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泣くな、はらちゃん 第8話

第8話



神様を助けにいきますよ!!」現実の世界に留まった
はらちゃん(長瀬智也)たちが、突然パートさん達に
休まれて困っている越前さん(麻生久美子)を救うため、
かまぼこ工場でお手伝い。そしてその帰り、越前さん
の家の前には百合子(薬師丸ひろ子)の姿が。
百合子を見たユキ姉(奥貫薫)が呟く。
「私は、私たちは、あいつに殺されたんだ・・・」
百合子とユキ姉の過去を知ったはらちゃんと越前さんは・・・。




ノートはぐるぐるまきにされ
「勝手にさわらないで」というメモが。

マンガの中のみんなは
越前さんの家でご飯。

「はい!」「 う〜ん。」

「おっ おっ…。」

「神様〜!」

「 えっ?」

「うまいね これ! なぁ?」

「はい 全部 素晴らしいです。」

「それは どうも。」

「もうちょっと ちょうだい 神様。」

「はぁ? 何 あんた 「神様」ってあだ名なの? 」

「はい これ。」

「いや そうじゃないんだけど…。」

「来たよ!」

「あっ この状況については

 後で ゆっくり順を追って説明するので ごめん。」

「ホントよ 何なのよ いきなり

 私は 合宿のおばさんかって話よ。」

「ごめん。」

「ちょっと楽しいけどね。」

「あっ これください こちらさ… 「魚」?」

「はいはい。」

「おいしいですよね。」

「 僕には これ お願いしますネバネバ…。」

「 はいはいはい。」

「これ おいしい 海苔。」

「おいしいですよね。はいはい!」

「俺 やっぱ これだな これを!」

「いいかげんにしなさい あんた達!」

とどなるお母さん。

「あっ あの…。」

「何 ボケっとしてんの?さっさと手伝いなさい。」

「「さっさと手伝いなさい」とは?」

「いや あのね…。」

「あぁ あの 働くと 食べ物が

 さらに おいしくなるというあれじゃないですか?」

「あぁ そういうことっすね。」

「じゃあ 働くか!」

「働きましょう!」

「働くとは!」

「生きること お〜!」

ひろしも働けw

「働きましょう。」

「よ〜し!」

「 何すんだ?」えっ?

「はい これ お願いします ゆで卵。」

「「ゆで卵」?何でしょう。」

「その硬い所を割るの。」

「硬い…。」

「硬い所を割る…硬いんでしょうか? これは。」

「温かいです。」

「 意外と素直なのね。ねぇ。」

たちあがるはらちゃん。

「ひろしさん!」

「何だよ。」

「働くと 食べ物がさらに おいしくなりますよ。

 働きましょう。」

「俺はね 働かないほうがおいしく食べられるの

 そういう人間なの。」

「分かりました では ひろしさんは食べ物を

  おいしく食べるために決して働かないでください。」

「おぉ 分かった そうする。」

「はい!

 割りましたか?」

「はぁ…。」

そのあとは越前さんが出勤するのをお見送り。

「あの… 何の考えもなしに来てもらっちゃって

 あれなんですけど…。」

「あのさ〜 神様。

 俺さ こっちの世界に来たからにはさ

 とにかく こう いろんなものを食べてみたいわけよ。

 特に 「酒のつまみ」っちゅうのに 非常に興味があるわけ。

 よろしく。」

「いいね〜 いいよ〜 俺も乗った。」

「あっ じゃあ 俺 車が欲しいっす。」

「僕は かわいい犬が…。」

「私は別に…。」

はらちゃんは

「私は 越前さんが一緒なら何もいりません。」

「う〜ん。」「おぉ…。」

「いや 「おぉ」じゃなくて何で私に頼むんですか?」

「だって 神様だし…。」

「何でもかんでも神頼みしないでください。

 もう 神頼み禁止!

 この世界は自分の力で 何とかするんです。」

「えっ?

 えっ? 自分の力で何とかしていいんですか?」

「あっ いや あの…。

 でも とりあえず自由行動は まだダメです。

 私が帰って来るまで この家から一歩も出ないでください。

 分かりましたか?」

「はい。」「はい…。」

「じゃあ いってきます。」

「えっ?」

「いってきます」

「いって きてください!」

「いって きてくださ〜い!」

ふりむいた越前さんは笑顔。

紺野さんと田中さん。

「本気で言ってるんですか?

 漫画の世界の人達だって…あり得ないでしょ そんなの。」

「ノリ悪ぃな 本当に…そんなんだから あれなんだよ。」

「いや…ノリの問題じゃなくてですね。

 だって そうだとしたら大事件ですよ。

 それ 世界的な大ニュースですよ大騒ぎになりますよ。

 テレビとか来ちゃいますよそれから…。」

「売るつもり? はらちゃん達を。」

「何 言ってるんですか?そんなことするわけないでしょ。

 はらちゃんは親友みたいなもんですよ。」

「なら いいけど…。」

「まぁ 確かに漫画の世界の人って考えると

 今までの はらちゃんのことは

 全て納得できるっていうか

 「なるほど」って感じではあるんですけど。」

「だから 「そうなんだ」って言ってんじゃん。

 そんなんだから あれなんだよ。」

「え? ってことは あれですか?

 あのキレイな人「ユキ姉」って呼ばれてたあの人も

 漫画の世界の人ってことですか?

 じゃあ どうするんですか?

 せっかく ひと目ぼれしたのに…。

 どう頑張ったってダメじゃないですか。

 どうすればいいんですか!」

「だから!それで悩んでるんでしょ 私も。」

「すいません。」

「そんなんだから あれなんだよ…。」

「あの さっきから「そんなんだから あれなんだよ」って

 何度も言ってるんですけど

 「そんなんだから あれなんだよ」の

 「あれ」って何なんですか?」

「自分で考えろ!」

「はい。

 そんなんだから モテない 

 そんなんだから 出世しない

 そんなんだから 貧乏

 そんなんだから…そんなんだから…。」

「そんなんだから 女の気持に気づかないんだよ。」

「あっ そっち?

  えっ? 女の気持… 誰の?」

「もう いいし!」

紺野さん、また怒ってしまいました。

「すいません。」

事務所では越前さんが電話中。
田中さんも。

「越前さん 大変なんですよ。」

「何がですか?」

「パートさん全員急に お休みなんですよ。」

「ウソ…。」

「絶対 ズル休みですよ 前にもあったじゃないですか。

  パートさん達全員「風邪ひいた」とか言って

 みんなで映画の撮影か何かを見に行ったこと…。」

「あぁ…。」

「どうしましょうか? 工場長代理。」

「…って 言われても。」

「3人で何とかするしかないでしょ。」

「ですね。」

「無理です。」

「はっ? 何でよ。」

「だって たった今 今日中の注文受けてしまいました。

 『ミクニスーパー』さんから 揚げかまおでんセットを50個。」

「はぁ〜?」

「あらら…。」

「仕方ないですね お断りしましょう。」

「いや ちょっと待ってくださいよ工場長代理。

 一度 受けたものを断るのはダメですよ。」

「だって 無理ですよ。」

「また すぐ諦める しっかりしなさいよ 神様。」

「だって これだけでできるわけないじゃないですか。」

「え〜 誰かいないかな?手伝ってくれる人。」

「あっ…。」

「誰か 心当たりあるんですか?越前さん。」

「いえ 全くありません。」

「いや 越前さん 明らかに心当たりありますよね。

 誰か思いつきましたよね?誰ですか? 教えてくださいよ。

 緊急事態なんですから…。」

「いえいえ ダメです あの人達は!」

「えっ?」

「あっ… あぁ そっか…。

  お願いしましょうよ。」

「いや ダメですよ。

  そんなの無理です 無理。」

「じゃあ どうするんですか?工場長代理。」

「責任とってよね。」

「いや そんな…。」

越前さんちでくつろいでいたら
電話がなってみんなびっくり。

「ちょっと〜 誰か出て。」

「出て 出て…。「出て」とは?」

「出て〜。」

「そうか!あいつに外に出ろと言ってんだな。」

「あぁ なるほどね。あぁ なるほど そうですね。」

「あぁ もう! 違うだろ!

 こうやって こうするの はい。」

ひろしが電話をとってはらちゃんに渡しました。

「もしもし はらちゃん?」

「越前さん!?

 えっ? ど… どこにいるんですか。」

「もしもし もしも〜し。」

「はいはい。」

「あのね はらちゃん。」

「はい。」

「助けて はらちゃん。」

「分かりました!

 皆さん 神様を助けに行きましょう。」

「お〜!」

パートのおばさんたちはほんとに
映画撮影をみにいってましたww

工場にやってきたはらちゃんたち。
マキヒロは紺野さんにアイコンタクト。

「では よろしくお願いします。」

「任せてください!」

「はい お待たせ。おっ おっ。」

「しかし 玉田工場長に似てますね。」

「 似てる。」

「誰だ? それ俺は たまちゃんだ。」

「名前まで似てるし。どっちが いい男だ?」

「どっちも いい男じゃないし。」

「俺は どうだ?」と笑いおじさん。

「っていうか そこの2人キャラかぶってるよね。」

「ですね。」

「ん〜!」

「あっ ちょっと はらちゃん。」

「はい。」

「もっと 丁寧にやってください。」

「あ〜 あっ すいません。」

「ん〜!」

「はらちゃん 不器用なんですね。」

「えっ? 「不器用」とは?」

「下手くそってことです。」

「下手くそですか 神様がそうしたんじゃないですか。」

「はぁ? 何でも神様のせいにしないでください。」

「はい。」

「清美さん!清美さん 清美さん!」

「あっくん 上手。」

「はい ありがとうございます。」

「繊細キャラなんだ。」

「 「繊細」とは 何でしょう?いいことでしょうか?」

「うん いいことかな。」

「ありがとうございます!」

「く… くっ…!ふっ ほっ!」

「ワイルドだね マキヒロは。」

「ワイ… 「ワイルド」?

 何か いい感じの言葉っすね。」

「少女漫画にはどっちも必要なんだ。」

田中さんはユキ姉の横に。

「お願いしま〜す。」

「あのさ 田中さんくん。」

「あっ いや あの 「さん」か「くん」の

 どっちかだけでいいです。」

「あっ そう。

  くん。」

「いや あの 「田中」はつけてもらってもいいですか?」

「どっちかだけでいいって言ったじゃん。」

「じゃあ 「くん」でいいです はい。」

「 はぁ… くん。」

「はい!」

「これ以上 近づくと…。

 ぶっ殺すよ!」

「えっ?」

「そういう人なんだよ 私は。」

「好きです そういう人。」

「チッ…。」

田中さん Mか。

「ちゃんと考えてあげないとね あなたが

 物語の終わりを」

という百合子から言われた言葉を思い出す
越前さんは無表情になり
はらちゃんに気付かれて笑顔に。

百合子は釣りをしていました。

時計をみて手を動かす越前さん。

「どうしました? 越前さん。」

「えっ あっ…。

 急がないと間に合わない。」

あっくんが材料をおとしたり
時間におわれて固い表情に
なってくる越前さんをみて
はらちゃんは歌を歌い始めました。

♪〜 世界じゅうの敵に降参さ
♪〜 戦う意思はない
♪〜 世界じゅうの人の幸せを
♪〜 祈ります

「ん? この曲 私のじゃん。でも 詞が違う。」

「ですよね 随分とまた 後ろ向きな歌っていうか。」

「詞は 神様からいただきました。」

「すいません 後ろ向きで。」

♪〜 あればいい

「あっ 紺野さん 音楽やるんですか?」

「ええ わざわざ 人がいない場所で

 下手な歌を歌ってます。」

「えっ? あれ…。」

♪〜 でしょ? でしょでしょ?

「はい こちらの世界の方も一緒に!」

「だから お願い!」

♪〜 だから お願いかかわらないで!
♪〜 かかわらないでそっとしといて!
♪〜 そっとしといてくださいな!
♪〜 くださいなだから お願い!
♪〜 だから お願いかかわらないで!
♪〜 かかわらないで私のことは!
♪〜 私のことはほっといて!
♪〜 ほっといて

「越前さん もっと声を出してください。」

「えっ?

  あ〜…。」

♪〜 世界じゅうの敵に降参さ
♪〜 戦う意思はない
♪〜 世界じゅうの人の幸せを
♪〜 祈ります
♪〜 世界の誰の邪魔もしません
♪〜 静かにしてます
♪〜 世界の中の小さな場所だけ
♪〜 あればいい
♪〜 おかしいですか?

みんなで歌を歌いながら作業。

配達にいった帰り道。

「まにあいましたね。」

「はい よかったです!」

「いや〜 やっぱ車は いいっすね

 田中さん すごいっすね!」

「ハハハ…!ありがとうございます。」

「あっ 犬!あ〜 犬〜…。あ〜 犬〜!」

「あれは 猫です。」

「「猫」?」

「あっ 3月14日か…。」

「ん? 何ですか? 田中さん。」

「今日は…。」

「ん?」

工場に戻ってきました。

「それでは 工場長代理 ひと言 お願いします。」

「え〜 おかげさまで…。」

「ん? 「おかげさま」って誰ですか?」

「さぁ?」

「とにかく 無事に作業を終えることができました。

 ありがとうございました。」

「よかったです。」

「役に立ったってことか 俺達が。」

「もちろんです。」

「お〜!」

「というわけで今日 手伝ってくれた皆さんに

 お給料をお渡ししたいと思います。」

「えっ?」「ん?」

「はい 笑いおじさん。」

「えっ? ん? ん?」

「はい はらちゃん。

  ありがとうございました。」

「何か入ってるぞ。」

「これは お… お金ですね。」

「はい。

 え〜 大事に使ってくださいね。

 お金というのは…。」

「あっ!」

「ちょっと… いってきます。」

はらちゃん、でていきました。

「あっ ちょっと!」

「あっ…。その〜お金っていうのは あれだろ?

これで 欲しいものと交換するっていう あれだろ?」

「あぁ そっか。」

「俺も行こう!」

「僕も!」

「行こうか たまちゃん。」

「おう!行こう!」

「ちょっと 1人にしないでよ!」

みんなでていってしまいました。

「何か お年玉もらった子供みたいですね。」

「ええ。

 あっ あの すいません 田中さん 紺野さん

 心配なんでついて行ってもらえますか?

 私 片付けますから。」

「えっ?」

「はい。」

さっさとでていく紺野さん。

「あぁ… はい。」

「さてと。♪〜 私のことは ほっといて」

後片付けをする越前さん。
歌を歌ってご機嫌。

全力疾走するはらちゃんは
おまわりさんをとめました。

「あの…。」

「何だよ。」

「教えてください 行きたい場所が分からない場合は

 お巡りさんに聞くようにと教わりました。

  それが お仕事なんですよね?」

「そうだよ。」

「素敵なお仕事ですね。」

「まぁな…世界の平和のために働いてんだ。」

「すごい!」

「えっ…。ありがとう。」

田中さんはみんなにアドバイス。

「 では 自由行動ですくれぐれも… くれ…。

 くれぐれも 無駄遣いはしないようにしてくださいね。」

酒屋にやってきたたまちゃんと笑いおじさん。

犬とたわむれるあっくん。

マキヒロは紺野さんといっしょに。
ショウウィンドウの車に釘付け。
でもそれは50000円。

ブローチをみているユキ姉の
ところにいった田中さん。

「似合ってます。」

「それ以上 褒めると 殺すよ。」

「いいっすね… それ。」

工場で待っている越前さん。

「みんな 大丈夫かな。」

そこへ戻ってきたはらちゃん。

「越前さ〜ん!越前さん!

 どうぞ。」

「えっ? 何ですか? これ。」

「越前さんに… どうぞ。

 今日は 3月14日で ホワイトデーという日だそうです。

 田中さんに教えていただきました。えっ?

 バレンタインデーにチョコを頂いた男性が

 キャンディーをお返しする日だそうです。

 なので 私から 越前さんにホワイトデーです。」

箱にキャンディーがいっぱい!
猫の絵のキャンディーも。

「全部 使ったの? お金。」

「はい 働いて頂いたお金と交換しました。

 ええ。

  あっ… 越前さん?」

「もう 何で全部 使っちゃうんですか。

 はらちゃんだって

 他に欲しいものがあるでしょ?」


「あっ いえ

 私は越前さんがいれば何も いりません。」


「もう! バカ。」

「あっ…。

 越前さん… 怒ってますか?」


「怒ってなくても

 「バカ」って言うんです。」


「ん? あっ あぁ…あっ そうなんですか。

 越前さん!」

「はい。」

「抱き締めますか?

 チュ〜 またの名を キスしますか?」

「しません!

  バカ!」

「怒らなくても「バカ」って言うんですよね?」

「今のは 怒ってます。」

「えっ!?

 そ… そうなんですね。」

「ウソです。

 ありがとう。」

はらちゃんは笑顔に・・。

欲しいものを買って戻ってきたみんな。
お酒におつまみ、車のおもちゃに
犬のおもちゃ。ユキ姉も
ブローチでストールをとめていました。

「楽しみだなぁ おい。働くっていいなぁ おい。」

「ブオ〜ン! ブオ〜ン!」

「男子って感じ。」

「バ〜ン!」

「幼い。」

「犬く〜ん!」

「あっ そうだ 清美さん。

 これ。チョコ一応もらったじゃないですか。

 なので 一応 ホワイトデー。」

田中さんもお返し。
悪魔ちゃんのキャンディー。

「生まれてはじめて。」

「えっ? 何か言いました?」

歌を歌いながら帰るみんな。
百合子にあいました。

「あっ 百合子さん。」

「あっ お疲れさま。

 あれ?こんなことになってるんだ。」

ユキ姉が百合子をみてびっくり。

「久しぶり。ユキ姉。」

「帰るよ。」

ユキ姉は家の中にはいってしまいました。

「あらららら。」

「百合子さん?」

部屋にはいったユキ姉。

「どうしたんです? ユキ姉。」

「私は… 私達はあいつに殺されたんだ。」

百合子と越前さんとはらちゃんは居酒屋へ。

「いや〜 まいったなあ〜。

 越前さんにだけ 話しておこうかなと思ったんだけど

 あそこで会うとは 思わなかったわねぇ。」

「全然 分からないんですけど。」

「あぁ… だよね。
 
 あっ はらちゃん。」

「はい。」

「怒んないでね。」

「あぁ… 分かりました 怒りません。」

「ホント?」

「はい!」

「あのさ 越前さん。

 矢東薫子って漫画家…。」

「はい。」

「あれ 私。」

「えっ?えっ!?えっ? えっ?

 ゆ… 百合子さんが矢東薫子先生?」

「うん。」

「え〜!?」

「どこへ… どこ行くんですか?」

「えっ? えっ!?あっ…。

 どうしよう どうしよう!えっ えっ? ホントに!?」

越前さん、大興奮。

「大丈夫ですか? 越前さん大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃないですえっ! どうしよう!」

「あの キャンディー 食べますか?キャンディー 大丈夫…。」

「あのさ 越前さん。」

「はい はい 何でしょう?

 えっ どうしよう!どうしたらいいんだろう 私。」

「あの そこ… とりあえず

  ちょっと乗り越えてもらっていいかな?

 話が先に進まないんで。」

「あぁ… はいすいません。」

「すいません。」

「大丈夫?」

「はい どうぞ。」

「まぁ 簡単に言うと 私はスランプっていうかさ

  要するに描けなくなっちゃってさ逃げたんだよね。

 はぁ… 放置してたんだ ずっと。

 自分の描いた漫画世界をね。」

「漫画世界?」

「もちろん描きたいと思ってたんだよ。

 でもさ ホントに ある日 突然何にも

 描けなくなっちゃったんだ。

 そしたらさ 現れたんだよ。

 私の描いた 漫画世界の人がね 私の前に。」

回想。
原稿を屋上から投げ捨てた百合子。
そのあと気になって下をのぞきこみ
急いで拾いにいきました。

原稿の横にはユキ姉が。
落ちていた原稿を拾うユキ姉。

そこへやってきた百合子。

「え 嘘?ユキ姉?」

「神様?」

「何で あなたがここにいるの?」

「そうなのね 神様なのね」

しゃがんで笑いだす百合子。

「描けなくて頭おかしくなったんだわ」

「私達のことを捨ててしまうの?」

「えっ?」

「忘れないでよ 捨てないでよ 私達のこと」

「夢じゃないよね? これ」

自分の顔をぶってみる百合子。

「嬉しい 嬉しい。

 こんなことってあるんだ。」

部屋にいったユキ姉。
部屋には単行本が並べてありました。

「よろしくね。ユキ姉。」

「よろしく神様」

「あぁ そっか 私が神様なのか」

泣きだす百合子。
回想終わり。

「百合子さんが その昔

 私達の神様だったってことですか?」

「まぁ そういうことだね。」

「そうでしたか。

 えっ… で どうしたんですか?」

「楽しかったよ ユキ姉と過ごした時間は。

 でもさ 私怖くなっちゃったんだよね。

  こんな自分が神様だなんて 怖くなっちゃったんだ。

 荷が重過ぎるっていうかね。

 誰かの神様なんて無理!

 私には 背負いきれないって思ったんだ。

 楽しかったけどず〜っと そのまま一緒にいるなんて

 できるわけないしってね。

 とにかく何だかもう 怖くて怖くてたまらなくなったんだ。

 だから殺した。」

「えっ?」

「漫画の中でね 殺したんだ。

 発表しなかったけどね。」

みんなが倒れている絵。

それをみんなに話すユキ姉。

「それっきり 私達が生きることはなかったんだ。

 越前さんが 私達を描くまでね。」

「何だ それ。」

「怖いな。」

「怖いです。」

「何か 訳分かんないな。」

「怖いよ神様は残酷だ。

 越前さんだっていつ そうなるか分からない。」

百合子たち。

「それっきり 二度と漫画を描くことはなかった。

 ず〜っと逃げて生きて来た。

 別に人を殺したわけじゃないけど

 私にとっては 同じことだからね。

 だから 驚いたよ。

 越前さんが 私の描いた漫画の人物達を使って

 漫画 描いててさ。

 そっからはらちゃんが出て来た時はホント 驚いた。

 でも 嬉しかった。

 あ〜 ここで生きててくれたんだって思ってさ。」

鼻をすすっている越前さん。

「ありがとう 越前さん。

 嬉しかったよ。

 まっ そんなわけでした。

 で どうすんの? これからあなた達は。

 ん?」

はらちゃんと越前さんの帰り道。
キャンディーの箱を片手にかかえ
越前さんと手をつなぐはらちゃん。

「大丈夫ですか 越前さん。」

「はい。

 はらちゃんの顔 見たら 大丈夫になりました。」

「よかったです。

「では 辛いことがあった時や

 心配なことがあった時は私の顔 見てください。」

「えっ?」

「そうすれば 大丈夫なんですよね?」

「はい。」

「私の顔は 好きですか?」

「ええ まぁ…。

 だって 私が描いたわけですし。

 矢東先生のはらちゃんを自分好みに

 少しアレンジしましたし。」

「ん?」

「あっ… 何でもないです。

 好きですよ。」

「あっ…。では どの顔が一番好きですか?」

「それ 嫌い。」

「ワン ワンワンワン…。」

「それ 変。」

「うぅ… う〜ん!」

「普通がいいです。」

「ん? 「普通」とは?」

はらちゃんのいろんな顔を笑顔でみつめる越前さん。

ひとりで海辺を歩く百合子。

「どこにいきますかねえ。」

越前さんとはらちゃんも
みんなと話をすることに。

「ユキ姉から 話を聞いたんですよね

 私の前の神様のこと。

 安心してください。

 私は みんなのことを殺したり 忘れたり決してしません。

 だから 安心して。」

「越前さん…。」

「私は みんなのことが大好きです。

  だって ずっとずっと私の友達はあなた達だけなんだから。

 私の一番大切な友達ですあなた達は。

 だから… だから 絶対あなた達を傷つけたりしない。

 絶対しない。

 今まで ありがとうずっと一緒にいてくれて。

 それなのに嫌なことばっかり喋らせてごめんなさい。

  ホントに ごめんなさい。

 でも…あなた達がいてくれたから
 
 生きて来れたんです 私。

 これからは私が あなた達を幸せにする番です。

 そう思ってます。」

「本当に殺さない?」

「はい。

 だって いなくなったら嫌だから ユキ姉が。

 あっくんも。

 笑いおじさんも。

  マキヒロも。

 たまちゃんも。

 それにはらちゃんも。」

「皆さん!一緒に幸せになりましょう。

 素晴らしい この世界で。

 ねぇ!」


「よろしくお願いします。」

泣いているユキ姉。

「あっ うん。」

拍手。

「神様  ひとつ教えてほしいことがあるんだ。」

「はい。」

「ん?」

「 何ですか? 笑いおじさん。」

「俺は 漫画の中で…何が おかしくて笑ってるんだ?」

「あっ… えっと…。

 何ででしょう。

 あっ やっぱり考えてなかった〜!ハハハ…。」

「でも 泣いてるより笑ってるほうのが

 いいじゃないですか ねぇ?」

「そうそう その通り。大丈夫!」

「まぁまぁまぁ 飲んで 飲んで。」

「殺すしかないね。」

「えっ?」

みんなびっくり。

ユキ姉がにっこり笑いました。

「あ〜 びっくりした〜。」

「ビックリした ユキ姉 もう…。」

「じゃあ 皆さんちょっと 乾杯しましょう。」

「はい!」

「おぉ しましょう。」

「では! カンパ〜イ!」

「カンパ〜イ!」

ユキ姉は越前さんの横に並んで眠ることに。

「なんで 私だけこっちなの?」

「女子は2人だからです。」

「へぇ〜 そういうもんなんだ。」

「はい そういうもんです。」

「ありがとう 何か 嬉しい。」

下ではテレビをみて楽しそうな男たち。

「お〜!」

「あっ これはテレビというものらしいです。」

「ほぉ〜。僕も押していいですか?」

「はい どうぞ。」

戦争のときの映像がうつりました。

「何ですか? これは。」

「あ お母さん  これは この世界の出来事ですか?」

「あぁ そうね。

 悲しいけど 

 この世界の出来事よ 全部。」


「えっ…。」

「嫌な世界よね〜 ホントに。

  おやすみ。」


原爆、戦場、虐待されている犬
貧困・・収容所・・
そして311の津波のあとの映像まで。

涙を流すはらちゃん

「これが・・この世界」
 


はらちゃんと越前さんの仲良しなシーンは
まるで君に届けでもみているかのように
ころがりたいような楽しさですが
片方マンガキャラなので切なさもどうしても
感じてしまう。このままふたり幸せに
暮らしました、めでたしめでたしならどんなにいいか。

素晴らしいこの世界だったはずなのに
世界には悲しい出来事がいっぱい・・。
それもふくめての人生。
生きるということ・・。

悲しいことやいやなことのないマンガの世界に
ひきこもってしまうのか、楽しいことや素晴らしいことと
いっしょに悲しみもひきうけて生きていくのか
どうなるのでしょう。

津波のあとの映像はいまみても胸が痛む。





はらちゃん  長瀬智也
越前さん   麻生久美子
田中くん   丸山隆平
紺野清美   忽那汐里
マキヒロ    賀来賢人
ひろし     菅田将暉
あっくん    清水優
長沼さん    稲川実代子
警官      小松和重
笑いおじさん 甲本雅裕
たまちゃん       光石研
ユキ姉     奥貫薫
秀子      白石加代子
矢口百合子  薬師丸ひろ子








2013.03.09 Saturday 23:03 | comments(0) | trackbacks(9) | 
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| ぷち丸くんの日常日記 | 2013/03/10 2:03 PM |
泣くな、はらちゃん (第8話・3/9) 感想
日本テレビ系ドラマ『泣くな、はらちゃん』(公式)の第8話『神様のナゾの真相』の感想。 たまには、こう言うドラマも良いと思う! 素晴らしいことや楽しいことだけでなく、理不尽なことも惨いこ...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2013/03/10 11:31 PM |
泣くな、はらちゃん - 長瀬智也
泣くな、はらちゃん 土曜 21:00 日本テレビ 2013年1月19日〜 [キャスト] 長瀬智也(TOKIO) 麻生久美子 丸山隆平 忽那汐里 賀来賢人 菅田将暉 甲本雅裕 小松和重 稲川実代子 清水...
| 新ドラマQ | 2013/03/11 2:11 PM |