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GTO 第9話

第9話



これまでの鬼塚英吉(AKIRA)の破天荒な行いが
何者かの仕業でマスコミにリークされた。
明修学苑にはマスコミが殺到して大騒ぎに。
理事長室に呼び出され内山田教頭(田山涼成)に
クビを宣告された英吉は、辞職を受け入れる代わりに
もう一日だけ待ってほしいと頼む。それは、
不登校となった相沢雅(川口春奈)に最後の授業を
行うためだった。2年4組の教室に戻った英吉は、
生徒たちから“担任はずし"のきっかけとなった
クラスメートの水樹ななこ(谷内里早)が自殺した事件の
詳細を聞く。 1年前、文化祭のために集めた準備費用が
紛失した。当時の担任・藤森(折井あゆみ)は、
文化祭の実行委員だったななこを疑い、厳しく追及。
ほどなくして、ななこは、雅の机の中に「信じて欲しかった。
藤森先生にだけは」という遺書を残し、学苑の屋上から
飛び降りた。その後、生徒たちは大人に復讐するため
“担任はずし"を始めていた。率先して“担任はずし"を
実行していた雅が、英吉と出会うことで改心していく
生徒たちから孤立していき、そのことを知った英吉は
雅の自宅へ。冷たい態度を取る雅に
「もうすぐクビになるから、最後に教師っぽいことをさせてくれ」
と言って雅を連れ出す。
クラブに連れて来られた雅は、英吉の後輩の不良たちを
目の当たりにする。不良たちは英吉の
「たっぷり教えてやってくれ。このお嬢ちゃんにな」
との発言を聞き、雅を取り囲む。




鬼塚先生がやってきたこといろいろが
マスコミにリークされ学校に取材陣が殺到。


「教頭先生ですよね?」

「お帰りください!」

「鬼塚先生についてお尋ねします。」

「学校の旅費を横領したのは事実ですか?」

「鬼塚先生のクラスの生徒が自殺未遂をしたのは?」

「私は何も知りません!」

「学校側は全て隠蔽していたんですよね?」

「な… 何も関知してません!」

そこへやってきた鬼塚。

「ひと言 お願いします!鬼塚先生!」

「うい〜っす。ういっす うい〜っす。」

「あなたが鬼塚先生なんですか?」

「生徒をラブホテルに連れ込んだというのは

 ほんとですか?」

「あぁ ほんとっすよ。」

「ば… ばか!」

「おぉ…。断じて そんなことはありません!

 話なら この内山田教頭先生がお答えしますので。」

「じゃあ ごきげんよう。」

さっさといってしまう鬼塚。
先生たちはカメラくるなら言ってよね〜と
化粧直ししたりとのんき。

反鬼塚派は大騒ぎ。

「しかし どうして ここまで鬼塚の悪行が知られてるんだ。」

「あんな男を放っておいたとなれば 学校の信用問題。」

「となれば 責任は…。くっそ〜 鬼塚め…。」

教頭、ストレスで血尿が・・。

まったくいつもどおりに教室にやってきた
鬼塚と冬月先生。

「さあ 今日も1日 グレートな…。

 あれ? 相沢は?」

雅は欠席。

「何だよ? どうしたんだよ?随分 暗い顔してよぉ。」

そこへ鬼塚を呼び出すアナウンス。

「2年4組 鬼塚先生直ちに 理事長室に来なさい!」

「何だよ。 ちっ。」

「全部 バレたぞ。」

「何がすか?」

「生徒の家に不法侵入して壁をハンマーで壊す。

  誘拐未遂。クラブで不良相手に大げんか。

 旅費を横領。 それを生徒を使って回収する などなど。

 この3カ月 君は何をしてくれたんだね? えぇ!?」

「ちょっと待ってください鬼塚先生は…。」

「教育です。

 鬼塚先生は教師としてやるべきことをしてきただけです。」

「理事長。し… しかし問題を起こし過ぎです。

 これだけじゃありません。

 先ほど 相沢雅の母親から連絡がありまして

 もう 学校には行きたくないと言ってると。

 今まで そういうことは一度もなかったそうで

 学校で何か あったはずだと言われてるんだ!

 今度は何をしでかしてくれたんだね?」

「理事会の臨時招集要請がありました。
 
 全ての理事 役員を集めての会議です。

 恐らく 議題は今回の件についてでしょう。

 その場で鬼塚先生には

 一連の件を説明してもらいたいと思ってます。

 私からも鬼塚先生の行なったことは

 全て必要なことだったと申し上げるつもりです。」

「どこまで理事長はこの男をかばうんですか?

 今更 釈明してもどうにもなりませんよ。

 いいか。 今度こそ 君はクビだ!」

「わかりました。」

「えぇ?」

「鬼塚先生?」

「でもそれ 明日まで待ってもらえませんか?」

「この期に及んで 命乞いかよ。」

「どうしてもやり残したこと あるんすよ。

 理事長。」

「わかりました。
 
 明日まで 何とか理事会を引き延ばしましょう。」

「ありがとうございます。」

「鬼塚先生。

 2年4組をよろしくお願いします。」

「任してください。」

教室に戻った鬼塚。

「相沢が学校に来たくないと言ってるそうだ。

 お前ら 何か聞いてねぇか?相沢のこと。」

「雅ちゃんは きっとななこちゃんのことで…。」

「1年のときに死んだクラスメートのことか?」

「水樹ななこちゃん。

 1年前学校の屋上から飛び降りた。」

「どうして?」

「文化祭のために集めた準備費用がなくなったの。」

「そのときの担任だった藤森がそれをななこのせいにしたんだ。」

「私は やってない!」というななこを信じず
責める担任。

「藤森は自分が責任を負いたくなくて 必死だったんだ。」

『本来なら退学ですよ。』

「そのあと 藤森先生が中庭に落ちてる集金袋を見つけて…。」

「藤森はななこが盗んだのをごまかすために

 捨てたんだって言ってたけど…。」

「みんなは何も言わなかったの?」

「言ったよ。でも 藤森の追及がすごすぎて

 証拠っつうかそんなんも突きつけられて。」

「そのとき水樹さんが文化祭の実行委員長で。」

「それに ななこ 写真 好きで高いカメラ欲しいとか

 言ってたから そのためかなとか…。」

「それから ちょっとしてななこが飛び降りた。

 そのあと雅ちゃんの机から遺書が出てきたの。」

「ななこちゃん雅ちゃんと一番仲が良かったから。」

「そのあと学校に入った泥棒が捕まって。」

「ぬれぎぬだったわけか。」

「それから 俺たちの担任外しが始まったんだよ。

 まずは藤森。 そのあとも…。」

「大人に 復讐するようになった。」

「でも 鬼塚先生に会って…。

 だんだん 何か間違ってる気がして。

 俺たちが してるのはただの八つ当たりじゃないかって。

 でも 相沢は やめなかった。」

「ああ。雅は いつも 先頭を切って

担任外し やってたから。」

「俺たちは雅の後ろに固まって

 そこから文句ばっか言ってた感じだし。」

「1人になっても続けようとした相沢は

 どんどん孤独になってったってわけか。

 んで おめぇら 放っておいたのか?そんな相沢を。」

「やり直そうって言ったよ。でも…。」

『もう一度 やり直さねぇか?

 きっと みんな そう思ってる。』

『無理だよ。』と言った雅。

「どうやら あいつも必要みてぇだな。

 最後の授業がよ。」

「えっ? 最後って? 鬼塚先生…。」

「冬月先生後で ちょっと手ぇ貸してくんねぇかな?」

うまく記者をごまかして外にでました。

「何をするつもりなんですか?

 最後の授業って 一体…。」

「荷物 降ろしてやりたくて。」

「荷物?」

「相沢。 あいつがかたくなに

心 開かねぇのは

 単なる意地じゃねぇんすよ。

 きっと誰にも言えねぇこと 抱えてる。」


「えっ?」

「だから 身動き取れなくなってんすよ。

 だからね

俺がその荷物 降ろしてやろうと思って。

 それが俺の最後の授業。」


自殺の方法をネットでしらべている雅の部屋の
窓をノックする音が。
カーテンをあけてみると
逆さにぶらさがった鬼塚。

「どうも〜!スパイダーマンで〜す!

 おい!ちょっとぐらい開けてくれよ〜。」

「何?」

「助けにきたぜ。」

「必要ない。」

「おい!ちょっと… ちょっと待てって。

 そうもいかねぇんだよ。

 マスコミがな 俺のやり方には

 問題がある つって 騒いでんだ。

 でもうすぐ クビんなっちまうんだ。

 おめぇの望みどおり学校から いなくなる。

 だからよぉ 相沢 最後に俺の授業 受けてみねぇか?

 いいだろ? 最後に それぐらい

 教師っぽいことさせてくれてもよぉ。」

学校ではまた教頭がおおさわぎ。

「相沢雅が家からいなくなったんです。
 
 絶対に鬼塚の仕業に決まってる。

 だから 私は言ったんだ。即刻 クビにすべきだと。」

「さっき 部屋をのぞいたらいなくって。

 窓も開けっ放しになったままで。

 きっと 誘拐されたんです。」

と冴島にうったえる雅の母。

「英吉さん… また?」


携帯電話にも出ない。

「つながりません。あぁ〜。」

「教頭先生の責任じゃありませんよ。」

「そのとおりですよ。家からいなくなったんですから

 親の責任です。」

「私たちの管轄外です。」

「その尻拭いをさせられるんだから

 理不尽にも 程がありますよね。」

「私たちには一切 非はないということで。」

すべて鬼塚のせいにして
悪口をいう先生たちに
冬月先生が反論しました。

「あの…どうしていつも そうなんですか?

 どうして 誰の責任かばかりを気にするんですか?

 自分の責任じゃなければそれで いいんですか?

 本当に気にしなきゃいけないのは

 相沢さんの心のほうです。

 私 相沢さんを捜してきます。」

「冬月先生!ちょっと!」

雅をクラブへつれてきた鬼塚。

「よ〜し。 着いたぞ。」

「何なの? ここ。」

「いいから 来い。 ほい。ちょっと。

 ちょっと。」

「お〜い。」

中には今も悪そうな元不良・・っぽい人たちがいっぱい。

「英吉さん。

 さっき言ってたのってこの女のことっすか?」

「ああ。たっぷり教えてやってくれよ。

 このお嬢ちゃんによ。」

「うぃ〜っす。」

不良たちに囲まれる雅。

龍二の店にいく冬月先生。

「いらっしゃい。」

「鬼塚先生 知りませんか?」

「英吉は今日 店には来てねぇけど。どうかした?」

「ちぃ〜っす。」

「おう。」

「うぃ〜っす。あれ?龍二さん

 今日 集会 行かないんすか?」

「集会?」

「あれ? 聞いてないんすか?

 英吉さんが女子高生 囲むから

 BACKLUNDに来いって連絡あったんすよ。」

「女子高生?」

「あのばか。 ちょっと 店番頼んだ。」

とでていく龍二に冬月先生も
ついていきました。

クラブでは舞台に鬼塚と雅がならんですわり
不良たちの話を語っているところでした。

「鬼塚先生 あなた 何して…。」

「こいつんところはよ 小6んときに

 おやじの会社が潰れて 家のもん

 全部 持ってかれちまったんだよ。

 そしたら おやじさんがよ包丁持って

 こいつと おふくろさんに襲いかかってよ

心中だぁ〜 つって。

 そりゃ すげぇ騒ぎだったらしいんだ。 なあ?」

「はい。これ そんときの傷っす。」

「あっ でも 俺んとこなんかもっとひでぇっすよ。

 俺 幼稚園のときに寝てたらガス栓 ひねられてたんすよ。

 二段ベッドの上でいた俺だけが助かっちまって

 後 みんな 死んだっす。おやじも おふくろも 弟も。

 まっ グレますよねぇ〜。」

「はははっ。」

「でもよおめぇ すげぇ夢あんだろ?」

「あっ そうっす。俺 社長 目指してんすよ。」

「ば〜か キャバクラの店長だろうが。」

「うっす。 いや でもゆくゆくは社長っす。」

「よっ!社長!」

「うぅ〜!じゃ お前らみんな

雇ってやっからな この野郎。」

「おぉ〜。」

「でよ あいつ 結婚 約束した彼女 事故で失ってる。

 他にも そんなやつらばっかだよ。

 みんな きついもん背負ってんだ。

 でもよ みんな笑ってんだろ。何でか わかるか?

 いつまでも 過去に縛られてたら

 笑顔なんて戻んねぇからだ。

 みんなよ過去より 今と未来 見てんだよ。

 だからよおめぇも にかっと笑ってこうぜ。

 これからの おめぇのためによ。

 そうだろ? おめぇら。」

「おぉ〜!」

でも雅の心は動かず。

「そんなことが言いたかったの?」

「ん?」

「私は笑えない。

 だってななこの未来を奪ったのは…私だから。」

雅は出て行ってしまいました。

「おい。 相沢!」

「相沢さん。」

「何なんすか?英吉さんに あの態度は。

 やっちまいますか?」

鬼塚に叩かれた・・。

鬼塚は麗美に電話。

「どうしたの? 先生。」

「相沢が ななこの未来 奪ったってどういうことだ?」

「えっ?」

「あいつ 俺に言ったんだ。

 ななこの未来 奪ったって。

 担任のせいで死んだんじゃねぇのか?」

「もしかして…。」

ななこの部屋でななこの手帳他を
みせてもらう雅と鬼塚。

「先生。」

「ん?」

「これ。」

ななこの手帳を発見。

「そういうことか…。」

藤吉くんたちに麗美から一斉にメールがきました。
龍二の店にいくみんな。

「えっ? 何だよ これ。」

「先生。教えてくれて ありがとう。」

「みんな神崎からのメール 見たよな?」

「うん。」

「雅のやつ何で今まで黙ってんだよ。」

「何で 雅1人で そのこと…。」

そこへ今度は雅からみんなにメール。

「雅ちゃんから。」

「今まで ごめんなさい。ケジメは ちゃんとつけるから」

「雅…。」

「ヤベェぞ それ。」と龍二。

そこへやってきた鬼塚。

「鬼塚先生 今 相沢さんが。」

「どうすんだ?」

「えっ?」

「また 見捨てんのか?

ダチのこと。

 あいつは1人で全部 背負いこんでんだよ。

 それを一緒になって背負ってやるのが

 ダチってもんじゃねぇのか?

 ほんとの友情ってのはな

 どんなときもちゃんと同じ方向 見んだ。

 みんなで喜んで悲しんで 苦しんで

 みんなで一緒の時間を過ごすんだ。

 俺はそういうもんだと思ってるぜ。

 相沢を本当に救えんのは

 おめぇらしか いねぇんだぜ!」


屋上にいる雅。

「ごめん 今から 私も行くから。」

そこにやってきた鬼塚たち。

「死ぬやつが みんなにメールなんて すっかなぁ?

 いると思ったよ ここに。」

「来ないで。」

「ななこの母ちゃんに会ってきた。」

「えっ?」

「このせいなんだろ?おめぇが死にたがってんのは。

 これ ななこの日記だ。

 教室のお前の机ん中に入ってたっつう

 ななこの遺書 そこには何て書いてあったんだっけ?

 信じてほしかった 藤森先生にだけは。

 だったよな。

 でもよ ほんとは 違ぇんだろ?

 担任のせいで死んだっつうのは。」

ななこのせいにした担任。
そして母も先生に謝罪するのを
みていた雅。

その後、教室でななこをとりまくクラスメイト。

「あのさ まあ 俺にもあるよ。

 出来心っつうかさ。」

「えっ?」

「てかさ金に困ってるんだったら

 あんなことする前に俺らに言えよな。」

「金ねぇお前が言うなよ。」

「うるせぇよ。」

「そうだよ。」

「やっぱり疑ってたんだね みんな…私のこと。」

「えっ?」

「友達だと思ってたのに。」

そして屋上でとびおりようとしているななこ。

「ななこ!」

「ななこ!」「水樹さん!」

「ななこ お前 何やってんだよ。」

「ばかなこと しないで。」

「信じてほしかった。

 みんなにだけは。」

目の前でとびおりたななこ・・。
これはきつい。

ななこの手帳を雅にみせる鬼塚。

「そこには 仲間と一緒にいることが

 楽しくてしかたがないななこの思いが詰まってるぜ。

 そんな ななこがいくら 先生にひどいこと言われようが

 死のうなんて思わなかったはずだ。

 何より つらかったのは

 こんな大事にしてたダチに

 自分を信じてもらえず

かばってくれなかったことだと思うぜ。

 おめぇらもわかってたんじゃねぇのか。

 おめぇらのせいでななこは死んだ。

 それを認めたくなくて

担任のせいに しただけなんだろ?

 けどよ そりゃあ おめぇ1人が抱えることじゃねぇぞ。

 クラスみんなの問題なんだからよ。」

「うるさい。あんたに何がわかんの?

 私が… 私が書き換えたから。

 担任のせいにしたから。」

「それは違うよ!

 神崎に 本当のこと

 みんなにメールしてもらったんだ。

 ななこの死の真実をよ。」

「僕たちだって悪かったんだ。」

「私もななこのこと かばえなかった。」

「だから… 責任取るなら僕たち みんなで取る。」

「そうだよ。雅ちゃん1人で抱え込まないで。」

「全く… 幸せもんだぜ おめぇはよ。」

「来ないで。

 来ないで!来たら 飛び降りる。」

「相沢さん!」

「雅ちゃん!」

すると鬼塚が怒鳴った!

「甘ったれてんじゃねぇぞ 相沢!

 お前… 親友に死なれて悲しかったんだろ?

 それが自分たちのせいだってわかって

  もっと悲しくなった。

 だから 誰かのせいにしたかった。

 その悲しみを こいつらに また負わせる気か。

 ダチを救えなかったって

 また思わせるのかって聞いてんだよ!」


「言ったでしょ?

 私に友達なんて…。」

「友達だよ!」

「そうだよ!」

「死んだら 私 絶対許さない。」

「私もだよ 雅ちゃん。」

「みんなで抱えようって言ってんだ。

 一緒にやり直そうってな。」

「でも もうやり直すことなんて できないよ。」

「そうか?

 誰も そんなふうには思ってねぇみてぇだぜ。

 おめぇ以外はよ。」

「雅〜!」と下から雅を呼ぶ声がして
のぞいてみると

「ONE FOR ALL  ALL FOR ONE」

とみんなの写真で書かれたものが・・。

「あれ 1年前に文化祭でクラスで作るつもりだったんだろ?

 ななこと お前のアイデアで。

 もう一度 あのころに戻ってやり直そう。

 それが あいつらなりに考えたお前へのメッセージだ。」

「ん?でも 何か まだ歯抜けがあんな。

 これにはよ大事なもんが抜けてんだよ。

 相沢の写真がよ。

 完成させろよ 相沢。」

雅とななこの笑顔の写真。

「これ全部 ななこが撮ったんだってな。

 みんないい笑顔してんじゃねぇか。

 ななこも うれしかったはずだぜ。

 ダチの笑顔にシャッター切れんのがよ。」

「なあ 相沢。

 何回 失敗しても

 やり直しゃあ いいんじゃねぇのか?

 戻って 何回でも。

 間違い 認めちまうのは

 つれぇことかもしんねぇ。

 やり直すのはしんどいかもしんねぇ。

 でもよ わかっただろ?

 おめぇは1人じゃねぇんだってことを。

 こいつら信じるところから

 もう一度始めりゃあ いいんじゃねぇのか?

 そんでよこんな笑顔もう一度 取り戻そうや。」

泣き出す雅。

「取り戻せるかな。」

「ああ 大丈夫だよ こいつらとなら。」

「ううっ… みんな ごめん。

 ごめん…。」

「ば〜か!言う言葉が違ぇだろうが。」

「ありがとう。」

「雅。」

「これ。」

「うお〜〜!! 完成だ!」

「イェ〜イ!」

「ごめんね 今まで ほんとに。 ありがとう。」

「雅ちゃ〜ん!良かったよぉ〜。死んじゃうかと思ったよ…。」

「おめぇら…最高にグレートだぜ。」

「あれ?鬼塚先生も泣いてるんですか?」

「ばか!違ぇよ お前!

 ほ… ほこりが目に入っただけだお前 この野郎。」

クラスがまとまった、と思ったけど
この中に菊地だけいなかった。

さらに学校は鬼塚の問題はまだそのまま。

「内山田教頭から 理事長は

鬼塚先生を辞めさせる気はないと伺ったものですから。」

「ええ。 鬼塚先生はこの学苑に必要な人ですから。

 これまで彼は 多くの生徒を救い立ち直らせてきました。」

「だから 何です?」

「入学志願の取り消しが相次いでいるのをご存じですねぇ?

 彼の度を超した行動が世間に取り沙汰され

 学苑の評判は急落しているのは事実です。

 あなたは1人の問題教師のせいで

 この学苑を潰すおつもりですか?」

みんなといっしょにいる鬼塚に冴島から電話。

「英吉さん 大変っす。

何か すげぇことになってますよ。」

「何がだよ。」

「テレビですよテレビ!急いで見てください。」

「あぁ? テレビ?」

雅といっしょにクラブにいる鬼塚の
姿がテレビに流れていました。

「生徒を こんな

いかがわしいクラブに連れ込むなんて

 全く 言語道断ですな。」

「この先生 前にも…。」

電話は龍二にかわりました。

「おい ちょっと貸せ。

 英吉お前 どうやら

マスコミにマークされてたみたいだな。」

雅とクラスメイトはななこの家に。
みんなで頭をさげると
涙する、ななこの母。

「私たちななこのこと 絶対 忘れません。」

鬼塚のことはまた問題になり
理事長まで危うい立場に。

「問題となってる

この教師は今年7月から中途採用…。」

「本日 午後緊急理事会の開催を要求します。
 
 あなたの責任も含めたね。」

心配する生徒たち。

「鬼塚 大丈夫なのかよ。」

「テレビで かなり たたかれてたし。」

「うん まずいよ。」

「ヤベェよ どうすんだよ。」

「ねえ。

 みんな 今まで 何見てきたの?

 こんなことで先生が へこたれると思う?」

「でも…。」

理事会。

「では議論の余地は ありませんね。

 鬼塚先生の進退についてですが

 辞職していただく方向でよろしいですね?」

「異論 ありません。」

「待ってください。

 鬼塚先生は この学苑に必要です。」

「何を言ってるんです確認したはずです。

 この学苑のためにも彼には辞めていただくと!

 彼をかばうならあなたにも

 辞めてもらうことになりますが?

 理事長。」

「構いません。

 彼を残していただけるのであれば

私が この学苑を…。」

そこへやってきた鬼塚。

「それは だめっすよ。」

「鬼塚!」

「理事長には この学苑を

見守る義務があるんですから。

 それに 俺 そろそろ潮時かなって

思ってたとこなんで。」

「鬼塚先生。」

「こんな俺を 学苑に呼んでくれて感謝してます。

 すっげぇ楽しかったっす!」

「鬼塚先生。」

「2年4組のあいつらにも会えて

 俺が高校のときに

味わえなかった楽しさ もらいましたよ。

 今 あいつらは必死で変わろうとしてます。

 まあけっこう 問題 起こしますけど。

 でも 最高のやつらなんです。

 俺は あいつらのためだったら何だってできます!」

「よく知っています。

 ですから…。

 後は頼んます!

 理事長は辞めちゃだめっすよ。

 今度は理事長がジャーマン決めてください。

 変わろうとしているあいつらの

 背中押してやってください。」

「わかりました。」

「ありがとうございました!」

学校を去ろうとする鬼塚。

おっていく冬月先生。

「鬼塚先生!」

「冬月先生 後は お願いしますね。」

「だめです… 鬼塚先生が いないと。」

「大丈夫っすよ。 あいつらには

 グレートティーチャー冬月がいるんですから。

 何も心配ないっすよ。」

「そうじゃないんです。

 行かないでください。

 私は鬼塚先生に いてほしいんです。

 いないと 私が嫌なんです。」

「俺は幸せもんっすね。

 今の言葉 一生の宝もんにします!」

「鬼塚先生!」

教室へいった冬月先生。

「鬼塚先生が 本日をもって…この学苑を退職されました。」

「何で… 何でだよ 鬼塚!」

「何か ひと言くらいあってもいいだろ!」

「ううっ… 嫌だぁ〜。」

「見捨てられたんだよ お前ら。」と菊地。

「はぁ?」

「そんなもんだよ 教師なんて。

 いざとなったら自分かわいさに平気で逃げる。

 鬼塚も そうなんだ。」

「鬼塚は そんなやつじゃねぇ!

 あいつは他のやつとは違ぇんだよ!」

「元気でな おめぇら。」

と学校をでていく鬼塚。

「あいつは きっと俺たちのために…。」

「ふっ…。ははははっ…。

 ほんと めでたいなお前ら。」

「てめぇ!」

菊地をなぐる村井。

「やめなさい!

 村井君 やめなさい!」」

「村井!」

「無駄だよ。

 もうすぐこの学校にそんな余地はなくなるんだ。」

教頭もごきげん。

「あぁ〜 すがすがしいですねぇ〜

 目の上のたんこぶが消えてくれて。

 あっ 尿がね 尿が…。」

血尿もなおったらしい。
あはっ ははははっ…。

「疫病神が いなくなって体が軽くなりましたよ。」

理事長をたずねてきた女性。

「明修学苑理事会より この度

 学苑の校長に任命されました大門美鈴です。」

「はっ…。 まさか あなたがこの学苑に来るとはね。」

「また ご一緒できて光栄です 桜井先生。

 いえ 桜井理事長。」

朝、めざましでおきた鬼塚。

「あぁ…。

 ヤッベ 遅刻だ!

 あっ… そっか。

 もう 行かなくていいんだ…。

 はぁ〜。」




雅も改心。

最初のクラブの説得は
あれでは無理だろうと思った。
つらい思いをしている人に
他にもこんなにつらい思いをしたけど
がんばってる人がいるんだから
お前も頑張れといったって無理でしょ。
本人の気持ちの問題なんだから。

友だちを自分たちのせいで
死なせたと自分を責めて
でもそのぶんを担任はずしという行為でごまかして・・
最初の担任にはそれでいいかもだけど
そのあとも続けて大人に復讐っていう行為は
幼いというかなんというか・・特殊なクラスだな。
誰かひとりくらいとめるやつはいなかったのか。

雅の問題が片付いたら
今度は鬼塚の進退問題。
鬼塚のやったことは生徒を救うための行為
ばかりだけど、ああやって、家に乗り込んで
壁こわしたとかラブホにつれこんだとかとか
その言葉だけきくととんでもない教師ってことに・・。

学内で生徒がとびおり自殺とか
担任はずしとか問題おきてるのに
そっちは今まで放っておいたくせにねえ。

菊地くんはなんでひとりああなの。
まだなんかあるの。



鬼塚英吉 AKIRA
冬月あずさ 瀧本美織
弾間龍二 城田優
冴島俊行 山本裕典
内山田ひろし 田山涼成
桜井良子 黒木瞳




2012.08.29 Wednesday 09:16 | comments(2) | trackbacks(0) | 
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zebra (2012/09/01 2:40 PM)
火曜日のGTO見ました。

一年前のななこの自殺の真相・・・

みんなに信じてもらえなかったななこの無念・・・
人によっては自殺するのも無理はない。

 もし、一年前の担任が鬼塚だったら・・・・紛失騒動の真相もつきとめて無事に ななこの濡れ衣晴らして 文化祭をやり遂げることができたはずだったろうな。
honey (2012/09/02 12:48 PM)
zebraさん、こんにちは。

担任だけならともかく
信じてた友達が疑ってましたもんね。

鬼塚だったら問題ないでしょう。
本人が林間学校のお金なくして
それでもおとがめなしになってしまったくらいですし。