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悪夢ちゃん 第2話「チー夢」

第2話「チー夢」



腹黒教師・武戸井彩未(北川景子)の下に
古藤万之介(小日向文世)から、孫の結衣子(木村真那月)が
また悪夢を見たとの連絡が。“同級生の冬馬(原田一輝)が
巨大ヘビと格闘する"という恐ろしい夢から、“父子不和"の謎を
感じ取った彩未は、琴葉(優香)を巧みに操り、中学生の義姉
・輝美(日向ななみ)の存在を知る。そんな時、彩未の前に志岐貴

(GACKT)が現れ「あなたの事が…好きになったようだ…」
と告白され…。



彩未の夢からスタート。

お姫様の彩未がお菓子の家にいき
さっそくたべているのをみている志岐と山里。

「 随分とまたメルヘンチックな夢ですね。」

「意識の抑圧が緩和され 精神年齢が下がってるんだ。」

「まるで 飢えた子供のようです。

 これが何か未来を予知してるんでしょうか?」

「いや…。

 これ 昼間のダイエットのストレスだ。

 とんだ見込み違いか…。」

そしたら志岐そっくりの王子様出現。

「ふぅ…。」

「ん? 俺か?」

「早速 夢に ご登場ですか。

 ハハハ モテますねぇ。」

「やっと また会えたわね。」

「僕は いつでも君の近くにいるよ。」

「そうよ あなたは私の脳が

つくり出しているにすぎないんだもの。

 それなのになぜ そこから出たがるの!?」

「そこから?僕が どこに出たって?」

「現実によ。」

「変な会話ですね。」

「あなただけじゃ ない夢獣はどこ? 夢獣〜!」

ユメノケも登場。

「ユメ〜?ユ〜メ〜。」

「これは…。」

「夢獣 あなた一体 何なの!?」

「ユメ?」

「何とか言いなさいよ!

 あの子の夢では喋ってたじゃないの!」

「まぁ 落ち着いて。

 あまり夢と現実をごちゃ混ぜにしたら

 見ている人も混乱するよ。」

「見ている人って誰よ?」

「そんなことより 僕が嫌なことを

 全部 忘れさせてあげる。」

王子が彩未をお姫様だっこすると
白い翼がはえました。

「うん!」

「そんなことでごまかされないんだから!」

「いいから いいから 僕に任せて。さぁ。」

空似舞い上がりました。

「あ〜!あ〜!!

やめろ〜!

 勝手に ひとの夢を見るな!」

と叫んでおきる彩未。

「おはよう。」

「おはようございま〜す。」

「勝手に何をしているんですか?」

「今のは 約3時間前にあなたが見ていた夢だ。」

「分かってるわよ!夢札を引いたんでしょ?

  誰の許可を得て ひとのを見てるんですか!」

「あなたこそ。」

「えっ?」

「僕は いつから あなたの夢に見られていたんですか?」

「えっ それは…。」

「僕は あなたが 予知夢を見られる人間ではないかと

 調べさせてもらったんです。」

「私が? 予知夢を?」

「それで古藤教授は あなたに近づいたのではないかと

 そう思ったんです。」

「フッ まさか 違うわよ。」

「ええ 違いました。

 あなたが見ているのは 明晰夢だ。」

「明晰夢?」

「そう 夢の中で 自分が今夢を見ていると

 完璧に自覚している夢。

 夢で願望を満たすように 

 夢の中身を操ることのできる人間。

 それが あなただ。」

「そうよ。

 私は 自分が見たい夢を見る方法を手に入れました。」

「そこに僕は登場していた。」

「誤解しないでよ。

 私は 現実の中では決して 夢は見ない。

 夢は 夢の中だけで処理して生きています。

  それを覗く権利は 誰にもない!」

「科学の進歩は…。

 人類の権利ですよ。」

「夢を現実に巻き込んで何が面白いの?

 私は こんな研究は認めない。

  こんなものは人類の夢じゃ ない悪夢だ!」

そして結衣子の悲鳴。

「キャ〜!!」

「人間の意識は 氷山の一角

 その魂には無限の無意識が広がっている。

 そこには全ての感情 全ての行動

 全ての時間さえも眠っている。

 その少女の無意識は

 他人の無意識と繋がることができた。

 そして 少女が眠る時その魂が目覚め

 他人の不吉な未来が悪夢となって現れるのである。」

職員室で電話の応対をする彩未。
相手は結衣子の祖父。

「やめてよ もう!ここは学校ですよ。」

「だから かけてるんだ。今朝方も孫は 悪夢を見たらしい。

 その内容は 夢札をまだ見てないので分からないが。」

「そういう話を学校に持ち込まれても困るんです。」

「そう言われても困る。

 孫は あなたがいるから安心して 学校に通っているんだ。」

「私に どうしろと言うんですか!」

「だから 悪夢が現実にならないように

 孫の話を よく聞いて見守ってほしい。

  夢札が見たければいつでも…。」

「だからもう そういうものは見たくないんです 失礼します!」

電話をガチャっときる彩未。

「彩未先生! いつになくおかんむりですね〜。」

「また保護者との もめ事ですか?」

「いえ そうじゃないんです。

 あの… 知り合いのおじいさんが 

 見合いをしろってしつこく勧めるものですから。」

「それは不届き者だ そのおじいさんは う〜ん。」

「見たくないって写真のこと?」

「えっ? あぁ そうです。

 写真だけでも 見ろ見ろ って しつこくって。」

「武戸井先生は結婚する気はないんですか?

 ハッ こんなこと聞いたらセクハラになっちゃいますかね?」

「構わないだろう 話の流れだから。

 どうなんですか? 武戸井先生恋人とかっているんですか?

 もし できちゃった婚になるなら

 PTAに気づかれないうちに してもらわないと

 困りますよ。」

「大丈夫です そんな人も 

そんな心配も全くありませんから。」

「あら? 結婚しない主義?」

「はい。

 教師の道に 一生をささげる所存です。」

「いや ちょちょ… そこまで夢 捨てることないでしょ!」

「僕はね 夢を捨ててませんよ!」

「麦山先生には全く関係ないと思いま〜す。」

『バ〜カ  結婚なんてものは

 ただの甘えにすぎない。

 人の最大の欠点は

 人を信じるという甘えにこそある。

 これで少しは自分が楽になれるという甘えが

 人を信じることの正体だ。

 そして 必ず裏切られる。』

「武戸井先生ちょっと よろしいですか?」

「はい 校長先生。」

「今 古藤さんのおじい様からお電話があって

 古藤さんが また不登校になりかけてるので

 学校でも注意して見守ってくださいとのことです。

 お願いしますね。よろしいですね?」

「 はい。あ 痛っ。」

『あのジジイ どこまで ひとに甘える気だ。』

教室で結衣子を囲む女子数人。

「ねぇ もしかして古藤さんって前の学校で いじめられてた?」

「どうして?」

「だって 転校して来てから 

 ずっと私達のこと怖がってるみたいなんだもん。

  大丈夫 誰もいじめたりしないよ このクラスでは。」

「そうだよ 綾乃ちゃんと仲良くしとけば間違いないよ。

 ねぇ 綾乃ちゃん。」

「萌ちゃん 「しとけば」ってひどくない?

  お金持ちと 嫌々付き合う

 小ずるい庶民のような言い方に聞こえるけど。」

「そういう意味じゃないですよ。」

「休み時間に一緒に話そう。古藤さんの話を聞かせてよ〜。」

「困ったことがあれば何でも言えばいいじゃん。」

「ねぇ どうして私達の顔を見ないの?

 私の言うことが信じられない?」

そばできいていた美羽がかばいにきました。

「責めないであげて!」

「責めてなんかいないでしょ!

 人聞き悪い!」

「ごめんなさい。」

「結衣子ちゃんには お母さんも お父さんもいなくて

 いつも心細いだけなのよ。」

「何よ 美羽ちゃんだけ。もう友達になってたの?」

「抜け駆け。」

「それは…。」

男子も集まってきました。

「何だ? お前ら あっ いじめ〜!」

「いじめだ いじめ 陰湿な女子のいじめだ〜。」

「いじめ! いじめ!」

「いじめ! いじめ!」

男子のひとりと目線があって
おびえる結衣子。

「黙れ ガキども!」

「ガキは お前だろ。」

「古藤さんは どうなの?私と友達になりたくないの?

 ちゃんと目を見て答えなさいよ!」

「あっ…。」

眼球がふるえていました。

「キャ〜!」

「どうかしましたか?」

「彩未先生 古藤さんが目を回しています。」

「えっ?」

教室からでていく結衣子。

また彩未のことをかいてあるブログを
みている琴葉のいる保健室に
結衣子がとびこんできました。

「ちょっと どうしたの?

 結衣子ちゃん 何かあったの?

 サイコ先生に何かされた?」

そこをとんとんと肩をつつかれました。

「イヤ!!」

と彩未をみてとびのく琴葉。

「私はサイコじゃなくって「あ や み」。

万が一 その呼び名が定着するようなことになれば

 責任 とってもらうわよ。」

「二度と そんな呼び方はしません。」

「悪いけどこの子と2人にしてくれる?」

「はい どうぞ ごゆっくり。」

「悪夢ちゃんさぁまた悪夢を見たんだって?

 悪いけど 学校に悪夢を持ち込まないでくれる?

 私 もう そういうのにかかわり合いたくないのよ。」

「生徒がどうなってもいいの?」

「私を脅すのか?」

「先生を 信じてるのに…。」

「簡単に信じるな。

 ひとを信じるから ひとが怖くなるんだよ。

 この世は初めから悪夢だと思えば

 怖くもないでしょ。」


保健室の外できいている琴葉。

「悪夢って 何の話だ?」

「あなたね もっと自分を出してごらんなさいよ。

 そうすりゃ 何?ひとの無意識とか

 余計なものを感じなくて済むわよ。

 こっちから お断りしてやるの。

 悪夢なんか見るもんかよって

 もっと自分を出せ。」


「言葉が うまく出て来ない。」

「だったら手を出せ。
 
 とにかく 自分をぶつけるのよ!」


「暴力を諭してる?」

「それがきっといい悪夢払いになるわよ。」

「もう遅い!」

「だから 私に ぶつけるなって。」

また目がまわっていました。

「その目で見ないでよ もう…。」

廊下を歩く結衣子。
後ろから黒い煙のような蛇みたいなのが
おいかけてきて逃げました。

トイレに逃げ込みドアをあけるとそこは
山の中。

池でカモをつかまえているクラスメイトの冬馬。

「何してるの?」

「カモを捕まえたんだよ。」

「捕まえて どうするの?」

「お父さんにあげるんだよ。」

さっきの蛇が大蛇になり冬馬のそばへ。
大蛇にカモをたべさせたあと
大蛇を倒す冬馬。
その中からでてきたのは
セーラー服の女子中学生。
その子が結衣子のほうをみました。

「キャ〜!!」

夢でした。

「大丈夫 大丈夫 これは夢だよ。」

彩未も結局みにきてくれたようです。

「よく分からないけどあの蛇が父親?

 うちのクラスの中原冬馬が

 自分の父親を殺すとでもいうの?」

「間違いなく そうなるだろう。」

「また いいかげんなこと言って。」

「いや 夢だから言ってはいない 見たままだ。」

「ただの蛇を殺す夢かもしれないじゃない。」

「だからこそ 間違いのない夢判断が必要なんだ。

 もし この蛇が本当に父親で

 この夢が 父親殺しの予知夢だったら どうする?」

「だから 何で私が そんな判断しなくちゃならないのよ。」

「君の生徒だろ?」

「家族のことまでは知らないわよ。

 教師の仕事は 学校にいる生徒に

 教養を与えることでしょ。」

「羊に草を食わせるようにか?

 羊飼いになるのが君の理想の教師か?」

「その通りよ。生徒だっていつまでも教師のことを

 覚えてるわけじゃ ない。

 卒業したら キレイさっぱり

 忘れられるほうがいいでしょ?

 それ以上のことを望むのは 

お互いに甘えよ。」


「まぁ いい。

 何もしなければ どのような形にしろ

 孫の悪夢は現実になる。

 それはもう君も十分に分かっているはずだ。

 それでもよければほうっておけばいい。

  それで孫が不登校になっても気にしないでくれ。」

「あなたは新手のモンスターペアレントか。」

冬馬の家庭。

「あなたは このまま ここにいていいのよ。」と母。

「いいって いいって。

 私がいたら あの父親まで また ここに帰って来ちゃうよ。

 せっかく離婚したのに それじゃ意味ないよ。」

「だけど…!」

「大丈夫。

 私は あの人に慣れてるから。」

「お父さんと2人で住むの?」

「冬馬 もう「お父さん」って呼ばなくていいんだよ。

 悪かったね 元気でね。

 短い間だったけど 一緒に暮らせて私は楽しかったよ。

 お世話になりました。

 じゃあ…。」

「輝ちゃん!」

ひとりで家をでていく姉。

帰宅した彩未。
家の前に志岐がいました。

「ハッ。何をしてるの?」

「おかえりなさい。

随分 遅かったんですね。」

「何かご用ですか?」

「お腹 すいてませんか?

  こないだのお詫びに

 何か作ってさしあげようと お待ちしてたんです。」

「何にも食べたくありません。

 帰ってください。」

「食事を楽しむのは夢の中だけですか?

 ひとと交わるのも。」

「あなたの目的は何なの?」

「中に入れてもらえませんか?ゆっくり話しましょう。」

「ダメ。」

「あなたが明晰夢の中で僕と出会ったのは

 何かの運命かもしれない。」

「ただの偶然よ!」

「あなたが古藤教授や 結衣子ちゃんと出会ったのも

 ただの偶然ですか?

 信じてください 僕は ただあなたの力になりたいだけ。

 あなたのこともっと知りたいんです。」

「どうして?」

「あなたのことが…好きになったようだ。」

「 帰って もう二度と来ないで。」

中にはいって鍵をかける彩未。

結衣子が歩いている後ろを歩く冬馬。
車がきたのでよけようとして
結衣子にぶつかりころばせてしまいました。

「あっ ごめん。」

また目が・・。

「あっ 大丈夫か?」

職員室でまた電話にでている彩未。

「大丈夫です ご安心を…。

 分かりました。は〜い 失礼いたします。」

「彩未先生 どうかしました?」

「あぁ うちのクラスの中原冬馬が

 今日から 神田冬馬になると 母親から知らせがありました。」

「親の離婚ですか。」

「そうですね。」

「中原さん…結局 2年も持たなかったか…。」

「あれ? 貝原先生 中原冬馬の親を知っているんですか?」

「その子には連れ子の姉がいたでしょ。

 中原輝美 私 その子の担任だったのよ。

 今は 中学2年生だけど この学校を卒業する間際に

 父親が再婚してね 

 やっと その子も幸せになれると思ったんだけど…。

 やっぱ ダメだったか…。

 まぁ はっきり言ってろくでもない父親なの。

 自称 ミュージシャンで酔うと暴れる酒乱なのよ。

 そうでしたか…。」

「でも よくありますよね。

 そういう ろくでもない父親に

 引っかかる女は絶えないというか。

 何で こんなオヤジが 何回も結婚できるわけっていう

 保護者 たまに いますよね。

 あれ 何ででしょうかね?彩未先生。」

「えっ? さぁ…。」

「麦山先生 論点が 自分寄りにズレてますよ。」

「いや こらこらこら!

  お前は もう 授業に行け授業に…。」

保健室にいった冬馬と結衣子。

「偉いのね 君。逃げずに保健室へ連れて来るなんて

 男らしいじゃない。」

「古藤さんが 目を回してたから すごく痛いのかと思って…。」

「目が回っちゃったの?

 頭も打った?」

首をふりました。

「じゃあ どうしてかな?」

「怖かったから…。」

「怖い?

 あぁ そういうこと。

 君 わざと押した?」

「えっ? わざとじゃありません。」

「いいのよ。今は子供だから

 気になる子に わざとケガをさせちゃうなんていうのは

 異常でも何でもない。

 だけど 大人になったら 先生の言葉 よ〜く思い出して。

 それで もし一緒に家まで送ったりしたら

 それは 立派なストーカーよ!!」

結衣子がスリッパで琴葉をたたきました。

「い… 痛っ!

 何するの?」

「 ごめんなさい そうじゃないから。」

「もう 口で言ってよ。」

「自分をぶつけてみました。」

彩未のアドバイスをきいて手をだしたかw

「何なの?

 2人とも彩未先生のクラスの子よね?

 やっぱり…。

 どんな教育されてるの?あのサイコ先生に!」

後ろに彩未がいました。

「イヤ〜!」

「『私の先生はサイコパス』ってブログ

 書いているのはあなたじゃないわよね?

 2人とも ここにいたの?さぁ 教室に行きましょう。」

出ていく前に振り向いて琴葉をにらんでいきました。

「怖いって こういうことよね…。」

よっぱらってねている輝美の父。
部屋には仲良し親子だったころの写真。

輝美が部屋から出てくるのをつけていく冬馬。

スナックうわばみで中学生なのにバイト中の輝美。
中にはいる冬馬。

「いらっしゃいませ〜。」

「いらっしゃい!」

「冬馬。」

「輝ちゃん!」

「何? 輝ちゃんの弟?」

「こんなとこで何してんだよ!」

「ちょっと すみません。」

冬馬をそとにつれだす輝美。

「よく分かったね。

 だけど もう来ちゃダメだよ。

 年がバレたら お店の人に迷惑をかけるんだからね。」

「お酒を飲む店で働いてるの?」

「はぁ… そうだよ。」

「どうして?」

「しょうがないの。

 あの店にはお父さんの借金があるし

 私だって お金が欲しいからね。」

「いくら欲しいの?」

「とりあえず 3万円ぐらい。

 バカ あんたは余計なこと考えなくていいの。

 もう 他人なんだからね。

 いい?もう ここに来ちゃダメだよ。」

彩未の部屋の前にはまた志岐。

「『もう来ないで』って言ったでしょ。」

「中がダメなら外で食事しませんか?

  ダイエット中なら一緒に走りませんか?

 それとも 夢の中へ行きますか?」

公園でブランコに乗る志岐。

「一緒に乗りませんか?

 夢の中より風を感じて気持いいですよ。」

「はぁ… 早く話して。

 あなたの知りたいことは 何?

 私のことじゃないでしょ?

 色恋にしつこいタイプとは思えないし…。」

「信じてもらえませんか?僕の気持…。

 だったら もう一つの心を正直に話します。

 僕は 古藤結衣子の夢に興味があります。

 彼女は…。

 予知夢を見られるんじゃないですか?

 古藤教授はそれを 僕にも隠しています。

 なのに あなたには打ち明けた。

 違いますか?

 だとしたら…あなたは

 何かに利用されてるんじゃないですか?

 それなら一人で背負い込む必要はない。

  僕とチームを組みませんか?

 あなたを助けたい。

 あなたの力になりたいんです。」

「どうして?」

「夢は 夢の中で見るだけなんて 寂しいこと言わないで…。

 現実にも まだ信じる価値はありますよ。」

「私は…子供の頃に施設に入って

 何不自由なく暮らして来ました。

 それは 誰の助けも必要としなかったからです。

 私が現実とかかわるのは

 あくまで私を支える仕事のためです。

 甘えた関係は必要ありません。

 失礼します。」


「もう 遅いですよ。

 僕は もうあなたの味方になりましたから。

 それ 忘れないでください。」

翌日。

「先生 大変です!」

「泥棒です! 泥棒が出ました!」

と女子が職員室にはいってきました。

「泥棒?」

「泥棒!?」

「小泉さん 何を盗まれたの?」

「お財布です。」

「お財布?

 お金を学校に持って来ちゃいけないんじゃなかった?」

「先生 ごめんなさい。」

「いくら入っていたんです?」

「500円ぐらい。」

『このガキ そんな はした金で大騒ぎすんじゃねえ。』

「でも お財布は 『プラガモ』で

 3万円はするものなんです。」

「『プラガモ』?」

夢にてきたカモを思い出す彩未。
目がまわる結衣子。
うつむいている冬馬。

「古藤さんじゃないの?」

「えっ? どうして そう思うの?」

「古藤さんは私達のこと嫌っているから。」

「そうよ! 古藤さんお父さんと お母さんもいないし

 きっと お金に困ってるはずです。」

「そういう短絡的な考え方は 冤罪を生む要因になります。」

「でも…。」

「もういいです古藤さん 先生と一緒に来なさい。」

「先生! 古藤さんはそんな子じゃありません。」と美羽。

「とりあえず話を聞くだけです。さぁ。」

と結衣子をつれだす彩未。

「どうすんのよ!

泉からカモが出て来ちゃったわよ?」


「次は 蛇ですね。」

「はぁ…。」

「先生!」

「中原くん…じゃなくて神田くん。」

「先生 古藤さんじゃありません。

 ごめんなさい 僕です。」

彩未は校長室で報告。

「それで?

 そんな素直な子が どうして財布を盗んだりしたのか

 その原因は分かりましたか?」

「いえ それは まだ…。」

「心のケアを 十分にしなければなりませんね。

 今度は もっと大きな事件になりかねませんよ。」

「あの… それは 命令でしょうか?期待でしょうか?」

「もちろん両方よ。

 明日から土日だし思いっ切り動けるわね。」

「えっ…。」

「ブログの問題もまだ片づいていないのに 

 あなたも大変ねぇ。」

またブログチェックしている琴葉。
そこにやってきた彩未。

「なんですか?」

琴葉にちかづいてにっこり笑う彩未が怖い。

冬馬の母をたずねる琴葉。

「冬馬が 人様の財布を!?」

「おかあさん 落ち着いて。

 これは 心の問題だと思うんです。

 冬馬くんの心を知らなければ何も解決しません。

 それで 養護教諭の私が担任に代わって来たんです。

 私は スクールカウンセラーのようなこともしてますので

 ご安心ください。

 資格はないけどやる気は ありますので

 どこかの教師とは正反対です。」

「はぁ。」

「あの子は きっと 

 輝ちゃんのためにそんなことしたんだわ。」

「輝ちゃん」?

聞いた話を彩未に報告する琴葉。

「その輝ちゃんというのが

 お酒に溺れているお父さんのために

 けなげにも 夜の蝶として働いてるらしいです。」

「神田冬馬は なぜ彼女のために?

 もう他人じゃない?」

「うわっ 冷たい!」

「え〜?」

「これは典型的な共依存ですよ。」

「共依存?」

「その 輝ちゃんですよ。

 父親から どんなにひどい目に遭わされても

  父親には自分がいないとダメなんだ」と

 思い込んでしまい 離れることができないんです。」

琴葉と母の会話。

「お酒さえ飲まなければ 優しい人なんですよ。

 輝ちゃんは そういう父親を信じてるんです。」

「ミュージシャンなんですよね?」

「ミュージシャンといっても お酒を飲むために

 ギターを質屋に売るような人ですから。

 酔うと 冬馬にも手を上げるようになって…。

 私は もう我慢の限界だったんです。」

葉月と彩未。

「輝ちゃんだけが限界を知らないんです。

 父親を信じることで一体感を持ち

 そうやって 親の愛情にしがみついてるわけですから。

「そして 神田冬馬は その 連れ子の姉に

 しがみついているわけね。

 なるほど〜。」

「少しは 助けになりました?」

「はっ? 助けじゃないでしょ?あなたの仕事でしょ。
 
 それじゃあ お疲れさま。」

廊下にでるとユメノケがみえました。

「ユメ?ユメ〜。」

「夢獣?」

「ユメ? ユメ〜。 ユ〜メ〜。」

導かれて教室にはいると冬馬がいました。

「神田くん!」

財布を差し出す冬馬。

「プラガモ?」

「先生 ごめんなさい。」

「分かった これは夢なのね。

 いいわ あなたの好きな所へ

 私を連れて行きなさい。」

冬馬をおうと繁華街。

「神田くん?」

カモをおっていくと
お店の前でカモをだく輝美。

「あなたは 誰?」

「先生!」

足元には蛇。

そして恐い顔をした冬馬のそばにいる蛇に
かみつかれました。

「キャ〜!」

目をさます彩未。

「ハァ ハァ…これも夢の映像を見たせいか。

  私の明晰夢にまで 悪夢ちゃんが侵食して来た。

 悪夢だ〜!」

野球の練習をしている冬馬たちを
横目でみる彩未。

冬馬の回想。
いちゃいちゃして仲良さそうにしている父と母をみて
おもしろくなさそうな冬馬。
グローブをもっているのをみて声をかける姉。

「野球やってるんだ。

 新しい家族なんて

 思わなくていいからね。

 おねえちゃんなんて

 思わなくていいよ。

 同じチームになったと思えば

 いいじゃん ねっ?」


卒業アルバムで輝美をチェック。

「あなたは 誰?」と言っていた夢。

「私の夢と同じ顔…。

 何で 私に ここまで見えたんだろう?」

野球の練習がおわりました。

「お疲れさまでした・・。」

「ありがとうございました。」

「監督!

 監督はお酒が飲めないんですよね?」

「うん そうだよ。」

「どうしたら お酒が飲めなくなりますか?」

「そうだなぁ 俺みたいに

 お酒が まずいと思えばいいんだろうけどな。

 好きな人には難しいよな。」

あの店にやってきた彩未。

「ここだ 夢と同じだ。

 『うわばみ』?

 大蛇のことか!

 『蛇」』発見だ!」


中に入る彩未。

「ごめんください。」

「店まだよ セールスなら お断り。」

「あの こちらに 中原輝美さんはいらっしゃいますか?」

「おたくは?」

「私は 明恵小学校で教師をしている 武戸井といいます。」

「小学校? あの子の先生だったの?」

「いえ。私は弟のほうの担任なんです。」

「それで? その子がいたら何なの?」

「ここで働かせるのはやめてもらえませんか?」

「何で?」

「『何で?』って…。

 中学生を働かせるのは法に触れますから。

  今なら警察に通報はしません。」

「あの子が何かした?

 あなたや弟に迷惑かけたの?」

「はい かけました。

 弟は その子のためにお金を盗みました。

 ここで働いているせいじゃありませんか?」

「それで どうなるの?」

「『それで』?」

「あの子をここから ほっぽり出してどうするのよ!

 施設にでも送るの!?

 それでも あの子は あの父親を見捨てないわよ。

 施設を抜け出して 今度は体を張って

 稼ぐしかなくなるわね。

 その意味 分かる?

 私はね そうならないように ここで保護してるの!」

「甘えてるだけでしょ!その気持につけ込んで!」

「はっ?」

「その子もそうよ!

 父親に甘えてるだけでしょ!

 それを断ち切らなければ 

 その子はホントに生きてるとはいえない!

 親に恵まれなかった子供はね

 自分で生きて行くしかないのよ!

 ひとに幸せを求めたら

 自分が傷つくだけなの!

 そういう自分を

 自分で助けて行くしかないのよ!

 大人だったら

 大人らしくそこに導いてやれよ!」


「見かけによらず 言うじゃない先生。

 分かった。明日まで待ってよ あの子と話すから。」

「すみません。よろしくお願いします。」

店からでていく彩未。

「何で あんなこと言ったんだろ。

  子供みたいに。」

そして輝美にばったり。

「中原輝美さんね?」

「違います。」

「久しぶりにあんな目で睨む子 見た。

まるで メドューサみたいな目で。

 ん?

『うわばみ』?

 分かった!」

結衣子の家にいきました。

「この悪夢の元にあるのは

 ヤマタノオロチだったのよ。」

「『ヤマタノオロチ』?」

「そういうことは考えられない?」

「人類の夢と神話には共通の源がある。

 それを普遍的無意識とも呼ぶ。」

「なら 神田冬馬の無意識から予知した夢には

 日本の神話

 ヤマタノオロチと共通の意味が隠されていたのよ。」

「それは どういう意味?」

「太陽の女神 アマテラスの弟スサノヲが

 いけにえの娘を助けるために

 頭が8つある大蛇を殺すという意味。」

「どうやって殺す?」

「大蛇にまず お酒を飲ませ それから 剣で斬りつけるの。」

「お酒?」

「どうやって それを防ぐ?」

「それは スサノヲの行動を見張るしかないでしょ。」

「え〜。」

結衣子いやそう。

「あなたの悪夢よ少しは働きなさい。」

野球の練習をする男子をのぞきみする結衣子。

「何だよ あれ 気持悪いな ほら。」

「あいつ 転校生の古藤だよな。

 お前 聞いて来いよあそこで何やってるのかって。

 早く!」

「俺?」

「そうそう 早く!」

「何でだよ。

古藤 お前 そこで何やってんだよ。」

「と… 冬馬くんは?」

「冬馬? あいつは今日来てないよ。

 えっ? もしかして お前あいつのことが好きなの?

  うわっ。」

父のところにいった冬馬。

「冬馬か?

 久しぶりだな 冬馬かあちゃん 元気か?」

「うん。」

「お〜 酒じゃねえかよ。お前 買って来てくれたの?」

「うん。」

「輝美に頼まれたか?

 ありがてぇな ちょうど切れてたんだよ。」

酒を飲んだ父はせきこみました。

「何だ! これ。」

「あの… まずい?」

「おめぇ 何入れた!?これに。」

「何も…。」

「何を入れたかっつってんだよお前。

  殺す気か! 俺を。」

「薬だよ。」

「はぁ?誰に頼まれた?
 
 保険でもかけたか 俺に。

 殺すぞ お前ら。」

「漢方薬だよ。」

「この バカ!」

冬馬を蹴って横になる父を
バットで殴る冬馬。
それをとめる彩未。
結衣子もいました。

「うっ!」

「やめなさい 神田くん!

 こんなことしても あなたは幸せになんかなれない。

 いくら暴力でおねえさんを助けたって

 あなたも おねえさんも幸せになれないのよ。

 それはね おねえちゃんに甘えてるだけなの!」

「幸せとかって関係ないよ!」

「えっ?」

「チームだからだよ!

 同じチームだから

 助けるのは当たり前なんだよ!

 輝ちゃんとは同じチームなんだよ!


 先生 後ろ!」

「えっ?」

彩未が首をしめられました。
あの蛇と同じ。

そこにギターケースをもってきた
輝美が父から助けてくれました。

「何やってんだ! お前いいかげんにしろよ!」

「輝美。」

「このクズが!

  これ売ったら終わりだろ!

  ほら3万円で買い戻してやったのよ!

 それを持って どこにでも行け!行っちまえ!」


スナックのママもいました。

「文市ちゃん 2年だけ待ってやるよ。

 あんたが酒やめて迎えに来るまで

 私は この子を自分の娘として 預かるからね。

 正式に養子にするのは 2年待ってやるよ。

 いい?」

「冬馬 ごめんね。

 家族は解散しても やっぱり あんたは弟だ。」

「お姉ちゃん。」

「先生のおかげで

 みんな 救われたね。」


とママから言われて複雑な顔の彩未。

そしてすなっくうわばみに飲みにきました。

「あの子はね 先生

 甘えてるんじゃなかったんだよ。

 自分と闘いながら父親に夢を見てたのさ。」

そこへはいってきた父。

「ちょ… ちょっと!何しに来たんだよ!」

父がギターをひき歌を歌い始めました。

「 死んでもなりたくなかったヤツに

  生きたまま近づいちまってた

  大切な天使の

  お前の羽さえ もぎ取ってしまったな

  もしも まだ間に合うなら

  間に合っていいなら

   一度だけ信じてくれないか

  もう一度お前を抱きしめられる

  お前を守れる

  俺に ならせてくれないか」



みんなの言葉を思い出しながら歩く彩未。

「夢は夢の中で見るだけ」なんて寂しいこと言わないで…

 現実にも まだ信じる価値はありますよ。」

「チームだからだよ!

 同じチームだから助けるのは当たり前なんだよ!

 輝ちゃんとは同じチームなんだよ!」

「あなたを助けたい」

「僕とチームを組みませんか?」

「先生のおかげで みんな 救われたね」


自宅前にはまた志岐がいました。

「おかえり。」

「チームとしてなら… 入って。」

はじめて中にいれてあげる彩未。




う〜ん、2話目もおもしろい!
チー夢(ちーゆめ)ってなんだろうと
思っていたらチームね。

夢の部分のCGはリアルで恐ろしく
こわいの苦手な私などは目をそむける
くらいなのですが、でてきたモチーフは
前回の赤いワニ=赤いワニ皮のハンドバッグと同様
今回はカモ=プラガモでそれか!と
思わず笑ってしまうものでした。

人には極力かかわりたくなく
人を信じてもいない彩未が
施設育ちで親にたよらず
自分自身を信じてしっかりやってきたのが
よくわかるけどやっぱりどこか不完全。
強制的に結衣子の夢に巻き込まれることで
人とかかわらざるを得ない状況になって
ちょっとずつ彩未にも変化がおきていくような
気がします。

琴葉もすっかりおびえながらも
うまくつかわれているし。
琴葉にだけみせる彩未の恐ろし気な
表情とか、ほんとうまい。

あのブログはほんとに誰が書いてるんだろう。




武戸井彩未 北川景子
志岐 貴 GACKT
平島琴葉 優香
古藤結衣子 木村真那月

甘澤龍子    キムラ緑子
中込真也     阿南健治
貝原聡子    濱田マリ
麦山勇市 岡田圭右
稲本克行    川村陽介
古藤万之介 小日向文世
山崎峰樹    和田正人






2012.10.21 Sunday 16:03 | comments(0) | trackbacks(6) | 
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