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まおゆう魔王勇者 第九章「わたしは狄祐岫瓩世らっ」

第九章「わたしは狄祐岫瓩世らっ」

JUGEMテーマ:漫画/アニメ


青年商人たちの集まり。

「中央が動き出したようですね。」

「おそらく 教会の威信低下を回復すべく

 3回目の聖鍵遠征軍を企画しているものと。

 唯一 中央が操っていた白夜王は
 
 敗戦責任から失脚同然」

 
「そこへ冬寂王と言う英傑が現れて

 人心を掌握しつつあるうえ

 紅の学士のおかげで 十分すぎる食料が

 生産されるようになってしまった。」

「番犬の鎖がきれて 協会は大わらわでしょう。

 我々は どうしますか?」

「同盟として動くには まず 我々の手で

 新たな十人委員会を組織しなければ。」

「となると・・」

「はいるぞ。氷の国の外交官さまをご案内だ。」

前に魔王のところで勉強していた貴族。

「ぜひ お力を貸していただけませんか。」

「私にですか。」

「ダンスと口説き文句がものをいう

 吟遊詩人の国の方なら 最適です。」

「いったい 何をしろと?」

「現在の十人委員会の動きを止めて

 色々と探っていただきたい。

 援助が必要な多 この方に。」

「おいおい また俺が案内するのか。」

「要するに 時間稼ぎです はい。

 勝利まではねだりませんが

 時間が必要です。

 僕にも あなたの師匠 紅の学士様にもね。」

「承りましょう。

 噂話とダンスをするだけが取り柄の私ですが。」

「いやいや これから向かう所だって

 なかなかの戦場ですよ。」

「ええ わかっています。

 でも そこならば 私は

 キョトンとした顔で死ぬ事だけはないでしょう。」


紅の学士が異端なはずがないと集まる民衆。

女騎士たちのところにやってきた勇者。

「広場 すごいぞ。

 紅の学士様は女神さまだ

 と言っているやつもいる。」

「農民たちに 慕われていたからな。学士様は。」

「本当にそうなんです。

 私と妹が道を歩いていると

 みなさん 笑顔で手を振ってくれて

 この春はこんなにばれいしょがとれた
 
 この秋は小麦の育ちがいい
 
 ベリーを食べさせてくれたり

 卵をもっていけって言ってくれたり

 うずらを届けてくれたり

 村の人からいただいたものが

 食卓に並ばない日なんてありませんでした。

 みんな本当にいい人で

 私たちのことを可愛がってくれて。

 当主様のことを くれぐれも頼むよって

 自分たちは本当にお世話になっているけれど

 直接何もしてあげられないからって。」

「そうか。」

「ときには 赤ちゃんをつれてきて

 小さな 葉っぱみたいな手にさわらせてくれるんです。

 賢くて やさしくなるようにって。

 ただの農奴だった私にですよ。

 当主さまに仕える偉い人だからって。」

「いい村だよ。みんな一生懸命で 支え合って。」

「お別れするのは さみしいです。」

鐘がなりました。

「ぼちぼち時間だよ。」

「私もそろそろいく。

 湖畔修道会の長として

 下卑た使者の言葉をうけねばらなんとは

 汚らわしい限りだが。」

不安そうなメイド姉に寄り添い声をかける女騎士。

「怖がらなくていい。

 思い悩む必要もない。

 勇者が 必ず助けだすからな。」

「はい。」

勇者もそろそろ出発。

何か言いかけてやめるメイド姉。

「じゃあ 信じて待っててくれ。」

「はい。」

残されて泣きだすメイド姉。

広間には周辺の村からもたくさんの人が集まっていました。

中央教会の使者が到着し
冬寂王が紅の学士をひきわたしました。

替え玉ではないことを調べてから拘束し

「このものは 悪魔の使い

 かかわれば同じ仕打ちがまっているzp」

と鞭でうちました。

目をふせる村人たち。

冬寂王が見かねてとめに行こうとしますが
それをひきとめるじい。

「耐えてください 若。

 すまぬ 罪なき少女よ。

 このような せめを追わせた余に 報いあれ」

使者をにらむメイド姉。

「これは 反抗的な!まさに 異端者の目。
 
 精霊の教えに そむく悪魔の使いが

 何か申し開きをしようと言うのか?」

民衆の方に向かうメイド姉。

「私は 私は 

 魂を持つ者として

 皆さんに

 語らなければならないことがあります。

 私は 私は 実は 

 農奴の子として生まれました。

 私は 七人の兄弟姉妹の

 3番目として生まれました。

 兄は農作業中に腕を折り

 そのまま 衰弱して 捨ておかれました。

 姉はある晩 地主に召し出され 

 帰りませんでした。」


建物の屋根に現れて話をきく勇者。

「冬の良く晴れた朝

 一番下の弟は 冷たくなったまま

 とうとう目をさましませんでした。

 疱瘡にかかったきょうだいもいます。

 私は何もできなくて

 生き残ったのは 私と妹だけです。

 ある時 逃げ出した私たちに 転機が訪れて

 それは運命の輝きを持っていましたが

 私は ずっと悩んでいました。

 ずっと ずっと。

 運命は暖かく 私に優しくしてくれました。

 安心しろ なんとかしてやる。

 しかし 皆さん!

 貴族の皆さん!

 兵士の皆さん!

 開拓民の皆さん!

 そして 農奴の皆さん!

 私はそれを拒否しなければなりません。

 あんなに恩のある 優しくしてくれた手なのに

 優しくしてくれたかこそ 拒まねばなりません。

 私は 人間だからです!

 私は 自信がありません。

 この身体の中には 

 賤しい農奴の血が流れているじゃないか、

 おまえは所詮 

 虫けら同然の人間もどきじゃないかと。

 だからこそ  だとしても私は

 人間だと言い切らなければなりません。

 なぜなら 自らそう呼ぶことが

 人間である最初の条件だと

 私は思うからです。

 夏の日差しに頬を照らされる時

 目をつぶっても その恵みがわかるように

 胸の内側に あたたかさを感じたことは

 ありませんか?

 たわいのないやさしさに

 幸せを感じることは ありませんか。

 それは 皆さんが光の精霊の愛し子で

 人間である証明です。」


「やめろーー!!」

とメイド姉を殴り倒す使者。

「異端め!」

「異端かどうかなど 問題にもしていません。」

立ちあがるメイド姉。

「私は人間として 

 冬越し村の恵みを受けた者として

 仲間に話しかけているのです。

 皆さん!望むこと 願うこと 考えること

 働き続けることをやめてはいけません!

 精霊様は その奇跡をもって

 人間に生命を与えてくださり

 その大地の恵みをもって

 財産を与えてくださり

 その魂の欠片をもって

 私たちに 自由を与えてくださいました。」


「自由・・?」

「そうです。

 それは、より良き行いをする自由

 より良き者になろうとする自由です。

 精霊様は完全なる良き者として

 人間を造らずに

 毎日 少しずつ頑張るという自由を

 与えてくださいました。

 それが 喜びだから。

 だから 楽するために

 手放したりしないでください。

 精霊様のくださった贈り物は

 例え王でも たとえ教会であっても

 侵すことの出来ない 
 
 神聖な宝物なのです!」


「異端め!その口を閉じろ!」

さらにメイド姉を殴る使者。

「閉じません!

 私は人間です。

 もう私は その宝物を捨てたりしな!

 もう虫には戻らない!!

 たとえ その宝を持つのが

 つらく苦しくても

 もうあの暗いまどろみには戻らない。

 光があるから。

 優しくしてもらえたから。」


「こ この異端の売女めに石を投げろ!

 何をしているのだ?!

 従わなければ すべて背教者だ!」

「投げようと思えば投げなさい!

 この狭く冷たい世界の中で

 家族を守り 自分を守る為に

 石を投げることが必要なときもあるでしょう!

 私はそれを責めたりしない。

 その判断の自由も また人間のもの。

 その人の心が流すのと同じだけの血を

  私は この身を持って流しましょう!

 しかし 他人に言われたから

 命令されたからという理由で

 石を投げるというのなら

 その人は虫です!

 自分の意志をもたない

 精霊様から与えられた大切な贈り物を

 他人に譲り渡して

 考えることをやめた虫です!

 それがどんなに安らげる道であっても

 宝物を譲り渡したものは虫になるのです。

 私は虫を軽蔑します。

 私は虫にはならない!

 私は・・私は人間だからっ!!」


すわりこむメイド姉。

民衆は使者に石を投げはじめました。

「やめろ!能のない農民風情が!」

「何をしている 冬寂王!
 
 こいつらを 全員とりおさえろ!」

「もはや異端は明白だ。

 即刻 その首を切り落とせ!」

『ごめんなさい 勇者さま。

 任せておけって言ってくださったのに

 私 できませんでした。

 メイド長様 

 一度も呼べなかったけど

 先生って 呼んでもいいですか。』

剣をふりあげてメイド姉の首が
落とされようとするのを止める冬寂王。

「それには及ばない!」

メイド姉を助けにいく女騎士とじい。

「何をする気だ?おまえたち!」

「私はこの国の王だ!

 これまで中央の鎖に繋がれて

 その辛さ 苦しさ おぞましさを

 わかっていたつもりであったが

 いつの間にか 心まで虫になっていたようだ。

 このような娘に教えられるとは

 己が不明を恥じるばかりだ。

 我が国の民の心に 

 このような心が育っていようとはな。」

「王様。」

「きさま!」

「使者殿。

 私は光の精霊のしもべのひとりとして

 そなたの立ち居振る舞いが恥ずかしい。

 そして 中央の教会がしたこともだ。
 
 精霊様は おっしゃられた。

 あなたは 罪をおさめなければならない。

 罪をおかす自由もまた 人間に与えた上で」

「何を言っているのか わかっているのか?お前達!」

「今ここに 高らかに宣言しよう!

 我が冬の国は 紅の学士に正式なる保護を与える!」

「湖畔修道会は 紅の学士を

 聖人として認める!」

喜ぶ民衆たち。

使者に帰れとさけぶ民衆。

「これもまた おまえたちの

 目論みのうちなのであろう?

 以降は 別の形で御目にかかろう。

 今はおひきとりを。」

「おぼえておれ!

この背教の国国めが。

 精霊の子たる中央協会に背いて

 地上に存在できると思わぬことだな!!」

ほっとして息をつく勇者。

メイド姉の姿を思い浮かべた刻印王。

「なぜ このものをとらえた?

 我が刻印の瞳よ。

 いずれ 世界のすべてを手にするこの僕に

 何を伝えようとしているのだ?」

助けられたメイド姉。

「待ってるっていったのに。」

「ごめんなさい。」

「でも まじですげえと思った。」

「え?」

「言葉だけで 軍隊をひかせられるんだな。」


ED


「いままで いくつもの光が消えていった

 広くて狭いこの世界で

 光がひとつ消えるたび

 私は痛みに貫かれる

 明滅する光は 誕生と死

 私とあの人の願い通り

 世界は救われるかもしれない

 だけど ごめんなさい

 ごめんなさい

 世界を引き裂いたのはこの私

 それは許されない罪

 黒髪を潜り抜けた指先の温かさ

 遠い 遠い 時の果て

 かわした言葉も 触れ合った指先も

 頬を叩く天空の風も

 再び出会った時

 何と語りかけるべきなのだ

 私は 何と語りかけて欲しいのだ

 私が今言えることは決まっている

 全ての人々の救済を

 世界に永久の平穏を

 そして願わくば 再会を」


光の精霊の言葉?
過去の勇者たちがいっぱい。



メイド姉の演説に圧倒されました。
貧しさの中で人間らしく生きることは
難しい時代にみえますが
メイド姉の言うように人間であることを
やめてはいけない。

すでに魔王とか勇者がいる
もともとファンタジーな話だけど
光の精霊もでてきてさらに
壮大な世界になっていて
今後の展開も楽しみです。






魔王/小清水亜美 
勇者/福山潤 
メイド長/斎藤千和 
メイド姉/戸松遥 
メイド妹/東山奈央 
女騎士/沢城みゆき 
青年商人/神谷浩史









2013.03.05 Tuesday 12:02 | comments(0) | trackbacks(4) | 
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9話目、今回の半分はメイド姉の演説ショーでしたね(苦笑)。でも重要だったのはサブタイトルとされた台詞よりも、夜になって身内だけで集まってる時に勇者がメイド姉に 「マジで凄ぇと思った・・・言葉だけで、軍隊を引かせられるんだな」 と告げたことでしょうかね。
| ボヘミアンな京都住まい | 2013/03/07 7:07 PM |