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夏雪ランデブー 第10話

第10話

JUGEMテーマ:漫画/アニメ


水滴にうつった顔が篤の顔になっていた葉月。

『俺の顔 どこいった?』

「ほら 早く着替えないと。」

六花ちゃんと自分も喪服・・。

「普段縁がないからって

 少しは練習しないと。

 こういうのは自分ひとりでできないと

 困るんだから。」

とネクタイを締めてくれる六花。

「て 店長?」

「そうよ。かりにも あなた店長なんだから。」

「いや そうじゃなくて・・。

 俺まだいろいろのみこめないんだけど。」

「本当にね。

 まだ若いのに。」

行った先は葉月の葬儀の席・・。
こびとがかかえる棺の中には葉月。

『ちょっと・・だから・・

 なんで俺が寝てんだよ!?』

棺のガラスをたたいて起こそうとしますが
まったく無駄・・。

「おい 起きろって!!

 何してくれちゃってんの まじで。

 いつのまに 俺 こんなことに。」

「あ〜あ やっぱり相当の鈍ちんのバカだね。

 こんなところに長くいて

 どうして戻れると思ったの?

 人でないものに深入りした時点で

 初めから 生贄決定したようなもの。

 それ相応の覚悟もないまま

 甘い考えでふらふら引き受けた気になって

 これが末路 腹くくんなよ。」

「まったまた〜。」

「甘いんだよ。

 惚れた晴れたで人生台無し。
 
 しかも超初級段階で。」

「あんたに言われる筋合いじゃない。」

「あの子が好きって 
 
 どれだけのもんだよ?」

「何言って・・。」

「君みたいな 

ふらっとでてきた若いやつに・・

 誰にも・・絶対・・。」


六花の正体は篤。

「あんた まさか アホ亭主か?」

と胸元をつかむ葉月。

「六花ちゃんに手荒なことすんなよ。」

「じゃ つらだせ。」

「わかったよ。」

篤に戻りました。

「殴っていい?」

「あいかわらず野暮だな。

 そんなだから身代わりで墓の下に。」

篤を殴ったものの自分のてが痛い葉月・・。

「言っとくけど この絵本の作者は僕。

 なんでも思いのままなんだよ。」

「ふざけてねえで 

 さっさと返せ 俺のからだ。」

「君こそ。」

「はあ?」

「六花ちゃん 返して。僕に。」

「返すも何も

 店長は俺のものじゃねえよ。」


「返してよ。」

「ものじゃねえんだから。」

「頼むから。」

「じゃあ こっちこそ頼むけど

 いいかげん 店長解放してやれよ。」


「無理。」

「即答かよ。」

「もう 僕たち夫婦にかかわらないでくれ。」

「あんたのエゴに店長まきこむなよ。」

「君もいっぺん死んでみれば

 自分の輪郭 よくみえると思うよ。

 生きてるうちには思いもよらない

 自分の手に負えない気持ちが肥大化するのを

 僕みたく思いしればいい。

 体があるうちは理性が働くけど

 君だって 今に・・。」

「あんた 自分のことばっかだけど

 店長の気持ちはどうなる?」

「夫婦のことは 夫婦にしわからない。

 今更君に 何かわかってもらおうとは思わない。」

「そう。それが人に もの頼む人間の言葉かね。」

場所はいつのまにか断崖絶壁。

「え?何このシチュエーション。

 サスペンス劇場?」

「海にダイブする心づもりはできてるか?」

「人に恨まれる 生き方した覚えねえよ!」

「何言ってんの?
 
 僕をどんどん 恨めしい気持ちにさせてって。

 つーわけで 

 後のことは 僕に任せて。」

とおいつめる篤。

「おい やめろって。」

「おやすみ。」

葉月を海に突き落としました。

落ちていく途中に、六花といった
花やしきのことを思い出す葉月。
しかしその名前が「島尾君」になってる!

『店長はそれでいいの?

 それがこたえなの?

 これ 俺 結局

 命と引き換えに 

 振られにいっただけってこと?』


棺のそばにいる親指姫六花。

「あっけないんだから。

 ついに 本格的に閉じ込められちゃったね 君。」

絵本。

「美しく バカな若者には

 悲劇がよく似合う

 と親指姫はそう思いました。」

「とさ。」


森の中を歩いている葉月。

『これは 今 でたらめな絵の中で

 見ている夢なのか。

 にしては 今までと景色が違うな。

 うん?ずいぶんと 意味深な忘れもんが。』

スケッチブックとリュックがおちていました。
でもさわろうとしても手がすりぬけてさわれない。
自分にさわれなかった篤の幽霊みたい。

『縁起の悪い夢だな。

 嫌な暗示っつーか

 今 ここで 途方に暮れたらダメだ。

 うん 俺 しっかり!

 親より先に しかも気づかれずとかも

 絶対になしの方向で。

 俺は あの自己中おばけの

 身代わりになるために

 生まれたわけじゃないからね。

 俺は俺のために これから先

 手に職つけて

 店長を安心させて

 しっかり生きる予定だから。

 今は その地固めだから。』


篤に抱きついたままの六花。

「ごめん。泣いたりして。」

そのとき、ふたりとものおなかがなり
目をあわせて笑いだしました。

「感動的なシーンに 君って人は。」

「島尾くんだって。

 おむすび あるよ。」

「ほんと?僕の好きな具 入ってるのかな。」

「しょっぱい おかか?」

また涙を流す六花は
もう一度抱きついて押し倒してきました。

「入ってないわけ ないじゃない。」

「泣いたり 笑ったり忙しいな 今日は。

 六花ちゃんは 以前より

 素直になったように見える。

 僕が君の泣き顔をみた記憶って

 学生のとき 一緒に映画みたとき以来かも。

 レイトショーでみた三本目。」

「良く覚えてるね。」

「それくらい 稀だってこと。」

『僕は 結局 

 甘えさせてあげられなかった。』


「はい どうぞ。」

とおむすびを出す六花。

「いただきます。」

ふたりが並んでいるのをみている葉月。

「へえー。さすが 俺の夢。

 願望が具現化して 

 店長が出演してやんの。

 ずっとあいたかったもんなー。

 やっぱいいなー。あの丸頭。

 すこぶるかわいいな。』

「島尾くん かつおぶしとか ツナとか

 魚の加工品が好きよね。」

「ああ。うん。しゃけ缶とかも。」

『なんで 元旦那まで ついてくるわけ。

 てゆーか・・なんか・・えっ?えっ?

 俺・・か?えっ?えっ?
 
 何 その眼鏡?何 その頭?

 俺の夢の中で 変な格好した俺が

 店長の隣で「島尾君」とか呼ばれてるって

 何の罰ゲーム?』

「ちょ ちょっと!おまえ!」

声をかけようと近づくと
からだがうきあがってしまいました。

篤はふりむいて「あっ」といっただけ。

『ちょっとまって 何 そのリアクション。

 俺・・もしかして むこうで

 仮死状態にされたってことは

 まさか 俺って・・・。』

前の篤の幽霊状態。

篤の口元のごはんつぶを指でとってあげる六花を
みせつけられ・・。

『何?その空気。

 せっかく俺の顔と店長が

 いいかんじなのに

 腹しか立たねえ。」

リュックとってくると立ち上がった篤の
裾をつかんで「私もいく」という六母。

「今 ここで ひとりにされるのは ちょっと。」

『て 店長が 俺に甘えてる。』

「やっと 捕まえたのに。」

「六花ちゃん。」

『ようにしか・・みえないのに・・のに・・。」

「大丈夫。必ず戻るよ。

 ただのおしっこだから。」

『その顔で何言ってくれちゃってんの この人。』

篤についていった葉月。

「なんか ずいぶん 久しぶりなかんじ。」

「誰のせいだよ。」

「思ったより 元気そうだ。

 にしても まさか

 本当に体 貸してくれるなんて。

 いいやつだな 君は。

 いっそ お互い このままでいるのも・・。」

「あんた 地獄に堕ちるんじゃない?」

「地獄?あー・・。ねっ。

 いっそその方が・・うん。」

と前にいっていた篤。

「悪くないかもね。」

「あんたな 人の体つかって 勝手なことばかり。

 いくら 生前が 諦めばかりの

 人生だからってなあ・・。」

「諦めたことなんかないよ。

 だからここにいるんだろ。

 一人にさせるくらいなら

 連れて行きたいくらいだよ。」

「なんつう 物騒な。」

「たとえば僕が

 六花ちゃんを道連れにしてさ
 
 で 君の体が逮捕されたところで

 バトンタッチ。」

「冗談でもやめろよ!

 とにかく 約束を守れ。

 店長があんたを忘れないのは仕方ないし

 それが 一生続くんだとしても

 俺は・・構わない。

 そりゃあ 人の生き死にに

 納得できる別れなんてないだろうけど

 あんたは良く知ってるだろう?

 あの人は 戻ってくることのないあんたの

 残した店 後生大事に守っているんだ。

 全部かかえたまま。

 だから これ以上・・・。

 邪魔しないでやってくれよ。」


と涙を流す葉月。

『肉体と離れてんのに 涙が』

「くっそ。」

『まだ入れ物が生きてるからか。』

「どうして 君が泣くんだよ?」

「うるせえ。」

「おむすびをさ・・。」

「あっ?」

「食べかけできちゃたんだよ。

 できれば 戻って。」

「俺のからだで 食い意地はんなよ。」

『どうして 葉月くんは

 そこまで六花ちゃんのことを?

 ・・って 逆の同じこときかれたら

 と思うと 愚問よな。』


六花のところに戻る篤。
その手にはナツユキソウの鉢。

「最後の一個 食べていい?」

「どうぞ。」

「ラッキー。」

『最後の晩餐には おあつらえむき』

森の中をただよう葉月。

『こうしてっと 風になったような

 空気のような・・・・

 実態がないって 妙な気分。

 こんな状態で 人知れず三年・・・

 ストーカー。

 どんな思いで 

 気色悪さと健気さ 両天秤。』

じっと篤をみつめる六花。

「見過ぎだよ。穴があく。

 見納めだもんな。

 髪 短くして 久しいよね。

 この丸い後頭部 美しい。」

「島尾くんは いつから・・

 その 見た目をさ・・。」

「この体の持ち主の話?」

「うん。」

「いつから僕なのかって

 そんなに重要なこと?」

「あっ・・。うん。

 ごめん。

 とても 重要なこと。

 私 ずっと ここにきて 確認するまで

 あなたのこと 葉月くんだと思ってた。」

『そりゃそうよ。』

と木の上からみている葉月。

「島尾くんの葬式から 三年以上たっていて。

 葉月くんは 途中で

 バイトに入ってもらうようになって。

 いろんなことが こんがらがって・・・。

 質問したら 答えてくれる?」

「わかる範囲で。」

『確信犯のくせに。』

「お店のお土産 あれは 島尾くん?」

「うん。」

『土産?』

「海に いっしょに行ったのも?」

『海?』

「じゃあ 一緒に 宿に泊まったのは

 葉月君じゃなかったんだ。」

『えっ?えっ?宿って何?

 俺の預かり知らんところで

 あの男 何してくれちゃってんの!?

 いや・・。でも ちょっと待てよ。
 
 そのときの相手は

 俺だと思ってたわけだし。』

「じゃあ・・。

 じゃあ 私が好きになった葉月君は・・・。

 葉月くんは・・どこに いるの?」



木の上にいますよーー!

葉月が六花のことを本当に好きなのが
よくわかりました。これでもし六花が
篤ともとに戻ることを心から望んでたら
文句言いながらも自分消えちゃうんじゃないかって
いうくらい。

でも篤もそんなこといわれたら
いくら理性で
おしとどめられないって思っても
おしとどめなきゃ。
っていってもそれができないから
こんなことになってるんだけどね・・。

気の毒だけど先に死んじゃった時点で
本当はもう
何もしてあげられることないんだよ・・。

六花がちゃんと葉月のことをおぼえててよかった。



葉月涼介   中村悠一
島尾六花   大原さやか
島尾 篤    福山 潤
島尾ミホ    冬馬由美














2012.09.12 Wednesday 14:07 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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