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家族ゲーム 第6話

第6話



吉本荒野(櫻井翔)の暗躍のおかげで、沼田茂之(浦上晟周)は
親友・園田満(松島海斗)との関係を取り戻し、学校でのイジメからも
解放されようとしていた。逆に兄・慎一(神木隆之介)はすべての
歯車が狂い始め、精神的にも追い詰められていた。その日、
沼田家は昼間から怒号が飛び交った。父・一茂(板尾創路)が
最近成績の芳しくない慎一に対し、吉本を家庭教師につけると
決めたからだ。激しく抵抗する慎一だったが、吉本は万引きの
写真やカッターナイフをチラつかせ、なかば強引に承諾させる。
しかも、2人を勉強に専念させる為に、夏休みの間、沼田家に
住み込むと提案。さすがの一茂もちゅうちょするが、意外にも
母・佳代子(鈴木保奈美)が賛成に回り、あれよあれよと同居が決定する。
 翌日から吉本は、朝晩ところかまわず慎一に付きまとい始める。
慎一は、立花真希(忽那汐里)へも簡単に連絡が取れない状況に
陥り、イライラが募った挙句に「もう自分に構うな!」とキレる。
すると吉本はあっさりと引き下がった。お互いのすべてを知り、
共感を得た慎一と真希は、本格的に吉本を追い落とす作戦に
着手する。まずは、一緒に本物の吉本荒野(忍成修吾)を訪ね、
嫌がる母親から“吉本の過去"を知る人物の情報を得る。
一方で、一転して慎一を無視し始めた吉本は、別の対抗措置を
開始。2人の静かな攻防戦が続くが…





「沼田 茂之。平成10年5月12日生まれ。 A型

 幼いころから優秀な兄と 比較されてきた。

 何をやっても 兄に勝てない僕は劣等感の塊だった。

 父さんが叱るのは僕が バカだから。

 母さんが笑わないのは僕に 興味がないから。

 そう思って 生きてきた。

 そんな僕に友達なんて できるわけもなく

 ずっと 1人だった。

 そして…」


「おいこいつ くそ 漏らしてるぞ」

「あの事件が 起きた。

 毎日 執拗に いじめられて引きこもりになった。

 そんなときだった 吉本先生と出会ったのは。

 先生は…

 むちゃくちゃな やり方で僕を 追い込んでいった。

 いじめから逃れられない現実を…

 家族から見放されている現実を…

 友達が いない現実を…

 痛いほど 思い知らされた

 先生が来てから 目まぐるしく

 いろんなことが 変わっていった」


「お前を 変えてみせる」

「だから たまに思うんだ。

 先生の 手のひらの上で

 転がされているんじゃないかって。

 僕を 振り回して

 面白がっているだけなんじゃないかって」



いじめられている茂之をかばうそのちゃん。

「やめたんだ。

 お前らと つるむの。」

「また いじめられたいんだ。
 
 ホントに やんのかよ。」

「おう」

ソノちゃんもやられた。

「あ〜。助かると思ったのに全然 駄目じゃん。」

「うるせえ。」

「ありがと。」

「痛いんですけど。」

「俺もだよ。」

殴られて鼻血を出して地面に転がっていても
すごく幸せそう。

家では吉本を家庭教師にすることに反対する慎一。
だけど父にみえないように万引き写真を
チラチラみせて脅す吉本。

「わっ 分かったよ。やりゃいいんだろ?」

「いいねえ。 ハハ。」

さらに吉本は夏休みの間
いっしょに家に住んでいいかといいだしました。
佳代子は賛成。
慎一もカッターをみせられまた脅されました。

「いいよねえ?」

慎一、うなづきました。

そこへもう業者が吉本の荷物を運んできました。

「では 本日より お世話になります。」

「何か どさくさに紛れて居候された感じだな。」

佳代子は夕食作り。
手伝いにきた一茂に佳代子はピリピリ。

「勝手に触らないで。ここは 私のスペースです。」

「何 怒ってんだよ。俺は よかれと思って…。」

「あなたは 手伝ってくれてるつもりなんでしょうけど

 私には私のやり方が ありますから。

  余計なこと しないでください。」

サフランライスにレッドカレー。

翌朝。
慎一が起きると写真、
顔をあらっているところも写真
朝食のときも登校中も写真をとる吉本。

「あの その写真のデータは

 どこに しまってあるんですか?」

「ここだよ ここ!

 俺のハート!」

学校の外にもはりついていて
舌打ちする慎一。

自殺未遂した高津君が登校。

「俺のせいじゃないよな?」

「えっ?」

「俺のせいじゃないよな?」

「うん。」

そこもまた写真にとりました。

真希からのメールをみていると
後ろに吉本が。

(シャッター音)

[ケータイ](メールの着信音)

「まだ 彼女と会ってたんだ。

 でも お似合いだと思うよ。

 自己中のバカップルって感じで。」

「何だよ それ。」

「いいねえ。
 
 そういうふうに 態度に出せたら

 よかったんだけどなあ 高津君も。

 君が 自殺に追い込んだんだろ?」

「俺は 何も やってません。」

「直接 手を下さなくてもやり方は いくらでもある。」

「まあ確かに 死ねとは言いましたよ。

 でも 普通 ホントに 首つると思わないじゃないですか。」

「彼の気持ちを 考えなかったのか?」

「死にたいやつの気持ちなんて分かりませんよ。」

慎一をおさえつける吉本。

「これより苦しかったんだぞ?彼の心の中は。

 お前の無神経な一言で

 彼が どれだけ傷ついたか考えたことがあるか?

  首をつる前 お前にすがったわずかな希望を

 考えたことがあるか?

 部室のパイプに ロープを縛ったときの

 彼の絶望を 考えたことがあるか?

 彼の気持ちを 想像してみろよ 優等生〜。」

「だったら 俺の気持ちも想像してみろよ 家庭教師!

  散々 付け回して勉強に集中できるわけないだろ!

 もう 俺のことは構わないでくれよ。」

「分かった。」

といってしまう吉本。

妻への愚痴を勝野に話す一茂。

「ショックだよ。」

「そりゃそうですよ。料理の手伝いをしようとしてんのに

 余計なことするなって言われたら。」

「いや そうじゃなくてさ。

 そんなことを 俺に面と向かって言えるあいつに

 ショックを受けたっていうかさ。

  昔は あんなんじゃなかったんだけどな。」

そのあと 浅海 舞香をよんでもらうと
やってきたのはまったくの別人。

「私が 浅海 舞香ですけど何か?」

「課長。 僕には いくら 目を細めても

 あの彼女には 見えません。」

真希とあい、吉本が家庭教師になって
いっしょに住み始めたと話す慎一。

「いや もちろん 追い出すよ。

 家族が吉本に 感化されないうちに。」

「でも どうやって?」

「吉本の 人殺し発言。

 あれって あなたの家族のことだと思ってました。

 でも 本人にそういう意識が ないってことは

 他の誰かを 死に追いやった可能性がある。」

本当の吉本荒野の病室をたずねるふたり。

「彼女は 吉本のせいで家族を失ったんです。

 今日は真実を教えてもらいに 来ました。

 あの男は ここで眠っている吉本 荒野さんの

 兄でもなければあなたの子供でもありませんよね?」

「電話でもお伝えしましたが
 
 私の口から言えることは何もありません。」

「 どうしてですか?

 脅されてるんですか?

 僕は 吉本さんが こんな状態になってしまったのは

 あいつのせいだと思っています。

 このままだと今度は うちの家族がやつの犠牲になるんです。

 お願いします。本当のことを教えてください。」

「これで 最後にしてください。

息子の叔父です。名前は 高柳。

 8年前に 息子と同じ中学の教頭をしていました。

 今は 退職してます。」

「じゃ この人に聞けば…。」

「これは?」

「あの男も同じ中学校の 教師でした。」

今日は庭でパエリアを食べることに。
吉本が料理をほめてくれるので
佳代子は嬉しそう。

茂之は真野さんが茂之に気があると
きいて大喜び。

「ホントだって。真野さんは お前に気がある。」

「そんなの 信じられませんよ!」

「アハハ!じゃあ いいよ もう。」

「信じます。 いや 信じます!根拠は 何ですか?」

「お前が 成邦館高校 受かったら教えてやるよ。」

「そんな…。

 いいじゃないですか。教えてくださいよ。」

楽しそう。

慎一の家庭教師のときはだんまり。

「茂之のときとはずいぶん 違うんですね。

 聞いてます?」

「「構うな」って言ったのはそっちだろ。

  それとも僕に構ってほちいんでちゅか?」

とまたカッターをみせました。

リビングにおりてくると
茂之と佳代子と吉本は楽しそうにしていて
無言ででていく慎一。

「早く あいつを追い出さなきゃ

家族が駄目になる。」


慎一は真希といっしょに
教えてもらった高柳さんの家に。

「懐かしいなあ。

 荒野は 生徒思いの先生でね。

 あんな事故に遭わなければ

 立派な教師になっていたはずだよ。」

「あの ここに写ってる先生は?」

「田子先生だよ。 田子 雄大。」

「田子 雄大?」

「うん。

 悪い先生じゃなかったが荒野とは 馬が合わなくてね。

 他の先生とも うまくいってるとは思えなかった。

 あっ。 ほら この先生。」

「あの 吉本先生はどんな事故に遭われたんですか?」

「階段で 足を 踏み外したんだよ。

 帰宅途中の 長い階段でね。

 何度も転がって頭を強打したらしい。」

「本当に 事故だったんですか?」

「うん… 警察の見解ではね。

 でも 暗くもないのに足を 踏み外すわけがない。

 実際 警察も 事件性を疑ってたんだけど

 とうとう 決定的な証拠が見つからなくてね。」

「田子 雄大が 突き落としたっていう可能性は?」

「その質問には 答えられないな。

でも 第一発見者は 彼だった。」

帰り道。

「田子 雄大が 吉本 荒野を階段から 突き落とした。」

「今の話だけで決め付けるのはどうかと思うけど。」

「もちろん他の先生にも 話は聞いてみる。

 当時の教員名簿も 借りてきたし。」

「ねえ。だったら それ 私に やらせて?」

「えっ?じゃあ 俺も 一緒に…。」

「あいつに バレずに動くには私一人がいいと思うの。

心配しないで。

今度は私が あなたの力になりたいの。」

「ありがとう。」

夕食はますます豪華メニューに。

「旅行にでも 行くか。」

「どうしたの? 急に。」

「ほら せっかくの夏休みだしさ。

 どう? 先生も 一緒に。」

「いいんですか?」

「もちろん 自費だけどね。」

「えっ!」

「ハハハ。」

「お金は どうするんですか?」

「定期 崩せばいいだろ。

 もう 満期 過ぎてるからいつでも 引き出せるだろ?」

もう崩した・・。

和やかな会話をみつめていた慎一。
自室にはいると枕をカッターでずたずたに。

「 あ〜あ 枕 そんなにしちゃって。

 まだ 返すの早かったかなあ。」

「このまま うまくいくと思うなよ?家族は 俺が守る。」

笑い出す吉本。

「笑わせんなよ。

  お前がいつ 家族のために動いたよ。

 お前が守りたいのは家族じゃない。

 自分に都合のいいこの生ぬる〜い環境だ。

 カッコつけんなよ 優等生。

  あと何日で お前の居場所が なくなるかな。」

翌朝、慎一はもうでかけたあと。

ネット株をする佳代子のPCをのぞく吉本。

「こんな銘柄 薦めてませんよね?」

「先生に教わったとおりに自分で 上がりそうな株を…。」

「すぐに売ってください。」

「 一時は 持ち直したんです。

 今は 下がってますけどまた上がると…。」
「いいから 早く!」

言われたとおりにしました。

「ざっと 95万の損失ってところですか。」

「どうしたら…。」

「100万 入ってます。

  これで 定期の損失分の穴埋めにしてください。」

「できません そんなこと。」

「定期 使い込んでいたこと

 ご主人に バレたら沼田家 泥沼になりますよ。」

「でも…。」

「もともと 大金を使わせたのは僕ですから。

 僕の責任でもあります。

 もう おしまいにしたらどうです?

 結局 向き合うしかないんですよ。

 ご主人と。

 子供たちと。

 自分自身と。」


茂之とソノちゃんが遊んでいると
他の友達もやってきました。

「なあ 俺たちも交ぜてよ。」

「何か 山尾と一緒にいるのがめんどくさくなって。」

「よし やろうぜ。 なっ?」

「沼田。」

「んっ?」

「ごめんな。」

「いいよ。」

茂之は嬉しそう。

慎一と真希。

「田子 雄大が吉本 荒野を 殺そうとしても

 おかしくない理由が 分かったよ。

 これを ご両親に見せればあの男を 首にできると思う。

 でも 弱みを握られてるんでしょ?」

「それは 何とかする。それより 田子の動機って?」

「田子 雄大が担任だったクラスの生徒。名前は 真田 宗多。

 彼は いじめが原因で 自殺したの。」

サウナで吉本と話す一茂。

「浅海君って いたでしょ?

ほら 前に うちに来た。」

「あ〜 あの お父さんの浮気相手。」

「ちょっと… もうちょっとオブラートに包んでよ。

 いや どうやらね 彼女にだまされちゃったみたいでさ。

 総務課に同じ名前の子が いるんだけど全くの別人。

 いったい 彼女は どこの誰で

 何のために俺に近づいてきたのか。」

「気になりますか?」

「まあね。

 家族旅行も 彼女のことを忘れるためのものだからね。」

「捜してあげましょうか?」

「えっ?」

「いやちょっと 心当たりがありまして。」

「ホント?」

「家族のためなんですよね?

 彼女と けり つけて

 家族と 向き合うために会うんですよね?」

「もちろん。」

その間に吉本の服のポケットからUSBメモリを奪う慎一。

「何してんだ?」

「これに 写真のデータが入ってるんですよね?」

吉本はタオルをまいたままおいかけ
USBメモリはテーブルの上の鍋の中へ!

「これで あんたから解放される。」

「慎ちゃんどういうことなの? 説明して。」

「人殺しなんだよ こいつは。」

そこへ元気よく茂之が帰宅。

「先生 遅れて すいません。」

4人が座っていました。

「どうしたの?」

「お前も座れ。」

「これから 家族会議を始める。

 議題は家庭教師の解雇処分について。」

「何 それ。」

「ここにいる 吉本 荒野…。

 いや…。

 田子 雄大を首にしてもらいたいんだよ。」

「何だ?その「田子 雄大」っていうのは。」

「それがあなたの本名ですよね?」

「どういうこと?」

「俺たちに嘘ついてたんだよ。」

アルバムをみせる慎一。

「こっちが本物の 吉本 荒野。」

「ずっと調べてたの?」

「ああ。」

「お前 知ってたのか?」

「名前が違うってことだけ。」

「どうして 言わなかったんだ?」

「確証がなければ言いくるめられるからだよ。

 でも 今度は違う。ちゃんと 証言も取ってきた。

 高柳教頭先生を ご存知ですよね?

 あなたと 本物の 吉本 荒野は同じ中学の 教師だった。

 8年前 本物の吉本先生は 人格者として

 親にも生徒にも評判の教師だった。

 叔父の教頭からの信頼も厚かった。

  それと対照的に 無愛想だったあなたは

  職場でも孤立していた。

 あなたと吉本先生は仲が悪かったそうですね。

 そして ある日 事件が起きた。」

「事件?」

「この吉本先生が階段で 足を 踏み外して

 頭を打ったんだよ。今は 昏睡状態だ。

 あんたが吉本先生を 突き落としたんだろ?」

「臆測で 人を犯罪者にしてほしくないなあ。」と吉本。

「そう言うと思ったよ。」

写真をみせる慎一。

「誰?」

「8年前 この人の教え子だった真田 宗多君。

 彼は 中学で いじめを受けていた。

 田子 雄大… あんたにね。

 懐かしいですか?

丸川先生 西口先生 羽間先生。

 当時の同僚ですよね?」

真希から渡された映像を再生。

「職場では 完全に孤立してたよ 田子先生は。

 暗いというか 無愛想というか。

 吉本先生とも 仲が悪くてね。

 だから あの事故が起きたときも

 すぐに田子先生の顔が 浮かんだよ。

 彼が 突き飛ばしたんじゃないかってね。

 真田 宗多という生徒がいてね。

 田子先生は真田をいじめてたんだ。

 でもその事実を知った 吉本先生が

 叔父である教頭先生に相談しようとして…。」

「うん その直後だった。あの事故が起きたのは。」

「しかもね 事故の後逃げるように 辞めちゃってね。

 あの野郎 くそっ。」

「羽間先生。証拠が出なくて警察も お手上げだったけど

 俺たちは みんな田子先生の仕業だと思ってるよ。

 今でもね。」

映像おわり。

「嘘だろ…。」

「あなたが その子を いじめてたんですか?」

「そうだよ。こいつが いじめてたんだよ。」

「どうして?」

「最初は親身に接してたんですよね?

 真田君は家庭内暴力に悩んでいた。

  担任だった あなたは彼の相談に乗って

 父親に 厳しく指導をした。

 でも 効果は なかった。」

「そんなわけないだろ。

 きっと お前の思い過ごしだよ」

「違いますお願いです 助けてください」



「助けを 求めてきた彼をあなたは 突き放した。」


「問題は 解決したんだよ。

 少しはさ俺の立場も 分かってくれよ」

「ですよね」



「あなたに見放された 真田君は吉本先生に相談をした。

  でも それを告げ口だと勘違いした あなたは

 彼を いじめた。」

真田くんがいじめられている様子。

「そして その いじめの事実が

 教頭に バレることを恐れて

 吉本先生を階段から 突き落とした。

 吉本先生は昏睡状態に陥り

 味方をなくした 真田君は山小屋で 自殺をした。」

「ホントなのか?何とか言ったら どうだ。」

「僕が やったという証拠はありません。」

「でも あなたが やってないという証拠も ない。

 実際 あんたは 何度も警察の事情聴取 受けてんだろ?

 「吉本 荒野」と偽ったのも

 自分の過去を暴かれたくないからだろ?

 言ったよな? 俺や茂之に。

  「人を殺したことがある」って。吉本 荒野のことか?

 真田 宗多のことか?

 何とか言えよ!」

笑う吉本。

「何が おかしいんだよ。」

「よくできた作り話だなと思って。」

「作り話じゃないよ。全て 真実だ。」

「俺は やっていない。」

「嘘つけ!」

「俺は やっていない!」

「われわれも君が やっていないと 信じたい。」

「父さん。」

「でも…。どっちにしろ

 子供たちが君に 不信感を抱いたのは 事実だ。

 このまま続けてもいい関係が 築けるとは思えない。

 申し訳ないが…。やってないよ。」

「先生は やってないよ。」

という茂之。

「シゲちゃん。」

「だって先生は ここにいる誰よりも

 俺の味方になってくれたんだよ。

 そんな人が人殺しなんて するわけないよ。」

「お前なあ…。」

「だって 先生がいなかったら

 俺は 負け犬のままだったんだよ?

 もしかしたら そのいじめで 自殺した子みたいに

 死んだかもしんないんだよ?

 先生が 俺を救ってくれたんだよ。」

「だからお前は 落ちこぼれなんだよ。

 だったら あいつの人殺し発言は

 どう説明すりゃいいんだよ!」

「あれは…。」

「俺を 脅すための嘘だよ。」

「んなわけないだろ!」

と茂之を突き倒す慎一。

「シゲちゃん。」

「いいか?お前は だまされてるんだよ。

 あいつが 裏で 何をやってるか知らないから

 お前はそんなことが言えるんだよ!」

「いいんだよ それでも!

 確かに やり方はむちゃくちゃかもしれないよ。

 俺が知らないこといっぱい あるかもしんない。

 でも!

 俺… 今 楽しいんだよ。

 先生のおかげで学校に行けるようになって…。

 友達もできて…。

 毎日 すっごく楽しいんだよ。

 こんなこと 初めてなんだよ。

 だからもっと いろんなこと教わりたい。

 先生に もっと いろんなこと教わりたいよ!」


泣きながら訴える茂之を抱き締める佳代子。

「私も 先生に続けてもらいたい。」

「いやいや ちょっと待ってよ。

 いや 母さんまでさ…。」

「茂之を ここまで変えてくれたのは先生よ?

  今 辞められたら茂之 また

  元に 戻っちゃうかもしれないじゃないの。

 今まで 何人の家庭教師が辞めていったか 考えてみて。

 私たちじゃどうにもならなかったことを

 先生は やってくれたのよ。」

「父さん。」

「先生 本当に やってないんだね?」

「ええ。 やってません。」

「分かった。 先生を信じよう。」

「何で?」

「確証のない話で 犯罪者と

 決め付けるわけにはいかないだろ。

 どうしても嫌ならお前の件は 白紙に戻していい。

 でも 先生には今までどおり

 茂之の家庭教師を 続けてもらう。」

「そんな…。」

「これからも よろしく頼むよ。」

「分かりました。」

「おかしいだろ。

  おかしいだろ?

 何で 息子の言ってることが信じられないんだよ。

 何なんだよ。

 何なんだよ いったい!

 おかしいだろ。」

慎一はでていってしまいました。

「慎ちゃん。」

「ほっとけ!いいんだよ。

 すまなかったね。」

「いえ。 僕が いけないんです。」

「何か 事情があるんだろ?

 また いつか 話せるときが来たら教えてよ。

 吉本先生…。

 で いいんだよね?」

「はい。

 僕は 吉本 荒野です。」

「座ろう。」

「吉本先生。

 浅海君のこと よろしく頼むよ。」とこっそり。

「ええ。」

真希にあった慎一。

「どうしたの?」

「吉本に家族を取られちゃいました。

 俺は…。

 俺は…。」


「私が いるから。

 私が あなたを信じてるから。」


慎一を抱きしめる真希。
泣きだす慎一。

吉本にたずねる茂之。

「ホントに やってないですよね?」

「んっ?

 ポケットの中にはUSBが 一つ

 もう一つ 叩くとUSBが 二つ」

やっぱりさっきのはダミー。

佳代子は株をやめたと主婦仲間に話しますが
お得情報をきいてまた心が動いた様子・・。
慎一と待ち合わせの飛鳥のところに
吉本がやってきました。

「何ですか?」

「君に プレゼント 渡そうと思って。」

慎一の万引き写真。

「ハハ。

 いいねえ。」




真希はやっぱり仕込みにみえるーー。
証言ビデオを真希一人で撮ってくると
いうところが怪しい。
なので吉本・・雄大の過去エピソードが
どこまでほんとなのかわからない。
本当に突き落とされたという疑惑があるなら
吉本荒野の母が脅しに従う理由もないし。

やり方はたしかにむちゃくちゃ。
でも茂之が救われたのは確かで
今あんなに幸せそうに笑ってるんだから
他の家族も早くかえてあげて!

毎回続きが気になる!




吉本荒野   櫻井翔 
沼田慎一   神木隆之介 
沼田茂之   浦上晟周
沼田一茂   板尾創
沼田佳代子  鈴木保奈美
浅沼舞香    忽那汐里   
最上飛鳥    北原里英 路 



2013.05.23 Thursday 08:17 | comments(0) | trackbacks(8) | 
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