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マルモのおきて 第11話(最終話)「おきてを守ったからずっと楽しかったよ。マルモありがとう、そしてさようなら」

第11話(最終話)「おきてを守ったからずっと楽しかったよ。
マルモありがとう、そしてさようなら」



友樹も薫も今日も元気に学校へ。

ふたごを見送った後、
笹倉の残した手紙のことを思い出すマルモ。

会社でもぼ〜っとして
まわりに心配されてしまいました。

文具開発部の元上司 梅原さんからよびだされ
こっちに戻らないかと誘われました。
耳かきボールペンのような発想が
評価されてるらしい。

今の職場の仲間からもはげまされますが
マルモはまだ迷っているところ・・。
そしてふたごは母親にかえすことにした
と室長に話すマルモ。

マルモは温泉旅行にいこうと
ふたごを誘いました。
なんで急に?といわれて

「大人には息抜きが必要なんだよ」

とムック。

ふたりも「温泉!温泉!」

と大喜び。

マルモは下におりて陽介たちにも
ふたりを返すことを話しました。

彩は。、急に そんなこと言われて
受け入れられると思えないと言いますが
それがふたりのためだと思うというマルモ。

「でも2人の気持ちも大切だぞ。

 わかってるよな。」


と言ってくれる陽介。

そして温泉に出発。

友樹の荷もつをチェックするまもなく
ムックもつれていっしょに温泉へ。

修善寺温泉!

ムックも・・「温泉入りたい」

お刺身とかみておおはしゃぎ!

この旅館の人は・・!!

夜はまくら投げ。

ムックが不機嫌そう・・。

「ずっと暇だし。ドッグフードだし。」

すねて寝てしまいました。

真夜中、マルモをおこすふたり。

「何かいる。」

障子に何かの影がうつっていて
おびえながらもあけてみると・・
着物がうごいていて悲鳴!

ムックでした!

腹ペコだったから
おやつをたべていたらしいけど
今度はまた何かがみえてまた悲鳴。

悲鳴をきいた番頭さんが
あかりをもって
様子をみにきただけでした。

「おばけ?

 この部屋にはでませんよ」


この部屋には・・w

こわがってマルモのふとんで
いっしょに寝るふたご。

翌日も観光。
射的をしたり、神社でおまいりをしたり。

「また来年も

 みんなで

 温泉はいれますように」


「またお刺身

 食べれますように」


「ふたりがずっと

 元気でいますように」


おみやげやでまよけの鈴を
買ってもらって「おばけなんかないさ」
を歌いながら帰途へ。

あっというまに家に帰ってきました。

干したままだった洗濯物をとりいれると
友樹の靴下にまた穴があいていました。

「またかよ・・買ってやんねえぞ」

洗い物をしながら小さい箸をみて
手をとめて・・ふたごをみながら

「ほんと うちが一番だよな」

マルモ、さびしそう・・・。

そしてマルモはあゆみに会いました。

「今日は これを。」

と笹倉の手紙をあゆみにみせました。

「すいません。

 勝手に 読んじゃいました。」


手紙を読みながら涙ぐむあゆみ。

「笹倉は あゆみさんのことを

 待ってたんですね。

 俺 それ読んで決めました。

 薫と友樹は

 あゆみさんのところにお返しします。」


「でも。」

「それが笹倉の気持ちなら

 薫と友樹は

 あゆみさんと暮らすべきだと思う。」


「でも。」

「本当は 正直な気持ちは

 俺がずっと2人を見守っていたいです。
 
 そのつもりで

 2人を引き取って 一緒に生活して。

 それがいいと思ってたんで。

 でも 俺 もう返すって決めました。」


「いいんですか?」

「あゆみさん その手紙は

 笹倉が大事に持ってたんです。

 ずっと捨てずに。

 その思いを知った以上

 返すしかありません。

 薫と友樹は

 あゆみさんと暮らすべきです。」


ムックのからだをあらってあげていた
薫と友樹。
マルモといっしょにあゆみもやってきました。

遊びたいというふたりに
大事な話があるというマルモ。

ママといっしょの写真をみせました。

「それは おまえたちのママの写真だ。」

「やっぱり似てる。

 おばちゃんに似てるんだよな。」


「そのことなんだけどな 薫。

 俺 嘘ついてたんだ。」

「本当は 薫の言うとおり

 このおばちゃんが

 この あゆみさんが お前たちのママなんだ。」


「えっ?」

「ごめんね。」

「でも おばちゃん 「違うよ」って。」

「ママは死んだってパパも言ってたよ。」

「それも嘘なんだ。」

「じゃ おばちゃんは
 
 ずっと どこにいたの?」


「ママね 2人の前から

 逃げ出しちゃったの。」


「どうして?

 薫たちが悪い子だったから?」


「ううん ママが駄目なママだから

 2人の前から逃げて

 ずっと隠れてたの。」


「僕 ママがいないのさみしかったよ。」

「何で会いに来てくれなかったの?

 パパが死んじゃったときも

 何で会いに来てくれなかったの?」


「あのな あゆみさんは。」

「薫たちを捨てたんでしょ。

 だから隠してたんだ 嘘つき!」


とびだしていく双子。

「マルモの嘘つき!」

 「嘘つき!」

どうしたのかと驚く彩に
二人に本当のことをいうと

「だから言ったのに。

 2人の気持ちが大切だって。」


と。彩がおいかけていきました。

「今 あいつら 混乱してますけど

 俺がちゃんと言って聞かせますから。

 絶対 ちゃんと分かってくれますから。」


「やっぱり 許されることじゃないんです。

 それはちゃんとわかってます。」

「でも ちゃんと言えてよかった。

 ちゃんと謝れてよかったです。

 護さん ありがとうございました。」


「いえ 大丈夫です。

 ちゃんと言ってきかせますから。」


ふたりをおいかけた彩。
川べりにすわる友樹と薫をみつけました。

「何してんの?」

「考えごと?」


「おばちゃんは

 おばちゃんじゃなくて

 本当はママだったんだって。」


「びっくりしたね。」

「うん。」

「ねえ 彩ちゃん。」

「何?」

「おばちゃんは 

 何で薫と友樹のこと捨てたのかな。

 薫たちのことが嫌いだったのかな。」


「嫌いだったら

 また会いになんて来ないよ。

 捨てたわけじゃないと思う。」


「でも みんな嘘ついて隠してたんだよ。

 マルモも嘘ついてたんだよ。

 好きだったら嘘なんてつかないよね。

 嘘は悪いことだもん。」


「うん 嘘は悪いことだね。

 私も そう思う。

 でも みんなは 

 2人のことが好きで

 頑張って嘘をついたんだと思うよ。」


「頑張って嘘をつくなんて変。」

「もし バレたら

 2人に 

 嫌われちゃうかもしれないでしょ?

 それでも 2人のために

  一生懸命 頑張って嘘をついたんだよ。

 大好きな人に嘘をつくんだもん。

 何か 特別な理由があったんじゃない?

 嘘が分かって みんなのこと

 嫌いになっちゃった?」


くびをふるふたり。

「そう よかった。

 もう帰ろう。

 マルモさん心配してたよ。」


元気なく帰ってくるふたり。
マルモのおかえりにただいまもなし。
あゆみはさっき帰ったそうです。
二人が混乱しているみたいだという彩。

「あの やっぱり

 返さなきゃいけないんですかね。

 高木さんが一番つらいっていうのは

 分かってるんですけど。

 それでも 私 さみしいです。

 3人と一緒に過ごす時間も

 好きだったし

 家族っていいなって

 高木さんたちを見て思えたので。」


夜、陽介の店にいるマルモ。

「あいつら 受け入れてくれますかね。」

「お前 どうなんだよ。

 お前の方こそ受け入れられんのか?」


「俺 あゆみさんが現れたとき

 ホントはどっかで

 思ってたんですよね。

 2人を返した方がいいって。

 だって 母親だもん。」


「そっか。」

「俺 本当は

 あいつらと離れたくないです。

 ず〜っと いっしょにいたいです。

 あ〜あ 手紙なんて

 よまなきゃよかったな。

 でも あの手紙 読んじゃったら

 寂しいけど

 返さないわけにはいかないですよ。

 納得するしかないですよ。」


「さみしいよな。

 赤の他人から 

 家族にまでなったんだからな。

 でも お前 よくやったよ。

 ホントよくやった。

 大したもんだよ。」


陽介の言葉は救われる・・。

公園でママにお世話をやいてもらっている子をみて
この間のあゆみとのことを思い出す薫。

「友樹 おばちゃんがママって分かって

 どう思う?」


「分かんない。

 びっくりして分かんなくなっちゃった。

 お姉ちゃんは?」


「うん 分かんない。」

家でもママの写真をみて考えこむ薫。
マルモが帰宅すると写真をかくします。

マルモはおきてノートをとりだしました。

「はなればなれでも 家族だ。」

「離れ離れ?

 マルモ どうして そんな おきて 書くの?

 離れ離れになるの?」


「ケンカしたから?」

「マルモ

 嘘つきって言って ごめんなさい。

 もう言わないことにする。

 だから一緒にいよう。

 ねえ マルモ。」


「マルモと一緒がいい。

 ずっと一緒にいようよ。

 やだよ 離れ離れなんて。」


「マルモ。」

マルモにしがみつくふたりを
ひきはなして座らせるマルモ。

「情けねえ顔してんな。

 『マルモ』じゃねえよ まったく。」


「だって。」

「いいか? 人間は成長します。

 これから先 薫はギャルに

 友樹はイケメンに成長します。

 そしたら お前 こんな狭い部屋

 いらんねえだろ?

 こんな汚え部屋

 うんざりしちゃうに決まってんだよ。」


「そんなことない。」

「だから早めに こんなとこ出るんだ。

 さみしいのなんて今だけで

 すぐに忘れちまう。

 俺は決めたんだよ。」


「でも 薫も友樹も 

 住む所がないもん。

 マルモがいないと

 寝るとこがなくなっちゃう。

 だから一緒にいよう。」


「マルモが ご飯 作ってくれないと

 おなかすいちゃう。 だから。」


「お前らにはママがいるだろ?

 お前らは ママと暮らすんだよ。」


「ママ?」

「うん。」

「ママは お前らを捨てたんじゃない。

 ママは ずっと病気だったんだ。

 たった1人で 病気と闘ってたんだよ。

 パパは ママのことを応援しながら

 1人で お前らの面倒 見てた。

 死んだって嘘ついて

 ママの病気を隠してたんだ。

 でも ママの病気は治った。

 だから お前らはママのところに帰るんだ。

 それが 死んだパパの願いなんだよ。」


「そんなのやだ」

「泣いても駄目だ。

 お前らは ママのところに。」


「ママなんて いなくてもいいもん。

 マルモと離れ離れになるんだったら

 ママなんて いらない。」


「友樹!

 ママが お前らのこと

 どんだけ好きだったか分かるか?

 好きで 好きで

 心が病気になっちゃうぐらいだったんだぞ。

 それでも それでも

 お前らに会いたくて

 たった1人で病気を治して

 元気なママに戻ったんじゃねえか。

 ママをいらないなんて 絶対 言うな。

 家族をいらないなんて 絶対 言うな。」


「でも 僕 絶対やだ。

 おきてなんて知らない。」


とおきてをやぶる友樹。

「おい 友樹。

 おい お前 おきて守れねえのか。

 おい 俺たち家族の

 大切な おきてだぞ。」


友樹は隣の部屋へいって泣き
マルモは外へ。

ムックがおきてノートをかかえて
薫にもってきました。

ノートをめくる薫。

『俺たちが これから

 仲良く暮らしてくための約束だな』

『俺たちは 家族なんだから

 お互いに言いたいことは言う

 それでいいってこと』

『家族スタンプ。

 なっ ほら みんな一緒だろ?』


友樹に声をかける薫。

「お姉ちゃん マルモ怒ってる?

 おきてノート破ったから

  怒ってるかな。」


「分かんない まだ帰ってこない。」

「僕 マルモと離れ離れはいやだよ。

 マルモと一緒がいいもん。

 ねっ お姉ちゃんも そうだよね。

 お姉ちゃんは離れ離れでもいいの?」


「嫌だけど

 でもマルモのおきては

 絶対なんだよ。」


戻ってきたマルモがふたりの会話を
きいていました。

「マルモが考えた おきては

 破っちゃいけないんだよ。

 家族のおきてだよ。」


「でも 今日のは間違いだよ。」

「マルモのおきては

 今まで1回も間違わなかった。

 パパが死んで

 いなくなっちゃったけど

 もう さみしくないでしょ?」


「うん。」

「彩ちゃんとか 親父さんとか

 学校のお友達とか

 み〜んなと仲良くできたでしょ?」


「うん。」

「マルモが

 おきてを書いてくれたからだよ。

 薫は そう思う。」


「おきてか。

 マルモと離れ離れになったら

 もう おきて書いてもらえないね。」


「うん もう書いてもらえない。

 でも 頑張るんだよ。

 最後のおきても ちゃんと守って

 マルモに褒めてもらおう。」


「うん。」

「マルモと元気にバイバイしよう。」

「うん。」

やぶいたノートをはりなおすふたり。

「あっ でもママは

  もう 病気にならないかな。」


そこへでていくマルモ。

「ママは もう 病気にはならないよ。

 ママは 離れ離れだった4年間

 ずっとお前らのこと 思い続けたんだぞ。

 誕生日のときだって

 カステラうまかったろ?」


「うん。」

「あんな うまい物

 お前らのことが大事じゃなきゃ

 作れねえよ。

 そんなママが また病気になると思うか?

 運動会のときだって

 お前らのこと心配そうに

じっと見てたんだぞ。

 そんなママは

 もう病気になんかならねえ。

 離れ離れだった間

 お前らとママは 

 ずっと家族だったんだよ。

 俺たちも そうだ。

 これから離れ離れになっても

 離れ離れでも 家族だ。」


「でも 家族でも

 離れ離れは さみしいよ。」


「情けねえこと言うなよ。

 俺たちは この短い間で

 立派な家族になれたじゃねえか。

 寂しがることなんかねえよ。

 俺と お前らは一生 家族なんだから。

 違うか? 薫。

 俺たちは家族だよな。」


「うん。」

「友樹 本当のホントの家族だよな。」

「うん。」

「俺たちは家族だ。
 
 それは俺たちが どこに行っても

 離れ離れになっても 変わらねえんだ。」


「マルモ〜。」

マルモに抱きつく二人を
しっかり抱きしめるマルモ。

そしていっしょにアイスを食べました、

その3人をみつめるムック。

会社にもどってくると電気がきえていて
中に入ると異動のお祝いの
サプライズパーティー!

まだ正式にきまったわけじゃないと
いうマルモですが、お祝いは早いほうがいい
と、最近、マルモの元気がないからと企画して
くれたらしい。

みんなにお礼の挨拶をするマルモ。
しかし途中でとまってしまいました。

「俺 異動の話がきてから

 何か ずっと もやもやしてて。

 それが何なのか今 やっと分かった。

 俺 やっぱり開発に行くの やめるわ。」

「俺 ここに来て

 変われたってこと 今 思い出したんです。」


みんな驚きながらも受け入れてくれました。

「高木さんらしいですね。ほっとしました。」

とかなさんも言ってくれました。
これからもよろしくとみんな乾杯。

薫と友樹の最後の夜は
下で陽介と彩がご飯をつくってくれました。

お店のお客さんに

イケパラの前田あっちゃん他が!


陽介特製のクジライス!

「彩ちゃん ありがとう。

 全部おいしかったよ。」

とお礼をいうふたり。

マルモも帰宅。
今日はクジライスもゴージャス。

また陽介と話すマルモ。

彩が嫁にいったときのことを話す陽介。

「彩 嫁に出したときも

 そうだったな。

 『お父さん 

 長い間 お世話になりました』

 なんて とうとう言わなかった。

 いつものように 飯 食って

 風呂 入って『おやすみ』っつって

 寝てで 次の日 嫁に行った。

 ちょっと そこまで

 出掛けてくるみたいな感じでな。」


「ハハハ 彩ちゃんらしいっすね。」

「うん。正直 さみしかったけどな

 そんな顔できなかった。」


「分かります。」

「でもな 護

 さみしいだけじゃねえんだよ。

 子供 送り出した後に

 ちょっとだけ 胸 張れるんだよ。」


「胸?」

「これで やっと 親としても

 一人前なのかなって 

 胸 張れるんだよ。」


「胸 張れるか。」

「うん。まあ それも

 子供のおかげだな。

 苦労して やっと親になってくんだ。

 どっちが育てられてんだか

 分かんねえな。」


「そうっすね。うん。」

「でもな 彩のやつ

 さっさと出戻ってきやがった。」

「コンビニ行ってきたみたいな感じで

 『ただいま』だってよ。」


「彩ちゃんらしいっすね。」

ため息をつく陽介。

「誰かもう1回

 もらってくんねえかな。

 もう1回だけ 

 親として 胸 張りてえな。」


彩が二人を寝かせて下におりようとするまえに
マルモのことを頼むふたご。

「マルモのこと よろしくね。」

「マルモって 

 1人だと駄目駄目だから。」


「うん わかった。」

「ねえ ムック。

 ムックもマルモのことよろしくね。」


「わかってるよ。」

だけどなかなか眠れないふたり。

「心配ないよ
 
 おきてがあれば大丈夫。」


夜中、温泉旅行のときの写真を
アルバムにはるマルモ。

翌日、ふたりの荷物もまとめますが
学校に行く前に、まだおかわりする友樹。
だけどもう時間。

「いってきまーす。

 あっ 間違えた」


ムクもいっしょにでかけます。
あゆみがバス停で待っていました。

「薫。友樹。こんにちは。」

マルモはとりあえずの荷物を
あゆみに渡しました。

「ありがとうございます。」


「薫。元気でな。

 ママには遠慮しないで

 甘えていいんだぞ。」

「友樹。友樹は 甘ったれ 直せよ。

 お前 男なんだから

 パパの代わりにママと薫 守んだぞ。」

「今までどおり仲良くな。ケンカすんなよ。」

「あとは。

 もういいか。 まあ 元気でいろ。」


バスが来てマルモとバイバイするふたり。

「これあげる。」

とリュックからボールをとりだし
マルモにわたす薫。

「ムック バイバイ」

「ムック バイバイ」

だけど人前なのでムックはしゃべらない。

「じゃあ」

とバスにのりこむ3人。

「あっ そうだ。 おい おい おきて。

 袋の中におきてノート入ってるから。

 おきて忘れんなよ。

 元気でな。」


薫も友樹も大泣き。

手をふるマルモ。

さっき薫がくれたボールには

「ずっとだいすき ともき

 ずっとかぞく かおる」


と書いてありました。

帰り道、二人のことを思い出し
涙をぬぐうマルモ。

ママといっしょにパフェを
たべるふたご。

「ねえ おばちゃん」

「何?」

「友樹 おばちゃんじゃなくて

 ママでしょ」

「呼びやすいように呼んで。」

「じゃ ママって呼びたい。」

「薫も。

 ママって呼んで いいですか?」

「ホント?ママって呼んでくれるの?」

「ありがとう。」

「ママ ママは死んでなかったんだね。」

「びっくりしたよね ごめんね。」

「病気 大変だった?」

「えっ?」

「マルモが言ってた。

 ママは1人で病気と闘ってたんだって。

 ママ 1人で頑張ってたんでしょ?」

「そうね。」

「ママ 一緒に闘えなくて ごめんね。」

「薫も友樹も

 ママが1人なの知らなかったから。」


「今度また病気になっても

 僕が一緒に闘ってあげる。」


「薫も。」

「ありがとう。」

「ママ 知ってる?

 家族は何より大事なんだよ。」


「マルモが教えてくれたの。」

「ねえ ママ。」

「何?」

「生きててくれて ありがとう。」

「ありがとう。」

泣きだすあゆみ。

「あ そうだ。」

「何?」

「僕 マルモにありがとうって言うの

 忘れた。」


「ホントだ 忘れちゃった。

 おきてノートも もらったのに。」


「何? それ。」

「おきてノート。

 マルモが決めた

  おきてが書いてあるの。」


「おきてノート?」

「みんなで仲良く

 暮らすための約束なんだよ。

 おきてで約束するの。」


「全部 マルモが決めたんだよ。

 マルモ 威張りん坊だからね。」


「ちゃんと守らないと駄目なの。

 おきては絶対だから。

 でも おきてを守ってたから

 毎日 毎日 ホントに楽しかったよ。」


「全部 マルモの言うとおり。

 ずっと仲良しだった。」


「ママ。」

「何?」

「マルモはね すぐに怒ったり

 威張ったりするけどホントは

 さみしがりなんだよ。」


「泣き虫なの。」

「またマルモに会えるかな。」

「ありがとうって言えるかな。」

「はなればなれでも家族」

という文字をみつめるあゆみ。

二人のいない部屋に帰って
もらったボールをそっとおくマルモ。

「護 護 ありがとな」

「おう」

「んっ?護?

 護っておまえ。

 お前 もしかして笹倉か?

 お前 笹倉だろ。」

「ワンって何だよ

 ちゃんと返事しろよ なあ。

 何だよ それ。

 お前もう しゃべんねえつもりか?

 なあ。

 何だよ。

 これじゃ 俺ホントに

 独りぼっちじゃねえか。」


泣きだすマルモ。

そこへ足音がして
はいてきたのは彩。

二人の忘れ物をもってきてくれました。

「こんなに静かなの

 久しぶりだから何か 落ち着かないよね。」


急にお互いを意識して
まるで中学生のように
手がふれただけでドキンとする二人。

そのなんだかいいムードのところへ

「マルモ ただいま〜!」

と二人が帰ってきました。

「おかえり。

 ていうか お前ら 何してんの?」


「マルモが泣いてたら

 かわいそうだと思って帰ってきたの。」


彩さんと何してたのといわれて
ごまかすマルモ。

あゆみが下にいるときいて
おりていきました。

「あゆみさん すいません。

 あいつら ちゃんと言って聞かせたのに。

 ちゃんとあゆみさんの元に返しますから。」


「いいんです。

 私が連れてきたんですから。」

「あの子たちを置いて

 家を出てから今日までの4年間

 ずっと私 心の中で

 謝り続けてきたんです。

 2人を引き取れることになって

 許してはもらえないだろうけど

 罪を償うつもりで

 大切に育てようって思ってたのに。

 それが あの子たち

 『生きててくれて ありがとう』

 って言ってくれたんです。

 『ありがとう』って。

 それで 焦ってた気持ちが

 少し楽になりました。

 護さん本当に ありがとうございました。」


「あっ いや 俺は何も。」

「あの子たちを こんなふうに

 育ててくれたのは 

 純一郎だけでなく 護さんだと思います。

 これを読んでそう思いました。」


とおきてノートをみせました。

「だから もう少しだけ

 あの子たちのことよろしくお願いします。」


「いいんですか?」

「『はなればなれでも家族』

 なんですよね。」


「はい。」

「離れていても家族なら

 私は ゆっくり

 少しずつ母親に戻ります。」


「まあこれからは いつでも会えるんだ。

 焦ることはないですよ。」


と言ってくれる陽介。

「親父さん おなかすいた。」

「おう じゃ 何か作ってやろうか。」

「ママの分もね。」

「えっ ママの分も?」

「家族みんなで食べるの。

 マルモもママも 家族でしょ。」


「お姉ちゃん 親父さんと彩ちゃんは?」

「親父さんと彩ちゃんも家族でしょ。」

「みんな家族だ何か楽しいね 和むね〜。」

「和む〜。」

「よし 薫 友樹 お手伝い。」

「は〜い。」

「あっ ねえ ママ

 ママもカステラ作ってよ。」


「『ぐりとぐら』のカステラ。」

「でも。」

「じゃ こっちどうぞ」

と、みんないっしょに厨房へ。


朝、起きたマルモはおおあわて。
寝坊して大急ぎで準備。

急いでごはんを食べて
薫の髪をむすんであげて
学校へ。

ムックをみる薫。

「ムック 最近 変だよね。」

「うん 全然しゃべらなくなっちゃった。」

「何かあったのかな。」

「お前らには ちゃんと説明してなかったな。

 ムックは もう しゃべらないんだ。」


「えっ どうして?」

「何で?」

「いや でも大丈夫だ。

 しゃべるムックは

 俺たちの心の中にいるんだから。

 なっ。」


「うん。」 「うん。」

「遅刻するぞ。」

ムックがしゃべった!

「何だ しゃべるじゃん。」

「うん じゃ いってきます。」

「いってきます。」

「んっ?」

「何泣いてんだよ マルモ」

「え〜〜〜〜!!」




きれいなハッピーエンドでした!

マルモもふたごもお互いに
いっしょにいたいのに
笹倉の気持ちを尊重して
ママに返す決意をするマルモもいい人すぎるし
マルモが自分たちのことを
考えてくれていることを知って
いうとおりにするふたごも
ほんとにいい子たち・・。

そしてふたごがママに
あんなにやさしい言葉をかけてくれる
いい子に育ったのも、
マルモのおかげと思い、
ふたりがマルモのことを語るのをきいて
マルモ大好きなふたりを
マルモのところに戻してくれるママも
いい人でした。

ムックの中にパパ?なのは
ファンタジーだと思っておきますが・・
見守ってくれてると思えば楽しいか。

血のつながりはなくても
マルモもふたごも
彩と陽介もすごくいい家族!

とにかくふたごとムックがかわいくて
最後のシーンじゃないけど
なごむドラマで毎週たのしかったです。

温泉のシーン、たった10分くらいで
もったいなかった!
きっともっと楽しそうなシーンが
あったんだろな。

スペシャルも楽しみ(^^)




高木 護  阿部サダヲ 
笹倉 薫  芦田愛菜 
笹倉友樹  鈴木福 
ムック(犬) 
畑中 彩  比嘉愛未
畑中陽介  世良公則
青島孝則  小柳友 
塩沢民子  千葉雅子 
尾崎凜花  外岡えりか(アイドリング!!!) 
牧村かな  滝沢沙織 
鮫島勇三  伊武雅刀 













2011.07.04 Monday 00:10 | comments(2) | trackbacks(8) | 
<< 青の祓魔師(エクソシスト) 第12話 「鬼事(おにごっこ)」 | main | ジャンプ SQ. (スクエア) 2011年 08月号  新テニスの王子様の感想 >>
けろりん (2011/07/04 1:14 AM)
honeyさん、こんばんは!

面白かったねえ。結局今期一番面白かったのはこれかな〜。

最終回、どうなるのかなお思ったけれど、本当に丸く収まって良かった!
母親から戻って来ても、まだ母親のところへ行く事はできる…という可能性を残しておいたのもよかったかな、と。まるっきり離れてしまうのでは母親もかわいそうだし。

二人とも可愛かったね〜。
あんな可愛くて、できた子たちだったら育てるのも苦じゃなさそうだよね(笑)。

温泉の部分は本当、もっと見たかった!
スペシャルも楽しみだね〜。
honey (2011/07/04 3:35 PM)
けろりんさん、こんにちはー。

マルモよかったねー。
最初はとにかくマナちゃんかわいさで
みはじめたけど二人ともかわいいし
阿部サダヲさんもよかったよね。

このあともママとは好きなときに
あえそうだし、マルモともいっしょに
くらせるし、都合いいけどいい終わり方でした。

ほんと、しっかりした子たち!!
双子だから赤ちゃんの頃は
ママがたいへんだったろうけどね。

温泉だけで1時間つくれると思ったよ!









【マルモのおきて】最終回だけ簡単統括
この時間は毎週「JIN-仁-」レビューと格闘していたので、初のレビュー。 しかも、とってもとっても簡単感想のみで オンタイムは、「JIN」をガン見していたので、毎週録画して見てた。 目的は有名子役...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2011/07/04 12:32 AM |
「マルモのおきて」11話(最終話)面白かったね。
感想は書いていなかったけれど、今期一番楽しかったのは「マルモのおきて」だと思います^^ 今日の最終回は面白かった!
| けろりん的ひとりごと | 2011/07/04 1:11 AM |
「マルモのおきて」最終話 (前編)
最終話「おきてを守ったからずっと楽しかったよ。    マルモありがとう、そしてさようなら」  
| またり、すばるくん。 | 2011/07/04 8:05 AM |
ドラマ「マルモのおきて」第11話(最終回)...
薫と友樹を母親の元へ返す------------!!それが笹倉の願いだから・・・。日曜劇場「JIN」が先週最終回を迎え、ようやくじっくりこのドラマを見れましたわ。最後の総括だけですが、...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2011/07/04 3:41 PM |
ドラマ「マルモのおきて」第11話(最終回) 感想「おきてを守ったからずっと楽しかったよ」
薫と友樹を母親の元へ返す------------!! それが笹倉の願いだから・・・。 日曜劇場「JIN」が先週最終回を迎え、ようやくじっくりこのドラマを見れましたわ。 最後の総括だけですが、感想を。 続きを読む
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2011/07/04 3:41 PM |
マルモのおきて
最終回の感想 
| Akira's VOICE | 2011/07/04 4:58 PM |
マルモのおきて 第11話(最終回)マルモありがとう、そしてさようなら
『おきてを守ったからずっと楽しかったよ。  マルモありがとう、そしてさようなら 内容 親友の笹倉が残した手紙を読んだ護(阿部サダヲ)は、 薫(芦田愛菜)友樹(鈴木福)の母・あゆみ(鶴田真由)のもとへ返すと決断。 それでも、いつも通りに双子を学校へと送り出
| レベル999のgoo部屋 | 2011/07/04 5:14 PM |
《マルモのおきて》☆最終話
いつも寝ボスケの双子を起こし、あわただしい中で、学校へ送りだした。 ずっと引っかかっているのは、笹倉の残した手紙。 とっくに笹倉は、あゆみさんを許していた という事実。 会社に行っても、仕事に身が入らず、苦情処理室の皆を心配させるマルモ。 開発部から、ま
| まぁ、お茶でも | 2011/07/06 1:48 PM |