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家政婦のミタ 第9話

第9話



壮絶な過去を告白して、阿須田家から
去っていった三田(松嶋菜々子)は、
なんと隣の皆川家で働き始める。
真利子は三田に夫を尾行するよう指示し、
不倫の事実を知る。やけになった真利子は
「一家心中するから家ごと燃やして」と
三田に命じる。三田はリビングに灯油をまき、
火をつけようとする。パニックに陥った真利子は
三田に「あなたが死ねばいい」と口走る。
その言葉を聞いた三田は、自ら灯油をかぶり…。



ミタさんの話を思いだす恵一たち
阿須田家のみんな。

「近所の川で 溺れそうになった私を
 救おうとして 
 大好きだった父が死にました。
 それ以来 母は心のどこかで
 最愛の夫を殺した娘を憎み 
 避けるようになりました。
 お前の その笑顔が悪いんだ
 その笑顔が 周りの者を不幸にすると
 何度も何度も責められました。
 そして 主人と出会いました。
 彼にそっくりの男の子もできました。
 私のこしらえた料理を「おいしい おいしい」と
 食べてくれる2人を見ているだけで
 毎日毎日が幸せで 心から笑って過ごしました。
「二度と来ないでくれ」と主人に責められた弟は
 逆上し「俺を誘惑したお前が悪いんだ」と
 私達の家に火をつけました。
 燃え盛る火の中「お母さん助けてお母さん助けて」と
 叫ぶ息子の声が聞こえました。
 残された母や 主人の両親は
 「もう謝らなくていい何もしなくていい
  ただ もう死ぬまで二度と笑うな」と。」

「私のことは全てお話ししましたので

 約束通り お暇を頂きます。」

恵一が部屋にいくと
みんながそろっていました。

「どうしたんだ おまえたち。」

「お父さんこそ。」

「いや…何か 寝れなくてな。」

「俺達も。」

三田さんに電話しても
着信拒否されてつながらない。

家政婦紹介所をたずねた恵一。

「あらあ

 とうとう全部あれしちゃったんですか灯ちゃん。」

「あまりに すごい話だったんで

 すっかり言葉を失っちゃって。」

「ねぇ〜 もう30年ぐらい前になりますかね。

 灯ちゃんのお母さん 再婚なさったんですよ。

 その先に 私 家政婦として

 行っておりましたけれどもね。

 まぁ 寂しい時でも何でも

 一生懸命 笑顔つくって笑ってましたね。

 私が初めて もなかをあげた時も

 それほどじゃないのに「もなか大好き」とかいってね

 フフフ… こんな顔して 」

「あの 何とか 家に戻ってくれるよう

 三田さんに頼んでもらえませんか?

 子供達も そう願ってるんで。」

「だって 本人が 嫌がってるもの。

 こっちも あれですよねぇ。」

「あぁ いや そこを何とか。

 私達 家族が 何とか

 バラバラにならずに済んだのは

 三田さんのおかげなんです。

 三田さんが必要なんです 家には。

 お願いします。

 お願いします。」

遊園地にいってみる子どもたち。

係員に三田さんのことをたずねても
最近はきていないらしい。

そばには仲良しの親子づれ。

「三田さん いつも ここに来て

 死んだ旦那さんと息子さんのことを

 何ていうか… 悼んでたんだね。」

「『いたむ』って何?」

「死んだ人のことを思い出して悲しむことだよ。」

そこへ父から電話で
三田さんが明日からきてくれるときき
翌朝、カウントダウンして待ちますが
来ない。

チャイムがなってはいってきたのは
三田さんは三田さんでも別人。

「家政婦の三田です。

 『晴海家政婦紹介所』からまいりました。」

家政婦紹介所の所長さんに
きいてみる恵一。

「あの 一体どういうことなんですか?」

「ああ〜 すいませんね。

 灯ちゃんに聞いてみましたらね 

 やっぱり もう お宅では働きたくないっていうんですよ。

 代わりっていっちゃ何なんですけれども

 名字が同じ 三田なんですよ。」

「いや そんなこといわれても…。」

「いやいや そんな心配しなくていいんですよ。

 彼女も よく働きますよ。

 ちなみに 下の名前はタミっていうんです。

 ですから 上から読んでも
 
 「ミタ タミ」下から読んでも「ミタ タミ」」

 マタタビじゃないですよ。」

「あ… あの申し訳ありませんけれど

 他の家政婦さんに来ていただくつもりは ないんで

 何とか 三田さん…あ…

 三田 灯さんに来ていただくように
 
 頼んでもらえませんか?」

「あ〜 それがですね

 灯ちゃんは もうあれなんですよねぇ。」

「『あれ』って?」

「う〜ん もう他のお宅で働くことが

 もう決まっちゃってんですよ。」

でも違う三田さんは帰ってもらうことに。

「はあ・・名字が同じだからって・・。」

「適当だよな あの所長さんも。」

「お父さん。」

「もう会えないの? 三田さんに。」

「こうなったら 直接 会いに行くしかないよ 三田さんに。」

「どうやって?」

「だから 三田さんが働いてる家教えてもらってさ。」

「そりゃ 無理だよ そこのお宅にも迷惑かかるし。」

「う〜ん じゃあ どうすんだよ!

 このまま諦めるのかよ!」

「ちょっと 翔 落ち着きなよ。

 今日は もう時間ないし 学校 行かなきゃ。」

「あぁ そうだな。

 おとうさんも早く仕事見つけなきゃいけないし。

 よし 行くか。」

外へでたみんな。
隣の旦那さんも出勤で
見送る隣の奥さんにもばったり。
携帯がないという隣の旦那さん。

「ちょっと その辺にウチの人のケータイない?」

「あります。」

と出て来たのは三田さん!

「旦那様。」

「えっ?」

「ネクタイが。」

ネクタイをなおす三田さんをみて
思わず反応する恵一。

「あぁ…。」

「じゃあ 行って来る。」

「いってらっしゃい。」

「いってらっしゃいませ。」

「ちょっと ボサっとしてないで

 早く 掃除とか始めてちょうだい。」

「承知しました。」

「あぁ… 三田さん!」

「今日からお隣で働くことになりました

 家政婦の 三田です。」

幼稚園にやってきた三田さんをみて
大喜びの希衣。
だけど素通りして隣の子のもとへ。

「帰りましょう 翼さん。」

「遅いよ。一番に迎えに来いよ。」

「申し訳ありません。」

「手 冷たいし 三田。」

「申し訳ありません。」

結たちもやってきました。

「ねぇ 三田さん何で隣で働いてるの?」

「お願い また 家に帰って来て。」

「申し訳ありませんが 私は もう

 皆さんとは何の関係もない人間です。」

「あ… じゃあせめて電話ぐらい出てよ。」

「着信拒否なんかすんなよ頼むから。」

「せめてメールでもいいからさ。」

「申し訳ありませんが

 お宅の電話番号は全て消去しました。」

帰宅した恵一を玄関で待っていた子どもたち。

うららがきているそうで
台所はひどいことに・・。
そこへおじいちゃんもやってきました。
みんなにいわれて、うららを連れ戻しにきたそうです。

「自分の家は ほったらかしにして

 ひとの家の食事を作ってる場合か。」

「邪魔しないで! 私は みんなが

 困ってると思って やってるの。」

「少しは 空気を読め!

 みんなが迷惑してるのが分からんのか。」

「あぁ…。」

「あっ ごめんね うららちゃん。

 気持は嬉しいんだけどさ。」

「とりあえず 俺達だけで何とかやるから

  ホントにごめん。」

「ううん こっちこそ ごめん。

 いつも勝手なことばっかりして。

 じゃあ…。私 帰るね。」

うららは先に帰りました。

「なあ みんな 親バカかもしれんが

 うららは お前達のために

 何かしてやりたいと必死なだけなんだ。

 だから許してやってくれなり。」

「フフ… 分かってるなり〜。」

「お〜 ありがとうなり ハハハ…。」

なり!

おじいちゃんも帰りみんなで夕食。

三田さんのことを話します。

「もう 三田さんの作った料理食べれないのか。」

「でも 何で隣なんかで働いてるわけ?」

「ホントは俺達のことが心配で

 近くで見守ろうとしてるとか。」

「それは甘いと思うけど。

 私 何か悪い予感がする。

 今まで 三田さんが 何で頼んだら

 何でもやるか不思議だったけど

 この前の告白聞いたら 三田さん

 もしかして 破滅したかったんじゃないかな。」

「『はめつ』って何?」

「自分から死にたいとか
 
 死刑になりたいって思うことだよ。」

「だから ためらいもせず
 
 希衣と川の中に入ったり

 海斗の同級生 殺そうとしたってこと?」

「三田さん 破滅するために

 翼くん家で働いてるの?」

「う〜ん 隣のババアなら

 何かヤバいこと頼みそうだし」

「旦那が不倫してるからな。」

「ねぇ どうしよう お父さん。」

「それは…。

 お前達が決めることです。

 …とかいって!」

「ちょっと 何三田さんのマネしてるわけ?」

「あぁ ごめん ごめん。

 でも お前達を見てたらさ

 何か 頼もしいっていうか。

 お前達なら 三田さんのこと

 守ってくれるんじゃないかなって気がして。」

「何だよ それ 無責任だな。」

「この前 結は 何で「結」って名前にしたかって

 話したろ?」

「家族がバラバラになったら

 みんなを結ぶんでしょ。」

「うん。

 実は 翔達の名前も 

 おかあさんが全部 考えたんだ。」

「えっ じゃあ 俺は?」

「翔は 家族が困った時に

 いつでも すぐに飛んで

 駆けつけてくれるような

 人になってほしいって。」

「じゃあ 俺は?」

「海斗は 家族のために

 答えを出すような人になってほしいって。」

「「海斗」だから

 「回答」ってダジャレかよ。」

「希衣は?」

「英語で「キー」って鍵のことなんだ。

 だから 希衣は家族のために

 幸せの扉を開けるんだ。」

「分かった 頑張る!」

「お前達4人が 

 力を合わせれば 最強なんだ。」


「何だよ お父さんは何もしない気かよ。」

「俺は とりあえず 仕事を頑張んないとな。」

「えっ? 決まったの? 仕事。」

「まぁな。」

仕事は工事現場。
一流企業のエリート社員だったのに
ここは下請け。

そこへうららがお弁当をもって
やってきました。

「きのう ごめんね お義兄さん。」

「あっ 別にいいんだよ。

 うららちゃんが いつも俺達のこと

 心配してくれんのは感謝してるし。」

お弁当を食べながら話す二人。

「お義兄さん なんで

 こんな所で働いてるの?」

「いや ホントはゼネコンとか入って

 デッカいビルとか

 橋とかを建てるのが夢だったからさ。

 いい機会だし もう一度 ゼロから

 頑張ってみようかなと思って。」

「何か 私にできることないかな?」

「えっ?あぁ いや だからその気持だけで。」

「やっぱ 三田さんのほうが頼りになるよね

 私なんかより。」

「あぁ そんなことないけど。

 子供達のためにも 何とか また

 家に戻って来てくれないかなぁと思って。」

「私はさ もう やめたほうがいいと思うんだけど

 あの人と かかわるの。

 やっぱ ちょっと変っていうか

 危ないし 

 もしかして犯罪歴とかあったらどうするの?」

「三田さんはそんな人じゃないから。」

「えっ?」

「あの人には うららちゃんが

 想像できないような事情があるんだよ。」

「え… どういうこと?」

そこで休憩時間はおわり。

結が帰ってくると
みんなが隣の家の前にいました。

「ちょっと何やってんの?あんた達。」

「お姉ちゃん!ナイスタイミングだよ。

 俺達 考えたんだよ。
 
 三田さんに戻ってもらうには

 この家クビにさせるしかないって。」

「えっ!?」

「紹介所のおばさんに聞いたけど

 家政婦がクビになるベスト3って

 1位は 家事がダメで 2位は 旦那との浮気

 3位は 何か盗んだって疑われることなんだって。」

「最初の2つは無理だから

 3つ目で行こうと思うんだけど。」

「えっ どういうこと?」

チャイムを押しました。

「何か御用でしょうか。」

翼といっしょに遊びたいと
希衣につづいて翔と海斗も中にはいってしまい
結がいる前でドアを閉める三田さん。

みんなにジュースをだしてくれる三田さん。

「どうぞ。」

「すいません。」

いっしょにJENGAをして遊びます。

「あの〜 翼くんママの大事にしてるものとかって

 どこにあるのかな?」

「分からない。」

「例えば 宝石とか指輪とか。」

「あそこ。」

「よし!」

よしじゃない!!w

宝石を奪おうとしていたら
そこへ隣のババア帰宅。

「ちょっと!何やってんの あんた達!」

「いや〜 あの… 俺達翼くんと遊ぼうかと。」

「ついでに お宅拝見してたんです。

 あんまり素晴らしいから。」

「もういいから 帰ってちょうだい!
 
 翼ちゃんは 来年お受験だから

 お勉強しなくちゃいけないの。

 三田 留守中に家に人を入れないでっていったでしょ。」

「申し訳ありません。」

外へ出された子どもたち。

「ちょっと 何があったの?三田さん。」

「弟さん達に 二度と ここに来ないよう

 注意していただけますか。

 奥様にも「皆さんを家に入れるな」と

 命令されましたので。」

「あっ ごめんね。でも翔達は

 三田さんを何とかしたいと思ってるだけなの。」

「三田さん 頼むから家に帰って来てよ。」

「教えてよ 何で こんな家で働いてるの?」

「希衣 三田さんのことが心配なの。」

「失礼いたします。」

隣の家では9時をすぎても夫は帰らず。

「ねえ 翼ちゃん。

 パパに電話して「受験の問題が分からないから

 早く帰って来て」って頼んで。」

「えぇ〜 また?」

「そんなこといわないで ほら。」

「ヤダ!」

イライラする奥さん。

「ねぇ あなた この前 変なこといってたけど

 あれ 本当なの?」

「変なこととは?」

「ウチの人が ケータイで女と話してたって。

 私とは別れるとかどうとか。」

「疑われるならご自分で確かめたらいかがですか。」

「主人に聞いたって 「浮気してる」なんて

 いうわけないし ケータイ見るなんて

 みっともないマネはしたくないの。

 それに 確かにあの人はモテるけど
 
 私達は大恋愛で結ばれて 

 プロポーズの時

  私だけを一生愛するっていってくれたの。

 そんな人が私を裏切るわけないじゃない。」

「ご用がないようでしたら

 時間ですので 失礼いたします。」

「ちょっと待って。

 あなた 本当に 頼んだら何でもしてくれるのよね?」

「私にできることなら。」

「じゃあ 明日 ウチの人尾行してくれない?

 接待ゴルフとかいってるけど

 ホントかどうか分かったもんじゃないし。

 万が一 女といたら

 相手のことも調べてほしいんだけど。」

「承知しました。」

そこへパパ帰宅。

翌日、ゴルフにでかけていく夫を
みおくるおばさん。
三田さんはタクシーで尾行。

「たのんだわよ。」

「承知しました。」

そして三田さんが証拠写真をもって報告。
写真には愛人といっしょに
ゴルフしている姿が。

「あの後 青山のマンションで若い女性を

 ピックアップした旦那様は

 伊豆のゴルフコースに向かい

 不倫相手の方と

 『いやんバンカー 今日は君にホールインワンだ』

 などとくだらないギャグを飛ばしながら

 楽しそうにラウンド。

 それが終わると 東京に戻られ 

 西麻布の高級レストランで料理とワインを

 散々楽しまれるとほろ酔い加減で

 店を出た旦那様は路上で何度も相手の方に

 キスをなさりながら
 
 『もう妻とは何年も寝室を共にしていない。

 そもそも結婚したこと自体後悔している。

 子供さえいなければすぐにでも別れるんだが

 慰謝料や家を取られると思うと悔しくて

 離婚もできない』とおっしゃり
 
 行きつけらしいホテルに消えられました。 

 それから…。」

「何?まだあるの?」

「これが タクシーの領収書です。」

「いらないわよっ こんなもの!」

それをひったくって
写真をテーブルからおとし
泣きわめく奥さん。

「何なのよ 一体。

 私は 今まで 何のためにこんな思いして来たと…。

 三田。

 お願いがあるんだけど。」

「はい。」

「明日…ウチの人 殺してくれない?」

「それは 業務命令でしょうか?」

「そうよ。」

「承知しました。」

「ちょっと待って。

 やっぱり私も死ぬわ。

 そうよ そのほうがいい。

 だったら翼ちゃんを置いてくわけにいかないから…。

 こうなったら 一家心中よ。
 
 明日 家族3人…。

 この家ごと燃やしてくれる?」

「承知しました。」

翌日結といっしょに帰る希衣。

「お姉ちゃん 翼くんね 今日 お誕生日なんだって。

 とっても喜んでたよ。

 「欲しいものを好きなだけ買ってあげる」って

 ママにいわれたから 

 もうバイオリン教室にも行かなくていいし

 お受験もしなくていいんだって!」

「あ… そう。」

そこへ前から歩いてきた三田さんの手には
灯油のポリタンクが!

「三田さん!」

「ねぇ 三田さん?

 今日 誕生日なんだって?翼くんの。」

三田さんは無視。

それが気になる結。

「えっ?それの どこが問題なわけ?」

「何か変だと思わない?いきなり 子供に

 バイオリン教室もお受験もしなくて

 いいっていうなんて。」

「子供の教育には命 懸けてたからな 隣のババア。」

「もしかして…死のうとしてるんじゃないよね?」

「えっ?」

「希衣 お願いがあるんだけど。」

心配して隣の家にいく4人。
翼君に誕生日プレゼントをもってきて
一緒にお祝いしたいといっても
いっても追い返されました。

「あっ あの おばさん!

 三田さんに変なこと頼んでないですよね?」

「何いってんの?」

「もし そうなら やめてください!

 三田さん どんな危ないことでも本当にするから 今。」

「関係ないでしょ! あんた達に。」

「三田さん!

 お願い 変なことしないで もう!」

「頼むよ 三田さん!帰って来て!」

「あぁ もう 帰って ほら!

  挟むから邪魔! 帰れ!」

みんなは追い出されました。
そして家族で誕生パーティー。

「どれも おいしいな!なぁ 翼。」

「うん! 三田 料理とっても上手なんだよ。」

「ホントは こういうの食べたかったんだよな 俺。」

「すいませんね いつも まずいもの食べさせて。」

「そんなこと いってないだろう。

 そうだ 三田さんは ご家族いないんですか?」

「主人と息子がおりました。」

「ってことは…。

 ひょっとして 亡くなったんですか?

  2人とも。」

「はい。

 息子は ちょうど翼さんと同じ年でした。」

「よければ教えてもらえませんか?

 何で亡くなったのか。」

「家に火をつけられました。」

「えっ!? 誰に?」

「三田 そろそろ ケーキ出してくれる?」

「承知しました。」

ハッピーバースデーを歌っているときに
灯油をまきだす三田さん。

「ちょっと…ちょっと あんた!

 何やってるんですか?」

「灯油をまいています。」

「だから 何で そんなことを

 やってるんだって聞いてるんだよ。」

「奥様に命じられましたので。

 この家ごと 家族3人燃やしてくれと。」

「はぁ?お前 そんなこと頼んだのか?」

「あなたが悪いのよ!

 私のこと 裏切ったりするから!」

「気は確かか?

 翼の命を何だと思ってるんだ!」

「私ばっかり責めないでよ!

 それに まさかホントにやると思わないじゃない。」

「あっ ちょっと やめろって おい!」

ローソクを手にする三田さん。

「やめて!

 何よ その顔

 あんた頭おかしいわよ やっぱり。

 平気で人を殺そうとするなんて。

 危なくてしょうがないから

 世の中のために あんたが死んだら?」

「承知しました。」

灯油をかぶる三田さん!

3人は逃げていきました。
火のついたローソクの立つ蜀台を持つ三田さん!

そこへ結たちが!

「やめて!三田さん!」

火を近づける三田さんの
ローソクを消す翔。

「三田さん!」

「申し訳ありませんが

 邪魔しないでいただけますか?」

別のローソクを持つ三田さん。
今度は結がとびつきました。

「お願いだから もうやめて!三田さん。」

「出てってください!

 あなた達も死ぬことになります。」

「三田さん いいの?

 ホントに死んじゃうよ?」

「構いません。」

「そんなこと いうなよ!」

「あなた達には関係のないことです。」

「関係あるもん!

 希衣 三田さんのこと大好きだから!

 三田さんは 希衣のこと好き?」

「俺 頭悪いから どうやったらいいか

 全然 分かんないけどでも…。

 何とかして 三田さんのこと守りたいんだよ!」

「俺 必死で考えて 

 三田さんが幸せになれるような答え

 見つけるからさ!」

「私は 三田さんが何ていおうと

 私達と三田さんの間に

 家族の絆みたいなものが出来たと思ってる!

 そうじゃなきゃ

 あんな すごいこと話してくれないでしょ?

 だから絶対に その絆を離したくない!

 ううん 死んでも離さないから 私が。」

「いいかげんにしてください!

 もう私のことはほうっておいてください。

 私は家政婦として

 命令されたことだけを

 やっていればいいんです。」

「何で…。

 何で そんなこというんだよ!」

「私が 自分の意思を持っては

 いけない人間だからです。

 私が自分の意思を持つと

 みんなが不幸になります。

 私の愛した人達は みんな いなくなりました。

 私の心には もう何も残っていません。

 私は ロボットのように

 命令されたことだけを

 やっていればいいんです。」

「だから…だから 家政婦をやってるの?」

「何度も何度も死のうとしたけどダメでした。

 自分の意思で動くと

 どうしても思う通りになりません。

 ずっと待っていたんです。

 この日が来るのを。

 お願いですから

 もう邪魔しないでください!」

でもローソクから手を放さない結。

「三田さんは間違ってる!

 私達は 三田さんのおかげで

 お母さんが死んだ辛さから

 立ち直ることができたんだよ。

 それって 三田さんが

 心の底から 

 本当は 私達のことを助けたい

 幸せになってほしいって

 思ってたからじゃないの?」


翔も飛び出しました。

「俺達と比べものにならないくらい

 辛くて 悲しかったのは分かるけど!」


海斗も。

「今度は 俺達が 俺達の力で

 三田さんのこと助けたいんだよ!」


希衣も。

「三田さん 幼稚園に迎えに来て。

 また一緒に 歌 歌って!

 この坂を登ったら

 右に行き 木があります

 木を曲がり 進んだら

 みんなが待ってるおうちです。」


希衣をはじめみんなが説得し
みんな涙をぼろぼろ。

三田さんの目からも涙が・・!

そこへ警察官をつれてもどってきた
旦那さん。

「そいつだ 早く捕まえてくれ!」

「ちょっと待ってください。

 これには いろいろ訳が…。」

「来なさい!」

三田さんはつれていかれました。

警察から解放された三田さん。
所長さんがいっしょ。
待っていた恵一。

「あの… 大丈夫でしたか?」

「大丈夫ですよ あなた!

 警察もね 奥さんを呼んで 事情を聴いたら

 夫婦ゲンカの

あれってことが分かったみたいで。

 それに旦那さんもねぇ

 もともと悪いのは自分だから

 これ以上 恥をさらすわけにはいかないんだって。」

「そうですか。」

帰ろうとする三田さんに話しかける恵一。

「あの 三田さん…。

 子供達から聞きました。

 「三田さんが怒ってるの初めて見た」って。

 実は 僕も怒ってます。

 あなた ウチの子供達のこと

 あんな危ない目に遭わせたんですよ!

 あの子達は 命懸けで

 あなたのことを守ろうとしたんですよ!

 それなのに このまま知らんぷりですか?」

「申し訳ありません。」

「そう思うなら 責任とって

 また家で働いてください。

 いいですよね?」

「ええ うちは もう全然あれですから。」

「その代わり 僕達も

今までみたいに

 他の人に迷惑をかけたり

 自分の責任を放棄したりするような

 卑怯なことは頼みません。

 僕達 家族が幸せになれるよう

 三田さんに助けてもらいたいんです。

 できれば 三田さんにも

 幸せになってもらいたいんです。

 それでも よければ

 また家に来てくれませんか?

 あなたの意思で。」


翌朝、三田さんを待つ家族。

「来るかな 三田さん。」

「来るよ。」と恵一。

「うん。」

7時になりました。
だけど来ない。

「やっぱこないのかよ 三田さん。」

チャイムがなりました。

「希衣が出る!」

だけどまたあの三田さん・・。
忘れ物をしたらしい。

「あっ それから…。」

「まだ 何か?」

「表に 灯ちゃん来てますけど。」

「えっ!?」

外へでるみんな。
三田さんがいました。

「三田さん。」

「何やってんだよ。」

「早く 中 入ってよ。」

「その前に確認してもよろしいですか?」

「何ですか?」

「私は あくまで家政婦です。

 皆さんの家族ではありません。」

「あぁ… 分かってます。」

「皆さんと一緒に お食事は とりません。
 
 どこかに出掛けたりもしません。

 それから 笑えといわれても

 それだけは無理です。

 それでも よろしいですか?」

「分かりました。」

「失礼します。」

ミタさんは中に入り
髪をしばりました。

おいしそうな朝食。

嬉しそうな顔の子どもたちと恵一。

「あっ!」

「ん?」

「何? どうしたの?」

「三田さん!」

「はい。」

「とげ 刺さっちゃったんだけど とげ抜き ない?」

「あります。」

刺をぬいてもらう希衣。

「なあ あのカバン

 絶対 出て来ないようなものを頼んでも

  出て来んじゃないかな?」

「フフ…じゃあ 何か いってみろよ。」

「三田さん。」

「はい。」

「頭 良くなる薬 ないかな?」

「そんなものはありません。」

「やっぱり。」

「フフフ。」

「バカ。あるわけないだろ お前。」

「じゃあ 三田さん。」

「はい。」

「ご主人と息子さんの写真ある?

 あっ ごめん 忘れて。」

「早くなさらないと遅刻なさいます。」

みんなはみおくってくれる
三田さんに手をふって出勤&学校へ。

三田さんの御主人と息子の写真は
エプロンのポケットに入っていました。

するとそこにうららがいました。

「おはようございます。」

「あっ 帰ってたんだ 三田さん。

 だったら もう安心だ。

 お義兄さん達のことよろしくお願いします。

 それからよかったら食べてください これ。」

「旦那様達のために 作ってらしたんですか?」

「あぁ…いっつも こうなんですよね 私。

 いつも間が悪いっていうか

 何をやっても裏目で。万年厄年なんです。

 急いでる時に限って タクシーは来ないし

 厄払いに神社に行ったら階段から落ちるし

 パソコンもファクスも私が触ると故障しちゃうし

 男と付き合っても結局はババばっかりっていうか

 ろくな男 好きにならなくて。」

「何が おっしゃりたいのですか?」

「三田さん 私…お義兄さんのことが好きみたい。

 自分でも バカみたいって

 分かってるんだけど もう どうしようもなくて…。

 あぁ〜 何いってんだろ…。

 今の 忘れてください。

 それから みんなには絶対に いわないでもらえますか。

 もう二度と ここには来ないんで。

 それじゃ。」

うららは帰っていきました。

家の中に戻る三田さん。
冷蔵庫をあけて
うららのもってきた食べ物を
いれました。

茶碗あらいをしながら
子ども用食器に目をとめる三田さん。

「今日もおいしいね ママの料理」

息子と旦那さんの声がきこえ幻影がみえました。

「ホント パパ達は幸せだな

 こんな おいしいものが毎日 食べられて」

「うん」

「野菜も たくさん食べるんだぞ」

「うん」

「取ってあげようか。

 よっ!ちょっと こぼれたけど いっか。」

「ねぇ ママ また3人で 遊園地 行こうよ。」

「うん そうしようか ママ今度の日曜に」


お皿を割ってしまう三田さん。

もう夫と息子の姿はみえませんでした。




なんと三田さんが隣の家の家政婦になるという
展開になるとは。
三田さん、自分で死ぬことはできず
誰かに命令してもらうのをずっと
待っていたのか・・。
一度、所長さんにとめられてからは
生きてはいたものの
なんの希望も楽しみもない人生だったし。

なんでそんなにまわりの人が不幸に
なる体質なのかわからないけど
今回涙を流したうえにお皿も割ってしまった
三田さんさんの心は
感情をおさえることが
難しくなってきた様子。
あと2回ので最後は三田さんに
笑ってもらわなくちゃ。

それにしても毎回毎回
子どもたちの演技が素晴らしい。

名前の話もよかったなー。
ほんとになんでママしんじゃったんだか。
恵一も十数年、なんで
愛を感じられなかったのか。
今まるっきり別人。


三田灯    松嶋菜々子
阿須田恵一  長谷川博己
結城うらら  相武紗季
阿須田結   忽那汐里 
阿須田翔   中川大志
阿須田海斗  綾部守人
阿須田希衣  本田望結

結城義之  平泉成
晴海明美  白川由美

三田さんの旦那さん 神尾佑
ミタさんの息子   藤本哉汰






2011.12.08 Thursday 00:24 | comments(2) | trackbacks(17) | 
<< 仮面ライダーフォーゼの教科書 | main | 相棒season10 第8話 >>
zebra (2011/12/16 1:50 AM)
ドラマはいつも楽しみに見ています。

はじめは 「この家政婦さん やってる事 ムチャクチャだわ! 犯罪スレスレ・・・いや、もうりっぱな犯罪行為じゃねえか!」  と 三田さんを軽蔑しながらみていました。

 けど、三田さんの過去を知り 三田さんの心情がわかるようになりました。・・・しかも、 三田さんは死にたがっていた描写が あるため ひとりにして 野放しにすると 問題を起こしそうで怖いです!  ホントに・・・

 三田さんの "心の闇"は想像を超えて 深いのも 当然だというのが感想です。阿須田家みたいな キチッと まとまりがある家庭じゃないと この闇は晴らすことはできないな!


 隣家の皆川家で家政婦として来てたけど いつ崩れても おかしくない皆川家じゃ たとえ 何十年 家政婦勤めしても 三田さんの"闇"は消えなかったでしょう(キッパリ!)

 はやく三田さんの"闇"が消えるところをみてみたいっす!
honey (2011/12/16 5:19 PM)
zebraさん、こんにちは。

三田さん、一度死のうとして
所長さんにああいわれたため
自分ではたぶんしなないのでは。
だから隣のおばさんに命令されて
喜んだのでしょうね。

隣の家はもう問題外というか
あの家にお勤めしたい家政婦は
いないでしょうね。

最終回、楽しみです。









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