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サマーレスキュー〜天空の診療所〜第1話「天空の診療所に急患あり!!」

第1話「天空の診療所に急患あり!!」



最新医療機器が揃った大病院で、
優秀な若手医師と期待される・速水圭吾(向井理)は、
上司の沢口教授(松重豊)から、夏の間だけ
稜ヶ岳(りょうがたけ)にある山の診療所へ行ってほしいと
頼まれる。大事な手術を控えていた速水は呆然とするが、
渋々と診療所へ…。険しい登山道を登っていると、
後ろから遥(尾野真千子)が追い越していく。
水を飲み干してしまった速水は、見知らぬ遥に
声をかけるが「あなたは遭難者だ」と罵倒される


標高2514メートル


けが人が二人で倉木先生にヘリを頼む速水。

「だから命に関わる人間が2人いるんです

 左下腿を開放骨折した

 42歳男性は出血が止まりません。

 もう1名は35歳女性 肺水腫の疑い

 ヘリでの搬送を大至急お願いします。」

「悪天候ではヘリは飛べない。

 ヘリが着陸できるぐらい天候が回復したら 至急向かう。」

「そんな悠長なこと言ってられない。

 このままだと どちらも危険です。」

「いいか 落ち着いて聞いてくれ。

 今日の日没は7時5分だ。

 日没後はヘリは飛べない。

 だからそれまでに天候が回復しても

 今日中には 1人しか搬送できないかもしれない。

 俺は こっちで患者の受け入れをするから 山へは行けない。

 患者さん2人を直接診ている医者は 君1人だ。

 だから 速水君

 どっちの患者を先に運ぶかは君が判断してくれ。」

「そんな…。」

困惑する速水。

「速水先生 患者さんの状態がどんどん悪化してきてます。」

「先生が今救命ヘリ 呼んでますからね。」

患者さんの処置をしようにも
真子は手際が悪く遥をよんでくるようにいうあかり。

「彼女は大病院のERの看護師なの

 早く連れてきて!」

しかし遥は、家族には夏休みと言っていたけど
もう看護師をやめたのだそう。
でも

「遥さん! 患者さんの1人は肺水腫の疑いがあって

 酸素飽和度も70を切りそうなんです。

 お願いします! 助けてください!」

という必死の懇願に手伝いにきてくれました。

天候も悪くヘリがとべるようになるまで
あと2時間。

怪我した男性の止血をし
痛み止めも飲ませてできることはすべて。

「速水先生 ヘリはどうでした?」

「搬送できるのは どちらか1人それも…

 日没までに天候が回復したらだそうです。」

「あと2時間で天気が回復して

 ヘリが飛べると父が言ってます。

 父は40年 この山から空を見てきた

 信じていいと思います。」と遥。

「あと2時間か…。」

そのとき男性の患者さんが

「先生…

 私…

 死ぬんでしょうか?」

と弱気のつぶやき。

場面はかわって
明慶大学付属病院

最新機器のそろったきれいな大病院。

ここで働く速水は優秀と評判もいい。
沢口教授に声をかけられました。

「さっきは見学さしてもらったよ。

 見事なオペだった。

 一層 腕を上げたね 速水君。」

「あッ いえ…。教授が 大日本メディカル社と

 共同開発なさった ミラクルゲルのおかげです。

 医者の腕なんて舞台が整っていなければ

 何の役にも立ちませんから。

 明日は いよいよ弓部大動脈りゅうの手術です。

 ご期待に応えるよう念を入れて準備したいと思うので

 失礼します。」

「ああ…

 それは別の誰かに執刀させる。
 
 君は心配しなくていい。」

「えッ?」

「実は君に頼みたいことがあるんだ。
 
 今 倉木が行っている山の診療所のことだがね

 君 行ってきてくれないか?」

「えッ… 僕がですか?

 ずっと準備してきた手術を急に取りやめて

 山の診療所に行けと?」

「私は 君が この病院で

 一番優秀な若手だと思ってる。

 君の目に 山の診療所が どう映るのか

 率直な感想が聞きたい。

 1週間でいい。頼んだよ。」


えらい急な話。

その倉木先生から沢木教授に電話。

「やっぱり 山 最高だぞ。」

「それだけを言うために電話してきたのか?」

「お前も登ってこないか?しばらく来てないだろ?」

「そんな暇はない。用がないなら切るぞ。」

本当は速水じゃなくて高井先生がいく予定でした。

「高井先生は 毎年 山に登っていて詳しいんですよね?

 ちょっと教えてくれませんか?診療所のこと。」

「うーん いいけど どっから説明すりゃあいいのかなあ。

 昔は 山でケガしたり病気になったりすると

 即 命の危険につながったんだ。

 それで稜ヶ岳の山小屋のおやっさんが

 これじゃダメだ 山に診療所が必要だって

 で それに共感したのが 当時まだ明慶大の

 研修医の倉木先生の師匠にあたる花村先生

 花村先生が中心になって設立されたのが

 明慶大学 稜ヶ岳診療所というわけだ。

 登山客が多い夏の間3ヵ月だけ開いている

 期間限定の診療所。

 倉木先生は 今もその花村先生の意思を継いで

 診療所を守ってんだ。」

「あの… 診療所まで登るのにどれくらいかかるんですか?」

「うーん 素人のお前だとどうだろうなあ。」

「あッ 俺 体力には自信ありますよ。

 ずっとサッカーもやってたし

 脚力も人並み以上にあるつもりです。」

「うん それでも…

 10時間ぐらいはかかると思う。」

「10時間。東京からですか…。」

「いや 登山道の入り口から。

 ケチらないでさちゃんと登山の装備 揃えろよ。

 たぶん お前が想像してる登山道は

 ハイキングコースだと思う。

 ほんとの登山道は道といいながら 道じゃないから。」

「道じゃない?」

「例えば 石だらけの斜面もれっきとした登山道なわけ。

 初心者にしたら 『どこが道なの?』って感じだと思うよ。

 不安定な石に足を置くと滑落して死ぬことだってある。」

「そんなに大変なんですか…。」

「今だと 低気圧も近づいてるみたいだからな。

 でもなあ そういうときの山も実は いいんだよなあ。

 嵐の後 スカッと晴れ渡った空…

 うわッ チクショウ 最高ああッ 行きてえ〜。

 今すぐ山に行きてえなあ〜。」

速水は沢口教授の娘とつきあってるようで
電話で連絡。

「ごめん そういうわけだから。」

「はあ〜 週末に予約してた食事キャンセルか…。

 いきなり出張だなんて お父さんも ひどいわね。」

「そう言わずに せっかくだから友達とでも行ってきなよ。」

「うん じゃあ そうするけど

 ちゃんと毎日 電話はしてね。」

「毎日?」

「だって 心配だし。」

「分かった。」

そばには母親。

「香さん 心配してたでしょ?」

「ああ。

 それより 例の人間ドックだけど手配しておいたから

 忘れずに行ってね。」

「ああ もう…

 健康診断なんて受けるんじゃなかった。

 ちょっと血圧が高かったからって心配しすぎよ。

 だって ねえ…

 人間ドックって結構お金かかるんでしょ?

 贅沢よ人間ドックなんて。」

「今や 当たり前だし 必要経費だよ。

 金がなくて 納得のいく治療を受けられずに

 親父が死んで悔しい思い したんだ。

 母さんの健康のためなら。」



イケメンなうえに親孝行息子・・・!!

そんな事情があるとはいえ
ほんとにやさしい。

「ありがとう 圭吾。

 でも 母さん それより

 あなたの山登りの方が心配だわ。」

「大丈夫だって。

 山に詳しい先輩に さんざん脅かされたけど

  俺 まだ29だぜ。

 体力には自信あるから。」

そして山に登る圭吾。
思ったよりずっとハードで
もっていた水がからになりました。

その前を通る遥。

「あの」と声をかけても無視。

「おい… おいおい おいッ」

「何か?」

「あッ すいません。

 あの…ずうずうしいお願いなんですが

 水を少し分けてもらえませんか?」

「分かってます?

 あなた もう 遭難者ですよ。」

「えッ?」

「遭難っていうのは気象条件の悪化 装備の不備

 技術 知識 体力の不足などが原因で

 自力で山を下りられないことです。

 こんなとこで水がない なんて言ってる人は

 遭難したのと同じです。」


「遭難なんてしてません。

 もういいですよ。」

でも水をわけてくれる遥。

「ありがとうございます。

 遭難してるところを助けてくれてどういたしまして。」

「私 山をなめてる登山者を許せないたちなんで。

 迷惑するのは本人じゃなくて

 周りの人間なんで。

 念のため 聞きますけど

 どこまで行くんですか?」

「この先に診療所があるらしいんです。」

「えッ?」

「今日から そこで働く予定で

 診療所まで あとどのぐらい…。」

「あなたみたいな人があそこで働くんですか!?」

遥、また不機嫌になりました。

山荘で聴診器をつかって
お医者さんごっこをしている桃花。
そこに遥が戻ってきてみんな歓迎。
遥は父には夏休みだとごまかしました。

母親はすでに死亡していて
今の奥さん 雪乃は後妻さん。

「じゃあ お母さんにも挨拶 行ってきまーす。

 あッ 倉木先生。」

「うん?」

「あずま岩の手前で 先生の部下の人だと思うんですけど

 へばって倒れてます。

 誰かが迎えに行かないと日没に間に合わなくて

 遭難しちゃうかも。」

「速水君だな それは。」

遥は写真の母に挨拶。

「ただいま

 お母さん

 私…

 人 死なせちゃった…

 5歳の男の子。」


病院をやめた理由か。

速水も山荘に到着しみんなに歓迎をうけました。
さっそく食事。

「あの… ここでは伝統的に 朝と夜は

 診療所と山小屋のスタッフ全員で

 食事をとることになってます。

 食べながら聞いてくださいね。

 じゃ まず 自己紹介からいこうか。」

「じゃ 自分から!」

と井上さんが話しているのに

「あの すいません

 ちょっと僕 食欲ないので

 先に休ませていただいていいですか?」

と言いだす速水。
こういう場でそれはないだろう・・。

明慶の医大生で 診療所の手伝いにきている
村田くんが部屋まで案内してくれました。
そして簡単に人物紹介も。

「あのさ…小山さんの隣に座ってた女性って誰?」

「右側が奥さんで左側が娘の遥さんだそうです。」

「えッ!? あの3人 親子なの?」

「奥さんは後妻だそうですけど

 娘は いつもあんな感じなのかな。」

「あんな感じって?」

「ブスッと機嫌悪そうな感じ。」

ww

診療所につきましたが
個室はなく女子もみんな雑魚寝。

さらにお風呂もなくウェットティッシュを
さしだす村田君。

「風呂 ないんすよ」

「えッ?俺 1週間いる予定なんだけど

 じゃあ 1週間 風呂なし?」

「はい 僕 今 4日目です。水は貴重ですからね。

 小山さんの許可がないとシャワーも洗濯もできないんです。

 2週間に1回ぐらい 雨水をためてやるくらいですからね。

 では おやすみなさい。」

「ああ… おやすみ。

 はあ…」

と深いため息。

夜、外にでると倉木先生がいました。

「できたんだけど どう?」

「すいません 何ですか これ?」

「台だよ 台 望遠鏡の。」

「ああ 望遠鏡の台ですか。」

「ドブソニアン望遠鏡って聞いたことない?

 それを自作しようと思ってんだけどさ

 だいたいさ 望遠鏡って

 筒よりも台の方が大事なんだよね。

 こいつがガタガタだと何も見えない。」

「ああ まだ8時なんですね。

 東京じゃ夜の回診が終わる頃か。」

「東京に気になる患者さんでもいるのか?」

「今日 本当は 弓部大動脈りゅうのオペを執刀する予定でした。

 この春 認可されたばかりの

 最新の人工血管を使ったオペです。

 でもまさか 直前で外されるなんて思ってもみませんでした。

 何かミスをした覚えはないんですが。」

「速水君。

 君は 今まで 何人の患者さんを見送った?」

「えッ? ああ いえ…

 幸い まだ1人も。」

「俺は たくさん見送ったよ。

 この診療所でもな。

 登山で死ぬなんて自業自得だと言う人もいるが

  そうは思わない。

 そして 救える命は救いたい。

 明日からこの診療所の医者は 君1人だ。

 よろしく頼むよ。」


「ああ… はい。」

そして翌朝。
登山客を送り出す雪乃。

診療所にいる速水。
洗濯が大変なので白衣もなし。
診療所の備品をおしえてもらいますが
家庭の常備薬と同じレベルだとあきれます。

「あッ あとAEDもありますすごいでしょう?」

ちょっと得意そうw

「それから こちらの箱に募金 お願いしてます。」

「ごめん 言ってる意味がよく分からないんだけど。」

「ここはボランティアなので診察代 いただいてません。

 お気持ちとして

  募金という形で入れていただいてるんです。」

「はあ…。」

「時間的に忙しいのは

 登山客が出発する早朝と山小屋に到着する夕方なので

 まあ しばらくは誰も来ないかもしれませんね。」

「患者さんがいなくなるとふだん どう過ごしてんの?」

「山を知ることも必要だと倉木先生に言われたので

 あちこち行ってます。今日は小羽平に行くつもりです。

 先生も どうですか?」

「ダメよ。診療所に医師は1人はいないと。」

「俺のことはいいから 気にせず行ってきて。」

「まあ ここに ずっといても暇なんで

 支度しようぜ。」

「行ってらっしゃい。」

「君は? 行かないの?」

「今日は留守番なんです。

 基本は 診療現場で手伝いながら勉強するのが目的なので

 いつも誰か1人は残るようにと倉木先生から言われてます。」

「そう…。

 電話は どうなってるんですか?」

「山小屋に衛星電話が1台あるけど

 緊急用です 私用の電話は自分の携帯を使うルールなんで。」

「ここも電波 ギリギリ入るけど

 尾根まで行けば 見通しもよくて

 アンテナも3本 バッチリ立ちますよ。」

「尾根?」

「ええ ちょっと登るだけで バリ3。」

電話をかけにのぼってみたら
ちょっとのはずが30分。
するとそこで遥が電話中でした。

「ですから 退職願も出したし…

 私はもう正式に病院を辞めたんです。

 看護師が必要なら他を当たってください。

 やめてよ そんな話

 仕事の話じゃないなら なおさらあなたと話すことなんて…

 とにかく もう かけてこないで。」

電話の相手は野村先生。

「君 看護師なんだ。」

「看護師だった。過去形です。」

「病院で何かあったの?」

「あなたには関係ないです。」

男性の登山客はどうもわけあり。
携帯には家族や友人からのメッセージ。

「もしもし パパ?今どこ? 雄太も美佳も私も…」

「俺 伊藤

 早期退職制度に応じたって聞いて 驚いてさ

 今週末にでも 飲みに行こうぜ 積もる話もあるからさ」


そのメッセージを消去。

女性の二人連れは
一人の女性が具合悪そう。

そして男性は転落。

「誰かー! 誰か助けてくださーい!」

「キャッ!」

「落ちたぞー!」

山をおりた倉木先生を待っていた沢口教授。

「沢口 お前 どうしてここに?」

「下山したら まず ここでそばを食べ 冷や酒を飲む。

 それが お前の習慣だからな。」

「で?俺とわざわざ そばを食うために

 東京から松本まで来た訳じゃねえだろう?」

「一つ 確認しておきたいことがある。

 お前の医者としての実績を俺は 高く評価してる。

 だが お前は病院の経営や改革には興味ないはずだ。」

「ちょっと待て 一体何の話だ?

 ああ… ひょっとして次の…。」

そこに小山さんから電話。

「先生 大変なことになった。」

怪我した患者は診療所にはこばれ応急処置。
病状をきく倉木先生。

「悪い 急患だこの話の続きは また今度。」

「いつまで こんなことを

 続けるつもりなんだ?

 好き好んで危ない所に行って

 わざわざケガをする連中のために

 どれだけの時間と労力を

 無駄にしてると思ってるんだ?

 お前が東京の医療に専念すれば

 その何百倍の人間を救えるんだ。

 ぞそれが お前にとっての正しい医療なのか?」


「都会の命も 山の命も

 命は命だ。」


という倉木先生。

輸血が必要な患者なのに輸血用の血液もなし。
重症者が出たときにはヘリで下に下ろすしかなく
なら そうしようという速水ですが
悪天候では ヘリが飛ばせない。

「それでも呼ぶしかないだろ。

 ここには何もないんだから!」

「先生は患者さん 診ててください…。」

倉木先生に訴える速水。

「だから命に関わる人間が2人いるんです。」

「いいか 落ち着いて聞いてくれ。

 今日の日没は7時5分だ。

 日没後はヘリは飛べない。

 だからそれまでに天候が回復しても

 今日中には 1人しか搬送できないかもしれない。

 どっちの患者を先に運ぶかは君が判断してくれ。」

「患者さんの1人は肺水腫の疑いがあって

 酸素飽和度も70を切りそうなんです。

 お願いします! 助けてください!」

雨があがりヘリをよんでもらえました。
何もできないままの速水。

「岡村さんはこんなに出血してるのに

 ここでは輸血もできないし

 高橋さんだって きちんと検査もできないから 判断なんて…」

「あんたの言い訳なんて聞いてない。

 あなた医者でしょ?

 今 医者は あなたしかいないのよ。

 医者なら 決断しなさいよ!」


「倉木先生から電話もう一度 速水先生と話したいって。」

「倉木先生 都会の大病院の先生には

 判断は無理です。


 このままだと1人も搬送できなくなります。

 判断は 倉木先生が決めてください。」

ときびしい遥。

患者の状態を的確に説明し
肺水腫の患者さんを先にはこぶことに
なりました。

「岡村さん すいません。

 明日の朝 ヘリは また来ます。

 だから それまで頑張ってください。」

女性患者がはこばれていきました。

残った患者さんがまたつぶやきました。

「先生…」

「はい。。」

「私…死ぬんでしょうか?」

「まさか… そんな…

 骨折ぐらいで死ぬわけないじゃないですか

 クソッ…」

「もしかしたら…

 これで…

 よかったのかもしれません。」

「えッ?」

「生きていても…

 うまくいかないことばっかりだし

 私が死ねば…もしかしたら…

 私…こうなることを望んで…

 この山に来たのかもしれません。」

「岡村さん 何言ってるんですか。」

「息子に…伝えてもらえますか?

 私が…謝っていたと

 弱い… 父親で すまなかったと

 謝っていたと。」

それを叱りつける遥。

「バカなこと言わないで。

 家族を突然失ったときの

 残された者の悲しみが

 あなたには想像できないんですか?」


大学病院での回想。

『なぜ 受け入れてくれなかったんですか?

 まだ5歳なのに あんまりです』

号泣する母親・・。
回想おわり。

「勝手に諦めないでください。

 速水先生もです。

 医者を…

 あなたを必要としてる人が目の前にいるんです。

 諦めないでください。」


「でも…ここには何もないじゃないか。」

「まだ そんなこと言ってるの?

 輸血ができない以上

 何とか止血するしかないでしょ?」


「創部よりしっか動脈の所を圧迫した方が

 出血は抑えられそう。

 だから 全員 交代で

 しっか動脈の所を圧迫しましょう。」

「でも 圧迫しても血が止まらないじゃないですか。」

「もちろん完全に止血できるわけじゃない。

 それでも 何もしないよりは出血を抑えられる。

 それに…

 この動脈を長時間 完全に遮断してしまうと

 下腿の筋肉が壊死してしまう。」

「よし。みんなで交代で圧迫し続けて

 何とか夜明けまで ねばろう。

 遥ちゃんの言うとおり今 私達にできるのは

 それしかないんだから。」

10分おきに交代でおさえることに。

「平原さん 俺は 何… 何をすれば?」

「手を。

 速水先生は患者さんの手を握ってください。」

「手?」

「患者さんの名前を呼ぶ 手を握る

 それが 医療の第一歩です。

 先生の手のぬくもりが

 患者さんを勇気づけるんです。」


患者さんの手をにぎる速水。

「岡村さん。

 頑張ってください。」

『それで何かあったらどうやって責任を取る?

 すべての人を助けられるわけじゃないんだ!』

という野村の言葉を思い出しながら
世話をする遥。

「岡村さん

 大丈夫

 きっと助かる。」

でも岡村さんの意識レベルが
さがってきました。

「岡村さん?

 聞こえますか? 岡村さん?」

「岡村さん 頑張れ!

 頑張ってくれ! 岡村さん!」

と必死にはげます速水。

「先生…私…

 やっぱり死ぬんでしょうか?」

「えッ?」

「目も見えなくなってきました。」

「岡村さん 大丈夫…大丈夫です!

 あなたは助かります。」

「絶対に助けます!」と叫ぶ速水。

「速水先生。」

そこへヘリの音がきこえました。

「岡村さん あなた…

 頑張りました。

 朝まで…

 ほんとに よく頑張りました。」

涙ぐんでいる速水・・。

岡村さんは病院へ。

「ごめんね。
 
 辞めたはずの看護師また

  やらしちゃって。」とあかり。

「今日だけ 特別です。」

「いい看護師になったねえ。

 遥ちゃん

 とってもいい看護師になった。」


倉木先生と速水。

「初日から大変な一日になったねえ。

 いや しかし 山の朝はすがすがしくて気持ちいいだろ?

 ああ… あの山の話 聞いた?

 朔ヶ岳っていうんだけどさ毎年 この時期になると

 クモマグサっていう珍しい花が咲くんだ。

 見に行くといいよ。」

「倉木先生…

 これって詐欺じゃないですか。」


「詐欺?

 まあ そう言われれば 昔の彼女が山嫌いでさ

 しょうがないから

 『その花を君にプレゼントしたい』って言い訳して

 山に登ったなあ。」

「仮にも「診療所」と

 看板を掲げているからには

 最低限 X線装置と

 代用血液は置いておくべきです。

 応急処置ができる施設として

 きちんと体制を整えるべきです。」


「約束どおり 花はプレゼントしたよ。

 ただ 摘むわけにいかないから

 写真に撮ってね…。」

「診療所があると聞けば 誰だって

 薬や医療機器があって

 治療できると思って来る。

 期待だけ持たせて 実は

 患者に何もしてやれないなんて 詐欺です。」


「速水先生 それは違うよ。」

「えッ?」

「患者さんは

 医療機器に会いに来るんじゃない。

 医者に会いに来るんだ。

 そして君は 医者だ。」


「僕は 認めません。

 ただ 患者を励ましながら

 救急ヘリを待つだけ

 僕は…

 こんなことが

 医療だなんて認められません。」


そこに病院から電話。

「もしもし?

 松本中央病院からだ。

 はい ええ…2人とも安定してて…

 はい 分かりました。

  じゃあ 命に関わるようなことは もうないと

 はい。とんでもないです。
 
  こちらこそありがとうございます。

 はい 失礼します。

 高橋さんは 少し笑顔も見せてて

 岡村さんはこれから骨折の手術だけど

 大きな問題はないだろうということだ。」

「そうですか…。」

「ああ よかったよかったほんとによかった

 よーし 飯 食うぞ。」

「さあ いただきましょう。

 あれ? 速水先生は?」

「遥 呼んできてやれよ。」

「私が!?」

「呼んできてやれって。」

しぶしぶよびにいく遥。

「山では 集団行動

 朝と夜は みんなで食事

 それが ここのルールだから。」




「医者の腕なんて舞台が整っていなければ
 何の役にも立ちませんから。」と言っていた速水が
医療設備がほとんどないその舞台に立つはめに。
ほぼ身ひとつ。
最新医療機器がない場所で、命を助けるという
医者として大事な本質を学んで
成長していく物語かな。
1週間というのは短い気がするから
もっとのびるのでしょうか。

今回は男性が助かりましたけど
実際は出血多量でなすすべもなく
亡くなることはあるだろうし
手を握って励ますだけ・・というのは
速水じゃなくてもやや不安が残る。
励ましの声が大きな力になるというのには
同意しますけど・・
涙ぐんで必死に励ましていた
速水がやはり納得できないのもよくわかる。

遥が看護師をやめた事情とか
速水の母の病気とかまだいろいろあるし
速水を気に入ってるみたいな沢口教授が
なぜ倉木のもとへいかせたのかも
(山の診療所には反対みたいだし)
気になるところ。

小澤亮太くんや菅田将暉くんが
出ているのをみるのも楽しみです。



速水圭吾 向井理
小山遥 尾野真千子
平原あかり 小池栄子
小山雪乃 三浦理恵子
井上幸治 山崎樹範
沢口光香 市川由衣
木野憲太 菅田将暉
村田佳秀 小澤亮太
鈴木真子 能年玲奈
平原桃花 本田望結
野村恭介 戸次重幸
速水悦子 中田喜子
小山雄一 笹野高史
高井聡志 佐藤二朗
沢口哲夫 松重豊
倉木泰典 時任三郎


2012.07.09 Monday 08:13 | comments(0) | trackbacks(12) | 
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都会の命も山の命も命は命。 第1話『天空の診療所に急患あり!!』ネタバレです。 NHKスペシャル 知られざる大英博物館岩代太郎Rambling Records by G-Tools
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