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サキ 第3話「禁断へ導く女」

第3話「禁断へ導く女」



野村(萩原聖人)の断ち切れぬ思いの相手・祐樹とは、
野村の妹だったと知ったサキ(仲間由紀恵)は、祐樹(原田佳奈)を
ランチに誘う。聞き上手なサキに徐々に心を開いた祐樹は、
野村との生い立ちを打ち明け、離婚を考えているが兄が
相談に乗ってくれないと告白。サキは、「私に任せてくれる?」と
申し出る。 夜、帰宅した野村は、サキの置き手紙に気づく。
野村を傷つけたことをわびる内容に野村は、再び電話でサキを
食事に誘う。一方、取材帰りの隼人(三浦翔平)は上司の直美(内田有紀)に、
親戚の誕生日プレゼント選びを手伝ってほしいと持ちかける。
真剣に品物を選ぶ隼人に、目ざとく恋心を感じ取る直美。
しかしその帰り道、二人は野村とサキに出くわす。隼人は思わず
無愛想な態度をとってしまい、直美から「ヤキモチ焼いているみたい」
とからかわれてしまう。 レストランでサキは、野村に生い立ちを
尋ねていた。祐樹から聞いたとは言わず、巧妙に妹の話題に
水を向けるサキ。野村が「妹がいるが離婚したがっている」と話すと
「野村と夫を比べてしまうから仕方がない、運命の相手は他に
いるはず」などと意味あり気に言い、野村を動揺させる。
翌日、港南総合病院の廊下でサキは、理事長の須藤(高嶋政伸)と
その妻・恵(富田靖子)と会う。「理事長は愛妻家だって病院中の
噂ですよ」と恵をうらやむサキの言葉に、恵は屈託なく応じるが、
須藤の胸には何故か複雑な思いがよぎって…。







「他の人には秘密にしておこう。

 私たちが 姉弟ってこと。」

「かなわぬ恋をしているということですか?」

「野村さんの断ち切れない思いを忘れるために

 昨日の夜があったとしてもかまわない。」

「野村康介の妹です。」

「妹さん。」

「 祐樹といいます。」

「ルールや規則を守るのも

 道から外れずに生きようとするのも僕の性分なんです。

 タブーを犯さないよう 抑えて生きてると思われると心外です。」

「かなわぬ恋 してるんですか?

 それとも過去?そのはずです。

「その人のために死ねるって思ったこと ありますか?」

祐樹は妹でした。

「祐樹さん…。」

『人は幸せよりも 苦しみを覚えている。

 傷つけたことより傷つけられたことを覚えている。

 きっと彼らは覚えていないのだろう。

 私と会うのが二度目だということを。』


中へ通された祐樹は携帯にまたメッセージを
いれていました。

「会いたいです。連絡ください。 待ってます。」

「コーヒーいれますね。

 あっ 野村さんのおうちなのに

 私が言うのもおかしいんですけど。」

「あっ いや あの私 もう失礼しますので。」

「ごめんなさい。

 お兄さんに会いにきたのに

 家に他人がいたら驚きますよね。

 私 サキといいます。

 網浜サキです。

 良かったら お昼ご飯ご一緒しませんか?」

野村は職場でメッセージを確認。

「お預かりしている最初の新しいメッセージです。」

「お兄ちゃん 私 祐樹です。

 今 東京に来ています。

 会いたいです。 連絡ください。」

隼人と百合香。

「23日って何してる?」

「23? う〜ん。

 あっ 会議あるから残業かも。」

「そっか。」

「うん。 何で?」

「いや誕生日なんだよね 姉ちゃんの。」

「えっ!じゃあ お祝いしないと。

 再会してから初めてのお誕生日だもん。」

「でも 誕生日っていっても

 生まれた日じゃないんだよね。

 置き去りにされた日が戸籍上の誕生日だから。」

「そっか 複雑だね。」

「自分の生い立ちを知ってから

 毎年 どんな思いで誕生日を迎えてきたんだろうって。」

「祝ってあげなよ。

 お誕生日は お誕生日だよ。

  その日から お姉さんの第2の人生が始まったんだから。

 そういうこと わかち合えんのは

 隼人しか いないんじゃない?」

「うん。」

「ふふっ。」

ランチにきたサキと祐樹。

「ここのピザ すっごくおいしいんですよ。

  なかなか予約が取れないのに今日はラッキーでした。」

「そうなんですか。」

「おいくつ?」

「33です。」

「えっ?」

「あっ…。」

「あっ お砂糖。」

「2つで。」

「はい。」

「私も33。 同い年です。」

「そうなんですか。」

ピザがはこばれてきました。

「お待たせしました。」

「わぁ〜。」

「わぁ〜 おいしそう〜。」

「ふふっ。食べよ。」

いきなりアップのはさみがこわい!
でも理事長がヒゲを切ってただけ。

ケーキをもって看護師詰所にやってくる理事長。

「おぉ〜 ほほほっ。」

「おいしそう〜!」

「ちょうど 駅前のケーキ屋を通りかかったときに

 看護師長の顔が浮かんでね。」

「あら やだ〜!もう〜。」

「どうぞ 皆さんで召し上がってください。」

「ありがとうございます。」

「サキさんここのロールケーキ 好きなんだよな。」

「そうだっけ?」

「今日 休みなんて残念がるだろうな〜。」

サキと祐樹は神社へ。

「高校受験の前に ちょうどお兄ちゃんが東京に来て

 受験の神様で 有名だからって

 ここで絵馬を書いてくれたんです。」

「妹思いの優しいお兄さんね。」

「うちは ちょっと特殊っていうか

 両親が早くに亡くなったから

 お兄ちゃんが親代わりだったんです。」

「そう。」

「高校受験のときが一番 一緒にいたな。

  一番 不安定だったっていうか

 初めて 自分で人生の選択をするときだったから

 とっても不安で落ちちゃったら どうしようとか。

 でも お兄ちゃんにすっごく励ましてもらって。

 お兄ちゃんも その時期 司法試験の勉強をしていたんです。

 一緒に朝早く起きて一緒に毎日 勉強して。

 あれから もう17年も たつんだなぁ。」

「そういえば野村さんが使ってた手帳

 17年前から使ってるって。

 そんなころから使ってるのね。」

「それ 私がプレゼントしたんです。」

「えっ?」

「お兄ちゃんが司法試験に合格したときに。

 ふっ。 まだ 使ってくれてるんだ。」

「ええ とても大切にね。」

「お兄ちゃんとはもう 6年も会ってないんです。

 兄妹って そんなものなんですかね。」

「そんなこと…。

 遠慮してるんじゃないかな祐樹さんの旦那さんに。

 ほら 男性同士ってそういうところ あるでしょ?」

「でも 私 離婚を考えてるんです。」

「離婚?」

「価値観が違うんです。

 ほんとに 小さなこと一つ一つが合わなくて 毎日が苦痛で。

 向こうも最近は仕事だって言って

 あんまり家に帰ってこないし。」

「お兄さんは 何て?」

「一時の感情で決めるのは良くないって。

 でも 電話もめったに出てくれないし

 メールの返信も なかなか ないの。

 私には お兄ちゃんしかいないのに。」

そこへ兄からメール。

「あっ お兄ちゃんから」

「悪いが仕事が忙しくてあえない」という内容。

「忙しくて会えないって。」

「大丈夫よ。

 お兄さん 絶対に応援してくれるわ。」

「サキさん。」

「私に任せてくれる?」

「ええ… 」

「ふふっ。」

「初めて会った人に こんなに自分のこと話したの初めて。」

「ふふっ。」

帰宅した野村はメモにかかれたサキからの
メッセージを発見。

「野村さん 私は 知らず知らずのうちに

 野村さんを傷つけてしまいましたね。

 ごめんなさい。昨日は とても楽しかったです。

 野村さんにお会いできてよかった。
 
 身体に気をつけて

 いつまでもお元気でいらしてください。サキ」。

部屋で食事するサキ。

冷蔵庫の中にはお肉が4枚。

でも今日は牡蠣。
ワインも白い花も。

野村からの電話には出ない。

牡蠣を食べるサキ。

野村もワインをぐいぐい飲みながら
サキの言葉を思い出しました。

「野村さんを 傷つけてしまいましたね。ごめんなさい」

そこへようやくサキから電話。

「サキです。」

「はぁ… サキさん あの手紙 読みました。

 謝らなきゃいけないのは僕のほうです。

  勝手な私情で感情的になってしまって…。

 ほんとに申し訳ありませんでした。

 もう一度会っていただけませんか?」

隼人と直美。

「代議士先生のスクープなかなか撮れないね。」

「帰国してから会ってないなんて

 やっぱり あの愛人とは別れたんじゃないですか?」

「いやいや わかんないよ

 あの代議士先生しつこそうだもん。」

「すいません。

 ちょっとつきあってもらっていいですか?」

サキへのプレゼントを見立ててもらうことに。

「誕生日プレゼントね。 彼女?」

「いえ。」

「えぇ〜 違うの? じゃあ 誰?」

「親戚です。」

「親戚。 いくつぐらいの人?」

「今度 33です。」

「33。 ていうかさ よく知ってんね。

 私 昔から かわいがってくれてる親戚の人でも

 詳しい年なんか知らないな。同年代ならまだしも。

 あっ これは?」

「あぁ〜 ちょっと…。」

「地味かな?」

「はい。」

「これなんか いいんじゃない?」

「う〜ん…。違うな。」

「違うんだ。 去年 何あげたのよ?」

「あげてないです。」

プレゼントを買い終わっての帰り道。

「その親戚の人って 初恋の人?」

「えっ?」

「随分 真剣に選んでたからさ。

 子供の頃に憧れてたおねえさんとか?」

「違いますよ。」

「ふ〜ん。

 でも 何で去年は あげてないのにさ

 今年は あげんのよ?」

「再会したんで。」

「再会。」

そのとき野村とサキとばったり出会いました。

「あっ 野村先生!」

「あぁ 濱田さん。」

「ご無沙汰してます。どちらへ行かれるんですか?」

「近くのレストランに。」

「いいですね〜。」

「こちら 網浜サキさんです。」

「はじめまして 網浜サキです。」

「アドバンス・プレスの濱田直美です。」

「法律事務所のみんな 
 
 野村先生 女性に興味がないなんて言ってましたけど

 笑っちゃいますね〜。こんなねぇ きれいな… ねぇ 新田。」

隼人は機嫌悪そう。

「あぁ… ごめんなさい。

 僕のほうからサキさんを紹介してしまって。」

「あぁ いえ。」

「えっ?」

「サキさんは新田さんにご紹介いただいたんです。」

「新田に?」

「私 隼人とは親戚なんです。」

「もしかして もうすぐ33歳のお誕生日ですか?」

「えっ? ええ。」

「直美さん。

 すいません 失礼します。」

いってしまう隼人。
直美をあとをおいました。

「失礼します。」

「あぁ・・」

「新田さん 気を悪くされたかな?

ちょっと失礼でしたね。」

「大丈夫ですよ。

 仕事で急いでるんじゃないですか?

 おなか すきましたね。」

会社に戻った隼人と直美。

「あぁ…。 おいおい それ何?」

「ん? べつに。」

「ふ〜ん。 あっ お疲れっす。」

「お疲れ。 ねえ 新田さ

 やっぱり あの親戚のおねえさんにほれてんの?」

「はぁ?何 ばかなこと言ってんですか。」

「えぇ〜 だって 何か あの

 やきもちやいてるみたいだったからさ。」

「何で 俺が。いいかげんにしてください。」

「親戚のねえさん?お前 まさか 百合香ちゃん以外に?」

「それがさ 今 そこで野村先生と会ったんだけど…。」

机をバンと叩いてたちあがる隼人。

「冗談はやめてください」

「おぉ…。すいませ〜ん。」

野村と食事するサキ。
ここでも赤ワイン。

「赤が お好きなんですね。」

「ええ。 まずね この色が好き。

 私 何にでも赤を合わせちゃうんです。

 わざわざ お電話くださってありがとうございます。」

「いえ。 僕のほうこそ 大人気ない態度を取ってしまって

 すいませんでした。」

「やめてください。

 私のほうこそ ごめんなさい。」

「サキさんは何も悪くないです。」

「野村さん…。

 私 考えてみたら野村さんのこと まだ 何にも知らないな。

 昔から 弁護士になりたかったんですか?」

「そうですね。 高校生のときから考えてましたね。」

「すごい。しっかりしていたんですね。」

「ははっ…そういうわけじゃないんですけど

 両親を早くに亡くしてしまったんで

 自分が しっかりしなきゃとは思ってました。」

「そう。 ご両親を早くに…。

 じゃあ ご家族は?」

「妹が1人。」

「妹さん。」

「あまり接点は ありませんけど。」

「でも ご両親を早くに亡くされたなら

 妹さんの親代わりのようなものだったんじゃないですか?」

「まあ…。」

「特に10代の頃とか。

 私は高校入試のときが一番 親に迷惑かけたな。

 一番 不安定だったっていうか

 初めて 自分で人生の選択をするときだったから…。」

回想

「とっても不安で落ちちゃったら どうしようとか。

 でも お兄ちゃんに…。」

という祐樹。

「すっごく励ましてもらって。」

「サキさんのご出身は?」

「静岡です。 父は地元で小さな病院をやってて

 母は専業主婦。」

「あぁ だから 看護師に。」

「ええ。

  あっ 妹さんは いくつですか?」

「33かな。」

「私と同い年。ご結婚は?」

「ええ してますよ。」

「そう。 きっと幸せなご家庭なんでしょうね。

  羨ましいな。」

「それが 離婚したいらしくて。」

「そう。 まあ それもしかたのない話よね。」

「えっ?」

「比べちゃうのよ野村さんと ご主人を。

 今のご主人は運命の相手じゃないのね。

 運命の相手は他にいるはず。

 野村さん ちゃんと妹さんから話を聞いてあげた?

 どうしたの? 会いたくないの?」

「いや…。」

「応援してあげないと。2人きりの兄妹だもの。

 ねっ お兄ちゃん。」

「やめてくれ。」

「離婚なんていい話題じゃないから。

 そういえば さっきもうすぐ誕生日だって言ってましたね。

 いつなんですか?」

「ないしょです。」

「どうして?」

そこへ、仕事しながらずっと気にしていた
隼人から電話。

「あっ 隼人だ。ちょっと ごめんなさい。

 はい。もしもし。

 隼人 どうしたの?」

「仕事が早く終わったから。」

「そう お疲れさま。遅くまで大変ね。」

「うん。」

「私は まだ 野村さんと一緒なの。

 もしもし? 聞こえてるの?」

「あのさ あさってって…。」

「あさって? 日勤よ。」

「そのあとの予定って?」

「ううん 特には。」

「じゃあさ 一緒に飯でも どう?」

「うん 大丈夫。」

「うちのほうでいい?じゃあ 6時に駅でいい?」

「うん そうしよう。」

「そうね。 じゃあ また。」

「あっ!」

「うん? 何?」

「何か 食べたいものとかある?」

「また連絡するね もう少ししたら帰るから。

 うん。それじゃあね。」

電話をきりました。

「ごめんなさい」

「あの うちに頂きものの珍しいワインがあるんです。」

「えっ?」

「2010年のレディーアルト。

 飲んだことありますか?」

「いえ。」

「開けよう。」

たちあがる野村。

野村の部屋でワインをのんで
ベッドイン。

野村が眠っているときに
手帳で予定をチェック。

「来週末」

野村をみつめふれるサキ。

「サキ」

キスをすると野村も背中に手をまわしてきました。

病院。

理事長と奥さんにあうサキ。

「網浜さん。」

「お疲れさまです。」

「あぁ 妻なんです。」

「この方が うわさの。」

「うわさ?」

「ごめんなさい。

 私 小児科におります網浜サキと申します。

 理事長が とっても愛妻家だって

 病院中の うわさなんですよ。」

「あら やだわ。」

「奥様はどれだけ愛されてるんだろうって。

 ナースたちにもとっても優しくしてくださって

 いい旦那さんですよね。」

「ありがとうございます。

 これからも よろしくお願いしますね。」

「こちらこそ よろしくお願いいたします。」

サキがいってしまいました。

「それじゃあなた 私も行くわね。」

「ああ。」

「じゃ。」

理事長が行った先にはサキが。

「あっ」

「理事長。本当に愛妻家なんですね。

 病院にまで奥様が いらっしゃるなんて。」

「いや 外来の帰りなんだよ。えっ?

 大したことじゃ ないんだけどね。」

「あぁ そうなんですか。

 理事長のご家族は安心ですね。」

「えっ?」

「病気になっても 事故に遭っても

 絶対に この病院で 手厚い看護を受けられるじゃないですか。」

「まあ…。」

「それって ご家族の特権ですよね。」

広太くんの部屋へいくサキ。

「迷うよね。

 食べる順番。」


「うん。」

「好きなものから食べるのか

 最後まで 取っておくか。」


殺す順番か・・・。

隼人の職場。

「あぁ 新田 野村先生にアンケート渡してきて。」

「えっ?」

「ほら 来月さ 例の大阪の事件の判決が出るでしょ。

 判決予想を法律事務所の皆さんにお願いしたいのよ。

 菓子折 持ってって。」

「はい。」

野村のところにいった隼人。

「お手数おかけしますが よろしくお願いします。」

「いえ。 濱田さんにもよろしくお伝えください。」

「はい。また ご連絡させていただきます。」

「あの ちょっと お聞きしたいことがあるんですけど。

 サキさんの誕生日って

 昨日 もうすぐだって言ってましたよね?

 いつなんですか?」

「明日… ですけど。」

「明日?」

「ええ。」

「あぁ〜 聞いてよかった。どうも ありがとうございます。」

「いえ。」

複雑そうな顔の隼人。

祐樹とまた食事しているサキ。

「野村さん 結婚式 遅れてきたの?」

「もう 来てくれないんじゃないかと思って

 ほんとに はらはらしたわ。」

「どうして 遅れたんだろう?」

「私も理由を聞いたけど

 ちゃんとした答えは聞けなかったような気がする。

  結局は来てくれたんだけどね

 着いたのが もう 式の後半で

 バージンロード一緒に歩けなかった。

  ほんとは お兄ちゃんと歩くはずだったんだけど

 伯父さんと歩いたの。ひどいでしょ?

  バージンロードは 絶対お兄ちゃんと歩きたかったのに。

 結局はこんな結果になってしまって今更だけど。」

ワインショップにきたサキ。
ワインをそそいでくれました。

「どうぞ。」

「ありがとう。」

「お誕生日 おめでとうございます。」

「えっ?」

「明日 誕生日ですよね。」

「どうして?」

「この間会員登録してもらったから。」

「あっ ふふっ…。

 どうも ありがとう。」

「飲んでください。」

「おいしい。でしょ。」

「うん ふふっ…。

 あっ うれしくてつい 忘れるところだった。

 73年の赤 お願いしたいの。

 シャトー・ムートン・ロシュフォール。」


「いつごろまでにあればいいですか?」

「来週末までかな。」

73年生まれの野村が来週末までの命 確定。

ロッキングチェアにすわっているサキ。
時計の針が12時に近づくのを待っている?
手には家族写真。
過去の捨てられた赤ちゃん。

翌日。
隼人はサキと待ち合わせだけどいない。
サキの誕生日をきいていた野村のことを思い浮かべ
サキに電話しますが留守電。
するとそこを後ろから肩をたたかれました。

「遅れてごめんね」

「ううん」

隼人の部屋へやってくると
誕生日の飾り付けが!!
壁にはHAPPY BIRTHDAYの文字。
バルーンもいっぱい。

さらにクラッカーまで。

「姉ちゃん。

 誕生日 おめでとう。」

「ありがとう 隼人!

 ほんっとに ありがとう。」

隼人に抱きつくサキ。

ネームプレート入りのバースデーケーキ。

「おめでと。」

「ありがと。」

「さっ 食べよう。

 いただきます。」

「いただきます。」

ごちそうもいっぱい。

お肉をたべるサキの口元のアップ。
凝視する隼人。

「おいしいね。」

「うん。あっ・・これ。」

「えっ?」

「趣味かどうか わかんないけど。」

プレゼントを渡しました。

「あけてもいい?」

「うん」

「母さんも…こうして 俺たちが

 一緒に姉ちゃんの誕生日 祝ってるなんて
 驚いてるだろうな。」

「そうかもね。」

「会ってほしかったなぁ 姉ちゃんに。」

「手袋だ。

 ぴったり!」

「良かった。」

「ありがとう 隼人。 大事にするね。

 今までで一番うれしい誕生日かも。」

「姉ちゃん…。」

「あっ もう こんな時間だ。

 8時までに行かなきゃいけないの。」

「えっ 今日は もう仕事 終わったんじゃなかったの?」

「そうなの。 でも 約束があるの。」

「約束?」

「そう。 野村さんと。

 どうしたの?

「 あっ いや 誕生日祝ってもらうのかなぁって。」

「それは ないと思うわ。

 私 今日が誕生日だって言ってないから

  知らないはずよ。

 ごめんね ゆっくりできなくて。

 でも うれしかった ほんとに。」

「あっ あのさ。」

「えっ?」

「野村さんと つきあってるの?」

「うん。

 隼人のおかげで出会えた。

 でもね 彼は 私に

 完全に 心を開いてくれてるわけじゃないの。」

「えっ?」

「何か抱えてる問題があるんだと思う。」

「問題?」

「そう。

そういうこともちゃんと話せるようになれたら

 きっと本物なんだろうね。」

「そうだね。」

「またね 隼人。

 今度は 私が肉じゃが作るね。」

「うん。」

「気を付けて。」

「うん。」

サキは帰って行きました。

サキを目撃する百合香。

「あれ?お姉さん?」

隼人の部屋に百合香がやってきました。

「百合香。」

「ねえねえ ねえ今 お姉さんと擦れ違ったけど。」

「うん。 何か 予定があるんだって。」

「えぇ? えっ 仕事?」

「いやつきあってる人がいるらしい。」

「えっ そうなの?

 まっ 彼氏じゃ しょうがないか。」

「そうだな。」

「う〜ん。 ねえ おいしそうだね。

 う〜ん!ふふふっ。

 あっ ねえねえ ねえ。プレゼントさ 何あげたの?」

「ん? 手袋。」

「ふ〜ん!喜んでた?」

「うん 喜んで はめて帰った。」

「ねっ ビールでいい?」

「うん?」

「あぁ いい いい。」

野村の部屋にやってきたサキ。

「これはね フランスのワインの女王といわれてるんだ。」

「へぇ〜。

 優美な香りね。

 私の生まれた年。」

「そうだよ。 お誕生日だからね。」

「知ってたの?」

「おめでとう。」

「ありがとう。

 おいしい。」

「うまい。」

「私からも 野村さんに お誕生日プレゼントがあるの。」

「えっ?」

「はい。」

「僕の誕生日は11月だよ。」

「ふふっ でも あげたいの。開けてみて。

 野村さんの生まれ年

 1973年のワインも もうすぐ飲めるわ。」


「それも随分早い誕生日プレゼント?」

「そうね。」

冷蔵庫のお肉がここでうつる・・・!

恐いよぉぉ!!

「万年筆 すてきでしょ?」

「ああ。 でも…。」

「私もね 万年筆を愛用してるの。

 苦しい思いから卒業したいときに

 活躍してくれるのよ。

 生きていると 誰にだって]

苦しい思いがあるでしょ?

 決して ひとに知られたくない

 知られてはいけない秘密の思いとか…。

 そういう思いを抱えていると

 関係のない他人を

傷つけてしまったりするのよね。

 自分の気持ちを偽るために。

 抑え込まれてる思いは

日常に にじみ出てしまう。

 だから 私はね 手紙を書くの。」


「手紙?」

「伝えられない思いがあるから苦しくなる。

 心の奥底に閉じ込めてるつもりでも

 無意識のうちにその隙間から あふれでる。

 周りが どう思うかそんなことは考えずに

 自分の気持ちだけを手紙に書いてみる。

  そして 絶対に誰にも見せない。

 全部 吐き出すとねす〜っとするの。

 野村さんも書いてみたら?」


「幸か不幸か 僕には
 
 卒業しなきゃならないことなんてないよ。」

「そうね。」

ワインの赤い色が
バージンロードの赤いカーペットになり
妹の結婚式に。
妹の誓いのキスの夢をみてうなる野村。

妹が野村のそばにきて
頬を手ではさみキスを。
でもそれはサキ。

「好きよ おにいちゃん」

「祐樹」

朝、目覚めるとサキは横にはおらず
コーヒーミルをひいているところでした。

「おはよう」

「おはよう。

 朝ご飯 出来てるよ。」

「あぁ… ありがとう。

 昨日…。」

「昨日?」

「すごい酔っ払っちゃって。」

「あぁ〜。」

「変なこと言ったかな…。」

「ふふっ 変なことって何?」

「はぁ〜 はっ。」

「食べて。」

「ああ。

 いただきます。」

「行きたくなかったのね。」

「えっ?」

「結婚式よ。 祐樹さんの。

 バージンロード 歩きたくなくて

 わざと遅れたのよね?

 でも どうして?

 親代わりなのに。」

「俺が そんなこと…。」

「言ってたよ。」

「何だろう…自分でも 訳がわかんない。

 だめだね 酔っ払いは。 ははっ。」

「ふふふっ。」

仕事中の隼人はサキのことが
気になってしょうがない。

「またね 隼人」

というサキの姿を思い浮かべていると
直美から声をかけられました。

「そういえばどうした?」

「えっ?」

「あれから 自称お姉さんたちの中に

 有力な人は出てきたのかな?」

「いえ。」

「そう。」

万年筆を前にサキの言葉を思い出す野村。

「伝えられない思いがあるから苦しくなる。」

「抑え込まれてる思いは日常に にじみ出てしまう。」

「心の奥底に閉じ込めてるつもりでも

 無意識のうちにその隙間から あふれでる。」


万年筆を手にとりました。

サキは祐樹に電話。

「お兄さん 祐樹さんに会うって。」

「えっ? 本当?」

「ゆっくり話したいって。来週の週末は空いてる?」

「ええ。」

「良かった。 伊豆に来てほしいの。」

「伊豆?」

手紙をかこうとする野村。

「全部 吐き出すとねす〜っとするの。」

というサキの言葉が浮かぶ。

祐樹と電話中のサキ。

「楽しみ。」




73年生まれの野村がロックオン!されました。
うまく誘導して遺書になるような手紙を
書かせる作戦も成功。
伊豆で妹と心中させる気?!

隼人は姉への執着がますます強くなって
電話とかひとつひとつの会話とかみていると
サキが本当にうまいなあと感心・・。
隼人ばかりか野村までコロっといっちゃってますし。

4枚並んだお肉・・
お肉をうつすだけなのにこんなに恐ろしいなんて。



網浜サキ 仲間由紀恵
新田隼人  三浦翔平
濱田直美  内田有紀
須藤繁之  高嶋政伸





2013.01.23 Wednesday 09:29 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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サキ (第3話・1/22) 感想
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サキ 第3話「禁断へ導く女」
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サキ 第3話:禁断への階段をかけ上がる男、運命を操る女
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