<< September 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
amazon
楽天ブックス他
楽天ほか

半沢直樹 第3話

第3話



「東京中央銀行 大阪西支店

 融資課長の半沢直樹は

 全責任を持つという浅野支店長の言葉を信じ

 西大阪スチールから

 5億円の融資契約を取り付けた しかし…」

「半沢達は5億円の融資をまんまとだまし取られてしまった

 浅野支店長は その全責任を

 半沢一人に なすりつけようと画策する

 しかし 半沢は真っ向から対立し

 何としても 5億円を取り返し

 ぬれぎぬを晴らすと誓うのだった」

「西大阪スチールの裏帳簿を手に入れた半沢は
 
 東田の金の流れを探るため

 竹下金属の帳簿を照らし合わせる」

「そんなとき 東田が

 ハワイに5千万の別荘を所有している

 という情報を得る」

「しかし 大阪国税局黒崎統括官に横取りされ

 失敗に終わる」


「恨まないでね これが私達の仕事なの」

「恨みはしません

 ただ やられたら やり返す

 倍返しだ」


「5億の損失を回収しなければ

 銀行員としての立場を失うことになる半沢は

 今 窮地に追い込まれていた」


浅野支店長と江島副支店長。

「随分と勝手なことをしてくれたものですね 半沢融資課長」

「どういう意味でしょうか」

「東田の海外不動産差し押さえの件だ」

「私は そんな報告聞いてないし 許可した覚えもない」

「一刻を争う事態でしたので

 報告が遅れたことはお詫びします」

「結局国税に持っていかれたら

 元も子もないですね

 半沢君 そんなに好き勝手やりたいなら

 どこか田舎の小さな会社に出向をお勧めするよ

 そこで自由に伸び伸びやりたまえ」

「せっかくですが 私は この銀行に

 骨を埋める所存でおります」

「それを決めるのは君ではない

まあ あさっての臨店ではせいぜい…」

「臨店? 何の話です」

「寝ぼけるな 半沢

 あさって 裁量臨店があると言ったろう」

「聞いておりません しかもあさってとは

 通常 裁量臨店が行われる場合

 1週間前後の準備期間があるはず」

「私は だいぶ前に伝えたはずですよ」

「何かの間違いでは?」

「間違えているのは あなたです!

 そうやって自分のミスを他人のせいにするのは

 よくないですねえ 半沢融資課長」

支店長・・!!

竹下社長にあう半沢。

「何や そのサイ… サイリョウハンテン?」

「中華料理屋じゃないですかそれじゃ

  臨店です 裁量臨店

 本部から検査役が来て融資に対する与信判断が

 正しく行われているかどうかを審査する

 まあ抜き打ちテストのようなもんです」

「よりによって こんなときにかいな」

「こんなときだからですよ

 恐らく 狙いは私です

 検査役の中には浅野支店長の息のかかった連中も

  いるに違いありません

 何でもいいから あらを探して

 私を飛ばす理由にするつもりでしょう
 
 だから 今日まで臨店があることを隠していた」

「せこいまねすんなあ」

「できれば その前に東田を見つけてケリをつけたいんですが

 頼んでいたこと 調べていただけましたか?」

「東田の隠れてたマンションな 持ち主は こいつや」

「小村武彦 どこかで…」

「せやろな 10年ぐらい前 

 関西圏に その名をとどろかせてた 小村
 
 建設の会長や」

「ああ 確か数億円の献金疑惑が浮上して解任された」

「そや」

「そんな男のマンションに どうして東田が?
 
 二人は どういう関係なんです?」

「東田の別れた嫁はんがな 小村の遠縁になるのや

 二人が近づいても不思議はないわな」

「そういうことですか となると

 その小村の所有してる不動産のどこかに

 今も東田は潜んでる可能性が高いですね」

「そう思うてな知り合いの不動産に頼んで

 小村の所有してる物件調べたんやけど」

「こんなに…」

「細かいもんも入れたら30軒以上あるわ どうする?

 一軒一軒しらみつぶしに当たろか?」

「いやあ… 俺に そんな気い使わんといてえな

この望遠カメラ持って寝んと捜したるわ」

「ありがとうございます

 ですがもう そんな時間はありません

 こうなったらこの小村武彦に直接会って

 東田の居場所を聞いてみるしかありませんね」

「まあ そうなんやけどな」

入院中の病院にいくと面会謝絶の札が。

「こういうこっちゃ」

「なるほど」

「どちら様ですか?」

「東京中央銀行の者です

 少しだけ小村さんにお会いすることはできませんか」

「今は無理です 絶対安静ですので」

「5分… 1分で構いません

 お話を伺えないかと」

「ダメなものはダメです 規則なので」

「しゃあないな 出直すか」

すると病室から小村さんがでてきました。

「小村さん 寝てないとダメじゃないですか」

「自分の体のことは自分がよう分かる」

「小村さん!」

「うるさいな オバハン 引っ込んどれ」

「まあ!」

「銀行が わしに何の用や?」

東田と未樹。

「どうだ 未樹悪くないだろ この城も」

「いいけど だけど またすぐ見つかっちゃうんじゃない?」

「そんときは そんときだ

 けどな あいつら もうすぐ手出しできなくなるんだ」

「そうなの?」

「いろいろと手は考えてあるんだ お前の店のこともな」

未樹の意味深な顔。

小村と半沢たち。

「天下の東京中央も

  東田一人にまんまと してやられたわけや」

「何がおかしいんでっか

 あいつのおかげで俺らが どんな思いさせられたと

 思うてはるんでっか」

「確かに あんたには同情するわ

  けど あんたは違うで 

 銀行さんには

 今までどんだけ煮え湯を飲まされたか

 銀行が どんだけ痛がっても

 俺の言うことは一つや

 ざまあみさらせ!」

「小村さん あなたと銀行との間にどんな事情があるのか

 それは存じ上げません しかし今回

 東田のしたことは決して許されるべきことじゃない

 何でも構いません

 手がかりになることを教えてもらえませんか」

「ふん 最後に会ったんが1年以上前やからな

 初めは 動けんようになった

 わしの面倒を見させてくださいちゅうて

  やって来よって

 不動産の管理任したら

 その途端 ピタッと顔見せんようになりよった」

「そんなん あんたの財産目当てに決まっとるやないか」

「ああ そうや」

「はッ けどなわしに寄ってくるやつは

 みんな そういうやつばっかりや

 なにも あいつだけが特別やない
 
 せやから もうええのや

 どうせ 長うないしな

 人がどうなろうと知ったこっちゃないわい」


そこへ幼児が入ってきました。

「じいじ 来たよ!」

「ほら健太 じいじの部屋あっちでしょ

 すいません 子供が間違えて ほら早く早く

 すいません」

その子どもに視線がいく小村さんに気づく半沢。

「話は しまいや 帰ってくれ」

二人は病院から帰りました。

「あかんわ あれは根っからの ひねくれじじいやで

 なあ 半沢はん どないするんや

 このままで裁量何ちゃら乗り切れるんかいな」

「乗り切るしかありません何としてでも」

大きな箱をもって帰宅した半沢。

「よいしょ… ただいま

「おかえり 何これ?」

「銀行の荷物」

「えッ?もしかしてクビになったの?」

「違うよ 疎開」

「疎開?」

「裁量臨店があるから しばらくうちに疎開させる」

「ふ〜ん何言ってるか全然分かんない

 つまり その裁量何とかで見られちゃまずい書類を

 うちに隠しておくってこと?」

「そういうこと」

「それって犯罪とかじゃないの?」

「そうじゃないよ

 行内検査で マイナス評価を受けないための対策だよ

 今回の裁量臨店は浅野支店長が

 俺を追い詰めるために仕組んだことだ

 隙を見せたら こっちがやられる」

「支店長相手に

 勝てる見込みなんてあんの?」

大和田常務。

「車の用意できました」

「分かった」

「明日 大阪西支店への裁量臨店が行われるそうです」

「また あの半沢君ですか?」

「はい 浅野支店長と小木曽君に任せておけば

 心配はないかと思います

やるとなったら手段を選ばない厳しい二人ですから」

「たった一人の行員を処分するために振り回されてるさまは

 見ていて滑稽ですね」

「今回で必ず決着をつけるよう伝えておきます」

「いや 勘違いしてませんか?前にも言いましたが

 彼なら もしかすると5億を回収するかもしれない

 そうなれば 本行の利益につながる大変 結構なことじゃないか」

「しかし そうなれば逆に

 浅野支店長が窮地に追い込まれます」

「それが何か?」

「常務が殊のほか目をかけてこられた

 浅野君がそうなれば常務のお立場も」

「そんなことで私の立場が悪くなる?

 私を バカにしてんのかね?」

「いえ とんでもございません」

「私は むしろ

 久々の優秀な男の出現を喜んでるんだけどね

 それも旧産業中央出身

 言うことないじゃないか」


「はいで… では

 臨店は中止させるよう すぐに手配いたします」

「うん ああ いやいや

 いやいやいや

 とことんやるよう伝えてください

 彼が どう立ち向かうか

 ダメならダメで

 それまでの男だったということです

 そのときはすぐに出向させましょう」


裁量臨店 初日

「よし 開けて」

「これはこれは小木曽次長ご苦労さまです

 部屋は2階に用意しておりますので私が ご案内します」

「こちらが融資フロアでございます」

8時間前の渡真利からの電話を思い出す半沢。

「裁量臨店があることは聞いてるよな 半沢」

「ああ 聞かされたのはつい昨日のことだがな」

「今回の臨店を裏で仕切ってるのは浅野支店長

 表で部隊を仕切るのが浅野の子分 小木曽

 灰田って野郎も小木曽の腰巾着だから要注意だ

 加納さんと寺内さんは中立だが

 小木曽の言いなりなのは一緒だ

 それから あと もう一人

 予定してたメンバーが急に行けなくなったとかで

 突然 俺が代打指名されたんだが

 最初から決まってたんじゃないかと思う」

「どういうことだ?」

「お前と親しい俺を入れることで

 お前を油断させてペースを乱す それが狙いだろ」

「手の込んだことで」

「それだけ向こうも本気ってことだなあ 半沢 遠慮すんなよ

 俺がいようが いまいが言いたいことを言え

 悪いが今回は 俺もお前をフォローできない

 検査役として行く以上 その立場で動かなきゃならないからな」

「ああ よく分かってる」

回想とキャラ紹介おわり。

「東京では随分世話になったね 半沢融資課長」

「融資部が行う裁量臨店に

 わざわざ人事部の小木曽次長までお越しいただけるとは」

「 もちろんだ ここは我が行にとっても重要な支店の一つだ

 だからこそ 悪い病巣は早期発見し取り除かなければなるまい」

「担当がヤブ医者でなければいいんですが」

「生意気な患者ほど早死にするんだよ

 あッ そういえば確か前回

 5億回収がどうとか大見えを切っていたが

 あれは順調かね 半沢君」

「半沢 小木曽次長は君のこと心配してくださってんだぞ

 感謝したまえ」と支店長。

「ありがとうございます」

にらみあいが続く。

「では こちらへどうぞ」

「いらっしゃいませ」

「課長 臨店チームから言われた

 検査対象の 社名リストなんですが」

「裁量臨店による 3日間の検査は

 時間と人員に限りがあるため

 検査対象となる数十社ほどを

 無作為に選出するのが原則である

 しかし 言い渡された会社は

 どれも業績が悪化し

 問題を抱えた取引先ばかりだった」


半沢のまわりにあつまる部下たち。

「明らかに意図的に選ばれてますね」

「浅野か江島が情報を流してるとしか」

「課長 これは厳しい検討会になりますよ」

閉店後 裁量臨店 検討会1日目

「選出した中にこれだけ赤字企業が目につくと

 やはり 見通しの甘さを指摘せざるを得ませんね

 今後の改善策を検討していただきたい」

「それは そちらが故意に選んだ…」

「何か反論でも?」

「いえ 分かりました早急に対処いたします」

「私からは以上です」

「敵に回さなくていいやつまで相手にすることはない

  問題は次だ」と半沢がいっていると

ファイルを机にたたきつける灰田。

「コソコソ話するのやめてもらえませんか

 何か やましいことでも?」

「改善の内容を指示しただけです」

「半沢 そういうことはあとでやれ 失礼じゃないか」

「すいません どうぞ進めてください」

「この林本工業の担当は?」

「私です」と中西。

「この会社 どういう先?」

「えッ… ああ

 ここは古くから鉄鋼問屋をやっていまして…」

「そんなこと聞いてるんじゃないよ

 要注意の赤字先でしょ

 こんな学生に毛の生えたような新人が担当じゃ

 この会社の業績が改善されないのも当然だな

 こんなハイリスクな融資さっさと回収したらどうです?

課長は どういう指示を?」

「現状維持です」

「それがおかしいって言ってんだよ

  これだけ業績不振を続けた会社に

 ダラダラと融資し続けるつもりですか」

「林本工業は現在人員削減を進めています

 前期は その退職金がかさみ赤字でしたが

 今期はトントンにまで持ち直すと」

「そんな証拠 どこにあるんだ

 具体的な根拠は?」

「試算表があるはずですが」

「試算表?

 ないじゃないか そんなもの

 いい加減なこと言ってもらっちゃ困るよ

 無責任じゃないか 半沢課長

 それとも すべて部下のせいとでも言うつもりか?

 どうなの?」

「申し訳ございません」

頭をさげる半沢。笑う小木曽たち。

「課長に恥をかかせてしまいましたね」

「すいませんでした」とあやまる中西。

「反省しろ クレジットファイルに試算表が入っていないなんて

 非常識にも程があるぞ それに…」

「垣内! もういい 中西 気にすんな

 お前だけのせいじゃない

 準備期間が短すぎた

 俺の担当先のファイルだって不備はある

 通常は1週間ぐらいの準備期間で
 
 それらをカバーできるんだがな

 それに あそこまで業績不振の取引先ばかりつつかれたら

 課長も言い訳できないさ」

「しかし 納得いきませんね あの臨店チームは

 検査にかこつけて 最初から

 課長を狙い撃ちして追い込むつもりです」

「何とか東田を見つけて5億回収の糸口を示すことだ

 でないと 課長は…」

中西が神妙な顔。

病院にやってきた半沢。

「また あなたですか?一体 何度言ったら…」

「ええて わしを訪ねてくるのはこいつしかおらん

 しぶといな あんちゃんも」

「それだけが取りえです」

「はッ 言うとくけどな東田のことやったら

 たとえ知ってても銀行を助けるつもりはない

 今のうちに帰ったほうがええで」

「どうして それほど銀行のことを

 話していただけませんか?」

「俺が昔 どんな目に遭うたか知ってるか?」

「不正献金をして会社を追い出されたと」

「そのとおりや

 それを検察にリークしたんはな
 
 長いこと つきおうてたメーンバンクやった

 俺を扱い切れんようになった銀行が

 部下達に けしかけて

 俺が一から築いた会社から追い出しよった

 それまで散々 裏で

 非合法まがいなことをやらしといて

 その責任は全部わしとこへ持ってきよった

 銀行が わしを売ったんじゃい!

 けど…

 個人名義の不動産のおかげでな

 金には不自由せんかったけどな」

「うらやましいですね

 できれば5億ほど貸していただきたいくらいです」

「なんぼ金なんてあってもな

 ほんまに欲しいもんは手に入らんわ

 覚えときや

 その昔の一件で わしは金以外…

 金以外のものを何もかも なくし…」


せきこむ小村さん。

「どうしました?

小村さん 大丈夫ですか?」

「大丈夫」

ナースコールをおしました。

「どうしました?」

「急に胸が苦しくなったみたいで」

「すぐ行きます」

「小村さん」

ベッドのそばには娘と孫と一緒の写真が
かざってありました。

小木曽と支店長。

「いやあ今日は胸がスッとしましたよ

 これも裁量臨店を提案していただいたおかげです」

「まだ終わったわけじゃないよ 小木曽君

 あと2日 じっくりと楽しませてもらいますよ」

「灰田には 徹底的にやれと申し付けてますんで」

そこに妻から電話。

「ちょっと失礼

 そうか 明日だったなこっちに出てくんのは」

「夕方 江島さんの奥様達にお呼ばれしてるの」

「分かった 時間が取れそうならまた連絡する」

「無理しないでね最近 忙しいんでしょ?」

「大丈夫だお前こそ無理してないか?

 いつも子供達のこと任せっぱなしで すまないな」

「家のことは心配…」

娘が乱入。

「パパと電話してるの?

 パパお仕事 お休みできないの?

 佐緒里パパと行きたいところがあるの」

「ごめんね パパ今ちょうど忙しいんだ

 その代わり 今度のお休みは

 どこにでも好きなとこ連れてってあげるから

 それまでママの言うことよく聞いて いい子でいるんだよ」

「うん パパも お仕事頑張ってね」

「うん」

苦しそうな小村さん。

半沢に近づく記者 来生。

「東京中央の半沢直樹さんですよね?

 突然失礼しました

 こういう者です」

「フリーライター?」

「実は今 西大阪スチールの倒産を追いかけた記事を

 書いてまして

 単刀直入に お伺いします

 東京中央は あの件でいくらの損失を出したんですか?」

「何のことでしょう」

「5億で間違いないですか?

 返事がないということは イエスと受け止めていいんですね?」

「行内のことは一切 話せません

 勝手な推測をしないでもらいたい」

「小村さんから何か東田の話聞けました?

 やっぱりダメですか

 私も東田を見つけて直接 話を聞きたいと思ってるんですけど

 マスコミの力を使っても

 なかなか居場所がつかめず困ってるんです

 半沢さん ご存じないですか?」

「こっちが聞きたいぐらいですよ」

「そうですか」

「来生さん

 そのマスコミの力とやら

 少々 お借りするわけにはいきませんか?」


裁量臨店 検討会2日目

「ありませんね」

「履歴事項全部証明書が見当たりませんだ? 何度目だよ」

「もう一度 見てください必ずあるはずです」

「ないものはないんだ 見てみろよ」

「裁量臨店 2日目も

 灰田検査役による厳しい質疑応答が続けられた

 1日目にも増して書類の不備が発覚し

 融資課長である半沢の責任は

 もはや免れようのない状況となっていた」



「どうなんだよ あったのか?」

「ありません」

「昨日からあれがない これがないって

 半沢課長 部下達にどういう管理指導をしてるんですか」

「申し訳ありません すべて私の責任です」

「聞き飽きたよ

 浅野支店長の前で言うのも心苦しいんですが

 こんな低レベルの 融資課 見たことがありません

 そう思いますよね?」

「確かに ちょっとひどすぎるね

 浅野さんのご苦労も お察しします」

「融資課長がこれでは」

「同感です 弁明の一つもできないのか?」

「情けない男だ」

「では お望みどおり

 弁明をさせていただきます」

たちあがる半沢。

「我が大阪西支店 融資課が融資を実行している企業のうち

 約7割は 安定した利益を生み出している優良先です

 ですが 今回の検査対象には

 なぜか 残り3割の

 業績不振の業悪先ばかりが選出されているようだ」

「何が言いたいんだ」

「自分の運の悪さを悔やんでるんですよ

  もし これが本当に何の意図もなく

 無作為に選ばれた結果なら ですが」

「我々が故意に検査対象を選んでるとでもいうのか」

「私の勝手な思い込みです どうぞお気になさらないでください

 ただ 今回の裁量臨店には

 最初から悪意を感じずにはいられません」

「自分の管理不行き届きを棚に上げて何だ その態度は

 そんなだから5億の損失を出して平気でいられるんだ」

「今 それとこれとは関係ないだろ!」

「もういい 今日はこれまでだ!」

「ちょっと待ってください」

「半沢 融資がどうこう言う前に

 君が銀行員として適格であるかどうかの

 検討をする必要があるな」

副支店長夫人の家にやってきた支店長夫人。

「ご挨拶だけさせていただこうと思ってたんですが

 かえってお手間をかけてしまったみたいで」

「手間だなんて

 利恵さんとはなかなかお会いできないですから

 こういうときぐらい ねえ?」

「そうですよ」

「さあ お食べになって」

「おいしそ〜う」

「これ 全部皆さんでお作りになったの?」

「沙苗さんが 全部お一人で」

「わあ すごい 尊敬しちゃう!」

「利恵さんは関東の方ですから

 少〜し工夫してみましたのよ」

「ありがとう」

「さあさ どうぞ」

「はい では いただきます」

「お口に合うかしら?」

「ええ おいしい」

「まあ 嬉しい喜んでいただいてほんとによかったわ

 利恵さん これからも

 主人ともども仲よくおつきあいくださいね」

「はい」

「ぜひ あの うちの主人のことも」という花。

「花さん お吸い物このタイミングと言ったでしょ

 ボーッとしない」

「すいません」

支店長から注意をうける半沢。

「よくもまあ これほどまで私に恥をかかせてくれたねえ

 半沢君」

「申し訳ありません ですが お言葉の割に

 あまり お怒りでないようにお見受けしますが」

「怒りなど とうに通り越して

 君には諦めているんだよ」

「こうなることは予定どおりだったのでは?」

「私が赤字会社の情報を

 小木曽君達に教えたと思ってるのかね」

「そうなんですか?」

「さあ 知らんね

  いずれにしろ明日で裁量臨店は終了です

 その結果はすぐに上層部に報告される

 君は もう 終わりだ」

帰る支店長夫人に声をかける花。

「あッ 支店長夫人!」

「半沢さん でしたっけ?」

「はい あの…」

家にあがってもらいました。

「すいません お忙しいところ呼び止めてしまって」

「いいえ で お話というのは?」

「はい 主人のことなんですが」

「半沢課長さん?」

「はい 今 お茶入れますね すいません 気づかなくて」

「あッ でしたらお水いただけます?」

「あッ もしかして さっきの料理?」

「あッ…」

「ですよね 濃かったですよね やっぱり」

「いえいえ そんな」

「すいません あんなもん無理やり食べさせちゃって

 ここだけの話 あれ 沙苗さん

 まったく作らなかったんですよ」

「えッ?」

「全部 私達に作らせて

 最後の最後に味見だけして

 「皆さん どなたが召し上がるか分かっていて

   この味ですか」

  「いい? 関東の方が召し上がるの

  関東は濃いめ これ常識よ」

 とか何とか言っちゃって お塩やら醤油やら

 勝手にガンガン入れて

 揚げ句の果てに隠し味とか言って蜂蜜まで

 それで あんな恐ろしい代物が出来上がってしまったんです

 本当は おいしかったんですよ

 ていうか いるんですよね ああいう人

 全然料理できないのに 変な知識だけは持っていて

 手は動かさないのに口ばっかり達者で

 しかも味音痴っていう絶望的パターン」

笑いだす支店長夫人。

「ごめんなさいね 笑ってしまってね

 せっかく気遣ってくださってるのにね」

「でも いい迷惑ですよね

 いくら支店長夫人と親しくしたいからって ねえ」

「すいません…

 みんな そういう期待されていろいろと気遣ってくださるけど

 正直言って 私主人の仕事のこと さっぱりなの」

「えッ?」

「ごめんなさいね」

「いや 別に私はそういうわけでは ねえ

 ないって言っちゃ嘘になるというか…」

「主人の父もね 銀行員で

 いつも引っ越しばかりで あんまり友達ができなかったみたい

 だから 子供達にも同じ思いをさせたくないって

 主人は 中学高校と大阪で長い間住んでたから

 慣れてるって言ってくれてね

 だから 今回 単身赴任してくれたの

 でも 本当は支店長の妻として

 もっと支えなければいけないのに

 私の至らない分 部下の皆さんや

 そのご家族の方が支えてくださってるのよね」

「いえ」

「半沢さん」

「はい」

「いつも ありがとう」

支店長夫人はいい人・・。

食堂でつまようじをちぎっている中西。
そこへ半沢が。

「中西お前 洋食派? 和食派?」

「えッ?」

「どっち?」

「和食派です」

「じゃあ アンパン

 疲れてるときは甘いもんを食え」

「すいません」

半沢はぶどうパンをかじりました。
そこへ垣内たちもやってきました。

「課長 どこ行ってたんですか?」

「ちょっとパン買いに そうだ 垣内 洋食派? 和食派?」

「あったはずなんです」

「うん?」

「今日 ないと言われた ツムラ石工の履歴事項全部証明書

  1週間前には確かにファイルに入ってました

 担保見直しのとき 間違いなく確認しましたから」

「私も そう言われて ちょっと思い出してみたんですが

 確かに書いたはずの試算表がないと言われました

 初めは どこかに紛れたのかと思ったんですが」

「どうも おかしくないですか?

中西 お前も何か心当たりないか?」

「いや…」

「お前 何か知ってんのか?」

「いや 僕は何もお先に失礼します」

「おい」

「垣内」

おいかけようとする垣内をとめる半沢。
おれたつまようじがたくさん・・。

深夜2時半に半沢 帰宅。

「ただいま」

「おかえり」

「ごめん 起こしちゃったか?」

「ううん何か作ってあげようか?」

「いいよ」

「いいよ 作るよ」

「どうしたんだよ 優しいじゃないか」

「今日ね 支店長夫人がうちに来たの」

「浅野の?」

「うん」

「疎開した資料は 何か持っていかれたりしなかったか?」

「大丈夫 大丈夫 大丈夫

 ていうかそういう人じゃないと思う

 直樹と支店長が対立してることも全然 知らなかったみたい
 
 それはそれでちょっと寂しそうだったけど

 でも ご主人のこと信じて家庭を支えてるって感じだったよ

 すご〜く いい人だった

 ごめん あんまり こういうこと言わないほうがよかった?」

「いや そっちは仲よくできるといいな」

「でも 仲よく話してただけじゃなくて

 いろいろ支店長情報もゲットしたよ」

「どんな?」

「なんか…家では すご〜く優しいって」

「結局 俺への嫌みになるんだな」

「あと 浅野支店長 元々大阪の出身だったんだって

 ここの近くの中学校に通ってたみたい」

「ほう」

「何 そのリアクション

  どうでもいい情報って言いたいわけ?」

「いや そんなことないさ

 すまないな 花にまで そんな心配かけて」

「ううん だって 銀行員の妻だもん」

ふたりであたまをなであい。

裁量臨店 最終日

「おはようございます」

「おはようございます」

「川村さん 津川運輸当座預金の残高調べて」

「はい」

中西をみかけて声をかける半沢。

「中西 中西」

中西、考え込んでいて気づかず。

閉店後。
屋上にいた、また何か悩んでいるふうの中西に
声をかけました。

「課長」

「そろそろ始まるぞ 検討会

 遅れると またドヤされるぞ」

「課長 あの 実は…」

「今日の検討会何としても乗り切ろう

 心配するな

 自分の身くらい 自分で守る

 何があったのかは 全部済んだ後

 笑い話として聞かせてもらう」


部下を信じる半沢。中西つらそうな表情。

半沢たちは準備。

「垣内」

「どうぞ」

「おい 中西」

と資料をわたされました。

「はいこれは…」

「さあ 時間だ」

裁量臨店 最終検討会

「昨日は随分遅くまで粘ったみたいじゃないか」

「悪あがきですよ」

「付け焼き刃で乗り切るほど甘くないぞ」

「お手柔らかに」

「この裁量臨店最終検討会において

 大阪西支店融資課は 前日までの失態を挽回しなければ

 課長である半沢の出向が決まってしまう

 それを阻止するために

 用意周到に準備し 迎えたが

 昨日の半沢の態度が引き金となり

 場の空気は完全に

 小木曽 灰田に賛同する方向へ傾いていった」


「じゃあ 次は俺だな 高石鉄鋼の担当は?」

「私です」

「融資課長自ら?」

「なにぶん融資額が大きいので特に気をつけている相手です」

「その 特に気をつけている会社が

 融資実行以来 4年連続赤字じゃないか」

「ご心配には及びません

 この3年間の成果が実り今期は黒字になる見込みです」

「また独断か」

「独断ではありません

 度重なるヒアリングによって 業績予想と

 人員整理の状況を加味した上での判断です」

「ヒアリング だったら その議事録は どこにあるんだ」

「ファイルの中に あるはずですが」

「どこにもないじゃないか」

「いえ そんなはずは」

「またかね 半沢課長 いい加減にしてくれないか」

「私は確かに保管しておきました」

「ないものは ないんだよ」

「よく捜してみてください」

「ないって言ってんだろ!」

ファイルを投げつけられました。

「そんなに言うなら自分で捜してみろ」

ファイルをひろって渡す垣内。

「さっさとしたまえ 時間の無駄だ!」

「ありませんね」

「ふざけるな!」

「おかしいですね!

今朝は あったんですが」

「おい 今朝って どういうことだ」と渡真利。

「どうも初日から資料がいくつか紛失しているようなので

  どのファイルに何の資料が備え付けられているのかを

 全部まとめたんですよ 夜中の1時までかかりましたがね」

「お前ら それで…」

「高石鉄鋼の議事録が存在することは

 このリストが証明してる

 なのに今 ないということは

 あんた達こそ どういう管理をしてるんですか?」

「我々がなくしたっていうのか?」

「聞き捨てならんね」

「こんな侮辱 初めてだよ」

「浅野支店長 いくら何でもあんまりだ

 この融資課長は問題がありすぎる」

「半沢くん これ以上 見苦しいまねをして

 支店の名に泥を塗るのはやめたまえ!」

「聞いてるのか!半沢!

  いい加減に自分の非を認めろと言ってるんだ!

そんなデタラメなリスト 当てになるものか!」

「そういうと思いましたよ 垣内」

「はい」

ホワイトボードに資料をはる垣内たち。

今朝の新聞といっしょにとった写真。

「念のため 今日の朝刊と一緒に早朝に写しておきました

 紛失した議事録もちゃんと写ってる

 これらの資料が 今朝までは確実に存在していた

 何よりの証拠でしょうが」

「だからって 我々を疑うのはどうなんだ」

「そうですね 私もあなた方を信じたい

 ですから 今 この場で

 全員の持ち物を改めさせてください」

「何バカなことを言ってんだよ

そんなことをして もし何も出なければ ただじゃすまされんぞ」

「覚悟の上です」

「不愉快だ」

「君の横暴につきあうつもりはないよ!」

机をたたいて立ち上がる渡真利。

「まったくです

 何という言いがかりだ!

 いい加減にしろよ 半沢」


「そうだ 渡真利君の言うとおりだ」

笑う支店長。

「ここまで侮辱されて 黙ってられるか!」

かばんの中身をぶちまける渡真利!!

「さあ 皆さん潔白を証明するためにも

 かばんの中身を見せてやりましょう

 やましいところがなければ 何の問題もない

 覚悟をしろよ 半沢!」


渡真利サイコー!!!

「上等だ

 では お一人ずつ 拝見させていただきましょうか」

「ありません」「ありません」

「すいませんでした」「失礼しました」

「では 灰田検査役 お願いします」

「失礼します」「失礼します」

かばんをかかえる灰田。

「どうしました?」

灰田

 角田さん」

「失礼します」

かばんをうばおうとした拍子に中身をぶちまけました。

「あッ…」

風俗店情報ののった雑誌が。

「あ〜あ こりゃ随分と お楽しみだ」

「まさか裁量臨店の最中にこんなことをなさっていたとは

 随分といいご趣味をしていらっしゃる」

「ありません」

「ですが ご安心ください

 これで あなたの潔白は証明された

 さあ 残るは…

 小木曽次長 かばんを見せていただきたい」

「いや これは…」

「失礼します」

「潔白を証明するために見せてやりましょうよ

 ねッ 小木曽さん」

とかばんをうばう渡真利。

「貴様…」

「ほら 調べろよ」

と半沢に投げてよこしました。

「失礼します

 新聞 文庫本 タバコ 携帯

 それに…

 林本工業 ツムラ石工

 高石鉄鋼のヒアリング議事録

 どういうことか

 説明してもらおうじゃありませんか

 小木曽!」

にらみつける半沢。

「下手な小細工は やめてくれよ

 誰だ かばんに入れたのお前か お前か?

 休憩中に入れたのか 休憩中か?

 お前ら グルになって俺をハメようとしてんだろ

 どうしても私のせいにしたいなら 

 証拠を見せろよ 証拠を」

「今更そんな言い分が通用すると思うなよ」

「証拠を見せろって言ってんだ 証拠を!」

「証拠なら…

 あります」

とたちあがる中西。

「臨店初日

 私は 小木曽次長が 資料を抜き取る現場を目撃しました」

回想

「何してるんですか? 次長…」

「確か 中西君だったな

 見なかったことにしてもらえないかね」

「えッ?」

「言うことを聞いてくれたら悪いようにはしない

 だが もし誰かに話すというなら

 あの5億の融資事故の責任を

 君にも取ってもらうことになる

 出向先は どこがいいかね?」

「何言ってるんですか?」

「私は人事部次長だよ

 それくらい どうとでもできる」

今朝。小木曽によばれた中西。

「失礼します

 あの お話って何でしょうか?」

「誰にも言ってないだろうね?」

「小木曽次長 もう これ以上は…」

「今更 正義漢を気取るのはやめてもらおう

 忘れないでほしいが 君は もう共犯なんだよ

 持ち出しを止めなかった時点でね

 大丈夫 黙っててくれれば決して悪いようにはしない」

回想おわり。

「私は何も知らんよ

それは作り話だろ 空想だ

そんな発言は証拠にはならないぞ

 だからさっきから言ってるだろ!

 誰もが納得する証拠を見せろよ!証拠を!」

中西が携帯で録音した会話を再生しました。

「小木曽次長 もう これ以上は…」

「今更 正義漢を気取るのは やめてもらおう」

「課長 黙っていて
 
 申し訳ありませんでした!」

「よく話してくれた

  まだ何か 申し開きはありますか?

  小木曽次長

 あんた 人事部のくせに人を見る目がなかったようだな

 私の部下はあんたに手なずけられるほど

 ヤワではなかったということだ

 どこかの誰かとは違うんですよ


 灰田検査役

 あんたは どこまで知ってたんだ」

「俺は何も…」

「何も知らなかったらそれで許されると思うなよ

 そもそも小木曽の言いなりで 最初から結果ありきの

 裁量臨店を行った あんた達 

 融資部の責任はどう取るつもりだ

 この3日間で 私達をののしった

 すべての発言を謝罪してもらいましょうか」

「それは改めて 文書で…」

「今 この場でだ!」

「すまなかった」

「弁明の一つもできないのか

 情けない男だ」

「もういい!裁量臨店は これで終わりだ

  この件は私が預かる」

「いいえ そうはまいりません

  この くだらない裁量臨店がなぜ行われたのか

 その本当の責任は誰にあるのか

  それをキッチリ追及していくつもりですから

 よろしいですね? 浅野支店長」


「そんなことより

 今の君は5億を回収するほうが大事なんじゃないのかね?

 まあ 好きにしたまえ」

小村さんの病室にやってきた幼児。

「じいじ 来たよ ママ 早く早く」

「何べんも間違えるな

 お前のじいじは隣やろ」

「ねえ ママ この人 じいじじゃないの?」

「武志のおじいちゃんよ

 武志って名前もおじいちゃんがつけてくれたのよ

 そうでしょ お父さん」

「優子」

「どうして もっと早く連絡してくれなかったの?」

「わしは父親失格や

 お前に会わす顔なんか…」

「勝手に決めないで!

 悪いことした人だろうと
 
 大嫌いな人だろうと 看病くらいするわよ

 看病くらいさせてよ

 たった一人の娘なんだから」


「すまん すまん…」

孫は隣で眠っていて小村さんは嬉しそう。

「しかし よう ここが分かったな

 弁護士から聞いたんか?」

「ううん 半沢って人から連絡があって

  お父さんの知り合いだって言ってたけど 違うの?」

「知り合いなんかやあるかい

 ただの お節介な銀行員や」

この間の記者に電話。

「ああ 来生さん 半沢です

 ありがとうございます よく調べてくれました」

「礼は結構ですよ こっちの条件のんでもらったんですから」

「それにしても なんで小村のために ここまで?

 まあ いいですけどね

 おかげでいい記事が書けそうですよ」

東京中央銀行5億だまし取られるお粗末という記事が。

1週間後。

その記事が週刊誌に掲載され
旧産業中央銀行を汲む支店という文字に
大和田常務が怖い顔。

電話中の半沢。

「住吉区東帝塚山…どうも

はい 分かりましたよろしくお願いします

また連絡しますよう」

渡真利がやってきました。

「なんだ よく来るなこっちに飛ばされたか」

「バカ言え この間の後処理だよ

 あの中じゃ俺が一番ペーペーだからさ」

「四十過ぎてパシリか」

「そういや お前に知らせてやろうと思ってさ

 小木曽の 出向が決まった」

夜、ふたりで飲みに。

「また一人 バンカーが消えたな」

「あいつの場合は自業自得だ」

「だがな 半沢 人の不幸を喜んでる場合じゃないぞ

 今回の流れで いや応なく

 お前の5億の融資失敗っていう汚名が

 上層部で注目されちまった

  しかも この記事が出たせいで小木曽だけじゃなく

 お前も処分の対象にあがってる

 まったく 誰がこんな記事リークしたんだか

 なあ?

 えッ まさか… お前!?

 えっ?なんで!? こんなことしたら浅野の思うつぼだろ

 おい どうするつもりなんだよ

 大体 東田の居所だってまだ つかめてないんだろ?」

「いや もう分かってる」

「だろ? だから俺はずっと・・えッ?」

封筒を出す半沢。

「小村?」

5時間前

「半沢がまいりました あちらが半沢でございます」

小村さんの娘さんが喪服で待っていました。

「これ 父からです

 短い時間でしたけど最後に家族に戻れました

 半沢さんのおかげです

 ありがとうございました」

小村さんの手紙。

「これは金で買えんものを

 融資してもらった礼や

 半沢はん

 あんたはバカで一流のバンカーやった」


そして東田のいる場所の住所が。

「ほんとバカだな

 引き換えに5億の情報をマスコミに漏らして

 自分の首しめるなんてお前らしいよ」

「東田の居所を突き止めるためにやった

 それだけのことだ」

「分かってるよ」

そこへ竹下から電話。

「はい」

「半沢はん あの住所バッチシやおったで あいつ」

タクシーに乗り込む東田。

「そうですか」

「それが東田のやつな なんや

 妙なやつと つるんどるみたいや」

「妙なやつ?」

「俺の勘やけど あれ金融の人間ちゃうか?」

「金融?

 もしかして 隠し口座に関係する人間でしょうか」

「写真撮ったから送るわ」

メールがきました。

その写真をみてびっくり。

浅野支店長!!

「何?おい どんなやつだよ」



10倍返し!!もっともっと!

今日は小木曽と灰田に言ってやれて
ずっとやられっぱなしだったのが
3話目にしてようやく少しだけスッキリ!

支店長にはまだ50倍返しくらいしないと
気がすまないですねえ。
奥さんは気の毒だけど。

半沢の反撃シーンはみていてわくわくします。
渡真利も素敵!!



2013.07.29 Monday 13:01 | comments(0) | trackbacks(8) | 
<< ジャンプ35号感想 | main | 宇宙戦艦ヤマト2199  第17話 「記憶の森から」 >>









半沢直樹「クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切り者も出現」
なんだか、どんどん半沢直樹が時代劇化してる、というか、悪い奴がとことん憎たらしく、後半、彼の啖呵と反撃が、お約束になってきてますね。 クライマックスのCM前「倍返しは、30秒後」に、思わずプププ… そして、倍返しどころか、どんどん、その数字が上がって
| のほほん便り | 2013/07/29 1:06 PM |
半沢直樹 第3話:クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切り者も出現
やっぱ浅野かぁ〜ε-(=`ω´=)凸テメェ!! しかも今回、花が支店長夫人である利恵@中島ひろ子からゲットした情報によると 浅野支店長は中学高校で大阪に住んでいたらしいので、東田とはその頃からの知り合い? だとしたら、最初の段階から1枚絡んでて、いざとなって
| あるがまま・・・ | 2013/07/29 1:18 PM |
半沢直樹 第3話★裁量臨店--机ドンドンの小木曽(緋田康人)がギャフン
半沢直樹 第3話 クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!? 3日間の『裁量臨店』面白かったですねぇ。 根性ババ色の小木曽(緋田康人)と灰田(加藤虎ノ介)をギャフンと言わせた半沢(堺雅人)の”超絶どや顔”が気分良い!! −◆− 西大阪スチールを巡る融資
| 世事熟視〜コソダチP | 2013/07/29 2:20 PM |
半沢直樹 第3話
西大阪スチールの東田(宇梶剛士)が海外に所有する5千万円の別荘差し押さえに失敗した半沢(堺雅人)は、裁量臨店と呼ばれる本部からの内部検査を受けることになります。 しかし、その検査は、融資事故の...
| ぷち丸くんの日常日記 | 2013/07/29 2:40 PM |
【半沢直樹】 第3話 感想
何も知らなかったらそれで許されると思うなよ。 そもそも小木曽の言いなりで最初から結果ありきの裁量臨店を行ったあんた達 融資部の責任はどう取るつもりだ。 この3日間で私達をののしった全ての発言を謝...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2013/07/29 4:13 PM |
半沢直樹 #03
『クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切者も出現』
| ぐ〜たらにっき | 2013/07/29 7:53 PM |
【半沢直樹】第3話感想と視聴率今年のドラマ...
「クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切り者も出現」第3話の視聴率は、22.9%(関東地区)でした。『ガリレオ』初回(4/15)と『あまちゃん』第78回(6/29)で記録した...
| ショコラの日記帳 | 2013/07/29 9:22 PM |
《半沢直樹−第一部》#03
西大阪スチールの粉飾決算で、連鎖倒産した竹下が、東田がいた家が小村が絡んでいることを探してきた。 だがその前に裁量臨店があることを副支店長に言われたのが2日前。すべて半沢を追い出すために仕組まれたことだった。 大和田常務は、これを乗り切って5億回収するほ
| まぁ、お茶でも | 2013/07/29 10:51 PM |