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レジデント〜5人の研修医 第7話「家族だから…二人で作る明日」

第7話「家族だから…二人で作る明日」



しずく(仲里依紗)は疎遠になっていた双子の弟、
皆人(千葉雄大)と偶然出会う。
しっかり者の姉しずくにコンプレックスを抱えて来た
皆人は両親に無断で大学の医学部を辞めていた。
初めて皆人の気持ちを知り、戸惑うしずく。
一方、救急センターには新村絵里子(松田沙紀)が
腹痛で搬送されてくる。絵里子の妊娠が発覚し、
妹汐里(黒川芽以)との姉妹の確執が露わになる。
そんな姉妹の様子に、しずくは自分たちを重ねてしまう…




先生たちと居酒屋で飲んでいる研修医たち。
香澄先生の豪快な飲みっぷりをみて
働く女性がおっさん化するのはホントだから
気をつけなきゃと話すしずくと陽菜子。

紗知もけっこう飲む!
ハイボールをダブルで。

矢沢はつきあい飲みとか嫌いなんでと
先生たちと離れた席でナースとにこやかに会話。
それをみて紗知はまたおかわり。

そこへ注文をききにきた店員は皆人。しずくの弟。
しずくが声をかけたらいってしまい
みんなは元カレと勘違い。

研修医たちとの懇親会に参加できず
前田先生と残っている当直の田淵先生が暗い・・。

お疲れ様です、と送られてきたメールには
みんなが楽しそうに飲んでる姿が・・w

急患きたら全部うけてあいつら呼び戻してやる
という田淵先生。

店の外に皆人をつれだしたしずく。

「大学辞めたんだって?お父さんにきいたよ。」

「お前に関係ないだろ。」

お父さんたちも心配してるというと
親父が心配してるのは後継ぎのことだけ、
という皆人。

「俺 言ってやったの。

 姉貴なんだから

 しずくが継げばいいだろって。」

皆人は店長によびもどされました。

その会話をきいていた矢沢。
煙草を吸いに外にでてきたらしい。

「親父さんの次は弟とケンカ?」

「めんどくさい家族ですいませんね〜。」

「だったら 捨てりゃいいじゃん

 そんなもん。

 自分の人生だろ。

 面倒なもんは どんどん

 斬り捨ててきゃいいんだよ。」


他のメンバーも店からでてきました。
急患がきたのでみんな病院に逆戻り。
次から次へと患者が・・・。
ほんとに全部受けたな、患者!

外来には腹痛の子がきていて
紗知と矢沢がいきました。

おなかが痛いといっていきなりはいたそうですが
母親は化粧もきつく派手な服装。
夕飯はカップラーメン。
矢沢はくわしく検査すると母親を部屋から出し
子どもの背中をみるとあざだらけ。

田淵先生をよんで母親にあざのことを
ききますが、知らないとしらばっくれ
これから仕事だからといってしまいました。
子どもは一晩入院。

虐待児の話をする研修医。

「 ねえねえ 虐待された子が来たってほんと?」

「まだ はっきり そうと決まったわけじゃないけど」

「絶対 その親がやったに決まってる。

 だって 子供置いて帰ったちゃったんでしょ?」

「仕事があるからって」

「母親なのに 仕事と息子どっちが大事なんだよ」

「あッ お坊ちゃん

 今の発言 全国のお母さん 一気に敵に回したよ

 生活のために働かなきゃいけなかったり

 キャリアを大事にするお母さんだっているんだからさ」

「でも 子供って 親に一番に思ってほしいもんじゃないの?」

「そりゃ…」

「それなのに 痛めつけられるなんて かわいそうだよ」

そこへやってきた矢沢。

「かわいそうねえ

 哀れむだけなら誰にでもできんだよ

 口先ばっかで同情したふりしてさ」

「ふりじゃないよ

 あんな ちっちゃい子が 

傷つけられてるって知ったら…」

「どうすんだお前 助けてやれんのか?」

「だから うちにも院内虐待対策委員会があるから

 一刻も早く報告して…」


「専門家に任せて おしまいってか」

「いや…」

「それが ほんとに助けになると思ってんの?
 
 なんねえよ そんなもん」

と言っていってしまう矢沢。

「あ〜あ どうしてあいつは ああなのかね」と陽菜子。

虐待が疑われている子の両親との
話の場にはいっていく矢沢。

「矢沢?」

「リョウジ…」

父親と知り合い。

女性患者の治療。

「よし 妊娠反応と腹部エコー チェック」

「はい」

「娘は 妊娠なんかしてませんよ」というつきそいの母。

「すいません それでも 万が一ということがありますので」

「万が一って嫌だわ みっともない。

 娘には おつきあいをしている方なんていないんですよ」

「いや ですけどね…」

「うちは そんな育て方をしておりませんよ

 ねえ 絵里子?」

「してます」

「えッ?」

「たぶん 妊娠してます」

「妊娠って あなた…」

「つきあってる人がいなくても 

することすれば妊娠するの。

 それぐらい分かるでしょ!」

母親がショックのあまり失神・・・。

「おいッ新村さん!」

「大丈夫ですか?」

「ストレッチャー」

「はい」

「 新村さん 大丈夫ですか?」

母と娘が並んでベッドに横になる羽目に。

「妊娠 2ヵ月ですって?

 誰の子なの?」

「そんなの 誰でもいいじゃん」

「よくないわよ

 相手の方は?

 このこと知ってるの?

  まさか… 不倫じゃないでしょうね?」

「だったら何なの?

 いまどき珍しくも何ともないよ

 訳ありのシングルマザーなんて」

と怒るのは妹。

「そういう問題じゃないのッ」

「だったら どういう問題よ!

 今日が何の日か分かってんの?

 やっと達哉君の時間取れたのよ

 それ 無駄にする気?」

 ただの立ちくらみですよね?」

「そうですけど もう少し安静にされたほうが…」

「冗談じゃないよ じゃ今度いつ みんなで会えんの?」

「汐里 なッ 俺ならいいから」

「よくない。

「お姉ちゃんのせいで

 達哉君に迷惑かけらんないもん

 お姉ちゃんっていっつも こうなの

 いっつも人の邪魔ばっかりするんだもん

 もう うんざり」

「そんなこと言わないで」

「汐里の言うとおりよ 行って」

「ほら お姉ちゃんもいいって言ってるんだから」

「大丈夫ですか?」

「ええ

後で また来るから」

と立ちあがる母。

「ほら 早く」

絵里子の顔をみる達哉。顔をそらす絵里子。

大輝の両親と先生たち。

「虐待なんて してないって」

「背中のアザは?」

「ああ あれ?この間 公園で遊ばせてたらさ

 目離した隙にブランコから落ちて

 なッ?」

「うん」

「いや 何なら あいつに直接聞いてもらってもいいよ

 本人も そう言うと思うから

  あいつさ

 これは親バカかもしんないんだけど

 すっごいね 頭いいの

 こいつの母ちゃんに似たんだな」

「そうか」

「大輝なら 将来すげえやつになるんじゃねえかなって

 俺なんかと違ってさ すっごい楽しみなんだよね」

「よかったな お前に似なくて」

「うるせえよ」

大輝の部屋にいくリョウジ。

「父ちゃん!」

と抱きついてきました。

「お前 大変だったな

 サンキューな 矢沢」

「矢沢?」

「ああ こいつ 俺のダチなんだ」

「ダチ?」

「友達。お前ぐらいん時から

 中学出るまで一緒に過ごしたことあるんだ なッ」

「ああ」

「ふ〜ん」

「すげえよな 医者になるなんてな」

「別に」

「人生変えるっつって ほんとに そうなったんだもんな

 俺も変わったぞ こいつが生まれて

 守るもんができたからな

 俺の宝物だ」

「宝物」

「おッ 宝物〜」

仲良し親子。

「ほんとに 帰しても大丈夫なんでしょうか」と紗知。

「あのアザだけじゃ決め手にならんしな

 虐待されてる子はもっと おびえてるもんだ

 自分を殴る父親にあんなに懐いたりしない」

「できた? よし帰るか」

大輝はまた抱っこされて帰ることに。

ランチを食べているしずくの向かいにすわる宮島先生。

「でっけえ おにぎりだな おい」

「えッ? いや…これが一番 手っ取り早いんです」

「ふ〜ん あッ あのお母さん帰ったんだって?」

「ああ 強引に連れて帰られました

 私 あの妹さんにすっごくムカついちゃって

  姉妹って 普通あんなんなんですかね

  お姉さんが病気で運ばれてきてるっていうのに

 こう 私が私がって

 家族だから もう少し気持ち考えてあげればいいのに

 妊娠したこと言いだせなかったお姉さんの気持ち」

「中絶したいんだそうだ

 ばれたついでに処置してくれって」

「いや でも そういうの うち…」

「産婦人科に相談するように言っといた

 だから お前は よけいなことすんなよ」

「いや でも そんなの…」

「何だよ」

「せっかく授かった 新しい命を

 そんな簡単に消してしまっていいんですか?」

「本人が そうしたいって言ってんだから 仕方ないだろ」

「先生は…

 先生は いいんですか?

 いや…

 あの 私親になったことなんかないから

 気持ちは分からないですけど

 子供って

 何よりも守りたいって思うものなんじゃないんですか?」

「そういえば お前さ」

「えッ?」

「昨日のって 元彼?」

「はあ?」

「なんか店員と もめてただろ 店出てったりして」

「いやいや 違いますよ」

「じゃあさ 今彼?」

「何言ってるんです… 違う

 私の弟です

 何なんですか

人のプライベートに顔突っ込んできて」


「そういうことだよ」

「えッ?」

「家族だったり 恋人だったり

 みんな それぞれに

 いろんな事情を抱えて生きてんだ

 お前が こうだと思ったからって

  相手が そう思うとはかぎらない

  それに第一 お前

 親の気持ちなんか 分からないだろ

 だったら 何も言うな

  何もするな」


しずくは弟にあいにいきまいsた。

「大学辞めて 何やってんのよ

 あんた 医者になりたかったんじゃないの?」

「後継ぎは一人で十分だろ」

「いや そういう問題じゃないでしょ

 お父さんはあんたに病院を継いでほしいの

 ああ あのね…

 私は なりたくて医者になってるから

 病院が どうこうとか考えてないし

 そんなの気にすることないって」

「いいよな しずくは

 そうやって 好き勝手できてさ」

「はあ?

 私のどこが好き勝手やってるっていうのよ

 あのね 私は あんたと違って

 生活費も学費も 全部自分で稼いで 医者になってんの

 誰にも甘えてないし 迷惑もかけてない」

「立派だよな

 いや…ほんと そう思うよ

 俺達 双子なのにさ

 頭のよさも 要領のよさも全部 しずくが上

 俺には いいとこなんか一つもない」

「そんなことないよ」

「そうなんだよ

 ちっちゃい頃から

 親父は いっつも俺にばっかり厳しくしてさ

  しずくにできることが 

 どうして お前にはできないんだ

 お前の努力が足りないからだって

 いっつも叱られてさ

 そう言われ続けた 俺の気持ち

 考えたことあんのかよ

 双子じゃなかったらって思ってた

 しずくが一年先に生まれてたら

 比べられることなんてなかったのにって

 とにかく

 俺 医者になる気はないから」

「ちょっと待ってよ まだ話 終わってないでしょ」

「俺は話すことなんかない」

皆人は帰ってしまいました。

病院。
また運ばれてきた大輝。

「5歳男児 アパートの外廊下に倒れていたところを

 隣人が発見し救急要請

 現着時39度2分の発熱意識レベル1の3 血圧98の63です」

「両親は?」

「外出しているみたいで まだ連絡がつきません」

からだにはまたあざが。

「院内虐待対策委員会に報告だな」

「待ってください 父親と話をさせてください

 あいつとは ガキの頃から一緒で

 つらい時期に助け合った仲です

 あいつが こんなことするはずないだけどな…

 お願いします」

とたのむ矢沢。

「とりあえず両親呼んで 話は それからだ」

「はい」

絵里子のところにきた達哉。

「帰って。妹の恋人よ

 本気で好きになるわけないじゃない」

「遊びだったってこと?」

「そうよ。分かったら 早く帰って。」

しずくがやってきてきまずい。

「じゃあ お大事に」と帰る達哉。

「お加減 いかがですか?」

「今の 聞こえてました?

 ひどい姉でしょ

 こんなつもりなかったんだけど

 この子は産まないつもりです

 最低ですよね 私」

「仲 悪いんですか? 妹さんと」

「いいとか悪いとか そうやって

 ひと言で言える関係なら

 まだ マシだったかも

 妹はね

 何でも自分の思いどおりになると思ってるの

 生まれたときから体が弱くて

 両親は あの子にかかりっきりの 甘やかし放題

  姉の私は 我慢ばっかり強いられた

 妹が うらやましかった

 いつも心配されてて

 愛されてて

 あの子に向けられる愛情を

 少しでも自分に向けさせられたらって それで…

 達哉に近づいた

 その結果が これ

  罰が当たったのね

 家族だから分かり合えるなんて 嘘

  私と妹の間には

  どうやったって埋められない溝があるの」

自分と弟と同じ・・。

大輝のところにいった矢沢。

「あッ 矢沢…」

「俺のこと覚えてたのか」

「うん 父ちゃんが言ってた

 矢沢は すごいって」

「よし もう大丈夫だ」

「 父ちゃんは?」

「なあ 教えてくれないかな

 ここ どうして こうなった?

 大丈夫だ 誰も怒ったりしないから

 ほんとのこと教えてくれないか?

 誰かに叩かれたんじゃないのか?

 父ちゃんか母ちゃんにやられたんじゃないのか?」

首をふる大輝。

「転んだの

 公園で 転んだの」

「そうか

 父ちゃんと母ちゃんのこと 好きか」

「うん 大好き」

「父ちゃん かっこいいだろ」

「うん」

産婦人科にやってきた香澄。

「 ちょっといい?」

「うん どうした?」

「忙しいよね? 今」

「何 急患?」

「大丈夫 ごめん」

「うん」

「あのさ…」

「うん?」

「不妊治療やめた途端 妊娠することって…」

「ああ あるんだよね これが

 どうにも説明つかないんだけどさ」

「そう」

香澄先生、妊娠した?

リョウジに留守電をいれる矢沢。

「青林大学附属病院の矢沢です

 リョウジ 大輝が待ってる とにかく連絡してこい」

真中がみていました。

「何だよ?」

「あの子のことを心配してるんだったらさ

 田淵先生の言うとおりにしたほうがいいと思う」

「また その話か」

「友達のことをかばう気持ちも分かるけどさ

 あの子の将来のこと考えたら…」

「あのさ

 お前 ほんとにあの子のこと考えてんの?
 
 殴られたって外に放り出されたってな

 あの子は親のそばにいたいんだよ」

「だとしても それはあの子のためにならない

 生きてかなきゃいけないんだからさ

 あの子の人生が少しでも いい方向にいくように」

「人生?

 お前に人生の何が分かるんだよ

 親に敷かれたレール走ってりゃいいだけのボンボンに

 必死で生きようと もがいている人間の

 気持ちが分かんのかよ

 適当なこと言ってんな」

矢沢はでていきました。

居酒屋の店長に弟の居場所をきいたしずくは
工事現場にやってきました。

「美山君なら 今日は違うとこでバイトだよ

 バイト掛け持ちで学費稼いでんだって

 学校 入り直したいからって 偉いよね」

「おい しっかりしろよ終わんねえぞ」

「はい」

弟をみかけるものの声はかけられず。

矢沢に声をかける紗知。

「まだ帰らないの?

 そんなに その子が心配なら

 ちゃんと虐待の事実を報告して…」

「うるせえよ 何なんだよ お前

 人のことにあれこれ口挟んできてさ」

「心配なのよ

 いつもの矢沢君じゃないから」

「いつもの俺って 何だよ

 お前 俺の何知ってるっていうんだ

 出てけ

 迷惑なんだよ 出てけ」

「ごめんなさい」

「矢沢?」

「ごめんな 起こしちゃったな」

「喉渇いた」

「待ってろ

 ほら

  お前随分 汗かいたな」

汗をふいてやる矢沢の腕時計をみる大輝。

「これ かっこいい」

「これな 俺が

医者になったときに買ったんだよ

 自分へのご褒美ってやつ?」


「ご褒美?」

「生まれ変わった記念にな

 まあ誕生日プレゼントみたいなもんだ」


空缶をけりながら歩いていたしずくは
ブランコにこしかけて鼻歌をうたっている
紗知を目撃。

いつものお店にいる香澄。

「アロハ〜」とレイをかける店長。

「何よ これ?」

「見りゃ分かるでしょうよ

 不妊治療は やめたんだし

 これからはさ お互い無理せず我慢せずってね」

「あのね 研ちゃん」

「 うん?」

「いや あの…」

「何?」

そこへしずくと紗知がはいってきて
香澄は帰ってしまいました。

「ご注文は?」

「私 ウーロン茶で」

「だからね 何度も言うけどここは…」

「私 バーボン ロックダブルでお願いします」

またぐいっと飲む紗知。

「私 お節介なのかな

 矢沢君に迷惑だって言われちゃった

 俺の何知ってんだって」

「新城さんってさ…」

「うん?」

「気にすることないって

 矢沢の口の悪さ いつものことじゃん」

「ううん 彼の言うとおり

  ほんとに 私

 矢沢君のこと 何も知らないもの

 彼が何を抱えてるのか

 何に苦しんでるのか

 何にも知らない

 家族でもないのに分かり合えるわけないよね」

「家族でも 分かり合えないよ」

「家族だからこそ

 分かり合えないってこともあるしね

 血がつながってるから 

 一緒に暮らしてるからってね

 分かり合ってるつもりになっちゃってるから

 お互いにね」


と店長。

病院にやってきたリョウジ。

「何なんだよ 俺の息子だぞ早く返せよ!」

「だから その前に 話がしたいんだって」

「話って何だよ」

「大輝の体のアザのことだ」

「だから あれは…」

「ブランコから落ちただけで

 あんなにたくさんアザはできない

 熱出したのだって ひと晩中

 外にほっとかれてたからじゃねえのか」

「何だよ それ何が言いてえんだ」

「ほんとのこと話せよ」

「ほんとのことって何だよ

俺 何もしてねえよ

 虐待なんかするわけねえだろうがよ!」

「ほんとだな?」

「ああ」

「大輝の顔見て

ちゃんと言えるか?

 ちゃんと あの子の顔見て

 やってないって言えんのか?

 あいつはな 

お前らのことが大好きなんだよ

 父ちゃんと母ちゃんのことが大好きで

 一緒にいたいって思ってんだ

 なあ

 お前 ちゃんと

 あいつのこと

育ててるって言えんのか?」


泣きだす奥さん。

「何だよ

 俺は何も悪いことしてねえよ

 しつけだよ しつけ!

 親が自分の息子殴って何が悪いんだよ!

 分かんねえんだよ!

 親父には殴られたことしかねえし

 どうしていいか分かんねえの!

 お前だって そうだろ

 お前だって

親に捨てられたんじゃねえか!

 俺達みたく

親に捨てられた人間はな

 親ってのが どういうもんか 

分かんねえんだよ!」


「だったら!

自分の子供のことは大事にしてやれよ!

 俺らが受けてきた傷を

  あの子にまで背負わせるようなことすんなよ!

これが あいつの痛みだ」


リョウジを殴る矢沢。

「おい 分かってんのか!

 なんでお前が

あいつの気持ち分かんねえんだよ!

 なんで分かってやんねえんだ

 おいリョウジ 聞いてんのか おら!

  おい 何とか言え!」


リョウジに馬乗りになってせめる矢沢を
ひきはがす田淵先生。

「お前もな 母親ならな

 子供のこと かばってやれよ!

 守ってやれよ!」


「もういい

 もういいって」

「守ってやれよ」

「おい」

と真中に手伝わせてリョウジをたすけおこす宮島先生。

「大丈夫ですか?はい 立ちましょうね」

『分かっていると思っていた

 分かり合えていると思っていた

 互いの傷を 悲しみを』

廊下を走る幼いきょうだい。

「あッ 危ないよ」

「こら 廊下走っちゃダメでしょ

 すいません

 コトリ お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」

と注意する母親。

『いつから どこで

 私達はすれ違ってしまったんだろう』


絵里子をたずねてきた妹 汐里。

「達哉君と結婚することになったから」

「そう」

「いいの?」

「何が?」

「おなかの子

 達哉君の子なんでしょ?

 ねえ どうして 何も話してくれないの?

 言いたいことあるならさちゃんと言ってよ

  好きなんでしょ? 彼のこと」

「だったら何?」

「彼とは別れる

 ほんとは もうとっくに終わってたの

 お互いに相手のこと何とも思わなくなって

 別れようって言われて

 でも…

 お姉ちゃんにだけは渡したくなかった

 お姉ちゃんは私が持ってないもの

 何でも持ってるから

 美人で 頭もよくって みんなの人気者で

 私 お姉ちゃんみたいになりたくて

 一生懸命 頑張った

 でも しょせん私は私

 体が弱くて 何もできないまんま

 だから

 お姉ちゃんが達哉君のこと

好きって気づいたとき

 思ったの

 一つくらい お姉ちゃんが

 手に入れられないものがあっても

いいんじゃないかって

 でも やっぱり そんなの無理

 だからね お姉ちゃん…」

「帰って

  この子は産まないから もう決めたから」

「そう」

帰る妹。

「いいんですか?

 妹さんと ちゃんと話さなくて いいんですか?

  自分の気持ちを隠さず

 打ち明けてくれたじゃないですか

  あなたも そう思ってたって

 ちゃんと話せばいいじゃないですか」

「いいの

 おなかの子がいなくなれば

 すべて丸く収まる

 元どおりになる」

「なるわけないじゃないですか

 邪魔になったからってそれを切り捨てて

 気持ちが楽になるんですか?

  無理やり切り捨てたって 必ず傷は残ります

 その傷を

 ずっと背負ってかなきゃいけないんですよ」

「じゃあ どうしろっていうの?

 私が壊しちゃったもの

  どうやったら直せるっていうの?」

「また新しく…
 
 つくってくしかないんです

 また ちゃんと…

  向き合うしかないんです

 だって… 家族だから

 血がつながってても

 すべて分かり合えるとはかぎらない

 でも…一緒に生きてきた家族だからこそ

 分かり合おうとしなきゃいけない

 それを忘れてしまったら

 何もかも 本当に終わってしまう

 切り捨てていいわけない

 切り捨てられるわけない

 だって…

 家族は 人生の一部なんですから」


しずくの言葉をきいている宮島先生。

大輝のほうは・・。
矢沢に声をかける真中。

「大輝君 児童相談所に

預けられることになったよ

 あの子 一人で

 つらい思いしてかなきゃいけないんだね

 見送らなくていいの?

 レールから外れないように走るのも

 結構 大変なんだよね

 でも 僕には 

その大変さを分かってくれる人が

 近くにいたから乗り越えられた

 じいちゃんや 父さんの言葉が

 つらいときの励ましになった

 大輝君に何か言ってあげられるのは

 矢沢君だけなんじゃないの?

 矢沢君の言葉しか

 大輝君の心には届かない。」


走っていく矢沢。

「じゃあ よろしくお願いします」

「さあ 大輝君 行こうか」

「父ちゃんは?

 母ちゃんは?」

「大輝君」

「嫌だ…」

「大輝!」

「矢沢」

「何泣いてんだよ」

「おうちに帰りたい

 父ちゃんと 母ちゃんとこに帰りたい…」

「我慢しろ

 大輝

 父ちゃんと母ちゃんのこと 好きなんだろ?」

「うん」

「だったら 今は我慢しろ

 大輝

 父ちゃん 言ってたぞ

 大輝はすげえやつになるって

  我慢できるよな?」


「うん」

「よし」

「俺

 矢沢みたいな人になる

 矢沢みたいな

 すごい人になる」


「じゃあ…

 お前にやるよ」

と時計をあげる矢沢。

「ほんと?」

「これ持ってたら なれるから

 俺より もっとすげえやつになれるからな」

大輝をだきしめてやる矢沢。

「うん」

「頑張れよ 大輝

 自分のために

 頑張れよ」


外の椅子にすわっていた汐里のところに
やってきた絵里子。

「お姉ちゃん」

「ここ いい?」

「うん」

絵里子がおなかに手をあてると
妹もそっと添えました。
その様子を見て安心するしずく。

しずくは弟のバイト先へ。

「美山 お客さん!」

「よッ」

「何なんだよ こんなとこまで」

「いや ちゃんと話そうと思って」

「だから話すことなんか もうない…」

「小さいときはさ

 話さなくても

 お互いのこと 分かり合ってたけど

 でも 今は違う

 それぞれ 別の生活があって

 別の思いがあって

 でもさ 私達 死ぬまで

 ずっと きょうだいなんだから

 家族なんだからさ

 だから…

 ちゃんと話そう」


「あと10分で休憩だから」

「待ってる

 あッ これ たい焼き

 皆さんに差し入れ」

「サンキュー」




矢沢、虐待された過去があって施設育ちで
医者になったとかほんとに立派・・。
リョウジの叫びも矢沢の叫びも
どっちも胸が痛かった。
リョウジ、もっと大人になって
また子どもと暮らせるといいね・・。

しずくと弟といいあの姉妹といい
世の中きょうだいだからといって
仲良しなわけじゃない人の多いこと。

親にも問題ありに思えますが
あの姉妹、ゆがみすぎというか
おなかの子はおろせばいいと
あっさり言うし・・。(心からの言葉ではないだろうけど)
あれだけでほんとに和解できたのかな。
しずくと弟もちょっとそのへん早すぎな気もしました。

矢沢にひどいこと言われたのに
めげずにまだ心配してあげる真中くん
ホントいい人。
矢沢はもっと時間をかけて
紗知が大きな愛で包んであげるといいよ。

千葉雄大くんに菅田将暉くんに
平田薫さんもいらして、キャストも楽しかったです。


美山しずく…仲里依紗
矢沢圭…林遣都
真中潤一…増田貴久(NEWS)
小岩井陽奈子…大政絢
新城紗知…石橋杏奈
香澄弥生…須藤理彩
前田一平…荒川良々
迫田恵子…光浦靖子(オアシズ)
香澄研二…皆川猿時)
内海翔…波岡一喜
美山勝己…寺島進
田淵育男…古田新太
宮島一樹…小澤征悦
千葉洋子…山田真歩
長谷川誠…松島庄汰
相田遥…志保
馬場恵…青谷優衣
飯田浩輔…奥野瑛太




2012.11.30 Friday 08:04 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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