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家族ゲーム 第7話

第7話




2010年7月
引っ越しの時のビデオ。

佳代子のモノローグ。

『沼田 佳代子昭和43年3月8日生まれ A型

 父の言いなりでした。

 「箱入り娘」と言えば聞こえはいい

 ですが… 要するに世間知らずだった 私は

 父に勧められるがままに

 取引先の社員だった 主人とお付き合いをし

 結婚しました。

 しかし 父は不祥事を起こして

裏切った主人をあっさりと見限りました。

 主人は 家庭を顧みるタイプではなかったので

 2人の子供の面倒は私が 見てきました。

 子供は私にとって 生きがいであり

 情熱の全てを 注ぎました。

 それが… 思春期を迎えると 

子供たちは 私を遠ざけ
 
 必要としなくなりました。

 理解しようと努力したものの…

  誰にも相談できず

どんどん気が めいっていきました。

 孤独だったんです。

 そんなときでした。吉本先生に出会ったのは。

 初めは その暴力的な態度を嫌悪していました。

 けれど たくましく成長していく 茂之と共に…。

 いつしか 私も 先生を信頼するようになりました。

 主人の浮気を教えてくださったのも

 株の損失を 内緒にして もう一度

 家族と向き合うよう進言してくださったのも先生です。

 でも やっぱり… 私は 世間知らずでした。

 たまたま 運が悪かっただけ
 
 今度は うまくいく

 そう思ってしまったのですから』

近所の奥さんからきいた情報の株を買ってしまった佳代子。

「必ずあがる」

とつぶやいてPCを閉じ
庭にいる茂之と吉本をのぞきました。

ふたりはサッカーの特訓をしていて楽しそう。

慎一と飛鳥。

「ごめん 急用ができた。」

「えっ?」

「中学のときの同級生が事故に遭ったらしい。」

「ホント?」

「嘘ついても しょうがないでしょ。」

「分かった。」

「また 夜 電話する。」

「うん。」

嘘をついて真希とあう慎一。

「どうしたの? 急に。」

「ちょっと付き合ってくれる?」

仲良くショッピングをし
慎一に真希からプレゼント。
さらにカラオケへ。

「楽しかった。」

「カラオケ 2人で5時間は 初めてだよ。」

「しかも歌ってたの ほとんど 私だし。」

「それも 応援ソングばっか。俺を励ますために。

分かりやすいな。」

「いや〜慣れないことしちゃ駄目だね。」

「でも うれしかった。

 ほら 何かタイミングとかってあるじゃん。

 その 相手に励まされても

 「今でしょ」 「えっ 今なの?」みたいな。

 何か… 何か う〜んそういうんじゃなくて。

 うん…素直に 「ありがとう」って思えた。」

「そっか。」

「私も 今素直に 「よかった」って思えた。」

手をつないで歩くふたり。

慎一は帰宅して部屋へ。
吉本が写真を撮りました。

「5分 遅刻〜。」

「すいませんでした。」

「ヘヘヘ! すっかりいい子になっちゃったねえ。」

「物足りないですか?」

「物足りないねえ。

 あんなことがあったっていうのにさ。」

『先生を信じよう』

『おかしいだろ!

何で 息子の言ってることが信じられないんだよ』

「先生は 教えてくれたんですよね。

 家族だからって相手を 敬う気持ちがなければ

 信頼関係は 築けないって。」

「さすが 優等生。よく分かってらっしゃる。

 俺が 君に教えるのは勉強じゃない。」

「う〜んじゃ 何を教えてくれるんですか?」

「挫折だよ。

君にはもっと 試練を与えないとな。」

「俺は 屈しませんよ。」

「いいねえ!」

「あっそ。」

「いいねえ。」

寝室にはいってきた一茂。
佳代子はもう寝ていました。

電気を消して佳代子のベッドにはいる一茂。

「やめてください。ちょっ…。」

「いいから。」

「ちょっと 放して…。もう 放してよ!」

ベッドからおとされました。

「声が でかいよ お前。あ〜 痛っ。

 このままってわけにもいかないだろ。」

「だから 仕方なくですか?」

「そうじゃないよ。そうじゃないけどさ。

 俺がいなくなって困るのは お前だろ。」

「どういう意味ですか?」

「外で働いて 家族を養うってことは

 並大抵のことじゃないんだよ。

 お前から 家事を取ったら…。

 あっ… いや 何だ その…。

  俺が言いたいのは…。

 何だよ。あ痛たたた。」

下におりてきた佳代子。
部屋には吉本が。

「どうしました?」

「いえ…。

先生。人って 変われると思いますか?」

「変わりたい。」

「読みます?」

と本を見せる吉本。

茂之たちが遊んでいると
山根たちがやってきました。
影からみている佳代子。

「何してんだよ。」

「お前と一緒にいても楽しくねえんだと。」

「雑魚は 黙ってろ。」

「そういうとこだよ。」

「お前の そういう態度が嫌なんだよ。」

「はっ? てめえ…。」

「もう 俺たちに関わらないでよ。」

といった茂之をが山根に殴られました。

「 殴るなら 殴れよ。

 もう 怖くない。

 もう 逃げない!」

「本当に 遺書 使わせてやっかんな。」

山根たちは帰っていきました。

「カッコつけやがって。」

「漏れそうになった。」

「お前が言っても 笑えねえよ。」

「ハハハハ!」

「っていうか 漏らしてんじゃね?」

「えっ 嘘!?」

「ちょっと出た。」

「うわ〜!」

「また くそ漏らしかよ!」

「嘘だよ。 冗談だよ 冗談 冗談。ねえ 冗談だって。

 ねえ 冗談だって。冗談だよ もうさ〜。」

楽しそう。

佳代子は帰宅。
でも誰もいない。吉本もいない。

慎一と真希は映画館で
何をみるかせ〜ので仲良くきめているところ。

「えっ? 合わせたでしょ。」

「いや ホントにこれ 見たかったんだって。」

「このラインアップで普通 選ばないでしょ。」

「だよねえ」

吉本がいた!

「俺なら こっち 見たいもん。

「全米が泣いた」 ハハハ。

気が合うんだねえ 君たち。」

「何ですか?」

「君に用なら 家で話すよ。

 俺は 彼女に話があるの。

 慎一君の お父さんがさ君に会いたいんだって。

 都合がいい日が 決まったら連絡してあげてよ。」

「するわけないだろ。」

「するよ 彼女は。ねえ?

 君のせいで夫婦の仲が悪くなったんだからさ。」

「あんたが しむけたんだろ?」

「おっ 彼氏面か。

 いいねえ。

 んっ? でも 君の彼女は飛鳥ちゃんじゃなかったのかな?」

「いや 別に あいつは…。」

「女は怖いから 気を付けろよ〜。

 じゃ よろしく〜。」

映画をみたあとの真希と慎一。

「俺は 面白かったかな。
 
 まあ でも まあ あれは あれでありかな〜 みたいな。

 どうしたの?」

「私…。お父さんに会ってみようと思って。

 吉本のことちゃんと話してみる。」

「何 言っても 無駄だよ。」

「でも このまま吉本が 家に居座ったら

 家族は間違いなく 崩壊するんだよ?」

「いや そうかもしんないけどさ…。

 親父が真希さんに その気があったら…。」

「そんな心配しないでよ。大丈夫だから。」

一茂とサウナにはいる吉本。

「えっ? 見つかったの?」

「ええ。そのうち 連絡 来ると思います。」

「そう。」

「うれしそうですね。」

「そんなことないよ。」

「ホントに別れる気 あるんですか?」

「当たり前だろ。」

「ホントですか?」

「ホントだよ。」

「ホントですか?」


サウナから出たふたり。

「ホントだよ。」

「ホントですか!?」

「ホントだよ しつこいな。」

「お母さん ホントだと思いますか?」

「無駄に 話 広げるんじゃないよ。」

「元気ですか!」

「何 言ってんの。」

そこへ慎一が帰宅。

そして一茂にはメールが。

「先生 先生! 先生 先生!

彼女から メール来たよ。

今度 会うことになった。」

「よかったですねえ。」

「元気ですよ。」

吉本をよびとめる慎一。

「これも 俺への試練ですか?」

「どうだろうねえ。」

夕飯の時間。

「慎一 勉強はちゃんと はかどってんのか?おい。」

「やってるよ。」

「しっかり やれよ お前には東大に入ってもらわないと

 困るんだから。」

「何で 困るの?」

「そりゃそうだろ。

東大 入れなかったらお前の将来だって…。」

「別に 東大に入れなくたって大成した人間は 大勢 いるし

 東大に入ったからって失敗する人間もいる。

 そんなこと 父さん以外 誰でも 知ってるんだよ。」

「何だ その口の利き方は。」

「やめてください。」

「父さんが 興味あるのは「成邦館高校」っていう肩書と

 「インターハイに出場した」っていう経歴なんでしょ。

 父さんにとって 俺は ただの自慢のネタでしかないんだよ。」

拍手する吉本。

「いいねえ よく分かってる。」

「誤解だよ。」

「まあまあまあ。

 じゃあ 次は女性の好みについてでも議論しますか。

 意外と 親子揃って同じ趣味だったりして。」

「ハハハ…。」

不機嫌そうに席を立つ慎一。

「ごちそうさまでした。」

「何だ あいつは。大丈夫なの? あいつ。」

「ええ…ちゃんと 成果 出てますよ。」

部屋にもどる慎一。

父と真希のことが頭にうかんでいらいら。
そこに飛鳥から映画の誘いのメールで
携帯をベッドになげつける慎一。

本物の吉本の部屋にきていた吉本。
多恵がもどってきました。

「こんにちは。

 困りますよ あんなことされたら。」

「何の話ですか?」

「慎一に教頭のこと 紹介したでしょう。

 危うく家庭教師 首になるとこでしたよ。」

「何のことだかさっぱり…。」

人工呼吸器に手をかける吉本。

「何してるんですか!?」

「お母さん。

僕は 真剣に彼らと 向き合ってるんですよ。」

「ただ壊してるだけじゃないですか。

 あなたは 教育者なんかじゃない。

 人を 不幸に陥れる快楽主義者です。」

「よく分かってるじゃないですか。

 そのとおり。

 吉本 荒野はそういう人間なんですよ。」

手をはなす吉本。

「もうすぐフィナーレです。

 おとなしくしていてください。」

回想。
吉本荒野(本物)と吉本。

「何ですか? 話って」

「真田 宗多のことです」

「ああ 父親の家庭内暴力に遭っている…」

「いいえ 父親は暴力など振るっていません

 真田に暴力 振るっているのは…

 あなたですよね?」

回想おわり。

佳代子の買った株の会社が倒産というニュース。

爪をかむ佳代子。

「買ったんですか。ハーバーブリッジの株。

 お母さん。お母さん。

 幾ら 買ったんですか?」

「500万で 信用取引…。

定期を 全額 下ろして…。

「絶対 上がる」って言うから。

 来週には 大手メーカーと提携…。」

「もう 懲りたんじゃなかったんですか!?

 家族と 向き合ってくれるんじゃなかったんですか?」

「変わりたかったんです。

 今までの自分から抜け出したかったんです。

 抜け出し… 抜け出して…。」

「そんなことで 変われるならみんな 株 やってますよ。

 損失は 1,000万円を超えると思います。」

「1,000万…。」

座り込んでしまいました。

「ご主人の会社から借りられないですか?」

「たぶん 無理です。

 前に 不祥事を起こしてるので。」

「だったら ご実家に頼るしかないんじゃないですか?」

「それも 無理です。」

「もう メンツが どうとか言ってる場合じゃないんですよ!」

「そういうのじゃないんです。

 父にはもう 縁を切られてるんです。

 この家を援助してもらった直後の話です。

  主人には 内緒にしてますけど。

 たぶん顔も見たくないと思います。」

「でも 他に 手はありませんよ。」

夜。
寝ている一茂。
父との会話をおもいだしている佳代子。

「パシフィック電機がうちに 水増し請求をしていた。

 一茂君が うちの会社の金を使い込んでいたんだ」

「嘘…」

「失望したよ。営業部にもいられなくなるだろう。

 あの男と別れなさい。

 慎一と茂之は私が 面倒 見る。

 この先 あんな男といてもろくなことはない」

「別れるつもりはありません」

「佳代子」

「きっと 何かの間違いです」

「気持ちは分かるがこれは事実だ。

 一茂君は 私を裏切った。

 それでも彼を選ぶというなら…

 分かってるな?」

翌日、実家にやってきた佳代子。

「ご無沙汰しております。」

「何の用だ?」

「お金を貸していただけませんか?」

「幾らだ?」

「1,000万。」

「あの男か。」

「いえ 私が つくった借金です。」

「くだらん嘘は やめろ。」

「本当です。」

「たとえ そうだとしても原因は 彼なんだろ?

 悪いが 親子でもないお前に渡す金は 一銭もない。

 1,000万程度ならあの家を売ればいい。

 もともと お前たちには

 不釣り合いの家だったんだからな。」

帰り道に求人情報誌に手をのばす佳代子。
公園のベンチにすわった後はまた歩き出しました。

勉強中の慎一は
明日、父とあうという真希からのメールをみていると
飛鳥が声をかけました。

「「マキ」って 誰?」

「ああ 友達。」

「そう。あした カラオケ 行かない?」

「ごめん 用事ある。」

「ホントに 行かない?」

「だから 用事なんだって。」

慎一の万引き写真をみつめる飛鳥。

家に帰ってきた佳代子。
主婦仲間がいました。

「びっくりしちゃった 私。」

「ホントよね。おっき過ぎるでしょ? 額がねえ。」

「ねっ。あっ 佳代子さん 聞いた?

 ハーバーブリッジが 倒産って。」

「もう少しで買っちゃいそうでしたよ〜。」

「私も! 危なかった。」

「佳代子さんは 大丈夫だった?」

「買ったわよ 500万。

 全部で 1,000万の損失。

 どう?

 これで 満足?

前の日に ごみ 出さないでよね。

 臭いが付くでしょ。」

と思い切りいやな顔をしてみせました。

電気もつけず寝室にいる佳代子。

「どうした?電気も つけないで。

 具合でも悪いのか?

 あっ 飯 俺 作るから 心配すんな。」

佳代子はまた爪をかんでついに血が・・。

父のつくったパスタを食べる茂之。

「まずっ。」

「そんなこと言うなよ お前。

一生懸命 作ったんだからさ。

 うん まずいな。」

慎一もやってlきました。

「おう 飯 あるぞ。」

「先生は?」

「ああ… まだ帰ってきてない。

 慎一 俺は 何もな東大が 全てだって言ってるわけじゃない。

 他の大学だってお前が やりたいことが

 しっかり あるんだったら…。」

「何? その当たり障りのない言葉。

 やっと 分かったよ。

 俺たち ろくな会話をしてこなかったんだね。」

夜、ひとりビールをあける一茂。

翌朝。
着替えておりてきた一茂。

佳代子は朝食のしたくをしていました。

「もういいのか?」

「ええ。」

「そうか。」

一茂と勝野はまたリストラをすすめていました。
勝野にしゃべらせ自分は携帯をチェック。

「いや ですから あのじゅうぶん 検討した上で…。」

「納得できないって言ってるんだよ。

 どうして 俺がリストラされなきゃいけないんだよ!」

「えっとですねあの… その…。」

「もう この辺で手を打っておいたら どうですか?

 あの件が 公になれば退職金どころじゃなくなりますよ。」

「何だよ 「あの件」って。」

「私が知らないとでも?」

でていく社員。

「 「あの件」って?」

「うちの営業なら後ろめたいことの1つや2つ あるもんさ。」

「さすが 元営業…。」

「さすが…。

 それで 左遷された人間は違うか?」

「えっ?」

「すいません。」

「いつまでも半人前じゃ 困るんだよ。

 お前の首なんかないつでも 切れるんだぞ。」

一茂、いやなやつ・・。

佳代子は家事。

デスクに戻ってまた携帯をチェックする一茂。
トイレにいると勝野もやってきました。

定時にかえっていく一茂。

夕御飯をつくっている佳代子。
豪華・・。

一茂のいるバーにあいにきた真希。

「お久しぶりです。」

「ずいぶんと 雰囲気 変わったね。

 それともこっちが ホントの君なのかな。

 総務に君と 同じ名前の子がいてね。

 訪ねたら 別人だったよ。

 だましてたの?

 すまない。

 君を 問い詰めるつもりも

 過去を 詮索するつもりもないんだ。

 こうして また会えただけでも…。」

慎一も店にいて話をきいていました。

「ホントの名前は?」

「真希です。 立花 真希。」

「真希…そう。」

「今日 お話ししたいのは…。」

「妻とは もう 駄目かもしれない。」

「えっ?」

「修復できそうにないんだ。」

「私のせいで?」

「いや。あれは きっかけにすぎない。

 もっともっと 前からずっと 冷めきってたんだ。

 また会えないかな。

 もっと 君のこと 知りたいんだ。」

「でも…。」

「頼むよ。」

「何やってんだよ。」

ついに慎一が声をかけました。

「最低だな。」

「何で お前が…。」

「彼女は 父さんが好きで近づいたわけじゃない。

 俺たち家族を 守るために接触したんだよ。」

「どういうことだ?」

「まあ 話しても信じてくれないだろうけど。行こ。」

「ちょちょっ… ちょっと待て。

 ちゃんと説明しろ。」

「何を?」

「お前たち…。その… 何だ…。

付き合ってんのか?」

「だったら 何?」

「ホントなのか?」

「ハァ〜 もういいよ。」

「まだ 話は 終わってない。」

「何だよ 放せ。」

慎一にふりはらわれ
一茂、尻もちをついてしまいました。

「みっともないんだよ」

真希の手をひいてでていく慎一。

「ごめん。」

「私は いいけど あなたが…。」

「もういいんだ。

俺 家を出る。」

「えっ?」

「高校 辞めて 働く。」

「いや ちょっと待ってよ。」

「もう 止められないんだよ。」

「慎一君。」

真希を抱きしめている慎一を
じっとみている飛鳥。

豪華な食卓なのに席には佳代子ひとり。

茂之たちはゲーセンで遊んでいました。
そこへやってきた竹下くん。

「悪かった。許してくんねえかな?」

手をさしだす茂之。

「いいよ。」

「よし。これで 山尾も 1人になったな。

 あっ 夏休み 終わったら さあいつのこと はぶんねえ?」

「えっ?」

「クラス全員で 無視すんの。」

「お〜。」

「でも…。」

「お前 悔しくねえのかよ。散々 いじめられてさ。

 やり返してやろうぜ。なっ?」

茂之は複雑な顔。

吉本が帰宅。
部屋には一茂がいました。
食卓はそのまま。

「お母さんは?」

「さあ?それよりさ聞きたいことがあるんだけど。

 慎一と浅海君の…。」

二階へあがる吉本。
部屋を次々にさがしますがどこにもいない。

バスルームをあけると
佳代子が手首を切ろうとしていました。

「何やってるんですか。」

「もういいんです。」

「そうですか。

 だったら…。

 お母さんが 死ぬ前に僕が 死にます。」

ナイフを出す吉本。

「何で?」

ナイフを手にすると
吉本の息が荒くなってきました。

「初めから 決めていたんで。

 こうなってしまったらこうするって。」

それをとめる佳代子。

「何してるの?!」

「僕の生命保険の 受取人もご主人になっています。

 だから…。

 どうしても 死にたいのなら代わりに 死なせてください。

 お母さんには生きていてほしいから。

 慎一と茂之のために…。

  生きてほしいんです。」

泣きだす佳代子をささえる吉本。

「生きていれば まだかわれます。」

そこへ一茂がようやくやってきました。

「何してるんだ。」

「自殺しようとしたんですよ。お母さんが。

 株で 借金したんです。1,000万円。」

「1,000万?」

「これから 全てを お話しします。

 お母さんは借金を 工面するために

 実家のお父さんに会いに行きました。

 でも お母さんは 実家には帰れない理由がありました。

 その原因は あなたです。

 あなたが パシフィック電機の子会社である

 実家の会社に水増し請求をしていたから。

 あなたは そのお金を交際費として 使い込んでいた。

 実家のお父さんは あなたを会社の跡取りにも

 考えていたから余計に 許せなかったんでしょう。

 お母さんに離婚するよう 勧めました。

 でも お母さんは…。」

「ちょっと待ってくれ。」

「でも お母さんはそれでも あなたを信じました。

 他にも 何か理由があるはずだって。

 結局 お母さんは親子の縁を 切られました。

 でも 背に 腹は代えられず

 今回 恥を忍んで実家を訪れたんです。

 当然 「お金なんか貸せない」と言われました。

  「家を売って 借金を払え」と言われました。

 でも それだけは したくなかった。

 お母さんはこの家が 全てだったから。

 誰かの手に 渡るくらいなら自分の生命保険で 払おう。

 そう思って かみそりで手首を切ろうとしたんです。

 以上。」

「どうしてそこまで 知ってるんですか?」

「早口で 何が何だかさっぱり 分かんないよ。

 いったい 何の話 してるんだ。」

「そうです。

 「何が何だか さっぱり分かんない」

 それが 正解なんですよ!

 お父さん。

 あなたが家族を顧みなかったせいで

 何も気付いてあげなかったせいで…。

 ここまでいろんなことが悪化したんですよ。」

そこへ茂之もやってきました。

「どうしたの?」

「いや 何でもない。何だ?」

「ああ… 何かおじいちゃんと おばあちゃんが来てんだけど。」

「そうか。」

慎一も帰宅しますが
茂之が門のところまででてきました。

「どうしたの?」

「「外に出てろ」って。」

ドアの外から盗み聞きするふたり。

「これで 借金を返しなさい。」

「どうして…。」

「吉本さんが説得してくれたのよ。会社や自宅へ 来て

 お父さんに 何度も 頭 下げて。」

「勘違いするな。君を許したわけじゃない。

 あれだけ 面倒を見てやったのに使い込みなんて

 バカなことを…。だが 私にも責任はある。

 君を紹介しなければ 

 娘は こんな不幸にならずに済んだんだからな。」

「お返しします。これは 家族の問題です。お帰りください。」

「あなた…。」

「お前は 黙ってろ。この借金は私が 何とかしてみせます。」

「そんな方法何もないじゃないですか。」

「うるさい!

 俺に 任せろと言ってんだ。」

「分かった。

 好きにしなさい。」

「あれは 水増し請求じゃない。必要経費だ。

 あんなことぐらいうちの会社だったら誰だって やってる。」

「君は 何も変わってないな。」

玄関まででてきた祖父。

「あんな父親を持ってかわいそうに。」

と一茂の頭をなでてかえりました。

吉本も続いてやってきました。

「ねえ 借金って?」

「外に出てろ」

うなづく慎一。
でも出たふりをしてまた立ち聞き。

「どうしてあんなこと 言ったんですか?

 先生がせっかく 説得してくれたのに。

 あれで 全て 解決できたのに!」

「そう思うなら両親に 土下座してでも

 小切手 取り返せばよかったじゃないですか。」

「もう 終わったことだ。俺が 何とかする。」

「だったら 具体的な返済方法教えてください。

 他に当てがないから

 向こうのお父さんに 掛け合ったんです。

 このままだと 路頭に迷いますよ。」

「君に関係ないだろ!

 俺たち夫婦のことに口を出すんじゃないよ!」

「確かに 僕が 受け持ったのは慎一と茂之です。

 あなたたち夫婦の教育じゃない。」

「当たり前だろ。ふざけたこと 言ってんじゃない!」

「だったら家族ごっこは もう やめろよ!」

椅子を蹴り飛ばし怒鳴る吉本。

「そうやって 見えを張って 

 うわべだけの家族を演じてきた結果が

 この状況を招いたんだろ。

  慎一や茂之のことだって そうだ。

 全部 あんたたちが悪いんだよ。

 決して社会や時代のせいじゃない。

 親が子供に 向き合ってやらないから

 しつけてやらないから

 子供が 大人になれないんだよ。

 いいかげん 気付けよ!」


「家庭教師の分際で 偉そうに。」

「その家庭教師に

ここまで身ぐるみ 剥がされたんだよ。

 あんたたちは。

 何もかも 失いかけてるんだよ。

 悔しかったらちゃんと

家族になってみろよ。」


かばんを肩にかける吉本。

「沼田家の崩壊は…。

 もう 誰にも止められませんよ。」


吉本は出て行きました。

「フッ 何が 崩壊だ。大げさなんだよ。」

茂之と慎一。

「先生のあんな顔 初めて見た。

 まだ 先生のこと悪いやつだと思ってる?」

翌朝。
また庭で笑顔でラジオ体操する吉本。

家族は朝ごはん。


ED

飛鳥に別れを切り出す慎一。

「えっ?」

「好きな人が できた。だから ごめん。」

「嫌だよ 別れたくないよ!」

「ホントに ごめん。」

飛鳥は先生にあの写真を。

「先生。」

「おう どうした?」

慎一は真希と待ち合わせのお店へ
約束の時間より早めに到着。

真希は誰かといて楽しく会話中。

「フフフフ。はい そうなんですよ。

 あっ なので今度 行ってみようと思うんです。」

「いいねえ。」

相手は吉本。




真希はやっぱり吉本の手下か。
慎一、父と同じ女にひっかかって・・。
沼田家、絵に描いたような家族崩壊。

吉本のどこからどこまでが演技で
どこからが本心なのかわからない。
佳代子をとめたときには涙をうかべていたけど
吉本だったら佳代子ならきっと自殺しようとする
というのもわかってての計画な気もするし。

一茂は妻があんな状態でも
真希ともう一度つきあいたいようなこというし
仕事ぶりもお金に対する考え方も
なにもかも最低だなあ。
1000万どうすんの?
中身のともなってない家族なら
あんな豪華な家もいらないか。

茂之はせっかく平和な毎日がおくれるように
なったのに、こりないクラスメイトたち・・。

毎回毎回続きがたいへん気になるドラマです。



吉本荒野   櫻井翔 
沼田慎一   神木隆之介 
沼田茂之   浦上晟周
沼田一茂   板尾創
沼田佳代子  鈴木保奈美
浅沼舞香    忽那汐里   
最上飛鳥    北原里英 路 



2013.05.30 Thursday 08:48 | comments(0) | trackbacks(7) | 
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家族ゲーム 第7話:沼田家崩壊は3年前から始まっていた!母佳代子の絶望
沼田家、更に泥沼列車だべ…L(・o・)」オーマイガ! 一見すると、茂之の不登校以外はどこにでもありそうな・・・ いや、むしろ豊かで恵まれてるかのように見えてた沼田家だけど すでに崩壊してたとはねぇ お母さんの実家、めっちゃ金持ち!だけど、そうゆうお嬢様育ち
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【家族ゲーム】第7話 感想
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家族ゲーム #07
『沼田家崩壊は3年前から始まっていた!母 佳代子の絶望』
| ぐ〜たらにっき | 2013/05/30 12:26 PM |
家族ゲーム 第7話★吉本(櫻井翔)が自分掛けた生命保険はアフラック!?
家族ゲーム 第7話(15分拡大) 「沼田家崩壊は3年前から始まっていた!母佳代子の絶望」 夫婦の寝室。 佳代子(鈴木保奈美)が横になってるベッドに一茂(板尾創路)が入ってきて、モソモソし始めると、佳代子は当然拒否って、一茂を足蹴に・・・。 修復不可能なほど
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