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泣くな、はらちゃん 第5話

 第5話



ついに、はらちゃん(長瀬智也)が漫画の中の人物だという事を
知る越前さん(麻生久美子)。目の前でノートから飛び出したり
消えたりするはらちゃんの姿に、戸惑いを隠せない。
そんな中、はらちゃんと共に現実世界に飛び出していた
マキヒロ(賀来賢人)は、偶然出会った清美(忽那汐里)に
一目惚れしてしまう。一方、
玉田(光石研)から「キス」というものを
教えられたはらちゃんは・・・。



はらちゃんが越前さんの漫画の中にいる
人間だときいて信じなかった越前さんの目の前から
一瞬できえてしまい、
そのあとノートに描き足した
巨大チョコをもってあらわれたはらちゃんをみて
熱をだして寝込んでしまった越前さん。

「何やってんのかしらねホントに。
 
 昔っから 熱に弱いのよ この子。」

「ん? 「熱に弱い」?」

「そう何度も死にかけたことあるのよ。」

「「死にかけた」とは?」

「 死にそうになるってこと?」

「「死にそうになる」とは?」

「死ぬかもしれないってことかしらねぇ。」

「 「死ぬ」って何でしょうか?」

「どういうことかしらねぇ。

 世界から いなくなるということ?」

「いなくなる!? それは困ります。」

「そうね。」

「はい。」

「フフフ…。何でも質問するのねはらちゃんは。」

「すいません分からないことだらけで。」

「そうよね。

 この世の中分からないことだらけよね。」


「はい。」

「この子 お願いね はらちゃん。」

「はい。」

目ざめた越前さんははらちゃんをみてまたびっくり。」

「ちょっ… ちょっと!」

「越前さん! 死にそうなんですか?

いなくなったら嫌です。」

「はぁ? 何 言ってんですか?

 何で死ななきゃいけないんですか?」

「あっ…。

 それ どうしたんですか?」

巨大チョコ。

「フフっ 越前さんがくれたんじゃないですか。

 ありがとうございます。」

「あげてませんよ 私は。

 漫画に描いただけです。」

「だから 言ったじゃないですか

 私は 越前さんの描いてる漫画の世界にいるんです。」

「そんな バカみたいな話

どうやって信じろっていうんですか?」

「だって そうなんですよ!」

「フフっ。

 またまたまた… 分かりました。

 はいはい 参りました。

 で どんな仕掛けなんですか?教えてください。」

「えっ? 「仕掛け」とは?」

「だからそのチョコどうやって作ったんですか?」

「えっ? あっ 私じゃありません。

 作ったのは 越前さんです。」

「はぁ…。 本気で

この漫画の中の人だって言うわけですか?」

ノートを開こうとする越前さん。

「あ〜! ちょっと待ってください開かないで。」

「何ですか?」

「あっ…。 あの 今までのことを思い出しますと

 そのノートを開くと 私は ここから自分の世界…

 つまり 漫画の中に戻ってしまうようなんです。」

「はい?」

「だから 開かないでくださいお願いします。」

「はぁ…。分かりましたよ。

 じゃあ 聞きますけど一応ね 一応。

 どうやって ここから出て来たってわけですか?

 あっ 一応 聞いただけですよ一応。」

「激しく揺れると世界の裂け目が出来るんです。

 で 別の… つまりこの世界と そこが通じてるんです。」

「ほぉ〜 なるほど世界の裂け目ね。」

「はい そうなんです。」

「へぇ〜。

  あの もう一度だけ聞きますよ?」

「はい いいですよ。」

「どんなトリックなんですか?」

「ト… 「トリック」とは?」

「はぁ…。

  じゃあ 私の目の前でここに帰ってみてください!」

「あ〜! ちょっと あ〜!」

越前さんがノートをひらくと
はらちゃんが消えました。

「 ウソ…。」

マンガの世界に戻ったはらちゃん。

「おかえり はらちゃん。」

「 おかえり。」

「犬 大丈夫でした?」

「何か食ったか?」

「はぁ…。あっ チョコ。」

「何か怒ってんの?ん?」

「話の途中だったのに…。

 ひどいです 越前さん。」

半信半疑ながら今度はノートをふる越前さん。

「お〜 来た! 来た来た… 来た!」

「今度こそ 絶対 行くぞ!」

「来い!」

「こっち!」

「えい!」

はらちゃんが外へ。

「越前さん。」

「 ホントだ 出て来た。

 何これ。」

越前さん楽しそう。
はらちゃんぷうっとふくれました。

越前さん、ノートを開いたり
投げたり・・そのたびに
はらちゃん出たり入ったりw

「何なんですか? 一体 もう…。」

「神様に もてあそばれてるんだよ。」

確かに!

「もう 越前さん!」

「すごい。」

「いいかげんにしてくださいちょっと。」

「あっ… すいません ごめんなさい。」

「あっ あの…。ちょっ…!」

「ちょっと黙っててください今 頭の中を整理しているので。」

「あぁ…。」

「いや でも だからといってねそんなことね…。

 あり得ないわけじゃないですか。」

「あの… 喋ってもよろしいでしょうか?」

「まだ。」

「ん! ん!」

みぶりでノートをひらかないよういうはらちゃん。

「分かってます 開きません。

  分かってます 開きません。

 開くと ここに戻ってしまうんですものね!


 そっか。

 それで私が神様なわけだ。

 そうよね私が描いてるわけだしね。

 確かに神様よね。

 世界をつくってるわけだ… 私が。

 そうよね。

 登場人物をどうしようと私の自由なわけだもんね。

 あぁ…。

 はぁ… っていうか

漫画世界の人だって前提で話ししてるし。

  どうなんだ? それって。」

「あぁ あの…喋ってもよろしいでしょうか?」

「はい どうぞ。」

「ありがとうございます。

 あの そんなに困ることなんでしょうか?

  私が漫画の世界から出て来た人だと。」

「当たり前じゃないですか!

 そんなことも分からないんですか。」

「すいません 分かりません。」

「はぁ… いや だから!はぁ…。」

「あの 越前さん。」

「はい。」

「私達は 両思いですよね?」

「えっ?」

「あっ…」

「 えっ?」

「ですよね?」

「いや あの…。」

「はい。」

「すいません。

 ちょっと1人で考えさせてください。

 ごめんなさい。」

「あっ ちょっと!」

翌朝、越前さん、出勤。

かまぼこをつくりながら
百合子に言われた言葉を思い出す越前さん。
話しかけようとしますが噂話がもりあがって
はいっていけない。

田中くんと紺野さんは微妙・・。

ようやく百合子をひっぱっていって話す越前さん。

「 へぇ〜 そうなんだ。」

「「そうなんだ」って信じるんですか?」

「だって 本当の話なんでしょ?

ウソじゃありませんって言ったじゃん。

 ウソなの!?」

「いや ウソじゃないですよ。」

「だったら 本当なんでしょ?」

「まぁ そうですけど…。

 いや でも 普通 そんなすぐには信じないっていうか…。」

「あぁ 面倒くさい人だね あなたは。

 どっちなのよ 信じてほしいの?それとも ほしくないの?」

「ほしいです。」

「じゃあ いいじゃん。」

「はい… ありがとうございます。」

「で?」

「えっ?」

「テーマは何だっけ? 今の話の。」

「テーマって…。

 いや ですからどう思います?っていうか

 どうしたらいいんでしょうか?

 …っていうのがテーマっていうか。」

「あぁ なるほどね。」

「はぁ…でも あり得なくないですか?」

「夢がないね あなたは。」

「はっ?」

「よくある話じゃん。

 本来は生きてないものが 

 実は生きていて 

みたいな話はさ たくさんあるでしょう。」


「いや そりゃ ありますけど それは現実じゃないっていうか

 あくまで お話っていうか…。」

「信じてないんだ。」

「いや 信じてないっていうか…何か そういうと

 私が夢がないみたいな話の流れになってますけど

 普通 そうですよね信じてませんよね。

 小学生だって信じてませんよね。」

「そう?」

「「そう?」って…。」

「私は信じてるけどねぇ。」

「はぁ…。何か ズルい気がします。」

「で?」

「「で」?」

「どうするの?」

「どうすればいいですか?」

「う〜ん いいんじゃない? 別に。」

「はあ…。」

「いいと思うけどね 私ははらちゃん。」

「ん?」

「だってさ 男としては理想だよ。

 自分がつくった男なんだからさ

 自分の思う通りの男をつくれるわけでしょ。

  面倒くさい時には出て来ないし

 会いたい時にだけ呼べるわけでしょ。」

「まぁ そうですけど…。」

「それに自分のことを「神」とあがめて

 絶対服従なわけでしょ。

 あなたが描いた漫画の人なんだからさ。」

「あぁ まぁ そうですけど…。」

「漫画の人?」

その話をきいていた紺野さん。

「でさ…。」

「はい。」

「どうやって出て来るの?」

「あっ それがですね…。

 これを こう…こうするとですね

 世界の裂け目が出来るらしいんですよ。」

「うん なるほどね うん。」

「納得しませんよ 普通。」

「えい えい…。」

ノートをふるとノートが車の上にとんでいって
今回はマキヒロがでてきました。

マキヒロ、大喜び!!

そのあとはらちゃんも。

「うわ〜!」

「はらちゃん。」

「何だ お前 どっから来たんだよ。

「あ〜 漫画の世界です。」

「漫画喫茶ですか?」

「喫茶?いや 喫茶店ではありません。

 私のいる所は居酒屋という所らしいです。」

「画居酒屋ですか?」

「ええ。」

「いいっすね それどこにあるんですか?」

車の上のノートに気付く玉田さん。

「何だ? これ。」

「あっ ちょっと…。」

「ダメです! 開かないで!」

と越前さんがはしってきました。

「越前さ〜ん!

 トォ!」

「あの…。」

「はい。」

「あ… あなたじゃないです。」

「はい。」

「お2人。

 申し訳ありませんがしばらくの間 彼をお願いします。」

「あぁ いいけど なぁ?」

「あぁ はい。」

「あ… ありがとうございます。」

「後ほど 引き取りに伺います。」

玉田さんと田中君にはらちゃんをまかせていく越前さん。

「 どうした? はらちゃん越前さんとケンカでもしたか?」

「えっ? 「ケンカ」とは?」

「また それかよ。

 ケンカってのは あれだよ あの…ほら 田中 教えてやれ。」

「あぁ はい。

 お互いの意見が合わなくて

 言い争いになってしまうというかね…。」

「はい ありました!

 越前さんが 私の言うことをなかなか信じてくれなくて。」

「なるほどね〜あるよな〜 そういうケンカ。」

「ありますね。」

「そうなんですか?

 どうすればいいんですか?」

「諦めることだな。」

「えっ?」

「男と女のケンカの場合

 男が諦める以外解決は ないんだよ。」


「男が諦める?」

「そうだ。

 それから これだけは覚えとけいいか?」


「はい。」

「女が男を信じるということは

決して ない!」


「え〜! そうなんですか?」

「そうだ!絶対ないんだ!」

「何があったんですか? 工場長。」

「ないんだよ!」

「えっ?」

「ないんだよ!」

「それは困りますね。」

「その通りだよ。

 困ったもんだよ。」

「ですね…。」

「そうなんですか。」

越前さんは職場に戻って
怒った顔で百合子のそばに。

「何? その顔。

 まだ 何か話あるの?

  解決したでしょ?」

「してませんよ。

 もう 何で そんなにあっさりしてんですか?」

でも不満そうに仕事をすることに。

海をみつめるマキヒロ。
そこへやってきた紺野さん。

驚いたあとみつめるマキヒロ。

「何よ。」

「キレイだ…。」

「はっ?」

「キレイ… です。」

「ありがとう…。

  ひょっとして あんたさ…。」

「はい。」

「はらちゃんの仲間?」

「はい!

 あっ…。

 ぼ… 僕達の神様越前さんですか?」

「違うわよ!

 名前は?」

「マキヒロ です。」

「ふ〜ん…。

 私は 清美。

 清く 美しい。」

「「清く 美しい」。

 ピッタリっすね。」


「ツッコむところでしょ そこ。」

「 ん? 「ツッコむ」?」

「あっ… いや 何でもない。

 ありがとう。

 生まれて初めて言われたわ。

 あのさ…。」

「はい はい! 清美さん。」

「はい…。」

「あのさ ちょっと ここで待っててね。」

「ここで?そう 待っててね動かないで。」

「はい!」

笑顔で走っていく紺野さん。

事務所に戻って着替え、髪をととのえている紺野さん。
そこにはいってきた田中さん。

「お疲れさまで〜す。」

「あっ。」

「えっ?」

「ごめんなさい。」

「何がですか?」

「でも 悪いのは…あなただと思う。

 女って そういうもんだと思うし。」

紺野さん、でていきました。

「すいませんでした〜。

 一体 何をしたんだろう 僕は。」

何もしてないからだよ。

紺野さんと歩くマキヒロ。

「あっ あっ あっ あっ…!あ〜 あ〜 あ〜…!

 何だ あの生き物は!」

一輪車にのっている女の子をみておびえて
紺野さんの手を握るマキヒロ。

「やるねぇ なかなか。」

「えっ?」

手をみつめるマキヒロ。

「何?」

「温かいっすね。」

「まぁね〜。

 あのさ…。

 彼女とかさ いるの?」

「 「彼女」って 何ですか?」

「いいねぇ〜 その答え。」

玉田さんといっしょに食事しているはらちゃん。

「で? どこまで行ったんだよ。」

「ん? 「どこまで」といいますと?」

「越前さんとだよ〜両思いなんだろ?」

「はい。」

「で?」

「「で」?」

「何だ お前 面倒くせぇ奴だな〜。」

「あぁ すいません。」

「謝んなくてもいいけどさ。

  手は握ったのか? 越前さんの。」

「手…。

 あ〜 はいはい はい はい。」

「お〜 そうか そうかじゃあ チュ〜は?」

「「チュ〜」?」

「えっ 今どき言わない?」

「ん?」

「いや だから キスだよ キス。」

「「キス」?」

「えっ? キスも言わないの?じゃあ 何て言うの? 今。」

「 「キス」って 何でしょう。」

「だから… チッ だから唇と唇を こうやってこう つけるわけ。」

「それをキスというんですか!

 両思いになると するんですよね?」

「まぁまぁ… まぁな。」

「なるほど ありがとうございます教えていただいて。」

「いえ どういたしまして。

 変わってんな〜 お前。」

「すいません。

 知らないことばかりで。」

「まぁ いいけどさ。

 まぁ 分かんないことがあったら

 何でも教えてやるよ なっ?」

「 ありがとうございます

 チュ〜 またの名を キスですね。」

「うん。

 お前 家族は?」

「「家族」?」

「うん。いや 親とか兄弟とかいないのか?」

「分かりません。」

「あぁ そっか 分かんないのか。」

「はい。

いるのか いないのか。」

「おぉ 俺と一緒だな。」

「えっ?」

「いや 俺と一緒だよ。

  親も兄弟も いたのか いねえのか分かんねえ。

 まぁ 親は いたんだろうけどな分かんねえんだ。

 で 結局 家族も持たなくてさ。

 1人だよ フフっ。

 1人っきり フフっ。

  まぁ いいんだけどな時々 思うよ。

 俺が死んでも 泣いてくれる人はいるのかな〜ってな。」

「「死ぬ」って 世界からいなくなるってことですよね?」

「 うん。」

「工場長がいなくなったら寂しいです 私が泣きます。」

「おいおい嬉しいこと言ってくれんね〜。

 ありがとよ フフっ。」

「でも 死ぬって よく分かりません。

 死んで いなくなったらどうなるんですか?」

「俺も死んだことないから分かんないけどな。」

「そうなんですか?」

「まぁな おかげさまでな。

 いろいろ 考え方があるけど 

 天国に行くとか 地獄に行くとか

 星になるとか いろいろさ。

 でも…。」

猫をだきあげる工場長。

「あ〜。ヘヘっ。

 消えてなくなんじゃねえのかな〜

 命がなくなるわけだからな。」

「 「命」?

 もう会うことはできないんですか?」

「そうだな この世界にいる者は

 みんな いつか死ぬわけだからな。

 悲しいけど 仕方ないんだよな〜。

 ハハっ。」

「この世界にいる者は みんな…。」

「ああ。」

「あの〜漫画の人間は 死にますか?」

「漫画の人間?

 漫画に描かれてる人間のことか?」

「はい。」

「死なないだろうな ずっと

  あれは命があるわけじゃないからな〜。

 ハハっ うらやましいよな〜。

 何で ここで お前と死について語り合ってんだ 俺は。」

「あぁ すいません。」

「それより お前さっきのチュ〜の話だけどな。

 チュ〜にはいろんな種類があるんだけど知りたいか?」

「何でも知りたいです。」

「いいね〜 いいよ。

越前さんははらちゃんのことを思い出しました。
そこへもどってきたはらちゃんと工場長。

「どうも すいませんでした

 ご迷惑かけませんでしたか?」

「全然だよ なぁ〜 はらちゃん?」

「うん たまちゃん。」

「ハハハ…!」

「フフフ…!」

「うまくやれよ。」

「うまくやりますよ。」

「ハハハ…!」

「フフフ…!」

「じゃあな はらちゃん。」

「じゃあな たまちゃん。」

工場長がでていくと越前さんにむかうはらちゃん。

「越前さん。」

「はい…。」

「目を閉じてください。」

「嫌です。」

「えっ?

 あぁ… あの そうしますと計画が進められません。」

「何の計画ですか?」

「チュ〜 またの名を

キスをする計画です。」


越前さん、深いため息。

「チュ〜またの名を キスにはですね

 いろいろな種類がありまして…。」

「何 教わってるんですか 一体。」

「ですから あのチュ〜 またの名を キス…」

「分かりました それは もう。」

「 そうですか でしたら あの目を閉じてください。」

「閉じません!」

はらちゃんをロッカールームから追い出しました。

「えっ? あっ ちょっと 越前さん。

 越前さん?」

「さようなら。」

ノートを開く越前さん。

「あっ!」

はらちゃんが消え、
マキヒロも消えた。

「本当に…漫画の人なんだ。」

とつぶやく紺野さん。

越前さんのところにやってきた百合子。

「 はらちゃんは全く 悪気ないのにね。」

「えっ?」

「子供よりもっとピュアなんじゃない?

 あ〜 でも 何か かわいそうだね。

 あっ 私さ この間

 「やめといたほうがいいと思う」…って言ったよね

 越前さんと はらちゃん。」

「あっ はい。」

「あれ 取り消す。

  ハッピーエンドにはならないかもしれないけどさ

 でも 彼の気持には

  ちゃんと応えてあげるべきなんじゃない?

 だって あなたがつくったんでしょ? 彼を。

  神様なんでしょ? あなた。

 世界をつくった神様にも責任は あるんじゃないかな〜。」

それだけ言って出て行く百合子。

マンガをみている越前さん。

「はぁ…。

  ごめんなさい。」

はらちゃんの涙をぬぐいました。

マキヒロとはらちゃんは放心状態。

「はぁ…。」「はぁ…。」

「おい! 何か食わなかったのか?」

「それしかないんですか?笑いおじさんは…。」

「ん…。」

「マキヒロ ひょっとしてあんたも恋?」

「そうなの?」

「清くて美しい人でした。」

「そうでしたか…。」

「あぁ… 何でさみんな 外の世界に行くと恋するわけ?

 ここにも女が1人いるんだけどな〜。

 な〜。」

顔をそらしてため息をつくふたり。

「何それ。」

「あっ ユキ姉。

  ユキ姉も一度

外の世界に出たことがあると言ってましたが。」

「あっ そういや そうだな。」

「あっ ユキ姉 教えてください。

  私は どうしたらいいですか。」

「あ〜 知らないよ。

 私は何も…。」

「そうですか…。

ワンカップを片手にあるいている玉田さん。
満月をみあげごきげんで歌を歌っていたら
海に落ちました。

工場長はあっけなく亡くなってしまったらしい。
翌日、かまぼこ工場では長沼さんが泣きだし
職場は重苦しいムード。

「あのバカ…。

 何やってんのよ もう!」

とつぶやく百合子。

みんなで花を捧げました。

越前さんの家。
弟と母のふたりで食事。
越前さんは落ち込んで部屋にこもっているようで。

「死んじゃったんだ あの人。」

「 うん。」

「そんなに 仲良かった?」

「さぁ? でも…。」

「でも?」

「おとうさんが死んじゃった時のこと思い出してんじゃない?」

「そうなの? 俺 覚えてないし小さかったし バカだからさ。」

「そうね。」

「軽く慰めてやりますか。」

「いるのよ おねえちゃんには慰めてほしい人が。」

ノートを前に怒る越前さん。

「呼ばないと

来てくれないんじゃダメじゃん。

 出て来てよ!

 出て来てよ…!」


ノートをふりまわして投げつけました。

はらちゃん登場。

泣いている越前さんをみてびっくり。

「えっ?どうしたんですか?越前さん?」

「いやらしくなく抱き締めてください。」

「だ… 「抱き締める」とは?

 ど… どうすればいいですか?」

「こうやって ギュって。」

「「こうやって ギュっ」。

 これで 合ってますか?」

「合ってます。」

「よかったです。」

「嫌いなの。

 嫌なの 人が死ぬの嫌いなの!」

「越前さん 何があったんですか?」

「玉田工場長が…死んでしまったんです。」

「工場長さん。

 たまちゃん… が?

 死んだんですか?」

「ええ。」

「えっ?

  もう会えないんですか?

 たまちゃんに…。」

「ええ。」

「悲しいですね。 「死ぬ」って。

 もう 会えないんですね。

 工場長さん… たまちゃんに。」

はらちゃんも涙を流しました。

「悲しいですね…もう会えないなんて。

越前さんもいつか死んでしまうんですか?

 嫌です。

 そんなの絶対 嫌です。

 私も死にたいです。」


「えっ?」

「どうして私は

死なないんでしょうか?」


はらちゃんから離れる越前さん。

「ごめんなさい。

 分からないことばかりで。

 私と越前さんは

住む世界が違うんですよね。

 これじゃあ…。

 両思いじゃないですよね。」


「両思いです。」

「えっ?」

「「両思いです」って 言ったんです。

 何だか さっぱり分からないけど

 両思いなんです 私達は。

 だって あなたのこと

 好きに決まってるじゃないですか。

 私が つくったんだから…。

 一番好きなキャラなんだから!」


はらちゃんの涙を指でぬぐうと
自分からキスした越前さん。

くちびるに手をふれるはらちゃん。

「気持いいものなんですね。

 チュ〜 またの名を キス。」


「言わなくていいんですそういうことは。」

「えっ そうなんですか?」

「はい。」

「言いたいです。」

「えっ?」

「みんなに言いたいです。

 「越前さんとのチュ〜またの名を キスは

 気持良かった」とみんなに言いたいです!」

「絶対ダメ!」

「絶対 言いたいです!

 工場長さんの たまちゃんにもお礼を言いたいです!

 あっ…。

 もう いないんですね。

 死ぬって…こういうことなんですね。

 あっ。」

「何ですか?」

「いいこと思いつきました。」

「絶対いいことじゃない気がします。」

にっこり笑うはらちゃん。

マンガの世界が明るくなりました。

「では 越前さん お願いします。」

「はい じゃあ また…。」

「また。」

越前さんはマンガを描きながら涙がおちる。

「では 今日から新しく

我々の仲間として

 生きていくことになった

友達を紹介しよう!」


「友達すか?」

「犬じゃないですよね?」。

「嫌なやつなら殺すしかないね」。

「では どうぞ!」

「たまちゃんです!」


「イェイ! たまちゃんで〜す!」

「今日から よろしくぅ!」

「お〜」

「乾杯しましょう!」

「乾杯!」



工場長があんなにもあっさり
死んでしまうとはびっくり・・・。
ちゃんと泣いてくれる人がいっぱいいたのを
教えてあげたい。

悲壮なかんじもなく
マンガの世界に復活。
たまちゃんは工場長のときの記憶もそのままで
マンガキャラになってるんだろうか。
もしマンガの中から飛び出してきたら
かまぼこ工場のみんなびっくりだよ。

越前さんがはらちゃんに慰めてもらって
キスするシーンがよかった!
でも住む世界が違うという
常に切ない結末が漂ってて
ホントにこの先どうなるんだろう。






はらちゃん  長瀬智也
越前さん   麻生久美子
田中くん   丸山隆平
紺野清美   忽那汐里
マキヒロ    賀来賢人
ひろし     菅田将暉
あっくん    清水優
長沼さん    稲川実代子
警官      小松和重
笑いおじさん 甲本雅裕
玉田       光石研
ユキ姉     奥貫薫
秀子      白石加代子
矢口百合子  薬師丸ひろ子








2013.02.16 Saturday 23:13 | comments(0) | trackbacks(9) | 
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泣くな、はらちゃん #05
『もう会えないの?』
| ぐ〜たらにっき | 2013/02/16 11:17 PM |
泣くな、はらちゃん 第5話:もう会えないの?
たまちゃん復活!!!\( ̄∇\) (/ ̄∇)/ヤッタァー! つか工場長が突如お亡くなりになってびっくりよ〜〜〜!!! 酔って木綿のハンカチーフなんか口ずさみながら、月を見上げて海に落っこちるって・・・ あまりに呆気なさ過ぎて、何が起こったのかわかんなかった・・
| あるがまま・・・ | 2013/02/16 11:19 PM |
【泣くな、はらちゃん】 第5話 感想
親も兄弟も、いたのかいねえのか分かんねえ。 まぁ親はいたんだろうけどな。分かんねえんだ。 で、結局、家族も持たなくてさ。 1人だよ。1人っきり。 まぁ、いいんだけどな。時々思うよ。 俺が死ん...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2013/02/17 2:12 AM |
神様、ねえ涙拭く木綿のハンカチーフください(長瀬智也)
ラブ・ストーリーの金字塔「ローマの休日」で秘密を持つ二人は「真実の口」の前に立つ。 「嘘をついたものが手をいれたら噛みつかれるという嘘」が二人の心を妖しく捉えるのである。 夢が現実になるのは奇跡なのである。 人々は奇跡を求めて夢の世界に旅立っていく。 東
| キッドのブログinココログ | 2013/02/17 3:45 AM |
泣くな、はらちゃん(5)
第5話の感想 
| AKIRAのドラマノート | 2013/02/17 11:36 AM |
「泣くな、はらちゃん」 第5話 もう会えないの?
「今日から新しく我々の仲間として生きていくことになった友達を紹介しよう!たまちゃんです!」はらちゃん 「イェイ!たまちゃんでーす!今日から よろしくぅ!!」たまちゃん ...
| トリ猫家族 | 2013/02/17 11:44 AM |
泣くな、はらちゃん 第5話・2/16) 感想
日本テレビ系ドラマ『泣くな、はらちゃん』(公式)の第5話『もう会えないの?』の感想。 笑いあり涙ありで面白い! 今回は一気にあれこれ進んだって感じだ。いよいよ現実と漫画の世界が意識的に...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2013/02/17 12:33 PM |
泣くな、はらちゃん 第5話
越前さん(麻生久美子)は、はらちゃん(長瀬智也)が自分が描いた漫画から出て来たということがどうしても信じられませんでした。 かじり掛けのチョコレートを持ったはらちゃんは、越前さんに、漫画の世界...
| ぷち丸くんの日常日記 | 2013/02/17 4:32 PM |
ドラマ「泣くな、はらちゃん」 第5話 あらすじ感想「もう会えないの?」
涙の重み----------。 笑って、面白い設定を楽しもうと思ってた作品だと思っていたら、予想の斜め前を行く展開で、切なかった。 そして、分かりやすい設定に色々共感できる部分が多かった回だったなぁ。 ついに越前さんに自分は越前さんの漫画の世界から出
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2013/02/17 5:30 PM |