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幽かな彼女 第9話

第9話



 姿を消したアカネ(杏)を必死に探す暁(香取慎吾)。
そんな折、りさ(山本舞香)が舞(飯豊まりえ)を刺し、
ケガを負わせたと連絡が入る。暁は現場にいた小夜(森迫永依)ら
から事情を聞き出そうとするが、和泉(真矢みき)は生徒たちを
帰してしまう。
   同じ頃、千穂(前田敦子)は窪内(林泰文)が生徒の個人情報を
集めていた理由を探ろうと理科準備室に忍び込んでいたのだが、
窪内に見つかってしまう・・・。 翌朝、和泉からりさの件で
報告を受けた教育委員会の轟木(加藤虎ノ介)が職員室に現れた。
和泉は今回のことは「れっきとした傷害事件」だと言い、
教育委員会に伏せておくわけにはいかないと話す。さらに、
りさを小原南中学へ復学させようとする暁とも対立する。
当事者の生徒からの話も聞かず、事務的に事態を収束させようと
するいつもとは違う和泉の態度に、暁は違和感を覚えて・・・。




舞を傷つけてしまったりさ。

アカネがいないので探そうとする神山。
吉岡さんは今日は喉の調子が変なのでさがせず
動物霊をよびますが結局この猫なんだったの、、

そこへ知らせが。

「神山先生 大変です。」

窪内先生がPCでしていたのは
まんまアメーバピグみたいなやつ。

「学校だよ 僕が管理してる。

市販のシミュレーションソフトをベースに作ったんだ。

 実際の生徒のパーソナリティーをキャラに組み込んで

 指導していく育成ゲーム。」

「実際の生徒のって…。じゃあ あれは…。」

「あぁ 生徒のデータ資料を見られたっけ。

 最近の子は ブログやらプロフで情報 だだ漏れだし。」

「生徒の個人情報を悪用してたんじゃないんですか。」

「それが心配で 探りにきたの?もうすぐ辞めんのに?」

「私だって犯罪をほったらかしにするほど

 だめ人間じゃありません。」

「ふ〜ん。

 あっ また だめか京塚は。リセットしないと。」

「京塚って?」

「いじめられっ子は ずっといじめられっ子なのかもなぁ。」

「いじめられっ子?」

帰宅したりさ。

「何やってたの りさ。今 学校から電話来て。」

「気に入らないやつ刺した。」

「りさ!」

「後始末よろしく。ママ 得意でしょ。」

学校。

「病院に付き添っていた岩名先生から連絡がありました。

 矢沢さんのけが大したことは なかったそうです。

 皆さんも 今日は ひとまず帰って結構ですよ。」

「よろしいんですか?

 こんなことに 何でなったのかちゃんと話を聞いたほうが。」

「それは後日 保護者を交えたうえでにしましょう。」


アカネの回想

「記憶が戻って未練がなくなったら

 成仏して ここにいられなくなるってことじゃないですか?」

「アカネ…。おい!」

「やっぱり気が付きました?」

「お前 何してんだよ。

 つうか いきなり学校から いなくなるし

 吉岡のおっさんはお前の気配が消えたって言うし

 そのあとさんざん捜し回っても いないし。」

「あぁ〜 もう一気に言わないでください。

 こっちも 混乱してるんですから。」

「混乱って。」

「あっ!そう大ニュースがあるんです。

 ちょ…ちょっと見ててくださいね。

 ほっ。やぁ〜。

 ねっ。私 出入り自由になったんです。

 つまり 地縛霊から浮遊霊にリニューアルってことで。」

「リニューアルって 何で いきなり。

 お前やっぱり 生きてたときの記憶…。」

「思い出しました。 全部。

 でも まだ 成仏できませんでした。

 だから とりあえずこの問題は保留ってことで。」

「保留って。」

「今は それより大事なことがあるじゃないですか。
 
 まずは 先生のクラスのいじめをどうするかですよ。」

翌日。

「森野。」

「森野さん昨日 大変だったって ほんと?」

「マジ最悪だよね りさって。」

「ありえないよね。あっ 私たち森野さんの味方だから ねっ。」

職員室。

「矢沢さん 本日は お休みです。」

「実際のけがよりも 精神的なショックのほうが強いみたいです。

 今後のケアをしっかりお願いします。

 京塚りさについては本日 保護者同伴で

 話をすることになりましたので。」

「わかりました。」

そこへやってきた轟木。

「おはようございます。」

「轟木さん。あぁ… こんなに朝早くどうなさいました?」

「霧澤副校長からご連絡を頂いたので。」

「 今回のことはただのいじめではなく

 れっきとした傷害事件です。

 矢沢さんの意向で 警察への通報はしませんでしたが

 教育委員会に伏せることはできませんので。」

「副校長。」

「神山先生さっき 校門に京塚さんが。」

教室にはいってきたりさ。

「りさ。」

いつもの仲間にLINEでメッセージを送信。
今日の放課後カラオケいかない?と
まるっきり普通。

「何? 朝っぱらから じろじろ見て。」

「何って。」

「今日 舞は?休み?」

「当たり前でしょ。」

「つうか何 普通の顔して来てんの?」

そこへやってきた神山と河合先生。

「京塚さん。」

「一緒に来て。

 今日は まず話をしないといけないから。」

「りさ あんたと つるむとかもう ありえないから。」

「二度と顔見せんな。」

「京塚さん。」

小夜のそばにでてくるアカネ。

「小夜ちゃん。」

「あっ。」

「へへっ 来ちゃった。

 自由気ままな浮遊霊デビュー。イェイ!」

りさは母とともに面談。

「京塚さんあなたが今回したことは

 学校が対処すべき事態の範ちゅうを超えていると

  私は思います。

 我が校としては あなたをこのまま在校させることが

 難しいと判断せざるをえません。」

「ちょっと…ちょっと待ってください。

 この子には よく反省をさせて

 二度と こんなことのないように。」とあせる母親。

「私どもは 他の生徒の安全を守る義務がありますので。」

「そんな…。」

「転校先については私どものほうでも ご協力します。

 必要であればカウンセリングの手配も…。」

「あの… ちょっと待ってください。」

と口をはさむ神山。

「何か?」

「京塚さんが 今 何を考えてるのか

 話してくれませんか?」

「べつに。私が悪いことしたんだし 

 追い出されて当然でしょ。

 じゃなきゃ おかしいんだよ やっぱり。」

神山は反対しますが
轟木も副校長と同じ考え。

「僕は結論を急ぎ過ぎてると思います。」

「迅速かつ的確な対応だと思います。

 下手にクラスに戻せば

 いじめのターゲットにされる可能性がありますから。」

「でも…。」

「神山先生。

 彼女は一線を越えてしまったんです。

 私は 犯罪行為に走ってしまう子供たちが

 特殊な存在だとは思いません。

 人は 誰だって間違えてしまうことはありますし

 どんな子供にもその可能性はあります。」

「それなら…。」

「でも 一線を越えてしまった以上

 処分は下されなければいけないんです。

 でないと 誰も…本人も救われないんですから。」

母親と帰るりさ。

「憎んでるのね 私たちのこと。」

「782個。」

「えっ?」

「あの日から あんたが私に買ってくれたものの数。

 バッグ 服 縫いぐるみ 香水アクセサリー 靴。

 欲しいもの買ってやれば気持ちが楽になるとか思った?

 ちゃんと しつけられるとか思ってたわけ?」

「りさ…。」

「疲れたから。

 あんたたちのペットやってんの。」

職員室。

「しかし 今回は随分と事務的だよな 副校長も。」

「事務的って?」

「校外で刃物沙汰ってのは確かに大ごとだけど

 でも だからって さっさと学校やめさせましょうってのは

 あの人らしくないだろ。教育委員会に連絡までしてさ。」

「やっかい払いしたいんじゃないですか。

 また いつトラブル起こされるかわかったもんじゃないし。」

「14回目。」と林先生。

「えっ?」

「河合先生 今日 窪内先生のこと何回も ちら見するから。」

「…っていうか それをカウントしてる あんたは何なのよ。」

「ど変態だね。」と吉岡さん。

「ねえ ヨッシー。」

「何だよ?」

「アカネちゃん どこだろ?」

「う〜ん いないみたいだねぇ学校の中には。」

小夜からアカネのことをきく神山。

「来てたんですか? あいつ。」

「すぐ出てったからまだいるか わかんないけど。」

「あの ばか。

 浮遊霊になったからって好き勝手に。」

「浮遊霊じゃないよ 多分。」

「えっ?」

「記憶が戻ったからこの世との結び付きが

 弱くなったってことなんじゃないかな。」

「それって消える寸前ってことですか?」

「わかんない。 まだ他に未練があるのかもしれないし。

 アカネさんらしいけどね。

 自分のことより先生の受け持ってるクラスのこと

 心配してるなんて。」

「クラスの様子は どうですか?」

「普通っていえば 普通。

 京塚さんの悪口大会になってるから。」

「それって普通なんですか?」

「わかりやすい敵がいたほうがみんな安心するでしょ。」

「それじゃあどうなんですか? 森野さんは。

 京塚さんからターゲットにされてたのに

 あんまり気にしてないみたいですけど。」

「かわいそうな気がしたから。」

「かわいそう?」

「京塚さん 心が空っぽに見えたの。」

りさの自宅。怒る父。

「全く この忙しいときにやっかいな問題を。

 相手の親にはいくら払ってもいい。

 とにかく マスコミにだけは漏れないようにしろ。」

「わかりました。」

「あなた りさのことは?」

「それは お前に任せる。

  俺は 今日 党の会議があるから。

 りさ…。お前はまた父さんの足を引っ張るんだな。」

「ふざけんな。」

河合先生と林先生。

「おつきあいを前提に 友達になってください。」

「はぁ?」

「いえ ですからおつきあいを前提に友達に…。」

「いや 聞き直してません。何なんですか

 その遠回しっていうか回りくどい距離の詰め方。」

「いや とりあえずお友達からかなって。

 恋人がいるのは聞いてたんで

 おつきあいは まあ あははっあれですけど…。」

「もう別れました。」

「えぇ!」

「まあ4股かけてるような男でしたし。」

「4股!」

「つきあい始めたときは私も2股でしたし。」

「2股!」

「幻滅したでしょ? そろそろ。」

「べつに そんなことは…。」

「さんざん嫌なとこ見せてるのに?」

「それだけじゃありません。生徒の相談に乗ったり
 
 一緒に楽しそうに話したりしてるの 見てますから。」

「演技です 仕事だし。」

「そうじゃないような気がするんです!僕は。」

窪内にきいたことを思い出しました。

「ただのいじめっ子に見えて

 そうじゃない一面はあるんだよ京塚りさにも。
 
 彼女 もともと成蘭学園の生徒だったんだ。

 幼稚園から大学までエスカレーターの名門だよ。

 でも 小学5年のときに転校するはめになった。

 ひどい いじめに遭ってね。

 トイレで裸にされ写真撮られたってさ。

 表沙汰にはならなかったけどね。

 いじめた相手の親族 

 京塚の父親より立場が上だったみたいだし。 
 結局味方は誰もいなかったわけだ。

 誰かが助けてあげてほしいもんだけど。」

「私に話して どうしろってぇの。」

「えっ?えっ?」

「 あっ いや べつに。」

「あっ う〜んそれで 返事は?」

「お断りします。」

過去のりさへのいじめ。

「服脱げよ。」「脱げよ 早く。」

「きれいに撮ってあげっから。」

でも父がひどい。

「相手は長谷川先生のお孫さんだ。

 うまく立ち回れなかったりさが ばかなんだよ。

 上2人は優秀なのに。

 お前が甘やかし過ぎたからじゃないのか。」

「りさちゃん。」

またアカネを待つ神山。

「どこ ほっつき歩いてんだよあいつ。」

「大変ですね よそはよそで。」

「おい!そういう現れ方 すんなって。」

「だって 幽霊ですから。」

「はぁ〜 つうか こんな時間までどこ行ってたんだよ。」

「神山先生。 りさちゃんのこと

 助けてあげるべきです。」

「あっ?」

「彼女 すごく孤独なんです。

 お金持ちなのに誰からも守ってもらえなくて

 心が凍えそうなんです。

 いや 私 彼女のこと見てると…。」

「渡辺淳也のこと思い出す… か?

 記憶 戻ってんだろ?自分が死んだ理由も全部。」

「あっ…。」

「副校長から聞いた。

 この部屋に住んでた政治家の息子

 お前が担任してたクラスの渡辺淳也って生徒が

 逆恨みでやったことだって。」

回想。

「クラスの不良グループのリーダーでした。

 でも 茜先生の説得で仲間が次々更生して

 結局 孤立して。」

「滝沢先生はどこで亡くなったんですか?」

「この学校です。

 渡辺が夜の教室で待ち伏せして。」

「教室で待ち伏せ?」

「彼に脅されて私が茜先生を呼び出したんです。

 その夜のことは事故として処理されました。

 政治家だった渡辺の父親の働きかけで。

 渡辺は そのあとすぐ転校しましたし

 私も しばらくしてから両親の仕事の都合で

 東京を離れました。

 でもあの日のことを忘れたことは一度もありません。

 ううっ…。

私は 大好きな茜先生を裏切ったんです。」

泣き出す副校長。


「和泉ちゃん 私のことで責任感じてるんですか?」

「そうだろうな。

 それで 京塚のことをこのまま放置したくないんだろ?

 同じことが また起きたらって。」

「ばか。」

「ん?」

「ばかですよ。そんなこと考えてるなんて。」

「何でだよ。副校長は お前が死んだことで

 ず〜っと…。」

「生きてる人には深刻なつらい悩みかもしれません。

 でも 当事者の私には そんなの
 死ぬほど どうでもいいことです。」

「死ぬほどって 実際 死んでるし。」

「だから正しいことが できるかどうかは

 生きてる人たちにかかってるんじゃないですか。」

「正しいことって 何だよ?」

「罰することより正してあげることです。

 責めることより救ってあげることです

 神山先生。」

教室。

「えっと 次は今度の文化祭のことなんですけど。」

「は〜い 先生。」

「はい 何ですか?」

「りさの転校って もう決まったの?」

「それは 時期が来たらみんなに ちゃんと伝えるから。」

「いいじゃんもう みんな知ってんだし。 なぁ。」

「ほんとだよねみんな知ってんじゃん…。」

「えっ? まさか戻ってきたりとか しないよね?」

「いや〜ありえないっしょ そんなの。」

「舞に あんなけが させて。」

「皆さん 静かにしてください。

 それは もちろん京塚さんのことは

 いろいろと決めていかなければいけないですけど

 今は まだ 皆さんのクラスメートなんですから。」

「じゃあそのクラスメートに伝えといて。

 さんざん好き放題やってくれたけど

 お前のことなんて 友達だと思ったことなんてないしって。

 後 さっさと死ねも 追加で。」

舞も辛らつ。

教室からでていく河合先生と神山。

「爪はじきですね 完璧に。まあ 自業自得ですけど。

 私も そうなんですかね。」

「えっ?」

「自分が いじめてた子から 恨まれてるのかなと思って。」

「急に どうしたんですか?」

「あっ べつに。」

「今日 京塚さんの家庭訪問しようと思うんですけど。」

「行って どうするんですか?意味ないと思いますけど。」

「行って 向かい合うことが大事なんじゃないですか。

 行く意味は そのあとについてくるものです。

 河合先生も そろそろ そのことに

 気付くべきだと思いますよ。

 教師を続けるにしても

 辞めて 何か新しいことを探すにしても

 ずっと傍観者ではいられませんから。」

教室。

りさのグループに声をかける香織。

「下川さん。」

「何?」

「さっきのさ ひどいと思うよ。」

「はっ?」

「京塚さんのこと死ねって 

 そういうのって思ってても 言っていい言葉じゃないと思う。

 それから 矢沢さんも。」

「何なの? いきなり。」

「俺らも同じこと思ってたけど。」

「何がよ?」

「手のひら 返し過ぎだろ。ずっと京塚と つるんでたくせに。」

手嶋くんや根津君も味方。

「つうか あんたら関係ないでしょ。」

「私は関係ある。」と小夜。

「えっ?」

「私のことターゲットにしたの 京塚さんだけじゃなくて

 あんたたち みんなでしょ。」

「それは…。」

「それって いじめのターゲットが変わっただけじゃない。

 私から 京塚さんに。」

「そうだよ 千夏も舞も…りさのこと悪く言えない。

 きれい事 言うつもりはないよ。

 私も みんなと一緒に気に食わないやつ

 ハブいてたりしてたから。

 でもさ やっぱ こういうの何か 嫌じゃん。」

「あのさ私 被害者なんだよ!

 あいつに けがさせられたんだよ。

 そんなのムカついて当たり前じゃないの?」

「加害者なら いじめていいの?

 理由があればハブいて

  やられたらやり返すって当たり前なの?」

「俺らさ いつまでこういうこと続けんだよ?」

「私は やだよ。

このまま りさがいなくなって何も話さないままで終わるのは。」

「今は 悪いことしたやつは未成年でも

 すぐに さらされちゃうからね。

 まあ さらしてる連中も正義の味方じゃないけど。」

窪内先生のところにやってきた河合先生。

「で 用件は?」

「こないだ言ってましたよね?

 京塚りさのこと誰かが助けてやればいいのにって。」

「それが?」

「窪内先生にその気はないんですか?」

「ない。 無理。」

「はぁ?」

「向き合ったら 責任取らなきゃいけなくなるでしょ。

 僕はさ きれい事言うのは嫌いじゃないし

 教師って仕事に愛着もある。

 でも…とにかく 弱虫なんだよね。」

「だったら何で…。」

「逆に聞くけど 何で辞めるわけ?」

「はっ?」

「京塚りさのことが気になっていらいらしてる。

 知っちゃったからね

 彼女にもちゃんと血が通ってるってこと。」

「私は…。」

「やる気になればできるんじゃない? いい先生。

 少なくとも僕のシミュレーションではそうだけど。」

「これ 私ですか?」

「うん そう。」

「キモいんですけど。」

「自覚してる。」

「私は…。

 教師なんて仕事 大っ嫌いです。」

家庭訪問にいこうとしている神山のところに
生徒たちがやってきました。

「先生!先生 りさの家 行くんでしょ?」

「えっ?」

「だったら俺らも行きたいんだけど。」

「うちらも ちゃんと話 したいからさ。」

さらに風たちも。

「私たちも いい?」

「大勢でだから 迷惑かもだけど。」

「いいんじゃないですか?

 りさちゃんのおうちかなり大きかったし。」

「神山先生。」

「わかりました。じゃあ 行きましょう。」

そこへ林先生からりさがいなくなったという知らせが。

「今 連絡が来て京塚さんが

 いなくなっちゃったらしいんです。」

「京塚さんが いなくなった?」

「携帯も財布も置いたまま姿 消しちゃったみたいで。」

「そ… それって…。」

「捜そう 手分けして。」

「俺 あっち。 行くよ!」

「岩名先生たちには僕から連絡しておきますので。」

「はい。」

「神山先生りさちゃん きっと死ぬ気です。」

とアカネ。

「はぁ?」

「早くしないと。

 渡辺君のときが そうでしたから。」

生徒たちもみなりさを探しに。

河合先生は携帯で連絡をうけても冷たい。

「だから 私が捜しても意味ないでしょう。 失礼します。」

先生たちも捜索。

「おい 行くぞ!林先生。」

「はい。」

「次から次へとこんなことばっかり起きちゃって!

 あぁ もう〜。」

断ったもののりさのことが気になる河合先生。

「トイレで裸にされ写真撮られたってさ。

 ただのいじめっ子に見えてそうじゃない一面はあるんだよ

 京塚りさにも。」

「向かい合うことが大事なんじゃないですか。」

「いじめっ子って弱虫が多いから。」

「辞めて 何か新しいことを探すにしても

 ずっと傍観者ではいられませんから。」

お店にならんでいたのに
それをやめて探しに。

「ばっか野郎〜。」

吉岡さんの力も今日はつかえない。

「いや あの こないだ あの線香の煙

 吸い込み過ぎちゃったからかな。

 ねえ ねえ また 猫呼ぶ?いらん!もう行くぞ!」

「待ってください!」

アカネがやる気。

「あん? マジかよ!?」

「えっ やっちゃう?アカネちゃん やっちゃう!?」

「どっこいしょ〜〜〜〜!」

霊パワーきた!
シリアスな場面のはずなのに笑いが。

各地の霊たちにりさをさがしてもらいました。
生徒たちも先生たちも探すのがみえる。

河合先生がりさのところへ。

「京塚さん!」

「いました。 河合先生も一緒です。」

「河合先生が!?」

「何してるの? こんな所で。」

「こっちのせりふ。あっ 私は…。」

「あんたに関係ないでしょ。」

「関係ない。

 まあ 関係ないんだけど。

 でも ほら今 学校お休みしてるんだし

 あまり出歩かないほうがいいと思うから。

 ねえ だから 私と一緒に…。」

「私の邪魔 すんな!」

「ちょっと!」

轟木から副校長に電話。

「京塚さんが?」

「ええ。いじめを告発するメールを送ってきたんです。

 以前通っていた成蘭学園で受けたいじめに関する詳細と

 それに加わった生徒の実名入りですよ。」

「成蘭学園…。」

「そちらの教育委員会にも同じ文面が送られてるようで。

「復讐…。」

りさをおってきた河合先生。

「京塚さん!」

りさの手にはナイフ。

神山たちもやってきましたが
警備員にとめられました。

「おいおい!何だ 君は。」

「急いでるんです!」

「関係者以外は立ち入り禁止…。」

「先生 先 行きますよ!」

「置いてくなよ!」

「誰と話してんだ!

 ますます怪しいやつだな。」

「あの…。ちょっと。」

吉岡さんがとりついてくれました。

「はい 解放。」

「神山先生 ゴー!」

「ありがとう。」

りさと河合先生。

「もう いいよ ここで。」

「何が?」

「私 ここで死ぬから。」

「自分をいじめた子刺す気じゃなかったの?」

「そんなことしたらあいつらが楽になるだけじゃん。

 生き恥さらさせてやんないと。

 もっと早くこうしてれば良かった。

 そしたら私 こんな嫌なやつにならなくて済んだのに。」

「何? それ。

 自分が嫌なやつってわかっててそれで死ぬの?」

「そうだよ。 だって…。」

「ふざけんなよ!ガキ。

 私は あんたより

 ずっと嫌なずっと つまんないやつだけど

 それでも生きてんの。

 ひとから ばかにされても

 自分で自分のことが嫌いでも

 それでも どうにかなるだろうって

 世の中ナメきって生きてんだよ。

 だって…死んだら終わりなんだから。」

「だから 終わらせんの。

 生まれてこなきゃ良かったんだよ。私なんて…。

 ひどいことされても守ってもらえない。

 悪いことしても叱ってももらえない。

 だったら…だったら何で私なんて産んだのよ!」

「京塚さん。」

「バイバイ。」

首にナイフをあてるりさ。

「だめ〜!」

一瞬アカネがとりついてナイフをおとすのと
河合先生がりさともども
たおれこんだのといっしょ。

「河合先生。」

「いったぁ〜。」

そしてりさをひっぱたき
しっかり抱きしめる河合先生。

「死んじゃだめ!

死んだら負けなんだよ。

 関係ないやつらが

 いじめっ子を懲らしめてくれても

 あんたが死んだら何の意味もないんだよ!

 生きてなきゃ 意味ないんだよ!

 どんなに苦しくても

 つらくても生きてなきゃ意味ないの。

 生きてなきゃ。」


泣き出すりさ。

りさの自宅。
りさからのいじめ告発のメールをみせる母。

「あの子はずっと苦しんでいたんですね。

 私たちがあの子を守れなかったからずっと…。」

父親も戻りました。

「あぁ どうも お待たせしました。

 娘がお騒がせしてご迷惑をおかけしたようで。

 おけがされたそうですが 治療費と慰謝料については

 秘書から 改めてお話を。どうぞ。

 この件については全面的に こちらで処理をします。

 これ以上先生方のお手は煩わせませんので。」

りさのメールの紙をみもせずにぐしゃぐしゃと
丸めてポケットにいれる父。

「あの〜 りささんの今後のことですが。」

「あぁ〜あの子は海外に留学させますよ。

 とりあえず 環境を変えてやれば落ち着くでしょうから。」

「そんな。」

「では まだ仕事がありますので。」

「ちょっと待ってください。」

と呼びとめる神山。

「何か?」

「京塚さんを… 傷ついたお嬢さんを

 父親なのに放り出すんですか?」

「先生 私の立場も理解していただかないと。」

「子供の心より 自分の立場のほうが

 大事だっていうんですか?」

「おたくらの仕事みたいに

 きれい事だけではやっていけないものでね。

 失礼するよ。 私は忙しいんだ。」

「先生。」

「ふざけんな!

 大人が子供に

 きれい事言うの放棄してどうすんだよ!」


「神山先生!」

「神山先生 やめなさい!」

「大人が間違った姿見せて

 子供に どうやって正しく生きろっていうんだ。

 あんた 最低だ。

 親として 大人として!」


殴ろうとする神山とりさ父の間にはいって
とめるアカネ。

「神山先生!」

手をひっこめる神山。

「留学なんて させないでください。

 京塚さんを

僕のクラスに戻してほしいんです。」


「神山先生。」

「京塚さんを

僕と僕のクラスの生徒たちに

 救わせてください。」


「先生。」

教室の生徒たち。

「京塚さんのこと どうなったかな。」

「先生 交渉してくれてんでしょ。

 うちのクラスに戻ってこれるように。」

「まあ まだ わだかまりのあるやつも いるけどな。」

「あっちは先生に任せて

 こっちは 私たちがどうにか すべきなんじゃないの?」

と「京塚さん用」と書かれたノートをつくっていた風。

りさにあう神山。

「カウンセリングのほうはどうですか?」

「べつにそんな面白いものじゃないから。」

「そうですか。」

「本当はパパも一緒にって言われてるけど 無理だし。

 これからもずっと こうなのかな…。」

「そうかもね。」

「河合先生。」

「でも そうじゃないかもしれない。

 もし つらくなったらまた 話聞くから。」

「それじゃあ僕らは これで行きます。」

「河合先生。」

「えっ?」

「ありがとう。」

副校長に言われた言葉を思い出す河合先生。

「たった一度だけでいいので

 心の底から ありがとう 先生と

 生徒に言ってもらえることを

していただけませんか?」

言ってもらえました!

「京塚さんは 自分が

嫌なやつだってちゃんと認めてました。

窪内先生も自分が弱いってことは ちゃんと。

結局一番弱いのは私だったんですね。

 ううっ…自分が弱いって認めたくなくて。

 どんなことにも向き合わないように逃げて

 ひとをばかにして 否定して。

 うっ ううっ…私… ううっ

 もっと ちゃんとした大人になりたかったです。」

「今からでも遅くないんじゃないですか?

 副校長から持ってるようにって言われました。

 これ どうしましょうか?」

と辞表をみせる神山。
それを破く河合先生。

神山を後ろからのぞきこむアカネ。

「何だよ。」

「いや な〜んか仲良さげだなと思って。

 まっ 死んだら負けですよね〜。」

轟木と副校長。

「本気でおっしゃってるんですか?

 そんな いきなり…。」

「先日の件が決定的でしたね。

 既に 教育長のほうにも話がいってますから。」

自宅に戻った神山。
大事な模型がこわれていました。

「残念ですが

 神山先生には辞めていただきましょう。」



河合先生がやっと先生になった。
元いじめっ子っていうのが気になるけど
(いじめられてたほうはうらんでるににきまってる。)
りさを救ってあげたことで少しは償いになったか。
実の親にも守ってもらえなくて
さびしくてさびしくてしかたなかったりさ。
まだ中学生だもんね・・。
神山先生みたいな先生が小学校にも
いればよかったね。

子どものためにがんばる教師を
わざわざやめさせようとしているのはりさ父?
教育委員会、方向性まちがってる。
神山先生は悪いことまったくしてないのに。
クラスの雰囲気もすごくよくなったし。

アカネを刺してそのまま転校した渡辺くん
今どうしてるんだろう。



神山暁 香取慎吾 
アカネ   杏 
河合千草 前田敦子 
林 邦彦  北山宏光(Kis-My-Ft2) 
大原操緒  濱田マリ 
吉岡さん  佐藤二朗
岩名清二  高嶋政宏
霧澤和泉  真矢みき 
2013.06.05 Wednesday 09:45 | comments(0) | trackbacks(3) | 
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| NelsonTouchBlog | 2013/06/05 10:36 AM |
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| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2013/06/05 11:09 AM |
幽かな彼女 #09
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| ぐ〜たらにっき | 2013/06/05 12:41 PM |