<< January 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
amazon
楽天ブックス他
楽天ほか

悪夢ちゃん 第8話「マイ夢」

第8話「マイ夢」



樋口杏奈(春名風花)の異変に気付いた琴葉(優香)は、
彼女を志岐(GACKT)の研究所へ連れて行く。
一方、5年2組の教室では、
ネットに流出した「予知夢」を見ている
人間の写真が話題に。そこにはモザイクで顔を隠された
結子(木村真那月)が写っていた。
そして、教師を辞める決意の
彩未(北川景子)に対して、万之介(小日向文世)は、
本人も知らない彩未の過去を語り始める。
それは、信じられないような内容だった…



「キャ〜!」

母の悲鳴をきいておきる杏奈。
母の首を絞める父を目撃。

「お前のせいだ

 お前のせいでこうなったんだろう。」

「うぅ…。」

「お母さん! お父さん やめて!」

とめにはいった娘。
母をはなした父は何か不思議な動作を。

「あっ…。」

「お父さん!」

父の体にだきついてとめる娘が
上司にみえる父。

「やめろ〜!」

上司を殴るつもりで娘の顔をなぐりました。

「杏奈!」

正気にもどった父。

「杏奈… どうした?」

「あなたが やったのよ!私の首も絞めた!」

「俺が?俺は また 悪い夢を見てたんだ。」

「いいかげんにしてよ!一体 どんな夢 見てたの!?」

「杏奈 ごめん 許してくれ!」

あやまる父。

学校。

「テレビ見た?」

「見た〜」

「面白いけど でも ちょっと怖い。」

悪夢ちゃんのことか?w

「うわ 何あれ。」

杏奈の顔はなぐられたところが
青くアザになっていました。

「虐待じゃない?」

「えっ 怖い。」

「お稲荷さんみた〜い。」

「何それ。」

「そういうお化けの話 知らない?」

「あぁ…。」

さっさといってしまう杏奈。

「お岩さんだろ 私はキツネか?」

琴葉にあって声をかけられました。

「その顔 どうしたの?」

「転んだんです。」

「どこで?」

「マンションの階段で。

 虐待じゃないですよ。」

「あなた 彩未先生のクラスよね?」

校長に辞表を出す彩未。

「武戸井先生。」

「何かあったの?」

「私には教壇に立つ資格がありません。

 私が教師を続けて来たのは 私の強欲でした。」

「意味が分からないんだけど…。」

「私は 自分が生きるために

 自分の中で教え子を殺して来ました。

 教師としてサイコパスです。」

「全く 意味が分かりませんね。」と教頭。

「分かりました。」と校長。

「えっ?」

「教師として失格だと言いたいんですね。

 でも あなたが どうであろうと

 あなたの児童は今も教室で生きています。」

「その通り。」

「教師不在は 学校においてはあってはならないことです。」

「その通り。」

「どうしますか?」

「後任が決まるまでは 

 教壇に立たせていただきます。」

「分かりました。」と教頭。

「全く 意味が分かりませんね。」と校長。

「えっ?」

「教壇に立って これまでのことを

 続けて行くおつもりですか?
  
 それでは辞める意味が分かりません。

 途中で辞めるなら あなたは教師として

 辞める理由を児童に納得させなければ
 
 ならないということです。

 それが できますか?」

「分かりました。」と彩未。

「分かりました。」と校長。

「分かりました。」と教頭。

「それができるまで 

 これは 私が預かっておきます。

 よろしいですね。」

「分かりました。」

彩未は教室へ。
みんながあつまってさわいでいました。

「どうかしましたか?

  席に着きなさい。」

「先生 ネットの写真を見ましたか?」

「ネットの写真?」

「予知夢を見た人間が写ってるんです。」

プリントアウトした写真をみせられました。
モザイクはかかっているけど結衣子なのが
はっきりわかる。

「強盗殺人事件を解決した予知夢です。

 ウチのお兄ちゃんがネットで見つけました。」

結衣子は欠席。

「これは 古藤結衣子さんですか?」

「えっ?」

「うちのクラスに予知夢を見た人間が

 いるとしたら そうですよね?」

「今日は お休みですか?」

「先生 ホント?」

「そうだったの?」

「本当なんですか?」

「あなた達も席に着きなさい。」

「誰にも言わないと 約束できますか?」

志岐のところにきた古藤教授。

「どういうつもりだ!!

 君は 私の孫をさらし者にしたいのか!?

 いくら ぼかしても気づく

 人間は気づくじゃないか!!」

「落ち着いてください。

 ネットへの流出は我々の責任ではない。

 警察のずさんな管理体制にある。」

「社会問題を問うてるわけじゃ ない!!

 結衣子は私にとって唯一の家族だ!

 その家族の未来を問うてるんだ!!」

かげでみている結衣子と山里。

「あの人に 任せておけばいいよ。」

志岐と教授。

「そう…あなたの家族だ。

 あなたの家族であったがために

 彼女の力は 強くなって

 行ったんじゃありませんか?」

「何?」

また教室。

「そんな夢を見たのは 先生です。」

「えっ?」

「先生は サイコパスな気質なので

 時々 変な夢を見ます。

 予知夢だとは思っていませんが

 その夢を あの頭のおかしな科学者に

 使われてしまったのです。

 先生は世間を騒がせた責任をとって

 先生を辞めるつもりです。」

保健室にいく彩未。

「あっ 彩未先生。」

「古藤結衣子が来ていない。」

「えっ? どういうこと?」

「どういうこと?」

「無断で学校を休んでいるのは

 どういうことかと聞いてるの。」

「さぁ…。」

「志岐 貴から何か聞いてるでしょ?」

「あれから会ってませんよ!

 あの人が 新しい研究所をつくってから…!

 結衣子ちゃんがそこにいるんですか?」

「さぁ…。」

「とぼけないでくださいよ。

 そこから学校には来てないの?」

「心配ならあなたが見に行けばいいじゃない。」

「樋口杏奈は どう思います?」

「樋口杏奈? ちゃんと来てたわよ。」

「顔にアザがあったの気づかなかったんですか?

 あれは絶対に 虐待ですよ。

 どこ見てたんですか?」

「どうせ 私はサイコパスよ。」

「えっ?」

「教師を辞めるつもりだから

 後のことは あなたに任せるわ。」

「サイコ先生! 認めるんだ…。」

志岐に言われた言葉を思い出す古藤教授。

「あなたは 幼い頃から彼女の夢札を引いて来た

 悪夢から彼女を守るために…

 だが 結果的に彼女の力は増した

 夢札を引くことが

  脳にどんな影響があるかは分からない

 だが その夢を意識させるだけでも

 予知能力は消えるどころか

 ますます強くなって行ったんだ

 自分の孫に対し 研究心がなかったとは言わせない

 結局 あなたも科学者の欲を捨てきれなかった」

「あ〜〜〜〜〜!!」

モニターを壊し、機械もこわしました。

「うわ〜〜!やあ〜〜!」

家を出て行こうとしたときに彩未がやってきました。

「お話があります。」

琴葉は杏奈の家にきて母にあっていました。

「お話というのは…。」

「率直に言います。

 おかあさん 何か悩んでることありませんか?」

「えっ?」

「杏奈さんの顔に その悩みが

 浮かんでるような気がしたものですから…。」

杏奈もやってきました。

「あっ 先生…。何しに来たの?」

「先生は 杏奈ちゃんと おかあさんを
 
 助けたいと思って来たのよ。」

「主人なんです。」

「そうだったんですか…。」

「お母さん…。」

「虐待じゃありません。

 夢のせいなんです。」

「夢?」

彩未と古藤教授。

「結衣子が不登校を?」

「そのようです。」

「なら あそこにいたのか。」

「行ったんですか?あの人の研究所に。

 ネットの写真は 学校でも噂になっています。

 心配なら このまま

 転校させたほうがいいかもしれません。」

「君は 結衣子を見捨てるのか?」

「私も教師を辞めます。」

「どうしてだ?」

「もともと 熱意があったわけじゃありませんし。」

「そんなことは知ってる。」

「いい先生でも ありませんから。」

「そんなことも知ってる!

 なぜ 辞めようと思ったかその理由を聞いてるんだ。」

「私は… 昔人を殺したからです。

 幼い頃の記憶を取り戻したんです。

 私は友達の母親を殺したんです。」

いつもの電車のホームの夢。

「ファンタジーだ。」

「えっ?」

「それは 君の見た夢なんだ。」

「私の 夢?」

杏奈と母は琴葉につれられて志岐のところへ。

「眠りながら 体が勝手に動く…。」

「はい 夢遊病でしょうか?」

「夢遊病とは違う。

 レム睡眠行動障害だ。

  夢遊病は ノンレム睡眠の時に起きますが

 この病気は 夢を見ているレム睡眠の時に起きます。

 本来なら 脳の中で停止するはずの

 筋肉への指令が抑制されずに

 夢で行動する通りに

 体が勝手に動いてしまうんです。」

「はぁ…。」

「おとうさんは とても怖い夢を見ているのかな?」

「知りません。」

「主人は 夢の内容を話したがらないんです。」

「いつも同じ夢を 何か 自分の怖い体験を

 夢に見ているみたいなんです。」

「お母さん 帰ろう。」とたちあがる杏奈。

「ご希望なら ご主人の夢を映像にして見ることもできます。」

「もういいです!お母さん 帰ろう!」

「杏奈ちゃん おとうさんは病気なのよ。」

「 だからって 何でも覗いていいんですか!?

 帰ろう。」

「レム睡眠行動障害なら 薬で抑えることもできる。

 何かあれば また相談してください。」

「はい。」

部屋から出て結衣子とばったり。

「結衣子ちゃん!」

古藤教授と彩未。

「君は 結衣子と同じだったんだ。

 予知夢を見てたんだよ。

 まだ4つの頃に。」

「それは どういうことよ。」

「私は その噂を聞きつけて

 君のいた児童養護施設に君を見に行ったんだ。

 私は 君の夢札を引きたくて

 君の心を開かせるために 自分の娘を使った。」

彩未に近づく古藤菜実子。

「一緒に遊んでもいい?」

「うん」

「どっちが遠くに

 靴を飛ばせるか競争しようよ!」

「うん!」

「せ〜の!」

いっしょに遊ぶふたり。

母は詩都子。

「まったく この子達は しょうがないんだから」

「ごめんなさい」

「彩未ちゃん 私のママだから 大丈夫だよ」

「こんにちは」

アルバムを渡す教授。
あの写真の親子と彩未も
まるで家族のようにうつっていました。

「君は 本当の家族のようになって行ったんだ。」

「そこまで 思い出せない。」

「無理もない 研究のせいだ。」

「私が あなたの研究に 利用されたの?」

「あの頃の私は 予知夢など 全く信じていなかった。

 夢を見るのは 脳内の化学物質と

 神経伝達の刺激だと思っていた。

 当然 その人間の記憶が刺激されて

 夢に出ることはあっても

 そこに物語や 未来の予知など

 あり得るはずがないことを

 科学的に証明しようと思っていた。

 そこで 君の夢を 君と娘に見せて

 その夢から昼間の記憶を探ろうとしたんだ。」

彩未の夢をみる幼いふたり。

「これって小学校?どうして?

 彩未ちゃんはまだ行ってないのに」

「施設には 年上の子がたくさんいるから

 話を聞いてイメージすることは

 不思議でも何でもないよ」


「そして最終的にあの悲劇を生んでしまったんだ。」

いつもの電車のホームでつきとばす彩未の映像。

「その映像を見た数日後に

 私の妻は 駅の人身事故で亡くなった。

 君を 施設に迎えに行った日のことだ。

 妻は 線路に落ちた見知らぬ少女を助けようとしたんだ。

 妻は とっさにその少女と君を重ねて

 線路に飛び出さずにいられなかったのかもしれない。」

「私の存在が背中を押したということ?」

「あの夢がどういう意味かは分からない。

 私には判断できない。

 ただ 妻がそれだけ 君を大切に

 思い始めていたことだけは知っている。」

「私は どうしてそのことを忘れてしまったの?」

「あの夢を 現実と思い込んだからだ。

 君も 私の娘も。」

お葬式で彩未をせめる菜実子。

「人殺し!彩未ちゃんがママを殺したくせに…

 人殺し!人殺し!」

「やめなさい! 菜実子」

彩未は失神。

「彩未ちゃん?彩未ちゃん!彩未ちゃん!!!」


「それから君は数日間 眠り続けて

 目を覚ました時には

 私や娘や妻のことは 何も覚えていなかった。」

また施設にあずけられた彩未。

「記憶を失って 君は

 愛想笑いを浮かべるだけの
 
 笑わない子供になってしまった。

 全ては私の責任だ。

 それからは 夢札を引くような研究は やめていた。

 だが 何の因果か 娘の菜実子も病気で亡くし

 亡くなる前に生まれた孫の結衣子が

 悪夢に おびえるようになった。

 そこで また私は夢札を引くようになったんだ。」

「私をまた 利用するために?」

「結衣子を助けられるのは君しかいない。

 君を助けられるのも 結衣子しかいないと思った。」

「私を助ける?」

「消し去った記憶を

 取り戻さない限り

 君は一生

 本当の自分を受け入れることができない。

 そうしなければ ひとを信じることも

 心から笑うこともできないだろう。

 いつか そのことを思い出した君に

 私は言いたかったんだ

 『大丈夫 これは夢だよ』と。」


「あれは 私の夢…。

 そんな…。

 私が悪夢ちゃんだったなんて…。

 そのことを悪夢ちゃんは知ってたの?」

「あの子は知らない。

 何も知らずに 今も大好きな彩未先生が

 助けに来てくれることを待っている。

 私じゃ ダメなんだ!

 今のままでは 結衣子も

 いつ昔の君と同じ悲劇に遭わないとも限らない。」

「キャー!」

悲鳴をあげて目ざめる結衣子。

学校にきた彩未。
職員室にはいるとみんながよってきました。

「おはようございます。

  どうかしました?」

「彩未先生。」

「教師を辞めるって本当ですか?」

「あっ… そうだった。」

「児童の前で言ったそうね。」

「はい。」

「あなたが予知夢を見ている人間だって。」

「あぁ… そうだった。」

「あなただったの?」

「違います!」

「児童の前でウソをついたの?」

「ウソ… でした。

 でも 今はウソだということにしてください。」

「何を言ってるの?」

「混乱してるんですよ。

 混乱した頭で 教師を辞めるなんて

 考えてしまったんでしょうね。」

「麦山先生なかなか鋭い観察眼です。」

「これまでに 僕の夢見たことありますか?」

「いえ… そこまでの悪夢は まだ…。」

「これからも

 僕の未来が見えたら教えてください。」

「麦山先生は 自分のことで

 頭が いっぱいいっぱいなんです。」

「やっぱりね。」

「彩未先生 これ。

 少し早いと思ったんですけど。」

と花束。

「早過ぎるだろ!」

「お疲れさまでした!」

「お疲れさまでした!」

「これからは 「彩ちゃん」って呼んでいいですか?」

「辞めたら一生 会わねえよ。

 だから… そう簡単に辞めさせないでください。」

「辞めると言ったのもウソだったの?」

「それは…。」

「ウソ?

 まさか ウソだと言うんですか!?」と教頭。

「そうではありませんが

 まだ やり残してることがあるんです。」

「それなら 分かりました。

よろしいですね?」

「はい…。」

「はい。」

教室にむかう彩未。

「全部 悪夢教授のせいだ!

途中で琴葉によびとめられました。

「サイコ先生! ちょっと!」

「誰が サイコ先生よ。」

「否定するんだ。」

「フンっ!」

噂話する生徒たち。

「本当に 彩未先生が予知夢 見てんのかなぁ」

「先生が言ってるってことは そうなんじゃない?」

「でも 自分の夢を見られるのってやっぱりヤダなぁ」

「何か 心の中を覗かれる感じ…・・あ〜」

志岐の研究所。

「お願いします!

 この夢を樋口さんには見せないで!」

「君の同級生がどうなってもいいのか?」

「そうじゃないけど…。

 この夢を見たら きっと 樋口さんは傷つくから…。」

「どうして そんなに怖がるんだ?夢は夢。

 現実は いくらでも変えられる。

 自分の才能を恐れることはない。」

「だけど 彩未先生はもう いないから。」

「先生 辞めるそうだね。」

「えっ?」

「あの 保健室の先生 が言ってたよ。」

「君も これで最後にしたらどうだ?

 あの学校に かかわるのは。」

「えっ?」

「一緒にアメリカに来ないか?

 新しい環境なら 君も

 自分の能力を受け入れやすくなるだろう。」

「うん そのほうがいい。」

「僕がここに とどまっていたのは 君がいたからさ。

 大丈夫人間の無意識に国境はないから。」

そこへはいってきた彩未。

「『科学者の欲望に』でしょ!」

「彩未先生!」

「どうして学校に来ないの?先生を困らせたいの!?」

「それとも このアメリカンヒーロー気取りの

 ロリコンと 

 標本にされるフィギュアの国に行きたいの?」

警備員の声がして今度は琴葉もはいってきました。

「ちょっと…ちょっと待ってください!

 困りますってホントに困りますよ!

 申し訳ありません!」

「構わんよ。

  これから学級会だ。」

「彩未先生! 助けて!樋口さんを助けて!」

「えっ?樋口杏奈が どうしたの?

 見ちゃったのね 悪夢を…。」

夢。

眠っていた杏奈に母の泣き声がきこえましや。

「お母さん! お父さん!」

浴室でフードをかぶってYシャツを洗う女。

「お母さん。」

目が赤い知らない女。
 
「誰? そこで何をしてるの?」

「洗ってるんだよ お前の父さんの服を。」

Yシャツが赤く染まっていきました。

「お父さんは?」

「お前の後ろだよ。」

駅のホームにたつ父。
電車がはいってきました。

「ほら お前がやるんだよ。」

フードをとっていう女。
父の背中をおす杏奈。

「樋口杏奈が自分の父親を?

 あの女は何?」

「母親ではない。
 
 あれは… バンシーだ。」

「『バンシー』?」

「アイルランドに伝わる 死を予告する 女の妖精。

 バンシーが泣くと必ず死者が出る。」

「かなり美人ですね バンシー。」

「父親の周りに実在するのかもしれないな。

樋口杏奈は 父親の心の中に

 秘密があることを知っている。」

「レム睡眠行動障害のこと?」

「そう。

 父親は夢の中で何かの記憶に動かされている。

 その様子を母親が映像に収めてくれた。」

「ホント?」

「繋いでくれ。」

「はい。」

父親の不思議な動作がうつっていました。

「まるで パントマイムだが

 この動きに 何かの秘密があるような気がする。」

「これが?」

「弓矢? 弓矢を引いてるみたい。」

「分かった オリンピックだ。」

「オリンピック?」

「陸上のボルトだよ。

 ボルト選手のポーズをマネしているんだ。」

と真似してみる山里。

「すごい秘密ね。」

「冗談だ。」と志岐。

「真剣ですけど。」

「縦にも引いてるわよ!」

杏奈を待っていた結衣子。
彩未もそばに。

でも杏奈はそのままいき
結衣子がついていきました

「大丈夫だよ。

 あなたが あそこにいたことは学校で言わないから。」

「どうして?」

「『どうして』? どうして話さなきゃいけないの?」

「学校が嫌い? 樋口さんは。」

「ふ〜ん 友達がいないとすぐ そう思うんだ?

 別に 好きでも嫌いでもないよ義務だし。

 ただ 相手にしたくないだけ。」

「クラスの人を?」

「私は 自己チューでいたいの。

 そういうの一番嫌うでしょ学校の人間は。

 でも 世界でトップになるような人間は

 み〜んな自己チューだよ。

 そういう人には憧れるくせに

 学校では嫌うんだよ。

  誰が味方で 誰が敵か 

 誰が裏切って 誰が仲間を増やしたかって

 そんなことばかり。

 戦国時代か。

 私の言ってること 分かる?」


「何となく。」

「だったら あなたが学校に行こうが行くまいが

 私には関係ないから。

 もう こんなとこに来ないで。」

「でも…。」

「どんなことがあっても私は私だから!

 余計な心配は しないで!」


そこで父とばったり。

「杏奈 どうしたんだ?」

「何でもない 行こう。」

「いいのか?」

彩未もみていました。

父と杏奈は上へ。

「お父さん。」

「ん?」

「いったい 何をしたの?」

部屋で考える彩未。
そのまま寝てしまいました。

気がつくとまっくらな空間。

「ユメ〜」

「夢獣!私を あの男の深層心理へ

 無意識の世界へ連れて行って!」

「いいよ。」

「喋った!」

いつもの電車のホーム。
線路には子ども。
その顔が彩未で
とびこもうとする古藤教授の奥さんをとめる彩未。

「ダメ!」

「離して! 離して!」

だけどそれが杏奈の父になっていました。

「離せ!ダメ!」

「あっ!うっ!」

「お願い 何があったのか教えて。」

という彩未が妻にみえたらしくあやまる杏奈の父。

「紀子…。紀子 すまない!」

「何があったの?」

「会社の商談で一度行った高級クラブの女性に

 うつつを抜かして通うようになったんだ。

 高い店のツケを払うために

 彼女に言われるまま会社の金に手をつけてしまった。

 それを上司に知られてしまったんだ。」

「樋口君。」

「課長。」

「いつまで こんな悪い夢見てるんだ。

 君のしてることは犯罪だ!

 あんた 共犯者だよ。

 知られたくなければ 2人とも

 私を大事にしないとね ハハハ…。」

クラブで課長を眠らせる女。

「そう この人 独身なの?

 それは 都合がいい。

 すぐに運ぶわよ。」

「どこに?」

「この人の部屋に決まってるじゃない。

 大事にね。」

「大事に・・。」

上司の部屋。

「それで 窓の隙間をふさいで。」

とガムテープを投げる女。

「えっ?」

「早く効いたほうがいいでしょ!早くしてよ。」

ガムテープでめばりをする杏奈父。
その動作。

「あっ! 弓を引いてる。」

練炭自殺にみせかける女。

また駅のホームになりました。
父の背中をおそうとしている杏奈。

電車は中野行き 8:03

目ざめる彩未。

「あの子がやるとは限らない。

 これは 夢だ。」

妻にあやまる杏奈の父。

「紀子 すまない!」

「それで?これから どうすんのよ。」

「警察に行くよ。」

「そんなことしたら 杏奈の将来どうなっちゃうのよ?」

「だけど あの子にも隠しきれない。」

「分かった。

 それなら杏奈に別れの手紙を書いてちょうだい。」

「えっ?」

「それを残して明日 警察に行きましょう。」

「すまない ホントに すまない!」

「大きな声 出さないで あの子が起きちゃうでしょ!」

眠っている杏奈。
手紙を書く父。

「『しばらく』とは書かないほうがいいわよ。」

「ん?」

「杏奈が いつまでなのか悩んじゃう。」

「そうか。」

夢の写真をみて調べた刑事。

「この女 大変な毒婦ですよ。」

「毒婦?」

「高級クラブに勤めている女ですが

 散々 男に貢がせた揚げ句に

 邪魔になった男は 練炭自殺に見せかけて
 
 あっさり始末して行くんです。」

「まさに 死を予告するバンシーか…。」

「今のところ 有力な証拠がなく

 捕まえることができずにいます。

 その男性をぜひ生きたまま

 我々に引き渡してもらいたいものですね。

何か決定的な証拠を握っているような気がします。」

父の背中をおす杏奈の夢を思いだす志岐。

「無事にそうなるといいんですが…。」

学校にいく杏奈。

「いってきます。」

「いってらっしゃい。」

泣き出す父。

杏奈が下にいくと結衣子が待っていました。

「何なの? 私を見張ってるの?」

「そうじゃないけど…。」

「もしかして 私の予知夢を見たの?」

「えっ?」

「そんなもん平気だよ。

  どんな未来でも変えてみせるから。

 私は 自分の力で変えて行くから。

 ほっといてよ。」


杏奈は行ってしまい
こぶしをにぎりしめる結衣子。

杏奈の机の上には手紙。

「大好きな杏奈へ」

電車のホームにいる杏奈の両親。
電車がはいってきました。

8:03分発中野行き

「お待たせいたしました

 2番線に 快速 中野行きがまいります。」

杏奈のことを思い出す母。
背中をおそうとする母をとめる彩未。

「先生。」

「そんなことをしても

 杏奈さんを助けることにはなりません。

 杏奈さんは毎日 苦手な学校に来ています。

 どんなに辛い時でも

 『自分を助けられるのは自分だけだ』

 と知っている子です。

 誰よりも自分を信じている子です。

 その心を見くびらないでください。

 子供が切り開く未来を
 
 勝手に暗くしないでください!」


「紀子。」

「あれを見てください。」

向かいのホームに杏奈が。
そして琴葉の姿。

ななめ上を指さしポーズをきめる杏奈。

「杏奈…。」

「杏奈さんは『世界のトップになる』

 と言っています。」

泣き出す母親。

テレビで犯人逮捕のニュースをみる
彩未と結衣子。

「 東京・大田区で 45歳男性が

 自宅で死亡しているのが見つかった事件で…。」

「あっ バンシーだ。」

「ホントだ!」

「坂東容疑者は 被害者の男性に

 多量の飲酒をさせた上で…。」

志岐たちもみていました。

「見事な夢判断だな。

 さすがは 彩未先生だ。」

「けど 何で電車の時間まで分かったんでしょうね。」

結衣子と彩未。

過去を思い出す彩未。
思い出は白黒からカラーに。
ユメノケと遊ぶ子どもふたりを
みまもる奥さん。

「ユメノスケ〜 ユメノスケ〜」

 お〜 速い 速い!速い 速い!」

「ユメノスケ〜!」

「ユメノスケ〜」

校長室にいった彩未。

「辞表を撤回させてください。」

「それは 児童を納得させることが

 できなかったということですか?」

「いいえ 私が納得できませんでした。」

「そうですか。

 分かりました。」

辞表をとりだしてやぶる校長。

教室へいく彩未。

「先生 来たよ」

「起立。」

「礼。」

「おはようございます。」

『樋口杏奈は 逃げずに来ている。

 古藤結衣子も ここにいる。

 これは 夢じゃ ない。』

「授業の前に 先生から

 皆さんに訂正してお詫びすることがあります。」






古藤教授は最初から彩未のことを知っていたのか。
いくら妻を亡くしたとはいえあんな幼い子の心に
傷を残したまま放っておいたなんて。
専門家のカウンセリングを受けさせるとか
もうちょっとできることあったんじゃないかと思う。
彩未が表面上の笑顔しかつくれないまま
大人になってしまったのは教授のせいではないの。

でも彩未、先生としてはすごく立派。
口では面倒くさそうなことを言うのに
ちゃんと生徒のことをわかってるし
やるべきことをきちんとやってる。

校長先生も、どんな大事件がおいても
あわてずに落ちついていて
彩未を信頼してみまもってくれていて
すごくいい理想的な校長だと思います。

「どんな未来でも変えてみせるから。
 私は 自分の力で変えて行くから」と
言いきる杏奈も強くて
ネットでみかけるはるかぜちゃんの印象と
ダブりました。


武戸井彩未 北川景子
志岐 貴 GACKT
平島琴葉 優香
古藤結衣子 木村真那月

甘澤龍子    キムラ緑子
中込真也     阿南健治
貝原聡子    濱田マリ
麦山勇市 岡田圭右
稲本克行    川村陽介
古藤万之介 小日向文世
山崎峰樹    和田正人





2012.12.02 Sunday 14:17 | comments(0) | trackbacks(5) | 
<< 仮面ライダーウィザード 第13話「夢を継ぐ者」 | main | 宇宙兄弟 第35話「だだっ広い施設のほんの一角から」 >>









【悪夢ちゃん】第8話 感想
消し去った記憶を取り戻さない限り、君は一生本当の自分を受け入れることができない。 そうしなければ人を信じることも心から笑うこともできないだろう。 いつか、そのことを思い出した君に私は言いたかっ...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/12/02 4:02 PM |
悪夢ちゃん #08
『魔女ト未来少女ハルカゼ反逆ノつぶやきデ夢破壊』
| ぐ〜たらにっき | 2012/12/02 8:00 PM |
悪夢ちゃん (第8話・12/1) 感想
日本テレビ系ドラマ『悪夢ちゃん』(公式)の第8話『マイ夢』『(ラテ欄)魔女ト未来少女ハルカゼ反逆ノつぶやきデ夢破壊』の感想。原案の恩田陸氏の小説『夢違』は未読。 上手く“学園ありきのファン...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/12/03 8:20 AM |
悪夢ちゃん「マイ夢」
 やっぱりいい先生なんだろうな。生徒達のことをちゃんと見てる。となると、最終回の方向もなんとなくわかってくる。裏切られるかもしれないけど。  夢の方は、視点の問題がある。  彩未があのお母さんを突き落としたんだとすれば、突き落とした直後の自分を反対ホ
| blog mr | 2012/12/03 6:59 PM |
悪夢ちゃん 第8話
悪夢ちゃん 第8話 「マイ夢」 自分の過去の真実を知り解き放たれ,決意も新たに彩未先生(演:北川景子)は他人の深層心理に潜るサイコダイバーになる(苦笑) 志岐氏(演:GACKT)と組んでこれを生業にした方が良さそうなんだが。 でも,それでは話が終わってしま
| Kyan's BLOG V | 2012/12/09 10:39 PM |