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カエルの王女さま 第10話

 第10話



 澪(天海祐希)、忠子(石田ゆり子)らの奮闘により、
シャンソンズを忌み嫌い音楽堂の廃止を訴えていた
由芽市市長の井坂清忠(岸部一徳)の心のわだかまりも
晴れ、ついに市長は音楽堂での公演を1日だけ許可してくれた。
と喜んだのもつかの間、心労から澪の恩師、
香奈絵(久野綾希子)が倒れる。手術が必要と聞き
ショックを隠せないシャンソンズの面々。
が、香奈絵は音楽堂でのコンサートを見たいから
手術をがんばると澪、忠子に伝える。
その声を物陰で清忠も聞いていた。
香奈絵の気持ちを受けとめた澪はシャンソンズの皆を、
こんな時だからこそ歌おう!と励ますのだった。
そこに現れた清忠は、音楽堂での1回の公演の採算が
とれるようにチケットを売ってみるよう勧めただけでなく、
今後もシャンソンズの歌により採算がとれる可能性が
見いだせるのであれば、音楽堂の取り壊しは撤回し、
ゴミ処理場の代替地を用意する、とまで宣言する。
 シャンソンズのメンバーは皆で歌への猛特訓、
チケット販売にと奔走する。そんな中、由芽市を
訪れるある男の姿が。そう、澪のニューヨークの
元エージェント、ピート佐藤(草刈正雄)だ。
ブロードウェイのオファーがあると澪に伝えに来たのだった。
動揺する澪。音楽堂の命運が決まるたった1日のコンサートまで
あと1週間。澪は自分の夢を選ぶのか、それとも
シャンソンズと共に歩み続けるのか・・・!
苦渋の選択を前に澪は・・・。



倒れてしまった先生は病院へ。
澪と忠子がついていきました。

「先生は?」

「ご家族の方ですか?」

「はい。」ふたりとも返事。

「左腕のケガは問題ありませんが

 カテーテル検査の結果不安定狭心症。

 つまりいつ 心筋梗塞を起こしてもおかしくない状態です。

 手術が 必要です。

 リスクは ありますが このまま入院して
  
 心臓の動きが回復するのを待って

 できるだけ早く手術しなければなりません。」

先生の病室へ。

「先生。」

「心配かけて ごめんなさい。」

「いいえ。」

「手術 頑張るわ。

 だって あなたたちのコンサート 見たいから。

 これは 清ちゃんがくれた大切な一日。

 ただの思い出づくりにはしたくないの。」

「はい。

 歌の町を 復活させる一日にしてみせます。

 だから 先生も。」

「音楽堂のこと 頼んだわよ。」

シャンソンズのみんなに報告。

「手術って…。」

「音楽堂のコンサートは?」

「今は みぞれさんが先生に付いてるから

 手術までは みんなで交代で 見守りましょう。」

「さっ レッスンするわよ。スタンド アップ。」

「こんなときに?」

「こんなときだからこそ歌うんだよ。」

と一希。

「香奈絵先生は 音楽堂での

コンサートを 何よりも望んでる。」

「そうですね。

 シャンソンズの姿を見て

 町の人が心を動かしてくれるかもしれない。」

そこへ入ってきた市長。

「そんな 甘い精神論で

 何かを 変えられると思っているのかね?」

「お父さん。」

「つくづく君たちは アマチュアだな。

 コンサートが どんなに盛り上がったとしても

 しょせん 一夜の夢。

 そんな感傷で財政赤字を生む 音楽堂を

 このまま残すわけには いかない。

 君たちが行ってきたのは金を取らない アマチュアショー。

 だが 音楽堂で 1回の公演の採算を合わせるためには

 最低でも 1枚 2,000円のチケットで

 1,000の客席を埋める必要がある。」

「じゃあ もし 私たちが

 チケットを 1,000枚売ることができたら?」

「それも 一夜かぎりでは意味がない。

 その一夜が 起爆剤になり 

 定期公演に つながると同時に各種 音楽イベントを誘致し

 将来にわたって採算を取れる 可能性が

 見いだせるものでなければね。」

「やってみせる。」

「いいだろう。

 では その可能性を証明したまえ。」

「もし それが…。もし それが できれば

 音楽堂の取り壊しは 撤回。

 ごみ処理場は 代替地を用意しよう。

 まっ 君たちの歌に

金を払う価値があればの話だがね。」


市長がかわった!!

「えっ これって。」

「あっ。 えっ!?」

「取り壊し 撤回ですよ。 撤回。」

「すごい!」

「やりましたね。」

「ホント?」

「取り壊し前日の一日その

 たった一日で未来を 切り開こう。」

「はい!」

やる気を出すシャンソンズ。

「いい? コンサートは今までと違って 長丁場。

 最後の最後まで オーディエンスを引き付けられるように。

 今までは個性を重視してきたけど

 これからは 全てにおいて揃えること。 歌も 踊りも。

 特訓するから そのつもりで。」

「はい。」

「それと同時進行で 公演の準備と

 チケット販売の活動も していきます。」

「よっしゃ。全速力で いこうぜ!」

「イェーイ!藤岡君。」

そしてみんなそれぞれチケット販売活動。
まひるは大学で。

「お願いします。シャンソンズのコンサートです。

 よかったら チケットを。」

「シャンソンズって解散したんじゃないの?」

「それが 再結成して 今度音楽堂で 復活コンサートするんです。」

「へえー そうなんだ。あっ。 ランチ 売り切れちゃう。」

「あっ。 あのう。あっ。 すいません。 すいません。」

反応はいまいち。

玉子はパチンコ屋で。

「フィーバー!景気がいいところでいかがです?

 シャンソンズは。」

「駄目。」

スーパーのかごにチラシをいれたり・・。

そしてレッスンに励むみんな。

音楽堂にやってきた哲郎。

「何よ? あんた。」

「あっ どうも。あのう 実は

  臨時館長に任命されまして。 はい。」

「ほう。」

忠子もびっくり。

「哲ちゃん?」

「あっ。」

「どういうこと?」

「市長が 市役所と こっちも兼務できるだろうって。

 人件費削減って言ってたけど

 きっと 館長のこと 気に掛けて。」

「ふーん。お父さんが。」

「公演準備に 人手は必要だから大歓迎。

 めんどくさい雑用とか。」

「えっ?」

「頼んだ。 エヘヘッ。」

「えっ! いや…。」

「コンサート イケちゃうね。」

「そこまでは…。」

街にやってきたピート。

「外人さん?」

「ノー。 ハーフ。」

桜と澪。

「で 香奈絵先生の具合 どう?」

「手術に向けて 頑張ってる。」

「おう。みんなに 負けられないってさ。」

「うーん。」

「だから 私たちも 頑張らないと。」

そこへはいってきたピート。

「やあ 澪。元気で やってるかい?」

「ピート!?」

「ピートって 何?あんたを首にした?」

「イエス。」

「いやぁ。 スリムな ボディーに張りのある顔。

 変わらないね。」

「ストップ。」

「えっ?」

「それ以上 近づかないで。何よ。 何しに来たの?」

「いや。 観光だよ 観光。この季節 日本 見ごろだからさ。」

「ここ 何にもないけど。観光なら 京都に行けば…。

 あっ。 もしかして。

 まだ 何か 取り立てようっていうんじゃないでしょうね。」

「人聞き悪いこと 言わないでよ。

 せっかく 日本に来たんだからさ。

 ついでに 澪に挨拶しようと思ってね。」
 
「何が ついでよ。よく 顔 出せたものね。

 私のこと 首にしといて。」

「いや まあまあ。遠路はるばる ブロードウェイから

 お越しいただいたわけですから。お茶でも。 うん。」

「ありがとう レディー。えーと?」

「えっと。 桜です。

 マイ ネーム イズ 桜。澪の マブダチ。」

「ああ サクラ。」

「はい。」

「チェリーブラッサム。」

「そうです そうです。 はい。」

桜、すっかりピートが気に入りました。

「ピート。私 あなたに付き合ってる時間ないの。

 もうすぐビッグな公演が あるから。」

「ああ。 君の恩師の オファー。」

「だから あなたとしゃべることは ない。

 ゴー ホーム。 プリーズ。」

「OK。」

すんなりひきさがるピートですが
またでなおしてきました。

「グッド モーニング 澪。」

「また 出た。 」

「えっ 何? 何なの?」

「いやぁ。 昨日は 取りあえず挨拶だけと思ってね。

 君も かりかり きてたから。」

「あなたと話すことは ないって言ったわよね。」

「いや。 実はね

 君にオファーが来てるんだ。

 ブロードウェイから。」


「ホワット?

 オフ オフ オフ ブロードウェイ?」

「もちろんオン ブロードウェイさ。

 ステージは 『オペラ座の怪人』で有名な

 あの マジェスティック劇場。」

「マジェスティック?」

「今 新しい ミュージカルの企画があってね。」

「またまた。」

「主役の一人だ。

 君に ぴったりの役だ。」

「ますます 怪しい。

 あなた 私のこと「君には 才能がない」

 って言って首にしたのよ。」

「ああ。演出家はね
 
 トニー賞6部門を受賞した ボビー・ボーン。」

「まさか ボーン!?」

「ボーン。しかも 君を 名指しで

 オーディション 受けろと言ってる。」

「えっ!? あ… 怪しい。」

「3カ月前彼の オーディション 受けて 落ちたろ。」

「うん。」

初回であっさり『ネクスト』と言われたオーディション。

「でも 相手にされなかったんだよ。」

「役に合わなかったからだ。

 でも あのときから次の新作に君は どうだろうって

 目を付けていたらしいんだ。」

「あのボビーが? 信じられない。」

「契約が切れて 今日本にいるって 説明したら

 カメラテストだけでも受けさせろっていうんでね。

 それで 僕はここに来てるわけだ。」

「ホントに?」

「君にとっても 僕にとってもビッグ チャンスだ。」

「ヤー。ベリー ビッグ チャンス。」

「分かったら カメラテストしよう。今すぐ 準備だ。

 レッツ ドゥ イット。」

「ナウ?」

「ナウ。」

その後、桜と話す澪。

「えっ。 ブロードウェイに返り咲く チャンス?」

「だってさ。」

「あんた すごいじゃん。

 えっ。 でも じゃあ まさかすぐに ブロードウェイに?」

「まさか。 香奈絵先生のこともある。」

「うん。」

「復活コンサートもある。」

「うん うん。」

「だいたい ピートの話なんか当てに なんないよ。

 カメラテスト 受けるには受けたけどさ

 結果も 分からない。

 戻ったところで ホントに採用されるかも 怪しいもんだし。

 だいたい 相手はボビー・ボーンだよ。」

「だよね。 ボビー・ボーン…。ボビー・ボーン!?」

「そう 」

「ボビー。って 誰?」

「知らんのか。 今はコンサートに向けて 突っ走る。

 こんなもの 迷う話でもない。」

「おっ。 よく言った。さすがだよ。

 まっ そりゃ そうだよね。迷うわけないよ。

 みんな 一生懸命頑張ってんだから。」

「あっ。 みんなには 言わないで。動揺するから。」

忠子と哲郎もピートの話。

「アメリカ人みたいな男性?」

「うん。50代ぐらいの イケメン。」

「ふーん。コーチに 何の用だって?」

「古い友人って 言ってたけど何か 撮影してた。」

「ふーん。」

そこへ市長が帰宅。

「お父さん。 あのう安見市側との最終調整

 うまく まとまりそうですか?」

「うん。後は 向こうの市長とのトップ会談で 詰めるだけだ。」

「ああ。」

「それより森館長の様子は どうだ?」

「手術に備え体力づくりに励んでます。

 気持ちは みんなと一緒に一丸となって。」

「そうか。 頑張りなさい。」

父の変化に驚く忠子。

シャンソンズのみんなは
子どもたちにも手伝わせて
チラシをつくったり・・

忍が鼻息も荒く一希を押し倒したりw

哲郎も会計のお手伝い。
夫婦仲もすっかりもとどおり。

ちらしくばりをしていたまひるには
もう一度面接のしらせ。

香奈絵のお見舞にいった忠子。

「あしたは いよいよ 手術ですね。」

「うん。」

「あっ。 これ先生に頼まれた 絵本です。」

『カエルの王様』の絵本。

「どうして これを?」

「フフッ。

 倉坂さんとあなたたちのようだから。」


「えっ?」

「アハッ。コンサートの準備は 進んでる?」

「はい。 休む間もなく。

 でも あしたの手術には…。」

「大丈夫よ。」

「いや でも…。」

「そんな暇があったらレッスン レッスン。

 私は 絶対に負けないから。」

「先生。」

「うん。」

澪もお疲れがたまっているよう。

「いってえ。」

「まあ 追い込んでんねぇ。体に むち打って。

 あんた一人で 全体練習に個別特訓までさ こなしてさ。」

「私が やらなくて 誰が やる?」

「公演準備に チケット売り。帰ってきたら

 朝まで セットリスト作り。いったい いつ 寝てんの?」

「香奈絵先生も 闘ってんの。私たちも 闘わないと。

そこへまたピートが。

手術室にはいる香奈絵をみおくる忠子。

ピートの用件は・・。

「カメラテスト 受かった!?」

「だから 言ったろう。君は絶対 合格するって。」

「じゃあ ホントに?正真正銘の?」

「ブロードウェイからのオファー。

 しかも 群衆の一人じゃない。コーラスラインの こっち側だ。

 主役の一人だ。ボビー・ボーンが

 今すぐ 君に会いたいらしいんだ。」

「今すぐ?」

「うん。早速 来週からリハーサルを 始めたいらしい。」

「来週って。 コンサート…。」

「ボビーが君のために用意したファーストクラスの チケットだ。

 僕は 成田で待ってる。レディー!」

出て行ったピートを追う澪。

「ピート。

 今すぐには 無理。」

「チャンスっていうのは

 一瞬でも ちゅうちょしたら消えるよ。」

「私は ここで やらなきゃいけないことがあるの。

「君の夢を 捨てるのかい?」

「私は ただ…。」

「仲間の夢のため?」

「それもある。

 でも 何より 恩師が今…。」

「知ってるよ。

 彼女は 13年前

 君がブロードウェイに 来たときから

 ずっと 君を心配し

  私に連絡をよこし続けていたからね。」


「えっ?」

「君を この町に 呼び戻したのも

 僕が 君を首にすると知ったからだよ。」

「先生が?」

「その後も 君が

 ブロードウェイに返り咲く日が来ると 信じて

 君の活躍ぶりを僕に 報告し続けた。

 桜まつりに『こんにゃくイブニング!』

 えー。 県大会か。

 ニューヨークにいるころよりよかったよ。

 生き生きしてて何よりも 目が輝いてる。

 ボビー・ボーンから話があったとき

 迷わず 迎えに来たのもそれが あったからだよ。

 このタイミングで 倒れたと聞いて

 運命とは皮肉なものだと思ったよ。

 でも 彼女 どっちを望むかな?

 ブロードウェイで夢を成功させることと

 ここに残ってアマチュア合唱団と 歌うことと。

 出発は 明後日。

 それじゃ 成田のファースト ラウンジで。」

ピートは帰っていき迷う澪。

「ハァー。

 私の 夢。」

オペは無事終了。

「手術は無事 成功しました。

 心臓の働きも順調に 回復しています。

 今 鎮静剤で眠ってるので あした以降

 もう一度 検査をして退院日を決めましょう。」

「ありがとうございました。」

その場にやってきたピート。

「よかった。ホントに よかった。」

「あなたは?」

「ミオ・クラサカの 古い友人です。

 今日は 彼女の新しい友人に頼みがあって。」

「はあ。

 そんな急な話。コーチは 何て?」

「澪は 迷ってるようだった。

 君たちのことを思って。

 彼女が この町で出会った友人たちは

 よっぽど 魅力的なんだろうなぁ。

 だが いっときの感傷で 彼女の夢を

  つぶすわけにはいかない。

 私は 彼女の夢をかなえてやりたい。

 澪を ニューヨークに帰してやってほしい。」


ひとりでいた忠子のところへ
まひるがやってきました。

「香奈絵先生手術 成功したって。」

「うん。今はまだ 眠ってるけど。」

「そうですか。 よかった。

 あのう 私も報告が。」

「うん?」

「私 決まりそうなんです。 就職!」

「えっ。 ホント?」

「はい。 最終面接で落ちた楽器メーカーなんですけど

 役員の方が テレビでシャンソンズを見たらしくて

 君のような頑張る人が欲しいって。

 あした あらためて面接することになって。

 まずは 忠子さんと コーチに伝えたかったんです。

 私 シャンソンズに入って本当に…。」

「ハァー。コーチは もう来ないかもしれない。」

「えっ?ブロードウェイから

 オファーが あったらしいの。

 あなたが 今夢を

 つかもうとしているようにコーチもね。」

「でも コーチが いなくなったら復活コンサートは…。

 このお話 知ってる?」

「『かえるの王さま』?」

「ある お姫さまがね

 カエルと友達になろうって 約束をするの。

 でも カエルがお城を訪ねていくと

 お姫さまは 約束を破ってカエルを壁に…。

 って たたきつけてしまう。」


「壁に?そんな ひどい。」

「でもね そのおかげで カエルは

 魔女に かけられていた呪いが解けて

 元の王様の姿に戻り

 幸せになったっていう お話。」


「すごい話ですね。」

「香奈絵先生が 言ってたの。

 コーチと 私たちみたいだって。」


「私たちが?」

「一見 ひどいと思える方法が

 誰かの未来を 変えることもある。

 彼女の 型破りな行動は

 この田舎町で夢を失いかけていた

 私たちを 確かに 変えた。

 あなたのように。

 今度は 私たちが 彼女を壁に

 たたきつける番かもしれない。」


澪は香奈絵の病室へ。
眠っている先生にかたりかけます。

「先生。

 私のこと ずっと

 気に掛けてくれてたんですね。

 夢を追う 大切さを教え 

 背中を押してくれたのは 先生。

 私ね今 正直 迷ってる。

 自分の夢を取るか みんなの夢を取るか。

 この町 出ていくとき歌ったでしょ。

 未来に向けた 希望の歌。

 あれ 先生に送ったのに。

 私の未来に思えるって。

 あんなふうに 歌えるのはどっち?

 私 どこに向かえばいいんだろう?」


「あの鐘を 鳴らすのは あなた」をうたう澪。

「先生?」

シャンソンズのみんなも澪の話を
ききました。

「コーチどうするつもりなんだろう?」

「みんなは コーチにどうしてほしい?」

「私 コーチには コーチの夢を 追い掛けてほしい。

 コーチは 私たちに夢を追い掛ける 大切さを

 教えてくれました。

 そのコーチの夢を私たちが 奪うことなんて

 できないと 思います。」

「私も そう思う。」

「ずっと 夢見てた ステージに立てんだもんな。」

「代役じゃなくて本当のスターとしてね。

「私たち 一緒に歌ってたんだよってこう 自慢できるしね。」

「でも 今コーチが いなくなったら…。」

「どうもしねえよ。あいつが いなくなってもな

 俺たちは 俺たちの やることをやるだけ。」

「あのう。 壁にたたきつけてやりましょ。

 コーチが いなくても大丈夫だってとこ 見せて。」

と言うまひる。

コンサートの打ち合わせをする
忠子と一希。

「コンサートの1曲目これ どう?

「いきなりストレート過ぎない?」

「まずは ストレートに伝えたいの。

 テーマは 夢と希望。」

「じゃあ これは これでもっと

 インパクトがあるやつ考えようよ。」

「あなたのアレンジであっと 言わせたいの。」

「こういう方が私たちらしいと思う。」

そこへやってきた澪。

「私抜きで 選曲?ふーん。

 何で 2人しかいないの?」

「やってんだよ 個人練習を。

 練習だけじゃありません。コンサートが 成功するように

 みんな それぞれ 自分で考えてできることを やっているんです。

 まひるちゃんは玲奈さんと一緒に競い合って

 ダンスの腕を磨いてる。」

「みぞれさんと南ちゃんは

  家族に協力してもらって チケットを。」

「玉子ちゃんは 忍君と 高音を出すための特訓をしています。」

「この 3カ月でみんな 変わったんです。

 強くなった。あなたに 負けないぐらい。

 だからもう 心配しないでください。」


そこへみんなもやってきました。

「ああ!?コーチ!?

 行かなくて いいんですか?」

「行くって?」

「ブロードウェイに 決まってんだろ。」

「ああ。」

「行ってください。コーチの夢を つかみに。」

「あなたは 行くべきです。」

「私がいなくても大丈夫みたいね。

 でも 私は ここに残る。」


「えっ!?」

「何を バカなことを。」

「私も 自分の夢をつかんだんです。

 コーチは 夢を捨てるんですか?」

「捨てるわけないじゃない。
 
 私は 私の夢を かなえる。

 一つは ブロードウェイのステージに立つこと。

 もう一つは 音楽堂のステージに立つこと。」


「でも それじゃ ブロードウェイが。」

「ブロードウェイは なくならない。

 でも 音楽堂はこのコンサート

 成功させなければなくなってしまう。

 勘違いしないで。

 あんたたちのために残るんじゃないから。

 私は 私のために残るの。なぜなら…。

 あんたたちと一緒に歌いたいから。」


「コーチは ホントに バカですね。」

と涙ぐみながらいう忠子。

微笑む澪。

「ちょっと チケット!

 全然 売れてないじゃん!何 これ!?

 当日までに さばけない。えっ? 何? 暴れたい?」

「はい? あれ?」

「仕方ない。

 あんたたちに コンサート前の腕試しさせてあげる。

 あした シャンソンズの一大プロモーションを行います。」

「プロモーション!?」

「イエス。」

澪はピートに電話。

「来ない?ブロードウェイより田舎町のショーを 選ぶってこと?」

「私は プロとしてこのステージを 選んだの。

 目の前に転がってるオファーの中からベストを選んだつもり。」

「バカ 言って。君の夢を 捨てるのかい?」

「捨てないわよ。 この夢をかなえたら また挑戦する。」

「ハァ。 あきれたね。僕には 理解できないよ。」

「ありがとう ピート。感謝してる。」

「フフッ。」

「また ブロードウェイのステージに立つときには

 あなたに マネジメントお願いするから。」

「金輪際 お断りだよ。ハハハ。」

「 じゃあね。 シー ユー。」

「ホントに いいの?」と桜。

「後悔はしない。 私が決めたの。

 あしたの準備。

 桜。 ジョイナス。」

と衣装をわたしました。

香奈絵のお見舞いにきた市長。

「術後の経過が いいと聞いてね。

 今日は 古い友人として来たんだよ。 はい。」

と花束をわたしました。

「ありがとう。」

市役所で仕事中の哲郎。

「係長。 ごみ処理場 工事の進捗状況 確認 お願いします。」

「大変ですね。市民センター

  臨時館長と二足のわらじじゃ。」

「いや。 でも こうやってチェックするだけだし。

 もうすぐ 館長 戻ってくるから。

 これ はんこ 押すのあしたで いいかな?

 一とおり 全部 目 通したいから。」

「あっ はい。 分かりました。」

「そろそろだな。」

みんなが街のあちこちで歌を歌いながら
プロモーション開始。

「みんな 準備OKです。」

「よし いくか。」

「この町に あふれさせよう。笑顔や夢を 歌の力で。」

哲郎も市内放送でアナウンス。

「こちらは由芽市役所です。

 これより 6月20日に行われる

 音楽堂復活コンサートに向けた

 シャンソンズの 公開練習を始めます。」

『ハピネス』を歌いながら歩くみんなに
街の人たちもノリノリ。

しかしそのころ、なぜか音楽堂の
取り壊し工事がはじまりました。

「市長!音楽堂が 大変です。」

「何だ?」

「取り壊されます。」

「うん?」

「業者が 工期を 1週間

 早めて音楽堂の解体工事に 入ると。」

「そんなことは発注主の 由芽市が…。

 いや。 私の許可なくできるわけがない。」

「いったいどういうことでしょう?」

桜が澪にしらせにきました。

「澪! 大変なの。」

「えっ?」

「工事が始まった!」

「工事 始まったって。」

「コンサートは!?」

「壊されちゃったらコンサートも何もないよ!」

「ここまできてどうして そんな!?」



10年間泣かず飛ばずだった澪に
いきなりブロードウェイからオファーがきて
シャンソンズの公演とどちらを選ぶか
迫られるなんてなんというドラマ展開。
前の澪なら当然ブロードウェイ。
だけど今は違う・・。
それでもずっと応援してくれ続けていた
先生の気持ちに添うなら行くべきで
仲間も背中を押してくれる。
でも澪が選んだのはこの舞台。
それだけでじゅうぶんひっぱれるのに
なんで強行突破で工事??

そもそも敵だった市長が
かわってくれたのに
誰が工事をすすめてるの?

次回最終回、たぶんハッピーエンドで終わるとは
思うけど、きれいにまとまりますように。



倉坂澪 天海祐希 
井坂忠子 石田ゆり子 
野々村まひる 大島優子 
馬場みぞれ 大島蓉子 
皆川玉子 菊地美香 
桜井玲奈 片瀬那奈
羽田南 福原美穂 
高垣忍 千葉雄大 
乾一希 玉山鉄二   

桜ママ 濱田マリ 
井坂哲郎 小泉孝太郎 
森香奈絵 久野綾希子 
井坂清忠: 岸部一徳


2012.06.15 Friday 11:11 | comments(2) | trackbacks(5) | 
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zebra (2013/04/19 9:57 PM)
澪たちを影から見守っててくれた恩師の先生が倒れた。手術は成功したものの・・・
まだまだ 問題山積。

 財政の再三をあわせるためには 2000円のチケットを1000枚売る必要があると・・・
厳しい条件ですね

精力的に特訓と公演案内を続けるシャンソンズのメンバーたち。

そんな中 澪をクビにした草刈演じたピート・・・
なんと ブロードウェイのオファーを持ってきた。
しかも 代役ではなく澪を指名してきた・・・

 当たり前だが・・・ ”ブロードウェイからオファー来たから これからはあなたたちだけでやってください”
・・なんて いまさら シャンソンズを今まで あれだけ やれ特訓!やれ!と 煽り立てておいて、いまさら手のひら返すマネしたら 信頼をなくしてましたよ。

絆と信頼を取るか Or 自らの夢を取るか

う〜〜〜〜ん!!!! シェークスピアじゃないが それが問題(笑い)

 あの一番気の弱かったまひるちゃんでさえ、
コーチを壁にたたきつけてやりましょう!・・・言うねえ

 でも澪は 音楽堂でのステージを選んだ!
ブローデウェイはなくならないけど 音楽堂は コンサートが成功しなかったら なくなるのよ・・・

 澪 おおお〜〜〜 意地見せたね^^

が シャンソンズが一枚岩の結束になったのに 音楽堂の方向へ工事車両が・・・

 でも これも シャンソンズが乗り越えないといけない 最後の壁ですね。



honey (2013/04/20 10:37 PM)
zebraさん、こんばんは。

みんなもかわりましたが
澪もかわりましたよねえ。

ドラマとしてはすごくありがちな展開でしたけど
これでいっそうみんなの気持ちがひとつに。









カエルの王女さま 第10話:夢か仲間で運命の選択
早くも取り壊し!?(゚Д゚ )ナヌ! 前回はラストで急に香奈絵さんが倒れちゃうし、今回は澪に突然ブロードウェイから オファーが来るしで、事態が好転しかかると、無理矢理波瀾の展開をぶち込むの やめてほしいぞ! ドラマチックな展開のつもりなんだろうけど、逆に萎
| あるがまま・・・ | 2012/06/15 12:01 PM |
【カエルの王女さま】第10話
このお話 知ってる?『かえるの王さま』 あるお姫さまがね、カエルと友達になろうって約束をするの。 でもカエルがお城を訪ねていくと、お姫さまは約束を破ってカエルを壁に…。 ☆ってたたきつけてしまう...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/06/15 12:07 PM |
カエルの王女さま (第10話・6/14) 感想
4/12からフジテレビで始まったドラマ『カエルの王女さ』(公式)の第10話『夢か仲間で運命の選択』の感想。 毎回同じパターンの繰り返し… 第6話まで、あれだけ丁寧過ぎる位に、毎回同じパターン...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/06/15 2:32 PM |
「カエルの王女さま」 第10話 夢か仲間で運命の選択
 なんかまるで最終回のようだったけど(盛り上がったとか、きちんと収まったとかいう意味ではなく)来週が最終回でございます・・・ そんな市長がオッケー出してないのに、工事 ...
| トリ猫家族 | 2012/06/15 5:46 PM |
『カエルの王女さま』 第10話
「私がいなくても大丈夫みたいね。でも……私はここに残る」 「私は私の夢を叶える。  ひとつはブロードウェイ。もうひとつは……音楽堂のステージに立つこと」 「勘違いしないで、あんたたちのために残るんじゃないから」 「自分のために。  でも・・・  あんたた
| 英の放電日記 | 2012/06/16 7:44 PM |