<< April 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
amazon
楽天ブックス他
楽天ほか

それでも、生きてゆく 第10話「対決の果てに」

第10話「対決の果てに」



 深見洋貴(瑛太)は三崎駿輔(時任三郎)から
三崎文哉(風間俊介)の亡くなった母の出身地を聞き、
広島行きの新幹線に乗る。その頃、すでに
遠山(三崎)双葉(満島ひかり)は、その地で
文哉を探していた。
 駿輔は隆美(風吹ジュン)、灯里(福田麻由子)と別居し、
果樹園の草間五郎(小野武彦)のもとに
謝罪のため足を運ぶのだが、会ってはもらえない。
 目的地に着いた洋貴は双葉を見つける。
洋貴は、自分の車から持ち出した凶器を返すよう
双葉を説得。初めは拒否した双葉だが、もし凶器を
使う時が来たら共犯者になるということで了承した。
 文哉は亡き母の親戚の家で写真を探していた。
家中をひっくり返して写真を探す文哉の異様さに
親戚は警察に連絡。自殺すると文哉が家を出て行った後に、
警官に説明する親戚たちの話を洋貴と双葉が聞きつけた。  
加害者家族として顔写真がタブロイド紙に
掲載されてしまった隆美と灯里。
15年前のことを知らなかった灯里は激しく絶望してしまう。
そんな母子が暮らすアパートを
野本(深見)響子(大竹しのぶ)が訪ねて来た。
 一方、ようやく五郎に会ってもらえた駿輔は、
真岐(佐藤江梨子)が入院する病院に連れて行かれて
厳しい現実を突きつけられてしまう。
 文哉が自殺をほのめかしたことを知った双葉は、
このまま死んでしまえば…と考えるのだった。




トイレにはいる洋貴。
窓から外をのぞきます。

おまつりにいく浴衣姿の子どもたち。
そこの家の老夫婦(美代と威夫)をおまつりにさそい
いってしまいました。

そこへあらわれた文哉。

「三崎 文哉と申します。」

「えっ? 雅美の?」

「息子ね?」

洋貴は駿輔の家をたずねてきました。

「双葉 心配です。」

「文哉から言われたそうです。

 あんな事件 起こしたのはお前のせいだって。」

「ああ。 暑いですね。」

「文哉が 死んだ母親のこと話してました。

 事故じゃなくて自殺だったって。

 当時 文哉は 5歳でしたから

 曖昧な記憶だとは思いますけども。」

『兄に会ったときに 
 
 本当の お母さんが生まれた場所のことを 話していて

 私も一緒に 行かないかって』

と言っていた双葉。

「あのう。 その亡くなった お母さん

 出身 どちらなんすか?」


双葉も因島へいこうと港に到着。
レンタカーにつんであった
洋貴の包丁も手にしました。

洋貴もそちらをめざします。

母のところへ事件の載っている
週刊誌を持ってきた耕平。

「俺さ。 母さんに頑張れって 言い過ぎたかな?」

「うん?」

「高校とか 大学のころさ

 みんなで カラオケ 行くでしょ?」

「うん。」

「歌詞に 出てくんだよね。希望とか 光とか。

 まあ 俺も 歌うんだけどさ。

 歌ってながら 俺「で 何?」って 思ってた。

 「希望って 何?」「光って 何?」って。」

「うん。」

「みんなは 分かってんのかなって思ってたけど

 何か 聞けないしさ。

 ノリ 悪い人だなとか 

 被害者家族だから 暗いとか言われたら

  面倒くさいし。」

「うん。」

「でも そんなんで 俺。

 そんなノリのまんまで

 俺 母さんに頑張ろうよって言ってた。」

首をふる響子。

「でも耕平 はげましてくれた。」

「カラオケで歌う 希望しか知らねえやつに

 励ます資格ないでしょ。」

「そんなこと誰にも 分からないのよ。」

「兄ちゃんは?」

「洋貴は…。どうなのかなぁ。」

記事の写真をみる響子。

電話ボックスの中の電話帳をみて
電話をする前に携帯チェック。
洋貴から留守電ですがきかず。

駿輔は五郎に謝罪にいきますが
五郎は無視。

悠里は元気そうにしていました。
延命治療拒否についての同意書を
みつめて顔をゆがめ、くしゃっと
つぶして捨てる五郎。

「表のやつ友 達に頼んで締めてやっても いいっすよ。」

「フフッ。あの。 飯田さんたち どうした?」

「ああ。 苗木 どうするか

 分かんないからって 帰りました。」

「悪いことしたな。」

「作付けしないんすか?」

「土地な 半分売却することに なるかもしれん。」

「そうっすか。」

ゴミ箱の書類がクローズアップ。。

灯里が帰宅するのといれかわりに
隆美は仕事へ。

そのあと週刊誌の記事を読む灯里。
母の目に黒い線がはいった写真が。
そして灯里の写真も。

電話ボックスにいた双葉をみつけた洋貴。
ドアをあけないようにおさえる双葉。

「海 いいっすねぇ。」

「そっすか。」

「そん中 すごく 暑くないっすか?」

「まあ 暑いといえば暑いパターンですけど。」

「ちょっと 貸してもらえます?」

「いや。 貸すとか そういうあれとかないんで。」

「僕の車のあれ。中に 置いてあったやつ。

 持っていきましたよね?ねえ?」

「ちょっと 言ってる意味分かんないですね。

 返してください。」

「あっ。

 ハァー。ちょっと 出ますね。

 あっつい。」

「そんなん 持ち歩いてどうするんすか?」

「深見さんに 言われたくないです。」

「返してください。」

「ちょっと。 帰ってください。

 近寄らないでください。

 あっ。 ちょっと。」

かばんの奪い合い。

「あなたにできるわけないでしょ。」

「深見さんにはできるんですか。

 人殺し きついですよ。」

「家族のことは家族で 丸く収めて するんで。」

「全然 分かってないっすね。

 自分が 人殺しになるより

 遠山さんが なる方が きついっす。

 っていうか 正直ものすごい 怒ってます。

 不満です!一人で 勝手。 こんな。

 ここ そういう信頼ない感じだったんすか!?

 そんなもんだったんすか?」

「私だって おんなじです。

 自分が なるより

 深見さんが なる方が きついです。」

包丁をとりかえしました。

「ありました?村上さん。」

「はい?」

「あっ名前も 知らなかったんすね。

 お父さんから 聞きました。

 あなたと文哉の お母さん

 旧姓 村上というそうです。
 
 村上。村上 雅美さんです。」

「へえ。 へえ…。」

地図をひろげて話すふたり。
雨が降り、浴衣姿の人は傘をさしていました。

「私は まだ 0歳だったんでだから

  全然 そういう兄みたいなの ないんです。

 私の母はやっぱり お母さんだから。」

地図をみたら村上だらけ。

そのころ文哉は部屋の中を
さがしまわっていました。

「雅美は出ていくとき

 みんな 持ってったけえ。何も ないわ。」

「これは?」

「ああ。うちの めいっ子じゃ。
 
 写真なんか探してどうするん?」


近所の人にききながら村上さんを
たずねてまわる洋貴たち。
もう夕方になりました。

文哉の様子をみにいく威夫。
部屋の中はものすごく散らかっていました。

「おまえ。」

「僕の家には お母さんと僕と赤ちゃんが いました。

 赤ちゃんが泣くと「あー 嫌だ。 もう 嫌だ」

 お母さんは そう言います。

 お父さんは 帰ってきません。

 僕は 押し入れのところにいました。

 押し入れのところは夜のところみたいでした。

 お母さんは お父さんとハワイに行った話を

 何度も しました。水着のままで

 赤い 大きなエビを食べたお話をしました。

 「あんたたちが生まれてこなければ

  何回も ハワイに行けた」

 「産まなければ 何回もハワイに行けた」

 言いました。

 お母さんは お洗濯物を持って

 ベランダのところに 行きました。

 「お母さん どこ行くの?どこ行くの?」

 「天国よ」と言いました。

 「天国のハワイに行く」と言いました。」

「すまんのう。

 雅美は勝手に 嫁 いって 勝手に死んだ。

 もう うちとは 関係なあけえ。」

「お父さんと 双葉と新しい お母さんを

 殺す夢を 何度も見ました。
 
 「ああ。 僕 みんな殺してしまう。

  殺してしまう」と思って死のうと思って。

 三日月湖の柵を 壊そうと思って

 金づちを 持っていって。

 でも そうしたら洋貴の妹が 歩いてて。」

回想。

 『ネロは生まれてこない方がよかったんじゃない?

  悲しいことばかりなのに何で 生まれてきたの?』

という亜季。

「「お母さん 助けて。 お母さん助けて」って

 思ったけどお母さんの顔が 思い出せなくて。

 思い出せなくて。

 夜のところでは赤い 大きなエビが 見えて。

 目が覚めたら 洋貴の妹三日月湖に浮いてました。」

「お前 子供 殺したんか?」

「大丈夫です。

 次は ちゃんと 自分を殺します。」

さすがに様子がおかしいと思う威夫。

五郎が外にでると
まだ駿輔がいました。

「乗れ。」

洋貴と双葉は村上さんちへ。
美代さんが駐在さんを呼んできたところでした。

「美代さん。何があったんじゃ?」

「ええけ。 早 来て。」

「そんなに急がんでもええが。」

「ええけ ええけ。 早 来て。」

「危ないけ。」

「早 来て。」

「美代さん。納屋が わやじゃけど

 何も とられとらんのじゃろ?」

「人を殺した 言うとった。」と威夫。

「どこ行った?」

「祭り 行ったんじゃなあかのう。

 どこで あるんか気にしちょった。」

「ほいじゃが 自殺する 言うとったぞ。」

「自殺!?」

隆美と灯里。

「灯里 ごめん。シフト 入っちゃって

 転校の手続き あした 行けなくなっちゃった。」

「いいよ 学校は もう。」

「お昼休み時間抜け出すから。

 ねえ。市役所で 待ち合わせしよっか?」

灯里がみている週刊誌に気づき
すごい勢いで週刊誌を閉じる隆美。

「やめなさい!こんなもの!」

「学校いったって!」

「灯里。ごめん!ごめん!」

灯里の肩に手をかけて謝る母。

そこへノック。

響子でした。
ドアをあける響子。

夏祭りの様子を眺める文哉。

響子と隆美。

「15年前 週刊誌であなたの写真を 見ました。

 おなかが 大きくて。」

「はい。 この子です。」

「私 その写真を見てあなたを 憎みました。」

「当然です。」

「あなたもそうじゃありませんか?

 私たちを憎み続けてきたんじゃありませんか?」

「とんでもありません。」

「気付いてたはずです。被害者家族の誰かが

 嫌がらせを してるんだって。

 だったらどうして ご主人と

 ずっと 一緒にいたんですか?

 ずっと 家族のままでいたんですか?」

「それは。 それは…。」

「私たちに 負けまいとして。」

「違います。 違います。」

「私 あなたと 話したくて来たんです。」

「はい。 憎んでました。

 15年間 あなたのことを考えて生きてきました。

 事件の後 おなかの子を連れて死ぬことも考えました。

 だけど 以前 あのパッチワーク教室で

 会った あなたの顔を思い出したんです。

 あの人には 同情する人がいる。

 私には 死ねと言う人がいる。

 何の違いがあるのかと思いました。

 娘が 殺されたこと。息子が 人を殺したこと。

 苦しみに。

  この苦しみに何の違いがあるのかと思いました。

 あなたのことを憎んで。

 あなたのことを憎んで

 今日まで 生きてきました。

 私は 身勝手な 人でなしです。」

「ほっとしました。

 あなたが この15年

 苦しんできたことを知って 今 ほっとしたんです。

 私も 人でなしです。

 あなたたち 許せる日が 来るとは今も 思えません。

 ただ けさこの写真 見ても
 
 もう 昔のような気持ちにはなりませんでした。」

 不思議な感情。たぶん 息子が。

 洋貴が 双葉ちゃんと会ったときと同じ気持ちです。

 あの2人と 同じです。

 私たちは 被害者家族と加害者家族だけど

 同じ乗り物に 乗っていて一生 降りることはできない。

 じゃあ 行き先は一緒に考えないと。」

「やめてください。言わないでください。

 私は あなたのことを憎んで。 

 憎むことで 今日まで 生きてきたのに。

 そんなこと言われたら。
 
 そんなこと言われたら。」

病室へ駿輔をつれていく五郎。

「このままだともうすぐ 自分で

 息も することができなくなる。 

 だけど 延命措置をしたら

 俺は 孫に 何にも残せなくなる。」

「私が どんなことしても補償しますから。」

「あんた!これで 生きていると言えんのか!?

 座れ。 座れ。」

ゴミ箱に捨てた書類の
しわを伸ばす五郎。

「今から サインする。

 父親が 娘の命を諦めるところだ。

 あんた 目 そらさんと 見とけ!」

サインする五郎もみつめる駿輔もつらい。


お祭りの中 文哉をさがすふたり。

足と腕にガムテープを巻きつけている文哉。

「ああー。おなかすいたな。」

そのまま後ろ向きに
プールにおちていきました。

洋貴はプールの近くまでいったけど
気づかず。

「深見さん。
 
 このまま。このまま 放っておいたら

 兄が自殺して

 復讐しなくてよくなるかもしれませんよね。」

「そんなこと。」

「だって そしたら 深見さんが罪を犯さなくて済むし

 あの 果樹園の お父さんたちだって

 喜んでくれるだろうし。

 深見さんの ご家族も 私の家族だって みんな楽。

 楽になれるだろうし。」

だけどそのあとプールにはしっていく洋貴。
悲鳴をあげる双葉。

洋貴がプールにとびこんで
文哉をひきあげました。

兄の体をたたきながら
よびかける双葉。

「お兄ちゃん!お兄ちゃん! お兄ちゃん!

 お兄ちゃん! お兄ちゃん!ねえ! やだ! お兄ちゃん!
 
 お兄ちゃん! お兄ちゃん!

 やだ やだ やだ やだ!お兄ちゃん! お兄ちゃん!

 ねえ! お兄ちゃん!お兄ちゃん! お兄ちゃん やだ!」

包丁をだす洋貴。

「どいて!どいて!」

「やだ!やだ!」
 
包丁でガムテープを切り
心臓マッサージをする洋貴。

「文哉…。 文哉。 文哉!」

「お兄ちゃん。」

「おい。 逃げんな!

 文哉! おい!文哉? 文哉! 逃げんな!」

さらに人工呼吸もして
息をふきかえした文哉。

お店(食堂)に入ってきた洋貴と双葉と文哉。

「おっ。 祭りの帰りね?」

「はい。」

「酔っぱろうて海 入ったんじゃろう。 ハハハ。」

「オムライス 下さい。」と文哉。

「おう。 オムライス。」

たちあがる文哉をとめる洋貴。

「どこ行くの?」

「トイレ。」

「トイレに窓とか あります?」

「なあけど。」

それをきいて手をはなしました。
オムライス3つに店主おすすめの
ポテトサラダもたのみます。

「どうして 助けたんですか?

 さっき あのまま 放っておいたら。」

「分かんないっす。っていうか 自分だって。」

「警察 呼ぶんですか?」

「えっ?

 分かんないっす。分かんないっすけど…。

 あいつのこと 信じてみようかと思って。」

席に戻った文哉。

「お兄ちゃん。

 深見さんが 助けてくれたんだよ。」

「うん。」

「深見さんが 助けなかったら死んでたんだよ。」

「うん。」

「自殺しようと してたんだよね?」

「いいよ。 また するから。」

「じゃあ また 助ける。

 何回 死のうとしても助ける。 逃がさない。

 色々 聞いた。

 お前が 自分自身を怖がってるみたいなことも。

 怖がって お前自分の子供が

 生まれる前に殺したことも。
 
 亜季に 生まれてこなければよかったって

 言われたことも。

 そんな くだらないことで殺したんだ。」

テーブルをたたき物音をたてる文哉。

「まだかな。」

「俺さ。ずっとお前のこと

 捜してたんだよ。

 これで 殺そうと思って。しばらく 持ち歩いてたんだ。

 たぶん あのとき この人に止められなかったら

 お前のこと刺して 殺して

 今ごろ 刑務所に入っててってなってたと思う。

 で 俺は まあ何も感じないまま

 そういう運命かって普通に 受け止めてたと思う。

 でも そうじゃなくなった。

 この人に 止められて この人と 知り合って。

 俺 たぶん…。俺 変わったんだ。

 色々あったんだよ。あれから 色々。

 この人とも 色々あったし 母親とも 色々あったし。

 お前の両親とも 色々あって。

 何ていうか こう。

 もつれた釣り糸 一つ一つほどくみたいにして。

 だけど 時々 針とかぐいぐい 刺さって 痛くて。

 知らなかった方が 楽で

 知るのが 痛くて息 詰まって。でも 知りたくて。

 だんだん。 だんだん 何かほどけてきたら

 俺 ホントは どうしたいのか分からなくなった。

 今も 分かんない。分かんないんだけど…。

 もう お前を殺そうなんて思えないんだ。

 亜季がさ 何のために悲しい お話が あるのかって

 聞いてきたことがあった。

 何で わざわざ 人間は

 悲しい お話を 作るんだろうって。

 亜季が殺されて 友達が犯人で

 ばらばらになった 家族があって。

 兄貴の無実 信じながら 苦しんで

 信じながら 生きた人がいて。

 悲しい話ばかりで逃げたくなる。

 だけど 逃げたら悲しみは 残る。

 死んだら。 殺したら悲しみが増える。

 増やしたくなかったら

 悲しい お話の続きを書き足すしかないんだ。

 いつか お前が 人間らしい心を取り戻して

 初めから やり直して 償いを。

 いや。 違うか。

 そんな話 どうでもいいんだ。

 どうでもいいや。 どうでもいい。

 今の話 全部 忘れていいよ。

 ただ。 たださけさ 朝日を見たんだ。

 ゆうべ ずっと 眠れなくて朝方 トイレ 行って。

 トイレ 便所臭くて。窓 開けたら 朝日 見えて。

 便所臭い トイレの窓から朝日 見えて。

 そんなこと あそこに住んで

 一度も感じたことなかったんだけど。

 また 今日が始まるんだなって。

 楽しくても つらくても。幸せでも むなしくても。

 生きることに価値があっても なくても。

 今日が 始まるんだなって。

 あの 便所の窓からは

 この15年間 毎日 ずっと

 今日が始まるのが見えてたんだなって。」

別の場所で同じ朝日をみつめていた双葉。

文哉の手を両手でつかむ洋貴。

「うまく 言えないけど文哉さ…。

 俺 お前と一緒に朝日を見たい。

 一緒に 見に行きたい。

 もう それだけでいい。」

目をそらす文哉。

「御飯 まだかな。」

文哉はつかまれた手をそっと抜きました。

「お兄ちゃん おなかすいてんだよ。」

顔をおさえる双葉。

「自首すればいいんだろ。

 謝ればいいのか。

 ごめんな 洋貴。

 双葉。 ごめんな。」

野球中継をみていた店主は
話をまったくきいていなかったのか。
注文した料理を運んできました。
しかも自分でポテトサラダをすすめたのに
マカロニサラダ!!

食事をはじめる3人。
だまって口にサラダをいれ
笑いだす洋貴。

隣で涙をながしながら
食べる双葉。

3人そろって警察へ。

「一人でいいよ。
 
 ああ オムライス代。」

1000円札を渡す文哉。

「ああ お釣り。

 おい おつり。」

ふりむかずにすすむ文哉に
双葉がとびけりをくらわし
馬乗りになって殴りだしました。

双葉の叫び声をききつけた
警官がとめにでてきました。

「こら!何やっとんか!やめろ!」

双葉の体をおさえてとめる洋貴。




響子と隆美の母親同士のシーンも
すごかったし
(いっしょにいた
 福田麻由子ちゃんにはすごく
 いい経験になったのではと思いました。)
五郎と駿輔の同じ父親としての
思いもつらくてつらくて
こっちが目をそむけそうになりました。

洋貴は今まで生きてきたけど
生きてなかったようなものだったのかな、
この15年間。
悲しいお話をずっと悲しいまま
続けていっちゃいけない。
双葉と出会って、母とも話したりする中で
ようやく自分の人生に
またきちんと目をむけられたのかも
しれません。

でもそんな言葉も文哉には
何一つ届かない。
どんなに言葉を尽くしても無駄。
洋貴たちが手にかける価値もない。

この人はやはり一生病院にいるしか
ないのでしょうか。

被害者家族も加害者家族も
それぞれの人たちに
つらかろうが苦しかろうが
生きていく明日はあって
生きて行かなくちゃいけないけど
文哉にとっての
「それでも生きていく」
明日ってあるのかな。
なんでこんな人がいるんだろう。
こんな人でも必然があって
生まれてきてるんだよね・・。




深見洋貴   瑛太 
深見達彦   柄本明
野本(深見)響子  大竹しのぶ

遠山(三崎)双葉   満島ひかり 
三崎駿輔   時任三郎  
遠山(三崎)隆美   風吹ジュン
遠山(三崎)灯里   福田麻由子
雨宮健二(三崎文哉) 風間俊介 

日垣(深見)耕平   田中圭 
日垣由佳    佐藤江梨子 
日垣誠次    段田安則

草間五郎    小野武彦     














2011.09.08 Thursday 23:38 | comments(0) | trackbacks(11) | 
<< 桜蘭高校ホスト部 エピソード7 | main | BLOOD-C 第9話「こころにも」 >>









それでも、生きてゆく #10
『対決の果てに』
| ぐ〜たらにっき | 2011/09/08 11:48 PM |
ドラマ「それでも、生きてゆく」第10話感...
当たり前の景色。それに気づかなかった15年間------------。このドラマを見てると何度も涙をこらえてしまう。リアルな展開と、飾らない言葉が胸に染みる。今はただ、家族みんなに最後に...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2011/09/08 11:59 PM |
ドラマ「それでも、生きてゆく」 第10話 感想「対決の果てに」
当たり前の景色。 それに気づかなかった15年間------------。 このドラマを見てると何度も涙をこらえてしまう。 リアルな展開と、飾らない言葉が胸に染みる。 今はただ、家族みんなに最後に救いがあることを祈るだけ・・・。 続きを読む 第1話 第2
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2011/09/08 11:59 PM |
それでも、生きてゆく 第10話:対決の果てに
すごいぞ双葉!ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノキーック 食堂で洋貴が訥々と語った言葉も右から左・・・ 頭の中がオムライスでいっぱいの文哉の様子を見て、視聴者全員が がっかりすると同時にぐーパンチでもくらわしてやろうかと思ったはず! その鬱憤を見事双葉が晴ら
| あるがまま・・・ | 2011/09/09 12:26 AM |
【それでも、生きてゆく】第10話
因島では、もうすでに母の物は残っていなかった。 文哉は、物置の隅に座り込んだ。 僕の家には、お母さんと僕と赤ちゃんがいました。 赤ちゃんが泣くと「あー 嫌だ。もう嫌だ。」 お母さんは そう...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2011/09/09 12:28 AM |
「それでも、生きてゆく」第10話 瑛太さん「何回死のうとしても助ける」
「それでも、生きてゆく」第10話、切迫した場面が続きすぎて息つく間もなかった今回。 大竹しのぶさんと風吹ジュンさんは、15年間、お互いに憎み合ってきた事を正直に確認し、 何かしら通い合うものがあ...
| 今日も何かあたらしいドラマ | 2011/09/09 12:35 AM |
『それでも、生きてゆく』 第10話
因島に渡り、母の親戚を訪ねた文哉。母の旧姓は、村上雅美。納戸の荷物から母の思い出を探るものの写真1枚見つからず。。。親戚の村上威夫(織本順吉)と美代(大森暁美)。夫婦なのか兄妹なのか、それとも親子なのかよく分からなかったんですけど…文哉が亜季を殺した1
| 美容師は見た… | 2011/09/09 12:34 PM |
「それでも、生きてゆく」第10話〜双葉(満島ひかり)馬乗りになって兄を殴り続ける…
それでも、生きてゆく 第10話 終盤、食堂で洋貴(瑛太)が文哉(風間俊介)に『赦し』の長ゼリフがあって、ここがドラマの踏ん張りどころで、物語が破綻しちゃうか、ちゃんとした決着に至るかの分かれ目かも・・・。 ま、もはや物語はどう展開してもよくて、満島
| 世事熟視〜コソダチP(気分は冥王星) | 2011/09/09 1:00 PM |
それでも、生きていく」 第10話 対決の果てに
 双葉の飛び蹴りが決まった・・・・��(゚ロ゚」)」 警察署へと向かう文哉(風間俊介)の背中に飛び蹴りした後、双葉はいつまでも殴り続けた。 できるものなら、この痛み ...
| トリ猫家族 | 2011/09/09 4:26 PM |
それでも、生きてゆく 第10話 対決の果てに
『対決の果てに』 内容 文哉(風間俊介)に逃げられた洋貴(瑛太)は、 駿輔(時任三郎)から、文哉の亡き母・雅美の話を聞く。 文哉は自殺だと思っていたようだと。 そして、、双葉(満島ひかり)が、 文哉から母のふるさとへ行くことを誘われていたことを思い出す。
| レベル999のgoo部屋 | 2011/09/09 8:54 PM |
それでも、生きていく ♯10
来週は最終回なので?予告はみんな過去のものだったよね?少しは来週のもあった?せっ
| しなもにあ 2 | 2011/09/10 8:43 AM |