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ハングリー!第10話

第10話



麻生(稲垣吾郎)から引き抜きの話を持ちかけられた
英介(向井理)は、賢太(塚本高史)と剛(川畑要/CHEMISTRY)も
『麻生コーポレーション』の社員に採用するという条件を聞き、
戸惑う。麻生は、英介にフランスで2年間修行をさせた後、
同社の11番目のレストランの料理長にすると宣言。
さらに、店を任せる際には『ル・プティシュ』の店名を返上し、
賢太と剛も従業員にすると約束する。
その夜、『ハラペコキッチン』には通算300人目の客となる
金沢亜矢子(矢田亜希子)が来店。歓迎ムードをよそに、
亜矢子は「この店、閉めてもらえますか?」と英介に苦情を。
実は、亜矢子はレストランの建物の大家で、
自分の海外滞在中に、勝手に倉庫をレストランに
変えられたことに怒っていた。料理を認めてもらい、
どうにか発言を撤回させようと真剣になる一同。
しかし亜矢子は味オンチで、英介の料理に
興味を示すどころか、持参した調味料を
大量にふりかける始末・・・。
そんな折、拓(三浦翔平)が新たに結成する
バンドの一員として活動することが決定し、
睦子(片桐はいり)も離婚調停が成立して福岡へ行くことに。
メンバーが店を離れることに一抹の寂しさを感じる
英介だったが、その様子を見た賢太と剛から
フランス修行を勧められる。翌朝、英介は、
ある決意の表情で厨房に立っていた。




英介を誘う麻生。

「僕と一緒に働いてほしいんだよ。

 これは プロポーズだよ。

 山手英介君。

 信じてないって顔だな。

 まっ 普通に言っても 
 
 納得するわけはないと思ったから

 前もって いろいろと根回しをさせてもらったよ。

 君には まず 何よりも早く 

 本場フランスに行ってもらうつもりだ。
 
 リヨンのレストラン アラン・ラカン。
 
 去年 ギログーミロで20点満点中

 18点を取った 

 今 フランスで最も勢いのあるレストランだ。

 君は まず2年間

 そこで一からフレンチの修業をする。」


「俺がフランスで修業?」

「そうだ。 それから少し前に

 君の大事な仲間とも話をしたよ。」

賢太と剛を麻生コーポレーションの社員として
正式採用したいと高給を提示。

「僕は フランスでの修業から戻ってきた君を

 その軽井沢に新しくオープンさせる

 麻生コーポレーション11番目の

 レストランの料理長にするつもりだ。」

「はぁ?」

「そのレストランの名はル・プティシュ。

 その名を君に返却させてもらおう。

 もちろん君が その名にふさわしい

 洗練されたシェフに成長すればの話だがな。」

「何で 今更そんなこと。」

「ははははっ。

 こんなことは言いたくなかったんだが…。

 あれから僕は

 君の味が忘れられなくなった。」


のぞき見している佳奈や杏。

「忘れようとしたよ 何度も。

 あんな男に
 
 心を奪われるはずがないと思い込もうとした。

 認めたくなかったんだよ自分の気持ちを。

 でも…。」


英介に近づき手を握る麻生。

「僕の負けだ。

 もし 君が 僕と一緒になってくれるなら

 今までの数々の非礼をわびよう。

 だから僕のプロポーズを受けてほしい。」


このまぎらわしい言葉に女子二人完璧に誤解w

「何てこと…。 あぁ…。」

「はぁ… もうだめ」

「そうだ それから 君の料理には

 あの大楠農園の野菜が不可欠だから あの農園とも…。」

野菜を売ってくれといっていたのは
邪魔をするんじゃなくて英介のためだったのかー!

「ふざけんな。

 今更 んな 頭下げられたって受けられるか んな話。」

「山手英介。

 君は もっと たくさんの人に

 自分の料理を食べてもらいたいと思わないのか?

 もっと おいしいものを作り

 日本中を いや 世界をうならせたいと思わないのか?」

「ばかにすんなよ。 何で俺が。」

「待ってるよ。

 僕は待っている。」

麻生は帰っていきました。

店に戻った英介。

「あいつ本気かよ。」

「そりゃ本気だろ。俺らにまで話しにくるんだから。」

「いや ちょっと待て。 俺そんな もうかる話 来てねぇぞ。」

と拓。

「お前 バイトだからだろ。」

「そっか。」

「で お前ら 何て返事したの?」

「えっ?それは断ったって。

 たとえ 今の給料があいつが言ってた額の

 半分しかなかったとしても。」

「そうそう定休日が全然なかったとしてもな。」

「交通費も出ねぇし福利厚生とかも全然ないし

 店の名前が 定食屋みたいな

 恥ずかしい名前だったとしても

 俺は お前とここでやるのが楽しいって。」

「悪かったな 何の嫌みだ それは。」

「ふふふっ…。

 まあ でもやっぱ あいつ すげぇな。

 うまいもんに対する情熱がマジ 半端じゃねぇよ。」

「だよな〜。」

「あっ… あのさ 英介。」

と拓が何か言おうとしたところへ
睦子さんがスーツで登場。

「あれ? むっちゃん 早くねぇ?

 …つうか 何か服装 違ぇし。」

「確か今日は離婚調停じゃなかったっけ?」

「ええ。先ほどまで6度目の調停で。

 それで待ち時間に つらつらと手帳を見ながら

 過去の記憶を遡っていたら私 あることを発見したんです。

 実は私こちらが開店してから

 毎日いらっしゃるお客様の数を

 チェックしていたんですけれど

 昨日で なんと287名になるんです。」

「へぇ〜 もう300人近く来てんの? この店。」

「そうなんですよ!だから 今日13番目に

 いらっしゃるお客様がお店が

 開店してから300人目のお客様ってことになるんです。」

「300人目か それ めでてぇな。

 あっ じゃ せっかくだからさ

 その300人目の客に何かサービスでもするか。」

はりきって考えるみんな。

「よし!じゃあ 料理と酒とデセールをサービスしよう。

 で 拓と睦子さんで盛り上げてほしい。 いいか?」

「了解。わかりました。」

「300人目かぁ〜。どんな客が来るか楽しみだな〜。」

「あっ そうだ 英介。」

「あの… 俺 千絵ちゃんとつきあうことにしたから。」

「えっ?」

「千絵さんが拓さんと?」

「うん。つうことで みんな よろしく。」

「おい お前 大丈夫か? 

 また 何股もかけたり泣かしたりするんじゃねぇだろうな。」

「ばかだね〜 俺 もう25だよ。

 もうね楽しむだけの恋は 卒業っつうの?

 それに けっこう今回はマジなんだ。

 だから 心配すんなよ。 なっ?」

「いや 心配なんて べつに…。

 まあ 良かったな。 うん。うん。」

「でも 拓と千絵ちゃんって意外だったよな。」と賢太。

「ですよね。 でも良かったんじゃないですか?

 お若い方同士ってことで。」

「これで 俺だけフリーか。寂しいな。

 これな… ほんとに。」

「芋はいいから よし 集まれ!よし。」

円陣。

「開店して すぐのあの体たらくから考えたら

 300人目の客が来るなんて奇跡みてぇな話だ。

 それもこれも うまいもん食って 幸せになってもらいてぇって

 俺らの気持ちが少しずつでも客に伝わってるってことだ。」

「しゃ〜!」

「今日も この世の食いもんに感謝をしつつ

 300人超えに向かって突っ走ろうぜぇ〜!」

「おぉ〜!」

『その300人目の客が 

 俺たちと この店の運命を変えることになるとは…。

 このときの俺たちは もちろん全然知らなかった。』

畑にいる千枝と奈々。

「つきあってって言われちゃった。」

「えぇ〜!?」

「しっ!どこで家族が聞いてるかわかんないんだから。」

すぐそばで父と弟がきいてますw

「いや 何それ!

 はぁ〜 もう ずるい〜。ずるいよ 千絵。」

「私も正直言うとちょっとうれしかった。

 かなり心折れてたから。

 英介さんに片思いのうえに自滅して。

 そんなときに拓さんが優しくしてくれて。

 何か すごくほっとしたの。」

「羨ましすぎる。」

「羨ましいって…。

 その前に失恋してるんですけど 私。」

父と弟がきいてるのがみつかり
あわててごまかす父。

「千絵 お前…あの店 なくなんだってな。

 こないだの人 あの人何つったっけ? あの…。」

「麻生さんだよ。その人から連絡があってよ

 安心して ここの野菜も全部 卸してくれってよ。」

「えっ? うそでしょ?」

お店ではもうすぐ300人目のお客さん。
かわいい女の子を期待する中
やってきたのは太朗でした、、

「どうしたんだ?初めてじゃないか?

 みんなで私を出迎えてくれるなんて。」

「どうする? これ。」

「もちろん ノーカウントだろ。

 客じゃねぇんだから。」

そして今度のお客さんこそ300人目。
きれいな女性でした。

「いらっしゃいませ お客様 いや すばらしい。

 いや お客様 当店オープンして以来

 300人目のお客様になります!」

クラッカーをならし拍手でお出迎え。

「何これ?」

「えぇ〜栄えある300人目のお客様には

 当店より本日特別サービスがございます。」

「私が300人目?

 このお店 いつからですか?」

「えっ? あぁ…今年の初めぐらいですね。」

「ふ〜ん。じゃあ 3カ月ぐらいか。店長は いる?」

「あぁ 俺っすけど。」

「もうかってるんですか? このお店。」

「えっ?いや〜 いや まだまだですよ。

 口コミとか 常連のお客さんたちのおかげで

 ようやく 少しずつ軌道に乗ってきたところで。」

「そう。 軌道に乗ってきたとこ 悪いんだけど

 このお店すぐに閉めてもらえます?」

「えっ!?」

「ここ 本当は倉庫でしょ?

 食べる所でも 大音量の音楽をかけて

 騒ぐような所でもないじゃない。」

「いやいや でも今は もう既にレストランだし

 保健所から営業許可も もらってるし。」

「そうねぇ〜。いろいろ手間かけたのに残念だけど

 私ね この倉庫の持ち主。

 つまり 大家なんですけど。」

「大家・・さん。」

「はっ?」

みんな困惑。

「何てこった〜。300人目が大家だったなんて。」

「美人だと思ったのに最悪な女だ。」

「どうすんだよ俺たち 追い出されちゃうの?」

「でも もしかしたら…もしかしたらだよ?

 料理食ったら 考え方変えてくれるんじゃねぇかな。」

「えぇ?」

「あら? 案外 おいしくていいお店じゃない? みたいな。」

「そんな都合のいいこと あるかよ。」

 でも…。」

「よし…。」

「みんな しっかり頼むぞ。」

「よし。」

もう一回肩を組み、手を合わせ
料理を作りました。

「さあさあ これを食べれば きっと

 大家さんの心も ほっこりします。」

あつあつ鍋のタラとじゃがいものポトフ。
 
すると持参のマイ調味料をとりだし
それをかける大家。

「もともと ここは 食料倉庫という条件でお貸ししたんですよ。

 それを こんな勝手に…。

 それに 夜遅くまで営業してるっていうし

 ご近所にも迷惑なんじゃないですか?」

「あの女… 何しやがるんだ!

 俺が手間ひまかけて作ったポトフ!」

「落ち着け 英介。落ち着け 落ち着け。」

「ケチャップ 頂けますか?」

「ケチャップ?」

「それで いつ立ち退いていただけますか?」

「あれって もしかして…。」

「いわゆる 味音痴ってやつだ。」

「何だよ それ… もう絶望的だよ。」

「くそ。」

不動産屋へいく太朗。

「私 レストランにするってお話 しましたよね?」

「あぁ はい。あっ あった あった。

 えぇ〜 イギリス赴任中の持ち主さんには

 話は通していたんですがね

 先月 離婚されたんですよ。

 で あの土地と建物の名義が 

 奥様に渡ることになるらしいんです。

 あいにくですが契約の切れる夏までには

 立ち退いていただいたほうが 良いかと。」

「そんな…。」

大家にあって頼む英介。

「どうか お願いします。

 俺たちのレストラン続けられる場所は

 あそこしかないんですよ。」

「また その話ですか。そんなに何回も頭下げられても。」

「いや 何回 断られてもお願いするしかないんです。

 俺たちにはもう 他に道が残されてなくて。」

「そうなの…。

 そこまで一生懸命 言われたんじゃしかたないか。」

「えっ? えっ!じゃあ…。」

「なんて言うと思った?

 あの場所には賃貸マンションを建てます。

 私ね 無職なんで これからはそれで生計立てるつもり。

 あなたには あなたの事情があるでしょうけど

 私にだって 曲げられない事情ってものがあるのよ。」

千枝の家でいっしょに食事している拓。

「そういえば拓さん あのお店 なくなっちゃうの?」

「まあ 春までは どうにか営業できるみたいなんだけど

 まあ それまでに新しい店が見つからなかったら

 もう 終わりかもね。」

「そんな…。英介さん どうするんだろう。」

「でさ 2人は つきあうの?」

「えっ?」

「う〜ん そうだな 俺はね 正直

 将来 ここを継ぐ気があるのか?って言われたら

 それは ごめんそこまで まだ考えらんない。」

「ちょ… ちょっと待ってよ 佐助何で そんな話。」

「でも 俺は真面目に

 千絵ちゃんとつきあいたいって思ってるよ。」

「ふ〜ん。心配すんなよ 畑は俺が継ぐから。」

「あっ そうなの? 何だ じゃあ安心じゃねぇかよ この野郎。」

「ちょっと待って 佐助。

 ここの農園は私が継いで立派にするんだからね。

 そのために農大入ったのに。」

いきなり拓が千絵のほっぺにチュウし
かたまる千絵。

「いや〜やっぱ 千絵ちゃんは新鮮だな。

 はははっ よしじゃあ ごちそうさまでした。
 
 お仕事 いってきます。」

「すっげ〜生でチュー見ちゃったよ。」

「ヤバい…私 何か流されちゃいそう。」

物件をみてまわる英介たち。

しかし賃料が高すぎたり
手狭だったりしてなかなかいいのがない。

「無理だ。無理無理。」

まりあの家で食事する英介。

「いい物件 見つかりそう?」

「う〜ん なかなかねぇな。

 あぁ〜 すっげぇ腹減った。

 いただきます。」

「大変だね〜賢太君も結婚したばっかりだし。

 ん? 何か味付け変だった?」

「ん? ううん。 うまいよ。」

「うそ。」

「いや… べつに大丈夫だって。」

「うそはつかないで正直に言って。」

「正直に言えば…。

 玄米なのは構わない。

 でも どうせ玄米にするなら 

 もう少し 芯を残すようにして

 歯応え出さねぇと玄米にする意味ねぇよ。

 白菜も鶏肉も煮込み過ぎてこれじゃ まるで離乳食だよ。

 だしにもパンチがなくてどっか味が ぼやけてるし。」

言いすぎに気付いたか。

「いや いいんだよ これで。

 あの 家で食う夜食なんてさ これで十分なんだから。」

「何よ それ。」

「いや 作ってくれてありがたいし。

 あの… レストランの料理と 

 家庭料理は別もんなんだから 気にすんなって。

 でも ひと味加えるとしたら…。

 こういうふうにもできる。」

英介が手を加えおいしそうになりました。

「すてきね。」

といいながらまりあは無表情。

また物件をみにいく3人。
あまりいい場所とはいえない繁華街。

「いいのかよ ほんとに決めちゃって。」

「しかたねぇんだよ。

 俺たちのレストラン続けるためには

 多少の妥協はしねぇとな。」

「多少って…。」

店に帰ってきた賢太たち。

「ほんとにあんな場所にすんのかよ?俺 やだよ。」

「まっ どっちにしろここも そろそろ立ち退きか。」

「なあ? 英介の料理ってそんなに すげぇのかな?」

「うん?」

「いやいや俺も もちろん うまいと思うよ。

 でも あんな有名なオーナーにフランス行けとか

 でっけぇ店 出してやるとか

 そこまで言われるほどの才能だったんだなって。」

「あぁ 確かに。つうか そもそもさ 俺たちは

 そんな深く こう 味 わかんないわけじゃん。

 もしかしたら こんなとこで

 俺らとレストランやるには

 もったいないやつだったのかもな。」

そこへ

「そんなことない。」

と太朗がでてきました。

「そんなことないよ。

 英介には この店があってる。」


麻生にあいにきた太朗。

「あんたが やったんじゃないのか。

 急に大家さんが来るなんて…。」

「ちょっと何なんですか? あなた。」

「お困りのようですね。

 しかし その件に関しては

 私が故意に しむけたわけではありません。

 私は ただ あの土地の

 契約状態がどうなっているのかを

 確認するためにロンドンの持ち主に

 問い合わせをしただけです。」

「次は息子の店まで取り上げるつもりか。」

「息子さんのためにやってるんですよ。」

「あのときも そうだった。

 華子さんが 僕の申し出を受け入れてくれていたら

 もしかしたら 華子さんの負担も心身共に

 減って僕たちは 今でも

 彼女の料理を食べることができたかもしれない。

 前に僕のことを悲しい人間と言いましたよね?

 そのとおりです。

 でも 誰かさんと違って 夢を見るだけで

 結局何もできずに死んでいく人間と

 どちらのほうがより悲しいのか…。

 僕は何度生まれ変わっても

 迷わず今の自分の人生を選びますよ。」

太朗はショックな表情。

拓は別のバンドで歌うことに。

「今度こそ メジャーになってよ。

 ROCKHEADの最後の望みなんだかんね。」

「わかってますって。 あっ でも 

 もうちょっと ここ住ましてね。
 
 俺 お金ないし千絵ちゃんちから近いから。」

「あぁ?誰? それ。 新しい彼女?」

「うん そう。

 シェフよりロッカーのほうが

 かっこいいってとこを見せつけてやんないと。」

太朗は帰宅してすぐ自室に
こもってしまいました。

大学までやってきた拓。

「ねえねえライブ観にきてよ 千絵ちゃん。」

「あぁ〜 ちょっと やめてください。

 こんなミュージシャンみたいな人と

 大学内 歩くなんてもう 恥ずかしすぎるよぉ〜。」

「みたいじゃなくて 本物だから。

 そうか?意外と似合うと思うんだけどなぁ。」

「似合うと思いますよ。ただ 私とは似合わないだけで。」

「似合うよ!何 ほら この…ギャップっていうの?

 それに俺たち こんだけ毎日一緒にいるんだからさ

 もう カップルでしょ!はい。 来てよ ライブ。

 ステージでの俺 見てほしいんだ。

 案外 観にきたら千絵ちゃんのほうから

 つきあいたい〜 って言うかもよ。

 何てねぇ〜。」

チケットを渡してかえっていく拓。

睦子さんは九州へいくことに。

「今まで娘を親の都合で振り回してきたので

 今度こそは わがままを聞いてやりたくて。」

「うん。 そりゃ そのほうがいいよ。

 まあ 急すぎて寂しいけどな。」

「坊ちゃんが私に寂しいなんて…。」

「そっか拓も むっちゃんも いなくなんのか。」

英介のところへやってきた賢太たち。

「どうしたんだよ? お前ら。まだ帰ってなかったのか?」

「なあ 英介もっかい考えてみねぇか?

 やっぱり無理があるよ。

 あそこで ここと同じように店 続けるっていうのは。

 あの広さじゃ今より客が入るとは思えねぇし

 今以上に資金繰り 苦しくなるだけだろ。」

「まあな…。

 もう少し探してみるか。」

「探すのもいいけどさ 遠くなっちゃったら

 また一から お客さん集めなきゃなんないんじゃないの?」

「それに ここを始めたときみたいに

 また開店資金もかかることになるでしょうし。」

「じゃあ 考えろっつうのは…

 あいつの申し出のことかよ。」

「そうだ。

 あいつ 俺に見せてくれたんだ。

 お前に任せたいっていうレストランの写真を。

 すげぇいいとこっぽかったよ。

 俺らが最近見てた物件とは比べもんなんねぇくれぇな。

 ル・プティシュって名前が似合いそうで…。」

「あいつ 俺にも言ってたよ。

 英介がフランスの修業から帰るまで

 頑張って社員やってれば

 いずれはその新しいレストランで 

 一緒に働かせてくれるって。」

「えっ?」

「俺らだって あいつのことは

 全然好きじゃねぇよ。

 でも あいつがお前の料理の才能を認めてて
 
 それを伸ばそうとしてんのも確かだ。

 そんな応援のしかたはさ…悔しいけど…。

 俺らには できねぇよ。

 できねぇ。

 それは あいつがプロで

 俺らが まだ社会に出たばっかの

 甘ちゃんだからだよ。

 英介がフランスで頑張るならさ

 俺らも日本で頑張るよ。

 で 2年後に また集まって 

 また一緒にレストランやる。

 そういう未来もありなんじゃねぇのか?」


「ふっ…。 ありがとな。

 お前らの気持ちは うれしいよ。

 でも 俺は…。」

「ほんとに いいのか?

 俺は うれしいよ。

 どんな ぼろい店でも楽しくやれんならさ。

 でも…お前のいる場所は 

 ほんとに それでいいのか?」


「そうだよ。

 お前の行きたいところに行け。

 俺らのことなんか心配してんじゃねぇ。」


「俺もさ 実は 

 ちょっと食べてみたいんだよね。

 フランス留学して

 また おいしくなった英介の料理をさ。」


「私もです。そして私も福岡で修業して

 いつかまた 坊ちゃんのお店で

 働かせていただきたいんです。」


「お前ら…。」

「なあ 英介。

 ロックで かなえられなかった夢

 今度こそ かなえる

 チャンスなんじゃねぇのか。」


仲間の言葉が身にしみる英介。
ひとり厨房で考えます。

麻生にあう英介。

「食べるか?」

「駅前のパン屋のか。

 ここのサンドイッチは好きだ。」

「あの話… 受けさせてくれないか。

 俺は もっと料理がしたい。

 もっとうまいもん作れるようになって

 もっと誰かを喜ばせたいんだ。」

「旅立つのは来月だ。

 君にあるのは 行きのチケットだけ。

 向こうでは 店から出る安月給で暮らすことになる。

 住む所も自分で探すんだ。

 一流シェフが みんな通った道だよ。」

「ああ。 わかったよ。」

「昔 たまたま入った映画館で

 観た映画に こんな せりふがあったよ。

 人生は 食パンのように普通の年が多いが

 ハムや辛子の年もある。

 辛子も一緒にかみしめなきゃならん。

 辛子で涙が出ても全部食べなきゃならんのだ。」


「そうだな。

 でも… 楽しいこともあったよ。

 辛子にも味わいは あったってことだ。」


「なるほどな。」

英介はまりあに報告。

「悪ぃ。 勝手に決めて。」

「ううん もう驚かない。

 でも…。

 私 もうすぐ33よ。」

「大丈夫 見えねぇよ。」

「そういう問題じゃなくて…。」

「わかってるよ。

 結婚… しようか?」

「結婚するって どういう意味?

 仕事辞めて一緒にフランスに行こうってこと?

 それとも別居結婚?」

「いや それは…。」

「うそは やめてって言ったでしょ。

 まだ結婚なんかしたくないくせに。」

「いや したいよ。 いつかは。

 でも 今は…。」

英介にキスするまりあ。

「ごめん… 口紅 付いちゃった。」

「あぁ いいよ。」

まりあにキスしようとする英介に

「私も ちゃんと考えてみる。

 これからのこと。」

というまりあ。

畑にいた千枝。

「春キャベツも だいぶ育って。

 そろそろ春かなぁ〜。」

そこへ英介がやってきました。

「よう。な〜んか久しぶりだな。」

「うん。 あっ…。お元気でしたか?」

「そうだなぁ〜…あぁ〜 男にプロポーズされた。

 店も閉めなきゃいけなくなって。

 まあ それ以外は元気だ。」

「聞きました フランスに行くって。」

「うん うん…。
 
 あぁ〜 あのさ 千絵。」

「はい?」

部屋をでていく太朗。

営業最後の日。

ノリオたちもやってきて乾杯。
常連客達がみんな別れを惜しんでくれました。
最後の日なのでご飯もFカップ。
剛のこのみw

店までやってきた麻生も

「今日は… 僕は お邪魔かな。」

と空気を読んで帰りました。

最後の客が帰りましたが
予約席はあいたまま。

「あれ?それって

 まりあさんの予約席だったんじゃねぇの?」

「いや まりあは来ねぇよ。」

「えっ? じゃあ…。」

やってきたのは千絵。

「こんばんは。やっぱり食べにきちゃいました。」

「あれ? 千絵ちゃん。 何で?」

「俺が呼んだんだ。」

「えっ?」

「こいつは この店が出来たばっかの日から

 来てる 最初の客だ。

 金もねぇのに 

 何度も来てくれた大事な常連でもある。

 だから最後の客は

 こいつしか いねぇと思ってな。」


「そうですね。」

「いらっしゃい 千絵ちゃん。」

「来ちゃいました。

 あぁ〜 やっぱ いい匂い。」

「よっ 食いしん坊。」

「ふふっ どうも。」

「いらっしゃいませ。どうぞ こちらへ。

 本日は 何になさいますか?」

「じゃあ いつものリエットと

 トマトのファルシ おすすめスープに

 春キャベツと豚のソテーでお願いします。」

「かしこまりました。

 オーダー いつものリエットに

 トマトのファルシ

 後 おすすめスープに 春キャベツと豚のソテー。

 後 サービスのワインを1つお願いします。」

「了解!」

「う〜ん」

おいしそうに食べる千絵を
笑顔で見守る英介。

「う〜ん!おいしい〜!

 もう たまんない。」

「何で お前はそんな うまそうに食うんだ?」

「わかんない。 でも人間って

 どんなに つらいときでも

 おなかは減っちゃうし

 どんなときでも 

 おいしいもの食べると

 なぜか幸せな気持ちに なれるでしょ。

 それって何か魔法みたいだなって。」


「魔法?」

「そう。 腹ぺこの魔法。

 だから何回もダイエット失敗してるけど

 それでも 私食いしん坊で良かった。」


「そっか。 ははっ。

 はぁ〜 俺も良かったよ。

 全部 ここにいる仲間と…お前の おかげだ。」


「えっ… 私?」

「最後だから言うけど

 店やんのは ほんと大変だったよ。

 何度も投げ出したくなった。

 でも その度に客のお前が

  怒ったり 励ましたり笑ったりしてくれた。

 俺の飯が好きだって言ってくれたなぁ。

 だから 最後に ここでお前に言いたかったんだ。

 ありがとな。」


「ありがとう。」

「ありがとう。」

「ありがとうございます。」

「サンキュー 千絵ちゃん。」

みんなにお礼を言われて涙ぐむ千絵。

「あぁ〜 もう ほら また泣く〜。

 女の涙は 嫌いなんだよ。

 そうだ 食え食え。」

「ううっ…。」

「もう〜 泣くなよ。」

「うれしいの。」

「ははっ…。ほら もっと食え。」

千絵も帰り本当に閉店。

「何か夢みたいな半年だったなぁ〜。」

「ええ ほんとに。」

「楽しかったなぁ マジで。」

「また楽しもうぜ 英介。」

「ああ。」

「また いつか。」と睦子。

「お疲れさま。」と拓。

無言で肩をぽんぽんとたたく剛

「頑張れよ。」

と賢太も帰って行きました。

ひとりになった店を見渡し
泣きだす英介。
泣いている姿もかっこいい。

大声をあげてなく英介。

「ありがとうございました。」




あれよあれよというまに閉店!
早いな!!
あの大家、それだけの役割のためだけに
でてきた味オンチ・・。

麻生が本当にほれ込んでいるらしいのは
わかったけど、太郎のあの傷ついた表情を
みるとこのままいい人でおわるのかなと
ちょっと疑いたくなる。
思わせぶりに手をとったり
わざわざプロポーズという言葉をつかったり
狙ってやってるんですかねえ・・脚本が。

拓が千絵とつきあうときいたとき
ちょっとびっくりしたような表情をしていたけど
閉店を前に千絵にお礼をいう英介からは
やはり恋心まで考えられないので
来週この二人がほんとにくっつくとしたら
二年後とかそんなんかなあ・・?
前々回から拓とくっついてもいいじゃん?派なので。

最終回楽しみです(^^)


山手英介  向井 理 
大楠千絵  瀧本美織 
橘まりあ  国仲涼子 
住吉賢太  塚本高史 
平塚 拓  三浦翔平 
藤沢 剛  川畑要(CHEMISTRY)
白山祐希  鈴木砂羽 
海老名睦子 片桐はいり
和泉佳奈  宮地真緒
柏木一平  石黒英雄
東 則夫  田山涼成 
戸塚 杏  林丹丹 
高木奈々  山下リオ 
大楠佐助  佐藤勝利(SEXY ZONE)
大楠義明  橋本じゅん
山手華子  片平なぎさ 
山手太朗  大杉漣 
麻生時男  稲垣吾郎






2012.03.14 Wednesday 09:38 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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