<< August 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
amazon
楽天ブックス他
楽天ほか

妖怪人間ベム 第9話

第9話



「やっぱり あんた 博士なんだろ?

 緒方晋作なんだろ?」

「私に 名前などありません。

 まだ思い出しませんか?

 私は あなた達と同じなんです。

 きょうだいなんですよ?」

「きょうだい?」

「ええ。」

「すっとんきょうなこといってんじゃないよ!」

「教えてくれ。

 あなたは 俺達の何を知っている?」

「感じ悪いね さっきから!!」

「あなたは… 何者なんだ?」

手から碧色の液体がでました。

「何あれ?」

それをかぶったベムに記憶がフラッシュバック。

「平気かい!? ベム!」

「あんた 一体 何を!?」

そのすきに姿を消す名前のない男。

昔の博士の姿をみるベム。

「そんな・・」

「ベム?」

「俺たちは 昔 彼に会っている。

 俺は確かに見ていたんだ。

 博士が 緑色の何かを人間に入れているところを…。

 あの液体を入れられた後

 その人間は憎しみのまま

 罪を犯しているように俺には見えた。

 もしかすると今まで 博士が事件の犯人と

 かかわっていたのは あの液体と何か…。」

「それなら合点が行くね。」

「えっ?」

「ほら さっき あれで

 ベムの頭のとこが変わっただろ?

 『人間になる涙』と似てるとは思わないかい?」

「そういえば…。」

「私らが 涙だと思ってたのは

 あいつが犯人に入れたさっきのドロドロで…。」

「それが 目からこぼれ落ちたということか。」

「多分 あれが人間を狂わせる原因なのさ。」

「どうして そんな怖いもので

 おいら達の体が人間になるのかなぁ?

「さぁねぇ…。」

「あの おじさん おいら達と

「きょうだいだ」って いってたよ。

 人間じゃないってこと?」

「それは…不老不死だからじゃないのかい?

 あたしらみたいな

 死ねない体を手に入れちまったのさ。

 それで あんなことを。」

「緒方晋作でありながら 

 もう人間ではないということか。」

「それで 他には?

 何か思い出さなかったかい?」

「いや…。」

「はぁ…。どうして

  あたしらは記憶が消えちまってんだ。

 気がついたら森ん中で

 それまでのことは さっぱり…。

 何か忘れちまいたいことでも あったのかねぇ?」

夏目さんは謹慎になったようで
荷物の整理。

「どうして拳銃なんて持ち出したんです?」

「ごめん…。」

「別に責めてるわけじゃないですよ。

 ただ そこまで やるなんて

 らしくないっていうか…。」

「はぁ… そうだよな。

 らしくないよな。」

外へでると菜穂子が待っていました。

「じゃあ 誠は ただ巻き込まれて…。」

「許せなかった。

 そんなことで誠を奪われたって思うと…。

 それで俺 あいつを殴りつけて それで…。」

「もういいよ。

 私が そこにいたら

  あきちゃんと同じことをしてたと思う。」

「菜穂ちゃん 俺さぁ…。」

「いいよ 好きにしてくれて。

 あきちゃんの選んだ道に 私 ついて行くから。」

「ありがとう。」

「いつか こんなイヤな記憶とか

 全部ひっくるめて笑えたらいいね。」

緒方教授のところへいったベムたち。

「記憶ねぇ…。」

「そのような研究結果はないんでしょうか?」

「君達が いってるのは 個人的な体験を

 記憶するエピソード記憶というやつでねぇ。」

「はい?」

「これは人間特有なものに思われがちだが

 なんと 鳥にもあることが立証されたんだよ!」

「あぁ! うんちくはもう たくさんだよ!」

「ベラ。」

「鳥なだけに 話が そこまで飛ぶのかい? えっ?

 そんなことより あたしらは失っちまった記憶を

 取り戻す方法を知りたいだけさ。」

そこへ日出美と小春がやってきました。
小春の昔のアルバム。

「ベムさん達も見てください

 小春さんなんですよ これ。」

小春が赤ちゃんのときの写真。
生まれた時は3980g。

「それは大きいほうなんでしょうか。」

「大きいってもんじゃないですよ。

 もう 奥さんは出産の時大変だったんですから。」

「生まれた時から迷惑かけてんだねぇ あんた。」

「はぁ?」

「でも 無事に産声をあげた時は

 奥様も 旦那様も 教授も皆さん 涙してねぇ。」

「そうそう。」

「あぁ それ覚えてる。」

「えっ? 生まれた時の?」

「うん 何となくだけど。」

「それは おかあ様達から 

 話を聞いていたからですよ。」

「えっ そうなのかなぁ。」

「そうだよ ベム君!

 失った記憶も 他の人の記憶によって

 補填して行けるのかもしれない。」

「記憶は 自分だけのものではないと?」

「そう。」

晋作博士の声を思いだすベム。

「みんな 無事に生まれて来ておくれ。

 早く人間になるんだよ」

『それは いつ生まれたのか誰も知らない

 暗い音のない世界で 1つの細胞が

 分かれて増えて行き 3つの生き物が生まれた

 彼らはもちろん 人間ではない

 また 動物でもない

 だが その醜い体の中には 正義の血が隠されているのだ

 その生き物 それは

 人間になれなかった妖怪人間である』



「みんな 無事にうまれてきておくれ。

 はやく 人間になるんだよ。」


ベムはまた思いだして
ボーっとしていました。

「ったく また緒方のじいさんとこで
 
 思い出したって あれかい?」

「ああ。」

「とっても優しそうなんでしょ?

 いいなぁ その思い出。」

「あたしは喜べないね。

 あいつは夏目や いろんな人間を

 不幸にして来たんだ。

 分かってんだろ?」

「だが… どうしても博士が悪い人には思えない。」

「だったら どうして

 人間を貶めるようなまね するんだい。

 えぇ!?」

「きっと辛いことがあったんだよ。

 今まで悪いことしてた人

 みんな そうだったでしょ?

 悲しいこととか 

 傷つくことがあると 変わっちゃうんだ。

 博士も辛いことが いっぱいあって

 今は 悪い人になってるだけだよ。」


そこへ「ごめんください」と
夏目さんがたずねてきました。

「ホントにありがとうございました。

 あん時 ベムさんが いなかったらって思うと…。」

「いえ。」

「東郷のことは もう忘れようと思います。」

「そのことなんですが…。

 東郷の涙が 緑色に変わったのを覚えていますか?」

「あっ はい。」

「あれは…。この男が 入れたものだったようです。」

「あっ この男ベムさんをつくった…。」

「どうやら そいつが 緑のドロドロを入れると

 人間はとち狂っちまうみたいなんだ。」

「つまり この男が 5年前の誠くんの事件の

 引き金だったんじゃないかと…。」

「引き金?」

「東郷は操られ あの事件を…。」

「ちょっと待ってください。
 
 話がとっぴ過ぎて あれなんですけど。

 えっ じゃあ この人があの事件の原因ってことですか?」

「恐らく。」

「俺 最初は 単なる事故と思ってたんですよ。

 それが大久保が原因って分かって…。

 でも ホントは 東郷が犯人で

 今度は この男って… あの…。」

「夏目さん。

 これからのことは 俺達に任せてもらえませんか?

 まだ全てが分かったわけではありませんが

 俺達を生み出した人間が 

 悪事を働いていることは間違いなく…。」

「お願いします。

 父親として 誠にできる限りのことはしてやりたい。

 それは今でも思ってます。

 けど ただの人間にできることなんて

 たかが知れてますよね。

 分かりました。

 この男のことはベムさんに お任せします。」

「ありがとうございます。」

「その間 俺は自分と向き合ってみます。

 刑事を続けるかどうかも含めて。

 あ… いや 正直自分の あんな一面を見て

 『こんな俺が刑事でいいのか』って。」

「あんたなら 平気さぁ。」

「いや…。とりあえず 普通のお父さんに戻ります。

 優以達にも 散々怖い思いさせちゃったんで

 全部 忘れるぐらい家族サービスしないと。

 ハハっ。じゃあ 俺は これで。

 よろしくお願いします。」

夏目さんは帰っていき
さっそく名前のない男をさがすベム。

「私を おさがしですか?

 あなた方が生まれた場所で

 お待ちしています。」

と声がきこえました。

緒方教授の家では夏目さん一家がおじゃまして
お好み焼きを食べていました。

「そういえば 最近化け物は 見てないの?」

「アハハ… ええ。」

「そうか 君が襲われた事件も

 化け物が絡んでんのかと思ったよ。」

「ハハ…。化け物は 俺でした。

 ハハ…。刑事のくせに誠のことを考えると

 自分を抑えられなくなっちゃって…。

 正義の人 気取ってただけだったんですよ。」

「そんなもんでしょ。

 人間だって ただの動物だ。

 理性のまま 生きれるわけじゃ ない。

 感情のまま

 動きたくなる時だってあるさ。

 そんな危うい境界線上を

 フラフラとしながら

 何とか 生きてる

 そんな感じじゃないのかな?

『正義の人でいようとする』

 それだけでいいじゃない!」


博士、いいこと言う!

そのあとまた小春の写真をみたりして
「2005年クリスマスパーティー」
とかかれたビデオを
みつける夏目さん。

ベムたちは研究所へ。

「お待ちしておりました。」

「散々 振り回してくれたね。

 あたしゃ焦らされるのが大嫌いなんだ。」

「ご安心ください。

 それで 何からお話しすれば…。」

「あなたは『自分に名前がない』といった。

 それは どういう意味なんですか?」

「そのままですよ。

 私は 誰かに名前を

 呼ばれるような存在ではない。」

「それは もう『人間じゃ ない』ってことだろう?」

「『もう』?」

「あんたは あたしらをつくり出す途中で

 不老不死の方法に気づいて 

 そういう体になったんだろう?」

「だから おいら達ときょうだいって

 いったんでしょ?」

「俺達に 優しく語りかけてくれたあなたは

 どこに行ってしまったんですか?」

「昔の博士に戻ってよ!

 イヤなこととか いっぱいあったんでしょ?」

「あたしらを生み出した奴が

 根っから悪い奴のはずないって信じたいのさ。」

「ハハハ…!」

「何が おかしいんだい!」

「私は晋作博士ではありません。」

「はぁ?どっからどう見たって あんた…。」

「それはそうです。

 この体は 正真正銘晋作博士のものですから。

 私は あなた達のように…

 体 というものを持ち合わせてはいないのです。」

名前のない男の体から
緑色のアメーバみたいなものがでて
人の形になりました。

「今 お見せしたのは 私自身いわば 本体。」

「『本体』?」

「今のドロドロしたやつが 

 あんたの正体ってことかい。」

「その通り。」

「ちょっと待っとくれよ。

 あんたが博士の体を借りてるなら

 博士本人はどこ行っちまったんだい?」

「彼はすでに死んでいます。

 当然ですよ。

 人間が いつまでも生きていられるはずはない。」

「じゃあ その体…。」

「ただの死体です。」

「そんな…。」

「おとうさんに会えると思ったのに…。」

「随分 ロマンチストなのですねぇ

 博士そっくりだ。」

「まさか…あなたが博士を?」

「晋作博士は この場所で

 命を生み出そうとしていた

 ただただ純粋に。

 彼は世間とのかかわりを一切

 絶ち 研究に没頭した。」

細胞にむかってかたりかける晋作。

「これは 何だと思う?

 人間の骨で出来てるんだ。

 君は まだ 1つの細胞だが

 この骨を土台に 

 3人の人間として育ててあげるからね。

 みんな 無事に生まれて来ておくれ。

 早く人間になるんだよ。」

「その言葉…。」

「彼は 慈しみ深く 

 3人の人間を生み出そうとしていた。

 それなのに…。」

とつぜん倒れた博士。

「もともと心臓が弱い人でね。

 そのまま 彼は動かなくなった。

 このままでは人間になれずに

 朽ちてしまうと感じました。

 その時 私は『生きたい』という

 強い衝動に駆られ…。

 彼の体を奪うことにしたのです。」

緑のアメーバが博士の体へ。

「驚きましたよ。

 彼の記憶や知識

 全てが私のものになったのですから。」

「研究途中で死んじまってたなんて…。」

「では 俺達は どうやって…?」

「一緒だったじゃありませんか。

 私が 分裂した細胞。

 そして残りが あなた達。

 もともと我々は同じ存在だったんですよ。

 何を驚いてるんです?

 いいましたよね?

 『私達は きょうだいだ』って。」

ビデオをみる夏目さんたち。
長男もうつっていました。

「お兄ちゃん すっごい笑ってる。」

「あぁ これ 永太郎がケーキを盗み食いした時の!」

「そうだ!」

「懐かしい。」

「お父さんが取り返してくれたんだよね。」

「そうそう。」

ビデオの中の夏目さんと誠たち。

「ごめんね 何かこんなんなっちゃった!」

「ううん 大丈夫!ありがとう!」

「 どういたしまして!」

「頑張ったね あきちゃん。」

「えぇ〜 当たり前だよ!だって 俺 正義の人だもん。」

「正義の人って 何?」

「何だよ カッコいいだろ?正義の人!」

「頑張れ〜! ハハハ…!

 正義の人 頑張れ〜!」

誠のの笑顔をみて目がうるむ夏目さんは
理由をつけて退席しベムたちのところへ。
そこにはベムたちはおらず。

ベムと名前のない男。

「もともと 1つだったのがおじさん 行っちゃった。

 そこまで分かったんだけど おいら達は?」

「その後ですよ あなた達が生まれたのは。」

ベムが杖をたたくとみんなにみえました。

「誰もいなくなった この研究室で

 瓶に残された細胞が3つに分裂したんです。」

細胞から生まれた怪物。

「何てこった。

 ただ 生まれちまっただけだったのかい。

 誰にも見守られることなく ただ…。」

「その瞬間から あなた達は

 人間の失敗作として

 辛い道のりを 歩んで来たのでしょう。」

「初めて目にしたのは…お互いの姿だった。」


怪物の姿から人間の姿になる3人。
そこには名札がありました。

「俺達は 何も分からず たたずむしかなかった。

 そして なぜ ここにいるのか

 自分達が何なのかを知りたくて 外に出たんだ。」

通りかかった人間に声をかけるベロを
つきとばす人間。

「なんていうことを。」

怒りをあらわにすると
妖怪の姿になり
化け物、と叫んで逃げていく人間たち。

「どうやら あたしらは 感情が高ぶると

 体が変化しちまうみたいだね。」

ベロに泣かないようにいうベラ。

「泣いたって 人間になれるわけじゃないんだ。」

「俺達は 自分達の境遇を緩やかに理解して行った。

 そして…。

 人間になるために自分達を生み出したであろう

 博士を求めて旅を始めた。」

研究室にあった服をきて出発。

「あんた そんな棒邪魔になるんじゃないのかい?」

「これは あの男と俺達を繋ぐ大切なものだ」


「だが 何十年 捜し歩いても

 博士の手掛かりはつかめなかった。

「いつまで こんなこと続けなきゃならないんだい?

「もしかするとあたしらみたいな存在は

 闇に隠れてひっそりと

 生きて行くしかないのかもしれないね」

「早く人間になりたい」

そんなとき名前のない男を目撃。
村人に緑色のものをいれる男。

その男が村人をおそっているのを
助けるベム。

だけどベムの顔の傷から
緑の血がみえると
助けてもらった娘もおびえました。

村人たちに化け物といわれて
こわがられました。

「俺達は村人に迫っていた男が

 気になり 後を追った。」

「待ちな!」

「おじさんでしょ?村の人に悪いことさせたの。」

「当時の私はあなた方の存在など

 つゆほども予期していませんでした。」

「あなたは…」

「私を知ってるのですか?」

「あの時 それまでの全てを語り合った。

 しかしあなた方は私を責めたてた。」

「おじさんは間違ってる」

「おいらは人間の味方するよ」

「あたしもだよ。

 何でだか知らないけど

 困ってる人間 見ると 助けたくなっちまうんでね」

「俺達は あなたを見過ごすことはできない」

「どうやら私達は分かり合えないようですねぇ」

妖怪のすがたになって戦うことに。

「そして 私は深手を負いあなた方は記憶を失った。

 私は 初めて あなた方と出あえた時 嬉しかった。

 仲間がいたのかと。」

「おいら達もだよ。」

「ず〜っと捜してた男に 巡り合えたんだからね。」

「やっと全て思い出しましたか!

 それで どんな気分です?」

「余計 むなしくなったよ。」

「ほう。」

「いつだって あたしらは

 人間から ひどい目に遭わされ続けて来たんだ。」


困っている人間を助けたら
あいている家にすんでいいといわれ
喜んでそこにすむことにした3人。

だけどベロが驚いたひょうしに
怪物の姿になったのを目撃され
化け物だと真夜中に襲われました。

「俺は見たんだ

 お前らが化け物の姿になるところを!」

「いくら人間のふりしようとしたって

 俺達は騙されねえ!」

「化け物は 出てけ! 出てけ!」

「出て行け〜!」

「死んじまえ!」

「この村から出て行け!」

「俺達が何をした?

 俺達は ただ人間のように

 普通に暮らしたかっただけなのに」

「お前らみたいな化け物が

 生きて行ける場所なんてどこにもねえんだ!」

「お前らが人間のように

 生きて行けるわけねえだろ!」

妖怪の姿になってしまう3人。

その後、おちこむベロ。

「やっぱりおいらたち
 
 生きてちゃいけないのかな。

 だって みんなおいら達のこと

 追っ払おうとするから…」

「いいや 違うね。

 人間の性根が腐ってるだけさ。

 あいつらの目を見ただろう?

 あたしゃ もう ごめんだよ

 人間を助けるだなんて。」

「俺は…人間を信じたい。」

「こっちが傷つくだけさ。」

「それでも構わない。

 助けを必要とする人間を見過ごしたら…

 俺達はただの妖怪になってしまう。」


そこへ夏目さんがやってきて
かくれて会話をききはじめました。

「素晴らしい。

 やはり あなた方は正義に生きている。

 しかし そんな あなた方も

 そのままでは

 人間に受け入れられることはないんでしょうね。」

「そんなことはない。

 こんな俺達を

 受け入れようとしてくれた人間もいる。」

「よほど人間を信じてるんですね。」

「何で あんたは 人間を

 悪の道に導こうとするんだい!」

「私が? 悪の道に?」

「あなたが 犯罪を起こさせているのでしょう?」

「いいましたよね。

 私も あなた達と同じように

 人間を救っているだけですよ。」

「でたらめなこといってんじゃないよ!」

「おじさんがドロドロなやつ

 入れなかったら 

 みんな悪いことなんてしなかったよ。」

「本当に そうでしょうか?

 あの 夏目という刑事

 彼は素晴らしい人格者だ。

 だが 人を あやめようとした。

 私は彼に事実を教えただけです。

 『息子は殺された』と。

 つまり私が背中を押すまでもなく

 人間は すぐに悪へと傾くのですよ。

 面白い生き物ですね 人間は。

 善と悪が混在している。

 それなのに彼らは 悪の部分を

 自分の中に隠し込もうとする

 それは苦しいことです。

 だから 私は 悪の感情を解放してさしあげる。

 その後で どのような悪に手を染めるかは

 その人間が もともと持っていた悪の心次第。

 はなっからそんな感情がなければ

 な〜んにも起こりゃしないのです。

 人間が 善と悪の両方を併せ持つ

 生き物であるということを

 知っていただきたく

 あなた達の身近にいる人間達の

 感情を解放して来た。」

「何のために そんな…。」

「そうでもしなけりゃ

 私を受け入れてはくれないでしょう!

 私も人間になりたいのです。

 実は 私なりに研究を進めた結果

 間になる方法が見つかりました。」

「本当かい?」

「簡単なことでした。

 我々は 人間になるための細胞が

 2つに分かれて誕生した。

 これは ある性質によって分けられたのです。」

「ある性質?」

「善と悪。

 あなた達は 

 どんなに疎まれようが 人間を救おうとする。

 それはあなた達の性質だ つまり「善」。

 そして 私は人間の悪を解放することを

 自らの存在意義だと考えている。」


「難しい話はいいから簡単に いっとくれよ!

 あたしらが人間になるには どうすればいいんだい?」

「さっきも申し上げたでしょ。

 『人間は善と悪の両方を

 併せ持つ生き物だ』と。」


「まさか人間になる方法というのは…。」

「そうです。

 私という『悪』をあなた方の中に取り込むこと。

 それが唯一 人間になる方法です。

 さぁ…。

 悪を取り込みなさい。

 さぁ。」





嫌われても嫌われても人間を
助け続けるベムたちは
善の部分だけでできていたからなのか。

でも名前のない男は、
悪の部分を解放しただけ
だと言っていますが、今までの人たち
名前のない男がよけいなことしなきゃ
思いとどまってたよ。
ベロが懐いてた女性だって
名前のない男が接触しなかったら
あのまま家に戻ってたはずだし
そしたらそこに花をもったベロが
戻ってきてたはず。
ベラが好きだった男も
あのまま自首しようとしてたのに。
(他にどうしようもない人たちもいましたが)
夏目さんだってベムの想いをうけて
踏みとどまってくれたではないですか。

悪の心に支配されそうになっても
誰か大事な人がいてくれたら
思いとどまったり
よくあろうと努力したりできるのも人間。

・・と思うとベムたちが
悪を受け入れてもいいような気がしてきた。
この3人が悪の部分を受け入れたとしても
それに支配されてしまうとは思えない。
夏目さん一家や緒方博士たちが
そばにいてくれれば。

最終回どうなるのか楽しみです。
哀しいのは・・かんべんして。


善と悪のあたりで
思いだしたのが
萩尾望都さんの「城」でした。











2011.12.17 Saturday 23:11 | comments(0) | trackbacks(7) | 
<< バクマン。2 第12話 「経験とデータ」 | main | 海賊戦隊ゴーカイジャー 〜第43話 「伝説の勇者に」 >>









妖怪人間ベム EPISODE9:人間になるか?妖怪のままか?最終決断
善と悪・・・(-公-;)ムムッ 人間になるには、悪を入れ込まなくてはいけないだなんて・・・ 正義を愛するベム達にとって、それはどうだろ・・・ そうは言っても人間にはなりたいんだろうし・・・ そう考えると、人間なんて妖怪以下じゃん・・・ なので今の正義の気持ち
| あるがまま・・・ | 2011/12/17 11:19 PM |
ドラマ「妖怪人間ベム」第9話感想「人間に...
早く人間に-----------!!「あなたは何者なんだ!?」ついに3人の前に姿を現した名前のない男。彼が言った「兄弟」の意味とは?そして、人間になる方法とは・・・。だが、話をする前に...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2011/12/18 12:24 AM |
ドラマ「妖怪人間ベム」 第9話 感想「人間になるか?妖怪のままか?最終決断」
早く人間に-----------!! 「あなたは何者なんだ!?」 ついに3人の前に姿を現した名前のない男。 彼が言った「兄弟」の意味とは? そして、人間になる方法とは・・・。 だが、話をする前に、名前のない男は、緑色の液体をベムめがけて放ったのだ!! する
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2011/12/18 12:24 AM |
【妖怪人間ベム】第9話
言いましたよね。 私も、あなた達と同じように人間を救っているだけですよ。 つまり、私が背中を押すまでもなく、人間はすぐに悪へと傾くのですよ。 面白い生き物ですね、人間は。 善と悪が混在して...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2011/12/18 2:12 AM |
「妖怪人間ベム」第9話
悪を取り込む!人間になるための方法がやっと判明。だがそれは悪の心を受け入れることだった。ベムたちが憧れ続けた人間とは、いったい…。
| fool's aspirin | 2011/12/18 7:59 AM |
「妖怪人間ベム」第9話
善と、悪と… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201112170004/ BIRTH(初回限定盤2)(DVD付) Sean-D KAT-TUN ジェイ・ワン・レコーズ 2011-11-30 売り上げランキング : 222 Amazonで詳しく見る
| 日々“是”精進! ver.A | 2011/12/18 11:03 AM |
早く人間になりたい! 〜妖怪人間ベム・第9話〜
最終回まであと1話のこの話。 今回は全ての謎が解き明かされる。 今までの伏線がすべてちりばめられていたのはよかったな。 ?名前のない男の正体 柄本明演じる名前のない男は、今まで人間の負の念を増...
| 早乙女乱子とSPIRITのありふれた日常 | 2011/12/18 4:23 PM |