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リトルバスターズ! 第14話「だからぼくは君に手をのばす」

 第14話「だからぼくは君に手をのばす」

JUGEMテーマ:漫画/アニメ


『どんなことも 過ぎてしまえば急速に色褪せていく。

 過去の記憶は 伸ばした手にかき消される

 幻みたいにあやふやだ。

 あの木の下で 西園さんは 本を読んでいた。

 あれは いつのことだっただろう。

 僕はだんだん 思い出せなくなっていた。』

木のそばに転がる日傘がみえた気がした理樹。


OP


帰る準備をしていると
クラスメイトの噂話がきこえてきました。

「おまえさ 西園のこと 好きだろ。」

「かわいいよな 西園」

「な〜に赤くなってんの〜。」

『この前まで 西園さんを

 カゲナシって呼んで 無視してた。』

そこにはいってきた西園さん。
みんながかえっていと
西園さんが理樹に近づいてきました。

「理〜樹くん。

 どうして私の顔をみてくれないの〜?」

「美鳥 おしえてくれないか?

 西園さんはどこにいる?」

「知ってどうするの?」

「ここへ 連れ戻すんだ。」

「理樹くんはしぶといな〜。

 他のみんなはとっくに美魚のこと忘れちゃって

 私を美魚だと思いこんでるよ。」

「僕は忘れない。西園さんのことを。」

「そうかな〜。記憶なんて すぐに曖昧になっちゃうのに。

 たとえば 覚えてる?

 最後に会ったとき 美魚がどんな服を着てたか。」

ハッとする理樹。

「ほ〜ら 覚えてないでしょう。」

「それは・・。」

「じゃあね 美魚はどんなメガネをしてた?」

「メガネ?西園さんは メガネなんてかけてないよ。」

「ええ〜!?忘れちゃったの〜?

 あまり目立たなかったけど

 美魚は小豆色のメガネをかけてるよ。

 そっかあ。おぼえてないのかあ。」

『小豆色の・・ そうだ。かけていた。

 どうして忘れていたんだろう。』

「フフ。うーそ。ウソだよ。
 
 美魚はメガネなんか かけてなかったよ。」

「でも たしか 今!」

『今思い出した光景は 僕の脳がつくり出した
 
 ニセモノだったのか。』

「ねえ?私の言葉ひとつで

 理樹くんの記憶なんか

 すぐに置き換わっちゃう。

 もうすぐ私のことも

 ずっと前から美魚だったって

 思い込むようになるの。

 それでいいじゃない。

 過去の記憶なんて

 頭の中でつくりだした幻。

 みんなそれで満足してるんだもん。

 ほんとはね 美魚はメガネかけてたよ。

 ほ〜ら また迷ってる。

 アハハ。理樹くんのそういうところ

 嫌いじゃないよ。

 美魚のこと忘れちゃうまで あと少しみたいね。」

そういってかえっていく美鳥。

『ぼく記憶は 夕闇に覆われていく

 教室のように 曖昧になっていた。

 西園さんは 本当は どんな女の子だったんだろう。』

教室にいた彼女 木の下にいた彼女
海のそばで日傘をさしていた彼女にはメガネが。

「あっ。」

『何が本当にあったことで

 何が頭の中でつくりだされた

 幻なんだろう』

川のそばで恭介に相談する理樹。

「そうか お前はそんなに悩んでいたのか。」

「うん。上手く言えないけど

 今 自分がいるこの世界が

 どんどん不確かなものに思えてきたんだよ。

 このままでは 僕は流されてしまう。

 西園さんを忘れてしまいそうで

 こわいんだ。

 恭介 美鳥と話してみて。

 恭介なら 西園さんの違いが

 わかるかもしれない。」

「俺は おまえほど 西園美魚を知らない。

 今 美鳥にあえば 他のみんなと同じように

 彼女を西園美魚だと思ってしまうだろう。

 それにすまない。

 世界が不確かだというお前の感覚が

 俺には わからないんだ。

 その実感がない。

 お前の助けには なれそうにない。

 俺ができることはひとつだけだ。

 理樹 おまえに 次のミッションを与える。」


「ミッション?」

「そうだ。重要なミッションだ。」

「うん。」

「信じるな。

 自分以外の言葉を信じるな。

 お前は お前を信じろ。」


「あ・・。」

「西園美魚のために。」

「うん。」

『そうだ 西園美魚のために

 僕は忘れない。

 忘れない・・何を・・何を・・

 忘れない・・僕は忘れない

 忘れちゃいけないということを 忘れない。

 忘れない・・

 誰を?』

ハッと目をさます理樹。

西園さんはクラスメイトに囲まれ人気者。
それをみながら恭介の言葉を思い出す理樹。

「自分以外の言葉を信じるな。

 お前は お前を信じろ。」


『恭介の言葉はいつだって

 僕を支えてきたんだ。』


短歌コンクールに応募しようという恭介が
西園さんにも協力してくれるようにたのみ
西園さんも短歌が一つできたと言っていた
ことを思い出しました。

理樹が急いで短歌コンクールの展示をみにいくと
今日までなので片づけているところでした。
それをみせてもらう理樹。

『もしかしたら もしかしたら・・』

「風に乗り 白い翼で・・・・」

「紙でできた飛行機なんて

 いつかは必ずおちるにきまっています。

 それでも その飛行機に乗って

 どこかに飛んでいけたら

 それは 素敵なことかもしれません。

 直枝さんなら どこに行きたいですか?」

「ええ?」

「紙飛行に乗って。」

「行きたいところ?
 
 そうだな。

 青い空に白い雲

 ヤシの木が揺れて・・ ハワイとか。」

「うふ」

「笑わなくても。」

「すみません。なんだか 子どもみたいで。」

「風に乗り 白い翼で 君と行く

 青の狭間の 常夏の島」

『あのときのことを 詠んだ歌だ。

西園さん 君はいた。

 間違いなくあのとき 息をして

 笑っていた。

 僕はもう 迷わない。』


「君は他の誰でもない 西園美魚だ。」

すぐそばに西園さんがいました。

「美魚に 会いたいんだね?」

うなずく理樹。

「会ったらきっと 悲しくなるだけだよ。」

「西園さんは どこにいるの?」

「ねえ 理樹くん。

 空気は全て透明なのに

 どうして空は青いんだろう。

 海も同じ。水は透き通るほど澄んでいるのに

 海と名をかえると青くなる。

 その青は どこからくるんだろうね。」

海辺にやってきた理樹。

日傘をさした西園さん(美魚)がいました。


CM


「どうして 私がここにいるとわかったんですか。」

「美鳥が 教えてくれたんだ。」

「あの子・・。」

「迎えに来たんだ。西園さんを。」

「今は あの子が 西園美魚です。

 昔から そしてこれからもずっと。

 そのように 世界が構築されるんです。」

「西園さんはそれでいいの?!

 美鳥はいったい 誰なの?」

「美鳥に初めて出会ったのは

 幼い日のことでした。」

幼い頃の回想。

「その頃から私は 本を読んで

 想像の世界に 馳せるのが好きでした。

「あぁ?」

鏡にうつる自分の姿に声をかける美魚。

「ねえ あなたはいつもひとりぼっちなのね。

 あなたがこのえほんの

 王子様の役をやってくれたらいいのになあ。」

「じゃあ 美魚がお姫様の役をやってね。」

たちあがって鏡のそばにいく美魚。

「あなた・・誰?」

「美鳥だよ。おねえちゃん。

 自分の妹を忘れちゃったの?

 あそぼう!ふたりで。」

「うん!」

「私は 夢中になりました。

 夢と現実が 繋がったのです。

 毎日 美鳥と遊びました。

 けれど  美鳥が見えるのは私だけでした。」

「私も学校にいきたいなあ。

 友達が いっぱいいるんでしょう。」

「学校には 私のいるところがないの。」

「私とかわってあげようか?」

娘がひとりで会話しているのをきいて
心配した母親に医者につれていかれました。

「架空の友達と遊ぶのは

 小さい子にはよくあることです。

 しかし 高学年になってまでというのは

 少し心配ですね。」

「私は治療を受け

 くりかえし くりかえし 言い聞かされました。」

「美鳥なんて子は 本当はいないんだよ。」

「次第に 美鳥と会う時間が少なくなっていきました。

 三日おき 一週間おきになり

 美鳥がいない日々が当たり前になっていき

 そして・・。」

「美魚ちゃんは どこにいるの?」

「美鳥?誰?知らない。」

「私は あんなに大切に思っていた妹のことを

 忘れてしまったのです。

 あの詩にであうまでは。」

「白鳥や 哀しからずや 空のあを

 うみのあおにも 染まずただよう」

「海と空のはざまで ひとりぼっちにただよう白鳥

 それが美鳥のことでなく

 他の誰だというのでしょうか。

 私は気を失いました。

 そして目をさましたとき・・

 自分の大切な一部を 失ったことを知りました。

 私はその日から 日傘を手放せなくなりました。

 私が忘れてしまったから

 美鳥は消えてしまった。

 そのことを あの子は恨んでいるでしょう。

 いつかきっと 私の前にあらわれる。

 私は待っていました。

 美鳥の代わりに 私が消える日を。

 だって 本当に消えるべきなのは

 私だったのですから。

 直枝さん 私を覚えていてくださって

 ありがとうございました。

 あなたが話す 幼いころのリトルバスターズの話が

 好きでした。あなたを囲むみなさんの空気はあたたたく

 心地よいものでした。

 私もその輪の中にいて

 もう少しだけ 

 ぬくもりを感じていたかったのかもしれません。」

「これからもいっしょにいればいいよ!

 西園さんも みんなの輪の中に!」

「美鳥をその輪の中に 入れてあげてください。

 私は 誰でもない私になります。

 あとは あなたが 私のことを忘れてくだされば

 空と海の間の あの場所へ いけるのです。」

「どうしてそんなところにいきたいのさ。」

「西園美魚であることから 

 解き放たれるから。

 私は孤独になりたいのです。

 海の青にも 空の青にも

 とけずにただよう白鳥のように。

 いたみや悲しみをこえて

 私が私であること。

 なにものにもおかされず

 永遠であること。

 その方法は唯一 

 孤独であることなんです。

 さよなら。直枝さん。

 どうか私の入った棺の蓋を 

 閉じてください。」


理樹が手を伸ばしますが
そのままきえてしまう美魚。

「あ・・。」

その場にすわりこみ涙する理樹。

『涙と一緒に 

 僕の中から流れだしていく

 記憶 過去 思い出。

 忘れて行く。

 何もかも。

 僕が忘れてしまえば

 西園さんは 望んだとおり

 永遠を手に入れるんだ。

 ダメだ ダメだ 泣いたらダメだ!

 このまま涙が枯れてしまったら

 僕は自分が なぜここにいたかを忘れてしまう。

 そして 元の生活に 戻ってしまう。

 クラスにとけこみ みんなから好かれ

 太陽の下で笑う西園美鳥。

 僕は それを受け入れるだろう。

 世界は秩序をとりもどし

 何もかわらない毎日が過ぎて行く。』


そこに電話。

「やっほー 理樹くん。元気?」

「美鳥」

「まだ覚えてたんだね 私のこと。

 泣いてたんだね。

 泣いてないで やるべきことがあるでしょ?」


「わかってる。

 西園さんを 連れ戻すんだ。

 この世界に。」


「うん。じゃあ お別れだね。

 少しの間だけど 楽しかったよ。」


「美鳥 君はどうなるの?

 僕は 西園さんのことを忘れなかった。

 だから美鳥 君がどうなっても

 今度は君のこと 忘れないよ。ずっと!」


「バイバイ 理樹くん。

 お姉ちゃんを お願いね。」


電話をおとして海にはいる理樹。

「行こう。生きよう。」

「西園さーーーん!!」

『君はいつか 

 自分の命をちっぽけだって言ったね。

 この世界から消えてしまっても

 誰の記憶にも残らないと。

 僕も同じだった。

 あのとき 僕は 消えてしまいたいと思った。

 僕が消えてしまったら

 僕が生きていたことは

 この世界から 忘れ去られていただろう。

 でも恭介が ぼくの手をとってくれた。

 だから僕は 君に手を伸ばす。

 恭介がしてくれたように!』

「西園さーーん!」

『けやきの影に ひっそり座っていた女の子。

 白い紙飛行機に 夢を乗せていた

 そんな女の子を

 この世界から消しちゃいけないんだ!』

「西園さん!」


青の中にただよう白鳥が美魚。

「直枝さん・・。」

「君が望むまでもなく

 僕らは孤独なんだ!

 人の心なんてわからない!

  だからこそ触れ合って

 わかりあおうとするんだよ!

 僕らは 誰かとともにあることで

 自分自身を知るんだ!

 君は 僕たちと触れ合うことで

 他の誰でもない 西園美魚になるんだ。」


「みなさんと・・ふれあうことで・・。」

「そう それがお姉ちゃんが

 本当に欲しかったものなんだよ。」


「美鳥。」

「お姉ちゃん

 私を思い出してくれて ありがとう。

 お姉ちゃんは 人と触れ合ったとき

 本当の西園美魚になれる。

 私は満たされて 世界に溶けるの。

 二人は 一つになるんだよ。

 これからはずっと
 
 一緒だよ ずーっと。」


目ざめた理樹。
そばに西園さんがいました。

「美鳥・・

 これからは・・一緒・・。」


西園さんに影があり
それをみながら涙を流していました。

『僕たちは どこにいるんだろう』

「この世界に 生きています。

 生きています。」


涙を流しながら笑顔をみせる西園さん。

西園さんといっしょに帰る理樹を
むかえてくれる恭介はじめ
リトルバスターズのみんな。

野球部のマネージャーとして参加し
木の下で本を読み、みんなといっしょに食事。

本はいっぱいの部屋のかたすみに
日傘がきちんとたたんでたてかけてありました。




美鳥は美魚のつくりだしたもう一人の人格でしたか。
多重人格とはまた違うのかな。
内気な女の子が現実の世界の友達とはうまく
つきあえず自分の中の架空の人物とばかり
話をしていたらそりゃあまあ母親に
医者につれていかれますよね・・。
医者としてはもうひとりの人格を忘れさせることで
治療終了したと思ったのでしょうが
根本的な解決にはなっていなかったようで
ふとしたきっかけで思い出した記憶。

自分であることから解き放たれたい、
だから孤独になるしかないという美魚の心境が
理解しにくかったのですが
(十数年生きたくらいでなんでそうきめつけるのかと。)
そのあとの理樹の言葉がしみました。

「人の心なんてわからない!

  だからこそ触れ合って

 わかりあおうとするんだよ!

 僕らは 誰かとともにあることで

 自分自身を知るんだ!」

伸ばされた手、
美鳥もことも受け入れて
本当の西園美魚は
みんなといっしょに
この世界でこれからを生きて行く。

リトルバスターズ 素晴らしい。
底が深いな、本当に。



直枝理樹  堀江由衣
棗鈴    たみやすともえ
棗恭介   緑川光
井ノ原真人 神奈延年
宮沢謙吾  織田優成
神北小毬  やなせなつみ
三枝葉留佳 すずきけいこ
能美クドリャフカ 若林直美
来ヶ谷唯湖  田中涼子
西園美魚  巽 悠衣子
笹瀬川佐々美 徳井青空








2013.01.14 Monday 16:11 | comments(0) | trackbacks(2) | 
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「リトルバスターズ!」第14話
美魚と美鳥は、ひとつに… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201301130000/ リトルバスターズ! 2 (初回生産限定版) [Blu-ray]ワーナー・ホーム・ビデオ 2013-01-30売り上げランキング : 171Amazonで詳しく見る by G-
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