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ATARU 第10話

第10話



昏睡状態で病院に運ばれたアタル(中居正広)を
心配する沢(北村一輝)、舞子(栗山千明)、
アタルの父・誠(市村正親)、ラリー井上(村上弘明)らが
病院に詰めかけた。母・ゆり子(原日出子)は、
アタルのために思い出のおにぎりを持ってきたが
アタルに変化はなく、このまま目覚めなかったらと
心配は募るばかり。 病院にいる間に舞子は、
アタルの両親から小さい頃のアタルの様子、
ラリーとの出会い、何故アメリカに渡ったかなど詳しく知る。
そんな時、小暮桃香(安倍なつみ)という女性が運転していた
車が電柱に衝突し炎上、車内で死亡したという連絡が入って…。
 


眠ってしまったアタル。

「ちゃんと目覚めるよね。

 朝になったらまた カレースープだよね。」

「こうやって見ると寝てるようにしか見えないのにな」

アタルの父もやってきて
ラリーにたずねました。

「ラリーさん」

「猪口さん」

「先生が言うには 何かしらの昏睡状態の可能性が」

「聞きました。

 ちょっといいですか。

 アタルに捜査の訓練をさせているんですか?」

「正確には 捜査に活用できるデータをインプットし

 事件現場を見れば 必要なデータがアウトプットできる…」

「そんな訓練 頼んでません!

「我々が死んでもアタルが1人で生きていける

 そんな未来がほしい

 25年前 おっしゃいましたよね?

 アタルの人生を「障がい者」ではなく

 天才として歩ませる。」

「障がい者であろうが天才であろうが

 アタルは大切な息子です。」

アタルの母ゆり子もやってきました。

「アタルが天才だから私達は手放したの?

 アタルの能力を 天才じゃなくて障がいだと思ったから

 だから追い詰められたんでしょう?

 責めるなら ラリーさんじゃない

 私達自身よ。

 先に 病室に行ってます。」

病室。

「あッ だからチョコザイっていうんだ あれを 音読みした。」と昇。

「小さいころのあだ名らしいよ。」

「いや それを知る前だったはずだ。

 君達がチョコザイと呼んでいたのは。」

「自分から名乗ったんですよ。」と舞子。

初対面のときの回想。

「あの お名前は?」

「チョコザイ」

「自分から?」

うなりながら夢を見ているチョコザイ。

小学生のときの友だちとチョコザイ。

「明日の遠足にさ シャボン玉 持ってこうよ。」

「これあれば チョコザイおとなしいもんな。」」

「そんなことも知らないで遠足ダメだなんて。」

「先生達って ホント バカだよねえ チョコザイくん。」

「遠足 明日 絶対行こうな。」

「行こうな。」

そして母のおにぎり。

「これを食べれば 遠足になんか行かなくたっていいんだから」


ラリーのしかけたGPSと盗聴器をみつけた沢。

「私は アタルのことなら何でも知ってるんです。」と
いっていらラリー。

「すいません。

 私達だけにしてもらえませんか?」

というアタルの父。
あのネズミのマスコットを
もたせました。

「ずっと持ってたそうだ。

 アタルらしいな。」

「アタル。おにぎりいっぱい作ってきたからね

 だから… 早く目覚まして。」

「アタルが目覚めたら連絡をください。」とラリー。

「俺も 本部に戻るよ。事件番の最中だから。

 チョコザイくん 頼むぞ。」

「はい。」

警察に戻った沢さん。

「ご苦労さまです。

 死亡したのは運転手で青梅に住む小暮桃香 33歳。」

「独身の1人暮らしで肉親には所轄が連絡してます。」

「もとは 白い車だったんですが黒焦げですね。

 消防が 午前3時55分 鎮火衝突時間は不明

 通報者は 通りかかったタクシードライバーです。」

「それ以外の目撃者は?」

「午前3時過ぎだからね このへん走る車 そうはないよ。」

「捜査一課です。交通さんの見立てを教えて…。」

「何で 事件だっていう前に 捜一が来てんだよ。」

「最近は 手あいてる捜一が事件かどうか

 仕分ける当番してんねん。

 所轄のロートルは知らんかもしれんけどな。」

「今 俺のこと ロートルって言ったか この野郎!」

ガラの悪い警官たち・・。

「ちょっと…お前 何ケンカしてんだよ。

 すいませんね。

 で 交通捜査のベテランさんから見て 事件性は?」

「おッ こちら 男前だねえ。

 いいか 衝突した車に

 人や物や車との 接触痕はなしだ。」

「黒焦げの車見て よう傷ないなんて言えるのう。」

「ああ?」

「もう…

 ベテランさん 事件性は?」

「衝突部分の変型エネルギーから見て

 時速70キロは出てた。

 エンジンはかかったまま 

 ギアはドライブサイドブレーキは引かれてなかった。

 脇見運転の可能性が高えな。

 ただしだ 肝心のブレーキ痕はなかった。」

「てことは 居眠り事故か。

 決意の自殺か。」

「というわけで 男前さん

 事故か自殺で 処理するけど いいよね?」

「自殺の可能性があるなら 動機ぐらい調べましょうよ。」

「そこ うちの仕事か?」

「ああ・・。」

本部に戻ると中津川に訴える舞子がいました。

「でも この事件 何かあるみたいなんです。」

「あるみたいとはずいぶん ざっくりですね。」

「チョコザイくんがそう言ったんです。」

「チョコくんが?チョコくん?」

「お前 松島に電話したろ。」

「主任は忙しそうだったんで。」

「ホントに チョコザイくんが言ったのか?

「言いました。」

「ホントか?」

「言ってません。

 まだ 目も覚めてません。

 病院でニュースを見て…。」

「母と同じ車だったんです ブレーキ痕もない。

 だから どうしても気になって…。」

帰っていく舞子。
それをきいていた中津川。

「嘘はよくないな。」

「せめて 自殺の動機だけでも

 調べさせてもらえませんでしょうか?」

という沢。

「解剖は許可します。

 君は 業務に戻りなさい。」

「いや…。」

舞子はその現場へ。

「あッ 公原さん?」

「ああ 休暇中の刑事さん。」

さらに死亡した女性と同じ顔の女性。

「えッ!? えッ?えッ 何で? えー…」

「小暮綾香です 桃香の姉です。

 警察の方ですか?」

「事件性がないと思うと

 被害者が双子だったことも調べないのが

 一般的な警察官です。」

「どうして 民間の鑑定会社に依頼を?」

「一般的でない警察官からの紹介です。

 つまり あなたの上司。」

「あッ 沢主任?」

「でも 警察は 事故か自殺にするつもりなんですよね?」

「こちらの 敏腕ではありませんが

 美人刑事さんも変わってるんで

 事故や自殺の可能性が高くても捜査してくれますよ。」

「でも 警察は 桃香の死体を確認させてくれませんでした。」

「それは 多分ご遺体の状態が…。

 でも 我々は 妹さんに自殺の動機があるかどうか…。」

「桃香に自殺の動機なんてありません

 結婚したい人が…

 いるって言ってました。」

また母を思い出す舞子。

桃香の彼氏にあいにいく沢さん。

「あッ やっと見つけた。彼女の結婚したい人。」

「すいませんけど 飯食わしてもらいますよ。」

「どうぞ。」

「ああ すいません。」

「いや カレーじゃねえよ。

 水 飲んでいいから。」

「水はいい。

 結婚を前提につきあってた女性が亡くなったばかりで

 もう別の女性の家に転がり込んでるわけですか。」

「泊まっただけだよ。」

「調べました。このアパートですよね?

 で 亡くなった桃香さんのマンションが これ。

 あッ 車が衝突したのはちょうど このあたりですね。

 君の家に行く途中だったのかも。」

奥から新しい彼女 真美がでてきました。

「ちょっと〜 洋一くん疑ってるんですか?」

「あッ カレーきてるぞ。」

「すいません。」

「あのね 桃香とはちゃんと おととい別れました。

 メールで。」

「メールで?別れる原因は 彼女?」

「もう〜 何ですか。

「おい おい おい おい 真美。」

「ああ いただきます。」

舞子から携帯に電話で
チョコザイの病室にいく沢さん。

「えッ!?」と驚く沢と舞子に

「検査の結果 間違いないそうです。」

という昇。

「だろ〜 やっぱ 昏睡じゃなくて睡眠だったんだよ。」

「もう 心配かけて こいつ〜。」

と舞子は頬をすりつけました。

「おい おい かわれ かわれ

 チョコザイくん チョコザイくん」

沢さんがおなじことをすると
布団を引っ張るチョコザイw

「ほら 嫌がってるじゃないですか。

 こいつ〜

 起きてないじゃん こいつ〜。」

その様子をみているラリー。

「チョコザイくん 寝てなかったもんね。」

「いつから寝てなかったんだ。

 あのときが最後か。」

ケチャップをたべたとき。
そこにあるケチャップのはいった箱を
ひっくりかえすラリー。

「ラリー 聞こえてんだろ。

 すぐ行くから 待ってろ。」と沢さん。

「何ですか? それ新しい電話か何か?」

ラリーにあいにいって
シンクロナイズドスイミング刑事のDVDを見せる沢さん。

「24年間 これの警察監修をしてるよな。

 チョコザイくんはずっと これを見てる。

 これがSPBの仕事なのか。」

「SPBは まだ FBIの正式部署じゃない。

 私も表向きはアタルのトレーナーじゃなく

 FBIの広報担当だ。」

「チョコザイくんの訓練とは無関係だって言いたいのか?」

「ええ 『シンクロナイズドスイミング刑事』

 は広報担当としての仕事です。」

「最近は 犬飼も見てんだよ。

 チョコザイくんのパスポートはあんたが持ってた。

 そのパスポートに犬飼の指紋がついてた。

 つまり あんたは 犬飼に会ったことがある。」

「指紋が いつついたか分かるんですか?

 パスポートが私のところにあったときか

 あなた方に預けた後か。」

「とにかく これ以上 チョコザイくんに捜査させるな。」

公原の説明をきく舞子。

「コバルト自動車のイリスは2000年以降のモデルからは

 ABSが搭載されています。」

「ABS… ガーデンプレイス?」

「分かってます 分かってます。

 あなたに詳しく説明しても分からないと思うから省くけど

 ABSが搭載されていると ブレーキを踏んでも

 ブレーキ痕がつかない可能性が高いんです。」

「それは 現場にブレーキ痕がなくても

 ブレーキを踏んだかもしれないってことですか?」

「そうです。
 
 にもかかわらず 警察は いつも

 現場にブレーキ痕はなかったと平気で発表する。」

「すいません。」

「よし!あと この車内にあった桃香さんの携帯

 これも 気になります。

 このように閉じた状態だったら 

 どんな衝撃があったとしても

 こんなふうには折れないと思うんです。」

「てことは 桃香さんは運転中に携帯を開いた。」

「そう。だとしたら 運転中に

 通話かメールしたってことです。」

「脇見運転の事故?」

「その可能性がある。

 すべては実験によって明らかになる。」

そこにあった「恋愛マニュアル」という本。

「あの… 何かあったんですか?」

「うるさい!」

犬飼の様子をみにいく沢さん。

「総合はゼロゼロ担当 犬飼 どうぞ。」

「最近の犬飼 目に見えて変わったよな。」

「確かに 何か こうテンションが普通っていうか。」

シンクロナイズドスイミング刑事と
ラリーの写真を犬飼にみせました。

「知ってるだろ?」

「水の中では何もかもお見通し。」

「違うよ 男のほうだ。」

「特に知りません。」

「この男のいるアメリカ大使館の違法無線を。

 『俺は1人でも調べるからな。』

 お前 言ったろう。」

「特に言ってません。」

「お前 その記憶もなくしたのか なあ?

 とにかく これ持ってろ 何か思い出すかもしれん。」

「ああ うれしいなあ。

 ちゃんと これ内ポケットにつないどけ。」

「内ポケのボタンにつないでたら

 いつのまにか取れちゃってたんです ボタン。」

『犬飼? 誰ですか?』といっていたラリー。

「ちょっと これ 預かっていいか?」

「ナンシー」

「夏色の?」

「イェー」

チョコザイの病室で会う舞子と沢さん。

「ABSと折れた携帯か…。」

「自殺より事故の可能性が高くなりました。

 運転中に 桃香さんが通話かメールをしたかどうか

 調べてもらえますか?」

「分かった。」

そのとき舞子の携帯がなりました。

「お前は 電話切っとけ。」

「もう…すみません。」

アタルは寝ながら捜査開始。

「Mission accepted」

電話は公原から。

「実験により明らかになりました。

 この携帯は開いた状態でない限り

 どんな衝撃でも真っ二つに折れることはない。」

「桃香さんは運転中に携帯を開いて

 電話かメールをして事故を起こしたってことですか?」

「それを断言するには…。」

アタルにその話をきかせる舞子。

「同じ車 同じ道で実験するんだって

 あッ…ごめん こんな話して

 やっと眠れたのにね。」

眠りながらちゃんときいているチョコザイ。

「イン ディス カー

 アンダー 10キロメートル」

「何?」

『ABSは時速10キロ以下だと動かない』

「まったく 何を言ってるのか分からないけど

 大丈夫?」

唯と沢さん。

「本人以外の指紋が検出されました。」

「その指紋は この盗聴器の指紋と一致した?」

「当たってるよッ しました。

 中に入っていた電池についていた指紋と。」

「やはり ラリーは その犬飼の警察手帳に触ったんだね?」

渥見さんもいました。

「小暮桃香の解剖結果が出たのねん。」

「渥見さん お疲れさまです」

「ええい!

 死因は焼死で 毒物もアルコールも出なかったのね。」

「彼女が走った道に設置されてたカメラの映像は?」

「調べたら どれも午前3時過ぎだったのね。

 居眠りしたり ほかに誰かが乗っていたりはしてないのね。」

「てことは…。」

「事故か自殺で間違いないのね

 …と連絡がありました。」

中津川が渥見のモノマネw

「それは もうちょっとあの その…

 今 蛯名が民間の鑑定会社と…。」

「沢くん。

 今 君の班の刑事は別件で飛び回っています。

 一方 君は 事件番の最中に長期休暇を取った蛯名くんと

 捨て山を調べている

 それが 班長のすることかな?」

ラリーはFBIと電話中。

「なぜ黙っていたんですか?
 
 そんな大切なことを

 20年以上もずっと。」

「アタルは脳が開発されすぎて

 睡眠に支障が出ている。」

「ホワット?」

「それを言えば あなたがアタルの訓練を

 緩める可能性があると考えました。

 それほどあなたはアタルに

 家族に近い感情を抱いていた。

 我々医療チームからはそう見えました。」

電話を切るラリー。

捜査本部。部下に指示を出す野崎。

「寝れるヤツは寝とけ 空いてる調べ室使ってええから。」

「取調室じゃ おちおち寝てらんないっすよ。」

「せめて道場で寝たいっす。」

「道場は 朝9時まで。事件番は あと3日や 辛抱せえ。」

野崎が沢さんに報告。

「首つったホトケさんが出ました。遺書がついてました。

 所轄が捨て山で処理します。」

「それ 遺書の筆跡調べたか?」

「普通 事件性が出なそこまでしませんよ。」

「どこの所轄だ?俺が1本入れとくよ。」

「ええかげんにせえ!」

とどなる野崎。

「はッ?」

「主任 今いいですか?」と空気をよめない松島。

「ええわけないやろッ!

 都内で 1日 何件の変死体が出ると思ってるんですか。

 2時間 初動して事件性が見えなければ 捨て山

 そうせな警察が回らんそう言うたの主任でしょ。」

野崎がいってしまいました。

「主任 もういいですか?

 小暮桃香の携帯の通信記録です。」

「ありがとう。」

チョコザイの病室へやってきた沢さん。

「おい 蛯名 話がある。」

「あッ じゃあ 私から。」

「何でやねん。」

「実験の結果 あの車はあの道を走った場合

 時速10キロ以下じゃないとブレーキ痕はつきません。」

「いや 時速70キロは出てたはずだぞ。」

「だとすると 彼女は ブレーキを踏んだ可能性があります。」

「自殺じゃないってことか。」

「運転中に携帯を使った事故の可能性が高くなりました。

 分かってます。どのみち 捨て山ですよね。」

「いやいや 彼女は運転中に携帯を使ってないぞ。

 道路のカメラが 彼女を最後に映したのが 午前3時20分。」

「じゃあ 衝突したのは それ以降?」

「だが それ以降 彼女の携帯には着信も送信もない

 最後の着信がメールで午前3時1分

 森洋一 小暮桃香を捨てた男だ。」

そこへはいってきたラリー。

「あッ どうも。」

「どうも。」

「あッ コロコロコロッケプレミアム!差し入れですか?」

「差し入れじゃない。」

「それを言うなら お見舞いやろ。」

「お見舞いでもない。」

鞄からケチャップをとりだすラリー。

「おい 何してる?。」

「SPBが送ってきたものだ。

 こっちには 特別な睡眠導入剤が入ってる。

 これを毎日 摂取しないと

 脳が開発されすぎたアタルは睡眠がとれなくなる。

 日本に来て すぐアタルは私から逃げた。

 その後 数日はSPBから持ってきたものを

 摂取していたはずだ。

 がそれがなくなると日本で買ったものを摂取し始めた。

 当然 薬は入ってない。だから 眠れなくなったんだ。」

「でも 拳銃を突きつけられたときは 寝ちゃったけど。」

「それで 私も気づいたんです。

 アタルは あのとき 偶然

 SPBが送ってきたこれを摂取していたんです。

 でも その後は また日本で買ったものに変えたため

 再び 眠れなくなりそれで とうとう失神し…

 こんなことになってしまった。」

そこへまた携帯。

「携帯 切っとけって もう…。」

「きみ 公原さんからです。」

「アタルと 2人きりにしてくれないか?」

「犬飼の警察手帳に何で あんたの指紋があった?」

「盗聴器の指紋が 私の指紋だという証拠は?」

「盗聴器の指紋はこのパスポートの指紋と一致した

 この盗聴器と パスポートに触ってる人間は

 俺と チョコザイくんと あんたしかいない。」

「私は 日本の治外法権だ。」

「ホントにそうか やってみるか?

 あんたが SPBとかいってる組織を巻き込んだ

 大ごとにしてみるか?」

「多少 手荒なことをしたのは認める。

 しかし 彼の記憶を意識下に沈める作業は

 穏やかにできたと思ってる。」

「記憶を沈めた?」

「彼が調べていた違法電波に関する記憶だけだ。」

「ちゃんと説明しろよ。」

「人の記憶を消すことはできない。

 しかし 忘れた状態にすることはできる。

 記憶を水の底に沈めるイメージだ。

 私は それを水の渦を使ってしている。」

「シンクロナイズドスイミング刑事。

 つまり あんたは チョコザイくんにも

 同じことをしてるってことだよな。」

「アタルの未来のためのトレーニング その邪魔になる。

 そう判断したから私はアタルの記憶を…」

「それで?

 それで チョコザイくんと犬飼の性格まで変えたのか?

 『魔法使いの弟子』って曲知ってるか?」

「魔法使いの 弟子?」

「魔法をかけておいて

 戻す方法を知らなかったために

 大変なことを起こしてしまう

 魔法使いの弟子の話だ。

 あんたのことだよ。」

公原と舞子。

「衝突現場の200メートル手前に

 気になる痕跡が浮かびました。」

「はやぶさ!」

「違います。」

「ブレーキ痕ですか?」

「違います。

 このラインは ホイールの痕でしょう。

 これは タイヤのパンク痕に似ているが それとも違う。

 この私ですら 初めて見るタイヤ痕です。

 しかし 痕跡から採取した微細物を鑑定した結果

 小暮桃香さんの車のタイヤに間違いありませんでした。」

桃香の姉もいました。

「桃香の車で何か分かったんですか?」

「いえ まだです。」

「この車 田無の中古屋さんで買ったんですよね。」

「お姉さんが買ったんですよね?」

「買うのを反対しました。

 だって 買う理由が 夜の仕事をしている彼を

 始発の前に迎えに行きたいからって。」

「あッ 彼との交際を反対してたんですか?」

「それでも 結婚って聞いてうれしかった。

 私は まだ結婚してないけど。」

公原が反応・・。

桃香の彼氏のところにきた沢さん。

「なるほど 仕事が遅くなるとこうやって泊まるわけか。

 新しい彼女は 車で迎えに来てくんないのか?」

「毎晩じゃ悪いからさ。

 何の用?」

「桃香さんの携帯 最後の着信はあなたからのメールでした。

 午前3時1分彼女が死亡する30分ほど前です。

 彼女とは別れたんだろ?

 なのに またメールを送ったのか?」

「知らねえよ。」

チョコザイの爪を切るラリー。

「向こうにいるときは ひと月に2回ほど切ってやってました。」

「ラリーさんが?」

「ええ。自分でできるだろって言っても私にさせるんです。

 気がつかなくて悪かったな。」

そばにはおにぎりのはいった容器。

「ご両親 またいらしたんですね。」

「今月いっぱいですね 休暇。

 アタルと一緒にSPBに来る話決心つきましたか?」

「水 替えてきます。」

舞子の持っていた捜査資料をみていると

「Chloroform Bomb」

というチョコザイ。。

「アタル…

 起きたのか?」

「グッモーニン」

「これじゃ 燃えません。」

と病室からきこえたチョコザイの声をきき
大声をあげて中に入る舞子。

「えッ?

 えーーーーッ!

 チョコザイくん 起きたの?」

「はい。」

「これじゃ 燃えません。」」

「この衝突では 燃えるはずがないと言ってるようです。

 これも クロロフォルムと関係があるそうです。」

「Chloroform Bomb

 Chloroform Bomb」

「チョコザイくんを捜査に使うのはもうやめましょうよ。

 そのせいで チョコザイくんは倒れたんですよ。」

「それは 単なる寝不足です。」

「尻尾がありません。」

「でも この傷は…。」

「ツメを切ればすむ話です。」

「ホットドッグください。」

「あッ もうこんな時間だ。」

「あッ あった。」

おにぎりをみつけるチョコザイ。

「食べていいか先生に聞いてくるね。」

「あちゃ〜。」

「蛯名さん 事件の捜査にデータを提供する

 それが アタルなんです。

 アタルと私が築いた 25年なんです。」

「ご両親に 連絡してください。」

「ホットドッグくださーい。」

犬飼と沢さん。

「最近 特に飲みたいと思いません。」

「この男に接触してからだろう?」

「おかげで 体の調子がいいんです。」

そこへ舞子から電話。

「どうした?クロロフォルム?」

「クロロフォルム?」と犬飼が反応。

「ああ 分かった。チョコザイくん現場に連れていくなよ。」

「アタル?

 無線?

 どうぞ!」

「何か思い出したのか?」

「特に…

 思い出さないほうがいいみたいです。」

「お前が言ったんだぞ。

 『真実から逃げたら

 てめえが 一番 大事にしてたもんだって

 この手から逃げちまうんだよ!』

 俺が その魔法絶対にといてやるから。」

「ジェッタイ…。」

公原と舞子。

「チョコザイくんの言ったとおりクロロフォルムが出ました。

 衝突した車のすべてのタイヤから。」

「タイヤにクロロフォルム どうして?」

「そう! クロロフォルムを注入すると

 タイヤは弾性を失い 走ってるうちに…

 破裂するんです。」

「えッ?」

「ゆえに 今回は事故でも自殺でもない。」

「じゃあ 殺しか?」と沢さんもきました。

「そう!」

「チョコザイくん 大丈夫か?」

「はい。」

「タイヤが細工された以上 その可能性が高いですね。」

「チョコザイくんが言ってた 燃えないっていうのは?」

「それは ちょっと意味が分かりません。

 この車が衝突した場合どこをぶつけようと

 ガソリンがもれるとすればここからです。」

「じゃあ 引火するとすれば 後部席から?」

「実際 衝突した車も そうなってました。」

「じゃあ どうして チョコザイくん燃えないなんて…。」

「実験です。

 実験が すべてを明らかにするでしょう。」

「あッ キャラ変わったんですよ。」

実際に車を燃やして実験することに。

「車の色が違う!」

「色だけです 色だけ。」

「また 捨て山掘り返しやがったな。」と野崎。

「はい ガソリンもれの状態にしました。」

「皆さんも 離れて。」

「クソッ 雨め!」

「桜井さん いいですか?」

「何かの拍子で引火しました!」

「着火」

「消火してください。」

「消火ー!」

「ひどい状態ですね。」

「現場で見たのもこんな感じやったな。」

「あれ でも 車の中燃えてなくなくないですか?」と舞子。

「触らないで! 下がって。」

「すいません。」

ドアをあけてくれる桜井。

「どうぞ。」

「ホントだ 死因は焼死でしたよね。」

「なぜ 中 燃えてないんですか?」

「もう一度やってみましょう。

 色が違う!」

「さっきと同じです。」

「雨!」

「何かの拍子で もう一度 引火しました!」

「消火してください。」

「消火ーー!」

「どうぞ。」

「やっぱり 車の中は燃えてませんよ。」

「この車はガソリンがもれても 車内までは燃えない。

 二度の実験で明らかになりました。

 そういう設計になってるってことです。」

「チョコザイくんは このことを言ったんですね。」

「でも お前 言ったよな?」

『母と同じ車だったんです。』

「ええ あッ。」

「あなたのお母さんも 同じ車で亡くなってるんですか?」

「ええ それも焼死です。

 この車は ガソリンがもれても

 中までは燃えないんですよね?」

「あなたのお母さんの車は ドアが開いてたり

 窓が 割れてたりしましたか?」

「運転席の窓が開いてた。」

「運転席の窓が開いてました。

 たとえば これが車だとして

 ブーン ガタッて

 逆さまになってて

 その運転席の窓が。」

「運転席が下で 運転席の窓。

 そうか!

 つまり あなたのお母さんの車は

 こういう状態だった。

 この場合 ここからもれたガソリンは 前に流れます。

 そのとき運転席の窓が開いていたら…。」

「そこから ガソリンが入る。」

「だから 母の車は中も燃えたんですね。」

「そう。でも 今回は ドアも窓も閉まったままでした。」

「じゃあ 何で車内が燃えたんだ?」

「車内が燃えるには 車内にガソリンが入らなきゃならない。

 もしかしたら…。」

またまた桃香の彼氏のもとへ。

「ということで殺人の可能性が出たので

 小暮桃香さんの車の後部席のシートを鑑定しました。

「結果 ガソリンが検出されました。」

「でも 衝突してもれたガソリンとは別のものでした。

 あなたの車のガソリンと照合させていただけますか?」

「俺 車なんか持ってねえよ。」

「あなた ほら 言ってましたよね。」

『新しい彼女は車で迎えに来てくんないのか?』

『毎晩じゃ悪いからさ』

「つまり あなたは車を持ってるってことですよね?

 宝井真美さん。」

「あなたの車のガソリン調べさせてもらいます。」

「そういえば あなた警察が殺人を疑う前から

 まるで 事件性があるみたいなこと 言ってましたよね。」

『ちょっと〜 洋一くん疑ってるんですか?』

「おい 真美 どういうことだよ?」

「エヘヘ… 知らないよ。」

真美の取り調べ。

「一致したよ。

 被害者の後部席から検出したガソリンと

 あなたの車のガソリンが。」

「犯人は あな…。」

「連れ出せ。」

「はい。」

「ちょ ちょ… 離せ! コラッ離せー!」

「この最後の着信 君だよね?

 彼の携帯から送った そうでしょ?」

「うす…」

「メールの内容は?」

「あの女…

 彼の部屋にイヤリング忘れてって

 魂胆 みえみえで。」

「そのイヤリングを返すってメールか?」

「はい 夜中なら車で来ると思ったし

 だから タイヤにクロロフォルムを。」

車からおりようとするのを
中におしこんでガソリンを・・。

『燃えろ…』

「運転席の人間を殺すのに何で 後部席にまいた?」

「ごめんなさい。」

「質問に答えろ。」

「だって あの車って 後ろからガソリンもれるんですよね?」

「何で そんなことを知ってんの?」

「教えてもらったから。」

「誰に?」

「スナックで隣になった人。」」

「スナック? どこの? いつ!?」

「ごめんなさい。

 10年ぐらい前… 野方のスナック

 知らないオヤジが酔っ払って話しかけてきて

 昔 あの車で自分の妻が死んだときに

 簡単に 事件性なしになったって話。

 今と違って 昔はブレーキ痕が残る車だったとか

 安全を考えて ガソリンが後ろからもれるようにして

 引火しても車の中に火が入らないように設計したとか。

 あの女が あの車に彼 乗せるの見て

 あッ あのときオヤジが言ってた車だって

 ごめんなさい。」

「だから 私なら あの女を殺して捨て山にできる

 そう思ったと自供しました。

 以上です。」

「ご苦労さまでした。

 送検作業に入ってください。」

「はい。」

「松島 松島!」

「はい。

 捨て山は 新たな捨て山をつくるんですね。」

チョコザイにおにぎりをわたす母。

「はい アタル。」

「いただきます。」

「チョコザイくんが 夕飯普通に食べてるの

 初めて見ました。」

「ホントによくしてくださってたんですね アタルに。」

「明日 退院したら

 1日だけ また あなたのところに

 ご厄介になってもいいですか?」

「えッ 1日だけ?」

「その後 私達アタルと住もうと思います。

 そこから もう一度 親子を始めようと思ってます。」

「あの… 2日はダメですか?

 明日と あさっての2日

 で 6月からご両親と一緒ってどうです?

 そのほうが キリもいいし。」

「おっしゃってることが…

 よく分からないんですが。」

「あなた…」

舞子の家に戻ったチョコザイ。

「はい お待ち。」

「これは カレースープじゃありません。」

「うどんが そばになっただけで

 同じカレースープなの はい。」

「これはカレースープじゃありません。」

「これは カレースープです。」

「これはカレースープじゃありません。」

「これは カレースープです。」

「アップデートしました。」

「蛯名」

「はい。」昇も一緒に返事。

「いや…
 
 お前の休暇も あと2日まさか 警察辞めないよな?」

「チョコザイさん マリコーポを出たら

 沢さん どうすんです?」

「ディンディンディン

 宿なしになる。」

「ツイスト」

「マリコーポか…。」

「何なら 安く貸してあげてもいいですよ。」

「真理子って お前の母さんの名前だったよな?」

「母の遺産で買ったアパートなんで。」

「何 資産家だったの?」

「母さんが死んだ前の年にじいちゃんが死んだんです。

 その遺産が少しって感じです。」

「お父さん 15年前 自動車メーカーにいたんですよね。」

「ええ。」

『設計職でしてね』

「ちなみに どこの?」

「コバルト自動車だよね。」

「うん そうだ。 父さんに協力してもらえばよかった。」

「何を?」

「今回の殺人で使われた車

 母さんと同じ車だったの。」

「お母さんのこと 自殺と思ってるか?」

「えッ…」


「Mission accomplished 

 アンド accepted 」




ラリーはラリーなりにアタルを大事に思ってるのが
よくわかりましたがそれがアタルにストレスになってるとは
やはり思ってないらしい。
眠れないのは睡眠剤がないからとか
手の傷は爪をきればすむとか。
脳が開発されすぎて睡眠剤ないとだめな時点で
すでにやりすぎなのは明白なのに。

でもそれよりも衝撃だったのは舞子の父が
なんだか怪しい雰囲気になってきたこと。
スナックで妻を事故死にみせかけたという
おじさんは舞子の父なのか??
でもそんな展開はあんまりだ。

今回の犯人、あんな残忍かつめんどくさそうな
犯行しそうにもない今カノでしたが
そのトリックをつかうためになのか。

被害者の彼氏と被害者の姉妹が
しつこいくらい咳してたのは
何か理由があるのかと思ったのに
それもなかったなあ・・。

あと、公原さんがめちゃめちゃ濃いキャラになってたw
レギュラーばりに。


チョコザイ  中居正広
沢 俊一   北村一輝
蛯名舞子   栗山千明
蛯名 昇   玉森裕太(Kis-My-Ft2)
蛯名達夫   利重剛
蛯名真理子  奥貫薫
中津川    嶋田久作
野崎蓮生   千原せいじ
蓮見怜志   田中哲司
犬飼甲子郎  中村靖日
松島光輝   庄野崎謙
石川 唯    光宗薫(AKB48研究生)
黒木永正    中村昌也
玉倉 孝    三好博道
チョコザイの父 市村正親(特別出演)
ラリー井上    村上弘明












2012.06.18 Monday 09:38 | comments(0) | trackbacks(6) | 
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