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家族ゲーム 第8話

第8話



 沼田家の崩壊は、もう誰にも止められない…
吉本荒野(櫻井翔)の放った辛辣(しんらつ)な言葉も
当の沼田家の面々には届かず、それぞれ勝手な行動を
するばかりだった。株の損失で作った借金を前に母・佳代子
(鈴木保奈美)は思考停止。父・一茂(板尾創路)は会社の金を
横領して穴埋めしようと画策。立花真希(忽那汐里)へ疑惑を
感じながらも交際を続ける長男・慎一(神木隆之介)は、
恋人の最上飛鳥(北原里英)に冷たく別れを告げた。そして、
状況が好転していた次男・茂之(浦上晟周)ですら、新たな
集団イジメに不本意ながらも加担を始めていた。そんな中、
吉本は高校を辞めて働くと言い出した慎一に、「だったら俺と
ゲームしない?」と持ちかける。本当に辞めるか否かで賭けを
しようと言うのだ。慎一に学校を辞められたら
仕事が減ってしまう吉本としては、もし無事に卒業してくれたら、
ご褒美として慎一の言うことを何でも聞くと言う。
その代り、逆なら慎一が吉本の命令を聞くというのが条件だ。
結局、慎一はその提案に応じてしまう。
その後、慎一は真希の正体を探ろうと、再び
立花家の跡地へと赴き、衝撃の事実を知る。しかも、帰宅すると
今度は学校から不吉な呼び出しが…。
新たなイジメに悩む茂之…。
不審な動きを会社側に気づかれる一茂…。そして、
借金は返したと豪語する一茂に不安がつのる佳代子…。
家族それぞれの歯車が軋みをあげ始める…。




一茂の語りから。

「沼田 一茂昭和40年9月10日生まれ B型。

 順風満帆の人生だった。

 東大に入れなくてもそこそこの大学には受かったし

 一流企業にも就職できた。

 見合いだったが美人の妻とも 結婚して

 2人の子供にも 恵まれた。

 妻の実家が 経営している取引先とのトラブルで
 営業部から人事部へ異動はしたが 課長にもなれた。

 そんなときだった。吉本先生に出会ったのは。

 彼は これまでにいないタイプの家庭教師だった。

 先生が うちに来たころ1人の女性に 出会った。
 
 名前は 浅海 舞香。

 彼女との浮気が 原因で夫婦の仲に 亀裂が入った。

 しかも彼女は 息子の恋人だった。

 いったい彼女は 何者なのか。

 そんなことを 考える暇もなく今度は 妻が 株で

 1,000万円もの大金を損失していたことが 発覚した。

 来月中に 返済できないとこの家を抵当に入れることになる。

 そうなったら家族も ばらばらになってしまう。

 この状況を立て直せるのは… 俺しかいない。」

会社。

「おい 勝野。」

「はい。」

「8月の早期退職者の退職金の申請書 まだだよな?」

「ええ。もう 作成は してるんですけど。」

「俺が やっとこうか?」

「えっ ホントですか?

 あっ じゃあこれに データ 入ってるんで。」

USBメモリをうけとって
他のみんなが帰ったあとに処理する一茂。
自分にも1000万をふりこむようにしていました。


真希とあう慎一。
真希と吉本があっていたのをみて
でていかなかったよう。

「この日 場所を間違えたとか 言ってたけど

 ホントは 来てたんでしょ?

 やっぱり。それで なかなか会ってくれなかったんだ。

 私が 吉本と会ってたから?」

「真希さんと吉本がつながってたんじゃないかって。」

「そんなわけないでしょ。

 ただ お礼を言われただけ。

 ほら お父さんに会ったでしょ?あれの。」

「でも 笑ってたし。」

「あ〜… ヘヘヘ。慎一君のこと色々 教えてくれたの。

 熟睡しているときは白目をむいてるとか

 エッチなDVDを本棚の裏に 隠してるとか。

 ハハハ それが おかしくて。

 誤解させちゃって ごめんね。」

「そういうことならそうやって…。」

真希が慎一にキス。

「機嫌なおしてくれた?」

あっさりまただまされる慎一。
吉本家の食卓。

「うん!お母さん これ 最高。」

「あっよかったら 私のも どうぞ。」

『だったら家族ごっこは もう やめろよ!』

といっていた吉本とは別人のよう。

「そういえば納戸の棚 壊れてましたよ。」

「じゃあ 修理 頼まないと。」

「手の空いてるときに僕 直しておきますよ。

慎一君 外で食べてきますよね?」

『そうやって 見えを張ってうわべだけの家族を

 演じてきた結果がこの状況を招いたんだろ』

「茂之君 残しちゃ駄目じゃない。」

茂之のおかずを横取り。

「取っておいたのに〜!」

『親が子供に 向き合ってやらないから

 子供が 大人になれないんだよ。いいかげん 気付けよ!』

「あっ お父さんも。」

「ちょっと。」

『沼田家の崩壊は…

 もう 誰にも止められませんよ』

「君の思惑どおりには ならないよ。」

「いいですねえ。」

慎一も帰宅。

「おかえり」

「ただいま」

勉強部屋で吉本が家庭教師の仕事中。

「もうすぐ 2学期だねえ。」

「夏休み 終わったら出てってくれるんですよね?」

「高校 辞めて 働くんだって?

成邦館高校にいるのにもったいないねえ。」

「真希さんですか?」

「なかなか いい子じゃない。

 君のこと 心配してたよ。

 でも 君に 高校 辞められると困るんだよな〜。」

「家庭教師 いらなくなりますね。」

「そうなんだよ。

 ハワイに行く お金も欲しいしさ。

 ねえ 俺とゲームしない?

 君が 無事に高校を卒業することができたら

 君の言うことを 1つ 聞こう。」

「茂之に やったやつですか。何でも 言うこと聞くって。

 じゃ 「死ね」って言ったら?」

「死ぬよ。」

「あっ でも ハワイに行ったらね。」

「そこまでして行きたいんですか?」

「 行きたいよ。

 「この木 なんの木 気になる木」見たいもん。」

「分かりましたよ。

 じゃ 俺が 中退したら?」

「そのときは俺の言うことを1つ 聞いてもらおう。」

「ハワイ旅行 全額負担とか。」

「いいねえ〜」

茂之が教室にいくと友達が声をかけました。

「おい シゲ 早く来いよ。」

「えっ?えっ えっ えっ…?『あみた通信』?」

不思議そうなクラスメイトたち。

「仲良くなってる。」

「夏休みの間に何か あったのかな?」

山尾も登校し、市原くんがぶつかると
怒りだす山尾をとめる園田くん。

「ごめん。」

「てめえ。」

「謝ってんだから許してやれよ。」

「それとも お前にやらされてきた いじめを

 先生に 全部 バラしてやろうか?」

「シゲの家庭教師が撮ったスタンガンの映像だって

 今となっては お前一人のせいにできるんだからな。」

「あれ〜 ビビっちゃった?」

慎一に万引き写真をみせる飛鳥。

「先生に 渡そうと思った。

 でも その前に慎一の気持ち 知りたくて。

 好きな人って「マキ」って女でしょ?

 あの女のせいで慎一は 変わっちゃった。

 塾に 行かなくなったのも 

 次の大会に 出ないのも 全部 あの女のせい…。」

「彼女は 関係ない。

 大会に出れないのは単なる 俺の力不足だ。

 今までの俺が出来過ぎだったんだよ。」

「そんなことないよ。」

「もう 俺と 付き合うメリットは何もないと思うぞ。」

「何? メリットって。私 そんなつもりで 慎一と…。」

「俺は初めから そう思ってた。

 じゃ 用あるから。」

「これ 先生に出してもいいの?

 ホントに 出すからね!」

慎一は無視。

会社。

「8月分の退職金 無事に 振り込み 完了しました。」

「何か 問題は?」

「いえ ありません。」

「そうか。」

トイレの個室でほっと笑顔をもらす一茂。

庭で大工仕事している吉本と茂之。

「先生。」

「んっ?」

「先生 あの…。

 ちょっと 相談したいことがあるんですけど。」

「何?」

「実は 今日 学校で…。」

そこへ慎一が顔を出しました。

「あれ? もう 帰ってきてたんだ。」

「あの写真 飛鳥に渡したんですね。」

「何だあの子 もう バラしちゃったんだ。」

「あなたは俺を 中退させたいんですか?」

「えっ?だって 君が 卒業までいたら

 俺は死ななきゃならないんでしょ。
 それは ちょっとな。」

「あなたは 最初っから俺を辞めさせるつもりだったんだ。

 挫折を 味わわせるために。」

「君だって 初めから辞めるつもりなんかなかっただろ。

 彼女に 「高校 辞めて 働く」なんて言ったのは

 勢いだけの はったりにすぎない。そりゃそうだ。

 成邦館というブランドを早々に 捨てられないもんな〜。

 でも 心配しなくていいよ。

 茂之が自分で 学校へ 行ったみたいに

 君も 自発的に辞めさせてあげるからさ。

 ほい。」

「他に 何かあるんですか?」

「もちろん 用意してあるよ。

 君の心が 折れるようなサプライズをねえ。」

「楽しみにしてますよ。」

「んっ。

 で 相談事って 何?」

「あっ いえ 大丈夫です。」

まじめな顔をして言う吉本。

「茂之。お前が 家族を救え。」

一茂帰宅。

「ただいま。

 1,000万振り込んでおいたから。」

「どこで そんなお金…。」

「お前は 何も心配するな。」

「いや でも…。」

「大丈夫。これで 元通りだ。」

「おかえりなさ〜い!

 よいしょ。」

「何? それ。」

「納戸の棚ですよ。お母さん。」

サウナに入るふたり。

「お金 なんとかなったよ。」

「そうですか」

「だいたい 君 大げさなんだよ。

 家族が 崩壊するとかさ。

 そんな簡単に 家族の絆が失われるわけないでしょ。」

「ですよねえ。

 絆があればの話ですけど。」

「いつ 出ていくの?」

「もうすぐ 出ていきますよ。

 あっ 送別会とか 結構ですんで。」

「家 出ていくだけで 家庭教師辞めるわけじゃないんだから

 そんなの 必要ないでしょ。」

「そんなに やりたいんですか?」

「やりたくないよ。」

「やりたいんでしょ?」

「だからやりたくないって言ってるでしょ。」

「でも…。」「やりたくない。」同時!

真希の家族の新聞記事をみていた慎一は
また真希の家の跡地へ。

すると近所の人が声をかけてきました。

「あの・・。」

「あの ここって一家心中で亡くなった

 立花さんの家が あった所ですよね?」

「そうですけど…。何かの取材ですか?」

「あっ いえ…。

 立花 真希さんってご存知ですか?」

そのあと真希にあう慎一。

「どうしたの?急に。」

「今日 真希さんの家のあった所に行ってきた。」

「どうして?」

「近所の人が 吉本のこと何か 知ってないかなと思って。」

「ふ〜ん 成果はあった?」

「吉本のことじゃないんだけど。

  隣の家の人が

 「立花家には 女の子はいなかった」って言ってた。」

「えっ?」

「俺も 同じ反応だった。

 どういうことかな?」

「もしかして隣の家って 赤い屋根の?」

「そうだったかな…。」

「あ〜 それで 納得。その人 新しく 越してきたの。

 もともと あそこは 空き家でね

 うちを壊した後にその家族が 隣に越してきたの。

 だから 私も面識なくて。

 知らなくて 当然だよ。」

「そっか。」

「それよりさやっぱり 高校 辞めるの?」

「いや 行くことにした。」

「あ〜 よかった。

 絶対 そっちの方がいいよ。

 一緒に暮らすのはさ

 卒業してからだってできるわけだし。

 安心したら おなか すいちゃった。

 何か 食べていい?」

「うん。」

店からでたふたり。

「ごちそうさま…って ホントに いいの?」

「うん。俺が 呼び出したから。」

「だったらもっと食べればよかった フフ。

 じゃあ またね。」

「慎一君。バイバイ。」

「バイバイ。」

手を振ってわかれるふたり。

慎一、帰宅。

「ただいま。」

母と吉本が待っていました。

「慎ちゃん ちょっといい?」

「えっ?」

「さっき 学校から連絡があった。

  「親と一緒に職員室に来てほしい」って。

  何で呼ばれたか 分かるよなあ?」

「あいつ ホントに出したんだ。」

「出した?」

「写真ですよ。」

心当たりがある佳代子。

「写真って どんな?」

「向こうで 何を言われるかねえ。」

「お父さんに 連絡するわね。」

会社。佳代子からの電話に出ない一茂。

「出なくていいんですか?

 まあ出られる状況じゃありませんよね。

 もうすぐ 部長も来ますから。」

「いつから 分かってたんだ?」

「別件で お貸ししたデータを確認していたときです。

 でも うまく やりましたよね。

 リストラ社員の退職金を水増しして

 1,000万 かすめ取るなんて。」

「俺は どうなる?」

「もちろん 首ですよ。当然でしょ。

 これ 横領ですから。

 全額 返済すれば穏便に済ませてくれるそうです。

 感謝してくださいよ。

 半人前だと思っていた部下に首を切られるのは

 どんな気分ですか?」

「いい気になるなよ。

 俺は また はい上がってみせる。」

「退社は 今日付です。退職金はありません。」

「ちょっと待ってくれ。せめて 今月だけ…。」

「課長。

 俺の顔 笑ってませんか?

 俺は また はい上がってみせる?

 できるわけねえだろ。

 あんたみたいな ぽんこつ誰が雇うかよ。」

部長がやってきました。

「待たせたね。」

「何であんなこと したんだ?」

場面はそのまま慎一の学校へ。

「ちゃんと答えろ。」

と吉本が先生の横に。

「 意味はありません。ただのストレス解消です。」

「お前 そんなことで発散するなよ。

 悩みがあるなら 聞くから。」

「処分は 何ですか?停学ですか? 退学ですか?」

「お前 何…。」

「そういう問題じゃないんだよ。

 ねえ 先生。」

「はあ。」

「ちゃんと反省してるのか?ねえ 先生。」

「さっきから 何なんですか?あなた。」

「魔が差したのよね?

 お店の方には 私から おわびに…。」

「お母さんも何を言ってるんですか?

 いや 今日は 進路希望のことでお呼びしたんですよ。」

「進路希望?」

「いや 彼が進路希望を 白紙で出したんで。

 いや何かあったのかなと思って。

 あっ電話でも そう言いましたけど。」

学校から帰る3人。

「んっ?

 いや〜 どうやら聞き逃しちゃったみたいですね。」

「ホントに困りますから こういうこと。」

「でも よかったですね。万引のこと バレずに済んで。

 やっぱり 知ってたんですねえ。

 いいお母さん 持ってよかったねえ。

 万引しても何も言われないなんてさあ。

 お店に 謝罪に行く前に
 
 もっとやること あるんじゃないですか?」

佳代子は先に帰ってしまいました。

「俺たちをもてあそんで

 そんなに楽しいか?」

「君が 威勢よく「だったら 辞めてやる〜!」とか

 言ってくれたらもっと 楽しめたんだけどなあ。」

会社の荷物をまとめ退社する一茂。

「じゃあ みんな 元気で。」

「お疲れさまでした。

泥沼田課長。」

「最高でしょ? 今の。」

「ちょっ… 」

「最高だったじゃん。シ〜って 笑ってんじゃん。」

茂之の学校では山根がターゲットにに。

「おい 立てよ。

 シゲ お前も やれよ。」

「俺は いいよ。」

「いいからやれよ ほら。」

「お前に できんのかよ。ハッ… ハハ。」

「てめえ…。」

山根を殴る茂之。

茂之が学校から帰ってくると
一茂が酔っ払って道で寝ていて
近所の主婦がさわいでいました。

「沼田さん こんな所で…。」

「大丈夫ですか?」

「にやけてないで起きてください。」

「佳代子さん 呼んだ方がいい?」

「大丈夫。」

「大丈夫って ちょっと…。」

「大丈夫。」

「あっ 茂之君。ちょっと お父さんが 大変よ。」

「沼田君 もう 学校 行くの? 偉いね。」

「お父さん? お父さん。」

「ずいぶん 酔ってるみたいだけど 大丈夫?」

「でも まだ7時前よ?」

慎一と佳代子が二人でいるところへ
一茂と茂之が帰ってきました。

「ただいま〜。ダブルシゲちゃんが帰ってきましたよ。」

「どうしたの?」

「酔っぱらって 家の前で 寝てて。」

「ダブルシゲちゃ〜ん。」

「こんなに飲むなんて珍しいわよね。」

吉本もいました。

「茂之君 おかえり〜。

 あれ? お父さん…。

 よいしょ。

 お父さん。

 お父さん。お父さん。

 しょうがないなあ。」

「何するんですか?」

洗面器に水をくみ頭からかける吉本。

「ほい。」

「うわ〜。」

「目 覚めました?」

「何だ? これ。」

「お父さん お世話になりました。

 今日で この家 出ていきます。」

「あっ そうなの?」

「そういうわけなんで返してもらおうと思って。

 100万円。」

「あっ 返すのはいつでも よかったんじゃ…。」

「そんなこと 言ってませんよ。」

「何だ? 100万って。」

「お母さんが 最初に 株で損したお金を

  補填してあげたんです。

 まあ結局 使われちゃいましたけど。」

「ホントか?」

「すみません。」

「申し訳ございません 軍曹殿。

 もう少し待っていただけないでしょうか。」

「え〜? いつまでですか?」

「実は 私 こう見えて会社を 首になりました。

 会社のお金に 手を出しまして。

 それがバレて〜ら〜でございます。

  1,000万も ぱあ! ハハハハ…。」

「どうして そういうことを…。」

「しょうがないだろ。それしか なかったんだから。」

「 「それしか」って… そっ…。」

「家族のために やったんだよ!」

「ハハハハハ。

 最後の最後までやってくれますねえ。

 ハハハハハ…。」

「何が おかしい。」

「いや期待を 裏切らないなと思って。

 じゃ この家 もう 売るしかないですね。」

「そんな簡単に言うな。まだ 手は あるはずだ。」

「だいたい こんな立派な家

 あんたたちにはもったいないんだよ。

 身の程 わきまえないと。」

「おい 君…。」

「まだ メンツ。

 まだ 遠慮。

 まだ 演技。

 まだ 変わらない。

 せっかく色々 世話してやったのに

 結局 何一つ 学習しない。

 ホント 救いようのない家族だな。」

「何だと!?」

「まだ 気付きませんか?」

拡声器をとりだす吉本。

「では 結果発表〜〜!

 さあ 皆さん。

 僕が 仕掛けたトラップに

 どれだけ引っ掛かったのでしょうか。

 今から その答え合わせをします!

 まずは〜!

 浅海 舞香!

 彼女との出会いはどんなでしたか?

 財布を落とした 彼女の代わりに

 ランチを ごちそうしてからのまさかの 再会。」

「何で知ってんだ?」

「あの運命的な出会いは偶然じゃありません。

 芝居です。」

「何だと?」

「彼女は 僕の指示どお〜りにやってくれました。」

「嘘だろ…。」

「じゃなきゃ あんな都合よく

 ラブホに誘う会話 盗聴したりキスの写真
 撮れるわけないじゃないですかあ。

 その 浅海 舞香か〜ら〜の〜!

 浮気 発覚。

 お父さんの浮気は何で 気付きました?

 そう ワイシャツの口紅。」

「嘘…。」

「嘘じゃありません。

 あれも 僕が用意しました。

 主婦仲間に 浮気をにおわせるメールをしたのも 僕です。

 そして 最後は〜!

 立花 真希。

 不思議だと思わなかった?

 たまたま ホームページで知り合った 管理人が

 親父の浮気相手だったなんて。」

「じゃあ この心中事件は?」

「もっ… もちろん 嘘。

  適当にはまりそうな記事を 見つけて

 勝手に 君が共感してくれそうな

 お話を 作っただけ。

 うすうす 感づいていたんだろ?

 立花 真希が 俺とつながっているんじゃないかって。

 でも 君は 信じたかった。裏切られたくなかった。

 胸が キュンとなったり

 締め付けられるように苦しかったり〜。

 ヒヒヒ ホホホホホ…。

 いいねえ! ヘヘヘヘヘ。」

「どうして こんなこと。」

「挫折だよ。

 人を信じることの 素晴らしさと裏切られた 悲しみ。

 そして恋愛のときめきと 失恋の苦しみ。
 
 そういうものを教えてあげようと思ってねえ。

 いい経験になったでしょ?」

吉本に殴りかかる慎一。
でもかえりうち。

笑い出す吉本。

「みんな騙されてたってわけだ この俺に。

 でも こ〜んな ひどい結末は予想してなかったよ〜。

 ギャンブル初心者が株に 大金を注ぎ込んで 大損。

 あの 95万までは俺の想定内だった。

 でも 何を血迷ったか

 1,000万まで借金しちゃうんだからびっくりしたよ〜。

 しかも せっかく 俺が実家に 掛け合ってやったのに

 それを ほごにして

 横領なんて バカなことやらかした揚げ句に

 会社を首になって。

 ホント どこまで崩壊させれば気が済むんだよ!

 この最悪の結末はあんたたち自身が 招いたんだ。

 沼田家は壊れるべくして 壊れたんだよ。」


最後はまじめな声に。

「お前の目的はいったい 何だ?」

「もちろん茂之君と慎一君の 教育です。

  家庭崩壊はその環境づくりの一環です。」

「ふざけるな!

 首だ! お前なんか 首だ!」

「困りますよ。

 ちゃんと契約書に書いてあるじゃない…。」

契約書を破く一茂。

「うるさい! 首だ。

 その顔 二度と見せるな!」

「分かりました。
 
 今回は 特別ですよ?
 
 では 100万円は後日 あらためてということで。

 それでは 皆さん…。

 さようなら〜!」

元気に挨拶して出ていく吉本。

おっていく茂之。

「先生!先生!

 先生!

 どこまで俺を だましてたんですか?」

「真野さくらを買収したとこまでかな。

 あとはお前が 自分で やったことだ。

 園田と 仲直りできたのも

 三井 市原 竹下が「仲間に入れてくれ」って

 言ってきたのも。

 いじめの主犯だった 山尾を

 今度はお前が いじめていることも。

 やっぱりお前は 駄目駄目な生徒だったよ。」


真希に電話する慎一。
しかしもうつながらず。

一茂と佳代子。

「何だったんだ あいつは。

  何だったんだ 俺たちは。
 
「もうこの家を売るしかないんだな。

 どうして 100万の損失が出た時点で

 やめなかったんだ?」

「95万です。」

「どうして俺に 相談しなかったんだよ!」

「怒鳴らないでください。」

「何でも言い合えるのが 家族だろ!」

「怒鳴らないでって言ってるでしょ!

 何よ いまさら 家族って。

浮気してたような人がよく そういうこと 言えますね。」

「だから 浅海君の件は 誤解…。」

「今回だけじゃない。

 父の会社に水増し請求してたときだって

 水商売の女性に貢いでたんでしょ?

 私が 知らないとでも思いました?」

「あれは 仕事の付き合いで…。」

「また 仕事。

 いつも その言葉で ごまかして。いい気なもんよね。

 具体的に 何してるか分からないから

 どうとでも 言えますもんね。」

「何だ その言い方。こっちの苦労も 知らないで。

 俺たちはな 外で戦ってんだよ。

 取引先と ライバル会社と会社の上司や同僚と。

 身を粉にして汗水 垂らして 働いてんだよ。

 下げたくもない頭ぺこぺこ 下げて

 それでも 家族を養うために頑張ってんだよ。

 それなのに 家に帰ってもいたわるどころか

 愚痴の一つも 吐かせてくれない!」

「それは あなたが…。」

「うるさい!俺が しゃべってんだ!

 どうせ お前らは 俺のことを金稼ぎの道具ぐらいにしか

 思ってないんだろ。俺だってな

 居心地のいい家だったら 毎日 すぐに帰ってくるよ!

 でも そうじゃないから外に 癒やしを求めたんだろ!」

「開き直らないでよ。外で働くのが そんなに偉いの?

 だったら言わせていただきますけど

 家と その半径数km以内の狭い世界に閉じ込められた

  主婦の苦労があなたに 分かる?

 ご近所と 上手に付き合いながら

 家事と子供の面倒に追われる毎日が

 どんなに過酷で 大変か!
 家庭を顧みる努力何一つ してこなかったくせに

 偉そうなこと言わないでよ。」

「子供の面倒は俺だって 見てるだろ!」

「やってるのはほとんど 私でしょ!?」

慎一もおりてきました。

「俺は どっちにも面倒かけた 覚えはないよ。

 だって そうでしょ?

 息子の万引を 知っておきながら

 それを 注意できない母親なんて

 おかしいだろ。」

「何だ? 万引って。」

「それを 今 知った父親はもっと 笑えるけど。」

「おい どういう意味だ?」

「この際だから 教えてあげるよ。

 俺のストレス発散法。万引は 週に 3回。

 あとは これで自転車のタイヤ 切ったり

 店の看板 傷つけたり。」

「お前 そんなこと やってたのか。」

「しょうがないだろ。

 こっちは 親の期待に応えるために優等生を演じてたんだよ。

 そりゃ ストレスも たまるわな!

 お前も 文句があるなら自分で 言えよ。

 父さんも 母さんも自分のことで精いっぱいなんだよ。

 だから俺たちに 興味がないんだよ。」

「そんなことない。

 私たちは…。」

「思い出してみろよ!

  家庭教師に 茂之の不登校の理由聞かれたとき

  何て答えた?
 
 そう 答えられなかったんだよなあ。

 いじめられてることにも気付かなかった。

 母さん 茂之の誕生会のとき言ってたよね。」

 『今じゃこの子たちの 考えてることが

 まったく 分かりません。

 理解したいとも思いません』

「あんとき俺たちのことなんて

 どうでもいいんだってことがよ〜く 分かったよ。」

「違うのよ あれは…。」

「見苦しいんだよ!」

「おい親に 何て 口 利いてんだ。」

「だったら もっと親らしいこと してみろよ!」

「お前それ 本気で言ってんのか?

 お前たちが 生活できるのは

 誰のおかげだと思ってんだ。

 社会に出て働いたこともない人間が

 いっぱしの口たたくんじゃないよ!」

茂之もはいってきました。

「首になったくせに よく言うよ。

 ず〜っと俺のこと くず扱いして

 ちょっと 成績が上がったら手のひら返して。

 どうせ 会社でもそんなふうだったんだろ?

 だから 首になったんだよ。」

「うわ〜 沼田家一の問題児に核心を突かれて…。」

「うるさい! どいつもこいつも好き勝手 言いやがって!

 だいたいなお前の教育が なってないから

 こういうことになるんだよ!」

「やっぱり私に 押し付けてるじゃない。」

「家を守るのは 妻の仕事だ。

 昔の家族はな ちゃんと父親のことを敬っていたんだ。

 それが 女性の時代だか何だか 知らんが

 女が 前に出てきて 家事や仕事を

 役割分担するようになってから

 世の中はおかしくなってきたんだよ!」

「何よ その身勝手な言い分。

 だから 息子に バカにされるのよ。」

「何だと?」

「散々 子供に 当たり散らして。それが 親のすること?」

「何も言えなかった 母さんも同罪だと思うけどな。

 そんな2人に育てられた 俺たちはもう… 被害者だよ。」

「そういう兄ちゃんだって甘えてるだけじゃないか。」

「はっ?」

「優等生をやめる勇気がなかったから

 万引なんかに走ったんだろ。」

「はっ?お前の言う せりふかよ。

 あのな 出来の悪い弟を 持って

 こっちはどんどん どんどん どんどん
 プレッシャーがかかってたんだよ!

 分かんねえのかよ!」

「俺だって 別に 好きで落ちこぼれたわけじゃない。

 兄ちゃんと比較なんかされなければ

 もっと 普通に生きられたんだよ。」
「はっ?」

「何でもかんでも人のせいにするな!」

「お父さんだって人のせいにしてるじゃないか。

 母さんだって 兄ちゃんだって!

 こんな家族だったから

 吉本 荒野に つぶされたんだろ!

 こんな家族 いらないよ。」

「何なんだ お前らは。」

「これが 私たちのホントの姿よ。」

「先生の言うとおりだ。

 この家は壊れるべくして 壊れたんだよ。」


「清々するよ。

 こんな 見栄えだけの家。

 うわべだけの家族。

 こんな家族 崩れちまえばいいんだよ。」


佳代子がキッチンへいって
お皿を床にたたきつけてわりはじめました。

一茂はバールを持ってきて
テレビをたたき壊し
壁をなぐり破壊。

トロフィや賞状をたたきおとし
クッションをひきさく慎一。

茂之も床にいろんなものをぶちまけました。

翌日、目を覚ました一茂。

茂之は学校にもいかず
テレビゲームをしていて
下におりていくとリビングがひどいことに。

ヘッドホンをして庭で本を読んでいる佳代子、

慎一が帰宅。

「もう学校おわったのか?

 お前ぐらいは ちゃんとしろよ。

 2学期で学年上位に 返り咲いて

 来年には 東大を受験して…。」

「俺 学校 辞めてきたから。」

青空の下。
吉本のところにやってきた真希。

「いろいろありがとう。」

封筒をうけとろうとしないので
手をとって渡しました。

「これからどこへ 行くんですか?

 お元気で。

 また 会えますよね?田子先生。」

「俺は 吉本 荒野だ。」

「私には…中学校に いたころから

 ずっと 田子 雄大先生ですよ。

 さようなら。」

去っていく吉本。





すごいドラマだ・・・!

家族が次々と本音をさらけ出すシーンは
圧巻でした。

崩壊どころのさわぎじゃない。

教え子を教育するために家族ごと、
家族をちゃんとむきあわせるためとはいえ
あまりにも大きな代償・・。
このまま崩壊してそれっきりになっても
おかしくないくらいだけど
こんな家族でもまだなんとかなるんだろうか。

吉本がなんでこういうことをしだしたのかの
事情も来週あかされるようなので
ものすごく楽しみ。

でもひきこまれながらも
あの家も家具ももったいないーー!!
思ってしまう貧乏性。
あのお皿は100均のなの?!
家売らなきゃなのにどうすんのー?!
・・とかもうどうでよくなってるからできるんだろうなあ。




吉本荒野   櫻井翔 
沼田慎一   神木隆之介 
沼田茂之   浦上晟周
沼田一茂   板尾創
沼田佳代子  鈴木保奈美
浅沼舞香    忽那汐里   
最上飛鳥    北原里英 路 



2013.06.06 Thursday 08:28 | comments(0) | trackbacks(9) | 
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ドラマ「家族ゲーム」 第8話 あらすじ感...
壊れるべくして壊れた沼田家---------。完全崩壊の家族。どこの家族だってこんな事はあるかもしれない。でも・・・この結果を招いたのは、紛れもなく沼田家の家族たち。さぁ。答え合わ...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2013/06/06 8:52 AM |
家族ゲーム (第8話・6/5) 感想
フジテレビのドラマ『家族ゲーム』(公式)の第8話『家庭教師による家族ゲーム、結果発表!』の感想。なお、森田芳光監督・松田優作主演映画『家族ゲーム(1983)』、と長渕剛主演ドラマ(1983)は鑑賞済。 ...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2013/06/06 9:57 AM |
【家族ゲーム】第8話 感想
ホント、どこまで崩壊させれば気が済むんだよ! この最悪の結末はあんたたち自身が招いたんだ。 沼田家は壊れるべくして壊れたんだよ。 家族ゲーム 第8話      「沼田 一茂。昭和40年...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2013/06/06 11:30 AM |
家族ゲーム 第8話:家庭教師による家族ゲーム、結果発表!
泥沼田家、崩壊…(/TДT)/あうぅ・・・・ 壊れるべくして壊れた沼田家。 だけどね、言葉通り、お家までぐっちゃぐちゃに壊さんでも〜! せっかくの高いお家なんだし、専業主婦としてお母さんがピカピカに 維持してきたんだろうから中古物件としても、かなりいい金額
| あるがまま・・・ | 2013/06/06 12:03 PM |
家族ゲーム #08
『家庭教師による家族ゲーム、結果発表!』
| ぐ〜たらにっき | 2013/06/06 12:39 PM |
家族ゲーム 第8話★吉本(櫻井翔)のメガホン攻撃で沼田家崩壊!?
家族ゲーム 第8話 「家庭教師による家族ゲーム、結果発表!」 一茂(板尾創路)の部下・勝野(内田滋)が8月の早期退職者の退職手当支払いの会計処理を進めていますと、一茂が「オレがやっておこうか。」 個人経営の零細企業ならまだしも、一部上場企業の人事部課
| 世事熟視〜コソダチP | 2013/06/06 1:02 PM |
家族ゲーム 第8話
沼田家の崩壊は、もう誰にも止められない、と言う吉本荒野(櫻井翔)の言葉も届かず、家族の面々はそれぞれ勝手な行動を取っています。 母・佳代子(鈴木保奈美)は、株で作った借金を前に思考停止状態です...
| ぷち丸くんの日常日記 | 2013/06/06 3:38 PM |
「家族ゲーム」 第8話
 「吉本荒野」よ、どこへ行く・・・ 「田子雄大」という名を捨て、命を賭けて家族を崩壊させた男。 君には沼田家の未来が見えているのかい・・?  さて、今回の語り手は、し ...
| トリ猫家族 | 2013/06/06 4:07 PM |
家族ゲーム「家庭教師による家族ゲーム、結果発表!」
ついに、沼田家はドロ沼田家になり、文字通りの大崩壊! 吉本荒野(櫻井翔)がスーツケースと共に去った後、お母さん(鈴木保奈美)がお皿を次々に割りはじめたのを筆頭に、家族全員で、家をめちゃめちゃにする展開は、圧巻で、呆気にとられました。 でも、荒野は
| のほほん便り | 2013/06/06 4:09 PM |