<< February 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 >>
amazon
楽天ブックス他
楽天ほか

カエルの王女さま 第1話

第1話



 財政難を理由に隣町と合併寸前の町、由芽市。
繁栄を見ることなく寂れてしまったこの町では
工場の閉鎖が相次ぎ、町の中心地もシャッター商店街と化していた。
 由芽市出身の倉坂澪(天海祐希)は日本ではミュージカルスターとして
活躍、その後ブロードウェイに渡ったがニューヨークでは全く花開かず、
ついにエージェントに次のオーディション予定はないと
言い渡されてしまう。そんな折、故郷、由芽市の元恩師、
森香奈絵(久野綾希子)から日本に来てほしいとの連絡が入る。
大舞台が待っているに違いないと期待に胸ふくらませ澪は
日本にやってくる。
 由芽市市長の井坂清忠(岸部一徳)は市の合併に向け、
シャンソンズの活動拠点でもある町の象徴である練習室を取り壊し、
ゴミ処理場を建設しようとしていた。市長の娘、井坂忠子(石田ゆり子)
はシャンソンズの復活をめざし香奈絵と共に立ちあがった。
彼女は父には内緒で、婿養子で父のいいなりになっている
夫の哲郎(小泉孝太郎)には眉をひそめられながらもシャンソンズ復活を
目指した。まずは残り少ない現シャンソンズメンバーの
馬場みぞれ(大島蓉子)、皆川玉子(菊地美香)らと共に
旧メンバー復帰を求めて片っ端から電話をかけるが、一切手応えなし。
 追い込まれた忠子らに香奈絵が紹介したのが倉坂澪だった。


舞台で歌う澪。

アメリカから帰国し由芽市へ帰ってきた澪は
バス停へ。
おばあさんには「外人さん?」と言われる派手な見た目。
バス停でたばこ吸ってる若者たちには

「この副流煙で私の 黄金の喉 つぶす気?

 荷物 運んで。」

と初対面なのに命令。
うおー あちい!

安見市と由芽市の合併説明について発表する市長。

「3カ月後に迫ったこの由芽市と 安見市の合併は

 私の長年の悲願であります。

 今日ここに その目玉となる事業を

発表いたします。」

指パッチンでなんかでてきたw

と思ったら実は手回しwww


「この町の 古き時代の遺産音楽堂。

 これを取り壊しその跡地に 県最大の

 ごみ処理場を 建設いたします。」


この派手なパフォーマンス。
この市長、というか一徳さんがおかしい。

「市長。 市長。」

「ごみや 廃棄物を 由芽市で全て

引き受ける気ですか?」

「これじゃ 合併じゃない。

身売りじゃないですか 身売り。」

「由芽市は 県最小の市であり累積赤字は 180億円。

 このままでは 破綻。他に 選択肢があるかね?」

「財政赤字は市長の殿様政治が

原因という声も ありますが。」

「この町はごみ捨て場じゃない。

 市民の夢や希望を奪うんですか?」

「夢や 希望?

 じいさん ばあさんだらけのこの町で

 この先 何の未来がある!

 3カ月後の 最終議決で

 音楽堂と共に この町は消える。」


「今の まずくないですか?お父さん…。

あっ 市長。」

と哲郎。娘の婿らしい。

「ほっとけ。君は 市の役人として

  合併計画を粛々と 進めていればいい。」

「はい。」

景気の悪そうな町工場。

「工場長 ホントですか?また 発注停止って。」

「取引先が 安見市の工場にくら替え し始めてんだ。」

「下請け切りってことですか?」

「このままじゃ 倒産?どうすんですか?」

「工場どころか町そのものが

消える運命なんだ。諦めろ。」

「ちょっ 工場長。」

「一希。 どうする?」

閉店したクリーニング店のシャッターを たたく南。

「てめえ 閉店ってどういうことだよ!?

 私のドレス 返せよ!」

「たたいても 無駄よ。夜逃げして もぬけの殻だから。」

「はっ?ドレス なかったら店 出れねえじゃんよ。

 返せ! 私の一張羅!返せ!」

「スーパーのバーゲンにむらがるみぞれ。

「駄目だって 奥さん。

コロッケは1人 1パックまでですよ。」

「うちは 大家族なの。家族2人で 1パックなら

 6人で 3パックまででしょ。あー!

そのギョーザ 私が先に。

 私んだって 言ってんでしょ。離せ もう。 泥棒!」

パチンコ屋にいる玉子。
夫からメール。

「『今日は接待でこのまま 東京に泊まってく』

 何 それ? また!? もう!」

だけど当たった。

「スーパー ラッキー」

「嘘 嘘。 アハハ! 見て!みんな 見て。 当たった!」

就職面接の練習をうけるまひる。

「えっと その。 私の趣味は音楽鑑賞と お菓子作りで…。」

「野々村さん。お見合いじゃないんだからさ。

将来の夢とか。」

「夢ですか? 夢は…。」

「君さ もう何社 落ちてるんだっけ?」

「49…。 あっ 50。」

「53社。うちの大学内定率 40% 切ってんの。

 花嫁修業するとかさ。家事手伝いとかさ。

 もっと 君に ぴったりな道いくらでも

あると思うんだけどな。」

バスの中の澪。
アメリカでの回想。
マネージャーのピートとの会話。

「私は 『コーラスライン』のステージを踏んだ スターよ」

「はい。 分かりましたよ。

 一つだけ オファーがあったことを 伝え忘れましたよ。」

「プロデューサーは?」

「君の恩師。」

「恩師?」

「君にとって メモリアルな大舞台からの 招待状だ。ハハハ」

その恩師・香奈絵と忠子。

「ここを つぶしてごみ処理場に?」

「ええ。市長が 旗を振って。」

「父が!?どうして そんな…。」

「それが合併の条件らしいの。安見市の

 処理しきれなくなったごみを 一手に 引き受けて

 手土産にする気でしょ。」

「そんな。 音楽堂は この町の象徴で掛け替えのない…。」

「だから つぶすの。今度は 合併の象徴として。」

「市長の思いどおりにはさせないわ。

 もう一度 ここで歌を歌いましょう。」

「えっ?」

「音楽堂を つぶさせはしない。

 シャンソンズで この客席をいっぱいに埋めて

 ここが 町の 心のよりどころ 

 希望であることを 証明するの。」


「この客席を。でも 今の シャンソンズじゃ…。」

「奇跡は 人が起こすもの。

 もう一度 メンバーを集めて

 シャンソンズを復活させましょう。」


それをきいた忠子の夫 哲郎。

「シャンソンズ 復活!?ちょっと ちょっと

 音楽堂で公演って 何 言って…。

 いまさら そんなことしたって

 あそこ 取り壊すのは変わんないし。」

「このまま 何もしないで諦めるのは嫌なの。

 あそこは 私たちにとって大切な場所で…。」

「いや。 俺は いいんだよ。でも お父さんがねぇ。

 養子の俺の立場としては…。」

「また それ?

 どうせ ごみ処理場のこと知ってたのに

 隠してたんでしょう。」

「そんなことより 知ってるよね?

 お父さんが どんだけ 歌嫌いか。

 ただでさえ 合併前でぴりぴりしてんのに。

 ご機嫌 損ねたらこっちに とばっちりが。」

「お父さんは お父さん。私は 私。

 やるだけ やってみたいの。」

地元商店街ゆめブロードウェイについた澪。

シャンソンズ定例練習会。
過去のトロフィーや賞状がいっぱい。
写真も・・。

忠子が「ふるさと」をうたっていると
みぞれと玉子がやってきました。

「アハハ。ごめん ごめん。 リーダー。

 蛭子屋の特売で 一戦 交えてて。」

「私は その。

 町内会の どぶ掃除当番で。」

といいいながらパチンコ玉がおちました。

「あっ もう。」

「何やってんのよ。もう 慣れっこよ。

 いいから 練習しましょう。」

しかし卓球台をおしてちびっこがはいってきました。

「何よ あんたたち。今日は シャンソンズの…。」

「うっさいな。出てけよ おばさんは。」

「ぶりっこばばあ。」

「ばばあ!?

 おばさんって。私たちは 立派な 合唱団でね。」

「かえるのうた」を歌う子どもたち。

香奈絵と3人。

「すみません。昔のメンバーに連絡したんですが

 私たち以外 誰も。」

「今どき ママさんコーラスなんてって 笑われちゃって。」

「10年前は40人も いたのにねぇ。」

「やっぱり もう シャンソンズを復活させるのは…。」

「大丈夫よ。 何とかなるわよ。」

そのときピアノの音がきこえそっとみにいくと
澪がいました。

「誰? 誰?あれは…?」

「このピアノ 調律 合ってませんね。」

「7時ジャスト。相変わらず 時間には正確ね。倉坂さん。」

「先生。 お久しぶりです。」

「みんな。 こちらは ブロードウェイで活躍されている

 ミュージカル スター倉坂 澪さん。」

「ブロードウェイ?」

「ブロードウェイって 商店街の?」

「ニューヨークの。」

「えっ どこ?」

「私がいた 高校の教え子で 卒業してからは

 上京して あの劇団フォーシーズンズに 入団。

 その後 ブロードウェイに挑戦して

 日本人として 初舞台を踏んだ由芽市の英雄よ。」

「嘘 嘘。 そんな すごい人この町に いたの? アハッ。」

「あなたは 彼女の高校の後輩だから知ってるわよね?」

「ええ。 面識はありませんが

 由芽市が生んだ伝説のスターです。」

「やだ やだ。 握手して。」

「しゅっとして カッコイイ!」

「ああ。 でも どうしてそんな人が?」

「先生。 いつから リハーサルですか?

 いつ 東京に たてば?

 日本の舞台は 私には物足りないですが

 先生のたっての願いということですし。

 このとおり 準備は万端。

 シューズは パンプスに ダンスシューズ
 
 バレエシューズタップシューズ。 メーク道具 一式。

 日本の アクターはここまで しないと思いますが

 向こうでは これが当然で。

 スコアを頂ければすぐにでも 歌ってみせますけど。」

「さすが ブロードウェイ。」

「劇場は どこです?国立劇場 帝劇?

 それとも 新しい舞台のこけら落とし?」

「舞台は もちろん…。」

「うん?」

「ここよ。」

「うん?」

「シャンソンズに歌を 教えてほしいの。」

「シャンソンズ?」

「それって コーチってこと?」

「コーチ?」

「すごい すごい。ブロードウェイの スターが。」

「ちょっと待ってください。

 エージェントから聞いた話と若干 食い違いが

  あるようなので。

 私は 先生の紹介で大きな舞台に…。」

「だから その大舞台が これ。

 3カ月後のシャンソンズ復活公演。

 そのレッスンを お願いしたいの。」


「よろしくね。」

「お願いします。コーチ。」

「えっ?」

そのあと香奈絵に抗議する澪。

「いいですか? 私は 数あるブロードウェイの

 オファーを蹴って先生のために駆け付けたんですよ。

 なのに ママさんコーラスなんて冗談にも 程が。

 帰らせていただきます。」

「あら。 残念。

 なら 仕方ないけどあれは どうなったかしら?

 あなたが 東京に行くときに貸してあげた お金 100万。

 確か 出世払いって言ってたけど。」

「あっ。えーっと。」

「あっ ほら。

 『地元の歌姫 ブロードウェイで

『コーラスライン』に抜擢』」

という新聞記事。

「ええ。 エヘヘ。」

「あー すごいわね。

 あれから ますます出世したんじゃない?

 私は あなたの親代わりだし
 
 催促するつもりは ないけど

 今 そのお金を シャンソンズの活動費に 回したいの。」

「あっ 一時帰国のつもりだったので

 持ち合わせが ありませんし。

 今 円高で。あっ。 ドルで よければ 帰国後…。」

「困ったわねぇ。

 なら 1カ月のレッスンで手を打ちましょう。

 悪いギャラじゃないと思うけど。」

引き受けざるをえなくなりました。

友人の桜のところにいく澪。

「うまい!桜。 ビア。 ワンモア ビア!」

「もう いきなり10年ぶりに帰ってきて

 さろくな挨拶もなく荷物 預けてったと思ったら

 今度はビール ビール ビールって。」

「酒が 挨拶よ。

 ったく 何で 私があんな ど素人の連中

 相手にしなきゃなんないの。

 こっちは プロなのよ プロ。」

「じゃあ 何で 帰ってきたの?」

「帰りたくて 帰ってきたんじゃない。だまされたの。

 東京で 大きな舞台があるっていうからさ。」

「手伝ってあげたら?

 館長に 恩返しできる

 最後のチャンスかもよ。

 あんたが いなくなってから

 この町は すっかり変わった。

 活気がなくなって シャンソンズの栄光も

  どこへやらだよ。

 みんな 行き詰まってんだよね。

 息苦しくて 歌を歌う気にも

 ならないくらい。」


「私には 関係ない。」

「でもさ 運命かもよ。」

「運命?」

「シャンソンズ復活のときに現れた 救世主。」

「いい? 私は こんなしょぼくれた町にも

 あんな ぼろ音楽堂にも 

 何の興味も 感傷もないんだよね。」

「あんたが 高校んときに使ってた部屋

 元のまんまにしてあるから。

 でさ ご飯毎日 うちで食べていいよ。」

「ご飯?」

ご飯につられた。
二階には制服や当時の楽譜が。


「何で いまさら こんな。」

細かい注意がかきこんである楽譜。

そしてシャンソンズのレッスンへ。

「これから しばらく…。いいえ。

  ほんの1カ月だけどあなた方の
 
  コーチをすることになった 倉坂 澪です。」

「よっ。 ブロードウェイ スター!」

「『キャッツ』やって 『キャッツ』!」

「どうしました?」

「いいえ。

 私が教えるとなると

 それなりのレベルじゃないと困る。

 まずは あなた方の実力を知るために
 
 普段のレッスン 見せて。」

「はい!」

「楽しみですね 忠子さん。」

「うん。」

「ふるさと」のコーラス。

「何 これ? 念仏?」

「どうでした? コーチ。」

「どうでしたも こうでしたも…。

 いえ。独創的で いいと思うんですけど。」

「ああ やった!」

「ただ あなた Dが 外れてて。」

「Dって?」

「あっ やだ。 外れちゃった?」とみぞれ ブラと勘違い。

「あっ ちょっと。レです。 レ。」

「英語よ 英語。ドレミじゃなくて。」

「さすがブロードウェイ帰りの 英語。」

「ドイツ語だよね。」

NYに電話で愚痴る澪。

「ヘイヘイ ピート。

 だから 最悪なんだってここの連中は。

 ど素人の 田舎者ばっかりで唯一 まともなのは

 つまんない学級委員。

 オー ピート プリーズ。他のオファー 探して。

 他なら どこでもいいから。」

「こっちは 忙しいんだ。悪いね。」

切られてしまいました。

「何よ。

 ハァ。 落ち着け。 落ち着け。落ち着いて 深呼吸。

 から吸って 口から吐く。フゥー。

 ど素人に いらついて どうする。フゥー。

 ああ…。 過呼吸。」
 ww

それをみていた忠子は香奈絵に質問。

「先生。 ホントに あの人をコーチにするつもりですか?」

「気乗りしない?」

「だって何だか 私たちをバカにしてるみたいで。

 それに あの人 この町を捨てていったんですよね。」

「ええ。 出てったっきり音沙汰もなかったわ。」

「じゃあ どうして そんな人。」

そこへやってきた澪。

「先生 いいところに。

 あっ いやね。

 皆さん 個性があってよろしいと 思うんですけれども

 いかんせん あの人数で公演っていうのはね。

 私も 非常に残念なんですけれども

 ここは すっぱり諦めて…。」

「ああっ。そう思って 私こんなもん 作ってみました。」

メンバー募集のチラシ。

「グッ。」

集団面接をうけるまひる。

「うちの会社で何を やりたいですか?」

「はい。私は 自分の経験を生かし

 国際競争力のあるグローバルな企画を

 提案していきたいと思います。」

元気な他の学生。

「私は その…。自分の経験を生かし

 事務とか…。 あっ 経理でも。」

「何か 資格でも?」

「はい。 世界遺産検定なら 3級を。」

「はっ?」

チラシをみてあわてる哲郎。

「何これ? まずいよ まずい。

 こんなの 市長に見られたら。」

そこへやってきた玲奈。

「フッ。ウフッ。

 これ 奥さまがリーダー やってるんですね。

 歌か。 私も時間あるし一緒に やってみようかなぁ。」

「何 言って…。いいから とにかく 捨てて。」

「はい。」

といいながらチラシに興味津津。

町工場でも。

「おい 一希。 これ見ろよ。おばさんたちが

 ブロードウェイだってよ。」

「やるならストリップ やってほしいよな。」

「見たくねえ。」「アハハッ。」

「アホらしい。」

と一希が捨てたチラシを拾った忍。

キャバクラで働く南。

「ちょっと てめえ何 触ってんだよ!」

「いや マジックだよ。ほら マジック。」

「お触り禁止っていつも 言ってんだろう。」

「じゃあ 一緒にデュエットしよう デュエット。

 ええと 曲は…。」

お客がチラシをもっていました。

「シャンソンズ?」

「あっ。 昔 好きでね。懐かしくって。」

「ブロードウェイ。」

帰宅した哲郎。

「ただいま。」

「おかえりなさい。」

「あれ?まだ ご飯 できてないの?」

「ごめんなさい。 あっちがスタートしたばかりで 大変で。」

「勘弁してよ。 家のことはしっかりやるって 約束したよね。

 もし これがお父さんに バレたら。」

「お父さん。」

「何だ。 食事じゃないのか。」

「帰ってらしたんですね。

 ずいぶん早い お帰りで。 ハハ。」

「お父さん。音楽堂を つぶすって 本気なの?」

「忠子!」

「あそこは おじいちゃんが大切にしてきた…。」

部屋にかざってある雅楽頭井坂家系譜

「雅楽頭(うたのかみ)の系譜は私で 終わりだ。

 女は黙って家を守ってればいい。」


不満そうな忠子。

チラシをみつけるまひる。

「ブロードウェイ スター 倉坂 澪。」

シャンソンズの練習。

「玉子。一人も 来ないじゃないよ。」

「おかしいな。そんなはず ないんですけど。」

「やっぱり ブロードウェイに釣られて 来る人なんて。」

「残念だけど 今日は この辺で。」

「ブロードウェイって ここ?」

南がやってきました。

「あっ。 お名前は?」

「お前ら ちゃんと聴いとけよ。」

椎名林檎の歌を歌い出す南。すごくうまい・

「何 これ?」

「どうしましょう? コーチ。」

「うるさいし 服装が ちょっと。」と忠子。

「合格。

 この声量は 捨て難いです。合格にしましょう。」

続いてパフォーマンスたっぷりで
入り込んで歌う玲奈。お色気過剰。

「いいんじゃない? 彼女。」

「どうです? コーチ。」

「何か。 何か もう 怖い。」

「感情が入ってて いいと思います。合格。」と忠子。

小さい声で歌うまひる。

「もう結構。 残念だけど。あなた どうして歌を?」

「私 歌とか ミュージカルが好きで。

 大好きで。 自分でも歌えるようになりたくて。」

「見るのと歌うのは 別。不合格。」

「合格。」をおす忠子。

「えっ。」

「歌が好きなら誰でも 参加してもらいたいの。」

「あっ。 ありがとうございます。頑張ります。

 よろしく お願いします。」

「次が 最後の女性です。高垣 忍さん。」

だけど男。

「えっ?」

「男!?」

「すいません。これは ママさんコーラスで。」

「えっ。 でも チラシに年齢 性別 問わずって。」

「あっ。 ホントだ!」

「何やってんのよ。ここは 年齢問わずって

 書くとこでしょう。」

「すいません。あのう

わざわざお越しいただいたんですが

 お引き取りを。」

「あなた 歌ってみて。」と澪。

「カワイイ。」「いい。 ぎゅっと したい。」

「待って。 女性コーラスの伝統は 守るべきで。

 あのう 残念ですが 不合格…。」

と忠子が言うけど

「合格。混声コーラスは 幅が広がるんで。フフン。」

と澪。

「ということで 何とかめでたく メンバーも揃い

 第1回 新生シャンソンズの練習を始めたいと思います。」

「よっ。 ブロードウェイ!」

「ミュージカル スター!」

「と 言いたいところなんですけれども

 今に 今 まさに私の お尻を たたいてるこの物体は?」

「うちの息子 大輝。カワイイでしょ。」

南の息子 大輝。

音楽堂にやってきた市長。
香奈絵と知り合い。

「何を考えてる?」

「あら。 何のこと?」

「まさか シャンソンズを復活させて

 音楽堂 取り壊しの 反対運動でも

 起こすつもりじゃないだろうね?」

「ただの 思い出づくり。

 この町が なくなる前の同窓会みたいなものよ。」

練習をするシャンソンズ。

「ねえ まひるちゃんさ全然 声 聞こえないんだけど。」

「すみません。」

「声がれも しちゃって。若いのにねぇ。」

「あんたさ まひるじゃなくて

 あひるって名前の方がいんじゃね?」

「大丈夫。 頑張って。」と励ます忍。

「何 それ?カワイイ子は 特別扱い?」

「違いますよ。 僕は みんなで頑張っていこうって。」

「なら 私も 励まして。」

「ばばあが 何 言ってんだよ。」

「ばばあって 何よ!」

「何だよ てめえ。 この野郎。」

「あーっ。 この人 怖い。」

「冗談。 冗談 冗談。」

「あなたも ほらメールばっかり してないで。」

「メールじゃなくて Twitter。

 2年も 付き合ってる彼がいるんですけど

 煮えきらなくてつい つぶやいちゃって。」と玲奈。

「分かる それ。うちのダーリンも何だか最近 冷たくて。」

「ママ。 おしっこ おしっこ。」

ついに澪が叫んだ。

「シャラップ!シャット アップ!

 今日は ここら辺で。

 あなた方 井戸端が好きなようだから。」

「あっ。 待ってください。みんな 初めてで

 コーラスが どういうものかまだ 分かっていないだけで。」

「そうそう。まずは 手本 見せてよ。」

「見たい!」

「じゃ 僕 何か 教材の本とかビデオ 探してきます。」

「そんなもん 何の役にも立たない。

 歌は生。生で 聴いてこそのものだから。」

「生…。あっ。 あのう。これ。」

とチラシをみせるまひる。

「安見市 女声合唱団 公開練習?」

「安見って…。」

「いいじゃない。ジョイフル安見で バーゲンやってるし。」

「いい! 楽しそう。歌は 生で聴くもんですもんね。コーチ。」

一同さっそくいってみました。

「うわぁ。 さすが 安見市ね。こんなホール いつの間に?」

「さすが 都会。若い男が いっぱい いる。」

「はい ちゃっちゃと見学しましょう。 ちゃっちゃと。」

「はい。行きましょう 行きましょう。」

「総勢 80名を超えるって すごい。」

「安見市 女声合唱団は県大会でも優勝した

 エリート ママさんコーラスなんです。」

「っていったってどうせ 田舎は田舎じゃん。

 ビビることねえよ。」

しかし人数も多く歌もうまい!

「何 これ?」

「すごい。」

「ああ…。あんなの無理だし。」

「一気に やる気なくなった。」

「はい。」

そこへ声をかけてくる団員。

「あら。シャンソンズの皆さんが

 見学に来てるって ホントだったのね。」

「由芽市からわざわざ 来ていただいて。」

「まだ 活動してるなんて知らなかったわ。」

「昔は あんなに人気あったのにね。」

「何か 懐かしい。」

「でも うちと合併したら同じ市に 2つも合唱団は いらない。」

「シャンソンズも町と一緒に 消えるのかと。」

「あら 失礼。」

「合併したら 遠慮なくうちの門を たたいてね。

 ちょっと難しいかもしれないけど。」

「フフフッ。」

やなかんじ・・。

桜の店にみんないきました。

「嫌だ。そんなこと 言われたの?」

「ごめんなさい 私のせいで。」

「仕方ないわよ。だって ホントに うまいんだもん。」

「すごかったですね。

 コーラスってああいうふうに やるんですね。」

「あれと比べたらうちなんて お遊戯会。」

「やっぱさ 公演なんて無理なんじゃねえの?」

「恥かく前に気付いて よかったよね。」

「あー!バーゲン行くの 忘れた。」

「あー!」

「あした もう一遍 行く?」

「行く行く。 マルハの芋まんじゅう 買いたいし。」

「あれ おいしいのよね。」

澪があきれました。

「何なのよ? あんたたち。

 バカにされて 何 すんなり受け入れてんの?」

「そういうわけじゃ…。」

「じゃあ どういうわけよ。

 あんたたち 悔しくないの?

 あっさり 負け 認めちゃって

 何が バーゲン 芋まんじゅう。

 あんたたちさ

 いっつもそうやって 諦めてきたんでしょ。」


「でも こんだけ 差があったらしょうがねえじゃん。」

「今は今。未来は 分かんないでしょう。

 私はね 音楽堂がどうなろうが 関係ない。

 合併しようが知ったこっちゃない。

 でも 戦いもしないで 逃げるのは

 大嫌いなの。

 あしたから やるわよ。」


「えっ!?」

「朝8時 集合。1秒たりとも 遅れないように。

 勝負は ここからよ。」

翌朝。

「グッド モーニング レディース!」

「レディース?」

「今日から あなた方を徹底的に 鍛え上げていきます。

 まずは 発声練習ですが 

 あなた方のように 歌が下手な 人間が

 無理にやっても 喉に 負担をかけるだけ。

 そこで 自分の言いたい言葉を大きい声で 叫んでください。

 思いっ切り。バカヤローでも 何でもいい。

 はい。 思い切って。レッツ ゴー。」

「ダーリンのバカ!」

「ダイコン 安くしろ!」

「はい。今 叫んだ その声が

 あなたにとって一番 出やすい音域です。」

「ああ…。」

「その声を 歌のように伸ばす。

 日ごろ ため込んでる思いを吐き出すように。

 自分の周りの空気を 回して。はい。 バカヤロー!」

「エロじじい 触ってんじゃねえ!」

「就活 頑張るぞ!」

「やだ。 これ すっきりする。」

「はい。

 次に 音域を広げるためにサイレンの まねをします。

 イー イー イー!はい。 どうぞ。」

そのあともレッスン。

「選曲も 下手な あなた方のレベルの低さに合わせて

 取り組みやすいものにします。」

「えっ。 これって。」

「BOOM?」

「待ってください。コーラスには

 それにふさわしい曲というものがあって。」

「ふさわしい?」

でも歌い出すとみんな歌いやすいというみんな。

「じゃあ 『風になりたい』レッツ ドゥ イット。」

それぞれ仕事をしながらも歌の練習。
上司にしかられても歌う忍。
子どもを保育園にむかえにいく南。
ひとりカラオケの玲奈。
家で歌っている忠子をみている父。

哲郎が忠子を迎えにきました。

「遅いよ もう。」

「やだ。迎えに来てくれたの?」

「今日 お父さんにこっぴどく 怒られちゃってさ。

 忠子のことちゃんと 管理しとけって。」

「管理って 何 それ?」

「あのさ やっぱやめてくれないかな?

 シャンソンズ。

 何か 感づいてるみたいでさ。

 ヤバいって。 なっ。 頼む。」

「あなたは 誰の味方なの?

 そりゃあ もちろん忠子のためを思って。」

「私は私が やりたいようにやるから。」

「忠子。忠子。おい。 忠子!」

まひるはまた面接におちました。

「また 駄目だったの?」とまひるの母。

「はっ。あんたは どうして そう…。

 お姉ちゃんは 東京の大学 行って

 いい会社 入って

 すてきな人と結婚したっていうのにねぇ。

 大した取りえもないんだからさ お見合いでもしたら?」

ひどい母。

桜と澪。

「ふーん。やる気になったんだ。」

「これは やる気じゃなくて 怒り。

 諦めて 妥協して。

 そういう連中 見てると無性に 腹が立つ。」

「ユー スイッチ 入ったね。ふーん。」

「ヘヘッ。 」

「そういえばさ何か ニューヨークから荷物 届いたよ。

 何だか どっさり。」

澪の荷物がおくられてきました。
中には
「ユー アー ファイアド」と紙が。

「ファイア?首?

 『君との契約は解除した』

 何 これ? 何なのよ?

 戻れないってこと?」

アメリカでの回想。
オーディションに落ちて
仲間に嫌味をいわれる澪。

「ああ 澪。残念だったねぇ。」

「あのプロデューサーにセンスがないだけよ。

 振り付けも 最悪ね。次のオーディションは?」

「ああ。残念ながら 次は ない。

「ない?意味が分からないけど。」

「契約の更新は 難しいと言ってるんだ。

 君は こっちでは通用しない。

 10年 やってきて分かったでしょう?」

「私は 『コーラスライン』のステージを踏んだ スターよ。」

「それだって 一度代役に選ばれただけだ。

 それっきり 何も仕事がない。」

「ノー。 勘違いしてない?

 私に 仕事がないのは
 
 あなたのマネジメント能力の問題で。」

「ああ。 ハハハ。

 こういう言葉を知ってるかな?

 老いの悲劇は老いたことに あるのではない。

 まだ 若いと思ってることにある。

「老いたか どうかを決めるのは 私。

 この国で 年齢は何の問題にも ならない。

 実際 30・40でデビューした大スターもいる。」

「はい。 分かりましたよ。

 一つだけ オファーがあったことを 伝え忘れましたよ。」

「プロデューサーは?」

「君の恩師。」

「恩師?」

「君にとって メモリアルな大舞台からの招待状だ。」

回想おわり。

「ずっと おばさんコーラスやってろってこと?」

ダンスシューズを橋の上からなげつけると
それが一希の頭にあたりました。

「おい。」

気づかずいってしまう澪。

練習中のシャンソンズ。

「何か楽しくなってきたよね。」

「手応え あったって感じよね。」

「ブロードウェイ スターって感じ。」

「スターか!」

「届いちゃってるかも!アメリカまで。」

「あのう!」

「えっ? えっ? 何?」

「コーチ?」

「やれば いいんでしょ。 やれば。

 そこの あんたたち。何が 手応えよ?

 あんなんで 歌える気になってんじゃないわよ。

 あんたたちの歌なんてね

 そこら辺で歌ってる カエルと一緒。

 私に ついてくるってことが

 どういうことか 教えてあげる。

 公演に向けて 今日から 

 毎日 スパルタで レッスンします。」

「毎日!?」

「そんなの 無理です。

 みんな 家のことがあるし

 仕事やパートが ある人たちもいて。」

「そんなもの 関係ありません。

 基礎練から やり直します。」

「アー!」

「何なの? その発声は。

 立派な 太鼓腹は 脂肪だけ?」

「これは 体質で。」

「太ってるのは 体質じゃない。怠け者だからです。

 ちょっと。 これは 何?お里が 知れるわね。

 それから あれ。 目障りだから

 連れてくんなって 言ったでしょ。」

「ちょっと。 あれって 何よ?うちの子のこと?」

「それは あなたが 毎日練習するっていうから

 しかたがなく…。」

「学級委員は 黙ってて。はい。 頭から。」

「またですか?」

「こんなこと できません。私たち 普通の主婦なんです。」

「できないなら辞めていただいて 結構。」

「あっ そう。 なら 辞めた。」

「私も。 今日 特売日だし。」

「特売日?」

「ダイコン 1本 28円。この時間 過ぎたら

 150円に なっちゃう…。ダイコン!」

「僕も 仕事持ち帰ってきてるんで。」

「毎日 レッスンなんて最初から 無理なのよね。」

「でも みんな あのう。」

「いいから あなたは続けて。

 はい。はい もう一度。」

まひるだけがやってみますが
澪が容赦ない。

「ああ!?そうやって 舌も 背中も丸めて

 ずっと 穴蔵に閉じこもってるつもり?

 あんたみたいなやつ

 世の中 誰も必要としてくれないわよ。」

さすがに言いすぎ。まひる泣いてしまいました。

「まひるちゃん。」「かわいそうに。」

「いいかげんに してください!

 どこまで 人を バカにすれば気が済むんですか?

 確かに あなたから見れば

 私たちは 何の才能もないただの 田舎者かもしれない。

 でも あなたは私たちの何を 知っているの?

 何も知らないくせに勝手なことを 言わないで!」

抗議する忠子。

チョークで床に線をひく澪。

「コーラスラインって言葉知ってる?

 無名の コーラス隊と

 スポットを浴びるスターを隔てる舞台上の

 目に見えない境界線よ。

 私は 確かに

 ひどいことを言ったかもしれない。

 でも そんなこと言われたら
 
 私なら悔しくて 悔しくて

 意地でも 見返してやろうとする。

 この線を越えるために。

 死に物狂いで。

 あんたたちは 自分に妥協して

 一生 この線の

 そっちで足踏みしてればいい。」


澪はでていきました。

「コーチ!」ととめるまひる。

「歌なら 私が教えます。

 あんな人に頼る必要はありません。」

「でも…。」

「行きましょう。」

「バッカバカしい。何が ブロードウェイだっつうの。」

「間に合うかな?28円 28円。」

みんな帰ってしまいました。
のこったのは忠子とまひる。

香奈絵と澪。

「辞める?」

「お金は 何とか工面して必ず お返ししますので。

 彼女たちのレベルに合ったコーチを 探すべきです。」

「もう 嫌気が差したの?」

「私は 夢を追い掛けて必死に やってきました。

 でも 彼女たちは 歌よりダイコンが 大事なんです。

 そんな人たちに未来は ありません。」

「そうかしら?

 あの子たちには ダイコンが 大事かもしれないけど

 歌も 大事なの。

 歌が好きだっていう気持ちがあれば
 
 未来は 開けるんじゃないかしら?」

「あの人たちが歌を好きなはずは ありません。」

「覚えてる? 20年前

 あなたが ここを旅立つとき

 音楽堂で私に 歌ってくれた歌。

 『あなたに逢えて よかった

 あなたには 希望の匂いがする』

 まだ 未熟だったけど
 
 ただ 歌が 好きで好きで

 心のままに歌った 希望の歌。

 私には あの歌が あなたの未来に 見えた。

 いつかまた
 
 あんなふうに歌える日が 来るといいわね。」


「私には 分かりません。

 バカバカしい。」

まひるの声がきこえました。

「『何ひとつ いいことなかった この町に

 沈みゆく太陽追い越してみたい

 生まれてきたことを幸せに感じる

  かっこ悪くたっていいあなたと 風になりたい』」

「何度 言ったら 分かるの?もっと おなかに 力 入れて。

 ほら やめない。 口の奥を開けて舌は 上げずに下げる。」

「はい。」

「背筋 伸ばして顔 真っすぐ。

「強くなりたいんでしょ?

 だったらもっと 声 出して。 アー!」

「アー。」

「悔しくないの?

 どこにも 就職できなくて

 みんなに バカにされて 笑われて。アー!」

「アー。」

「変わりたいんでしょ? だったらその思いを 爆発させて。

 アーッ!」

「アーッ!」

「おお!」

「出た。」「 出た。」「出た。」「 出た。」

「ありがとうございます。 私…。」

「ちょっと ちょっと…。

 待ってよ。何 言っちゃってんの?

 しょせん。 しょせん そこまでで

 精いっぱいなんでしょ?」

「はい。」

「はいって。」

「だから もっともっと 練習してうまくなります。

 笑われるかもしれませんが

 私 ただ 歌が 好きで好きで。

 こんな私に 未来がどうなるかなんて
 
 分かりません。

 でも 越えたいんです。

 私の コーラスラインを。

 教えてください

 コーチ。お願いします!」


「アヒルは アヒル。

 ハクチョウには なれません。」


「あした 待ってます。」

舞台に腰かける澪。

「『歌が 好きで好きで』か。」

舞台にあがって腕をひろげて歌い出しました。

 『あなたに逢えて よかった

  あなたには 希望の匂いがする』

「井坂です。 今日 いつもどおり練習やるから
 
  来てください。」と電話でさそう忠子。

「『あの鐘を 鳴らすのは あなた

 町は今 砂漠の中

 あの鐘を 鳴らすのは あなた

 人は みな 孤独の中」失礼します。

 あの鐘を 鳴らすのは あなた』」

本当にうまい。

澪というか天海祐希オンステージ。

鐘もなりました。

翌日。

「よかった。みんな やっぱり 来てくれたのね。」

「いや。 何か 歌 歌ってすきっとしたいなって。

 憂さ晴らしってやつ?」

「暇だから 来てやっただけだし。」

「他に やることもないしね。」

「じゃあ 早速 練習しましょう。」

「あのう 澪コーチは?」

「あんたさ あんなにひどいこと 言われて

 まだ 教わりたいわけ?」

「コーチ 歌が好きだから 

 厳しいんだと 思います。」


「えっ?」

「いや。 ホントに歌を好きな人なら

 ホントに 歌を うまくなりたいと思っている人を

 教えられるはずで。」

「好きじゃないと思う あの人は。自分が 好きなだけ。

 さあ 練習しましょう。私 新しい楽譜を 作ったから。

 あの人は 今ごろ 空の上よ。

 みんなのことも シャンソンズのこともどうだっていいの。

 この町を 捨てていったときと同じように 捨てていったの。

 そんな人に 期待しても…。」

「誰が 捨ててったって?」

澪、いました。

「コーチ!何しに来たんですか?」

「ずっと いたって。 柱の陰に。」

「えっ!?」

「いい? あなた方がこのまま 世間に出てね

 私の教え子だなんて言われたら 困るのよ。

 私の名前に 傷が付く。お断りします。」

「あんたに 教わるぐらいならね

 変わんなくたって いいの。」と南。

「そのとおり。」とみぞれ。

「コーラスラインなんか踏み越えられなくても

 私たちは 私たちに できることを

 精いっぱい やるだけです。」

「越えてる!」

「えっ!?」

「ライン。」

「えっ? あっ!?」

「フリーズ!

 ライン越えちゃったってことは

 私の やり方に文句ないってことでしょ。

 来ちゃったから。 スターよりに。」

「いや。 これは たまたま…。」

「よろしく お願いします。 コーチ。」とまひる。

「えっ?」

「うん。 なら 思い切ったことやりましょう。

 この 惨めで救いようのない この状況で

 あなた方。 下手くそな あなた方が

 奇跡を起こす方法は一つしか ありません。

 ルールや 習慣を ぶっ飛ばし自由に 歌って 踊る。

 みんなで ショークワイアをやりましょう。」

「ショー…。ショークワイア?」

「うん。」

「新生シャンソンズの誕生ね。」とのぞく香奈絵。

「そうだ。 続けるのは いいとして一ついい?

 前から ずっと 言おう 言おうと思ってたんだけど。

 あのう。シャンソンズって 名前ね。

 ださい。」




天海さんにぴったりの役!!

閉そく感のある町で
それぞれ不満をかかえて
日常生活をおくるメンバーと
これまた夢なかばで行き詰りそうなコーチが
どんなミラクルをみせてくれるのか
楽しみです。

ところどころに入る歌も懐かしい歌だったりして
みなさんの美しい声もみどころ。

メンバーの事情はテンポよくみせてくれて
わかりやすかったです。
一希や香奈絵と市長の関係はまだこれからですね。

わからずやな市長は
「雅楽頭(うたのかみ)」の家系だそうだし
実は歌が大好きなんでは。
あのパフォーマンスをする人ならきっと
最後はノリノリでいっしょに歌ってくれるに1票。



倉坂澪 天海祐希 
井坂忠子 石田ゆり子 
野々村まひる 大島優子 
馬場みぞれ 大島蓉子 
皆川玉子 菊地美香 
桜井玲奈 片瀬那奈
羽田南 福原美穂 
高垣忍 千葉雄大 
乾一希 玉山鉄二   

桜ママ 濱田マリ 
井坂哲郎 小泉孝太郎 
森香奈絵 久野綾希子 
井坂清忠: 岸部一徳


2012.04.13 Friday 08:08 | comments(0) | trackbacks(16) | 
<< syunkonカフェごはん 2 | main | Betsucomi (ベツコミ) 2012年 05月号 >>









カエルの王女さま「希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女」
ママさんコーラス版「頑張れ、ベアーズ」かな? オーディションに集まった時点では、お約束の、ダメダメのグダグダもいいとこな状態だけに、1回目は、完全に、天海祐希・劇場 (^^;) でも、みなさん、ちゃんと歌って踊れるんですよね。(そういう人選なはず、な
| のほほん便り | 2012/04/13 8:22 AM |
カエルの王女さま (第1話・4/12)
4/12からフジテレビで始まったドラマ『カエルの王女さ』(公式)の第1話『希望の歌よ、響け!! 舞い戻った伝説の女』の感想。 歌える女優で、セリフ満載の群像喜劇をやるらしい… ミュージカル嫌い...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/04/13 10:05 AM |
カエルの王女さま
初回の感想
| AKIRAのドラマノート | 2012/04/13 10:31 AM |
ドラマ「カエルの王女さま」 第1話 あら...
シャンソンズの復活-----------!!今期ドラマ第2弾は、天海さんが久しぶりに歌って踊るスターに!?否、コーラスグループのコーチとしての成長物語だって事で、楽しみにしてた作品の...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2012/04/13 11:38 AM |
ドラマ「カエルの王女さま」 第1話 あらすじ感想「希望の歌よ、響け!」
シャンソンズの復活-----------!! 今期ドラマ第2弾は、天海さんが久しぶりに歌って踊るスターに!? 否、コーラスグループのコーチとしての成長物語だって事で、楽しみにしてた作品のひとつ。 キャストも面白い顔ぶれが揃ってるし、これは意外性があっていい
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2012/04/13 11:38 AM |
カエルの王女さま 第1話:希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女
風に〜なり〜たい♪L(L ̄o ̄)♀( ̄o ̄」)」♪ドゥワ〜 天海姐さんは好きだけど、ママさんコーラスってどうなんだろ??? てな感想を抱きながら見た初回・・・ いや〜ん、ブームの風になりたいが頭の中でエンドレス!(笑) 複雑なハモリに鳥肌モンだったわー!もちろん
| あるがまま・・・ | 2012/04/13 11:40 AM |
「カエルの王女さま」第1話
えーと…最近は新ドラマ展望もサボってるので、これが私の春クール最初のレビューですよっ!田舎町のコーラスグループを立て直すために現われたのはミュージカルスター。町のシンボルである音楽堂を守ることはできるのか?!
| fool's aspirin | 2012/04/13 11:43 AM |
カエルの王女さま #01
『希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女』
| ぐ〜たらにっき | 2012/04/13 12:50 PM |
「カエルの王女さま」第一回 大島優子さんの「天使にラブソングを」
「ママさんコーラス」ときて「シャンソンズ」、何より「カエルの王女さま」とは、 ありがちなストーリーに何と挑戦的なネーミングか、と注目していたこのドラマ。 さびれた田舎を芸能で立て直すという...
| 今日も何かあたらしいドラマ | 2012/04/13 2:28 PM |
カエルの王女さま 第1話〜大島優子「世界遺産検定3級」
カエルの王女さま 第1話 なんとなく、なんでか分からんけど、面倒くさかったかな・・・。 『シャンソンズ』の入団オーディションでの片瀬那奈のお色気ミュージカルとか、ゲロゲロだったし・・。(本当にゲロゲロって声が入るから仕方ない) あと、『シャンソン
| 世事熟視〜コソダチP | 2012/04/13 3:54 PM |
カエルの王女さま - 天海祐希 石田ゆり子
カエルの王女さま 木曜 22:00 フジテレビ 2012年4月12日〜 [キャスト] 天海祐希 石田ゆり子 大島優子 大島蓉子 菊地美香 玉山鉄二 片瀬那奈 濱田マリ 小泉孝太郎 久野綾希子 岸部一徳 ほか [スタッ...
| 新ドラマQ | 2012/04/13 5:29 PM |
【カエルの王女さま】第1話
あんたたち悔しくないの? あっさり負け認めちゃって、何がバーゲン、芋まんじゅう。 あんたたちさ、いっつもそうやって諦めてきたんでしょ。 今は今。 未来は分かんないでしょう。 私はね、音楽堂...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/04/13 5:30 PM |
「カエルの王女さま」 第1話 希望の歌よ、響け!! 舞い戻った伝説の女
 『ショウ・クワイアー』って、ナニ?( ̄ー ̄?) 調べてみたら、「歌だけでなくダンスでも魅せるパフォーマンス要素の強い合唱スタイル」らしい。 あぁーーー『glee』的なアレね ...
| トリ猫家族 | 2012/04/13 6:01 PM |
『カエルの王女さま』 第1話
 実は、まったく観る気がなかったのですが、好きな天海祐希なので、取りあえず観ました。  私が天海さんを好きなせいかもしれませんが、彼女の魅力がどんどんドラマを引っ張っていくように感じました。  ストーリーとしてはベタな展開で、怪我などで夢を絶たれた名
| 英の放電日記 | 2012/04/13 11:04 PM |
《カエルの王女さま》#01
澪は、安見市と由芽市が3カ月後に合併する時に、恩師に呼ばれてNYから故郷へ戻った。 本当は、ブロードウエーで、成功できなかった、事実を一番認めたくないのが自分だと知っていた。 井坂市長は、父の作った音楽堂を壊し、その跡地にゴミ処理場を作ると、明言した。
| まぁ、お茶でも | 2012/04/13 11:37 PM |
【カエルの王女さま】初回感想と視聴率
「希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女」私はミュージカルも天海祐希さんも好きなので、ばっちり嵌まってしまいました♪(^^)でも、初回の視聴率は、予想外に低くて、9.0%(関...
| ショコラの日記帳 | 2012/04/14 8:25 PM |