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リッチマン、プアウーマン 第11話(最終話)「君のもとへ・・二人の未来」

第11話(最終話)「君のもとへ・・二人の未来」



「NEXT INNOVATION」に戻った日向徹(小栗旬)は、
会社の変わり果てた光景に言葉を失うも、
山上芳行(佐野史郎)に感謝の言葉をかける。
職場に復帰した朝比奈燿子(相武紗季)にも会うと、
拘置所の朝比奈恒介(井浦新)に再度面会を断られたと話す。
そんな日向に燿子は、夏井真琴(石原さとみ)に
気持ちを伝えたのか、と聞くが、日向は否定、
真琴がそばにいたのは、全てを失っていた自分への
同情心からだ、と言って燿子を呆れさせる。
その頃、研究所にいた真琴は、勤務地が
ブラジルになったと伝えられる。
「NEXT INNOVATION」社長に復帰した日向は会見を開く。
その模様を見た真琴は、思わず会社に来てしまい、
逢うのを避けていた日向に遭遇してしまう。
久しぶりの再会にも素直になれないふたりは、
ぎこちない様子で近況報告をしあう。
会社の厳しい現状に、今度ばかりは打つ手が
ないかもしれない、と日向。真琴は、
朝比奈が戻るまで頑張れ、と励まし、
自分のブラジル行きを報告する。
ショックを受ける日向に真琴は、わざと張り切った様子を見せる。
数日後、真琴に電話をかけた日向は、会社に来てみないか、
と誘うが、仕事が忙しいと真琴は断る。仕事が終わってからでいい、
自分もずっとここにいるから、と粘る日向に、真琴は
迷いつつも行く、と約束する。日向は待ち続けるが、
朝になっても真琴は現れなかった。
そのとき真琴からの着信が…。




NEXT INNOVATIONに戻ってきた日向。
前とはあまりに違っていて日向もびっくり。

「分かってますよ。

 こんな 死にかけの会社に戻ってくれなんて

 頼む方が おかしい。」

遙香と電話中の真琴。

「日向さんには会おうと思えば 会えるじゃん。」

「だから 会いたくないの。

 会ったら仕事 頑張れなくなっちゃうし。

 何か 向こうが どう思ってんのか

 ぐちゃぐちゃ ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ

 考えんのが嫌なの。 うん。」

そこへ主任から声をかけられました。

「夏井さん。」

「はい。 あっ。 後で かけ直すね。」

「人工多能性 幹細胞の凍結融解 お願いできる?」

「はい。 やります。」

「そのガッツは向こうでも 戦力になりますね。」

「はい?」

「夏井さんの勤務地決まりましたよ。

 リオデジャネイロ連邦大学との合同開発室です。」

「はい?」

「ブラジルですよ。

 地球の裏側。」

日向と耀子。

「朝比奈。昨日も 会ってくれなかったよ。」

「ハァー。 私も会えてない。

 弁護士さんの話だとやっぱり

実刑だろうって。2年ぐらい。」

「夏井さんには 会ってるの?

ちゃんと 言ったんでしょ?

 僕が会いたかったのは君だって。」

「言えなかった。」

「えっ!?」

「あいつは 仕事がしたいらしい。

 あいつなりに 自分の能力見極めて

頑張ろうとしている。

 だから 応援してやろうと思ってる。」


「あんた バカ?」

「えっ!?」

「どうして

自分の気持ち言わないのよ。

  夏井さんだってね。」


「あいつは 僕に 同情したんだ。

 全部 なくした僕に同情して ついてきたんだ。

 ほら。 困っている人がいると妙に張り切る

 くそ真面目の学級委員タイプだから。」


小川たちの会社にきている真琴。

「ホントに すいません。勝手に 辞めちゃって。」

「ハハハ。いい きっかけですよ。

 僕たちも そろそろ自立しなきゃね。」

「あっ。俺 今 社長なんです。 CEO。」

「えっ!? あっ。安岡社長 すごい。 わあー。」

「ごめんね。私物 勝手に まとめちゃって。」

「あっ いえ。 あの。ホントに ありがとうございます。

 あの。 それで 写真ありませんでしたか?

 あの 小さい 写真立てに入った写真。」

「あっ。 ばたばたしてたから。捜しとくね。」

「すいません。 あっ そうだ。

私 鍵 返しに来たんでした。」

「持っててくださいよ。ここは もともと

 日向さんと 夏井さんの会社なんだから。」

「あっ。 はい。」

「あっ。 そろそろ日向さんの会見だ。」

テレビにうつる日向。

「記者会見を始めさせていただきます。 どうぞ。」

「本日は お忙しい中 お集まりいただき

 誠に ありがとうございます。

 NEXT INNOVATIONの代表取締役 社長に

 復帰いたしました日向 徹です。」

その記事が載った新聞を朝比奈においていく刑務官。

「今日の夕刊どうしても 見てくれって。

 いつもの男が 言ってたぞ。」

新聞の見出しをみて手にとる朝比奈。

「具体的な 再建策についてはこれから 探っていきます。
 
 今 言えることは

NEXT INNOVATIONを存続させる。

 それだけです。」

「無責任過ぎませんか?」とつっこむ記者。

新聞記事をあさる朝比奈

「あいつ 何やってんだ?」

記者会見をみて思わず会社の前に
きてしまった真琴。

「何してんの? 私。会っちゃったら どうすんの?

 フゥー。」

さっそく日向とばったり。

「あっ…。」

「あっ。」

「で?そっちは どうだ?」

「あっ。 自分の仕事って感じで充実してます。」

「そうか。よかったな。」

「はい。日向さん 大変そうですね。」

「ああ。今度ばかりは打つ手は ないかもなぁ。」

「駄目ですよ。

 NEXT INNOVATIONに

 日向さんと 朝比奈さん

 揃うの期待してる人結構 いると思うんです。

 まあ 私は あの。地球の裏側にいるので

 見られないですけど。」

「えっ!?」

「勤務地 決まったんです。春から リオデジャネイロ。

 いきなり ブラジルって笑えますよね? アハハ。」

「別に。 全然 笑えない。何だ? それは。

 行くのか?」

「えっ? 行くに決まってるじゃないですか。

 ハハッ。 はい。

 陰ながら 応援してますんで。

 じゃあ また あの。 どこかで。」

「どこかでって 何だ!

 何だ! その態度は。

 一流企業に 就職が決まった途端それか?
 
 ハァー。 ブラジルって。

 ハハッ。 確かに 笑えるな。

 お前の仕事は そんなところに行ってまで

 するほどの価値がある 仕事か!

 しょせん 大企業の末端で

 毎日 ただ 標本 眺めて記録するだけの

 単純作業じゃないか!」

「はあ?いいですね! そちらはクリエーティブな お仕事で。

 ぱっと 思い付いたことちゃっと やって 何億円?

 でも だから 新聞にうさんくさいとか書かれるんですよ。」

「でも これは僕にしか できない仕事だ。

 お前の やってることなんて誰にだって

できるじゃないか!ハハッ。」

「誰にでも できますよ。だから 呼ばれたんですよ。

 でも やります。これが 私の仕事だから!」

「ブラジルでも どこでも行きますよ!」

「ああ。 勝手に行け!」

売り言葉に買い言葉でケンカ別れする
恋愛偏差値の低いふたり・・・。

新聞を気にしている朝比奈に声をかける刑務官。

「そんなに気になるか?

 だったら 本人に 聞いてみろよ。」

日向の面会にはじめて朝比奈が応じました。

「315番。3号室へ入れ。」

「朝比奈。朝比奈!」

久しぶりの再会。

「NEXT INNOVATIONは捨てろ。

 お前は やり直せる。」

「NEXT INNOVATIONは

 絶対に なくさない。

 だから 帰ってこい。」


「徹…。

 徹。」

その場で土下座する朝比奈。

「本当に すまなかった!すまなかった。」

真琴の携帯に日向から電話。

「うーん。うん。 頼むから 寝かせてよ。もしもし。」

「もしもし?」

「あっ!? はい。」

「こないだは 悪かった。」

「えっ?」

「人の仕事を バカにするなんて最低だった。」

「えっ? ああ。 何か 素直過ぎて

 何か 気持ち悪いんですけど。」

「ブラジルとか 言うからちょっと 驚いたんだ。

 すまなかった。」

「あっ いや。 あの。

 私も うさんくさいとか言ってすいません。」

「いや。あと…。

 朝比奈に会えた。」

「あっ。 そうですか。」

「それだけだ。あっ じゃあ。 寝ろ。」

「あっ。 えっ? あの。」

「あの部屋に いるんですか?」

「ああ。色々と。 フッ。変わったけどな。」

「懐かしいな。」

「そうか?」

「はい。 そんな たってないのにすごい 懐かしいです。」

「前は ここから 安岡たちとかお前が 見えたのにな。」

「来てみないか?」

「えっ? ああ。私 まだ 仕事が。」

「終わってからでいい。」

「僕も まだ やることがある。朝まで かかる。

 っていうか もう ずっといる。だから…。

 うーん。 じゃあ 仕事 終わったら行きます。」

「ああ。 じゃあ。」

日向、すごい笑顔で嬉しそう。

「フフッ。よし!」

しかし真琴はこないまま朝になり
他の社員も出勤してきました。

「おはよう。」

「おはようございます。」

「早いね。おお。 おはようっす。」

日向の携帯に不在着信はなし。

「ああー。」

仕事がおわった真琴の携帯には
日向からの着信が・・。

「もしもし。あの。 すいません。」

「仕事 終わらなかったか?」

「あの。終わらなかったというか…。

 あの。 会いたくないんです。」

「えっ?」

「すいません。 だから 行けません。じゃあ。」

「待て! えっ? 何だ? それは。会いたくないって 何だ?

 二度と 会わないつもりか?それで ブラジルか!?」

「つらいんです。」

「何が?」

「日向さんのこと 好き過ぎて つらいんです。

 だから 会いたくないんです。

 もう 会いません。 さよなら。」


涙を流しながら電話をきってしまう真琴。
階段で主任にすれ違いました。

「ああ なるほど。そうですね。

 あっ。ちょっと 待ってください。

 あの。 ちょっと。 夏井さん。」

「はい。」

「来週から 1カ月リオデジャネイロ 行ってみる?

 向こうのチームで顔合わせが あるんだって。

 ほら。 住むとことかも ほら。先に決めといた方が…。」

「行きます!」と即答。

日向とふたりでうつした写真が待ちうけに
なっているのにそれを削除・・。

朝比奈にまたあいにきた日向。

「どうした?」

「分からない。頼む 朝比奈。 教えてくれ。」

「あっ。」

「好き過ぎて つらいって 何だ?」

「えっ?えっ?フッ。 えっ?

 えっ? ハハハ。 お前。ハハハ。」

「何で 笑うんだ?」

「ハハハハ。」

「チッ。」

「あれ?笑ったの。あれ? いつぶりかな。

 夏井さんか?」


「ああ。」

「教えてくれか。ハァー。

 もう そんなふうに聞かれるなんて

 ないと思ってたよ。

 夏井さんが来て

 お前は俺の言うこと 聞かなくなった。

 俺は 嫉妬したんだな。彼女に。

 あっ。 お前に失望したと 言われたときは

 ショックだったよ。

 過去の話だ。

 今 お前に おんなじことを言われたとしても

 俺は もう ぶざまに傷ついたりはしない。

 借りは 返すぞ。」


「僕も。許したつもりはない。」

うなづくふたり。

「お前に 教えてやれることが

 最後に 一つだけ あるな。」


とびつく日向。

「うん。」

「好き過ぎて つらいというのはな。

 お前の気持ちが

 知りたいっていうことなんだよ。」


「いや。

 会いたくないと 言ってるんだ。

 もう 会わないって。」


「そこから先は 自分で考えろ。フッ。」

この指さす朝比奈がかっこいい!

「ああー。 うーん。」

「なあ?会社 どうなった?」

「ああ。 そっちは 大丈夫だ。

 いいことを 思い付いたんだ。」

「そっちは そんなに 簡単かよ?」

「あっ?」

JIテックの役員と話をする日向と山上さん。

「パーソナルファイルを作らせてください。」

「えっ?」

「NEXT INNOVATIONの

 名前は一切 出さなくていい。

 成果は 全て お渡しします。

 権利も 利益も 報酬も全部 放棄します。

 その代わり賠償金を 減額してください。」

「何? 分かんないよ。何を言ってんだ?」

「減額しても 賠償金を払えばお宅は 資金 ゼロだ。

 どうやって パーソナルファイルを立て直すんだ?」

「その資金は JIテックさんからお借りします。」

「ハハハ。 すごい話。」

「借りるっていうのもめんどくさいな。

 50億 下さい。」

「えっ?」

「ちょっと 君。何を言ってる?」

「そんなに 悪い話じゃないと思いますよ?

 このまま 僕たちがあしたにでも 倒産すれば

 あなた方は 1円も取り返せない。

 でも 僕の話に乗れば 賠償金もいくらか 返ってくるし

 何より100年規模の事業が 手に入る。」

「100年規模の事業?」

「パーソナルファイルは完成すれば この先 100年。

 いや。 たぶん それ以上に長く

 この国の人々の生活の基盤になる。

 電気や 道路や 鉄道と同じインフラになるんですよ。

 あなた方が 今 開発されている家電製品は

 発売して 5年もすれば新製品が出て 廃れる。

 でもパーソナルファイルは 違う。

 一度 人々の生活に浸透してしまえば永遠に使われる。

 つまり JIテックが 新しいインフラを生みだすんですよ。

 それも たったの 50億で!」

「ハハハハハ。いや。 面白い人だね。」

と笑いだす社長。

「社長。」

「しかし悪くない話ですよ。でもね 何の成果もないのに

 金は出せません。どうですか?

 まず パーソナルファイルの運用実験を やるというのは?

 総務省から われわれが委託されたんですが。

 フフッ。立ち消えになってましてね。

 それに 成功すれば 正式に開発費として

 50億 出しましょう。

 ただ 1週間で できますか?」

「フッ。 3日で できる。」

「おい。」

「フッ。 嘘です。

 2週間 頂けますか?」

日向徹完全復活で交渉成立。

そして会社は大忙し。

「すいません。あらためて 後ほど。
 
 はい。ご連絡させていただきます。

 はい。 失礼いたします。ちょっと 宮前君。」

「はい。」

「さっきの件 どうかな?」

「全然 駄目。」

「すいません。」

「オートコンプリートついてないっす。」

「ああ もう。やることが多過ぎる。2週間なんて 無理だ。

 だいたい 資金 ゼロで開発なんて できないよ。」

「社長。 これスピーディーにしました。」

「OK。」

「お困りのようですね?」

安岡もやってきました。

「うーん。遅いぞ 安岡!」

「ごめん ごめん。電話 もらったとき

 ちょうど若手社長の 懇親会の最中でさ。あっ。

 俺 今 社長だから!ちょっ。 ちょっと 来て。」

「社長?」

小川さんたちも援軍にきてくれました。

「僕ら 3人が来たところで状況は

  変わらないと思いますけど。

 パーソナルファイルと聞けば。 ねっ?」

「キャリアと 思い入れが違いますから。」

「おーし。 やりましょ。進行状況は?」

「互換性チェックは できてます。」

「ちょっと 宮前君。」

「細木さん。デバッグが 進んでないですが。」

「おっ バグをね。 OK。」

腕組みをしている日向に声をかける安岡。

「どうしました?」

「ずっと 考えてたんだ。

 うさんくさい 信用できないって思われてる 会社で

 いったい 僕は 何をするんだ?

 ITというと通信スピードが速いとか 情報量が多いとか

 無料で使えるとかそういうことばかりで競い合ってるが

 どうでもいい。

 ITとは 人々の生活を豊かにするものだ。

 パーソナルファイルだって そうだ。」

「はい。」

「グラハム・ベルという男は

 なぜ 電話を作った?

 事実は 分からない。でも 僕は こう思う。

 遠くにいる 恋人の声が聞きたかった。

 それか 心配ばかりする 母親に

 無事を知らせて 安心させたかった。

 メールに 写真を付ける機能だって 同じだ。

 離れている人と 同じものを見て

 一緒に笑ったり 喜んだりしたい。

 そう思ったから 作ったはずだ。

 ITの中心にはいつも 人間がいるんだ。

 僕らの仕事は たぶん大切な人を

  思うことから始まるんだ。

 君たちにもそういう人が いるだろう?

 だったらその人のために作ろう。

 ここで。」


いつのまにか全員きいていました。

白い壁に「NEXT INNOVATION」と矢印を書く日向。

「次なる 革新は 君たちの中にある。」

兄にあいにきた耀子。

「泣くなよ。

 見てみろ 俺の顔。ほっとしてるんだ。

 正直 言うとな 

 周囲の期待に 応え続けんのがしんどかった。

 ごめんな。がっかりさせて。

 ごめんな。」


「何 言ってんの?ホント ムカつく。

 もっと 好きになった。」


アパートの引っ越しを真琴。
遥香が手伝ってくれました。

「ねえ? 1カ月 たったら帰ってくるんでしょ?

 何で アパートまで 引き払うの?」

「卒業までは 研究所の寮に入る。

 後は 卒論だけだし。」

「日向さんには?

 もうさ 会えばいいじゃん。」

「会ったら 行けなくなる。

 ブラジルなんか

  行きたくないって言っちゃうもん。」


「すいません。次の荷物は?」

「あっ。この段ボール お願いします。」

JIテックとの契約を交わす日向。

「さあいよいよ 始まりますねぇ。

 じゃあ 私 もうちょっと詰めてきます。」

「お願いします。」

いまや山上さんにもこんな丁寧に
頭をさげるようになた日向・・。

日向に声をかけるJIテックの社長。

「日向社長。ああ。無事に終わって よかったね。

 君は 企業生存率ってのは知ってるかね?

 株式会社は 30年でその 99.98%が 消える。

 つまり 100の会社が生まれても

 30年後には ほぼ 1社も残っていないということなんだ。

 生き残るのは 奇跡に近い。

 みんな ぎりぎりのところを

 くぐり抜けて 生き残ってきたんだ。

 その結果 国を代表する企業になったものもある。

 日向 徹。 奇跡を起こせ。」


朝比奈に報告にいきました。

「そうか。 やったな。」

「アハッ。久しぶりに 朝比奈に褒められた。」

「フフッ。お前 何か 普通になったな。」

「そうだなぁ。アハッ。 普通だな。

 でも 意外と 僕は今の僕を 気に入ってるんだ。

 あいつが 変えてくれたから。」

会社でもお祝いのパーティー。

「運転資金 50億の調達と

 NEXT INNOVATIONが

  今 しばらく生き残れることを

 祝しまして。乾杯!」

「乾杯!」

「駄目かと思ったけど生き延びたね。」

「俺 日向 徹に一生 ついてく!」

「これで ようやく作りかけのゲーム 再開できるよ。」

「私も。」

耀子たちの店の料理が入っていました。
でも値段にクレームをつける安岡。

「何で こんな 高いもの。

 最低価格でって言ったじゃないですか。

 ワインなんか 水で薄めちゃってくださいよ。」

「お祝いですから。どうぞ。」と乃木。

「トップになったもんだから張り切っちゃって。」と耀子。

「二番手のくせに偉そうな口 利くな。」

「優秀な ナンバー2がいる店は 繁盛すんのよ?」

「楽しみだな。 ハッ。」

ふたり、いいかんじ。

「日向社長。 また ウオールに何か 書いてもいいですか?」

「アハッ。 ああ。」

「いいですか。やった! よっしゃ。

 行こう 行こう 行こう 行こう。

 みんな みんな みんな。

 ウオールに また みんなで書こう。」

「おおー!」

「書こう。 よし!」

真琴との日々を思い出す日向。

「じゃあ この辺で 社長から何か 一言 頂けますか?」

「おっ。 おっ。 おーい。」

「社長。 お願いします。」

「フゥー。 フゥー。社長!」

ワインを飲み干す日向。

「うおーい! 社長。」

「オオチ ヒロキ。」

「おっ?」

「タナベ トシキ。」

「おおー!」

「ムラタ ユイ。」

「あっ。分かりました 分かりました。でも あの。

  37人 いるんで。全員…。」

「うるさい! 邪魔するな。

 安岡 倫哉 25歳。君は あしたで 26歳だ。」

「おおー!」

「はい。全員 言いましょう。 全員の分ね。」

「全員 言える。言えるぞ。」

「おおー? おっ? おっ?」

「タテイシ ジュンコ。」

「おおー! イェーイ!」

Wonder Wallをたずねてきた真琴。
留守なので合鍵で中へ。

「カトウ ユタカ。」

「おおー! イェーイ。」

「ヨシカワ アサミ。

 どうだ? 全員 言えたぞ!完璧だろう!」

「完璧です!」

という真琴の姿がうかびました。

「そうだ。 完璧だ。

 君たちのおかげで僕は 何かいい人になれた。

 僕は君たちのことを 忘れない!

 ありがとう。」


みんなにむかって深々と頭をさげ
そのあと倒れました。たぶん飲みすぎ。

「えっ? えっ?ちょっと。 あっ。 社長。社長。 社長。」

耀子がドリンクをもってきてくれました。

「珍しいんじゃない?そんなに なるの。」

「楽し過ぎるんだよ。」

「でも 何か 足りない?

 もう一杯 持ってくる。」

そのとき安岡が大声で電話しているのがきこえました。

「ああ。 夏井さん!今 僕ら

 NEXT INNOVATIONにいるんですよ。

 今 Wonder Wallの事務所にいるんですか?

 今?ああ。 写真。写真立て 捜してるんだ?

 いや。 ちょっとこっちには ないんだよね。

 そっちの荷物 捜してみて。隅々まで 捜してよ。

 見つかるまで。何だったら 朝まで。」

さがしている写真立てを日向におしつけていく

安岡GJ!!

ふたりでうつった写真をみて
外へでていく日向。

写真立てをさがしている真琴。

「忘れろってことかな。」

日向、Wonder Wallに走りますがすでに
真琴の姿はなし。

「ったく。諦めの早いやつだ。」

真琴のアパートにもいってみますが
そこももうひきはらったあと。
そして電話には出ない。

「チッ。」

「留守番電話に…」

「くそ!今度 会ったら あいつの体に

 ICチップ 埋め込んで GPSで 追跡してやる!」

安岡がみんなによびかけました。

「社長命令です!Wonder Wallの

 安岡社長からの 命令です。

 井さんが もうすぐブラジルに 行っちゃいます。

 空港 飛行機 時間大至急 調べてください。

 実家 友達 分かるとこ電話 かけて。

 製薬会社 社員の SNSのページ全部 当たって。

 社名で 検索 かければヒットします!

 日向社長が 夏井さんに会えなくなっちゃうんですよ!」

みんなあわててアクションをおこしました。

「一緒に ブラジルに行く女性社員が つぶやいています。

 スカイトップエアラインです。第1ターミナルです。」

「じゃあ 機内で 合流ね。はい。」

空港にいた真琴。
不在着信がいっぱいで
さらにそこに日向からの着信。
電話には出てないのに日向の声がきこえました。

「僕の電話には必ず 出るんじゃないのか!?」

「はい。 えっ? あれ?もしも…。」

「そこを 動くな!」

すぐそこに日向がいました。

「あっ! えっ? えっ? 何?

 もう。 な… 何で? えっ? えっ?また 怒ってるし。

 ちょっ ちょっ。 うわっ。 キャー。あっ。 」

「何で 逃げる?」

「えっ? だって ものすごい怒ってますよね?」

「ああ。 怒ってる。 何で?

 何で 何も言わずに 行くんだ!?」

「すいません。」

「ほら。」

と写真立てを渡しました。

「ありがとうございます。あっ。 それで。」

「それも そうだが。

 お前に言いたいことがあったんだ。」

「はい。」

「NEXT INNOVATIONが取りあえず 生き残った。」

「ああ。 よかった。」

「あと 言えたんだ。社員の名前 全部。

 全員の名前 フルネームで言えたんだ!」

「完璧です!」

「好き過ぎて つらいって 何だ?」

「はっ?」

「僕は そういうの よく分からない。

 何で つらくなる?

 好きなら そばにいろ。

 つらくても

 僕のそばにいればいいじゃないか!」


「いたいですよ?

 分からない? 何? それ。

 会いに来いって 言ったり

 そばにいろって 言ったり。

 人には ああしろ こうしろ言うくせに

 自分の気持ちは 全然 言わない。

 そういうときの

 こっちの気持ち分からないって。

 バカ!日向さんは バカです!

 もう いいです。」


「待て!

 じゃあ こう言えば いいか?

 お前のことが 好きだ。どうだ? 納得したか?」

「じじ… じゃあ。 じゃあって何ですか?

  じゃあっていうのは。」

「言ったんだから 文句 言うな。」

「何か 気持ちこもってないというか。

  何か。」

ジャケットをちゃんとはおる日向。

「夏井 真琴!」

「はい。」

「僕は お前のことが好きだ。

 だから 僕のそばにいろ。」


「えっ? でも 仕事が。

 あの。 ブラジル 行かなきゃいけない…。」

「じゃあ ブラジルにも行け。」

「はあ? ブ… ブラジルですよ?知ってますよね?

 ブラジルって あの。この下の ずっと。

  ずっと 下の地球の裏側ですよ?

  距離にしたら1万8,590km 先の ずっと 下…。」

しゃべりつづける真琴の腕をつかんで
キスする日向!

「地球の裏側?それが 何だ?

 そんなものは 僕がどうにかしてやる。」


「そんな 気休め。」

「お前は 僕の仕事が分かってない。

 1万8,590km?

 関係ない。まるで 隣にいるように

 顔が見える 声が聞ける

 今 一緒に 笑えるようにしてやる。

 それが 僕の仕事だ!

 どんな距離も なくしてやる。

 だから お前は 行け。」


「はい。」

「でも いくら 僕でも

 1万8,590kmは 離れてると…。

 キスは できないから。だから今 しとく。」


「ウフフ。」

一度照れくさそうにとまってから
次はしっかりキス。

1年9ヶ月後。
朝比奈が復帰。

「山上さん。

 みんな。」

頭をさげる朝比奈。

そして白い壁に文字を書くよう促す日向。

「俺たちならできる!!」

「どうかな?」

日向のさしだしたこぶしに
こぶしをあわせる朝比奈。

安岡も結婚してました。

真琴とはネット上で会話。

「ああ。 あった あった。「サイエンス・ジャーナル」?

 これ 何語だ? ポルトガル語か?」

「英語です」

「何て 書いてあるんだ?」

「ips細胞由来 網膜色素上皮細胞移植による

 加齢黄斑変性 治療の開発。って 聞いてる?」

「聞いてる。」

「あれ? 今 そこのパソコンいじったでしょ?

  ほら。 今ヘッドホン しようとした」

「ああ。 うるさい。 めんどくさい。もう 切るぞ!

「えっ? ちょっと」

「勝手に 切らないでよ!」

真琴の声がしました。

「フッ。ウフッ。フフッ。」

壁の前で再会。

「おかえり。」

「ただいま。 キャー。」

日向に抱きつく真琴。

「ちょっとね。日向社長!」

写真をとることに。

「おい。 みんな。入って 入って 入って 入って。」

社員みんなで撮った写真。
真琴と日向は抱き合ってました。
それを飾る日向。

「悪くない。」


会社もなんとか生き延びて
朝比奈とも和解し
真琴と日向もくっつき
きれいにまとまりました。

好きすぎてつらい、だから離れるという女心が
いまいち日向なみに理解できなくて
好きならそばにいればいいじゃん、
今も会社ピンチなんだから
NEXT INNOVATION再生を
隣でささえてあげたらいいじゃんと
思いながらみていましたが
キスシーンでキュンキュンさせてもらったので満足。

でも1年9カ月も離れてたのか。
ネットごしに話しててもやっぱ長いよ。

最初の名前をかたったりというのが
ミステリーっぽくひきこまれたけど
王道のラブストーリー。
朝比奈と日向の男同士の関係も楽しかった。

そして石原さとみさんがものすごくかわいかったです。


日向 徹     小栗旬 
夏井真琴    石原さとみ 
朝比奈耀子    相武紗季  
安岡倫哉     浅利陽介 
小川智史     中村靖日 
宮前朋華     八木のぞみ 
立石リサ     舞川あいく 
小野遥香     野村麻純 
久賀友紀     古川雄輝 
乃木湧太     丸山智己 
笛木匡正     中原丈雄 
山上芳行     佐野史郎  
朝比奈恒介    井浦 新





2012.09.17 Monday 23:17 | comments(0) | trackbacks(7) | 
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リッチマン、プアウーマン 最終話:君のもとへ…二人の未来
お勤めご苦労さまでした∠( ̄∧ ̄)ビシッ 朝比奈さん、実刑食らっちゃったみたいだけど、出所後は無事にNEXT INNOVATIONに復帰。 日向や社員に遠慮して拒んじゃったりしないかな〜と心配したけど、そこは素直に 戻ってくれて良かった じゃないと、日向がわざわざNEXT I
| あるがまま・・・ | 2012/09/17 11:45 PM |
リッチマン、プアウーマン #11 最終回
『最終回・君のもとへ…二人の未来』
| ぐ〜たらにっき | 2012/09/18 12:01 AM |
ドラマ「リッチマン、プアウーマン」 第11話(最終回) あらすじ感想「君のもとへ…二人の未来」
すれ違うふたり--------!! 日向はNEXT INNOVATION代表取締役に復帰。 真琴の勤務先は、なんとブラジルのリオデジャネイロ!! いよいよこちらのドラマも最終回。 予定調和とは言え、最後はやっぱり気になるもので。 延長ナシで枠内で収める形が今期は主
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2012/09/18 12:54 AM |
【リッチマン、プアウーマン】第11話 最終回統括感想
教えてくれか。 もう…そんなふうに聞かれるなんてないと思ってたよ。 夏井さんが来て、お前は俺の言うこと聞かなくなった。 俺は嫉妬したんだな。彼女に。 お前に失望したと言われたときはショックだっ...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/09/18 1:34 AM |
リッチマン、プアウーマン (第11話 最終回・9/17) 感想
フジ系ドラマ『リッチマン、プアウーマン』(公式)の最終回『最終回・君のもとへ…二人の未来』の感想。 なお、本作を面白いと思った方や出演者のファンの皆さんは読むと不愉快になりますから、読まな...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/09/18 7:27 AM |
リッチマン、プアウーマン#11(最終話)小栗旬「地球の裏側、それが何だ」
リッチマン、プアウーマン#11(最終話) 「君のもとへ…二人の未来」 ハッピーエンドで、画面の右隅に「See you again」とテロップが出て終わりました・・・。 −◆− さて、天才IT技術者だけど、人間の感情に関しては不器用を通り越して、麻痺レベルの日向(小
| 世事熟視〜コソダチP | 2012/09/18 12:47 PM |
リッチマン、プアウーマン 最終回(第11話)の感想
フジテレビ系で放送された「リッチマン、プアウーマン」最終回(第11話)の感想など最終回・君のもとへ…二人の未来NEXT INNOVATIONの”代表取締役”に復帰した日向徹(小栗旬さん)。取締役になるには、株主総会の決議が要るんじゃないの?だから、「当社に復帰しまし
| オタクと呼ばないで | 2012/09/18 1:30 PM |