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結婚しない 第1話「結婚は当然!?義務!?できないVSしない女!!未婚女の恋と結婚!?」

[ テレビ ]
第1話「結婚は当然!?義務!?できないVSしない女!!
未婚女の恋と結婚!?」



旅行代理店の契約社員・田中千春(菅野美穂)は、
彼氏いない歴5年で、35歳の誕生日を目前に控えている。
44歳独身の優秀な造園プランナー・桐島春子(天海祐希)は、
かつて上司の樋口亨(石橋凌)と不倫関係にあった。
一方、工藤純平(玉木宏)は、生花店『メゾン・フローラル』で
アルバイトをしている32歳の独身男性。美大出身の純平は、
画家になることを夢見ていたが上手くいかず、未練を残しつつも
絵の道を諦めようとしていた。
 ある日、元カレ・小島圭介(中村俊介)の結婚を知って
ショックを受けた千春は、親からも結婚はどうするのかと聞かれて
すっかり落ち込み、お気にいりの噴水公園で缶ビールをあおる。
そこで出会ったのが、この噴水公園のデザインを手がけた
春子だった。そんな中、千春は、大学時代のサークル仲間
・久保裕司(袴田吉彦)と再会する。裕司は、圭介から
千春のことを聞き、社員旅行の相談に来たという。
実は裕司は、お互いに35歳まで独身だったら結婚しよう、と
約束した相手でもあった。一方、春子は、樋口から
異動を命じられ…。




結婚式のシーンから・・と思ったら
映像でした。大学の講義でした。

「結婚 それは 大多数の人が通過する

 人生の晴れ舞台。

 誰もが主役になれる夢の舞台です。

 しかし 2012年 日本では

 生涯未婚率が 過去最高となりました。」

「ごめん。ちょっと電気つけて。」

「おおざっぱにいうと 男性の5人に一人が

 50歳までに 一度も結婚していないと

 いうことになります。」

「えーまじで?」

「特に 女性の未婚率はどんどん上昇しています。

 1980年代後半と比べると

 2倍近くになっています。」

「はい。それって いわゆるバブル時代の話ですか?」

「そう。私が 華やかなる青春時代を謳歌していた時代

 女性は クリスマスケーキにたとえられ

 24歳までに結婚しないと

 値崩れするなんて言われたものです。」

「えー。」

「いやに熱心にノート取ってると思ったら何?

 オズの魔法使い?」

と麻衣のノートをのぞきこむ朋美。

「そう。」

「いずれ 結婚しようと思ってる人は

 全体の 89.4%にも及ぶ。

 つまり 現在 結婚していない人の

 その大多数は結婚したいと

 思っているということ
です。」

旅行代理店勤務の千春と後輩の真里子。

「結婚?そりゃあしたいと思ってるよ。 いつかは。」

「いつかはっていつですか?」

「うーん。 いい人が現れたら?」

「そんなね 待ってるだけじゃ

 永遠に いい人なんて現れないですよ。

 だいたい 千春さん。前の彼と別れて 何年ですか?

 3年? 4年?」

「5年?」

「ハァー。 やだ やだ。

 30までには

 どんなことがあっても絶対 結婚したい。」


「私だって 四捨五入すればまだ 30だし。」

「来週から 40じゃないですか。
 
 今週末 35歳の誕生日でしょ?」

「年は 言わなくていいから。」

「ああ。 どうか 次に来るお客さんが 超お金持ちで

 超イケメンで 彼女のいない独身男性でありますように。

 あっ。 お客さん?チッ。

  千春さん。」

「うん?」

「お願いします。カップルじゃ見込み ありませんから。」

「ちょっ。 仕事でしょう。」

「ほら。 早く。」

しかたなく接客にいく千春。

「いらっしゃいませ。

 あっ。 圭介?」

「千春。 久しぶり!何年ぶりかな?」

「5年?」

「5年? まさか 元カレ?」と真里子。

「いやぁ 驚いた。今 旅行会社なんだ。」

「うん。 契約社員でね。」

「知り合い?」

「ああ。大学のサークル仲間。」

「えっ。 圭ちゃんの?」

「うん。」

「すごい偶然ですね。初めまして。」

「あっ どうも。 こちらこそ。ああ。 彼女さん?」

「彼女っていうか…。」

手にはハネムーンのパンフレット。

「結婚するんだ。」

「新婚旅行のアドバイス何か 頂けませんか?」

「あっ。 そ… そう。 そうなんだ。うん。 任せて。

 お薦めの ハネムーンプランニングしてみせるから。

 どうぞ。」

「千春は?」

「えっ?」

「結婚の予定とか ないの?」

「うん。 まあ いつかは。」

またまた大学の講義。

「その一方で

一生 結婚するつもりが

 ないという人


の割合も

 緩やかですが増加しています。」

「それは結婚したかったのに

 結局できなかった人ってことですか?」

「違います。」

お客さんと話す春子。

「結婚する必要を

感じないですね 私は。」


「あら。でも こんな すてきな お庭をデザインなさるんですもの。

 ご自分も 幸せな家庭を持たなくちゃ もったいないわ。」

「そうだ。 何なら私の部下でも 紹介しましょうか?」

「ありがとうございます。せっかくですけど

 私将来を約束した お相手はおりますので。」

「まあ。 そうなの?どんな方?」

「この仕事です。」

「えっ?」

「 こちらが 情熱を傾ければ必ず 応えてくれますし。

 絶対に 裏切らない。

 最高のパートナーです。」

またまた講義。

「また経済状況の悪化から将来に 希望が持てない人が

 多くなりました。それに伴って 近

年急速に 増えているのが

 結婚など無理だと諦めている人たちです。」

花屋にいる純平と瑞希。

「結婚?無理じゃないかな 俺は。」

「どうして?」

「人を幸せになんて

きっと できないし。」


「でも 先輩と一緒にいるだけで 

幸せっていう人も

 いるかもしれませんよ。

 一緒に 人生を歩いていきたいっていう。」

「俺なんかと 一緒にいたら

 ずっと 同じ場所で

 足踏みしてるだけになっちゃうんじゃないかな。」

大学。

「自分の人生すらままならないのに

 他人の人生まで 背負うなんてできない。

 そういった 消極的な理由から彼らは 結婚に対して

 後ろ向きになっているのです。」

旅行代理店。千春。

「では こちら。 日程表になります。」

「ありがとうございます。」

「行こう。

 それじゃあ。千春も 頑張れよ。」

「ああ。 うん。

  ありがとうございました。」

圭介と婚約者、帰って行きました。

「頑張れって。いったい 何を頑張れば?」

「結婚じゃないですか?やっぱり。」と真里子。

大学。

「今 まさに 結婚難といわれる時代に

 私たちは 生きています。そして こう問い掛ける。」

「頑張れば

いつかはできるのかな? 結婚。」


と千春。

講義終了。

「麻衣。 亜紀ちゃんたちとランチ 行くけど 行かない?」

「ああ ごめん。今日 バイトなんだ。」

「そっか。」

「ごめんね。」

誘いをことわって自転車でバイトにいく麻衣。

外のテラスで食事している千春たちのそばを
とおりすぎました。
真里子と森田といっしょ。

「千春さん。ショックなことがあるとやけ食いに走る癖

 直した方が いいですよ。」

「そうですよ。

 ダイエットで簡単に

 サイズダウンできるのも

 20代までですよ。」


「森田。 イエローカード。あと1枚で あした おごりね。」

「えっ。 マジっすか?」

「でも まあ 千春さんの気持ちも 分かりますよ。

 元カレの方は あっさり切り替えて結婚なんて。」

「うん。 私も 別に未練があるわけじゃないよ。

 ただ 別れたのも何となくだったから。」

「何となく?」

「別に ケンカしたわけじゃないし。嫌いになったわけでもないし。

 でも 結婚っていう感じでもなくてさ。それで。」

「それが 彼の方は 一転して新しい彼女と 結婚ですか。」

「あっ。 でも 俺それ 分かります。

 男って 30 超えると 急に結婚しなくちゃって

 気になるみたいですよ。」

「へえー。」

「20代までは まだまだ 世間的にも 若者ってジャンルで

 見てもらえても 30 超えると 急に

 男は 結婚して 家庭を持って

 初めて 一人前みたいになるって。」

「うん。 女だって そうだよ。ラストスパート かかるからね。

  ああ。 そろそろ 本格的に最終就職先を 探さなくちゃって。」

「いいな。 最終って。

 男は 結婚してからがスタートですからね。」

「女だって そうだよ。出産とか 育児とか。」

「ああ そうなんですよ。

  だからできるだけ 若い子の方が…。」


「森田。 レッドカード。」

「嘘!?」

「あした おすしね。」

「マジっすか?」

「あのころ 結婚してたら 今ごろ どうなってたのかな?」

と千春。

上司の樋口と歩く春子。

「有村邸はこれで だいたい 終わりだな。

 次の グランドヒルズのガーデンプランも 頼むよ。」

「デザイン案通るといいんですが。」

「君のデザインなら大丈夫だよ。
 
 これが 通ればでかいプロジェクトになるからな。」

「はい。 では 私は1回 社に戻ります。」

「分かった。ああ。 俺は 今日は…。」

「直帰ですね?」

「ああ。」

「おめでとうございます。」

「悪いな。」

「いいえ。 失礼します。」

純平と瑞希。

「じゃあ ギャラリーに映える花選んでおくから。」

「うん。よろしく お願いします。」

「個展 楽しみにしてるよ。」

「ありがとう。」

「じゃあ また。」

「また。」

そこへ麻衣が到着。

「遅くなりました。」

「大丈夫。」

「お客さん?」

「うん。 大学の後輩。」

「へえー。 奇麗な人ですね。

純平さんの 彼女さんですか?」

「 えっ?いや。 違うよ。」

「何だ。 まあ 純平さん全然 女っ気 ないですもんね。」

「麻衣ちゃんは 彼氏とかいないの?」

「いや。 いないですよ。

 いたら 結婚とか考えたりするのかな?」

「結婚?」

「ちょうど 現代社会学の講義でやってるんですけど。

 純平さんって 結婚とか考えたりしないんですか?」

「自分のことでいっぱい いっぱいだからね。」

会社に戻る春子。

「戻りました。」

「お疲れさまです。樋口部長は?」

「今日は 直帰。」

「へえー。 部長が定時なんて珍しいっすね。」

「今日はね。」

「桐島さん。例の グランドヒルズのコンペ突破を願って

 一杯やろうって言ってるんですけどよかったら どうです?」

「ああ。 ごめんなさい。 今日は ちょっと 先約があって。」

「そうですか。 残念。じゃあ また 今度 誘います。」

「ありがとう。」

千春が帰宅すると妹の千夏と彼氏が
ご飯を食べにきていました。

「ただいま。」

「やはり 男の子は食べっぷりが いいね。」

「あっ。 すいません。」

「ねえ。 お姉ちゃん早く 結婚してくんないかな。」

「うん。」

「私 お姉ちゃん結婚したらさ 陽ちゃんと

 この家 戻ってくるつもりだから。」

「僕から見たら 結婚してないのが

 不思議なぐらいですけどね。お姉さん。」

「ホントにな。どうして結婚できないんだろうな?」

「はい。 お父さん ご飯。」

「あっ。 ありがとう。」

「あっ。 そういえばお色直しのドレス 決まったの?」

「うん。 昨日 見たやつにしようと思って。」

「とても似合ってましたよ。」

ずっと話がきこえていたけど
おもいきってドアをあけて入る千春。

「あー。 おなか すいた。」

「おかえり。」

「 陽一郎さん いらっしゃい。」

「お邪魔してます。」

「遅いよ。 お姉ちゃん。もう 先 食べちゃってるよ。」

「でも ハンバーグは残ってるでしょ? 私の分。」

「ハハッ。 これだもの。」

「お疲れさまでした。」

部屋にいると母がきました。

「千春。 ちょっといい?」

「はい。」

「千夏が言ってたこと もしかして 聞いてた?」

「うん。 ありがとう。」

「許してやりなさい。

 一応 心配してるんだから千夏なりに。」

「分かってる。」

「ねえ。 千春。

 ホントに結婚のこと どう考えてんの?」

「そりゃ 私だって結婚したいよ。」

「だったら 何か動かなくちゃ。

  そろそろ 自分の年齢も考えて。

 子供のことだってあるし。」

「分かってるよ。」

「なら 恋愛結婚に こだわらないで見合いでも何でも。」

「言われなくても 分かってるって。」

「ホントにねぇ。どうするの?」

「ちょっと 出掛けてくる。」

「千春?」

でていく千春。

「もう。」

コンビニで買い物をして公園にいく春子。
そこのベンチでビールを飲んでいる千春。

「ハァー。結婚ねぇ。

 できれば とっくにしてるっつうの!」

紙飛行機をとばすと池に落ちました。
そして千春のブレスレットも。

「あっ!」

「あーっ! あっ。早く拾わなきゃ。」

「えっ?」

水にはいっていく春子。

「あっ あっ。 どうも すみません。あのう。 その左の方です。

ありがとうございます。」

「排水溝に 引っ掛かる!」

「うわっ! うう…。冷たいよー。」

「ああ。 よかった。」

春子は紙飛行機をひろい
千春はブレスレットを拾いました。

「ああ。 よかった。」

「よくない。」

「えっ? 何が?」

噴水が噴き出しました。「

「うわっ!キャーッ! やだ!」

「あー。 ちょっと待って。やーだ。

 あっ。 ちょっと待って。」

「やだやだ もう。

わーっ。ど… どうしよう? 何 これ?」

そこへ警察官。

「おい。 こら!そこで 何やってるんだ!出てきなさい!」

「わーっ!」

交番にいったふたり。

「だから 私たちじゃありませんってば。」

「あのね。最近 ご近所からの通報が殺到してるんだよね。

 素っ裸で 噴水で泳いでる酔っぱらいがいるって。」

「違います。泳いでませんし 素っ裸でもありません。」

「でも 飲んでたでしょ。何で 酒なんか飲んでたの?」

「そんなことまで 言わなくちゃいけないんですか?」

「調書は 正確に。はい。 何で?」

「元カレが 結婚すると聞きまして。」

「うん。」

「いや。 別に いいんですよ。結婚してても。

 別れて もう 5年たってますから。

 でも 軽く 先 越されたショックっていうか 何ていうか。

 あのう。納得できないっていうか。」


「つまり 腹いせに酒を あおって 酔っぱらったと。」

「まとめないでください。」

「調書は 簡潔に。

 次 そっちの人ですからね。」

「あっ あっ。 はい。 すいません。」

解放されました。もう朝。

「あーあ。 最悪。 もう。

 補導されたのなんて34年間 生きてて 初めて。」

「44年でも。」

「44?あっ。 アハハ。あのう。 春子さん。

  えーっと。 うーん。 桐島…。桐島 春子さんでしたっけ?

 私は 田中 千春です。
 
  アハハ。 面白いですね。お互いに 「春」が付いてる。

 私ね 秋生まれなのに千春っていうんですよ。

 母がね 秋は寂しいけど春が たくさん 来ますようにって。

 あのう。 春子さんは どんな…。」

「やめとこう。」

「えっ?」

「お互い 忘れよう。」

「まあ。 うん。それもそうですね。

  じゃあ お互い何もなかったっていうことで。」

「さよなら。」

別れて歩き出す春子。
でもくしゃみをする千春。

「ああー。 寒い。」

春子、、千春を家につれていってくれました。

「すみません 何か。でも 助かりました。

  ちゃんと洗って 返します。」

「いいから。 返さなくて。」

「えっ?」

「お互い 忘れよう。」

「でしたね。」

「うん。」

部屋にあった写真立てに目がいく千春。

「あれ?これ あの公園?」

「ねえ。何で あそこに いたの?」

「うん?」

「昔から好きだったんですよね この公園。

 落ち込んだりしたときによく行ってたんです。

 小さいけど 噴水があるし。あっ。 知ってます?

 夏になるとね虹が見えたりするんですよ。

 昨日も 元カレが結婚するって聞いて それで。

  ハァー。

 結婚か。私 もう 結婚できないのかな?」

「別に いいんじゃない?しなくたって。」

「えっ?」

「無理に する必要ないと思うけど。

 何?」

「いやぁ。 そういうこと言う人初めてだなぁと思って。

 ありがとうございます。」

お茶もいただきました。

「フゥー。おいしい。」

「張り切ったり 落ち込んだり和んだり。

 忙しいねぇ。」

「よく言われます。」

「和むのはいいんだけどさ 大丈夫?」

「うん? 何が?」

「時間。えっ? だって まだ…。

 うん。 大丈夫 大丈夫。うん?

 はっ! って ここうちじゃないんだった!

 ああ…。 じゃあ すみません。私 これで 失礼します。

 お借りしたものはいずれ ちゃんと。」

「だから いいって。」

「あっ。 そうでした。

 あっ…。失礼します!

 お邪魔しました。」

あわててでていきました。

「忙しいねぇ。」

また戻ってきた。

「すみません!携帯電話 忘れました。

 あっ。 どうも。 えっと…。すいませんでした。

 お邪魔しました。」

「大丈夫?」

千春大急ぎ。
すると春子がバイクでおくってくれることに。

「乗って。」

「えっ?」

「ねえ。」

「はい。」

「時間がない。つかまって。」

スピードアップ。

「あーっ! わっ。ああ…。 ハァ。」

「着いたよ。」

「はい。 あっ。 ああ…。

  どうも。どうも ありがとうございました。」

「 じゃあ。」

颯爽と走り去っていきました。かっこいい。

春子も出勤。

「おはようございます。 樋口部長。」

「ああ。 おはよう。珍しいな。君が遅れるなんて。」

「はい。 けさは ちょっと立て込んでおりまして。」

「いや。 ここで会えてちょうど よかった。

 例の グランドヒルズのガーデンプラン。

 君のデザイン案が 通ったよ。」

「ホントですか!」

「これから 上と話してくる。

 早急に プロジェクトを組まなくちゃなんないからな。」

「じゃあ 私も。ああ。 いや 君は…。

  ちょっと いいかな?

 悪いが ここを見てきてくんないかな。

 系列の子会社なんだが最近 業績が落ちててね。

 率直な感想を聞かしてほしいんだ。」

「分かりました。」

「週末 時間 取れるかな?ちょっと 話があるんだが。」

「仕事のことでしたら。」

「もちろん そうだ。」

「出社するようにします。失礼します。」

行くように言われたのはあの花屋。

「Maison FLORAL。 花屋?」

旅行代理店。

「千春さん お昼は?」

「あっ。 ごめん。今日 私 友達と約束があるんだ。」

「何だ 残念。じゃあ 森田。」

「はい。」

「私だけ おごって。」

「それ オフサイドですよ。」

「 じゃあ いってきます。」

千春は友達とランチ。
相手は子連れの主婦。

「わーっ。」「わーっ。」

「久しぶり。」

「お昼どきに 呼び出して大丈夫だった?」

「うん。」

「ごめんね。 主婦はさ昼どきしか 集まれないからさ。」

「週末はさ旦那が うちにいるし 自分の時間なんて

 一瞬しかないもんね。」

「そうだよね。いいなぁ 千春は。」

「えっ?」

「だって 全部自分の時間じゃない。」

「お金も 時間も自分のためだけに 使えるって

 ホント うらやましいよね。」

「まあね。独身生活 満喫中なんて。」

「失礼します。ご注文 よろしいですか?」

「えーっと。ランチセットのB。で コーヒーは 食後で。」

「はい。かしこまりました。」

「それで?」

「うん?」

「あー。 どうだった? 出産。」

「大変。もうね体力の衰えを感じたね。

 千春も 産むなら 早くしないと。」

「そうだよ。

 私たち もう 35なんだから。」

「そう。いや。 ホント そうだよね。

 いや。 でもね こればっかりは相手がいないとね。」

おくれてもうひとりやってきました。

「ごめん。 待たせた。」

「あーっ。」

「よく来れたね。最近 忙しいんでしょ?」

「うん。 忙しいよ。ねえ。 もう 何か頼んだ?」

「うん。 これ メニュー。」

「ああ。 ありがとう。うーん。 私飲み物だけにしとこっかなぁ。

 午後一から 会議だからあんま 時間ないんだよね。」

花屋にやってきた春子。

「こんにちは。」

麻衣が対応。

「いらっしゃいませ。」

店長さん いらっしゃいますか?

 次の プロジェクトで何か

 お願いすることになるかもしれないと思ってご挨拶を。」

「あっ。 本社の。

 ガーデン デザイナー?ああ。 カッコイイ。

 あっ。少々 お待ちくださいね。純平さん。 本社の方が。」

子どもたちにも人気の純平。

「ねえ。 じゃあ この色は?」

「うーん。 スカーレットレーキかな。」

「また いいように子供に遊ばれて。」

「いや。 別に 遊ばれてるわけじゃ。」

「いや。遊ばれてますよ どう見ても。」

「じゃあ あれは?」

と春子のバイクの色をたずねられました。

「ああ。 奇麗な色だね。

 ホリゾンブルーとクロムイエローかな。」

「へえー。」

「いらっしゃいませ。」

「店長さんで いらっしゃいますか?」

「僕ですか? いえ。 違います。

 来週から 新しい店長が来るはずなんですけど

 今は バイト 2人で やってます。」

「そうですか。

 ホリゾンブルーとクロムイエローね。 確かに。」

「えっ?」

「油絵の具の色ですよね。」

「はい。」

「そうだったんだ。よく分かりましたね。」

「私 ほら。 デザインの勉強したときに ちょっと。」

「デザイン?」

「本社のデザイナーさんです。」

「ガーデン デザイナーの桐島といいます。」

「どうも。カッコイイですよね。

 ねえ。 純平さん?」

「うん。」

「じゃあ 私何か 頂いていこうかな。」

「ありがとうございます。じゃあ そこの クロムイエローの。」

「ガーベラですね。ありがとうございます。」

千春たちランチ組。

「あっ。 ごめん。私 そろそろ 行くわ。」

「ホントに?」

「うん。」

「私も。」

「忙しいのに ごめんね。今度さ うち 遊びに来て。」

「うちにも 来て 来て。ぜひ ぜひ。」

「うん。 じゃあ またね。」

「うん。 バイバイ。またね。」

「うん。 頑張ってね。」

「じゃあね。」

つぐみと千春だけさきに店をでることに。

「今度は うちにも 来てか。行きたいけどなぁ。

 平日 昼じゃ 当分 無理。

 夜の 飲みとかだったら平日の夜でも大丈夫なんだけどな。」

「そうなんだよね。あーあ。 サークル仲間の独身組も

 私と千春の 二人きりか。」

「アハハ。 ホント。

 いつの間にか みんなに置いてきぼり 食らったね。」

「大丈夫。 私だけは 当分置いてけぼりにしないから。

 実はさ 彼氏と別れたばっかりなんだよね。」

「えっ?」

「フフ…。」

「そうなんだ。だから 安心して。

 あっ。 仕事 終わって 暇なとき2人で 飲み行こう。」

「うん。 そう そう。 飲もう 飲もう。」

「うん。 行こう。」

会社にもどる千春。

「あっ。 千春さん。お客さまが お待ちです。」

「うん。

 お待たせいたしました。」

「よう。」

「ちょっ…。 裕司。」

「圭介にここで会ったって 聞いて。」

「ああ…。 そうなんだ。」

「いや。 実はさ ちょっと相談したいことがあって。

 社員旅行の幹事になっちゃってさ。」

「もちろん。私で役に立つなら 喜んで。」

場所は伊豆。

「ちょっと この辺が いいかなとは思ってんだけど。」

「ふーん。 何人ぐらいなの?」

「15人ぐらい。 親父ばっか。 ハハハ。」

「ハハハ。

 じゃあ やっぱり 温泉がいいかな。」

「うん うん。」

「この辺とか 人気だけどね。」

「ふーん。

 千春さ 今晩 空いてる?」

「えっ?」

「飲みながら相談に乗ってもらうのって どう?」

「生ビール 1杯 おごりなら。」

「商談 成立。 終わり 何時?」

「8時ぐらいには たぶん。」

「OK。じゃあ そのころ またここ 迎え来るわ。

  うん。おいしょ…。」

「はい。」

「後で。」

「あっ。 うん。」

そして飲みにいきました。

「とうとう 圭介も結婚するか。」

「うん。」

「俺 あいつにだけは先 越されると思わなかったけど。あっ。 悪い。」

「ちょっと。」

「 ハハハ。 いいよ。

  私だって 自分の方が先に 結婚すると思ってたし。」

「いやいや。 ホント 悪い。俺 千春だと

 気を使わないでしゃべっちゃうんだよね。」

へえー。 何 それ?私以外の人には

 気ぃ使ってるみたいな言い方じゃない。」

「何 それ?俺が気を使ってない みたいな言い方じゃない?」

「ハハハ」

「ハハハ。変わんないな 千春は。」

「人間 年 取ったからってそうそうは 変われないよ。」

「年か。俺 来月 もう 35だよ。」

「私なんか 今週末だよ。」

「あっ そっか。」

「そうだよ。」

「何かさ この年で 独身だと周りの視線が 痛いんだよね。」

「ああ 分かる。 何か こう。あら? 何で この年まで…。」

「そう。 何か 特別な理由があるんじゃないかって。

別に 普通だよな? 俺たち。」

「うん。 普通だよ。 至って。」

「でも まあ 20代のころは俺も 35までには

 結婚してると思ってたけど。」

「うん うん うん。 私も。」

「ハハッ。 だから ほら。千春と 約束したじゃん。

 うん。35になってもお互い 一人だったら結婚しようって。

 ハハハ。」

「ああ ああ。言ったね そういえば。

 懐かしいなぁ。あれ 何年前だっけ?」

「あのころ 楽しかったな。ハハハ。」

翌日、職場でそれを真里子に話した千春。

「35になっても お互い一人だったら 結婚しよう?

 ちょっと それプロポーズじゃないですか。」

「いやいや。 でも 当時は軽いノリで 言っただけだから。」

「でも お互い覚えてたんでしょう?」

「まあねぇ。」

「えっ。 それで?

 次 会う約束はしたんですか?」

「うん。 まあ。」

「やったじゃないですか。」

「いや。 社員旅行の下見に付き合うだけだよ。」

「ねえ。 千春さん。その人なんじゃないですか?」

「えっ?千春さんの「いい人がいれば」の いい人。」

「裕司が?」

「いいですか? 千春さんが今まで 出会った 全ての人を

 結婚してもいい人結婚したくない人の2種類に分けるんです。

 そしたら 彼は どっち?」

「それは まあ。 」

「あっ…。」

「ねっ?出会いが ないなんて言うけど

 案外見過ごしてるだけなんですよ。」

「そうかもね。」

「ほら。 よし。 千春さん。

 この勢いで ゴールまで行っちゃってくださいよ。

 私も 続きますから。」

千春もなんだかその気になり
裕司といっしょに旅行の下見へ。
車で迎えにきてくれる裕司。

「千春!」

すっかりデートのよう。

「フフッ。 ここね レストランも景色が良くてさ。」

「うわぁ。 すごいね。わぁ。」

「うん?こっち向きとかも撮った方がいいかな。」

「あれ? 宿 どの辺?」

「えっ。 宿? えーとね。」

「いらっしゃいませ。」

「お電話させていただきました田中です。

 ナオエ物産の 久保さんです。」

「久保と申します。よろしく お願いします。」

「はい。ありがとうございます。

 それでは お部屋の方ご案内いたしますので。 どうぞ。」

「 ありがとうございます。お願いします。」

宿も下見してそのあとは観光。
一緒に温泉まんじゅうをたべたり・・。

「ありがとうございます。」

「おお 熱い。はーい。」

「おお。うん。 うん うん うん。おいしい。」

「商店街 でかいね。」

「おっきいんだよね ここ。

 お土産とか 見て回るのここが一番 お薦めかな。」

「ありがとな。 これで旅行プラン ほとんど できたよ。」

「いえいえ。お役に立てて 光栄です。」

「すいません。写真 撮ってもらえませんか?」

「 ああ いいですよ。はい。」

「すいません。」

「ありがとうございます。」

「おい。 写真 撮るよ。こっち。」

子ども連れの家族。

「よし。 撮るよ。はい チーズ。はい。」

「ありがとうございました。」

「ありがとうございます。ありがとうは?」

「ありがとう。」と子ども。

「どういたしまして。」

「バイバイ。 フフフ。

 若いパパとママだね。」

「うん。」

「私たちより 若いんじゃないかな。」

「ああ そうかもな。」

「あっ。 そろそろ 戻ろうか。会社 行くんでしょ?」

「ああ うん。」

「大変だね 幹事さんは。」

「うん。ああ 悪いな。 何にもなかったら

 お礼に 夕飯でも おごんだけど。」

「ううん。」

「あっ。 じゃあ 千春 あしたは?」

「えっ。 あ… 空いてるけど。」

「よし。 じゃあ あした千春の誕生祝い しようよ。

 それで 埋め合わせってことでどう?」

「ありがとうございます。 まあ。」

「いえいえ。」

「お誘いいただいちゃった。」

「よし。 じゃあ 千春。せっかくだから1枚 撮ってあげようか?」

「あら。 どっち向き? あっち?」

「あっち。 はいはい。」

仲良しカップルにみえます。

春子がバイクで帰宅すると
いきなりでれきた千春、ややごきげん。

「だぁ!」

「でっ…。」

「おかえりなさい。」

「どうしたの?」

「あっ。 あの これ。返しに来ました。」

「別に いいのに。」

「いやいや いやいや。

やっぱり 借りたものは返さないと ちゃんと。」

「変なとこ 律義だね。わざわざ どうも。」

「フフフ。あっ。 あの あの…。 ちょっと。

 夕飯 まだじゃないですか?」

と袋をみせました。

「あーあ あっ。ふーん。 ふん ふん。」

「えーっ。」

「こう見えて 私結構 料理 得意なんですよ。」

鼻歌を歌いながら料理する千春。

「何か いいこと あった?」

「えっ? 分かります?」

「すごく 分かりやすい。」

「ハハハ。 よく言われます。フフッ。

 35になっても 一人だったら結婚しよう。」

「うん?」

「そう約束してた友達と再会したんですよ。

 彼も その約束を覚えててくれて。

 もしかしたら その約束のとおりになるかもしれないなって。」

「変に期待しない方がいいと思うな。」

「えっ? 」

「どうして?」

「その約束したのは いつ?」

「ああ。 2人とも20代のころだったから

 もう 5年以上 前?」

「20代の約束と 今の約束は 違うよ。」

「そうかもしれないけど。でも 約束は 約束じゃないですか。」

「寂しさから 昔の約束にすがるのはやめた方がいいと思う。」

「分かってます そんなこと。

 でも 私やっぱり 結婚したいんです。

 信じるのっていけないことですか?

 帰ります。

 余ったら 冷凍してチンして 食べてください。」

気分を悪くしてかえってしまいました。

「難しいね どうも。

 ハァー。 フゥ。」

裕司から待ち合わせ場所指定のメールがきて
笑顔になる千春。

春子も実家にかえりました。

「ただいま。

 ただいま!」

「あら。 驚いた。
 
 帰ってくるなら連絡くらい 入れなさいよ。」

「たまたま ちょっと思い付いたもんだから。」

まず仏壇に参りました。

「お父さん ただいま。

 おばあちゃんは?」

「今日は だいぶ いいわね。ちょうど お昼寝から起きたとこ。」

「そう。」

おばあちゃんは自宅介護。

「おばあちゃん。 お元気?」

「はい はい。 おかげさまで。」

折り紙をしていました。

「おっ。 作ったの?」

「うん。」

「春子が来ると機嫌がいいのよね。 おばあちゃん。」

「なかなか 来られなくて ごめん。」

「私たちのことは いいのよ。」

「もう少し 頻繁に来るようにする。」

「春子。」

「うん?」

 あなたが結婚しなかったのは私たちのせい?」

「何 言ってんの?」

「でも…。」

「私は 結婚しない人生を選んだけどその選択に 後悔はないの。

 だから そんなこと言わないで。」

「春子。あっ。 私 そろそろ行くね。

 会社に顔 出さなきゃいけないんだ。」

「あら。 お休みじゃないの?」

「うん。 上司に 話があるって言われちゃった。」

裕司とあう千春。

「ごめん。お待たせ。

 じゃあ 行こうか。」

「うん。

 えっ? 何?もう お店 決まってるの?」

「ちゃんと予約させていただきましたよ。

 取って置きの お店。」

「あら。」

「行こう。」

「へえ。 すてきな お店だね。」

「だろ?というわけで 35歳の誕生日おめでとうございます。」

「ありがとうございます。でも ちょっと。

 チッ チッ。年齢は 言わないで。」

「ハハハ。いや。 でもさ 正直なところ

 年齢って 嫌でも意識するよな。」

「ねえ。」

「次 付き合うやつとは結婚するんだろうなって思うからさ。」

「ああ。 うん。」

「あのころ 結婚してたら今ごろ どうなってたかな?」

「あのころ?」

「うん。

 35になっても 一人だったらって約束したころ。」

「えっ?」

「きっと いい家族になってたんじゃないかな?」

「そうかな?」

「もう 子供もいてさ。

 1人じゃなくて2人とか 3人とか。

 俺 そういうのが理想の家族なんだよね。ハハハ。」

「フフフ。」

「こりゃ 相当

若い嫁さんもらわないと 駄目だな。」


「えっ?」

「35になってもお互い 一人だったらか。

 俺も 若かったよな。フッ。

 あんとき深く 考えてなかったけどさ

 俺が 35になったら千春も 35だもんな。

 やっぱり昔の約束は 昔の約束だな。」


「そう…。 そう。 そうだよ。

 時間は 確実に流れてるんだから。

 裕司も 頑張って若い彼女 つかまえないと。」

「おう。 頑張るよ。 ハハハ。」

千春ショック・・。

春子は上司のところに。

「お疲れさまです。」

「お疲れさま。 例の店見てきてくれたか?」

「はい。 先日。」

「そうか。 で どうだった?」

「いいお店でした。ただ 店長さんが ご不在で。」

「店長は 君だ。」

「えっ?」

「君に あの店の店長になってもらうことになった。」

「どういうことですか?」

「人事異動だ。あの店へ 出向になった。」

「なぜですか?」

「会社の方針が 変わったんだ。

 これから わが社は 家族を 主なターゲットに

  絞っていくことになった。

 申し訳ないが グランドヒルズのプロジェクトは

 他のデザイナーに入ってもらうことになった。」

「私が 結婚していないからですか?

  結婚していないから不適格ということですか?」

「理不尽だと思うが こらえてくれ。

 いずれ 必ず本社に戻れるよう

 俺も できる限りの力は尽くすから。

 早速だが 週明けからあちらへ頼む。」

「分かりました。会社の方針でしたら 従います。」

「春子。

 すまない。 君は…。」

「私が 結婚しない人生を選んだんです。」

「ホントに すまないと思ってる。」

「謝らないでください。

 私に 必要と思わなかったから

選択しなかっただけのことです。

 失礼します。」

千春たち。

「おいしかった。ホント ごちそうさまでした。」

「うん。駅まで 送るよ。」

「ああ。 いい いい。一人で 帰れるから。」

「いや。 送るよ。」

「ううん。 大丈夫 大丈夫。」

「そっ。 じゃあ またな。」

「うん。 また。」

「じゃあな。バイバイ。」

ため息をついているとつぐみから電話。

「 もしもし。 つぐみ?」

「あっ。 ごめん 突然。あのさ 今から 会えるかな?」

「うん。 いいよ いいよ。

 私もさ ぱーっと飲みたい気分だったんだよね。」

「あっ ごめん。飲みは 駄目なんだけど。」

「うん。」

つぐみにあいました。

「私 結婚することになった。」

「えっ!?」

「子供が できたの。

あの後 病院 行って検査したら

  妊娠してて。彼に話したら

やり直そう。結婚しようって。

 だから ごめん。 千春。」


「えっ? や… やだな。何 謝ってんの?

 すごいじゃん。おめでとう つぐみ。」

「千春。幸せになってね。

 おめでとう つぐみ。」

「ありがと。」

つぐみの前では笑って見せたけど
ショックは大きく・・道で通行人とぶつかって
ころんでしまいました。
そのままでいると声をかけてくれた純平。

「あっ!?すいません。」

「あのう。 大丈夫ですか?」

「あっ。 大丈夫です 大丈夫です。

 私 よく こけるんですよ。

 歩き方が 下手っていうか

 ぼんやりしてるんですかね。

 何でもない段差でつまずいたりとか

 逆に ヒールが 溝に挟まって突っ掛かったりとか。

 みんな 上手に歩いてますよね。」

人生を。

「えっ?」

「ああ。 って 当たり前か。ただ 歩くだけなんだから。

 普通 歩けますよね?誰だって。」

「いや。 そう感じるとき僕もあります。」

「えっ?」

「自分は当たり前のことが

 できないみたいだなって。

 みんなが普通に できてることが

 どうして 自分には

 できないんだろうってよく 思います。」


「ありがとうございました。じゃあ。」

「あのう。ちょっと待って。」

お店から花をもってくる純平。

「よかったら どうぞ。」

「えっ?」

「『一歩』っていうんです。

 ガーベラの花言葉。」


純平のさわやかな顔。

「一歩?」

「はい。」

「一歩。」

「じゃあ。」

ガーベラを手にちょっとだけ元気をもらったよう。

春子があの公園にいくと
千春がまた飲んだくれていました。

「もっと 選ぶとか絞るとかしたら?」

「ハハハ。

 全部 欲しくなっちゃうんですよ。

 野菜チップも 柿ピーもチーズも みんな おいしいから。

 すいません。すみません。

 春子さんの言ったとおりでした。

 昔の約束はやっぱり 昔の約束でした。

 彼の方は 一歩も 二歩も先に進んでたんですよ。

 結局 私だけ 同じ場所で足踏みしてたみたいです。」

「そんなに つまみばっかり食べてたら 体 壊すよ。

「フフフ。

 それ いいかも。 おつまみの食べ過ぎで 早死にとか。」

「愛する 野菜チップスに囲まれて天に召されるとか?」

「ハハハ。そうそう。

 お葬式に来てくれた人もちょっと 笑ってくれるかも。

 そうやって いつか独りで 死ぬんですかね? 私。」

「何 言ってるの?」

「でも 結婚できないっていうことはずっと 一人っていうことでしょ。

  35で 駄目なら この先 もっと駄目っていうことですよね。

 私 もう 家族を持つのにはふさわしくないっていうことですよね。

 春子さんみたいに仕事を 生きがいにしてきたわけでもないし。

 誇れるものなんて 何にもなくて。

 ただ このまま 年を取っておばあさんになって最期は 独りで。

 それって 何だか すごく…。

 寂しいですよね。」

「私も同じ。」

「えっ?」

「仕事だけは 裏切らないと思って

 今まで やってきたんだけどね。

 今日 店舗に出向だって 言われちゃった。」

いっしょに飲む二人。

「確かに おいしい。

 でも…。

 野菜チップスと一緒にのみ込んじゃ 駄目だよ。」

「おっ? 春子さん?

 は… は… は… 春子さん!」

噴水にはいって叫ぶ春子。

「ああ!?

 結婚してなくて 何が悪い!」

「ちょい ちょい。春子さん。 何やってるんですか?」

「千春も おいでよ。」

「えっ?今 名前。」

「やってごらん。 すっきりするから。

 喉の奥に 詰まってる言葉あるんでしょ?

 のみ込んだままじゃつら過ぎるよ。」

千春も靴をぬいで中に。

「うわ うわ うわ。

 道具じゃない。

 女は 子供を産む道具じゃない!」


「その調子。」

「結婚してるのが 普通とか言うな!」

「そうだ! 結婚してなくたって駄目じゃない!」

「結婚してなくて 何が悪い!」

「何が悪い!」

噴水がふきだしました。

「ハハハ!忘れてた!

ちょっと待って!ちょっと待って 待って!

忘れてた。 」

「ちょっとさ。勉強しようよ。」

そしてまたつかまったw

「だから 酔っぱらって泳いでいたのは

 私たちじゃ ありません。」

「ありません。」

「2回目なんだからね。観念しなさい 観念。」

「ちょっと お巡りさん。」

「うん?」

「何か ちょっと。何で 2回目だから

 観念しなきゃいけないんですかね?」

「そうですよね。」

「いやいや。だって。」

「何でですかね?」

「泳いでたでしょ!」

「泳いでないです。」

「じゃあ 何で ぬれてたの?」

「ぬれたって 噴水が きちゃったの。

 じゃー ぶわーって。」

ガーベラの花ことばをカードにかいて
店にだす純平。

千春、また春子の家にやってきました。

「だけど 2回も水 かぶると思わなかったな。」

「あの日 ある人の結婚記念日だったんだ。」

「えっ?」

「初めて 公園で会った日。

 あの日だけは 一人でとことん 飲むことにしてて。

 偉そうなこと言って 過去を引きずってたのは 私の方。」

「春子さん。」

「ありがと。」

「えっ?」

「あの公園ね 私が 初めてデザインしたの。」

「へえー。 そうなんだ。」

「好きだって 言ってくれてたのに

 お礼も 言ってなかったから。」

「あのね そういうのは最初に言ってくださいよ。」

「だって 言う暇なかったじゃない。

  ずっと遅刻しそうになってたから。」

「はっ!そうだ。 そろそろ支度しないと。」

「ねえ? 出掛けるまでに乾くかな?」

「大丈夫じゃないですか?

 夜 帰ってきてから 取り込んでも。」

「うん? 帰ってきてからって誰が?」

「えっ? 私たちが?」

「たちって。 私の家に帰るのは私だけだよね?」

「そんなこと言わないでお願いしますよ。

 あのう。 私 妹が結婚して実家に住むので

 居場所がないんです。」

「いや。 だからって 何で ここに?」

「かわいそうでしょ? 1週間。1週間だけで いいですから。」

「 ちょっと待ってよ ちょっと待ってよ。」

「ああ。 もう 遅刻しちゃうな。

 そろそろ 支度しないと。」

「ごまか…。 ねえ。 何 言ってんの?

 ちょっと待って。 ねえ ねえ ねえ。ホントに ここに 泊まんの?

 あれ?駄目だって。 やめた方がいい。」

「大丈夫ですよ。」

「何 言ってんの。 ちょっと待ってよ。

 駄目だって!」

「今日は 夜 語り合いましょうね。」

千春、ずうずうしいけど楽しそう。




年代と立場によっていろんな受け取り方がありそう。
いまどき結婚しない人なんてざらにいるので
「結婚してるのが 普通とか言うな!」なんてセリフは
今の時代にはもうあってない気がする。
その台詞が通用するのは
50代以上の人なんじゃないかな。

春子のように結婚しない人生を選択した人は別として
結婚したいでも結婚できない千春と同年代の人は
共感してますますあせりそうだし
ドラマに何度もでてきた
子どもを産むなら若いうち=だから求めるのは若い嫁
というのをみたら、若い人は
さっさと結婚しようと思うかもしれない。

「結婚しない」というタイトルから
きっと結婚しない人生のいいところを
いろいろみせてくれるんだろうと思ったけど
一話目からは
「結婚するなら早めにしないと」という
メッセージはしっかり伝わってきましたw
結婚=子ども産んで家族作るのが大前提みたいだから
いろいろ問題ありな気もしないでもないですが。

元カレ結婚をきいたあと、これは・・と
思った男友達に自分はまったく対象外というのを
知って落ち込んだ後
さらにダメ押しの独身仲間の妊娠結婚報告・・。
そりゃやけ酒も飲みたくなる気持ちはわかる。

結婚したからといって死ぬ時が独りじゃないとは
限らないし(そもそも子どものいない夫婦もいるし
いてもあてにならない場合が多い。)
私の知る結婚していない女性は
みな人生楽しんでて生き生きしてるす
子どもを産んで家族をつくる人生もあれば
趣味や仕事に全力かたむける人生もありでしょう。
その両方の人だってもちろんいる。
「結婚しない」ときめつけてしまうよりは
いい人がいたらする、
くらい柔軟にかまえているほうが
いいんじゃないかなあ。

結婚は縁とタイミング。


桐島春子   天海祐希
田中千春   菅野美穂
工藤純平   玉木宏






2012.10.12 Friday 09:49 | comments(2) | trackbacks(8) | 
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みのむし (2012/10/17 6:33 PM)
本当にそうですよねぇ。
そういうところをこのドラマで出していってくれるといいけど、今のところ悲壮感が漂っててるなぁ。って
思いました。
この先の展開は明るくしてほしいですねぇ。
honey (2012/10/17 6:59 PM)
みのむしさん、こんにちはー。

結婚するなら早いうち、
子どもを産むならはやいうち、
っていうかんじで・・あれを同年代の方が
みたらあせりそうですよね。









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