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鍵のかかった部屋 エピソード7

エピソード7



 榎本径(大野智)は、青砥純子(戸田恵梨香)に連れられ、
築百年の日本家屋にやってきた。案内したのは、
家主・西野真之(吉田鋼太郎)の友人・遠藤晴彦(平田満)だ。
ここで西野の中学生の長女・愛美(森迫永依)が死亡したが、
顔に殴打の跡があったため警察は他殺と断定、
第一発見者の西野が容疑者として連行された。
西野を知る遠藤は、犯人は別にいると言い、
愛美の兄・猛(郭智博)かもしれない、と明かした。
猛は以前、同級生をナイフで刺してケガを負わせ、
逃走して現在も行方不明のまま。
 現場が密室だったため、遠藤は芹沢豪(佐藤浩市)に
調査を依頼したが、芹沢が休暇に入ってしまい、
純子が榎本と調査に来た。
 榎本は、玄関のドアの特殊な鍵に注目。泥棒とは無縁の
田舎には重装備に思えた。合鍵を持つのは西野と
愛美だけだが、西野が愛美の遺体を発見した時、
玄関は施錠され、愛美の合鍵は室内にあった。
鍵なしで外から施錠することはできない上、
犯行時刻に近所のリンゴ園で作業中だった女性も、
侵入者は見ていない。
 検証を行う榎本に遠藤は、愛美が帰宅時に
室内にすでに誰かがいた可能性がある、と言った。
電話をしながら帰宅した愛美の通話相手が、
愛美が「誰?」と言った後に切れたと証言したからだ。
 玄関以外の逃走経路として考えられるのは、
なぜか1つだけ開け放たれた窓のみ。
榎本はここから逃走したのなら、あるはずの足跡がない、
と指摘し…。




「今回の密室は 山深い村に

 100年前から 立っている

 古い 日本家屋です。

 ドアや窓には鍵が掛かっていましたが

 なぜか この窓が 一つだけ

 開け放たれていました。

 窓が開いているのに

 密室というのはどういうことでしょうか?

 ある不思議な出来事が起きたとき

 それを 超常現象だと言う人と

 科学で解明できる

  錯覚にすぎないと 言う人がいます。

 それは おそらく答えの出せない

 永遠のテーマなのではないでしょうか?

 さて 今のは?」



純子と芹沢。

「休暇?」

「今日 たって月曜日の朝には 戻ってくるから。」

「どちらに行かれるんですか?」

「モナコ。」

「えっ!? 2泊で?すごい 強行スケジュールですね。」

「しょうがないだろ。休み 取れなかったんだからさ。」

「ゴールデンウイーク中も休めませんでしたもんね。」

「でもさ 目的は モナコグランプリを

 見ることだから いいんだよ。」

そこへたずねてきた遠藤さん。

「あっ。 芹沢先生!先日 お電話した 遠藤です。」

「遠藤さん?」

「長野で殺害された女子中学生のお知り合いの方です。」

「愛実ちゃんは自宅で 殺されたんですが

 密室事件というやつらしくて。

 前に 雑誌で見た 芹沢先生の

 インタビューを 思い出して 連絡を。」

すっかり密室スペシャリストになってる芹沢さんw
すでに探偵事務所なみ。

「その件でしたらお断りしたはずですが。」

「何度 お電話しても取り次いでいただけないので

 長野から車を飛ばして 来ました。」

「大変 申し訳ありませんが

 他の案件で手が いっぱいなもんですから。

 失礼します。」

「芹沢さん。お話だけでも 聞いてあげれば。」と純子。

「待ってください!お忙しいのは 分かりますが

 どうか お願いします。」

西野さんの家に妹の明日香をつれて
やってきた遠藤さんは、愛実ちゃんの
死体のそばにいる西野さんを発見。

写真をみせて説明。

「真ん中に写ってるのが愛実ちゃんです。

 隣が 妹の 明日香ちゃん。それと 父親の西野です。」

「確認しますが事件が起きたのは おとといで

 その前の晩に 愛実さんは

 妹さんと お父さんと一緒に

 遠藤さんの お宅に泊まってたんですよね?」

「はい。」

「事件当日 愛実さんと お父さんだけが

 先に帰られたのは なぜですか?」

「あの日は 愛実ちゃんの部活の朝練が あったんです。

 西野は 愛実ちゃんを学校まで送ってから

 村おこしの会合に出席して 
 
 その後 愛実ちゃんの部活が終わるころに 自宅へ帰りました。

 玄関に鍵が掛かっていたので

 部活が 長引いているのかと思って中へ 入ってみたら

  愛実ちゃんが。」

「死因は 何だったんですか?」

「柱に 頭をぶつけて脳内出血を 起こしたんです。

 顔に殴られた痕があって

 事故だとは 考えられないと刑事さんは 言ってました。」

「性的な暴行の痕は?」

「えっ? あっ いいえ。 それは。」

「他に何か 変わった点はありませんでしたか?」

「はい。 たんすの引き出しを物色した跡があって

 それと 金塊がなくなっていました。」

「金塊?」

「西野は 古い地主の家柄で

 松本市内に 不動産をいっぱい 持ってるんです。」

「物取りの犯行としか考えられませんね。」

「でも 現場は密室だったんですよね?」

「そうなんです。 だから 警察は

 第一発見者の 西野が怪しいって。

 刑事さんに 連れていかれたまま

 帰ってこないんですよ。」

「えっ? ずっとですか?」

「犯人は 西野じゃありません。

 あいつは娘たちを守るためなら

 自分の命だって喜んで 差し出すような

 そういう男なんです。

 だから 絶対他に 真犯人がいるはずです。」

「お気持ちは 分かります。

 でも 今のところ 他に疑わしい人は
 
 いないんですよね?」

「どなたか 心当たりでも?」

「猛かもしれない。」

「猛?」

「西野の長男で愛実ちゃんの兄です。

 実は 4年前に同級生を ナイフで刺して

 警察に 連れていかれる途中で隙を突いて

 逃げてそれ以来 行方不明になってるんですよ。」

「なぜ 彼だと思うんですか?」

「猛なら やりかねないからです。」

とりあえず話は聞き終えました。

「さっきの件だけどさ

 君が 長野に行ってくれ。」

「えっ? 芹沢さんは?」

「俺は モナコだよ。朝 言ったじゃない。

 君と榎本だけでも行かないよりは ましだろ。

 うん。 じゃあ 頼むよ。」

「あっ。 ちょっ。

 長野へ変更したら どうですか?」

「えっ?行き先を。冗談じゃないよ。」

「国内旅行も いいですよ。

 長野は 空気も水も奇麗で おいしいし。

 2泊4日の弾丸ツアーより

 むしろリフレッシュできるんじゃないですか?」

「なるほど。でもね おいしい空気や 水よりも

 生ハムや ワインの方がよっぽど

 リフレッシュできるんだ 僕。」

「えっ?」

「悪いけどな俺は 都会が好きなんだよ。

 自然とか 田舎とかまったく 興味ないから。

 ほら。 服とか靴とか汚れちゃうじゃない。

 それに 虫さされもひどいだろうしさ。 あと あれだ。

 トイレなんか まだくみ取り式 残ってんだろ。

 あと 出ちゃうぞ。

 座敷ワラシ。間違いない。」

座敷ワラシww

榎本のオフィスをたずねると留守で
電話する純子。

「もしもし。青砥です。

 ちょっと ご相談したいことがあるんですけど。」

「すいません。 今 休暇中で会社には いないんです。」

榎本、田舎の田んぼの真ん中にある
バス停にいました。

「分かってます。

 あのう。 休暇ってまさか 旅行とか?」

「まあ そのようなものです。

 珍しい錠前が あるという情報が入ったんで

 持ち主に交渉して譲ってもらってきたんですよ。

 どうかしましたか?」

「ああ いや。あのう。

 ちなみにどちらに行かれてるんですか?」

「長野です。」

「ああ 長野。 長野!?」

「これから 帰ろうかと。」

「あっ そのまま。そのままで いてください。」

「えっ?」

「そのまま いてください。
 
今から迎えに行きますんで。 はい。」

田んぼの真ん中で待たされて気の毒・・。
バスきてたのに。

遠藤さんに案内されて西野さんの
家をみにきた純子たち。

「すごい田舎で驚いたでしょ。」

「はい。あっ。 すいません。」

「ああ。 いいんですよ。

 ここは 荒神村の狐火集落というところです。」

「きつね火って確か 人だまのことですよね?」

「ええ。鬼火ともいいますね。夜に 空中を漂う

 青い火のことで死者の魂だと いわれてます。」

「まさか 出るんですか?きつね火が。」

「そうですね。見たって人は 多いですよ。

 私も 子供のころに見たことがあります。

 ここが 西野の家です。

 ああ!? ぬかるんでますから気を付けてください。」

「とても 立派な お宅ですね。」

「100年前に 建てられて代々 受け継がれてきた

 由緒ある 屋敷ですから。」

さっそく鍵をチェックする榎本。

「この村では 窃盗事件がよく 起きるんですか?」

「あっ いえ。 そんなものはほとんど ありません。

 村中 どこの家も 鍵を掛けずに過ごしてるぐらいですから。」

「鍵を掛けない?じゃあ 密室事件なんて

 起こりようがないんじゃないですか?」

「それが 西野の家だけは鍵を掛けるようになったんですよ。」

「いつからですか?」

「猛がいなくなったころからかな。」

「泥棒がいない村には似つかわしくない 鍵ですね。」

「うん?」

「この鍵は 外国製で構造が 特殊なんです。

 合鍵を作るには メーカーに

 直接発注しなければならないため

 数が カードで管理されています。」

「ああ。 刑事さんもそんなこと 言ってました。

 数を調べたら鍵は 2つだけだったって。」

「それは 西野さんと

 愛実さんが持っていた2つってことですよね。」

「はい。 愛実ちゃんの鍵は家の中に あったそうです。」

「鍵を持ってなくても 外から施錠する方法って ありますか?」

「いや。 それは 無理です。目撃者が いるんで。」

「目撃者?」

「こっから 100mほどのところに

 りんご園が あるんですが 

 そこの 辻さんという農家の奥さんが

 午前 11時から花摘みの作業をしていたんです。

 辻さんは 愛実ちゃんが

 12時半ごろに帰宅したところも 見ているし

 その後 午後 1時すぎに西野が 鍵を開けて

 入るところも 見ています。

 私が 2時すぎに 明日香ちゃんを送ってくるところも

 見ていたようですが それ以外に

 正面玄関に 近づいた人間は

 誰もいなかったと証言しています。」

「なるほど。とすると犯人が

 玄関から逃走するのは不可能と考えて いいでしょう。」

「中も調べてください。」

「失礼します。」

中へ入る純子たち。

「そこで 愛実ちゃんが殺されていたんです。」

「誰か いたんです。

 犯人は 愛実ちゃんが帰ってくる前に

 すでに 家の中に潜んでたんですよ。」

「どうして そう思うんですか?」

「愛実ちゃんは友達と 電話で話しながら

 帰ってきたんですが…。」

中に誰かいるのを目撃して

「あっ。 誰!?」と言った愛実。

「それっきり会話が途切れたと

 電話の相手は証言してるんです。」

「死亡推定時刻はご存じですか?」

「12時半です。」

「帰宅直後ということですね。」

「ただ 前後 30分の誤差はあるそうで。

 だから 西野も容疑の圏内に含まれるって。

 遺体の発見から 通報までに

 1時間 かかっていることも

 警察は 不審に思ってるようです。」

「確かに それは 私も気になりました。」

「西野は放心状態だったんです。

 自分の娘の死体を目の当たりにしたら

 誰だって ショックを受けるでしょう。」

「消えた金塊というのはどこに しまってあったんですか?」

「この下に隠してあったようです。」

「金塊は 何本ぐらいあったんでしょう?」

「30本です。」

「30本? 結構 重そうですよね。」

「1本 1kgですからちょうど 30kgです。」

「30kg!?」

「洗濯用のロープと ネットもなくなってると言ってましたから

 それに入れて 運んだんでしょう。」

「30kgの金となるとグラム 3,000円としても
 
 9,000万円になります。

 そのために 殺人が起きたとしても不思議ではありませんが
 
 30kgというのは 持ち運ぶには相当 厄介な重量です。」

「玄関以外の 逃走経路はありそうですか?」

「縁側も 勝手口も りんご園からの視界に 入るようですね。

 それに 全て 内側から施錠されていたんですよね?」

「ああ。 はい。」

「窓も?」

「はい。 あっ いや。1カ所だけ 開いてました。

 この窓だけが開けられていたんです。」

「犯人は ここから逃げたんじゃないですか?」

「それが…。」

「足跡が ありませんね。」と榎本。

「えっ?」

「見てください。

 地面の土が水を含んで 湿っています。

 おそらく 事件当日は

 もっと ぬかるんでいたんではないでしょうか?」

「あっ そうです。 前の晩に雨が降って ぬかるんでたんです。

 犯人が ここから逃走したとしたら

 地面に 足跡がつくはずなんです。」

「あそこの草地なら足跡は 残りませんが

 とても 跳び越えられる距離では ありません。」

窓から草地までの距離を測る榎本。

虫にさされたうえ、ぬかるみに
足をつっこんでしまう純子・・・。

田舎の古い家にふたり残されて
落ち着かない純子。

「榎本さん。何か しゃべってください。」

「何かって?」

「何でも いいです。

 いや。 ここに来てからちょっと 落ち着かないんですよ。

 何か 空気が重たいっていうか冷たいっていうか。

  感じません?

 何?何 見てるんですか?」

「いえ。 何となく気配を感じたもので。」

だんだん怖くなってきたらしい。

「そろそろ 帰りませんか?あんまり 長居しても ご迷惑だし。

 何なら あしたまた 来てもいいし。 ねっ?」

トイレにいったら・・
汲み取り式の昔のトイレで
しかも鬼火。
心が折れる純子・・。
そこへなにか目撃して悲鳴!

「どうしたんですか!?」

「あ…。 あそこに 女の子が。」

遠藤さんの奥さんと明日香ちゃんでした。

夜は遠藤さんの家に泊めてもらうことになり
夕食もごちそうになりました。

「そういえば さっきスーパーで 聞いたんだけど。

 津田さんちの ヨッちゃんがね猛君を 見たんだって。」

「猛を? いつ?」

「それが事件があった日の前の晩らしいの。」

PCをつかってモナコの芹沢さんと
会話する純子たち。

白いガウンに手にはワイングラスw

「西野 猛って 誰だっけ?」

「殺された 愛実さんの兄ですよ。

 16のとき 同級生を刺して逃亡して以来

  行方不明だって遠藤さんが言ってたじゃないですか。」

「ああ。 言ってた 言ってた」

「で 肝心の密室は どうなんだよ?」

「まだ 何とも言えませんが

 気になることは幾つか ありますね。」

「何ですか?」

「なぜ 西野さんは 玄関に特殊な鍵を 付けていたのか。」

「特殊な鍵って どんな鍵?」

「やっぱり 金塊を 30本も持ってたら

 用心深くなるんじゃないですか?」

「この村に 侵入強盗がいるとは思えません。

 それは 西野さんもよく 知っているはずです。

 それと 2階の窓のねじ締まり錠の ねじが1本

  バカになっていました。

 きちんと ねじ込むことができず

 穴に差し込んであるだけでしたから

 外から こつこつと振動を与えれば

 簡単に 抜け落ちて窓を開けられるはずです。」

「うん? ねじ 何?締まり錠って…」

「じゃあ 犯人は そこから侵入したってことですか?」

「その可能性は ありますがねじ締まり錠を

 外から 掛けることは不可能なので

 仮に 侵入できたとしても脱出は 無理なんです。」

「ちょっと! ねえ?ちゃんと 説明してよ」

芹沢さん、仲間はずれ・・・。

「ねじ締まり錠というのは内締まり錠の一種で。」

「建物の内側からしか鍵が掛けられない…」

「その手の話は 長くなるのでまた 後で」

純子が強引に阻止。

「でも いくら 玄関を警戒しても

 窓の鍵が 壊れてたら意味ないですよね?」

「どうして 直さなかったんだろう?」

「おそらく 壊れていることに
 
 気付いていなかったんだと思います。」

「えっ?」

「西野さんが鍵を掛けるようになったのは

 猛さんがいなくなったころからだと

 遠藤さんが 言っていましたよね。

 西野さんが 警戒していたのが強盗ではなく

 猛さんだったとしたら?」

「まさか! えっ?

 じゃあ 愛実さんが帰ってきたとき家の中にいたのは 猛さん?」

「猛さんが 目撃されたというのが本当なら

 そうかもしれません。

 ねじ締まり錠が壊れていたことを

 猛さんだけが 知っていたという可能性も あります。」

「2人だけで盛り上がってんじゃないよ。」

すっかりふてくされた芹沢さん。
でも一人でモナコだしーー。

翌日、村の人に聞き込み。

「すいません!

 西野 愛実さんが殺害された日の前夜に

 猛さんを 見掛けたそうですね?」

「ええ。」

「何時ごろですか?」

「9時半ごろだったかな。あの。ここで 擦れ違ったんですよ。」

「声は 掛けなかったんですか?」

「ええ。 でも 一目 見てすぐに 猛だと分かりました。

 俺 あいつと 同級生だったんで見間違えることはありません。」

駅員さんにもききました。

「はい。 私も見ました。 猛が電車から 降りてくるところを。

 村の連中は みんながきのころから猛を 知ってますからね。

 顔 見なくても 分かるんですよ。」

りんご園にいた女性にもあいにいきました。

「あら。さびが ついちゃった?ごめんなさいね。
 
 こないだ どうしてだか脚立が ぬれてたのよ。

 ぬれたままにしておくとさびが ついちゃうから

 雨が降ったときには必ず 奇麗に拭いてから

 しまっておくようにしてるのに。」

「雨?それは 西野家で 事件が起きる前の晩に

 降った 雨のことですか?」

「そうそう。 ちゃんと拭いてから しまったのに

 翌朝 物置に行ってみたらまた ぬれてるのよ。 変よねぇ。」

「それって 事件の前夜にりんご園から 脚立が
 
 持ち出されたってことですか?」

「おそらく。猛さんは それを使って

 2階の窓から家に入ったんでしょう。」

「でも ただぬれてたってだけじゃなぁ。」

「他にも 根拠はあります。」

「何ですか?」

「蜂の死骸です。」

地面に落ちていた蜂の死がい。

「あれは リンゴの受粉に使われている

 マメコバチという 蜂だそうです。」

「ってことは りんご園から飛んできたってことですね。」

「それが マメコバチというのは行動半径が
 
  極めて 狭く 40mから せいぜい 70mまでしか

 飛ばないそうなんです。」

「それが?りんご園から西野家までは 100m あります。

 西野家に マメコバチが飛来する可能性は

 限りなく ゼロに近いでしょう。」

「じゃあ どこから?」

「りんご園ですよ。」

「えっ? えっ? だって…。」

「あの蜂の死骸は腹の部分が つぶれていたことを

 覚えていますか?」

「あれは 死んだ後で何かに付着して

 西野家まで運ばれてきたんだと思います。」

「何か?」

「地面に残されていた 3つのくぼみから見て 明らかです。」

「あっ。そう。」

「脚立ですよ。

 つまり 猛さんが愛実さんを殺した可能性が

 じゅうぶんにあるということです。」

警察へ乗り込む純子。

「西野さんを 今すぐに解放して自宅へ帰してください。

 任意同行で 3日も家に帰さないというのは

 明らかに 行き過ぎです。」

さすが弁護士。
西野さんは解放されました。

「どうもありがとうございました。」

「一度 東京へ戻りますが密室の検証は 続けます。

 何か 分かったらすぐ ご連絡しますので。」

「お願いします。必ず 猛を捕まえてください。」

「まだ 猛さんと決まったわけじゃありませんよ。」

純子たちが東京へ戻り芹沢さんも帰国。

「お待たせしました。」

「あれ? 今日 模型は?作ってないの?」

「昨日の夜に 帰ってきたのでさすがに。」

「あっ そう。模型 ないんだ。」

最近ずっとない。

「期待してたんですか?」

「いや。 そうじゃないけどさ。

 ほら。 俺 実際に現場 見てないじゃないかよ。」

「ああ。イメージしてみてください。

 玄関を入って すぐに階段があり 廊下の先に。」

CGキター!

「あっ。 すごい。」

「何が?」

「では 検証してみましょう。

 逃走経路として 考えられるのはやはり ここ。」

「ここって どこ?」

「唯一 開いていた1階 北側の窓ですよ。

 見えないんですか?」

見えないでしょ。実物みてないし。

「見えないよ。」

「犯人は ぬかるみに足跡を残さずにどうやって 脱出したのか?」

「脚立を 使ったのかな?」

「犯人は 脚立を伸ばして窓から 草地へ渡らせ

 その上を通って逃げたんじゃないでしょうか?」

「脚立は 犯行が起きたときには辻さんが 使用中でした。」

「何か 他に方法は ないんですか?」

「ハァー。何も 見えない。」

芹沢さん・・・w

そこへ遠藤さんから電話。

「さっき 警察から電話が ありまして。」

「何か 進展があったんですか?」

「はい。猛の居所が 分かったそうです。」

「どこですか?」

「東京の アパートです。本人は 見つかってないんですが。」

「詳しい状況 教えてください。」

「それが けさ警報システムっていうんですか?

 それが 作動しているという通報を受けて

 警備会社のスタッフと 警察が現場に

 駆け付けたそうなんです。ドアには 鍵が掛かっていて

 管理人が 合鍵で開けようとしたんですが

 勝手に 鍵が 交換されていて

 開けることができなかったそうです。
 
 呼び掛けても 応答がないので

 仕方なく ドアを 強引に開けて中へ入ったら。

 部屋に金塊も あったそうです。

 それで 部屋の借り主の身元を調べたら

 猛が 偽名を使って借りていたことが 分かったって。」

「猛はたちの悪い 消費者金融から

 多額の借金をしてて取り立て屋から

 逃げていたらしいんです。それに 金塊と一緒に

 大量の薬物も 見つかったようで

 密売してたんじゃないかってことでした。」

榎本が調べにいきました。

「どうでしたか?」

「やはり 通報したのはうちの警備員だったようです。」

「何か 分かりました?

 金塊を 部屋に置いたのは

 猛さんではないかもしれません。

 部屋についていた 警報システムは

 セットして 出掛けた後にドアを開けた場合

  1分以内に解除ボタンを押さないと

 アラームが鳴るようになっているんです。

 つまり 猛さんが金塊を置くために帰宅したんだとしたら

 まず 最初にシステムを解除していたはずなんです。」

「ただ 忘れちゃっただけなんじゃないですか?」

「それにしても アラームが鳴りだせば 止めるはずです。

 おそらく 部屋に入った人物はクロゼットに 金塊を隠し

 1分以内に出ていったんでしょう。

 外に出てから アラームの音を耳にしたかもしれませんが

 それが 何の音か分からなかったんではないでしょうか。」

「どうしてだろう?」

「その人物は アラームの音を聞いたことがなかった。

 あるいは 警報システムの存在そのものを 知らなかった。」

「知らなかった?」

「はい。そんなものとは 無縁の場所で

 生まれ育ったからです。」

「まさか 西野さんだと思ってるんですか?」

「そう考えるのが自然な気がします。」
 
「確かに 窓が開けられていたのは西野さんの偽装で

 初めから 猛に 罪を着せるつもりだったと 考えれば

 辻褄が合う。」

「でも 事件の前の夜猛さんは

 村で目撃されてるんですよ。」

「それも 西野さんの変装で猛のふりをしてたと 考えるとどうだ?

 猛は 村人にとって恐怖の象徴であり

 いきなり 不審な人物が現れたら

 真っ先に猛のことを 考えたとしても不思議じゃないだろ。」

「それは そうですけど。」

「でも その日の夜 西野さんは

 遠藤さんの お宅に泊まっていたというアリバイが あります。

 万が一 西野さんが犯人だったとしたら

 愛実さんが 帰宅したときに家にいたのは 誰なんですか?」

「私 思ったんですけど。

 幽霊じゃないでしょうか?」

「はい?」

「愛実さんが 見たのは幽霊だったんですよ。

 きっと あの家に取りついた

 邪悪な 怨霊が愛実さんの命を 奪ったんです。」

純子おおまじめ。

「今日は もうお開きにしましょっか。」

「えっ? あっ。 ちょっ ちょっ。ちょっと 待ってください。」

「俺はな 超常現象とかそういうの 信じないんだよ。」

「芹沢さんは あの家に行ったこと ないから

 分からないんですよ。

  私 本当に見たんですから きつね火を!」

「幽霊とか UFOとかなそういうものは

  全て科学で 説明がつくんだよ!

 そんなものに踊らされてるようじゃ

 真実なんか 見えてこないぞ!なあ? 榎本。」

「なるほど。」

榎本、いつものポーズ。
鍵が外れた!

「もしかして 私役に立ちました?」

「はい。

 この密室は破れません。」


また長野にいきました。

「愛実さんを殺害した 真犯人が誰なのか 分かりました。」

「ホントですか?誰なんです?」

「愛実さんの兄の 猛さんです。」

「やっぱり 猛か。

 それで 猛は どうやってこっから 逃げたんですか?」

「どこにも 逃げてはいませんよ。

 あれから 検証を重ねましたが

 犯人の逃走経路を見つけることはできませんでした。

 なぜなら 事件が起きたとき

 この家は正真正銘の密室だったからです。」

「どういうことですか?」

「事件の経緯を順を追って 説明しましょう。

 事件が起きる前の晩 猛さんが

 4年ぶりに 故郷へ帰ってきました。

 実家へ行くと 家族は 全員出掛けていて 留守だった。

 そこで 猛さんは2階の ねじ締まり錠が

 バカになっている 窓から家に 侵入することにしました。

 脚立は りんご園から黙って 持ち出し

 玄関の鍵を 中から 開けた後で元に戻しておいたようです。

 そのまま 家で夜を明かした 猛さんは

 翌日 帰宅した 愛実さんと鉢合わせることになった。

 その際に 何らかのトラブルが起き

 衝動的に 愛実さんを殺害してしまったんです。

 そして その後 間もなく西野さんが 帰宅し。

 愛実さんを殺した 猛さんを…。

 西野さんが 殺したんです。」

そのとおりでした・・。
金塊はやるから出て行けといって
隙をみせたときに・・。

「猛さんを殺害した後 西野さんは

 遺体を トイレまで引きずっていきました。

 それから 洗濯用のネットに金塊を 入るだけ 詰め込み

 猛さんの遺体にロープで 巻きつけた。」

「巻きつけたって 何のために?」

「重りの代わりです。」

「重り?」

「青砥さん。 こないだトイレで

 きつね火を見たと言っていましたよね。」

「はい。」

「きつね火というのは死体が バクテリアによって

 分解される際 リン化合物が 光って見える

 現象だと いわれています。

 猛さんの遺体がトイレにあると 考えると

 金塊が なくなっていたことも説明がつくんです。

 先ほど 確認したら便槽に

 モルタルを流し込んで固めてありました。

 あそこを捜せば おそらく遺体が 出てくるでしょう。

 全てを終えた後 西野さんは北側の窓を 一つだけ 開けました。

 窓が開いていれば 警察は 犯人が

 そこから 逃走したと考え

 平凡な物取りによる 犯行だと判断すると 思ったからです。」

「じゃあ 窓を開けたのは現場が 密室じゃなかったと

 見せ掛けるための偽装だったってことですか?」

「そのとおりです。

 しかし 窓の外に 足跡がつくはずだというところまでは

 頭が 回らなかったようですね。

 それで もくろみが崩れてしまい

 むしろ 密室であることがクローズアップされてしまった。

 つまり この密室は意図して つくられたものでは

 なかったということです。

 あらぬ疑いを掛けられることになった西野さんは

  仕方なく計画を変更しました。

 猛さんの所持品から 現住所を調べ

 鍵を使って 部屋に入り金塊を 置いたんです。

 狙いどおり 警察は猛さんが 犯人だと

 断定することになりました。」

「明日香ちゃんのためか?

 お前が 警察に捕まったら

 明日香ちゃんが独りぼっちになる。

 そう思ったんだよな?

 話してくれよホントのことを。

 明日香ちゃんのことは 俺が責任を持って 面倒 見るから。

 なあ? 頼むよ。」

「ほっとしたんだ。」

「えっ?」

「4年前 あいつがうちを出てったとき心の底から ほっとした。

 二度と 帰ってこないでくれ。どうか このまま 消えてくれって。

 怖いんだよ あいつが。

 どうしようもなく怖くて 憎いんだ。

 他人だったら縁を切ることもできるが

 血が つながっているかぎり

 親子であるかぎり

 あいつは 一生俺たちに 付きまとってくる。

 俺が死んだ後も

 明日香の兄であることに変わりはないんだ。

 後悔してるんだよ。

 あいつを 殺したことじゃない。

 どうして もっと 早く殺さなかったのかって。

 そうすれば 愛実が死ぬことも

 明日香が 独りぼっちになることもなかったのに。

 どうして もっと 早く。」


なんとも哀しい話・・。

「長野 行ったの?」

「はい。」

「で 事件は 解決した?」

「はい。」

「密室 破れないって言ったじゃないかよ。

 だから 俺は あれで終わりだと思ってさ。」

「いや。 それが 違ったんですよ。

 ホントに 意外な結末でした。」

「何で 言わないんだよ?」

「いや。 芹沢さんが田舎が 苦手だって言ってたんで。」

「あっ。 だけどさ一応 誘ってみなさいよ。

 どうしてもって言われたら

 もしかしたら 一緒に行ってやったかもしんないじゃない。」

「行きたかったんですか?」

「そうじゃないですよ。

 そうじゃないよ。

 どうやって 密室 破ったかちゃんと 報告しろよ。」

絶対行きたかったに違いない。



西野さんが犯人だったら
妹がかわいそうだから
息子が犯人でよかったと思っていたら
その息子を始末していたとは・・・
妹かわいそう・・・。

自分の子どもを、なぜ殺した、じゃなく
なぜもっと早く殺さなかったって
泣くなんて・・。
親子だから縁をきってもきれないし
わが子といってもこうなってしまうと
性質悪い以外のなにものでもないし。
つらい結末でした。

現場や足跡を調べたりする姿は
何度もいってますが本当に探偵にしかみえない。
名探偵榎本というタイトルでいけます。

密室くくりなので設定がやや強引なのは
しょうがないけど、田舎の家の鍵に
海外のメーカーとか、、そのへんの
お店でつくっても息子対策にはなるんじゃないかと、、
あの家ならガラス割っていくらでも入れそうだし。
それにあの田舎のおうちで携帯の電波とか
ネット環境整備されてるのかーー!←偏見?
いや、けっこう圏外があるんだよ、いまだに。



榎本径: 大野智 
青砥純子: 戸田恵梨香 
池端誠一: 風間杜夫 
日下部雅友: 堀部圭亮 
円山: 浜田晃 
水城里奈: 能年玲奈 
芹沢豪: 佐藤浩市
鴻野 宇梶剛士



 

2012.05.28 Monday 23:21 | comments(0) | trackbacks(14) | 
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ドラマ「鍵のかかった部屋」 第7話 あら...
超常現象か-----------!?モナコへグランプリを見に行くという芹沢の前に、長野からやってきた遠藤という男性が現れる。彼は友人を助けて欲しいと、密室殺人があった事件の依頼をして...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2012/05/28 11:34 PM |
ドラマ「鍵のかかった部屋」 第7話 あらすじ感想「狐火の家」
超常現象か-----------!? モナコへグランプリを見に行くという芹沢の前に、長野からやってきた遠藤という男性が現れる。 彼は友人を助けて欲しいと、密室殺人があった事件の依頼をしてきたのだ。 西野という男の娘の愛美が何者かによって柱に頭をぶつけられ
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2012/05/28 11:34 PM |
鍵のかかった部屋 #07
『今回は、密室が破られません』
| ぐ〜たらにっき | 2012/05/28 11:40 PM |
【鍵のかかった部屋】第7話
今回の密室は山深い村に100年前から建っている古い日本家屋です。 ドアや窓には鍵が掛かっていましたが、なぜかこの窓が一つだけ開け放たれていました。 窓が開いているのに密室というのはどういうことで...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/05/29 12:07 AM |
「鍵のかかった部屋」解決する3つの鍵7この密室は破れられない・・・鍵は家族の中にありその結末は問題児の息子を抱える父親の苦悩がもたらした悲劇的事件だった
「鍵のかかった部屋」第7話は窃盗事件が殆ど起きない長野の田舎で殺人事件が発生した。築100年の日本家屋が殺人の場所となったが、その家は完全な密室になっており、前日には雨が ...
| オールマイティにコメンテート | 2012/05/29 6:02 AM |
鍵のかかった部屋 第7話の感想
フジテレビ系列で放送の「鍵のかかった部屋」第7話の感想などもう芹沢豪(佐藤浩市さん)の存在する意味が無くなってますね。原作には居ないキャラクターとのことだし。まあ、別に邪魔だとも思わないので不快には思いませんが。青砥純子(戸田恵梨香さん)が弁護士だっ
| オタクと呼ばないで | 2012/05/29 6:40 AM |
鍵のかかった部屋 (第7話・5/28)
4/16からフジテレビで始まったドラマ『鍵のかかった部屋』(公式)の第7話『今回は、密室が破られません』の感想。また、貴志祐介氏の原作推理小説は未読。 なお、本作を面白いと思った方や出演者のフ...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/05/29 9:31 AM |
鍵のかかった部屋 第7話〜初代”まる子”殺人事件〜都市伝説ではない「座敷わらし」
鍵のかかった部屋 第7話 長野の古民家のロケーションが、原作のイメージとほぼ一致!! どうやって原作にマッチする日本家屋を見つけるんやろうかと、感心しました。 一方で、原作に居ない芹沢(佐藤浩市)のモナコ弾丸ツアーの話が冒頭から組み込まれてていて、さ
| 世事熟視〜コソダチP | 2012/05/29 12:21 PM |
ちびまる子ちゃん(森迫永依)殺人事件と私(戸田恵梨香)と彼(大野智)
ふと・・・振り返ると・・・戸田恵梨香と長澤まさみという二人のプリンセスは・・・。 遭遇していないような気がする。 二人をつなぐ糸はガッキーなんだな。 「ドラゴン桜」で長澤まさみとガッキー。 「コードブルー」で戸田恵梨香とガッキー。 この組み合わせがあるが
| キッドのブログinココログ | 2012/05/29 2:00 PM |
「鍵のかかった部屋」 第7話 狐火の家
「どうして、もっと 早く殺さなかったのか・・・」 親が口にするには悲しすぎる言葉・・・ でも、家族だからこそ、憎しみはさらに深くねじ曲がり、果てしがないんだろうね。 そし ...
| トリ猫家族 | 2012/05/29 4:00 PM |
『鍵のかかった部屋』 第7話「狐火の家」
後悔してるんだよ。 あいつを殺したことじゃない。 どうしてもっと早く殺さなかったのかって。 そうすれば愛実が死ぬことも、明日香が独りぼっちになることもなかったのに。  あまりにも、やるせない西野真之(吉田鋼太郎)のことば。  娘・愛美(森迫永依)を殺したの
| 英の放電日記 | 2012/05/29 5:31 PM |
【鍵のかかった部屋】第7話感想と視聴率
「狐火の家」(新聞ラテ欄では「今回は、密室が破られません」)今回は芹沢さん、モナコグランプリに行くとの事で、一緒に長野に行きませんでした。佐藤浩市さん、忙しかったのでし...
| ショコラの日記帳 | 2012/05/30 1:05 PM |
【鍵のかかった部屋】第7話感想と視聴率
「狐火の家」(新聞ラテ欄では「今回は、密室が破られません」) 第7話の視聴率は、
| ショコラの日記帳・別館 | 2012/05/30 1:06 PM |
《鍵のかかった部屋》#07
(榎本)<今回の密室は、山深い村に100年前から立っている古い日本家屋です。 ドアや窓には鍵が掛かっていましたがなぜかこの窓が一つだけ開け放たれていました。 窓が開いているのに密室と言うのはどういう事でしょうか? ある不思議な出来事が起きた時それを 超
| まぁ、お茶でも | 2012/05/31 5:36 AM |