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37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜第8話「医者と患者が向き合うことの意味」

第8話「医者と患者が向き合うことの意味」



祐太(草なぎ剛)はプロポーズしたすず(ミムラ)と同棲を始め、
瑞希(水川あさみ)らと自宅でお祝いをすることに。
一方、下田(八乙女光)は肺炎の疑いで入院した
伊達(竜雷太)の担当になる。しかし、佐伯(松平健)の
高校時代の恩師だという伊達は、横柄な態度で
「佐伯を呼べ」の一点張りで、検査も受けようとしない。
伊達の妻・由美恵(田島令子)から話を聞いた祐太は、
伊達は自慢の教え子の佐伯に診てもらいたいのだと思う。




教室にいる生徒(高校時代の佐伯教授)と
先生だった伊達さん。

「医学部?」

「難しいでしょうか。」

「う〜ん…。何で急に医学部なんだ?」

「父が入院したんです。

 検査したら… がんでした。

 何かの力になれるかもしれませんから。」

「よし。じゃあ俺が補習につきあってやる。

 今から頑張ればまだ巻き返せるから。」

「頑張ります。」

「しっかりな 佐伯。」

そして現在。

せきこんで苦しそうな伊達さんはナースコール。

「大丈夫ですか? 伊達さん。」

「佐伯君を…。佐伯君を呼んでくれ。

 今すぐだ!」

下田先生と谷口先生とランチ。
すずといっしょにくらしはじめた祐太は
すずの手作り弁当。

娘を心配する母に

「普通の暮らしがしたいの

 いつまでつづくかわからないけど」

というすず。

お弁当にはタコさんウィンナー。

「何か張り切ってるなぁ〜。」

「いいじゃないですか〜かわいくて。」

「うん。ぶっちゃけ 違和感ないっすよ。

 何か妙に似合ってるというか。」

「そうですか?」

「はい。」

そして沢村先生のぶんも
つくったと渡す祐太。

沢村先生にもタコさんウィンナー

「たこさん。」

「うわっ 似合わねぇ。」

下田先生、、

「けんか売ってんの?」

「そうだよ 下田君。大丈夫ですよ似合ってますから〜。」

「だから けんか売ってんの?」

谷口先生のフォローも失敗。

下田先生は電話で呼び出されました。
伊達さんがまたわがままいっているらしく
食事もひっくりかえしました。

「あぁ〜 困りますよ 伊達さん。」

「うるさい!佐伯君を呼べ。」

せき込む伊達さんを心配して
診察しようにも手をはらいのけられる下田先生。

ナースにもモンペ扱い。

新見先生にも注意されました。

「モンスターペイシェントって大げさだろ。」

「いや 大げさじゃないっすよ。
 
 暴言吐くわ 食事ぶちまけるわ

 もうやりたい放題なんすから。」

「医者が患者に振り回されんな。

 糖尿病の肺炎疑いなんてイージーな症例だろ。」

「でも 検査受けてくれないとまともな治療 できないっすよ〜。」

「だから説得しろって。今日中にレントゲンは撮っとけよ。」

新見先生、いってしまいました。

「面倒なこと 全部押しつけやがって。」

「伊達さん 僕が挨拶に行ったときは

 そんな大変な人に見えませんでしたけど。」

「あぁ〜破って 捨ててありましたよ紺野先生の名刺。」

「えぇ?」

「やっかいだよね。佐伯教授の知り合いなんでしょ?」

「うん 元高校教師で教授の恩師なんだと。

 外来で教授が診てたからって佐伯君を呼べ!の一点張り。」

「学校の先生ね… めんどくさそう。」と沢村先生。

「どうしてですか?」

「ひとから頭下げられて当然だと思ってますから。

 政治家とか弁護士もそうですけど

 ひとから先生って呼ばれる職業は

 横柄で勘違いしてるのが多いんですよ。」

「医者は?」

こたえず・・。

ネットの口コミ病院ランキングをみている佐伯教授。
東央は9位。

「ふ〜ん。うちは あんまり評判 良くないんだねぇ〜。」

「あっ どうも そのようで。」

「いいよ。警戒すべきは別にあるんだ。」

「そうですね 今は大事な時期ですから。

 あっ それと入院されてる伊達さんなんですが…。」

「あぁ…。あの人も年で頑固になってるから。

 抗生剤 打っとけば2〜3日で退院だろうからね。

 よろしく頼むよ。」

「はあ。」

伊達さんの部屋へいく祐太。

「ちょっといいですか。」

「だめだ。」

「それ お見舞いのお手紙ですか?

 じゃあ せめて これだけ。

 この間 お渡しした名刺 捨てられたそうなので。」

とまた名刺をわたしました。

「外来のとき 佐伯君に聞いたよ。

 非常識で問題の多い

 元サラリーマンの研修医がいて困るってな。

 ふっ。一昔前なら 医者や教師は聖職だ。

 金やら名誉やらに釣られて

 その年で軽々しくなるなんて思うな。」

名刺は丸めてゴミ箱へ。

「くだらん用で来るな。

 わしは佐伯君に治療を頼んだんだ。

 佐伯君 呼んでこい。」

「検査だけ受けてもらえませんか。

 肺炎の疑いですけど

 レントゲンを撮って 調べないと

 適切な治療ができませんから。」

「わしが昔 肺がんだったこと知らんのか?」

「伺ってます。 10年前に右肺の上葉部を切除したと。」

「そのとき レントゲンは嫌っていうほど撮った。

 今だって半年に1回だ。

 これ以上放射線を食らわされて たまるか。」

「でも…。」

「肝に銘じておけよ。

 わしの教え子には 弁護士もマスコミの人間もいる。

 もし わしの体に何かあったら

 そのときはこの病院を訴えるからな。」

やなタイプの患者・・・。

仕事のあと、飲みに行く相談をする研修医ですが
結局祐太のアパートへいくことに。

いきなりおしかけたのにすずがごちそうを
たっぷり用意してくれました。

「あの〜。おつまみ 持ってきましたけど。」

とさば缶もってきた沢村先生の立ち場なし・・。

「いや〜 すごいっすね。」

「いや…突然 押しかけたのに すいません。」

「有り合わせですから。」

師長と沢村先生・・。

「何かしらねぇ〜

この言いようのない敗北感。」


「ふっ… 食べます? さば缶。」

飲みながら伊達さんの愚痴。

「入院しといて検査しないって何なんだよ あのじじい。」

「まあ まあ。」

「口利いてくんないんだぞ。」

「さば缶 食べます?」

「いらないっす。」

「まあ 下田君もう少ししたら

伊達さんも利いてくれるって。」

台所にたつすずに手伝おうか声をかける沢村先生。

「ごめんなさい急に押しかけちゃって。

 あっ 後 お弁当も。」

「すごく楽しいから

 祐太さんと一緒にいて

 こういう普通のことできるのが

 楽しいの

 今まではできなかったから」

と笑顔。

「そうですよね。」

祐太も楽しそう。

翌朝 患者さんの採血をする研修医。

「そういえば 来月だっけな?学部長選。」と石浜さん。

「そうみたいですけど。」

「そんな 興味あるんすか?病院内の情報。」

「そら お前 誰が勝つかによっちゃ

 病院の勢力図 変わっからな。

 言ってみりゃ戦国時代みたいなもんよ。」

「学部長になれば 院内の人事も予算も

 思いどおりですしね。」

「今の佐伯の対抗馬 つったら

 糖尿病内科の長谷川だろ。

 あれも相当なやり手でよ

 同期の佐伯とは仲悪いんだ。

 昔は糖尿病内科の

 教授の椅子取り合ったらしいしな。

 つまり 佐伯にとっちゃリベンジマッチってわけよ。」

「ほんと詳しいっすよね 院内の情報。」

「必要以上に。」

「お前らも気を付けろよ。この時期

 スッキャンダルが表に出やすい時期だからな。」

「スキャンダル?」

「お互い足の引っ張り合いで

 相手陣営のミスやら秘密やら 探りまくってんだよ〜。

 巻き込まれたら大変だからなぁ〜。」

三井先生に声をかける森下先生。

「どう? 調子は。」

「はぁ〜。 相変わらずですよ。

 長谷川教授からはすっかり嫌われちゃって

 そろそろ地方に回されそうです。」

「そうか…。どうだ? 今度 飲みにでも。

 いろいろ話したいこともあるしな。」

ため息をつく下田先生。

「はぁ〜。伊達さんとこ行きたくねぇなぁ〜。」

「行きなさいよ 仕事なんだから。」

「昨日 愚痴言ってすっきりしたしねぇ〜。」

「伊達さん ご家族は?」

「あぁ 午後に 奥さん来ますけど。」

「じゃあ奥さんと話してみませんか?

 コミュニケーションを取る手がかりが

 あるかもしれませんから。」

と祐太がアドバイス。

奥さんと話す下田先生と祐太。

「ご迷惑をおかけして すみません。

 昔から ほんとに頑固な人で。」

「いいえ。 納得したうえで

 治療を受けていただけるようにするのも

 僕らの仕事なんで。」

「そうですよ。それに すごく

 学校の先生って感じだなって思います。

 むちゃくちゃ厳しそうで。」

「下田先生。」

「いいんですよ。ほんとに そうですから。」

「でも 厳しい先生のほうが

 卒業してからも覚えてますよね。」

「あぁ… そうみたいです。

 慕ってくださる生徒さんは

 手紙を送ってくださったりもしますから。

 主人にとっては教え子の皆さんが

 活躍されているのが 何よりの誇りなんです。

 特に佐伯先生は 主人にとって

 一番の…自慢の教え子だったんです。

 お医者様になられて

 大病院で出世されたことを

 自分のことのように喜んで。」

「それで東央に?」

「ええ。佐伯先生に診てほしいからって。」

そのあと話す祐太と下田先生。
「外来カルテチェックしてみたんですけど

 あんまり ちゃんと対応してなかったみたいですよ

 佐伯先生。」

「う〜ん 微熱とせき 続いても

 しばらく投薬で様子見ましょうって感じっすからね。

 それでも 佐伯教授に診てもらいたいらしいすけど。」

「ほんとに そうでしょうか。」

「えっ?」

「伊達さん 外来に来られるまでは

 佐伯教授と関わる機会もなかったんじゃないかなと思って。」

「でも 手紙のやり取りとか。」

「あの手紙 全部古かったです。

 最近 送られてきたものは1通もなかったみたいですし。」

「どういうことっすか?

 俺 ちょっと行ってきます。

 一応 明日教授回診があるって伝えますから。」

「そうですか。」

そこへ声をかける沢村先生。

「調査は終了ですか?」

「調査って。」

「気が済んだら首 突っ込まないほうがいいですよ。

 紺野先生担当じゃないんですから。」

「でも 病棟の患者さんですし。」

「仕事 増やして居残りすると すずさんが心配します。」

そのころ、すずはひとりで
苦しそうにして薬を・・。

カンファレンスで説明をする下田先生。

「外来時の血液検査では 白血球やCRPが高値なので

 肺炎の可能性が高いと思われます。

 伊達さんについては現時点では以上となります。」

「検査しないとだめじゃないか?」

「それじゃ いけないな。検査が必要だ。」

「何で検査しないんだ。」

「あの 伊達さんは検査を拒否されていて。」

「それを説得するのも医者の仕事ですよ 下田先生。」

「すいません。」

「あの…。伊達さんは外来で診ていただいていた

 佐伯先生の診察を望んでおられるようです。

 検査についても 佐伯先生から

 すすめていただくのが良いかと。」

と祐太が発言。

「いいよ。どうせ これから回診だしね。」

「よろしくお願いします。」

「うん。」

教授回診。

「やっと顔を出したか。」

「いろいろと多忙ですので。状態は…。」

「しかし 立派になったもんだ。

 高校の頃は あんまり目立つほうじゃなかったのに。」

「あなた…。」

「とにかく 検査が必要ですね。

 でないと 治療できませんから。」

「佐伯 君が医学部に合格したとき

 わしが言ったこと覚えてるか?」

「伊達さん 検査を受けてください。

 うちの若い医者たちを困らせないようにお願いします。

 では お大事に。」

でていこうとする教授。

「おい…。覚えてないのか?」

「随分 昔のことですから。

 失礼します。」

「伊達さん…。」

「出ていけ。

 目障りだ。 さっさと出ていけ!」

「あなた…。」

研修医たちの部屋。

「はぁ〜 逆効果っすよねあれじゃ。」

「説得しにいきませんか?僕も行きますから。」

「いいっすよ 俺1人で。担当ですから。

 よし。

 新見先生 伊達さんと話してきます。」

「ん? ああ…。

 抗生剤の投与だけは継続しとけ。」

「効果ないみたいっすけどね。」

「一緒に行けばいいのに。」とつぶやく谷口先生。

きこえないふりをして
伊達さんのレントゲン写真をみている新見先生。

「さっきはすいませんでした。

 佐伯教授もいろいろ お忙しいみたいなんで。

 俺で良かったらいくらでも話 つきあいますから。

 星 お好きなんすね。奥さんから聞きましたよ。

 伊達さん天文部の顧問されてたって。

 俺も星 好きだったんすよ。

 星座とかロマン感じるなぁ とか思って。」

部屋からでていってしまう伊達さんをおって
下田先生も廊下へ。
祐太とすれ違うと下田先生はくびをふって
伊達さんのほうへ。。

その後、伊達さんがせき込み
大きな音がしました。

階段からおちた伊達さんの下敷きになった
下田先生が!

「下田先生 大丈夫ですか?」

気がついた下田先生。

「救命の先生 呼んでくる。すぐ 検査受けたほうがいいよ。」

「いや 検査って…。 伊達さんは?」

「大丈夫です。下田先生がクッションになって

 腰と腕の軽い打撲で済みました。」

「はぁ〜 そっか。良かった。」

「あのとき どうして階段から?

 あぁ… 伊達さんが階段で せきこんでて。」

声をかけた下田先生を
腕ではらいのけその拍子に転落。

「じゃあ伊達さんのせいってこと?」

「いや べつにわざとじゃねぇと思うけど。」

祐太がその場から動きました。

「あっ ちょ… 紺野先生。」

伊達さんの部屋では新見先生と
沢村先生が挨拶をしているところ。

「明日から私と  こちらの沢村先生が

 担当させていただきますんで。」

「よろしくお願いします。」

「それから…病状について心配な点がありますんで

 是非 すぐにレントゲンを撮らせてください。」

そこへはいってきた祐太。

「何ですか 紺野先生。」

「下田先生は 伊達さんをかばってけがをしました。」

「ちょっと 紺野先生。」

「目が覚めたときも

 一番に伊達さんのことを気にかけてたんです。」

「それが何だ?」

「下田先生は 今の伊達さんと向き合おうとしています。

 こんな古い手紙より

 今の下田先生の気持ちを受け止めてもらえませんか?」

「ちょっと 紺野先生。」

「僕らにできることは

 患者さんを治すためのお手伝いです。

 そのためには 患者さん側にも

 医者と向き合っていただく必要があるんです。」

「紺野先生 もういいですから。」

その後また新見先生からおこられました。

「いいかげんにしてくださいよ 紺野先生。」

「でも 下田先生は…。」

「どっちが悪いなんてどうでもいいことでしょ。

 大事なのは 事を穏便に済ませることなんですって。」

そこへやってきた沢村先生。

「伊達さん お休みになるそうです。

 それと…明日から検査受けるそうです。

 下田先生が担当なら。」

「はっ?」

翌日、伊達さんの部屋へいった下田先生。

「おはようございます 伊達さん。

 採血 いいですか?」

「足… だ… 大丈夫か?」

「あった… 大したことないっすよ。」

「すまなかった。いろいろと。」

「じゃあ これからはしっかり 治療受けてください。

 よろしくお願いします。」

「ああ。」

伊達さん、検査をうけてくれました。

その画像を見て中島先生に説明する新見先生。

「8カ月前と2カ月前のものです。」

「あぁ… 肺真菌症だろうね。

 この6カ月でだいぶん悪くなってるなぁ。

 この進行のしかただと…アスペルギローマかな?」

「やっぱりそうですか。」

「これ 誰の?」

「伊達さんです。」

「えっ?」

「抗生剤の効果が全くなかったんで昨日 確認したんです。

 よく見ると 影が認められたので。」

「これ ご本人には まだ?」

「ええ。 ですが 今日 また新しく

レントゲンを撮ったので。」

外にいる伊達さんいよばれた祐太。

「伊達さん 検査 お疲れさまでした。」

「あぁ。忙しいのに呼び出して悪いな。」

「いいえ。 昨日は失礼しました。」

「いや…こっちが礼を言いたいくらいだ。

 君のおかげで

 我が身を省みることができたからな。

 年を取るってのは嫌なもんだな。

 年々 いこじになって

 若い者と向き合うのが

おっくうになっていく。」

「先生をされてたのにですか?」

「そうさ。

 生徒たちが巣立っていくのを見る度に

 老いて取り残されていく

 自分も見てしまうからな。

 昔 飲み屋で顔を合わせた客に

こういうやつがいた。

 俺は昔甲子園に出たことがあるんだ。

 こんなこと自慢げに言うんだよ。

 いい年した おっさんが。 はっ。

 だが…年を取るっていうのは 

 そういうことなんだな。

 仕事を辞めたあとは何者でもなくなり

 新しい何かになることもできず…。

 昔 何かだったことを

 後生大事に引きずって死を… 待つしかない。」


「そうでしょうか?

 僕は30で会社を辞めて

 この年で研修医になりましたけど

 新しい自分になろうとすることに

 年齢は関係ないと思ってます。」


「じゃあ 40でプロ野球の選手になれると思うか?」

「死ぬ気で努力すれば。」

「50でサッカー選手は?」

「シニアリーグなら。」

「60で宇宙飛行士にゃなれんだろ。」

「前にテレビでムキムキのおじいちゃん見たことありますよ。」

「ふふっ。筋肉だけじゃ宇宙にゃ行けんよ。

 行けても… 天国止まりだ。」

「天国って宇宙の手前にあるんですかね?」

「ははっ…。

 君 やっぱり 佐伯に嫌われるな。

 だが あれも昔は君みたいに情熱を持ってたんだよ。

 昔はよく泣き言を手紙に書いてきた。

 患者との向き合い方 上司の愚痴

 自分が医者として何ができるのか…。」


「佐伯教授が医学部に合格したとき

 何て言われたんですか?」


「今の心を忘れるなって言ったんだ。

 医者になって

父親を…人を救いたいという心を。

 でも 変わるんだなぁ 人ってのは。

 わしも ひとのことは言えたもんじゃないが。


 はははっ。 あははっ…。

 うっ ごほごほっ…。」

せき込む伊達さん。
そして血もまじっていました。

「おい 何だ? これ。」

「伊達さん。」

「何なんだ? これ…。」

「伊達さん 落ち着いてください!」

「何だ!あぁ〜…。」

「大丈夫ですから。落ち着いてください。」

伊達さんと奥さんに説明。

「検査の結果 伊達さんは

 肺真菌症であることがわかりました。」

「肺真菌症?」

「真菌というのは かびの一種です。

 健康な方の肺には発症しませんが

 伊達さんのように がんで肺を切除されたような場合

 その空洞の中で発症することがあります。」

「まあ… 入院して すぐにレントゲンが撮れてれば

 良かったんですが ご本人が検査を拒否されていたので。」

と中島先生がいいわけ。

「あの… それで主人は?」」

「今の状態ですと外科的な切除が必要となります。

 まず 抗真菌剤による静注治療を開始して

 できるかぎり早期に手術を

受けられる段取りを組みますので。」

「あ… あなた…。」

部屋へ戻った下田先生。

「下田先生。」

「今 説明してきました。」

「俺のせいっすよねぇ。

 俺が もっと早く説得できてたら…。」

「大丈夫だよ 下田君 原因わかったんだし 治療すれば…。」

「伊達さんの様子は?」

「今は落ち着いてますけど…。

 今日 俺 ここに泊まります。」

沢村先生はなにか気になることがあるらしい。

「どうしたんですか? 沢村先生。」

「いえ。」

伊達さんの部屋をたずねる下田先生。

「伊達さん。」

「おぉ〜 君か。」

「何回か 看護師さん 呼ばれてたみたいなんで。」

「大した用じゃなかったんだけどね。」

「大丈夫っすよ。俺なら 一晩中 つきあえますから。」

「もっと早く検査 受ければ良かったな。

 頑固だと こうやってばかを見る。

 いい年して 情けない話だ。」

「そんなことないっすよ。」

「ははっ。 ごほっ ごほっ…ごほごほ ごほっ!」

「大丈夫ですか? 伊達さん。」

下田先生の腕にしがみつく伊達さん。

せき込む伊達さん。

「怖い…。

 この年でも死ぬのが怖いんだよ。

 怖いんだ。」

「はい。」

「ううっ…。助けてくれ…。」

涙ながらに訴える伊達さん。

「頑張りますから。」

「俺 ここにいますから。」

翌日。

「今から術前検査です。」

車いすにのった伊達さんが
祐太にいいました。

「宇宙飛行士。」

「えっ?」

「宇宙飛行士になりたかったんだよ

 わしは。

 今からじゃ

ムキムキになるのも難しそうだが。」


「プロテインとかありますよ。」

「ふっ… プロテインか。 ははっ。

 じゃあ 頑張ってみるかな。」

「頑張ってください。」

中島先生と教授と製薬会社の高木。

「来週には 伊達さんを呼吸器外科に移せます。

 あの〜よろしかったんでしょうか?

 ご本人と奥様に私のほうから ご説明しても。」

「何が?」

「いや…佐伯先生の恩師でいらっしゃいますし状態も…。」

「まあ 今はそれどころじゃないからねぇ。

 例の件は?」

「はい 滞りなく。」

「そう。 はははっ…。

このクッキー おいしいよ。ははははっ…。」

「あの〜 例の件とは?」

「ん? いいんだ いいんだ。

 森下先生に頼んでおいたことだから。ふふっ そうか。」

中島先生に不信感が・・。

森下先生に声をかける沢村先生。

「森下先生。

 伊達さんのことは?」

「聞いてる。」

「なら 知っておられますよね?」

「君は本当に優秀なんだな。

 紺野先生には?」

「言いません。」

「賢明だ。」

祐太も伊達さんのカルテをみつめていました。

伊達さんは検査。

帰り道ですずとあう沢村先生。

検査がおわり伊達さんの奥さんは帰宅。
下田先生も部屋からでていきました。

すずといっしょに帰ってきて
「あとで煮物もっていくから」
と会話していると
倒れそうになるすず。

「大丈夫」

電話しようとする沢村先生をとめるすず。

部屋に戻ってきた下田先生。

「1日目はクリアです。」

「そうですか。」

「どうしたんですか?そんな顔して。」

「ちょっと気になることがあるんですけど。」

そこへとびこんできた師長。

「下田先生 伊達さんが…。」

伊達さんのベッドは血だらけで
意識のない状態。
心臓マッサージをする新見先生。

「伊達さん!」

「どけ!」

「エピネフリン!急いで!」

心臓は動かず・・。

伊達さんの言葉を思い出す下田先生。

「なんでだよ」




伊達さんはどうしてああなったの?
理由を森下先生も新見先生も気付いて
知らん顔してたってこと?

ドラマの良心 森下先生は
なんであんなあやしげな行動を
とっているのでしょう・・。
今までと違いすぎて、なんか理由があるんだと思いたい。

結果的には伊達さんは変わってくれたから
いいようなものの、主治医が話しているところへ
割り込んで手紙を勝手にとりあげてのあの行動は
かなり強引でやりすぎにみえました。
今回も研修医強情物語。

竜雷太さんは任侠ヘルパーでも思ったけど
老人の悲哀を感じさせる演技が素晴らしい。
あそこだけ研修医話と別物でも輝いてました。

でも現役時代の栄光にいつまでも
しがみついている老人って
けっこうみかけます。
そんな人は不幸ですねえ。

あと新見先生がかっこよかった!
次回の展開も楽しみです。


紺野祐太 草なぎ剛
沢村瑞希 水川あさみ
下田健太郎 八乙女 光
谷口篤志  桐山 漣

葛城すず   ミムラ

佐伯毅彦   松平健
森下和明   田辺誠一
新見  悟   斎藤 工
中島  保   鈴木涼介
相澤直美   真飛  聖








2012.05.30 Wednesday 08:44 | comments(0) | trackbacks(4) | 
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| まぁ、お茶でも | 2012/05/31 9:09 PM |