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夜行観覧車 第10話(最終話)

第10話(最終話)



良幸(安田章大)の記者会見は、誰もが予想だにしない
事件の内容だった。真実とは思えない話に、ショックを受ける
真弓(鈴木京香)たち。しかし、それは良幸が高橋家の未来のために
選んだ苦渋の選択だった。そんな中、慎司(中川大志)が
高橋家に帰ってくる。兄姉、そして真弓を前に、事件当夜のことを
語り始める慎司。なぜ事件は起きたのか。どうして父は
殺されなければいけなかったのか。
ついに、事件の真相が明らかになるー。



マスコミを集めて会見を開いた良幸。

「昨夜 高橋家の長男から連絡を受けたマスコミ各社が

 長男の会見が始まるのを待ち受けています」

「お忙しいところをお集まりいただき

 ありがとうございます

 今回の事件の真実を

 すべて お話しします。


 僕達 家族には 人に言えない秘密がありました。

 何が本当で 何が嘘なのか」

テレビでみている啓介。

「何してんだよ…」

「事件があった夜

 自宅にいなかった僕と妹は

 ただただ動揺するばかりでした」

出て行こうとしてとめられる慎司。

「慎司君 待て 待つんだ!」

「離せ!」


「弟は あの日 父が何をしたのか話してくれました」


「離せ!」


「あの日 内部進学試験を翌日に控え」


「行かせてください!」

「慎司君!」


「弟は 精神的に限界を迎えていました」


「兄ちゃん…」

回想。

「慎司 そのアザ よく見せてみろ。

 ちゃんと見せてみろ!

 前から父さんが暴力を振るってるなら

 アザは それだけじゃ済まないはずだろ。

 お前 嘘ついてるよな?

 父さんは 俺達に

 何かを無理強いするようなことはしない。

 嘘ついてるよな?」


「開業医だった父は

 僕達の成績にいつも神経をとがらせていました」


「比奈子 話があるんだ。

 三人でもっと話し合えばよかったんだ。

 どうするのが 俺達家族にとって

 一番いいのか」

「でも 慎司は何にも話してくれないし

 何が ほんとか分かんないし」

「大事なのは 何が本当かじゃない。

 これから俺達きょうだいが

 どう証言するかだ。

 父さんが暴力を振るったってもし 俺達が証言したら…」

「嘘つくっていうの?」

「先に手を出したってことにすれば

 世間は俺達に同情する」

「パパを犠牲にするっていうの?そんなの嫌!」


「僕達は…

 医者になるよう

 幼い頃から言い聞かされていました。

 事件の日も 中学最後の試合があったのに

 弟は 試合に出ることを禁じられ

 何時間も勉強していました

 プレッシャーに耐えられなくなった弟は

 大声を上げ 暴れだしました

 父は…

 暴れる弟に暴力を振るいました」


「兄ちゃん」


「いつものように 何度も何度も…」


比奈子をだきとめる真弓。

「比奈子ちゃん」



「いつものことでした」


「やめろ!」と叫ぶ慎司。


「父は 家族に暴力を振るっていたんです

 父は 善人の仮面をかぶった暴君でした」

「暴君とは どういうこと?」

「弘幸さんがDVをしていた?」

結城がやってきました。

「結城君 良幸君覚悟決めたって言ってた

 何があっても見守っていてほしいって」

回想

「できないよパパを悪く言うなんて!」

「外に出るとき 怖くないか?

 人混み歩くとき 怖くないか?

 何が怖い?

 世間の目だろ

 俺達は この先ずっと

 いわれのない悪意を受け続ける

 直接 嫌がらせされたり

 危害を加えられたりすることもあるかもしれない

 俺達も被害者だって世間に思われないかぎり

 一生 逃げられない」

「私達何にも悪いことしてないんだよ

 なのに 嘘つかなきゃ生きていけないの?」

「父さんは死んだ

 俺達は生きていかなきゃいけない」



「弟を殴った後

 父は1階のリビングにゴルフクラブを取りにいきました」


止めに入る結城。

「おい やめろ!やめないか!」

「父を止めるにはああするしかなかったんだと…」

「真犯人は誰なんですか?」

「もう撮るな」

結城が良幸を連れ出し
比奈子とともに車に乗せました。

「おいで

  よし 行こう」

「はい 道あけて!」

「警察車両が現場から離れていきます」

パトカーをみおくる真弓。

晶子から真弓に電話。

「私 あの子達にひどいこと言った
 
 謝らなくちゃいけない

 守ってあげなきゃいけないのに」

「晶子さん」

「お願いがあるの」

児童養護施設にいる慎司のところに
やってきた結城。

「慎司くん もう帰っていいよ」

真弓が迎えに。

「しばらくは晶子さん

 慎司君達のおうちにいてくれるって

 晶子さん 今病院に行ってる

 診察が終わり次第すぐ来てくれるって

 良幸君や比奈子ちゃんも戻ってくるし」

「会いたくないです」

「みんな 心配してるよ」

「あの…

 これ

 兄がちゃんと返せって

 すいませんでした」

お金をかえす慎司。

「無事でよかった。」

自宅へ戻った慎司。

「慎司・・。」

兄につかみかかる慎司。

「 なんで あんなこと…なんでだよ 兄ちゃん!」

「慎司 お兄ちゃんの気持ちも分かってよ!」

「よく父さんのことをあんなふうに言えるよね」

「慎司だって同じこと考えてただろ」

「同じじゃない」

「警察でお前の言い分が通ったとするよな

 刑事裁判になったとしても未成年だ

 大人より罪は軽くて済む

 母さんは無罪で釈放される

 だから それでよかったんだ!」

「いいはずないだろ!」

「ちゃんと話して 慎司」

「僕のせいだ 全部

 僕が 母さんの期待に応えられなかったから

 進学試験だって

 僕の成績じゃ受かるかどうか分からなかった

 母さん 学校に呼び出されたんだ

 内部進学は諦めて 

 ランクの低い高校を受けたほうがいいんじゃないかって」


 「あなたはやれば できる子なんだから」


「どうして僕は 兄ちゃんみたいになれないんだろう

 試験の日が怖かった

 母さんをがっかりさせるようなことになったらって思うと

 たえられなかった」

ボールを壁にぶつけて大声を出した慎司。

「うわ〜ッ!」

「気分よかったよ

 大声出してると 体が軽くなるみたいだった

 困ってる母さんの顔見てざまあみろって思った

 でも あの日

 父さんに殴られた

 生まれて初めて」

殴った後、おこしてくれる父。

「大丈夫か?」


「暴れた僕が悪いんだって分かってる

その後 父さんと母さんはリビングに下りてった」

「ケンカしてた?」

「分からない」

「それで?お前は どうしてた」

「一人で部屋にいたしばらくして 母さんが来て

 「コンビニに行ってきて」 って言われて

 うちに帰ろうとしたら救急車が見えた

 全部が怖くなって 逃げたんだ」

「お前は何もしてない

 そうだろ?」

「父さんを殺したのは…

 たぶん 母さん

 でも…

 そうなったのは 僕のせいなんだ

 僕が悪いんだ

 だから…

 母さんのことを許して」

「許す?

 どうやって許せばいいんだよ

 理由を知りたい」

「ママは どうして?」

淳子と結城。

「黙秘を通すならそれはそれで かまいませんが

 慎司君 こう言ってましたよ

 『母は 父の暴力から 僕を守るために

 罪を犯しました

 どうか 母を助けてください』

 あなたの子供達は みんな

 あなたを助けたいんだ」

「夫は何も悪くありません

 子供達が言っていることも

 事実ではありません

 悪いのは 私です

 償います

  本当に 申し訳ありませんでした」

「慎司…」

事件当日 10:20

「うわ〜ッ!」

「助けて もうやめて!」」

「なんでだ!」

「何やってんだ!」

慎司を殴った父。

「大丈夫か?

 殴ったりして 悪かった

 母さんに 謝れ

 母さんを悲しませるな」

「ごめんなさい」

「もう こんなことするな

自分が嫌になるだけだ」

「はい」

「慎司」

慎司は母の手を拒否し
部屋からでていく淳子。

リビングにいった淳子。

「あの子に手をあげるなんて。

 良幸には手をあげたことないじゃない」

「座って

 落ち着いて話そう


 慎司に勉強 勉強って言いすぎるな

 あいつには あいつの別の取り柄があるんだ」

「進学試験に落ちたら どうするの?

 慎司は パパと同じ大学に行きたいって言ってるのに…」

「慎司は そうは言ってない

そう言ってるのは淳子だ

 アザになっちゃうな

 親が医者だからって

 子供も医者になる必要はない」

「良幸が大学に受かったときは

 あんなに喜んでたじゃないの」

「良幸は 自分で自分の道を選んだんだ

 あいつは医者に向いてるよ」

「慎司だって これからいくらでも頑張れる」

「頑張らせなくていいんだよ」

「どういう意味?」

「慎司は もういいってことさ」

「慎司はもう必要ないっていうこと?」

「そうじゃない どうして お前は…」

「大切に育ててきたのよ

 私が今まで やってきたことは

 何の意味もなかったっていうの?」

「淳子がいるから 家族みんな幸せにやっていけるんだ」

「あの人と一緒だったときも幸せだった?

 どんなふうに幸せだった?」

「もう この世にいない相手と張り合ったって しょうがない

 僕も淳子もこれから先を生きていくんだ

 死んだ人間には勝てないよ

 勝とうと思わなくていいんだよ」

「勝てない?

 どうして?

 どうして 慎司じゃダメなの?

 どうして 私の子供じゃダメなの!?」

そばにあった良幸のトロフィーで
夫を殴る淳子。

そのあと自分で救急車に?電話。

「主人が・・主人が・・

 助けてください」

慎司の部屋にいった淳子。

「小3のときだっけ

 慎司が バスケやりたいって言いだしたの」

「うん」

「バスケやめろなんて言ってごめんね

 慎司が好きなものを取り上げようとして ごめんなさい」

「どうしたの?

 父さんに何か言われたの?」

「勉強なんか もういい

 気分転換でもする?

 そうだ

 よかったら コンビニで

 飲み物でも買ってきてくれない?」

「寒いよ」

「お願い 慎司」

慎司は外へ。

啓介がやってきました。

「高橋さん 遠藤ですけど

 大丈夫です?」

倒れている夫にあやまる淳子。

「ごめんなさい…

 ごめんなさい」

「淳子…目が見えないんだ…

 淳子…

 そばにいてくれ離れないでくれ…淳子…」

「ごめんなさい ごめんなさい…

  ごめん…」

「早く 早く来てください!

 主人を助けてください!

 こんなのない…

 なんで こんな…

  嫌〜ッ!」

独房の淳子。

テレビのニュースをみている真弓たち。

「こたえた良幸さんですが

 被害者は父親 加害者は母親だったということですが

 一方的な暴力を振るわれていたとなると

 母親も被害者といえるのでは…」

啓介に電話。
外にでると結城。

「今日は車ん中じゃないんですね」

「何の用ですか?」

「高橋淳子さん 起訴されると思います」

「それ言いに来たんですか?

高橋さんに お借りしたお金は

 良幸君達に返しました

 残った分も 必ず」

「そうですか よかった

 ああ そういえばね

 凶器が出てこないんですよ」

「それで起訴できるものなんですか?」

「仕方ありません

 出てこないんだから

 この世に起こる殺人の大半は衝動殺人なんですよ

 まったく 調書作るのもひと苦労ですよ」

「何ですか 苦労話ですか?」

「じゃあ これで

 もう来ませんよ」

「ほんとに?」

「奥さんや お嬢さんに よろしく」

事件2日後
淳子にあう啓介。

「警察に渡してください。」

「私に 捨てろって言われたって

 いや… けど

 何か事情あるんですよね?」

「あれは 良幸が大事にしていたものでした

 私と良幸は血が つながっていません

 何が凶器か知られたくなかったんです

 知られてしまったら

 きょうだいの間に わだかまりができるような気がして

 良幸も

 慎司も 比奈子も

 今から どれだけ苦しむか

  バラバラになってほしくない

 お互いを思い合って

 三人で生きていってほしいんです」

「本当に 申し訳ありませんでした」

事件10日後。

志保からメール。

「彩花 学校いくの?」

「うん」

「熱は?」

「大丈夫だから」

「何かあったら連絡してね

 行ってらっしゃい」

小島さんはクリーニングを預けていました。

「じゃ おねがいね。」

「お預かりいたしました」

そこにやってきた真弓。

「おかしいでしょ?

 うちにはいない主人の服をクリーニングに出して

 お気の毒とか何とか

 つまらないことは言わないでちょうだいね

 私は好きで やってるのよ」

「今日は 小島さんにお願いがあって来たんです

 高橋さんのお子さん達のことなんです

 これからもひばりヶ丘にいたいそうです」

「あんな事件があったのに」

「つらいけど その何倍も思い出が残ってるからって

 言ってました

 小島さん お力になってもらえませんか?」

「私に?」

「特別なことは 何も

 ただ 見守ってくださるだけでいいんです

 小島さん

 この街を住みやすくて

 楽しい街にしたいっておっしゃってましたね」

「あの子達 小さい頃

 時々 うちに遊びに来てたの

 うちの息子が良幸君に勉強教えてあげたり

 このうちもにぎやかだった頃があったのよ

 みんな 大きくなって

 あっという間ね」

「あっという間ですね

 子供が大きくなるのは」

「そうして 親から離れていくの」

「落ち着いたら 彩花と一緒に

 良幸君達とごはん食べようと思ってます

 小島さんも ご一緒しませんか?」

学校。

志保たちに事情をきく先生。

「志保達が 彩花のかばんを川に落とすとこ見たって
 
 ほんとか」

「そんないじめっぽいことしませんよ」

「分かってるよ でも見たっていうから 一応な

 どうなんだ 彩花
 何やってた?

 元気ないな 何かあるなら相談しろ」

「相談相手は私だもん 友達だも〜ん」

「違う」とつぶやく彩花。

「先生」

「おう卒業まで仲よくすんだぞ なッ」

先生がいってしまったあと彩花につっかかる志保。

「何 今の

  「違う」 って どういう意味?

  小学校入ったときからずっと一緒じゃん

 梨香にいじめられそうになったとき

 かばってやったのは 誰?私でしょ」

「こんなの 友達じゃない」

「彩花

 私がいなかったら あんたひとりぼっちだよ!」

「ぼっちでいい

 あんたなんか 友達じゃない!」

「いい加減にしろよ!」

ケンカになるふたり。

「もう離して!」

「一生ひとりぼっちでいればいい!」

「友達なんかじゃない!」

「おい どうしたんだ…」

「友達なんかじゃない!」

父を悪くかいてある新聞記事。

良幸のところにやってきや真弓。

「どうすればいいんですか。

 どうやったら許せるんですか?

 母のこと…」

「許すとか 許さないとか

 家族の間で使う言葉じゃないんじゃないかな

 良幸君

 一人で抱え込んで 苦しまないで

 ほんとに つらいときは

 比奈子ちゃんや慎司君に

 弱いとこ見せてもいいんじゃない?

 子供から見ると 親は大人で

 何でも受け入れてくれるって思うかもしれないけど

 親も完璧じゃないの

 迷うし

 毎日 精いっぱい

 それでも 淳子さん

 私を気遣ってくれてね

 私は…

 お母さんと ずっと友達でいたい」

学校に呼び出された真弓。

「もしもし?浦浜中の小久保です 担任の」

いってみると志保の母親もいました。

「もうちょっとで受験だってときに なんでケンカなんかするの

 申し訳ございませんほら ちゃんと謝んなさい!」

「謝った!」

「お母さん」

「ほんとに ごめんなさいね 彩花ちゃん」

「うるさいな」

「帰って お父さんに死ぬほど叱ってもらうからね!」

連れて帰られる志保は彩花を睨んでいきました。

車で帰る真弓と彩花。

「寄り道しない?」

観覧車のそばにやってきたふたり。

「大丈夫? 彩花」

「ただのケンカ」

「ほんと?」

「いちいち 「ほんと?」 とか「大丈夫?」 とか聞くのやめて

 ウザい

 志保には 言いたいこと言ったし もういい」

「そう」

「私…やっと言えたんだ」

「彩花が嫌だったら

 ひばりヶ丘から引っ越したっていいよ」

「あそこに住みたいんじゃないの?」

「三人一緒なら どこだっていい

 お母さん 小さい頃

 何度も引っ越したっていう話したでしょ?

 いろんな おうちに住んだよ

 どの おうちもみんな好きだったな

 また転勤って決まると
 
 悲しかったな

 どこにも行かないで暮らせたらって 思ってた

 やっぱり 引っ越したのは彩花のためじゃなかったね

 自分のためだね

  もっと幸せになりたいって

 そんなふうに思わなくても」

 お母さん 十分幸せだったんだね」

啓介もやってきて
観覧車にのった3人。

「わあ」

「近くで見ると でかいな

 俺 高いとこ苦手なんだけど」

「上から見ると

 どの街も一緒だね」

「ほんと どこも変わんないな」


「どこ行ったってこの三人なんでしょ?

 やってくしかないじゃん

 お母さんと お父さんと私で

 他に帰るとこないもん 私」

「急に いいこと言うなよ 彩花」

「ウザいから」

淳子に面会にきた慎司と比奈子。

「お兄ちゃんは?」

「母さん

 僕が 初めて

 バスケの試合で優勝したときのこと覚えてる?

 あのとき すごい喜んでくれたよね

 お祝いに イチゴのケーキ焼いてくれたんだ

 嬉しかったな

 今まで 母さんがしてくれたこと

 忘れないよ」

良幸がはいってきました。

立ちあがってあやまる淳子。

「本当にごめんなさい

 あなた達の人生をメチャクチャにした…」

「今は許せないよ

 母さんのことも

 自分のことも

 死んだ父さんをあんな形で傷つけた

 でも…

 時間かかると思うけど

 なくしたもの

 一つずつ 取り戻すよ

 三人で支え合って やっていくよ

 きょうだい仲よくしろって

 いつも言ってたね

 その約束 守るから

 僕達…

 やっていくから」

「ごめんなさい

 ごめんなさい…」

真弓にあいにきた結城。

「淳子さんぼつぼつ話し始めたよ

 どうして あんなことになったのか

  良幸君達の証言とはだいぶ食い違ってるけどね

 これ 良幸君に渡してくれる?

 大学辞めるなって

 今まで 何度もあの子達みたいな子供を見てきた

 事件の後立派にやっていくやつもいるけど

  目標を見失うやつもいる

 何にも悪いことしてないのにな」

奨学金の書類。

「渡しておくね

 結城君」

「うん?」

「息子さんに会いに行った?」

「なんで?」

「ずっと会ってないんでしょ?」

「ああ いや…

 ああいう話はさ 常とう手段なんだよ」

「それだけじゃないんじゃない?」

「遠藤さん 店長が呼んでます」

「はい 今 行きます

 元気でね」

「中村さんも」

2ヶ月後

刑務所にいる淳子。

「真弓さん あなたと話がしたい

でも 今は まだ 会うのが怖いです

 あなたと あなたの家族に迷惑をかけたこと

 許してください

 私は あなたの前でさえ

 気持ちを隠していました

 私は 完璧でありたかった

 完璧な妻 完璧な母親でありたかった

 それが家族のためだと信じていました」

『良幸が病院継いでくれたら安心だ』

「すべてを費やしても報われないことがあると

 私は 母親になって初めて知りました

 自慢の子供 幸せな家庭

 理想に近づこうとするほど遠ざかる自分を

 どうすることもできなかった

 母親失格

 そう言われることが 怖かった

 私はこの幸せな家にふさわしくない

 きっと 誰かにそれを気づかれる日がくる

 いつか 何もかも失う日がくる

 私の ゆがんだ心が

 家族を壊してしまった

 今はあの子達に何かしてやることも

 背が伸びたねと髪に触れることもできません

 あの人の私を呼ぶ声を聞くことも

 失ったものの大きさを

 罪の重さを かみしめています」


「淳子さん

 あなたがどれだけ家族を愛してきたか

 あなたの家族を見ていれば分かります


 良幸君も 比奈子ちゃんも慎司君も

 それぞれの場所で精いっぱい頑張っています」

大学に戻った良幸。

「あの子達のためにも

 自分を追い詰めないで

 あなたの家で起こったことは

 私の家で起こってもおかしくなかった」

息子の入学式にいった結城。

「一つ 何かを掛け違えれば

 どの家ででも起こることなんだと思います」

学校にいく比奈子と慎司と彩花。
慎司達をみて噂する子に

「あのさ 言いたいことあるならはっきり言いなよ」

という彩花。

「新しい友達できた?」

「うん」

「私も」


「すべて順調とは

 まだ言えないかもしれません」

「ここです ここ記念撮影 いくよ」

見物にきた人たちをシャットアウトする小島さん。

「でも 小島さんや街の人達が

力になってくれるから 安心してください」


「ひばりヶ丘を汚さないでちょうだい」

「淳子さんがこの街に帰ってくる日を

 待ってます」


淳子に面会にきた真弓。

「久しぶり」

「真弓さん」


「観覧車は 不思議な乗り物だ

 どこにも行けない

 どこにも行けなくたっていい

 昨日から今日

 今日から明日

 変わらずに回り続けることが

 どれほど幸せか

 今なら分かる」




パパ、本当にすごくいい人だったのね・・。

子どもたちにわけへだてなく愛情を注いで
子ども一人ひとりを尊重してくれているのに
淳子がひどすぎて同情できない。

前の奥さんの優秀な息子とくらべてしまったり
真弓のいうように親も完璧じゃなくて
迷って精いっぱいだというのもわかる・・
衝動的にやってしまったのもわかる・・

それでもやっていいことと悪いことがある。

そうなる前になんとかならなかったものか。
カップラーメン封印して
全部手作りなんてがんばりすぎるから
歪んでくるんだよ。
完璧求め過ぎてその結果大事な夫を
殺してしまうとか本末転倒にもほどがある。

そもそも充分自慢の子どもじゃないですか。
良幸みたいに成績はよくなくても
運動神経がよくイケメンの息子。
夫が慎司はそのままの慎司を
いいと言ってくれているのに
淳子が勝手に突っ走って自分で
自分の幸せを壊してしまった。

慎司たちは自分の母だけど
良幸には慎司たちごと恨まれても
おかしくないくらい。
それを兄弟仲良くというなんて
淳子、都合よすぎるよ。

それでも母の望むように
長男として家族を守ろうとする良幸は
間違いなくお父さんの子。
親子そろっていい人すぎる。

淳子がしたことは自分がしたことかもしれない
って真弓はいっていたけど、したかもしれないと
してしまったの間には大きな差があります。
全然でてこなかったけどそれこそ弘幸の両親とか
友人が真相を知ったら淳子を許すどころの話じゃないと
思います。

志保にはもっといってやってほしかったなあ。






遠藤真弓…鈴木京香
高橋淳子…石田ゆり子
遠藤啓介…宮迫博之(雨上がり決死隊)
高橋良幸…安田章大(関ジャニ∞)  
遠藤彩花…杉咲花
高橋比奈子…宮崎香蓮
高橋慎司…中川大志  ・
高橋弘幸…田中哲司  
小島さと子…夏木マリ
結城哲也…高橋克典



2013.03.23 Saturday 09:17 | comments(0) | trackbacks(10) | 
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夜行観覧車 (第10話 最終回・3/22) 感想
TBSテレビ系ドラマ『夜行観覧車』(公式)の最終回『犯人が語る事件の動機…家族の未来』の感想。 なお、湊かなえ氏の原作小説は未読。 「珠玉のサスペンスドラマ」と言う売りだったが… 放送前に...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2013/03/23 10:34 AM |
夜行観覧車 最終話:犯人が語る事件の動機…家族の未来
終わった・・・_| ̄|○ ガクッ 結局犯人は淳子。動機は、先妻へのライバル心とか、優秀な良幸に対して 慎司の出来の悪さを気にするあまり、弘幸が放った言葉が慎司を見放したとの勘違いから 衝動的に殺害してしまった・・・という事でおけ? 死んだ人には勝てない
| あるがまま・・・ | 2013/03/23 10:58 AM |
夜行観覧車 最終回
事件9日後、ひばりヶ丘に報道陣を集めた良幸(安田章大)は、事件と高橋家の秘密について語り始めます。 その後、結城刑事(高橋克典)に良幸と比奈子(宮崎香蓮)は保護されます。 慎司(中川大志)と...
| ぷち丸くんの日常日記 | 2013/03/23 11:28 AM |
「夜行観覧車」最終回★原作とかけ離れたドラマの是非
「夜行観覧車」最終回 湊かなえが奏でた精密な心理劇『夜行観覧車』が、TBSによって改稿されて、こんなドラマになっちゃった。 『好みの問題』『原作を読んでいるか否か』で受け止め方も変わると思いますが、遠回しに徐々に核心に向かっていく原作本のエレガンス
| 世事熟視〜コソダチP | 2013/03/23 12:02 PM |
【夜行観覧車】 第10話 最終回 と統括感想
観覧車は不思議な乗り物だ。 どこにも行けない。 どこにも行けなくたっていい。 昨日から今日、今日から明日 変わらずに回り続けることがどれほど幸せか 今なら分かる。 夜行観覧車 第10話・最...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2013/03/23 2:35 PM |
ドラマ「夜行観覧車」 第10話(最終回)...
事件の真実-----------!!最終回はわりと強引にまとめました的な感じだったなぁ。結局救われたのは遠藤家だけか?良幸がリポーターたちを前に会見を開いた意図は・・・。どうするのが...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2013/03/23 10:00 PM |
ドラマ「夜行観覧車」 第10話(最終回) あらすじ感想「犯人が語る事件の動機…家族の未来」
事件の真実-----------!! 最終回はわりと強引にまとめました的な感じだったなぁ。 結局救われたのは遠藤家だけか? 良幸がリポーターたちを前に会見を開いた意図は・・・。 どうするのが自分たち家族にいいことかと考えた結果、どう証言するかと言
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2013/03/23 10:00 PM |
夜行観覧車 最終回 「犯人が語る事件の動機…家族の未来」
かなり強引にまとめた印象でしたね。やはり、観覧車は「どこへも行けない、だけど、乗る前と後では風景が変わる」という意味で、家族の機微の象徴だったのかな? 結局、「理想的な」家庭に見えた高橋家。その幸福な妻に思われた、淳子(石田ゆり子)こそ、背伸びをし
| のほほん便り | 2013/03/24 8:14 AM |
《夜行観覧車》☆最終話
良幸が、高橋家の将来を守るために行った会見は、マスコミが想像しなかった内容だった。 テレビで会見の内容を聞いた慎司は、怒った。 何が本当で何が嘘か?高橋家の秘密と称して語りだした。 良幸と、比奈子は家を留守にしていたが、学校の内部進学試験を翌日に控えた
| まぁ、お茶でも | 2013/03/24 6:14 PM |
1つの事件から・・・ ドラマ編
ドラマ「夜行観覧車」を見ました。 TBSにて 金曜10時にやってました 湊かなえの原作をドラマ化 小説の方は読んだことありましたが・・・ 過去、事件当日、事件後と構成も巧く見せていて なかなか楽しめたかな まぁ 原作ほどの毒はないけど 娘の描写は頑張っていたし
| 笑う社会人の生活 | 2013/04/08 12:22 AM |