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ハングリー!第7話

第7話



麻生(稲垣吾郎)との勝負に負け、約束どおり、
店の名前を『ハラペコキッチン』に変えた英介(向井理)は、
麻生を見返すため、店を一流のフレンチレストランに
しようと躍起になる。しかし、コックコートを着て、
料理も上品で派手なものを作るようになった英介に対し、
賢太(塚本高史)と剛(川畑要/CHEMISTRY)は疑問を感じる。
そんなある日、太朗(大杉漣)が街中で助けた
フランス人男性を店に連れて来る。
実はこの人物、フランスのレストランガイド『マシュロン』の
覆面調査員だったが、調査員は決して身分を明かさないため、
英介たちはそのことに全く気付かない。
男は、太朗に勧められるまま、英介が作ったリエットや、
その日の店の賄いを食べ、一瞬にしてその味の虜になる。
一方、仕入れの途中に偶然麻生と出会った英介は、
新しい店の名前を笑い飛ばす麻生に「あんたのおかげで、
料理こそ俺の夢なんだって思えた」と感謝の言葉を
伝える。さらに、「いつかぶっ潰してやるよ。あんたの店」
と宣戦布告する。 ところが数日後、そんな英介に
早くもピンチが訪れる。
一流レストランを目指すことだけを考え、
毎日小言ばかり並べる英介に対し、
賢太と剛の怒りが爆発したのだ。英介は、反発する二人に
料理人の心得を説き、さらなる努力を求めるが、
賢太は逆に「お前の言う一流ってなんだよ」と英介を問い正し…。




麻生をみかえすため
本格的なレストランをめざすことにした英介。

コックコートも着て気合い十分。

「お前 どうしたんだよ?そんな格好して。」

「そんな格好って 普通のコックコートだろう。

 ネットで安く買ったんだ。

 お前らの分も そこにあるから着てくれ。」

「嫌だよ こんな全身 白いの。」

「俺もだ かっこ悪い。」

「かっこいいだろ!

 本来 シェフっていうのはこういうもんだ。

 清潔だし 料理作んのが うまそうに見える。」

「何で だめなんだよ 今のまんまじゃ。

 今までの俺らの感覚で

 適当に やってたからナメられたんだよ。

 服装も これからは もっと一流らしくいかねぇとな。」

「はぁ? お前 一流ってさ。」

「こんちは〜。」

内装もかえるためよんだ知人がやってきました。

「おぉ〜 待ってたよ 永谷。」

「へぇ〜 こんな店だったのか。

 ていうか 店名が ハラペコキッチンって あれマジ?」

「店の名前の話 すんのはやめてくれ。」

「あぁ どうも。」

「どうも。」

「俺の友達の空間デザイナーと内装屋。

 イメージ言えば予算内でやってくれるから。」

「ほぉ〜 まんま倉庫っすね。」

「あぁ〜。 まあ 開店前に内装とか配管とか

 慌ただしくやったんで 

全体的に ぐちゃぐちゃなんすよ。」

「ぐちゃぐちゃ?」

「もっと清潔感がないとな。」

「はぁ?」

「デートに使えて しかもファミリー客も

 安心して楽しめるような。」

「おぉ〜 デートとかファミリー客か。なるほどな〜。」

「何だ それ。ディズニーランドかよ。」

「しかし あったまくんな!

 俺らでやった内装ぼろくそ言いやがって。」

気に入らない剛たち。

はらぺこキッチンという看板を見つめ
思わず殴って割ってしまう英介・・
をみていた千絵。

フランスのマシュロンの調査員。

「ガストロノム・・

つまり 美食家になれぬ人間は

 生まれつき ものを味わう鋭敏な舌が

 備わっていないか あるいは

 腹を膨らませるためだけに

 ものを食べている人間である。

 彼らにとっては 

どれだけ おいしい料理も

 日本人のいう

馬の耳に念仏というやつなのだ。」


麻生の店にはいりました。

「間違いない。

 彼らはフランスのマシュロン社から

 出版される 

 レストランガイド

「マシュロン」の覆面調査員だ。」


柏木に自信をもつようにいう麻生ですが

『最高の食材に最高に美しい盛りつけ。

 準備は万端だ。 自信もある。

  なぜだ?』

「あの味の記憶が 舌を離れない。」


英介の料理を思い出しました。

まりあと電話で話す英介。

「えっ? レストラン 続けるの?」

「うん。母さんのレシピノート見てたら

 今まで わかんなかった味の出し方とか

 調理方法が いっぱいあってさ。

 新しいメニューどんどん作りてぇなって。」

「でも お店の名前も取られちゃったのに?」

「あぁ。 だから もっと勉強して

 一流のシェフになって

 いつか店の名前も取り戻してみせる。」

「そんな簡単にできることじゃないのに。」

「えっ? あぁ…。

「ごめんな 映画の約束。」

「ううん いいの。

 じゃあ 仕事中だから。」

微妙な雰囲気。
電話をきったあとためいきをつくまりあ。
英介ははりきって料理。

千絵と奈々。

「でもさぁ 友達として好きって微妙だよね。」

「でも 英介さん 大丈夫なのかな?

 ル・プティシュって名前ね

 英介さんと お母さんとの

 大事な思い出の名前だったみたいなの。

 だから ほんとショックだったんだろうなぁって。」

「ねえ もう いっそ 極めてみたら?片思い。」

「片思いを極める?」

「もう 開き直って 片思い 楽しむしかないよ。」

「うそ〜?できるかな? そんなこと。」

「できるよ。

 現実より想像だけのほうが楽しいって。」

奈々のほうもあまりうまくいってないらしい。

仕事相手にひきあわせようとする
白山にあいにきた拓。
おみやげは野菜・・。

熱心に料理をつくる英介、
まかないも美しいフレンチ。

「よ〜し 食え。」

「何か賄いが すごく芸術的。」

「けどさ 毎日 毎日こんなんじゃ飽きちゃうよ。」

「芸術的すぎて 何か食いづらいし。」

「我慢しろ。今後のメニューのための実験だ。

 俺もガキの頃はいろいろ 母さんの実験料理

 食わされて迷惑してた。

 でも本格的なフレンチ出すためには

 やっぱこういう努力が必要なんだよ。

 ほら食え!

 カニとホタテのアニス・オレンジ風味と

 スパイシーな ほほ肉の菜園仕立てだ。」

「いただきます。」

「普通にカレーとか定食が食いてぇ。」

「これも店を一流にするための第一歩なんだよ。

 お前も さっさと食えよ。今日から拓もいねぇし

 もっと倍速で てきぱきやんねぇと店 回んねぇぞ。」

「あっ そっか。 すみません。」

「どうだ?」

「う〜ん… これはちょっと変わった味だけど 

これは おいしい。

 今までと何か味が違います。複雑というか。」

「ですね。 このソース とうがらしだけじゃなくて

 ホットパプリカも入ってますね。うまみが すごく出てる。」

「おぉ〜 わかる?

 パプリカ入れて ちょっとスパイシーに作ったんだよ。

 うん。 想像してた味に近づいたな。

 でも 肉は もう少し歯応え残したほうがいいか…。」

睦子には好評だけど賢太たちには不評。

「まあ 確かにうまいのかもしんないっすけど
 
 全体的に上品すぎるんだよな。」

「あぁ… 飯にも合わねぇ。

 やっぱ 牛はすき焼きか焼き肉だな。」

「お前ら ふざけんなよ。それでもフレンチのシェフかよ。

 あぁ 後 賢太。

 今日から じゃがいものスライスは

きっちり2mmにしろよ。

 昨日のは2.1mmだった。

 あれだと火の通りが全然変わっちまう。

 あぁ それから 剛も。

 いわしの3枚下ろしに小骨が残ってた。 気をつけろよ。

 喉にでも刺さったら食事どころじゃねぇ最悪だ。」

「小骨なんか飯飲み込みゃ取れんだろ。」

「だから 飯 飯 言うのはもう やめろよ。

 フレンチは 本来 バゲットなんだ。

 来月からライスは廃止だ。」

「はぁ?何だと!」

思わず立ち上がる剛をとめる賢太。

「あぁ…。まあ… あの いけすかない野郎に

 いろいろ言われてお前が悔しいのはわかるけどさ…。」

「あぁ それから どっちか ソムリエの勉強してくれ。」

「ソムリエ?」

「ああ。 やっぱ ちゃんとした店には

 ちゃんと 酒と料理の相性がわかるソムリエが必要なんだよ。

 あぁ 剛がいいか。お前 酒強ぇしな。」

「まあ 酒が飲めんだったら考えてやっても。」

「よし!じゃあ 剛で決定な。」

「デザートは?ああ もちろん出すよ。

 本格フレンチはデセールが重要だ。」

「やった!できるかしら? 私。」

「あぁ 心配すんなよ 作んの俺だから。

 俺も これからは店ん中で

くそって言うのは なるべくやめる。

 だから お前らも開店前までには

 ちゃんとコックコートに着替えろよ。

 そうすりゃ店の雰囲気も変わるんだよ。」

「ん〜 そこまでむきになることねぇんじゃねぇか?

 今だって少ないけど常連客だっているしさ。」

「俺は 今度こそ この店を

 誰にも文句 言わせねぇ 

一流の店にしてぇんだよ。」


『新しいお料理はとてもおいしかった。

 でも 私は何だか緊張してしまって…。

 胸がドキドキというよりも

 ざわざわはらはらしてしまって…。

 せっかくの ごちそうの味がわからなかった。』


マシュロンの調査員は
ガステレアについての報告書を作成。

「ガステレアは 閑静な住宅街と調和した

 現代的な一軒家レストランである。

 シェフはマスコミでも活躍する 

 有名レストランオーナー麻生氏が

 リヨンの名店ラ・フランチェスカのちゅう房から

 引き抜いた柏木一平氏。

 伝統を踏まえながらも時代を捉えた

 モダンな料理は実に色鮮やかで眼福。」

そのときそばにいた白山とぶつかって
メガネを落としてしまい
さらに自転車がぶつかってきて
メガネもこわれてしまいました。

そこへ声をかける太朗。

「どうされましたか? ムッシュ。」

厨房の雰囲気が悪く
盛り上げようと、賢太に結婚の話を
ふる睦子と千絵。

「賢太さん。 結婚のお話はどうなってるんですか?」

「あぁ〜… ああ あの 桃子がさ

 決まったからにはなるべく早めに

 結婚式 挙げたいなんて言いだしてさ

 今 慌てていろいろ探してるとこです。」

「へぇ〜 結婚式かぁ。いいですねぇ〜。」

「どこがいいかしら。教会とか リゾートホテルとか?」

「おっ リゾートとかもいいんじゃない?」

「だめだ。今は店の大事な時期だぞ。」

賢太ものってきたのに
水をさす英介。

「あっ そうだ。 お前 ここで レストランウエディングやれよ。

 ほら よくあるだろ。しゃれたフレンチの店とかでさ。」

「はぁ?誰がやるかよ  こんなとこで。」

「こんなとこって 何なんだよ。」

「はぁ?俺はな せっかく結婚するなら

 ちゃんとした場所でちゃんとした

 ロマンチックな式してやりてぇんだよ。」

「何がロマンチックだ お前。昔っからそうだよなぁ。

 中学んときもよ 好きな女にオルゴール内蔵型の

 縫いぐるみプレゼントするような

 そういう男なんだ お前は。」

「うっそ。かわいらしい。」

「うるせぇな。

 お前が俺にくれた 初めての誕生日プレゼントなんか
 
 エロビデオだったじゃねぇかよ!」

「最悪。」

「まあ まあ 2人共 落ち着いて。」

「そうですよ。 あっ そうだ!

 じゃ 皆さんは 中学校の頃から仲良しってことですね?」

一瞬、間が・・。

「べつに 仲なんか良くねぇよ。

 たまたま中学一緒で一緒にバンド組んでで

 去年は 一緒にインフルエンザにかかって

 お互いのけつに座薬を入れ合った程度の仲だ。」

「俺がお前に入れてやったんだぞ。」

「いや 俺だろ。 」

「俺のは こいつだよ。」

「いや 俺はお前には 絶対 入れられてねぇ。」

「いや 俺がお前に…。」

「何て どうでもいい痴話げんか。」

そこへさっきのフランス人をつれて
やってきた太朗。

「おい おやじ。 怪しいおっさん連れ込むんじゃねぇよ。」

「怪しいとは何だ。こちらの方は…。

 あぁ 誰だか全く知らんが 眼鏡が壊れ

 自転車に はねられで 通りすがりのビルの清掃員に

 バケツの水をこぼされてしまった

 たいへん気の毒な方なんだぞ。」

「えっ それは大変。タオル持ってきますね。」

「失礼ですが あなた ご職業は?」

「あっ 私…。」

『マシュロン調査員は どんな場合であっても

 身分を明かしてはならない。』

「ただの怪しいおっさんです。」


「ほれ 見ろ。 やっぱ怪しいじゃねぇか。」

「まあ まあ そう言うな。

 フランス人には いい人が多いんだ。

 まあ まあ お座りください。」

タオルをわたして
きゅうりをすりおろす千絵。

「すりおろした きゅうりの汁って

 切り傷に よく効くんですよ。

 くんくん!うん この朝 取れたきゅうり

 みずみずしくってすっごくいい匂い。

 早く治りますように。」

「はっ。 君も ガストロノムだね。」

「ガストロ… ノム?」

「はっ メルシー。

 小さな かわいい ガストロノム。」


料理する英介。

「よし。

 あっ かぼちゃと かぶの追加 欲しいな。

 手 空いたら 誰か大楠農園まで取りにいってくれ。」

しかし二人とも無視。

「おい 何なんだよ!何で 最近 そういう反応なんだよ。

 俺が何かしたか!?ちっ!」

「じゃあ 私が行ってきましょう…。」

「いや 睦子さんは いいよ。開店準備あるだろ?

 いいよ 俺が行く。おい 千絵 手伝え。」

千絵とふたり、でていきました。

ワインをそそぐ太朗。

「さあ 遠慮なくなくお食べください。

 ここはフレンチレストランなんですから。」

「フレンチ? ほんとに?」

「ええ。 どうぞ ごゆっくり。」

「なんと 口溶けのいい豚の脂!

 このシェフの料理が もっと食べたい!」


「えっ もっと食べたい?

 タダで出していい料理なんてないっすよ〜。

 英介も出かけちゃったし。」

「何だか ちょっとずうずうしいフランス人ですよね。」

「そう言わずに 何とか頼むよ。

 すごくいい気分になってくれてるんだ。

 日仏友好のチャンスと思って。」

「いや そんなの知らないっすよ〜。

 あっ そうだ。お前 昼の賄い 食わなかったよな?」

「ああ。 あんな 外国人が食うようなもんばっか

 毎日 食ってたらお前 デブるだろ?」

「よし あれでも出しとくか。」

畑にいそぐふたり。

「急げ 千絵。」

『想像してみよう。

 片思いのだいご味は想像力だ。』


妄想スタート。

「急げ 千絵。 もう映画始まるぞ。」

「待って 英介さん。足 痛い。」

「くそ。 新しい靴なんか履いてくるからだろ。」

千絵の頭をやさしくなでて

お姫様だっこしてくれる英介。


「きゃっ!ちょっと やめて恥ずかしい。

 うるせぇ 黙って つかまってろ。」

「ダメだ・・

 ありえなさすぎて いっそ むなしくなってきた。

 …っていうか私の想像力ってなんて貧困なの。

 小学校のときに読んだ少女漫画レベルか…痛っ!」

立ち止まっていた英介の背中に
ぶつかってしまいました。
その前には麻生が。

「やあ。店の名前

 ちゃんと変えてくれたようだね。

 ありがとう。

 残念だよ。

 フランス料理というのは

 伝統を守りそれを発展させていく芸術。

 それに対してロックの衝動は反逆 反抗。

 いわば 破壊の芸術だ。

 君がその手をロックにささげた時点で

 君のシェフとしての腕や感覚も

既に一度 死んでしまったんだ。

 ハラペコキッチンか… はははっ。

 我ながら あの店の風貌にマッチした いい名前だ。」

「ふっ…。

 ちょうど良かった。

 俺も礼が言いたかったんだよあんたに。
 
 あんたのおかげで心から思えたんだ。

 料理こそ 俺の夢なんだってね。

 あぁ〜 曲 作ってた頃のこと思い出したよ。

 どんな歌詞がいいかリズムがいいか。

 どうやったらもっとソウルが伝わるか

 気持ちを奮わせることができるのか。

 変わらねぇな〜 料理も音楽も。

 そういう思いは全然 変わらねぇ。

 シェフって仕事がそんだけ
 
  男のプライドを懸ける

価値のあるもんだってことを

 あんたの話 聞いてて改めて気付いたんだ。

 ふっ… 今はさ 料理のこと

考えんのが楽しくてしかたねぇよ。

 全部 あんたのおかげだ。ありがとな。」


決して負け惜しみじゃない。

「そうか。 自信たっぷりだな。」

「ああ。

 いつか ぶっ潰してやるよ。」

去っていった英介をみおくりながら

「それは面白いジョークだな。」

とつぶやく麻生。

帰り道。
リアカーをひきながら話す
英介と千枝。

「ねえ 英介さんって どんな歌 作ってたんですか?」

「あっ 何だ? いきなり。」

「だって そんなに 歌詞とか

 メロディー 一生懸命考えていたなんて。

 前に拓さんにCD借りたときに

 もっとちゃんと聴いとけば良かったな〜。」

「はぁ? お前 聴いたのかよ。」

「聴いたんだけど 風邪ひいてたときだったから

 あんまり覚えてなくて。

 もっかい聴かせてくださいよ。」

「あほか。お前には二度と聴かせねぇ。」

「何で? じゃあ 今 歌ってみて。」

「ふざけんなよ。 何で俺がお前に。」

「あっ もしかして あれラブソングだったとか?」

「うるせぇ!くっちゃべってねぇで 

 ちゃっちゃ押せ おら。」

「あっ てれてるラブソングなんだ。」

『英介さんの新しい表情を見る度に

 お料理に対する情熱を聞く度に…。

  どんどん どんどん好きになっていってしまう。』

「俺もお前が好きだよ」

といってくれた英介の言葉を思い出す千絵。

『英介さんの彼女は

 なんて幸せな人なんだろう』

まりあは川和といっしょに映画に。

「未来が想像できなくて怖いの。」

「全く想像できないのよ 

シェフと結婚する自分が。

 ミュージシャンなら想像できたのよ。
 
 たとえ売れなかったとしても

 心から応援できたし

 夢を追ってるのもすてきだと思ってた。

 それに 私 彼の歌が大好きで。」


「また のろけ?でも レストラン経営者と結婚するなら
 
 店を一緒に手伝うぐらいの気じゃないと。」

「だからそれが想像できないのよ。

 大体 何の根拠があって

 レストランが成功すると思ってるのか

 理解できない。実は親も ちょっとあきれ気味で。」

「そりゃ 親も心配するだろうね。 あんな店じゃ。」

「若い子が観るような恋愛映画ならいいのよ。

 出会って いろいろあって 
 
 思いが通じあって 結婚みたいな結末でも。

 でも 大人はそうは いかないじゃない。

 生活のこととか 家族計画とか 保険や老後だって。

 30になったのに まだそういう感覚が全然ないの 彼。」

「でもさ これって思いっ切り 

そういう感じの恋愛映画だよ。」

「いいの。 だから せめてこういう所では
 
 思いっ切り夢を見ないと。

 それが大人の女ってものよ。」

神社で一休みしながら愚痴を言い合う剛と賢太。

「あぁ〜何がレストランウエディングだ。」

「あぁ〜俺も ばからしくなってきた。
 
 ソムリエのカル何とかとかピノ何とかとか。

 俺は3文字以上の片仮名は

覚えねぇ主義なんだよ。」


「ソムリエ 言えてんじゃねぇかよ。」

ww

「誰だって入れる店にするつったじゃんなぁ。

 そんな しゃれた一流の店やりたいんだったら

 最初から俺ら誘うなって話だよ。」

「昔は面白かったよな。毎日 あの倉庫で練習して。」

「あぁ…3人共 ど下手だったけどな。」

「去年のミリオンフェスさえ受かってりゃ

 俺たち もうちょっとはどうにかなったのかな。」

賢太、何かへん。

「どうした?」

「いや 何でもねぇよ。」

かくしごと?」

英介にはらぺこキッチンの看板の
アイデアをみせる太朗。

「ん〜 どれも いまいちだな〜。

 大体 ハラペコって名前自体
 
 どうやったってかっこよくなんねぇんだよ くそ!

 あぁ〜 じゃねぇ くそはやめたんだ くそは。」

「そうか? 私は案外 この名前

 あのレストランに似合ってると思うぞ。」

「はぁ? ばかにしてんのかよ。」

そこへ拓も帰宅。

「たっだいま〜!ねえ 聞いて。やったよ やった やった。

 あんね 男女混合のメロデス系のバンドに

 入れるかもしれないって。」

「いや お前にメタルは無理だろ。」

「そう? スクリームとかさ ガテラルとか

 練習しといたほうがいいかな?

 んんっ… あっあっ あっ おっ あっ…。

 あっ そうだ。千絵ちゃん 店で どう?

 うまくやってる?」

「あぁ〜 まあ どうにかな。

 あいつ 真面目だし。」

「ふ〜ん。そっか。

 よし!じゃあ 俺も頑張ろっと。」

だけどやっぱりダメでした。
ボーカルは女でいくことに。

「大体 あんたが悪いのよ。

 あんたがROCKHEAD ちゃんと頑張ってたら

 今だって英介たちも レストランなんて

 素っ頓狂なことしないで音楽 続けたかもしれないでしょ。」

「そうすか? いや 英介は…ふっ…

 今のほうが合ってんじゃねぇかな。

 いや だって ほら英介の料理って マジうまいし

 それに あんだけ 熱狂的なファンに

 なってくれる子もいるんだし。

 ふっ…あんなに純粋に ほれられて

 あいつも幸せだよな。」

そこへやってきたプロデューサーの鶴見。
ミリオンフェスの審査員もしているそう。

「で ほら 他のメンバーみんな どうしてる?

 ほらあの背の高いベースの子とか。」

「あっ あぁ…。 あの もうみんな 

 一応 音楽は やめて コッ…

いや シェフになりました。」

「えっ… 音楽やめたの?」

「はい。」

「そりゃおかしいな。」

「はい?」

畑にきた英介。

「拓 来てたのか。」

「うん カリフラワーの収穫手伝ってくれたよ。」

「しばらく休む つってたのに

 野菜の成長が気になるからって 

 時々 見にきてくれるんだよ。ほんと 感心な若もんだ。」

「拓が女のこと以外に 興味持つなんてな。」

「有機栽培30年 

 元気な野菜を作りつづけてきた我が農園の

 魅力に気付いてくれるとは英介君も

拓君も ほんとに…。」

「お目が高いよな。」

「でもさ 父ちゃん。
 
 拓さんって姉ちゃんのこと好きなんじゃない?」

「あぁ?」

「あぁ?何だ そりゃ?」

厨房にいる英介たち。

「坊ちゃん。 昨日のフランスの方 あの賄いの余り…

 じゃなくて 坊ちゃんのお料理

 すごく褒めてらっしゃいましたよ。

 特に あの牛ほほ肉の赤ワイン煮。」

「そうなんですか?」

「ええ。 旦那様も もしかしたら あの方は

 かなりのガストロノムじゃないかって。」

「ガストロノムって何ですか?」

「フランス語で美食家のことだ。」

「へぇ〜 本場のフランスの美食家に

 喜んでもらえるなんて すごいじゃないですか。」

「まあ 俺としてもあれは自信作だったからな。」

だけどそれにケチをつける剛と賢太。

「まあ ただの変なおっさんだったけどな。」

「だよな。 タダであんだけ食ってったんだから

 どんな料理だってそれなりに褒めんだろ。」

ついにキレた。

「おい!なんなんだよ。

 いちいちつっかかってきやがって。」

冷蔵庫をあけてまた文句。

「誰だよ。 葉ものは上の段に置くな つったろ。

 冷え過ぎるとな風味が落ちるんだよ。

 こういうのもちゃんとラップしとけよ。

 つうか けつ かいたらちゃんと手洗えよ!」

「うるせぇ!お前 俺の母ちゃんか。」

「ここは俺の店だぞ。 命令には従え。

 コックコートも今すぐ着ろよ。今すぐにだ!」

「悪ぃけど着る気なんかねぇよ。

 俺たちは本もんのフレンチシェフじゃねぇからな。」

「あぁ?」

そこへ拓もやってきました。
バンドがだめになったから
明日からバイトに戻ることに。

3人は険悪なまま。

「なあ 英介。

 俺ら 今までみたいに 

気楽に楽しくやっていきてぇんだよ。

 それを何で 毎日 毎日

 お前の小言 聞きながら 

働かなきゃなんねぇんだよ。」


「気楽に楽しくやってるだけで

 一流になんか なれるわけねぇだろ。

 普通 料理人っつうのはなちゅう房に立つまでに

 1万本は にんじんの皮 むいて

 1万匹はえびの背わた 抜いてんだよ。

 お前らも少しくらい努力してくれたって

いいじゃねぇか。」


「努力なら してるだろうが。

 俺らなりに精いっぱい やってんだよ。

 じゃあ 聞くけどな

 お前の言う その一流ってのは 

一体 何なんだよ。」


「あぁ? 俺の言う一流?」

CLOSEの札をだして
外のベンチにすわる賢太。
そこへ千絵がフォローに。

「あの 英介さん悪気はないと思うんです。

 でも今は お店の名前取られたのがショックで…。」

「わかってるよ 千絵ちゃん。

 それに俺だってあいつの料理は好きで…。

 バンド諦めて レストラン継げばって

言ったのも俺なんだ。」

「えっ?」

「バンドの練習のときにさ 腹減ると

 あいつがラーメンとかチャーハンとか

 ちゃちゃちゃ〜っと作ってくれて

 それが めちゃくちゃ うまくてさ。

 はぁ〜…でも 本格フレンチなんて。

 今の英介は 何か俺らにとって遠いっていうか。」

「そんなことないです。

 賢太さんたちには一番 心を許してて。

 だから わがまま言っちゃうんじゃないかな。

 私も親友にはわがまま言いまくりですよ。

 今日は 付け麺が食べたいとか

 絶対 あの店のパスタがいいとか。」

「何だ 食いもんの話ばっかだな。」

「ふふふっ。」

「ありがとな。」

そこへやってきたまりあ。

「ねえ この名前 本気?「ハラペコ」って… 。」

中へはいって千絵のことを気にするまりあ。

「彼女 新しいバイトさん?」

「そうそう そうそう…。」

千絵をひっぱってくる拓。

「なんと 英介に 胃袋とハートを

 がっつり つかまれちゃってる

 女子大生の千絵ちゃん 二十歳 よろしくね。」


「ちょっと やめてください。」

「へぇ〜 そうなんだ。」

「いえ あの〜 私は ただ

 英介さんのお料理が好きなだけで。」

「そう。

 でも シェフは恋人にすると

 あまり いいことないの。

 忙しいし 最近は手料理作る気にもなれないんだ。

 ほら 彼のほうが うまいと思うと気が引けちゃって。」

「そうですか。

 失礼します。」

今度は千絵が拓を無理やりひっぱっていきました。

「もう 何で あんなこと言うの。」

「だって ほんとのことじゃん。

 まあ べつに片思いでいいならいいけど

 もっと積極的にいかないと その恋 終わっちゃうよ。」

「でも…。」

「それともすっきり終わらして 

俺と恋でもする?」


「はい?

 何言ってんですかもう冗談ばっかり。」

それをきいていた英介。

「ふ〜ん。 あいつが千絵のことをね。」

まりあはかなり今のことをきにしているようす。

麻生のレストラン。

「今日もマシュロンからの連絡はなかったのか?」

「えっ あっ… あぁ はい。 まだ。」

「審査に通っていた場合 3日以内に

 マシュロンの調査員から 

直接 連絡が来るのが通例だ。

 今日で3日目。」

「ということは もしかして・・。」

英介の料理を思い出して
立ち上がる麻生。

そのマシュロンの審査員たち。

「はあ〜もう一度 あの味が 食べたい。

 あれこそ 星に値する味だ!」

「このあとのスケジュール確認しますね。」

白石と鶴見。

「これが 秋にオーディション用に送ったDVDです。」

「そうそう このバンドだよ。俺 この映像見てすぐに

 連絡したんだ。確か ギターの…。」

「賢太?」

「あぁ そう。 この彼に。」

「うそ…じゃあ 合格してたってこと?」

「ねえねえ 白山ちゃん君のほうから

  もう一度彼らに話してみてくれないかな?

 音楽の道で やる気はないかって。」

「もちろんです。 お任せください。」

剛たちがやってくると
英介は内装の打ち合わせ中。

BGMもかえるようにいわれました。

「何だかんだいっても フレンチはムード重視だしさ。」

そこへまた麻生が・・。

クラシック音楽が流れる店内。

「おう なかなかいいだろ このデザイン。」

「いや 気に入らねぇな。

 その絵も この音楽も。」

と賢太が音楽をとめました。

「何だよ また文句かよ。」

「あぁ。俺らは お前みたいに 

料理の学校も行ってねぇし

 食材や調理の常識もねぇ。

 ほんとは興味だってねぇよ。

 それでも お前と一緒に店やるっつうのは

 面白そうだなと思ったから ここまで付いてきた。

 でも お前がこれ以上店変えるっていうなら

 正直 もう つきあってらんねぇよ。」

「俺もだ。」

「お前ら 何言ってんだ?」

「お前だって言ってたじゃねぇか。

 いけすかなくない店にしたいって。

 それが お前のやりたい店だって。

 それなのに何だよ。

 あんないけすかないやつの影響受けて

 こんな曲かけやがってよ。」


「何してんだよ。」

「何が2.1mmだ。

 何がソムリエだよ。 くだらねぇ。

 飯なんか燃料と同じだろ。

 食えりゃ 何だっていいんだよ!」


「おい お前 今 何つった。」

「だって そうだろ。 料理なんか作って

 食って 皿洗ってくそになって

 出てくる その繰り返しだろ!

 そんなもんが一流だとか二流だとかくだらねぇよ

 ほんと くだらねぇよ!」


「てめぇ ふざけんなよ こら!」

「痛ぇな!この野郎!」

英介が賢太を殴り、賢太もやりかえし
ケンカが始まってしまいました。

「つうか 久々に見たなこいつらの けんか。」

と拓。
じっとみている剛。

店にはいってきて勝手ににんじんをかじる麻生。

店までやってきたマシュロン。

「『ハラペコキッチン』?まさか… ここが?」

「ああ この香りだ。」

「ボンジュール!」

とはりきってはいってきたのに
中ではケンカが・・。
そのままでていってしまいました。

「夢だ・・。

 … 私は あの日きっと夢を見たんだ。」


「今日の予定は和食の店が3件です。」

「和食か… いいね。」

「そうか あはははっ 笑えるな。

 マシュロンが ガステレアではなく

 まさか この店に来るとは。」

とつぶやく麻生。

ケンカをとめにはいる千絵。

「やめてくださいよ!!」

「謝れ。 はぁはぁ…今すぐ謝ったら許してやるよ。」

「誰が謝るかよ。

 辞めてやるよ。こんな店 

 こっちから 辞めてやるよ!あぁ!」


賢太と剛、でていってしまいました。

「おい 英介。追っかけろよ。」と拓。

「そうですよ今なら まだ間に合います!

「くそっ。」

「これで良かったんじゃないのか?

 離れて正解だと思うよ。  

 もし君が 本当に

 一流のフレンチシェフに

なりたいと思ってるならね。」


「どういう意味だ?」

外へでておいかける英介。

またにんじんをかじる麻生。



一流のフレンチをめざす英介と
賢太たちが衝突。
賢太たちの言い分もわかるし難しいなあ。
ロックが流れる店内と
クラシックじゃめざすところがまるで違う。

中学生のときからの仲間だし
このままってことはないと思うけど
英介もちょっと麻生に負けまいとする
気持ちが強すぎて今こうなってるとと思うので
なんとかうまくいけばいいけど。

千絵の恋心はとまらず。
千絵のことを好きな拓はちょっと切ない立場。
まりあはライバル登場でまた英介に心戻るか?
女子大生二十歳、って言葉はささるだろうなw

売れないミュージシャンより
シェフのほうがどうみても
親からしたら安心だと思うんだけど。

麻生は自分の中の埋められないものを埋めようと
必死であがいているみたい。
予告で英介をしっかり抱きしめてて
その誘い文句に笑った。

マシュロンは残念でした!


山手英介  向井 理 
大楠千絵  瀧本美織 
橘まりあ  国仲涼子 
住吉賢太  塚本高史 
平塚 拓  三浦翔平 
藤沢 剛  川畑要(CHEMISTRY)
白山祐希  鈴木砂羽 
海老名睦子 片桐はいり
和泉佳奈  宮地真緒
柏木一平  石黒英雄
東 則夫  田山涼成 
戸塚 杏  林丹丹 
高木奈々  山下リオ 
大楠佐助  佐藤勝利(SEXY ZONE)
大楠義明  橋本じゅん
山手華子  片平なぎさ 
山手太朗  大杉漣 
麻生時男  稲垣吾郎






2012.02.22 Wednesday 00:19 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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