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空飛ぶ広報室 第7話

 第7話



リカ(新垣結衣)は空幕広報室で毎年作成しているPV撮影に同行し、
救難隊(メディック)の活動を取材することになる。 過酷な状況の
なか、自分の命を危険にさらして救助活動を行うことも多い彼らに
「大切な家族を残して自分が死んでしまうかもしれない、と
考えることはないのか?」と尋ねるリカに対し、メディックの一人
・佐伯(鈴木亮平)は「死なないために厳しい訓練を重ねています」
と明るく答える。鷺坂(柴田恭兵)が、95年の阪神・淡路大震災の
際に、災害派遣に出ていて、病気の妻の最期を看取れなかったと
いうことを知ったリカは、空井(綾野剛)とともに、その話を聞くために
鷺坂の自宅を訪れる。カメラの前で「妻よりも見ず知らずの人を
助ける方を選んだ私は自衛官としては正しかったと思うが、
夫としては正しかったのだろうか?」と語る鷺坂。リカは、阿久津
(生瀬勝久)に、インタビューや取材の難しさを相談する。そんな
ある日、突然、同期のともみ(三倉茉奈)からリカに電話がある。
偶然災害救助の現場に居合わせているが、どこのヘリだか
わからない、と慌てるともみに、リカは限られた状況下で
正しい情報を探ろうとするが…





広報室にきているリカ。
次の企画でもめている空井と片山。

「だから 空自といえばF−15なんですって

絶対F−15がいいです」

「戦闘機はハードすぎんだよ

 今の俺達に求められてるのは親しみやすさ

  だから今年は…」

「プロモーションビデオまで作ってると思いませんでした」

「ビデオといっても30秒の短いコマーシャル

 毎年 陸・海・空の三幕それぞれが

 イメージアップと隊員募集のために作ってんの」

「じゃあ こんなのどうですか?

 アラート待機しているパイロット達のもとに

 スクランブルがかかる

 パイロット達は一斉に駆け出て

 F−15で飛び出す…」

F-15から離れない空井w

「ダメ 全然ダメ」

「領空侵犯のスクランブルって頻繁なんですか?」

「去年は1年で 299回」

「そんなに!?」

「そうなんです 日本の空は守られてるんだってこと

  他国にアピールする必要があるんです

 それが防空です」

「はいはい でも今は防空の話じゃなくて 広報の話

イメージアップの話」

「コスプレビデオのどこがイメージアップですか」

「不謹慎だと思われる恐れも不謹慎上等!」

「考えてみれば広報活動すること自体が

  不謹慎だっていう批判はないんですか?

 何か商品を売るような企業とは違って

 皆さんの場合売り上げとか関係ないし
 
 たとえ世間からのイメージが悪かったとしても

 職務には直接関係ありませんよね」

「俺らの仕事 全否定」

「身もふたもない」

「あえて聞いてるんですよ」

「なかなかいい目のつけどころだと思うよ

 もし 嫌われたくないっていう気持ちだけの問題なら

 そこまで広報に力を入れる必要はないのかもしれない」

「なら どうして…」

「有事の際 例えば 災害派遣ひとつとっても

 全国の皆様のご理解があればこそ

 我々は迅速に 有効に働くことができる

 より多くの命を救えることにもつながる

 ということを 以前 痛感しました」

「災害派遣に出られたことが?」

「平成7年 岐阜基地にいたときにね」

「あッ レスキューどうですか

  空自が誇るレスキュー部隊

 航空救難団!」

「救難団?」

「警察 消防 海上保安庁といったあらゆるレスキューが

 対応できない状況において

 出動を要請されるのが我が航空救難団

 はるか遠洋から雪山まで

 夜間や悪天候下においても

 出動要請さえあらばできうる限りの救助を行う

 日本唯一の…

 全天候型レスキュー部隊

 その救難員を通称…」

「メディック!…と呼ぶ」

あいかわらず息がぴったりの広報室ww

さっそくメディックの取材にいきました。

「どうも」

「あッ お疲れさまです」「お疲れさまです」

「百里救難隊 メディックの佐伯です」

「広報室の密着取材をさせていただいてます

 稲葉と申しますよろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「救難ヘリのUH−60Jとこれは…」

「U−125A 捜索機です

 救難ヘリより早く現地に到着して

 要救助者の捜索を行います

 人体の熱を感知する赤外線暗視システムや

 捜索用レーダーも搭載しています」

「へ〜」

「あっ PVの撮影ですが 少なくとも3人来ていただけますか」

「自分 非番なんで 行けます」

「メディックの代役はほかの隊にはできないんで

 こう… 見た目も違いますし」

体格がすごくいい。

「ああ…うん」

そしてそばではしごかれている人たちが。

「それでメディックになれるのか!

 ケツ上げろ!」

「はい!」

「訓練生の方達ですか?」

「あッ まだその手前の志願者です

 養成課程に入るにも 選抜試験を通らなきゃいけないんで

  年間7〜8人の狭き門です」

「それに受かればメディックに?」

「いえ その後 1年間

 空挺課程 潜水訓練 雪山訓練といった

 訓練課程をクリアした者のみがメディックになれます」

しごかれている訓練生志望の隊員。

「お前はできるの!」「はい!」

「やらないだけ!」「はい!」

「厳しいんですね」

「じゃないと 

現場に出たとき死んじゃうんで」


でもダーツ。

「訓練の厳しさは陸・海・空合わせても

 自衛隊随一っていわれてます

 そういう厳しさをPVでアピールする…

 と思ってたんですけど何でダーツバーなんですか?」

「厳しいとこアピールしても暑苦しいだけでしょ

コンセプトは親しみやすさです

こうした日常の空間でダーツを楽しむ若者達が

実はメディックだったというストーリー」

「はあ…」

「見てこれ 俺の力作」

「これ 片山さんが書いたんですか?」

「まあね 褒めてもいいよ」

「予算少ないんで」

藤枝と珠輝もいました。

「何やってんの あんたは何でいるわけ?」

「お前が頑張ってる姿を見に来たんじゃん」

「休みをもっと有効に使いなさいよ」

「有効的に使ってますけど」

「イチャイチャしないでください」

藤枝を警戒する片山さんたち。

「あいつか? 稲ぴょんの男は」

「あの人か?」

「あッ はい あの…

  帝都テレビのアナウンサーです」

「チャラチャラしやがって…任しとけ」

「あの!」

「大丈夫 大丈夫」

と藤枝に近づく片山さん。

「ああ どうも

 初めまして 空井の上官の片山です

 ホントにね いつもお世話してます うちの空井が

 ホンットに いいやつですからね うちの空井は」

「それにしても男前ですよね 片山さんも」

「えッ?」

「スラッとしてるし 俳優みたいで」

「ああ… そうね よく言われる

 お前は自衛官になってなかったら

 俳優になってたな なんてね」

簡単にのせられた。

「手ごわいな あいつ」

「片山一尉 完敗でしたね」

今度は珠輝が槇さんをみて。

「あッ ポメラニアンの人」

「ポメラニアン?」

「ポメラニアンみたいな彼女がいるんですよ」

「その話は色々複雑だからやめようね

槙さんもエキストラですか?」

「はい」

「あッ 柚木三佐は…」

「あッ 来た」

スカートであらわれてみんなびっくり。

「おうッ

 あんた達がスカートで来いって言ったんだろうが」

「髪 下ろしたほうがよくないですか」

「えッ?」

「触りますね」

「痛い…」

「ほら」

一同感心。

「お〜!女に見える」

「見えますね」「見えますよ」

「うるさい!」

また蹴りが。でもスカートなので失敗。

「アイタ!」

「その服 高かったから破かないでくださいね」

「ごめん 足が勝手に」

「その服 稲ぴょんの?」

「稲ぴょん?」

「稲ぴょん禁止で」

「えッ 空井も陰で言ってるよ」

「えッ!いやいや 言ってないですよ」

空井、あわてて否定。

撮影がはじまりました。

「用意 アクション!カット!」

「 カット カット カット 奥のカップルの人

 何でもいいから喋ってもらえます

 音は使わないんで」

奥のカップル・・槇さんと柚木さん。

「何でもって困りますね」

「こないだ 空井が言ってたじゃない

 俺達 どんなに運がよくても

 同じ場所に3年しかいられないって
 
 私 もうあと1年ないんだよね

 私がいなくなった後の報道班をよろしく」

「カット!カット!

誰か ど真ん中当てられる人」

「空井さん得意そう」

「えッ?」

「稲葉 得意じゃなかった?」

「えッ?」

「よし じゃあ賭けよう」

「空井が先に真ん中に当てたら

 稲ぴょんが空井に酒をおごる

  稲ぴょんが先に当てたら空井が稲ぴょんに酒をおごる

 さあ 勝つのはどっち」

せっかく片山さんがいいこといってくれたのに
珠輝が邪魔。

「それって結局 2人で飲みに行くことになりません?」

「鋭い」

「こうしましょう 稲葉さんが勝ったら

  空井さんと私がデートする」

「なぜそうなる なぜ」

「 いいんじゃないですか」

「はッ?」

「空井が勝ったら稲ぴょんが空井に酒をおごる」

「いいですよ 負けませんから」

「お〜!」

「空井さん 外しちゃってください」と珠輝。

「空自のプライドにかけて勝て」

でもはずれでリカの勝ち。

「何やってんだか」

「どうもすいません」

そして槇さんは柚木さんにデートの申し込み。

「デートしましょう」

「デート?」

「俺達

  ポメラニアンとは別れたんです とっくの昔に」

「あッ…槙 あんた犬とつきあってたの?」

「はい?」

柚木さんと飲むリカ。

「槙のやつ 何なの 何事!?

ビックリしすぎて 犬とつきあってたの? なんて

 寒いツッコミ入れちゃったっつうの」

珠輝と飲みにいった空井。

「どこ行きましょっか」

「自分はどこでも

 佐藤さんが行きたいとこで」

「珠輝でいいですよ」

「いや いきなりそれは…」

柚木さんとリカ。

「きっと槙さん 防大のときから柚木さんのこと好きで

  再会してもやっぱり

 「柚木先輩が一番好きだ」って思ったんですよ」

「キモい〜」

「キモいって…」

「いや だってさ

 私は自分のことをオッサンとして 槙もオッサンで

 オッサンとオッサンがデートとかつきあうとか…

 あ〜!」

「すいませんオッサンを一度忘れましょう

  柚木さんの心の片隅の乙女心の引き出しを

 ほんのちょこっと開けてみませんか?」


「オトメゴコロ?」

「イエス」

「稲葉はあんの? 乙女心」

「最近少し 引き出しから顔を出してたんですけど」

「けど?」

「飲みに誘ったら2人では嫌だと断られ

 好みのタイプは私とは真逆だと言われ

 心が折れました」

「そりゃあ折れるわ」

「なので ダーツを決めて後輩にフライパスしました」

「恋愛には ガツガツいけないか」

空井たちは原宿に。

「ここが原宿ですか」

「初めてですか?」

「はい 自分 東京勤務自体 初めてなんです」

「空井さんも3年たったら異動しちゃうってことですか?」

「そうなりますね」

「てことは 遠距離恋愛するか

 結婚するしかないってことか

 仕事している女性にとっては

 選びにくいですよね」

柚木さんとリカ。

「稲葉は仕事辞める気ないんでしょ?」

「ないですけど」

「うちら転勤ばっかだし いざというときいないしね」

「いない?」

「自衛官は有事のときは現場に駆けつけなきゃならない

  つまり自分の大切な人のところには

  行けないってこと

 室長の奥さんの話 聞いた?」

「亡くなったんですよね」

「うん ずっと入院してて病気で亡くなったんだけど

 死に目には会えなかったって

  危篤のとき 室長は災害対応で身動きとれなかった」

「災害…」

『平成7年岐阜基地にいたときにね』

「1995年 阪神淡路大震災」

お店をたずねている鷺坂さん。

「こんにちは」

「いらっしゃい」

「おばあちゃん お元気で

 昔 来たことあるんです

 全然変わってない お店もおばあちゃんも

 おキレイなまま」

槇さんをロコツにさける柚木さん。

「柚木三佐」

「はい! 」

「えッ…」

「えッ?いや… 何?」

「定例の資料」

「 ここ…

 あッ ごめんごめんごめん 私がおかしい
 
 長いこと 引き出しぴったり閉じたままだったから

  どうしていいのか」

「引き出し?」

片山さんが出勤するなり空井に絡む。

「どうだったんだよ 昨日のおデートは

 据え膳食ったか?踊り食ったのか?」

「そんなことしてないですよ」

全員がきいている中デート報告させられました。

「食事をしたんです」

「はい 食事きた」

「お続けください」

「はい 何か聞きたいことありませんかって

 言われたんですけど」

「はい 質問きた」

「はい お続けください」

「驚くほど 何も思い浮かばなくて」

『あッ 好きな… 飛行機は?』

「いや 分かってますよ 残念な会話だってことは」

「その後は?」

『この前浜松でT−4飛ばしたんですよ

 あれは楽しかったな〜

 カウントダウンに合わせてフライパスって…』

『はあ…』

「盛り上がりましたよ 少しは」

「ホントかよ」

「盛り上がるだけが全てじゃありませんから」

鷺坂室長もやってきました。

「あッ 既婚者」

「一緒にいて 落ち着くだとか

 安らぐだとか

  あるいは自分に力を与えてくれる とかね

 お疲れさまですはい ド〜ン

 お土産 みんなで食べて 甘味処みよしのおだんご」

「ありがとうございます」

「有名なんすか ここ」

「全然 知る人ぞ知るうちのワイフぞ知る」

「いつもの地図ですか?」

「ご名答」

阪神大震災のことを阿久津にきくリカ。

「阪神淡路大震災か私まだ 当時小学生で」

「あのころは自衛隊に対する風当たりは

 今よりもっと強かったんじゃないか」

「イメージが悪かったってことですか?」

「戦後のイデオロギーの対立もあって

 災害時すぐに自衛隊を派遣するという

 法整備がなされていなかった
 結果自衛隊はなかなか出動できず

 初動の遅れが問題になった」

「今は震度5弱以上の地震が発生した場合

 自主派遣できますよね」

「阪神の件をきっかけに法改正されたんだ

 鷺坂さんに直接聞いてみたらどうだ 当時のこと」

「そうですよね…」

阪神大震災の映像をみているリカ。
そこにやってきたともみ。

「まだ報道に戻んの 諦めてないわけ 往生際の悪い」

「何て?」

「リカって報道好きだよなって」

「これは 今やってる空自の密着取材の関係

 当時の報道のされ方覚えてなくって」

「半分バラエティーみたいな情報番組で

 そこまでやる必要ないんじゃないの」

「うん ないのかも

でも やれることは全部やろうと思ってさ

 あッ これUH−60J

 昔は黄色と白だったって これか

  このヘリ 今は紺色の洋上迷彩に変わってんの」

「あっそう」

「うん」

そのあと藤枝に文句をいうともみ。

「どうなってんの 情報局に異動になってヘコむどころか

 ヘリがどうとか 語っちゃって」

「もういいんじゃない

 報道局で警視庁付の記者やってるともみんの勝ちで」

「向こうが負けた顔してないからおもしろくないの」

「帝都イブニング見てる?

  あいつ最近 街角グルメも超絶真剣につくってる

 ちょっと羨ましいよな あの熱さ」

PVができあがりました。
すごくかっこいい!

「かっこいいじゃん」

「いいですよね」

「俺様が考えた絵コンテが最高だったな」

「室長 何か」

「いやいや いいんじゃない

テンポもあって ノリもいいし」

「はい!」

片山さんも空井も満足そう。

幕長たちにもみせました。

「こりゃまた随分ポップなの作ったね」

「幕長 これぐらいバ〜ンとはじけたほうが

 イメージアップならびに隊員募集には効果的なんです

 うちの組織は 古くさいイメージがつきまとってますから

 これぐらいノリがよくてポップなほうが」

「う〜ん そうね…」

「これ 飲酒運転にならない?」

「えッ?」

「ほらここ ウイスキー」

「いや ウーロン茶です ティーです ティー

 形状が普通のコップ

 ウイスキーグラスでは断じてありません」

「そもそも バーってどうなんですか

 何を飲んでいるにせよ

 お酒のイメージのある場所から出動するというのは

 よろしくないんじゃありませんか」

「しかし コンセプトとしては

 そうした日常の空間の中に

 我々防人がいるという親近感

 親しみやすさを売ろうとしてるわけでして

 そこでいう日常の空間が」

「酒場である必要性は?」

「必要か必要でないか…」

結局却下になったようで
あやまりにきた空井たち。

「本当に申し訳ありませんでした

ただ できはよかったと思うんです」

「おお〜 俳優みてえ」

「あの 表には出せないんですけど

 焼いてきたんで よかったら」

「ありがとうございます 」

「あの 家内に見せます

 普段 かっこいいところ見せてあげられないんで」

「ご結婚されてるんですか?」

「はい あッ… 子供も1人」

写真をみせてくれました。

「かわいい

 あッ それ 飛行神社の」

「ああ これ あの

 家内が毎年京都まで行って買ってきてくれるんですよ

 大変だからいいよって言ってるんですけど」

「佐伯さん達はもっとも過酷な状況に

 送り出されることが多いんですよね」

「そうですね」

「ご自身の命が危険にさらされることも」

「多いと思います」

「大切な家族を残して

自分が死んでしまうかもしれない

 その可能性は考えませんか?」


「死なないために

 厳しい訓練を重ねてます

 どうやったら要救助者を助けられるか

 どうやったら 生き抜けるか

 それだけを考えます

 もう一つ お守りがあるんですよ」

「手紙?」

助けた人の子どもからのお礼の手紙。

「前に悪天候でドクターヘリが出られないとき

 出動要請を受けて母親を 

 緊急搬送したんです

 いや キツイこともたくさんありますけど

 これ見たら

頑張らないわけにはいかないでしょう」


空井と帰るリカ。

「自分 パイロットだったとき

自分達が表に出ないなんて

当然だと思ってました

 前に稲葉さんが言ってたみたいに

 広報なんかしなくても任務は任務だし

 一般の人にどう思われてようが

関係ないと思ってた

 でも今 広報官である自分は

 すごく すごく伝えたい

 現場で働いている隊員達の思いを

 もっともっと 知ってほしい」


「迷ってたけど決めました

 鷺坂さんにインタビューお願いしようと思います

 1995年 1月17日

 奥様が亡くなった日のこと

  どんな思いで任務についていたのか

 知りたいんです」

鷺坂さんは少年野球のコーチをしていました。

「サギのおっちゃん バッチこーい」

「ユウダイ 体で止めろよ」

「 オッケーケンサク 強いのいくぞ 強いの」

「サギー どこ打ってんだよ」

「すいません」

「サギーって…捕まっちゃいそうですね」

「お待たせ」

そのあとはスーパーで買い物。

「はい 卵 つぶれないようにねえ〜と

 干しエビ 干しエビ

 あったあったスープ スープ…」

「あら サギちゃんお子さんいたの?」

「まあ似たようなもん 息子夫婦みたいな」

「へえ〜」

「こっちこっち

 飽きたら 手巻きご飯はい…

 オリーブオイルちょっと… いいやつ」

料理してくれる鷺坂さん。

「あの 何か手伝うことありませんか?」

「おいしくなるように念力送ってて」

「あッ… はい」

「はいはい お待たせ お待たせ

 熱いものは熱いうちに どうぞ」

すごいおいしそう!!

「すごいですね鷺坂さん 何者ですか」

「空幕広報室の室長

 昔は料理なんてまったく興味なかったの

 でも 雪子があれこれ作ってくれた料理の味が

 懐かしくなってさ

 どうやって作ってたのかな なんて思いながら

 試行錯誤してたら

 楽しいのよ料理って楽しいのよ ねッ」

「あッ そうですね

 今では 料理の…

 俺のほうが絶対上

 まいったか」

食後はインタビュー。

「それでは よろしくお願いします」

「そんなにかたくならないで

 いつもどおりガツガツ どうぞ」

「はい」

「当時は 岐阜基地の高射隊の隊長でした

  近くに妻と家を借りていて」

「奥様はいつから入院を?」

「前の年の秋に心臓の手術をしたんです

 でも 経過があまりよくなくて

 それからずっと 入院したきりで

 岐阜市内の大学病院です」

「地震のとき 鷺坂さんはどこにいらっしゃったんですか」

「自宅にいました

 岐阜はそれほど激しい揺れではなくて

 でも 神戸が震度6と聞いて

 すぐに基地に向かいました

 でも実際はなかなか出動できなかった

 当時の法律では」

「はい

 奥様の危篤を知ったのは」

「待機中です

 携帯に 病院から連絡があって

 容体が急変したと」

「行こうとは思いませんでしたか?」

「災害派遣は 一刻を争います

 待機中とはいえ勝手な行動はとれません」

「奥様を 1人で死なせても?」

「妻には 結婚前から話してありました

 何かあったとき

 そばにいられない男だけどそれでもいいか」

「それが プロポーズ」

「奥様と最後に会われたのはいつですか?」

「地震の前日

 出勤前に 病院に立ち寄ったときです

 そのとき顔色 とってもよかったんです」

回想。

「何描いてたの?」

「内緒」

「何だよ」

「ねえ いちご大福食べたいな」

「いちご大福 どこの?」

「どこだっていいわよ」

「いちごと大福じゃダメなの?」

「一緒じゃないとダメよ

 いちごの酸味があんこの甘味を中和して

 それはそれは幸せな出会いなんだよ」

「分かりました とびっきりおいしいやつを 明日ね」

「ありがとう」

「期待して待ってて

 じゃあ 行ってくる」

「楽しみ 行ってらっしゃい」

「行ってきます」

回想おわり。

「最後に

 ちゃんと 笑ってあげられて

 よかった」

「奥様は その日のうちに?」

「はい

会いに行けたのは

それから 5日後でした」

「後悔はされませんでしたか?」

「いちご大福を供えてやろうと思って

 探したんだけど

  どこにもなくて

  どうしてもなくて

 そのとき ふと

 妻は  1人で

  たった1人で 死んでいく覚悟

 その覚悟はしていたと思います

 でも ホントに

 幸せだったのかなって

 妻よりも 言ってしまえば見ず知らずの人を

 助けることを選んだ自分は自衛官としては

 自衛官としては正しい選択です

 でも 夫として

 正しかったのかどうか」

「 答えは 出ましたか?」

「以前 インタビューで話したと思うんですけど

 雪子は転勤のたびにスケッチブックを持って散策に

 で 私が休みの日に散策の成果を話してくれる

 私1人では気づかない

 その土地のちょっとした素敵なことを

 たくさん 教えてくれた

 雪子は みんな大好きでした

 みんな 愛してました

 人も 自然も

 みんな 見ず知らずなんかじゃない

 みんな守るべきものなんだってことを

 教えてくれました

 雪子は今も

 応援してくれていると信じています」


涙涙・・・。

阿久津とリカ。

「私の取材は正当だったんでしょうか

 鷺坂さんの傷を

 えぐっただけなんじゃないでしょうか

 知りたいって気持ちはただのヤジ馬根性と一緒で

 私が聞き出すことで

 傷つく人いるんじゃないでしょうか

  怖くなりました」

「このインタビューが

実際 番組に使えるかどうかは分からん

だが お前が誰かの物語を知ることで

違う形でもいい

その思いを伝えられるのなら

意味はあるんじゃないのか」



「広報活動自体が不謹慎といわれることがあっても

 それでもね 理解してもらうことで

 自衛隊ができることが増えるなら

 そう信じて 我々は手を振り続けるしかないと

 そう思ってます」

「グッドイブニング

 今日も街角のおいしい情報満載でお送りする

 帝都イブニング

 次は街角グルメです 藤枝君

「はい 街角グルメ本日はこちら

 食べるラー油

 今 爆発的な人気になってるんですね」

中継場所にともみからリカに電話。

「はい」

「紺色のヘリ」

「ヘリ?」

「この前言ってたでしょ

紺色のヘリって航空自衛隊?」

「UHのこと?」

「機種なんて分かんない

筑穂山の中腹

 ディレクターは山岳救助ヘリだって言うんだけど」

「機体に書いてない?」

「下からで見えない これから中継入る」

「では 帝都イブニングまた明日

 この後は予定を変更して現場から緊急生中継です

 取材班が筑穂山で遭難事故現場に遭遇

 現在 ヘリによる救助活動が行われています」

「ヘリを映してよ!」

「紺色って全国でUHだけですか?」

「知らん」

「∪−125A

  ヘリのほかに飛行機見なかった?水色で先のとがった」

「いる 飛んでる」

「捜索機とペアで飛ぶ救難ヘリは

 日本で航空救難団しか存在しない

 間違いない 航空自衛隊」

テレビ中継。

「別の登山者が見つけ110番通報しました」

そのニュースをみている広報室。

「おッ UH」

「つい先ほど

 遭難者は無事救出されたもようです」

「さすが 我が航空救難団」

「筑穂山だと百里救難隊か」

「近郊で出動要請がかかったんでしょうね

あッ でもこれ…」

「救出にあたったのは山岳救助ヘリで…」

一同ため息。

「海上だと海上保安庁 山の上だと山岳救助ヘリ

 うちの救難が海にも山にも出動するってことは

 案外知られてないからね」

「自分達 広報の努力が足りないってことですよね」

「でも 遭難者が無事でよかった」

「はい」

「帝都テレビには訂正連絡入れときます

槙 百里救難隊に確認」

「了解」

テレビ。

「現場の香塚さん」

「はい 香塚です

 たった今 遭難者を乗せたヘリが飛び立ちました

 なお 山岳救助ヘリとお伝えしていましたが

 正しくは航空自衛隊所属の航空救難団が

 遭難者の救助にあたっていました

 本日17時40分ごろ

 滑落したと思われる遭難者の救出に

 百里救難隊があたりました

 救難員 通称メディックが救助用ホイストで降下

 捜索機が発見した遭難ポイントまで下り

 たんかに遭難者を乗せて岩場を登って戻るという

 すさまじい救助風景が見られました

 航空救難団の…」

「えらい詳しいな」

「稲葉さん じゃないですか」という空井。

「うん?」

「他を生かすために 彼らは日夜

 過酷な訓練に励んでいるとのことです

 現場からは以上です」

「絶対稲葉さんですよ!

 すいません お先に失礼します」

「稲ぴょんか」

リカ。

「少しは 返せましたかね」

「十分だ

 あまり深入りすると 見失うからな」

ビルからでてきたリカの名をよぶ空井。

「あれ?稲葉さん!稲葉さん」

「どこ?」

「稲葉さん!稲ぴょん 稲ぴょ〜ん!」

「ちょっと…やめてください」

「ニュース 稲葉さんですよね」

「ああ…」

ガシっとリカの手をつかむ空井。

「ありがとう

  本当に ありがとうございました!

 飲みに行きましょう」

「えッ?」

「今から2人で」

「私と飲むの 嫌なんじゃ…」

「 まさか」

「えッ?」

「グダグダ考えんのやめにしました

 僕が 稲葉さんと飲みたいから誘います

 ダメですか?」

「いえ 全然…」

「じゃあ行きましょう」

「ちょっと…」

二人で飲みに。

「肝心のヘリが映んなくてヘリ ヘリ映せって感じですよね

 叫んじゃいましたよ 私」

「稲葉さんて お姉さんなんですか

 1人っ子じゃないんですか?」
「…とかやって ホント苦しくて死ぬかと思いました」

「イーグル乗ってるときより?」

「全然」

「あれが一番死に近かったですね」

「餅は飲み込んじゃダメですよ」

「普通 飲み込まないですよ」

すごく盛り上がる会話。

それを目撃する藤枝。

「あれ?

 何だよ うまくやってんじゃん」

「あッ 藤枝」

びっくりして立ち上がる空井。

「あの…自分と一緒にいて大丈夫ですか?」

「あッ また違う女の子連れてる」

藤枝もデート。

「お待たせ」

「どこ行きたい?」

「どうしよっかな〜」

「友達としてはいいやつなんですけどね

 あれ どうかしました?」

「えッ?あ〜

 いや あの…稲葉さん 乾杯しましょう 乾杯」

「 はい…カンパ〜イ」

「涙出てきた

 稲ぴょん ぴょん

 ぴょんぴょんぴょん…」




鷺坂室長のインタビュー泣けた・・・。
いつもいつも的確なアドバイスと
その明るさで理想の上司ぶりをみせてくれますが
奥さんとのエピソードがなおいっそう
素晴らしい・・。

ガツガツきくだけじゃなくリカも成長してるし
空井の誤解もとけたみたいで
どんどんラブストーリーもいっちゃってください!
槇さんと柚木さんも!








稲葉リカ…新垣結衣
空井大祐…綾野剛
柚木典子…水野美紀
片山和宣…要潤
槙博巳…高橋努
比嘉哲広…ムロツヨシ
藤枝敏生…桐山漣
坂手はじめ…渋川清彦
香塚ともみ…三倉茉奈
大津裕一…前野朋哉
阿久津守…生瀬勝久
鷺坂正司…柴田恭兵






2013.05.27 Monday 08:16 | comments(0) | trackbacks(9) | 
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空飛ぶ広報室「いざという時そばにいられない男だけどそれでもいいか?」
リカ (新垣結衣) と空井 (綾野剛)の、じれじれしてた誤解が可愛く解けてヨカッタです。 今回は、鷺坂 (柴田恭兵) の感動的な夫婦愛、オッサン女子してた柚木 (水野美紀)の晴れ姿、ならびに比嘉 (ムロツヨシ) との急接近、リカも密かに大活躍、と盛り沢山でしたね。
| のほほん便り | 2013/05/27 8:25 AM |
空飛ぶ広報室 (第7話・5/26) 感想
TBSテレビ系ドラマ『空飛ぶ広報室』(公式)の第7話『いざという時そばにいられない男だけどそれでもいいか?』の感想。 こう言う相乗効果がなくちゃ。これまでで一番良かった! 空自とテレビ局、...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2013/05/27 10:03 AM |
ドラマ「空飛ぶ広報室」 第7話 あらすじ...
広報活動とは----------?今度陸・空・海それぞれでイメージアップの為の隊員募集のPVを作ることになっているよう。何故そんなものを?それをすることで、災害派遣時など、市民の皆さん...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2013/05/27 10:53 AM |
【空飛ぶ広報室】第7話 感想
このインタビューが実際番組に使えるかどうかは分からん。 だが、お前が誰かの物語を知ることで、違う形でもいい。 その思いを伝えられるのなら意味はあるんじゃないのか。 空飛ぶ広報室 第7話 ...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2013/05/27 11:27 AM |
空飛ぶ広報室 第7話★綾野剛「稲ぴょん、ぴょんぴょんぴょんぴょん・・・」
空飛ぶ広報室 第7話 いざという時そばにいられない男だけどそれでもいいか? 天磐船に乗ってこの地に降り立ったという饒速日命(ニギハヤヒノミコト=天照國照彦天火明櫛玉饒速日尊・物部氏の先祖神)に空の安全を祈る鷺坂室長(柴田恭兵)。 かつての尖っていた稲
| 世事熟視〜コソダチP | 2013/05/27 12:11 PM |
空飛ぶ広報室 第7話
リカ(新垣結衣)が空幕広報室の密着取材を続ける中、今度は航空自衛隊のイメージアップのためにプロモーションビデオを制作するという企画が持ち上がります。 だが、空井(綾野剛)たちは、なかなかコンセ...
| ぷち丸くんの日常日記 | 2013/05/27 12:32 PM |
空飛ぶ広報室 第7話 感想
「あの、好きな・・飛行機は?」 普通なら確かに残念な会話ですが、私なら全然OKですよ!空井君(・◇・)ゞ 第7話「いざという時そばにいられない男だけどそれでもいいか?」 公式HPよりあらすじ ...
| 帰ってきた二次元に愛をこめて☆ | 2013/05/27 4:50 PM |
《空飛ぶ広報室》★07
さっきから、同じところでもめている空井、片山、比嘉。鷺坂がお榊を神棚に上げているのに声を掛けたリカ。自衛隊のPVはいらないのではと言って、全否定された広報の連中。そこへ比嘉が、空自が誇るレスキューはどうかと言い出した。警察、消防、海上保安庁といったあら
| まぁ、お茶でも | 2013/05/27 8:47 PM |
『空飛ぶ広報室』第7話
いざという時そばにいられない男だけどそれでもいいか?
| 悠雅的生活 | 2013/05/27 10:16 PM |