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ビギナーズ! 第1話「夏だ自由…青春…恋愛…夢…そんなの一切禁止!!警察学校は地獄だ!!」

第1話「夏だ自由…青春…恋愛…夢…
そんなの一切禁止!!警察学校は地獄だ!!」



幼い頃、白バイでマラソンの伴走をする警察官だった
父の姿を見て育った志村徹平(藤ヶ谷太輔)は、
“マラソンランナー”になる事が夢だった。しかし、
父親の失職・失踪と自身のケガをきっかけに、
自堕落な生活の一途をたどり、地元では名の知れた
不良になってしまう。
そんな徹平が幼馴染の雄一の強い誘いも影響して、
高校卒業後、なんと警察官になる道を選ぶ。
奇跡的に採用試験に合格した徹平はこの夏、
警察学校に入校することに。
ところが、徹平は入校初日からいきなり寝坊して
遅刻してしまう。なんとか自分が籍を置くSクラスへと
向かうが、その場所は何故か屋上隅のプレハブ小屋。
教 室には生徒が8人おり、その中には裕福な家庭で育ち、
真面目でいかにも徹平とは真逆な性格の立花団司
(北山宏光)や、公務員になるのが一番堅実だという
理 由だけで警察官の道を選んだ桃江比呂(剛力彩芽)、
そして幼馴染の雄一もいた。
徹平が着席するとすぐに担当教官の桜庭直樹と助教の
竜崎美咲が姿を現すが、徹平は美咲から名前を
呼ばれたかと思うと皆の前でいきなり強烈なビンタを喰ら い、
遅刻を叱責される!
 美人ながら鬼のように怖い美咲の態度に早くも恐れおののく
徹平たち。Sクラスの面々は初日から美咲に一日中校内の
草むしりを命じ られるが、それはまだ美咲の容赦ない
指導の序の口に過ぎなかった!
入校以来、来る日も来る日も美咲から校内の掃除ばかりを
命じられるSクラス。徹平はそんな美咲の指導についに
不満を爆発させるが、美咲から実は徹平らSク ラスが
本当は合格基準を満たしていない“補欠”採用の人間が
集められた“補欠クラス”だということを突き付けられ愕然となる。
かくして補欠のSクラス=“桜庭教場”に集められた徹平たち
出来損ないの過酷な全寮制警察学校の生活が始まる!



バイクにのってごきげんで歌を歌う徹平。

「僕の夢 志村徹平」

 僕のパパは警察官です。

 毎日 カッコいい白バイに乗って

 カッコよく走ります」


2年前の僕。
めっちゃ不良w

「警察は 正義の味方なので

 優しくて強くて絶対の絶対に負けません。

 僕らもなろうって親友の雄一君と約束しました。

 だから僕は 絶対の絶対

 警察官になりたいです。」


その日の朝早く朝はやく
比呂は両親にみおくられて出発。
田舎の駅・・?

「いい男いるかな〜」と母。

「いないって」

「公務員なんて 潰れない会社に

 勤めてるようなもんよ。

 それだけでいい男じゃない。

 就職先も 結婚相手も公務員が一番!」

「はいはい 分かった」

「これ」とお弁当をもたせる母。

「ありがとう」

「比呂!」

「うん?」

「ほら もう!」夫をうながす母。

「行ってらっしゃい」

「うん 行ってきます。」

「無理しないでよ!」

「もちろん」

横浜。
電車の中で書類をよんでおぼえている雄一。

「市民の平和の維持を第一義とし

 犯罪の予防に努めること。

 犯罪の予防に努めること。

 社会の秩序を守る…」

同じ電車にのっている比呂は満員電車で
からだがうくくらいになり、みんながおりたあと
シートにすわって母のお弁当をあけました。

のりでガンバレと書いてある!

だけど目的の駅でおりそびれたらしい。

徹平が起きたらもう8時過ぎ。

「えっ!うそでしょ。」

雄一から何度も着信がありました。
あわてて出かける準備をしますが
書類を忘れたらしい。

妹は兄が警官になるのを反対しているらしい。

「何で まなちゃんは反対なの?」

「だってさ…」

「叔母さん 本当に勤まると思ってんの?

 交番に立つお兄ちゃん 見事犯人を逮捕 想像できる?」

「あんなもん逮捕される側の人間だろ。」と叔父さん。

「叔父さんの言うとおりだよ。」

さがしものをする徹平。
部屋には「ぼくのゆめ」をかいた文集。
ベッドの上のエロ本を
おばさんにみつからないように部屋を出て
妹の朝ごはんをつまみぐいし
仏壇に手をあわせようやく外へ。

叔父さんのバイクに勝手に乗って行きました。
ここで冒頭の場面か。

神奈川県警察学校へ。

団司は母?の車でおくってもらうところ。

「あの人 何か言ってた?」

「別に何も好きにしろってさ。

 何それ 急に父親ぶっちゃって好きにするわよねえ。」

その車をおいこす徹平のバイク。
急にでてきた比呂をよけたはずみで
徹平の履歴書がとびちってしまいました。

警察学校に到着した雄一。

書類を拾いにいく徹平。

「急に飛び出してくんじゃねえよ!」

「何か すいませんでした!」

「おい お前も拾えよ!」

「気持ちはあるんですけど時間がないんで。」

「はあ!?」

「ごめんなさい!」

とさっさといってしまう比呂。

「おい!」

警察学校では受付の最中。
雄一がおくれている徹平を気にしていました。

「あの あの! 受付は9時までと聞きましたが

 もし遅刻した場合は」

「遅刻なんかない。

  時間どおりに入校するか 入校しないかだ

 教場待機 次!」

「はい!」

川にはいって書類をひろっている間に
バイクももっていかれてしまいました。

「まじかよ。」

それでも警察学校へなんとかたどりついた徹平。
顔をかがやかせて受付へ。

「よろしくお願いします!」

「時間切れだ 残念だったな。」

「あの アクシデントが連発しまして

 急に変な女が来た…。」

「知らん。」

「昨日 夜中までかかって書いたんですよ。」

「知らん!初日から遅刻で

 警察官が勤まるわけねえだろ クズが。」

「俺のせいじゃねえっつってんだろ。」

「誰に口利いてんだ オラ!」

「志村徹平。

 この子 ウチのクラスです。」と口を出す美咲。

「竜崎のクラスって Sクラス?」

「すいません。」

「あの Sクラスって何すか?

 スペシャル的なヤツ?」

「さっさと行け 入り口向こうだ。」

「ありがとうっす。」

「君。ぬれてるけど 大丈夫?」とやさしい美咲。

「はい 全然!」

「そう じゃあ後で。」

「失礼しゃっしゃっす!」

訓練をしている他のクラスの前をとおって
Sクラスへ急ぐ徹平。

「『この先 Sクラス」』俺だ〜!

 ウッス!

 ヨッシャー!!」

階段をあがったらそこは屋上。

「えっ?へっ?」

雄一がいました。

「徹平 こっちこっち!」

「雄一 何だよ お前同じクラスかよ!」

「うん」

「やったぜ!」

「よかった」

「で ここ?」

「ああ そうみたいだけど

 ていうか お前遅いよホント心配したんだから。」

「ごめんごめん ごめんよ。」

「すごいぬれてる何かあったの?」

「聞いてくれよ マジでガチで朝から大変… 痛い。

 これ 邪魔だな おい!」

背の高い怖そうな男にぶつかりました。

「ヤベ」

だけど気弱だった杉山。

「どうも すいませんでした すいません。」

「えッ? ああいや 全然。

 気をつけろよ なあ?

 気をつけろよ ハハッ。

 詳しい話は あとで。」

「うん。徹平 席 奥だからOK。」

「よろしく」とメロンパンを差し出す石岡。

「いらない。」

「その傷 大丈夫?血が出てるけど…。」と杉山。

「まあ かすり傷だから 平気。」

「これ 私ばんそうこう持ってます。」

リラックマのバンソーコーをさしだす千晶。

「えッ? ああ。ありがとう。」

「他にも誰かばんそうこう持ってません?」

「医務室行けば?」と陽子。

「いいのいいの 面倒くせえから。ありがとう。」

こっちをみている団司。

「何見てんだよ!?」

「別に。」

「俺 志村徹平 よろしくね。」

と千晶に自己紹介。

「新島です。 新島千晶です。」

そこへ戻ってきた比呂。

「あ〜 トイレが超遠い私 大丈夫かな?

 あの そこ私の席ですどいてもらえません?」

「すいません。」

顔をみあわせてびっくりの徹平と比呂。

「あーッ!」「あーッ!」

「書類とか大丈夫だった?」

「見りゃ分かんだろ 全然大丈夫じゃねえよ この野郎。」

「ごめんなさいていうか 何でぬれてんの?

 血出てるし 書類飛ばされただけでしょ?」

「その後が大変だったんだって。」

「でも でも 血が出てるくらいの方がワイルドでいいよ。

 出血系男子。」

「聞いたことねえよ。」

「ばんそうこう持ってんじゃん。

 リラックマ…

 いいじゃん リラックマ ありえる 超ファンシー

 あの お詫びに貼ってあげるから。」

「離せよ。」

そこへ桜庭と美咲が入ってきました。

「おい!お前ら 座りっぱなしか。」

あわてて起立する生徒たち。

「アハハ 嘘嘘 冗談冗談嘘嘘 ごめんごめん。

 え〜 私が教官の桜庭です。

 卒業までの10ヵ月間

 君らを担当することになりました。」

美咲に会釈する徹平。

「とはいっても現時点では仮入校の扱いです。

 1週間の試験期間を経て本入校となり

 晴れて県警の一員となります。

 気を引き締めて日々を過ごすように ねッ」

「はい!」

「志村君 さっきは どうも。

 ちょっと 目を閉じてくれる?」

「えッ?」

「いいから閉じて ねッ。」

「はい。」

唇クローズアップで意味深なかんじなのに
いきなりスロー再生でビンタされました。

「痛!」

「美咲さん。いきなり体罰っていうのも…」ととめる桜庭。

「教官がしゃべってんのによそ見しない!

 それに あんたね初日から遅刻してんじゃないわよ

 次 ないから。」

「はい。」

「桜庭教官 続きをお願いします。

「もう特にないです はい。

 えっと 今後の具体的な指導は

 助教の竜崎に任せてあります。」

「全員着替えて グラウンドに集合。

 遅刻者1名の連帯責任として

 特別訓練から始めます。」

「特別?」

「返事!」

「はい!」

他の生徒たちがランニングしたり
体を鍛える間Sクラスは草むしり。

「ビビッて損したよ なあ?」

「でも炎天下でランニングとか無理だもん。」

 志村君 遅刻してくれてありがとう。」

「何だよ 礼とかマジでいいから ハハハ。」

「これが時間の無駄だと思えないの?

 訓練しにきてんのに。」と陽子。

「でもこの先訓練て10ヵ月も続くんでしょ?」

「10ヵ月「しか」だから。」

「うわ〜 怖え。」

「黙ってやれよ。

 誰のせいでこうなってると思ってんだ!?」

と怒る団司。

「そこ 私語しない!」

「プププププ 怒られてやんの。」

上から眺める鬼塚と高村。

「相変わらずですね 竜崎は。

 何人残りますかね。

「終わったー!やったー!」

「キレイになったね。」

「次は中庭!聞こえなかった?

 次は中庭。」

せき込みだす雄一。

「大丈夫?」

「恩田雄一。それで休めると思わないでね。」

「すいません。」

そこに桜庭の声がきこえました。

「皆さ〜ん。日が暮れますから

 今日はその辺にしときましょうか。」

「しかーし!」

「美咲ちゃん。君は助教 僕が教官 一応ね。」

美咲、不満そう。

部屋にいる雄一と徹平。

「雄一」

「うん?」

「もう 病気は大丈夫なんだよな?」

「じゃなきゃ 書類で落とされてるよ。」

「いや ならいいんだ。」

「俺達ってさ

 仮入校終わったらもう警察官なんだよな?」

「一応 巡査だっけ?」

「給料も出るしな。」

「つっても まだ学生だけど。」

「でもすごいよ。

 あッ 警察官になること 親父さんには もう言ったの?」

「まだなんだ。まだっつうか会ってねえし。」

そこへ入ってきた団司。

「おい お前何勝手に入ってきてんだよ!?」

「勝手に入ってんのは お前

 ここは 俺と恩田の相部屋なんだよ。

 出ろ ほらおい その汚え足どけろ。」

「バカ これキレイな靴下なんだよ まだ1日目だぞ。」

「いいから出ろ ほら。」

と徹平のエロ本を投げました。

「ヤベ PEACH出てる投げんじゃねえよ お前。」

部屋から追い出された徹平。

「どんなヤツだよ 勘弁してくれよ。」

「ごめん。」と謝る雄一。

「何でお前が謝んだよ。」

「ごめん。」

雄一の健康調査票をみている桜庭。

「それ あんまり人に見せちゃいけないんだけど。」と百合。

「うん。」

「誰のこと気にしてんの?」

生徒はお風呂タイム。

「5分で済ませろってどこも洗えねえじゃねえか。」

「あッ もう次来た!」

女子の声もきこえのぞきにいく徹平。
石岡もついてきましたが
団司にドアをしめられてしまいました。

「おい バーカ。」

そこへアナウンス。

「桜庭教場の9名は至急広場に集合してください。」

みんな集合。
裸にバスタオルをまいただけの徹平と石岡w

「寮の個室内

 持ち込み禁止の物品5つ 桃江!」

「はい えっと

 パソコン アルコール ゲーム機雑誌 携帯です。」

携帯が没収されていました。

「志村 石岡 桃江 新島!

 見覚えは?」

さらにエロ本。

「あッ PEACH!」

「PEACH?どこに隠しても無駄よ。

 前へ出て!全員 前に出て!」

全員の頬を叩く美咲。
バスタオルが落ちた・・。

「これからは 全て連帯責任だから。覚えておくように。

 解散!」

石岡と徹平。

「何なんだよ あいつ マジで!?マジで…」

こっそりかくしてあったスマホをみせる石岡。

「お前 それ!?」

「あっちがダミーで こっちが本物。」

「デブのくせに やるじゃん お前。」

「えッ?」

女子の部屋。

「生まれて初めてビンタされた〜。

 でも 新島さんが携帯隠してたりとか ちょっと意外。

 ちゃんとまじめなのかと思ってた。」」と比呂。

「どうかな?」

「仮入校だと 今辞めても 職歴は傷つかないよね?」

「えッ 辞めるの?」

「公務員で安定してるって思ったけど

 こんな暮らし 10ヵ月も無理。」

「外出もできないんでしょ?」

「しばらくは 無理みたい。

 許可が下りないんだって。」

「超やだ〜 無理。」

「ねえ 知ってる? 福原さんてさ元自衛官なんだって。」

「あッ 何かそれちょっと分かる。

 体力とかありそうだよね。」

「でしょ。」

「うるさい 黙って寝てよ。明日も早いんだから。」

「ごめん。」「ごめんなさい。」

布団にはいりました。

翌朝。

「当直教官に注目!敬礼!直れ!」

「桜庭教場総員9名現在員9名 番号!」

「1!」「2・・」

「遅い もう一回!」

みんなは訓練なのにまた掃除。

「何やってんだよ!?」

ほこりをすいこみせき込む雄一。

夜は石岡のいびきがうるさくて
眠れないけど、とまると心配。

自販機で飲み物をかいにいくと
千晶が電話しながらないていました。

夜もせき込む雄一。

徹平が屋上にでると鼻歌を歌っている比呂。

「ノリノリだな お前。」

「わあ ビックリした。

 どうしたの こんな時間に?」

「デブのいびきがうるせえんだよ。

 お前は誰のいびき?」

「いびきっていうかまあ ちょっと考え事。」

「ふ〜ん。」

「ねえねえねえあの明るいのって東京?」

「知らねえ。」

「楽しそう。せっかく静岡から出てきたのに

 まだどこにも遊びに行けないまま

 まだおいしいものも食べてない。」

「俺も! とりあえず抹茶アイス食いてえ。」

「そんなん どこでも食べられんじゃん。」

「売店にねえんだよ 抹茶アイス。」

「コンビニに行けば すぐなのにね。」

「ここにはねえんだよ。」

「辞めちゃおうっかな。」

「まあな。辞めたらアイス食い放題だしな。」

ため息をつくふたり。

「何だよ マネしたっしょ 今!?」

「してないよ。」

「マネしたでしょ!?」

「ハモってっから。

 で何 お前の考えてたことってそういうこと?」

「だって 1週間ずっと掃除だよ。

 今すぐ逃げちゃえば楽しいことが待ってるはずなのに。

 志村君は? どうして警官になろうと思ったの?」

「俺? 俺はまあ

 雄一と約束したんだよ。」

「恩田君?」

「子供の頃 作文に書いた将来の夢ってヤツ?」

「いいな〜 そういうの。」

「あいつとは ずっと一緒でさ。
 
 色々あって

 俺だけ高2で部活辞めてヤンチャして

 おまわりになろうってヤツが

 そんなんじゃ さすがにな。

 あッ あいつ ああ見えて超怖えの。

 集会まで来んだよ。結局引き戻されちゃった。

 超しつけーの バカかよ。」

「へえ。」

「そんとき また約束したんだよ。

 警察官になろうって。」

「仲いいんだね。うらやましいな。

 私 知り合い誰もいないから。」

「もう知り合ってんだろ。

 明日で7日目だぞ 俺ら。

 だから辞めるとか言うのやめろ。

 寂しくなんだろ。」

「えッ?」

「俺ら9人しかいねえんだぞ。」

「ああ うん。」

「あのさ。」

「うん?」

「新島さんて どんな人?」

「お風呂で見るかぎり なかなかのもん持ってますぜ。

 胸とかこんなんだよ。ありゃあ着痩せするタイプだね。」

「えッ マジで!?」

「冗談だよ エロ。」

「お前 そんなんじゃねえし お前!」

「いや〜 見てる 怖い。

 もう寝よう ああ 怖い怖い。エロ。」

「エロじゃねえよ。お前のなんか見てねえし。

 中坊みたいな体しやがって お前。」

「悪口最低 おやすみ エロ。」

「うるせえよ お前。」

生徒の履歴書チェックする美咲。

翌日も掃除。

「何だ あれ?」「噂のSクラスだよ」

「ハハッ 学校の掃除係」

「あの 黒板消し汚れてるんで ちゃんと叩いといてもらえる?」

みんながむっとする中
言われたとおりにする雄一。

「おい 雄一 やめろ。」

「いいんだ。」

そしてまたせき込み。

「ゴホン ゴホン すごいな

 すごいな これ。」

「何で 他の教場まで俺らが掃除すんだよ!?」

「そろそろまともな訓練したいよね。敬礼のしかたとか。」

その間もどんどん咳がひどくなる雄一。

「雄一!?雄一 お前 大丈夫か!?

 無理すんなって お前。」

薬を吸入する雄一。

「疲れが出たかな?」

「お前 もう病気は大丈夫だって…。」

そこへはいってきた美咲。

「何かあったんですか?」

「喘息の発作が出たみたい。」

「そんなこと 調査書には書いてなかったけど?

 あなた達 掃除は終わったの?」

「すいません 戻ります。」

「恩田は もういいから。」

「いえ できます 落ち着きました。」

「また発作が出たら?

 どうするのがクラスのためか分かる?

 あなたに合った仕事は他にもたくさんあると思うけど

 警察官は諦めたら?」

「何で雄一が諦めなきゃなんねえんだよ!?」

「でも僕 辞めたくありません!

 病気を申告しなかったことは謝ります。

 クラスにも絶対迷惑かけません。だからお願いします。」

黙ってでていこうとする美咲。

「おい 何か言えよ おい!

 あんた 掃除以外教えらんねえんだろ!?

 警察として二流だから

 だから現場離れて教官の助手なんかやってんだろ。

 偉そうなこと言ってんなよ!」

「私が二流ならちょうどいいじゃない。」

「はあ?」

「あなた達は 補欠なんだから。」

「補欠… 何それ!?」

「筆記試験 体力測定 適性検査 略歴査定

 あなた達は その合格基準に満たなかったの。」


「だったら どうして採用されたんですか!?」

「人数合わせのオマケ合格ってとこじゃない?

 ともかく あんた達みたいな補欠も育成しろっていうのが

 上からの指示なの。

 補欠のやることなんて…

 掃除で十分だと思わない?

 ここが終わったら廊下の窓拭きお願いね。」

美咲はでていきました。
せき込む雄一。

窓ふきしながら話すみんな。

「噂だと思ってたんだけど 聞いたことあんだよね。」

「何だよ?」

「ウチの教官 使えない人らしいよ。」

「何それ?」

「Sクラスってのは桜庭のSなんだって。」

昼寝している桜庭のところにやってきた美咲。

「桜庭教官!」

とびおきた桜庭。

「ダメ教官に合わせて

補欠を集めたってことなんじゃない?」

「やーめた くだらねえ。」

「勝手にやめないでよ。」

「でも あんなこと言われた後に

 頑張ろうって気にはならないよね。」

「僕もやーめた。」

「何だ それ?」

「続けろ 足引っ張んな。」と団司。

「てめえだってヘコんでるくせにやせ我慢すんなよ。」

「お前とは違う。」

「一緒だろ。偉そうなこと言っても 補欠なの。

 俺と お前は 同レベルなの。

 残念でちゅね〜。」

雑巾を投げつけ徹平の胸元をつかむ団司。

「二度と言うな。」

「補欠。」

団司が徹平をなぐりつけました。

高村によばれた桜庭と美咲。

「いかがですか桜庭教場の生徒達は?」

「お互い協力し合って日々 精進しております。」

「それはよかった。

 私は 一人でも多くの生徒にここを卒業し

 警察官として 社会貢献できる人材に

 なってほしいと思ってます。」

「分かります。」

「出来損ないなんて言えない。

 それは我々 指導者側の問題です。

 桜庭教場の生徒達は 決して優秀とは

 いえないかもしれないしかし。

 だからこそ仲間と団結し

 その絆を胸に

 厳しい警察学校生活を乗り切ってほしいんです。

 一人でも多くの生徒を一人前に

 その思いを念頭に置いて

 どうぞご指導よろしくお願いします。」

「承知しております。」

「あの 廊下で騒ぎが!

 桜庭教場の生徒だと思います。」

と知らせにきた婦警さん。

「へッ?失礼します。」

「竜崎助教。」

「はい。」

「あなたには期待しています。

 ご指導をよろしく。

 引き続き ねッ?」

「はい。」

ケンカしているところに教官がやってきました。

「おい ちょっと道開けろ。」

「どいて どいて。」

「おいおい やめろって!」

「何やってるの!」

「補欠は行儀が悪いんだよ。

 運動不足で力が有り余ってんの!」

「掃除しかしてないんですいません!」

モップでそばのガラス棚を割る美咲。

「やめろって言ってんでしょうが!

 あんた達

 そんなに補欠が気に入らない?」

「あたりめえだろ。」

「そう じゃあ ついてきて。」

バスに乗せられてついた先は海。
               
「ここで何すんだよ?」

「運動させてあげる。

 通常ウチでは仮入校の1週間の間

 敬礼 行進 長距離の駆け足訓練を

 実施することになってるの。

 だから今から

 それと同じ距離の駆け足をやらせてあげる。」

「すいません ここどこなんですか?」

「久瀬海岸よ。警察学校までは35キロ

 走って戻れば 他の教場と同じ距離を走ることになるわ。」

「えッ 1週間かけて走る距離を一気に!?」

「助教 もしそれができたら

 我々にも 他の教場と同じ訓練をしていただけますか?

 掃除ではなく。」

という団司。

「もちろん走り切れたらね。

 でも 走り切れなければ

 入校式を待たずに退職してもらいます。

 補欠が一人前の訓練をするなら

 それぐらいの覚悟がないと

 どうする?

 掃除に戻る?」

「やります。」

「えッ マジで!?」

「そう じゃあ決まり。

 学校で待ってるから。」

「私 ゆっくり走ろう。」という比呂。

「タイムリミットは日没!

 遅れないようにね。」

美咲は帰ってしまいました。

「ちょッ ちょちょちょッ立花君 ホントに走る気!?

 日没までだよ、絶対無理だって。」

「お前らはずっと掃除でもやってろ。」

「ああ!?」

「さっきも言ったろ。お前らとは違うって。」

「カッコつけんなよ 補欠。」

「黙れ 補欠 フン。」

「私も行く。」と陽子も。

「ごめん 僕もお先に。」

「私も 行こうかな。」

みんないってしまい徹平と雄一と比呂がのこりました。

「雄一 お前また発作が出たらどうすんだよ!?」

「俺 高校のときもずっと補欠だったろ。

 最後まで お前みたいに走れなくて

 ただ ずっと見てるだけでさ。」

高校時代の回想。

「もう補欠は嫌なんだ。」

雄一が走りだしました。

「私 もういい このまま辞める。

 志村君は どうすんの?」

「雄一が走ってる姿

 久々に見たわ。

 行くぞ。」

「だから私は このまま辞めるって。」

「何よ!?辞めんのやめろって言ったろ。」

「よっしゃ!」

事情を聞いて驚く桜庭。

「日没!?」

「警察学校は 人材育成の場ではなく切り捨てる場です。

 使えない人材は現場に必要ありません。

 補欠採用なんてあっちゃいけないんです。

 適正の低い者は退職に追い込みます。

 早めに引導を渡すのは彼らのためなんです。」

「美咲ちゃん何でそんなに執着すんの?」

「このクラスは出来損ないの寄せ集めです。

 押し付けられてるんですよ。」

「出来損ない…」

「悔しくないですか?」

笑う桜庭。

雄一は咳が出て苦しそう。

「先行ってくれよ 邪魔したくない。」

「邪魔とか マジでねえから。

 一緒に戻ろうぜ。」

「徹平 頼む。」

「よし分かった。

 乗れ。」とおんぶのかっこうをする徹平。

「やめろよ。」

「乗れって。遠慮すんな。

 俺が連れてってやる。」

「うっとうしいんだよ!

 一人にしてくれよ!」

その場に大の字に寝転ぶ徹平。

「やーめた もうやーめた!

 全然やめたー!

 悪い ちょっと寝るわ

 デブのいびきがうるさくてさ。

 もういいよ 警察なんて。

 あと10ヵ月もあの女の言いなりなんて

 うんざりだわ。

 補欠とか マジでなめんなって。

 クビの前にこっちから辞めてやるよ。

 なあ 雄一?

 一緒にバックレようぜ なあ?

 なあ 雄一?

 何で返事しねえんだよ!?

 お前も辞めるって言えよ

 言えって

 言えよ コラ!」

「やだよ。

 辞めたくない。

 警察官になりたい。」


「だったら。乗れよ。」

徹平の背におぶわれる雄一。

学校では教官たちがまっていました。

「来た。」

ゴールして倒れる団司。

「助教 約束 守ってくださいね。」

みんなも次々到着。

「あとは志村君と 恩田君だね。」

「もう間に合わないわよ。」

「そうなったら2人ともクビか。」

「違うわ。」と美咲。

「えッ?」

「2人がクビなんじゃなくて

 全員がクビなの。

 初日に言ったでしょ。

 これからは 全て連帯責任だって。」

「来ると思います。

 間に合うと思うんで 待ちます。」

と比呂。

雄一と徹平。

「雄一。どなったりして ごめんな。

 勉強教わって

 学校まで入れてもらって

 何か

 世話になりっぱなしで ごめんな

 うん…

 これで恩返しができる。

 俺達 一緒に警察学校入れてよかったな。

 雄一。」


学校に着いたふたり。

「来た!ねえ 来たよ!」

「おぶってきたの!?」

「うん。」

「でも残念だったわね。

 時間切れよ。」

そこでまた桜庭が屋上からスピーカーで叫びました。

「セーフ!セーフです!

 日没に まだ間に合ってますよ!」

「そんなわけ…」

「ここからだと まだ見えるんです。

 夕日の端が少しだけほんのちょっとだけ!」

「よっしゃ。間に合った。

 よっしゃ よっしゃー!

 やったー!

 雄一 雄一 雄一 雄一

 よっしゃ。」

「まだ見えます。間に合ってます。」

「間に合った ざまあみろ ハハハ。」

「皆さん お疲れさまでした。」

「待ってください。」と言う雄一。

「雄一 お前 どうしたんだよ?」

「クビにしてください。」

「雄一!?」

「僕は 自分の力で走り切ってません。

 クビにしてください。」

「何でだよさっきは辞めたくねえって お前!?」

「カッコ悪いよな。

 ホントは俺 ずっとお前がうらやましかった。

 陸上だって 俺から誘ったのに

 お前ばっか速くなってさ。

 だから お前が陸上辞めて

 変なヤツらとつるみだして

 俺 正直さ

 少しだけホッとしたんだ。

 もうお前をうらやましがらずに済むって。

 最低だよな。

 約束破って ごめん。

 でも俺は

 人を助ける警察官になりたかったんだ。

 みんなに迷惑かけて

 お前に助けられて

 こんなのさ

 俺がなりたかった警察官じゃないんだ。

 俺には無理だったよ。

 俺の分までさ

 頑張って

 警察官になってくれ

 なッ。」


去っていく雄一。

「これが正しい判断よ。」

そして入校式。

「春までの10ヵ月間を有意義に過ごし

 長い警察官人生の礎としていただきたい。

 期待しています。」

「それでは これで入校式を終了します気をつけ!

 一同 敬礼!」

敬礼がばらばらなS組。

「美咲ちゃん 敬礼は?」

「教えていません。」

「敬礼だ!」

敬礼をしない徹平。

「カッコいいね〜。」と高村。





あれ??雄一はほんとにやめちゃったの??
あれっきり?登場人物の相関図にもばっちり
載ってるし警官になるんじゃないの??

補欠補欠と言われて掃除ばっかりさせられるSクラス。
たしかにと思う人も多いけどプライドの高そうな
団司とか元自衛官の陽子とかも補欠なのか。

中高生じゃないけど徹平と雄一が青春してて
BGMもかかってあんなにもりあげたのに
去っていくってどうなの・・。
このバッラバラのSクラス
だんだん仲良くなるのかな。

桜庭はかなりいい人そうだけど
美咲はなんであそこまでツンケンするのでしょう。
他のみんなもいろいろわけありっぽい。




志村徹平(しむらてっぺい)18歳 … 藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)
立花団司(たちばなだんじ)18歳 … 北山宏光(Kis-My-Ft2)
桃江比呂(ももえひろ)18歳 … 剛力彩芽
山根省吾(やまねしょうご)18歳 … 柄本時生
杉山清貴(すぎやまきよたか)25歳 … 小柳友
石岡太一(いしおかたいち)22歳 … 石井智也
新島千晶(にいじまちあき)19歳… 岡本あずさ
福原陽子(ふくはらようこ)20歳 … 水沢エレナ
峰百合(みねゆり)
年齢不詳・警察学校保健医 … 青山倫子
恩田雄一(おんだゆういち)18歳 … 森廉
桃江明美(ももえあけみ)
比呂の母 … 河合美智子
志村真夏(しむらまなつ)16歳
徹平の妹 … 森高愛
高村光太郎(たかむらこうたろう)
55歳・警察学校校長 … 鹿賀丈史(特別出演)
福田清志(ふくだきよし)
40歳・徹平の叔父 … 柳沢慎吾
桃江好則(ももえよしのり)
比呂の父 … 宮川一朗太
志村恭一郎(しむらきょういちろう)
50歳・徹平の父 … 国広富之
竜崎美咲(りゅうざきみさき)
35歳・警察学校助教 … 石田ひかり
桜庭直樹(さくらばなおき)
43歳・警察学校教官 … 杉本哲太






2012.07.12 Thursday 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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