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ビブリア古書堂の事件手帖 第5話

第5話



 篠川栞子(剛力彩芽)は、書籍を寄贈するため
聖桜女学館を訪ねた。栞子を迎えたのは、
図書委員の田辺美鈴(生田絵梨花)だった。
書籍は、教員の杉浦(阿南敦子)により選別され数冊が
「中学生には不適切」という理由で返却されてしまう。
栞子は、文学的評価が高く、性描写や暴力描写があるだけで
除外するのはもったいないと言うが、杉浦は最近も
アントニイ・バージェスの「時計じかけのオレンジ」を読んで
学校を批判する感想文を提出した生徒がいたと話す。
 同じ頃、ビブリア古書堂に小菅奈緒(水野絵梨奈)がやってくる。
奈緒は、志田肇(高橋克美)に借りた本を返しに来たのだが、
志田はどこか沈んだ表情の奈緒を心配する。奈緒は、
中学生の妹の結衣(森迫永依)がCDを万引きして捕まり、
学校を停学になっていることを明かした。結衣は
聖桜女学館に通う生徒だが、先日書いた読書感想文が
学校で問題視され、母親が呼び出されることもあったと、
五浦大輔(AKIRA)らに奈緒は話した。
 その後、奈緒は学校から戻った栞子、大輔、志田に
結衣の感想文を読ませた。それは「時計じかけのオレンジ」を
読んで書かれたもので、善悪の常識について疑問を
投げかけていた。それを聞いた藤波明生(鈴木浩介)は、
万引きも本の影響だろう、と意地悪く言う。栞子は奈緒に、
結衣はどこで「時計じかけのオレンジ」を購入したのかと聞く。
インターネットの通販だと答えた奈緒に栞子は…。



「本や映画が 子供たちに与える 心理的影響は

 非常に大きいとよく いわれます。

 名作といわれる文学作品の中にも

 過激な暴力描写や性描写を含むものは

 数多く 存在していますが

 それを読んで 共感した子供は

 いずれ 同じような行動を取りかねない

 そう考えることは果たして 正しいのでしょうか?」


奈緒の妹、結衣がCDを万引きして
停学になったことで悩む姉。

結衣はちょっと前にも読書感想文の内容で
問題になったことがあったそうで
本は「時計じかけのオレンジ」

「『時計じかけの オレンジ』を読んで。

  2年1組 小菅 結衣

 この本を 読み終わって私は すぐに

 ベートーベンの 『第九交響曲』を聞いた。

 本の中に 何度も出てきたからだ。

 思ったよりも長かったけれど

 最後の合唱のところは すごくきれいで

 胸が ワクワクした。

 私は どういう話か知らずにこの本を買った。

 機械と果物が 出てくると思っていたら

 どっちも出てこなかったのでびっくりした。

 主人公の アレックスは変な言葉で しゃべって

 悪いことばかりしている。

 何をしても全然 反省しないで

 仲間と音楽の話ばかりしている。

 警察に捕まって刑務所に入っても

 悪い人間のままで ついに 洗脳され 

 絶対に 悪いことができない性格になってしまう。

 でも いい人になってもアレックスは 幸せにはならない。

 今まで 乱暴した人たちから乱暴され

 それでも 自分の身を守ることもできず

 俺は 時計じかけのオレンジみたいじゃないかと叫ぶ。

 時計みたいに 決まった動きしかできなくなったのだ。

 誰かに 押し付けられていい人になっても

 本当に いい人になったことにはならないと

 作者は言っているような気がする。

 それよりも まだ悪いことをしている方が

 人間らしいかもしれない。

 最後に アレックスは 病院で頭の中を いじられて

 また 悪人に戻る。それも アレックスを利用して

 名声を欲しがっている大臣がそうさせるのだ。

 この小説に 本当の意味でいい人は 一人も出てこない。

 アレックスが 心を許せるのは音楽だけだ。

 病室で 大好きな ベートーベンの『第九交響曲』を聴きながら

 アレックスは 地球が 悲鳴を上げているところを 想像する。

 私も その曲を聴きながら耳を澄ませる。

 ひょっとすると

 地球の悲鳴が聞こえるかもしれないと 思って。」


その作文を読んだ藤波さんは
これは親御産が心配するのも当然という意見。

「中学生で これじゃ さきざき どんな大人になるか

 心配されても 無理ないよね。ねっ?」

その結衣の事情を栞子が推理する。

「オリジナルの『時計じかけの オレンジ』は

 1962年にイギリスで 出版されました。

 早川書房から 邦訳の単行本が出版されたのが 1971年。

 こちらが それを文庫化したものです。

 そして こちらは 2008年に発行された 新しい版になります。

 この2つは 装丁だけではなく

 内容にも大きな違いがあるんです。」

「内容も?」

「旧版の方はアレックスの洗脳が解け

 ベートーベンの 『第九』を聴くところ。

 つまり 悪人に戻ったところで物語は終わります。

 でも 新版の方では彼の その後の人生が

 最終章として 描かれています。」

「その後?」

「更生した かつての仲間との再会をきっかけに

 自らの意志で暴力行為と決別し


 家庭を持って 大人になることを宣言して 物語は終わります。」

「ということは?」

「はい。

  『時計じかけの オレンジ』には

 2種類の結末が 存在するんです。」

「新版には 物語の続きが

  新たに書き加えられたってことですか?」

「いいえ。 そうではありません。」

「はっ? えっ? でも…。」

「新版の最終章は もともとオリジナル版に書かれていたものを

 復活させただけなんです。

  だから これが 本来の『時計じかけの オレンジ』

  つまり完全版というわけです。」

「どういうこと?」

「もともと あった 最終章が

 どっかの段階でカットされたってことだろ。」

「どっかの段階って?」

「どっかは どっかだよ。」

「アメリカ版が 刊行された際に

 出版社の意向で最終章が 削除されたようです。」


「そんなこと あるんですか?」

「作者の バージェスは経済的な理由で

 了承せざるを得なかったと言っています。

  そして そのアメリカ版を 原作に

 スタンリー・キューブリックが映画を製作したことで

 さらに 問題は 複雑になりました。」

「まるで キューブリックが本を書いたみたいですね。」

「この映画が 大きな反響を呼び 

 原作本が さらに 多くの国々で翻訳されるようになりました。

 日本語訳の出版も 1971年。当時 最終章の収録され

 たオリジナル版が流通していなかったため

 映画の結末と同じ アメリカ版を踏襲してしまったんです。

 それから 30年余りの時を経て 2008年に

 ようやく この完全版の文庫が刊行され

 以前の文庫の方が絶版になったんです。

 作者は不本意だったんでしょうね。

 バージェスが 事態をどう受け止めていたのかは

 はっきりとは 分かりません。


 ただ アメリカで 出版された完全版に寄せた 序文に

 こう書いています。

  「わたしたちは 書いたものを削除することはできる」

 「しかし 書かなかったことにすることはできない」」

「あれ?ということは…。

 あれ? 今は 完全版しか

 本屋に売っていないってことだよな?」

「そのとおりです。

 結衣さん。あなたは さっき最終章で

 アレックスがベートーベンを 聴いていたから

 自分も 聴きたくなったと言っていました。

 しかし 完全版にはまだ 続きがあるんです。

 あなたはこの本を 読んでいませんね?」

「いや。 読んでないのに どうやって感想文を 書くんですか?」

「説明がつく理由は一つしか ありません。

 それは他人の感想文を書き写したからです。」

真相はといえばCDを万引きしたのは
同級生の図書委員 美鈴。
そして感想文は結衣が書いたものじゃなく
文集でみつけた感想文を盗作したもの。

お嬢様学校の生徒が万引きしたというのが
大騒ぎになり、読み聞かせをしにいった
小学校にあった文集で、結衣が盗作したことを
知った美鈴が、そのことを黙っていてあげるかわりに
万引きしたのは結衣だということに。

万引きと盗作・・どっちもどっちだと思うけど
結衣にとっては万引きのほうがましだったらしい。
その理由は姉に負けたくないから。
姉が大輔とつきあってると勘違いし
本を借りて読んで自分より本に詳しくなっていくようなのが
悔しかったから、姉が 「こんなの 難しくて読めない」と
言っていた「時計じかけのオレンジ」で感想を書くしかなかった。

「お姉さんより難しい本が 読めるところを

 見せたかったんですね?」

「はい。」

「ちょっと 待って。どういうこと?」

「分かんないよお姉ちゃんには!
 
 子供のころからいっつも お姉ちゃんばっかり注目されてる。

 お姉ちゃんの 周りには自然と 人が集まってくる。

 だから せめて 勉強くらい

 お姉ちゃんより 上でいたかったんだよ!

  それだけは どうしても負けたくなかったんだよ。」

妹の、姉への複雑な気持ちが
こんな騒ぎに・・。
万引きの罪をかぶったら
成績が上とか下とかいう
以前の話な気がしますけど・・。

「これからどうしたらいいかな?」

「バージェスは 言っています。

「わたしたちは 書いたものを削除することはできる」

 「しかし 書かなかったことにすることはできない」

 結衣さんも 感想文を写さなかったことにはできません。

 自分のしたことの責任を負うべきだと思います。」

そしてその感想文を書いたのが栞子だったというオチ。
中学生どころか小四であんな文章を書いていた、というか
小四であの本を読んでいたことにも驚き。

最後はもっと衝撃でした。
階段で何者かに蹴り落とされる栞子。
女性を蹴るという行為もひどいけど
あの段差を転げ落ちるなんて
もはや殺人未遂の域では。
蹴った男は誰??






篠川栞子: 剛力彩芽  五浦大輔: AKIRA 
笠井菊哉: 田中圭  藤波明生: 鈴木浩介 
横田奈津実: 北川弘美  篠川文也: ジェシー(ジャニーズJr.) 
小菅奈緒: 水野絵梨奈  佐々木亜弥: トリンドル玲奈 
橋本さやか: 内藤理沙  篠川智恵子: 安田成美 
五浦恵理: 松坂慶子 

志田肇: 高橋克実 




2013.02.11 Monday 22:51 | comments(0) | trackbacks(7) | 
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