ネッサ!」

ネッサが一瞬きえそうに・・。

歌がきこえてきました。

「この歌知ってる。」

「行きましょう。」

とたちあがるフリュネ。

「どこ行くの?」

「どこへ行くとしても 

 私たちはいっしょです。」


「クレインも?」
 
うなづいたようにみえるフリュネ。

クレインも先へすすみますが
その前にあらわれるバローの幻影に動揺。
しかしそこにいたのはバローではなくて
エンリたちでした。
フリュネがアラバスターに狙われてると
いうエンリ。

「あんた 何やっての?

 何ビビってんのよ?!

 それでも男?

 守り通しなさいよ!

 好きなんでしょ?あの2人のことが!」


「好き・・

 そうだ 俺はまだ伝えてないんだ。」


ディアスには合流予定の3氏族が
戦線離脱したというニュースが。

「人間は裏切る。

 だから 人間なんだよ。」


作戦変更し部下にダナーに乗せてもらえ
というディアス。

エンリたちはスンダと合流。

アラバスタが自爆覚悟でこの僧院を
ぶっこわしはじめたそうで
ダナーに戻って脱出させろというスンダ。
スンダにはまだやるべきことが
残っていて

「クレイン お前は?」

とたずねるスンダ。

「え・・。俺は・・。」

迷ったまま。
エンリにダナーの指揮をとれと
タカミーにエンリのことを頼むと
クレインとともに奥へ。

「クレイン いくぞ!」

僧院の上のほうから歌がきこえてきました。

上にあがっていくスンダとクレイン。

フリュネとネッサもいました。
兵士たちが武器を向け
クレイン達も銃をかまえるのを
「双方やめなさい」というモーラン。

「神聖なる儀式の最中です。

 狼藉は許しません。」


「フリュネ!どうして?!」

「フリュネは自ら選んだのです。

 世界の鍵となることを。」


「はあ?」

「どうして勝手に?

 ねえ フリュネ!フリュネ!フリュネ。」


「あなた方も 1000年に一度の瞬間に

 立ち会いましょう。

 いとしい娘たちを

 『空の屋根』へと導くのです。」

 もはや 敵も味方もありません。

 思想の垣を越え 世界に祝福を与えるのです。」


「では 私も 

  参列させていただきましょうか。」


とディアスがあらわれました。

「素晴らしいですね。

 私たちが世界に祝福を与えるとは

 望外の喜びです。」


ディアスは祭司長の前にすすみでて
挨拶しました。

「あなたには 私と同じ匂いを感じます。

 もし生まれ変われば

 よきお友だちになれるかもしれませんね。」


「ありがたきお言葉 胸に沁み入ります。」

「もうこの部屋にもしかけたのですか?」

「ええ。そのために 私の最後の親友が

 2人死にました。」


「哀れみを。」

「ありがとうございます。」

モーランに抱きつくディアス。

「寂しいのですか。」

「かもしれません。

 祭司長 共に死んでは

 いただけないでしょうか?」


「この命 けして惜しくはありません。

 ただ 世界は絶対に渡しません。」
 

爆発がおこりクレインとスンダは前にすすみます。
亀裂をとびこえフリュネたちのところへ。
スンダは撃たれながらも、クレインたちを
「空の屋根」へとつながるエレベーターに
のせました。

「クレイン。おまえがいってこい。」

「えっ?スンダは?」

「今のうち おまえにちゃんと答えておこう。

 俺も正直 世界がどうなったらいいか

 よくわからん。

 ただ 俺達は 
 
 今まで 自分の信じる道を生きてきた。

 それに後悔はない。

 クレイン 今こそ お前の信じる道

 選んでみろ。

 仲間の選択は グラニッツの総意だ。」


兵士がせまってきました。

「運がよけりゃまた会おうぜ。

 行けー!」


とエレベーターの扉をしめるスンダ。

エンリたちは僧院から離れました。

フリュネの膝枕で目覚めたネッサ。

エレベーターは上へ。
地球をとびだしてさらに上に続いていました。

「鍵になるの?」

「ええ。」

「どうして?」

「ネッサは 激しく損傷しています。

 このままでは消えてしまう。」


「でも 1つになったからといって

 ネッサも君も 無事でいられるとは

 かぎらないんだろ?」


「そうですね。」

「それって 自殺行為じゃないか!」

「そうなるかもしれません。
 
 むしろそのほうがいい。

 私たちは 結局 

 ただの鍵だったにすぎません。

 元の姿に戻るだけです。」


「また そうやって勝手に決める!

 俺の気持ちはどうなるんだ?」


「クレインの 気持ち。」

「俺は 世界のことがわからない。
 
 僧院もスンダたちも

 正しいところがあって 間違いがあった。

 どっちかをえらべって言われても

 今の俺には無理だ。

 でも 1つだけ言える。

 今 君と ネッサを失ったら
 
 俺 悲しい。

 死ぬのと 同じくらい つらい。」


「なぐさめはやめてください。

 私はもう クレインに

 好きになってもらえる資格なんか。」


フリュネを抱きしめるクレイン。

「フリュネ 好きだ。

 怒ったり 殴ったり

 意味分かんないことばっか 言ったり

 勝手で わがままで

 腹の立つことも いっぱいあった。

 でも・・そんな君が好きだ。

 ほんとは 俺

 これを言いたいために 

 ここにきたのかもしれない。」


「クレイン ダメ!そんな・・。」

「だから 一緒に決めさせてよ。

 最後まで 2人で いや 3人で・・。」


「クレイン フリュネ 仲良し

 3人 ずーっと一緒。」


というネッサの言葉のあと
あたりが明るくなりました。

船の中でエンリが涙を流しているのを
大ジイはお見通し。

「エンリ 強くなれ。

 一つだけおしえておこう。

 ロストミレニアムはな

 フラクタル・システムを破壊するために

 生まれたんじゃない。」


「えっ?」

「人間が 自由で 本当に

 人間だったときの その面影を

 これから先の世界へ受け継いでいくためだ。」


宇宙空間にある空の屋根。
花が咲き蛍?がとび
美しい場所。

ここからはネッサの記憶が
導いてくれるはず。

モニターがあらわれ
普通の部屋にいる女子学生が
うつりました。

「これは・・。」

「神です。」

映像をたしかめるオリジナルフリュネ。

「映ってるかな?
 
 えっと・・私ね

 今からお仕事いくの。

 あのね フラクタルなんとかってところがね

 女の子を探してるんですって。

 なんだっけ?データ を取る?

 ちょっと怖いけど

 パパにおこられちゃうし

 お仕置きはいやだわ。

 ちょっと 気持ち悪いんだもの。

 あっ でも ネッサといっしょだから

 平気だよ。」

『平気だよー。』

ネッサはうさぎのぬいぐるみ。

「ネッサがいると 強い子になれるの。

 わたし ネッサが大好き!」

『ネッサもフリュネが大好きだよー。』

「ねー。ネッサはフリュネが大好きなのよねー。」
 
「大好きが 大好き。」


ラジカセをスタートさせるオリジナルフリュネ。

「この歌も好き。

 ネッサは昼の星に何を願いますか?」

『えっとね ネッサ ケーキが食べたいの。』

「私も食べたいな。ベリーいっぱいの。

 あっ パパがきた。バイバイ〜。」


映像がきえました。

「これが・・神・・。」

「ただの少女です。私と同じ。

 でも 彼女は 私とは違う。

 彼女は こんなにゆがんだ世界を

 受け止めて そして

 あんなに笑っていられた。

 まるで ネッサのように。」


「フリュネ・・行こう。」

「クレイン 私は 今なら

 この世界を好きになれるかもしれない。

 あなたがいてくれたから。

 そして ネッサがいてくれたから。

 今こそ 大切な人たちを

 守ってあげたいの。

 クレイン こんな私は 

 まだ 身勝手でしょうか。」


「勝手じゃないよ。

 俺 全力で 君とネッサを守る。

 2人がひとつになって

 そのあと どうなっても

 俺が2人を連れて帰る。

 そして 3人で暮らそう。

 3人 ずっといっしょに

 いってらっしゃい。」


「うん。」

ネッサとフリュネは中心の場所に。

「さあ ネッサ かくれんぼよ。」

「かくれんぼ?」

「ふたりでこの世界中をかくれんぼするの。」

「それは すてきね。

 じゃあ 最初の鬼は ネッサね。」


「わかったわ。そうしましょう。」

「クレイン ありがとう。」

まばゆい光が二人からでて
昼の星を歌うふたり。

『涙は 出なかった。

 こういうときは

 泣くんじゃないかなって

 ちらっと思ったけど

 でも 涙は出なかった。

 それは 心が動かないからじゃない。

 きっと 僕の とわの笑顔を

 願ってくれる人たちがいるから。』


青い空。
アナウンスがいつものように
はじまりました。

「5時の祈りの時間です。

 フラクタル・システムが再起動されてから

 今日で1年が経過します。

 さあ 祈りましょう。

 この世界の平和は

 フラクタルが存続する限り

 永久に続くのです。」


大ジイもエンリも元気そう。

「ふん。永久に存続ですって。

 矛盾しまくりじゃない。」


「言わせておけ。

 僧院が崩壊しては 次はない。」


「まあね。」

ロスミレではいつものように畑仕事。
エンリがリーダーになったみたいで
ロスミレに入ったばかり?みたいな
人の姿も。

クレインはもとの家にいました。

『あれから1年

 僕の生活でかわったことは

 家で炊事をするようになったこと。

 そして・・』


二階にはフリュネたちが。

『あれ以来 二人はずっと

 眠り続けている。』

「さて 飯くったら

 今晩のおかずでも取ってくるか。」


そのとき目をさましたフリュネ。

「おはよう。素敵な朝ね。」

「えっ?フリュネ?」

「おひさまは好き。とっても好き。

 好きがとっても好きなの。」


まるでネッサのようなしゃべり方。

「うん。ほんとにいい朝だ。」

「うん!」

「ネッサ?」

「ん?」

「いや。そうだ。おなかすいてない?」

「おなか?

 このへんぎゅーってするから

 すいたかも。」


「待って。もうすぐ 

 朝ごはんができるから。」


「やったー!

 クレイン。ありがとう。」


「クレイン。

 私もクレインのことが好き。

 出会ったときから ずっと好きだった。

 私 今 幸せ。」


今度はフリュネのような口調。

フリュネを泣きながらだきしめるクレイン。

「おかしなクレイン。

 まるで 赤ちゃんみたいだわ。」

壁にはみんなでとった写真。



なんだかうまくまとまっていましたが・・
フラクタル・システムは復活。
次に壊れたらもうないと。
ロスミレはそれでいいけど
一般のフラクタルの恩恵に頼り切ってる
人たちはその事実を知ってるのでしょうか。
いずれ崩壊するシステムに対して
備えていくべきなんじゃないかと思うけど
あたりまえのように5時のお祈りの時間が
放送されるあたり、あまり変わっていない
ような気がする。いずれなくなると
知ってても1000年先くらいだから
自分たちの生きてる間とその先しばらくは
大丈夫・・みたいなかんじなのかなあ。
今の原子力のようでだな、と
ちらっと思ったりして。

クレインはバローの話をきいて
すぐにフリュネをおっていけず
結局最後までエンリに怒られて
スンダにおされて
ようやく・・というかんじでした。
最初の頃からくらべると
成長はしたんだろうけど
まだまだ発展途上。

スンダがあそこで犠牲になるのは
惜しかった!
エレベーターの扉しめるあたり
かっこよすぎたよ!
もうひとりくらい乗れると思ったのに
撃たれてたから自分の限界を悟ったのかな。
それにしてもほんとに惜しい。
ディアスは最初から僧院破壊は
自分の命とひきかえにと
思ってたようだけど。

オリジナルフリュネが普通の女子学生だったのと
天の屋根が宇宙空間にあったのはびっくりでした。
フラクタル・システムを作り出せるような
科学力があるなら不思議じゃないけど
それにしては僧院とか前時代的だったのは
人々を表向き操るのに都合がよかったからかな。
神が愛を知ったのはともかく
フリュネがバローといっしょに
愛を知ったっていうのは・・・?

なんだか世間では評判悪かったけど
最後まで普通にみてました、、、




クレイン…小林ゆう
フリュネ…津田美波
ネッサ…花澤香菜
エンリ…井口裕香
スンダ…浅沼晋太郎

バロー 宮本 充
ミーガン 豊崎愛生
ゲイル  塾 一久
ディアス 前野智昭









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2011.04.13 Wednesday 14:56 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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