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ぴんとこな 第3話

第3話



「やっぱり お前に負けるわけにはいかねえんだよ」

やる気になった恭之助。

「ふっ 待ちくたびれましたよ

 恭之助さん


 では まいりましょうか」

「はッ?」

鉄棒で懸垂させられました。

「死ぬ!」

「もうギブアップですか?200回まで まだまだですよ」

「つーかさ こんなの踊りに必要あんのかよ?」

「もちろんです「棒しばり」は腕を固定されるから

 豊かな表現のためには上半身の筋力が不可欠です

 あなたの貧弱な筋力では芝居として成立しません」

「まさか こんなこと毎日やってんの?」

「はい 小学生のころから」

「えッ 小学生…」

「他にも 歌舞伎に必要だと思うことは

 片っ端からやってきました

 図書館で本を読みあさり 歌舞伎のビデオを借りては

 何十回も見て振りも台詞も覚えた

 10年前 あやめちゃんとした約束を果たすためなら…」

 《僕 一番の歌舞伎役者になる》
 《そしたら あやめちゃんを迎えに行くよ》

「一番の歌舞伎役者になるためなら

 僕は どんなことだってしますよ」

一弥、努力の人だった!

「では 今日は このへんで」

「ちょっと待った

 俺だって 絶対あやめのこと 諦めねえから」

「まっすぐですね 恭之助さんは」

「はあ?」

「では」

バイトさきのあやめにチケットをみせる千晶。

「ジャーン!」

「水族館?」

「土曜日までしか使えないけど

 ヒロ君 誘ってみたら?」

「嬉しい! ありがとう あッ」

「どうした?」

「絶望的な服しか持ってない」

「私が メッチャかわいい服貸してあげる」

「千晶!ありがとう! メッチャ嬉しい」

そこへタイミングよく一弥がたずねてきました。

「こんばんは。」

「いらっしゃいませ」

「あら…」

「ちょっと あやめちゃんの顔が見たくなって」

さっきのチケットで水族館に誘うあやめ。

「土曜なら行けるよ」

「ホントに?よかった〜」

「ありがとう」

「ううん 稽古のほうは順調?」

「まだ仕上がりには程遠いな」

「そっか

 でも 今回は 河村君と二人で主役だもんね

 すっごい楽しみ」

「僕も楽しみだよ

  ここで実力を認められれば

 また夢に一歩近づける

 そうだ 忘れてた」

あやめの手をとって
なでしこのブレスレットをまいてくれました。

「かわいい ありがとう」

その頃、ひとりで稽古中の恭之助は
さっきの一弥の言葉を思い出していました。

《10年前 あやめちゃんとした約束を果たすためなら…》

「10年って…

 俺 ホントにあいつに勝てんのか?」

朝、ジョギング帰りの一弥は
学校へいく優奈とばったり。

「お嬢さん 行ってらっしゃい」

「行ってきます

あッ そうだ 弘樹 今度の土曜日 お買い物行くから

 つきあってね」

「土曜は ちょっと…

 中学のときの友人と会う約束があるんです」

「そうなの?」

「すいません」

図書室で優奈をみかけたあやめ。

「こんにちは」

「この間は ありがとうございました」

「ううん 何か 元気なさそうだけど」

「あッ… つきあってる人のことでちょっと悩んでて」

「そうなんだ 私なんかでよければ話聞くよ」

「あやめ 土曜のデートの服試着するんでしょ」

「忘れてた ごめんね また今度 あッ

 もう何やってんの」

あやめが荷物をおとしてしまい
その中から写真も・・。

あやめと一弥がうつった写真をひろった優奈。
これは一弥が持っていたものといっしょ。

「これって…」

「この間 話したよね

 私の大切な人」

「ずっと会ってないんですよね?」

「実はね 会いに来てくれたんだ」

「あやめ 行くよ」

「うん またね

ごめんね」

《土曜は ちょっと友人と会う約束があるんです》
《土曜のデートの服試着するんでしょ》

一弥とあやめがデートすることを
知ってしまったお嬢様・・。

恭之介と一弥は稽古中。

「恭之助 動きにキレがない!

一弥! 恭之助にあってない!」

「やべッ」

「御曹司じゃなくても出世するやつがいると思うと余計 みじめだな」

「あいつは 旦那さんやお嬢さんに うまく取り入ってるだけだよ」

「もういい! ここまでだ

 二人の呼吸が まるであってない」

「「棒しばり」の最も大事なところは

 お互いの息のあったコンビネーションなんだ

 こんなバラッバラな芝居をお客様に お見せするつもりか?

 特に 一弥!めったにない機会なんだもっと しゃんとしなさい!」

「はい」

「水と油とは このことだ

 あんな二人に 本当に「棒しばり」ができるのか?」

「そういえば 名コンビと言われた松吉さんと世左衛門さんも

  まったく違うタイプだったじゃないですか」

「一緒にするな あいつらと」

一弥と恭之助。

「恭之助さん プロなんですから

  せめて 踊りはちゃんとやってください」

「そっちこそ 一人芝居やってんじゃねえんだぞ

  このドSメガネ!」

そこへ一弥に優奈から着信。
でもでない。

「おまえんとこのお嬢さんだろ?出れば?」

「いいんです」

 《彼女と結婚して婿養子に入れば》
 《養成所出身の一弥でも轟屋の名跡を継げるってわけだ》

「お前さ その子と どうなってんだよ?」

「どう… とは?」

「結婚して 轟屋 継ぐとか何とか…」

「誰が そんなことを?

 僕には あやめちゃんがいます」

「そうだけど…」

「今度の土曜日も水族館に行きますし」

「デート・・ってこと」

恭之助ショック。

優奈と一弥。

「 「棒しばり」の公演 もうすぐだね」

「頑張ります」

「主役のこと パパに頼んでホントによかった」

「ありがとうございます」

また一弥に抱きつく優奈。

「またパパにお願いしてあげるね」

「いや でも…」

「大丈夫だよ パパは 絶対 自分の名跡を

 弘樹に継がせたいって思ってるんだから

 だから…

 私から離れないで」


一弥も優奈を抱きしめました。

あやめはデートの服えらび。

「ヒロ君と… デート

 あーッ!どうしよう どうしよう…」

恭之助はふたりの事が気になって
心ここにあらず。
お茶を注いでこぼれてる。

「坊ちゃん…」

翌日

登校中の恭之助に声をかけるあやめ。

「河村君!ワッ!

 どうしたの? ボーッとして」

「いや お前 デート… いや 何でもない

 何なんだよ お前こそ 大声出しやがって」

「だって ちっとも気づいてくれないから」

「はは〜ん さては お前明日デートだから浮かれてるな」

「えッ 何で知ってんの?」

「水族館行くってヒロ君が言ってました」

「そっか 実はね 私水族館 行ったことないんだ」

「マジで?」

「うん ほら うち貧乏だったしさ

 でも きっと 神様が 楽しみを取っといてくれたんだね」

「そうかもな」

「ああ 明日 晴れるかな?」

空をみあげるあやめ。

「晴れんじゃね」

恭之助いい人・・。

また稽古中。

「何度言えば分かるんだ もっと息をあわせて」

「一弥 一人で踊ってんじゃねえんだよッ」

「恭之助さんが 動きを間違えたんじゃないですか」

「おいおい…」

「今だけじゃねえんだよ

  いつも いつも好き勝手踊りやがって

 少しは俺にあわせろっつーんだよ」

「僕は教わったとおりに踊ってます

 文句を言う前に

 自分の技術を上げるのが先じゃないですか」

「何だと?」

「いいかげんにしろ!

 お前達のくだらん意地などどうでもいい!

 お客様に最高の舞台を楽しんでいただくために努力する

  そんな当たり前のこともできない役者に

 舞台に上がる資格はない!

 出ていけ 目障りだ

 早く出ていけ!」

おいだされてしまいました。

「どうしたもんですかね」

「自主公演とはいえお客様を入れての舞台だ

 あんなもの お見せするくらいなら公演は中止だ!」

外にでてきたふたり。

「どうすんだよッ

 お前が自分のことしか考えてねえからだぞ!」

「僕は やるべきことはやってます

 御曹司である あなたと違って

 僕には簡単にもらえるチャンスじゃないんだ

 邪魔しないでください!」

「知るか

 テメーの顔なんか二度と見たくねえ」

恭之助はいってしまい
こぶしをにぎりしめる一弥。

松吉にあやまる恭之助の父。

「せがれがまたご迷惑をおかけして

 本当に 申し訳ありません」

「いえ ただ 彼らを あの状態で舞台に上げても

 ぶざまな結果に終わるのは目に見えてますから」

「いや まったくおっしゃるとおりです」

「我々が初めて共演したのも 「棒しばり」でしたね」

「はい」

「板の上の鬼 世左衛門さんに追いつこうと

 そりゃもう死にものぐるいでしたよ」

「いやいや…」

「あのころに お客様からいただいた拍手と歓声が

 何十年たった今も忘れられません」

「ええ」

「芸の道にゴールはないが

 あのころにしか味わえない
 
 熱を体感したからこそ

 今があるんだと私は思います

 しかし…あの二人には そこがまったく分かってない」

稽古していてもイライラする一弥。
あやめから電話。

「もしもし」

「ヒロ君? ごめんね

 もう1回だけ 明日の待ち合わせの確認していい?」

「ずいぶん 心配症だね」

「ごめんね」

「えっと 1時にガーデンプレイスでいいんだよね」

「うん 私の目印は

 茶色いリボンのついた帽子かぶってるから」

「ふふふ… 見れば分かるって」

「あッ そうだよね 私 何言ってんだろう」

「じゃあ 僕は赤いバラでも持ってようか?」

「そうだね …て 見れば分かります」

「また明日」

「おやすみ」

それをお嬢様がきいてた!!

翌日。

「では お嬢様…」

「一人だけ留守番なんて つまんない

 でも しょうがないよね 行ってらっしゃい」

「行ってきます」

あやめも待ち合わせ場所へ。

「早すぎちゃったかな…」

ワイングラスをみつめそれを落とす優奈。
グラスが割れ破片を拾う優奈。

待ち合わせ場所にいそぐ一弥に
優奈から電話。

迷う一弥ですが電話にでました。

「はい」

「助けて・・」

「お嬢さん?どうしたんです!?」

「血が…止まらないの」

「えッ…」

グラスの破片で手を切っていました。
お嬢様うざあああああああ・・・!

自宅でやけ食いのように
ご飯を食べている恭之助

「坊ちゃん ちょっと食べ過ぎじゃ…」

「あいつら・・いまごろ・・」

食卓のあじのひらきから妄想の世界へ。

 《マアジ達も 僕らを祝福してくれてるみたいだね》

 《ヒロ君…》

 《でも 叫んでもお魚達には聞こえないよ》

 《ちょ ちょ… ヒロ君!?キャラ変わってる?》

  《ブク ブク ブクブクブクブク…》

 《キャーッ!》

「あの変態野郎!」

「坊ちゃん どこ行くんですか?」

「水族館!」

恭之助、飛び出していきました。

「我が息子ながら あほすぎる」

優奈を病院につれていった一弥。

「深い傷じゃなくて よかったです」

「お友達に会えなくなっちゃったね

 怒ってる?」


「いえ」

そこへ公衆電話のあやめから着信。

「お嬢さん すいません。先に乗っててください」

「もしもし ヒロ君?

何かあったのかなと思って」

「ごめん 旦那様の急な用事で行けなくなった」

「あッ そっか 分かった」

「ホントにごめん」

「ううん 気にしないで 頑張ってね

 じゃあ」

電話を切るあやめ。
笑顔がきえ そのままそこにすわりこんでしまいました。

恭之助はタクシーに乗っている優奈を目撃。

「あの子 轟屋の…」

一弥の姿も。

「一弥!」

タクシーに乗り込む一弥。

「弘樹 今日はおうちにいてくれる?」

「ええ もちろん」

恭之助はあやめのアパートへ。

「あやめは!?

 つっても 俺が来てどうなんだよ」

そこへあやめが帰ってきました。

「河村くん?どうしたの?」

「いや その…

 たまたまこの近くに用があって その帰り」

「そうなんだ」

「お前こそ デートじゃねえのかよ?」

「ヒロ君ね 急用ができちゃったんだって」

「そっか」

「あッ そうだ 河村君 これ よかったら行ってきて

 もったいないし

 じゃあね」

チケットを渡し階段をあがっていくあやめ。

「シーパラか。

 俺にとっちゃ庭も同然だな

 今なら 歌舞伎界のプリンス

 河村恭之助様が

 スペシャルガイドしてやるけど」


「えッ?」

いっしょに水族館へ。

「すごい!」「すげーッ」

「かわいい」

イルカショーをみたり水槽をみてまわったり。

「これが オウサマペンギンでしょ」

「あッ かわいい」

「水族館って こんなにいいところだったんだね」

「俺様のガイドが完璧だからな」

「ありがとう

 私だけ楽しんじゃって

 ヒロ君にはちょっと申し訳ないけど」

「家の事情なら しょうがねえよな」

「うん そうだね。あっ」

「どした?」

「あッ ブレスレットがない

ウソ どうしよう…」

「あいつにもらったの?」

「うん 河村君 ごめん 私 捜しに行くから 先帰ってて

 ホントにホントに ごめんね」

「おい 俺も捜すよ」

「いや けど…」

「大事なもんなんだろ

 俺様に任せなさい」


恭之助いい人・・。

ふたりでミサンガ探し。

「あちら インフォメーションでお尋ねください」

「ありがとうございます」

「どこにもない…」

「申し訳ありません お客様そろそろ 閉館のお時間です

 何か お捜し物ならこちらでも捜しときますけど」

「いえ… もういいです」

そこへ恭之助が。

「あった!あったぞ これだろ?」

「うん」

「ほら」

「ありがとう」

恭之助いい人・・・(何度でも)。

一弥は優奈たちといっしょに食事。

「弘樹 すっごい頼もしかったんだよ」

「助かったわ」

「休みに悪かったな」

「いえ とんでもありません」

「でも 優奈 ホント気をつけなさい」

「ごめんなさいおっちょこちょいで」

夜、あやめのアパートへやってきた一弥。
でもあやめはおらず。
帰ろうとしたらあやめと恭之助をみかけました。

「今日はほんとに楽しかった。

 ありがとう」

「おう」

「熱出したときも助けてもらったし

 河村君には感謝することばっかり」

「ようやく 俺様のありがたみが分かったか」

「その俺様キャラって照れ隠しなんだね」

「えッ?」

「河村君って ホントはすごくあったかい人

 それが お客さんにも伝わるから人気あるんだろうなあ」

「まあな」

「「棒しばり」もきっと いい舞台になるね」

「おう」

「成功してほしいな

 ヒロ君のためにも

 ヒロ君の夢は 私の夢でもあるから」


「そっか」

 《僕には簡単にもらえるチャンスじゃないんだ》
 《邪魔しないでください!》《知るか》
 《テメーの顔なんか二度と見たくねえ》

「心配すんな

 今度の舞台 絶対に成功させる

 一弥のためにも

 だから 楽しみにしてろ」


「ありがとう

じゃあ ここで」

「じゃあな」

二人が帰って行き

「舞台はもう中止じゃないか。」

とつぶやく一弥。

稽古場にいくと恭之助が
松吉に頭をさげているところでした。

「どうか 一弥と一緒に

 舞台に上がらせてください」


「恭之助さん」

「バカ!早くすわれ」

「はい」

ふたり並んで正座。

「くだらない

 意地の張り合いは二度としません

 必ず 舞台を成功させるために

 精いっぱい 稽古いたします

 ですから どうか中止にはしないでください

 どうしても

 どうしても成功させなきゃいけないんです

 どうか お願いします」


「お願いします!」

「容赦はしないぞ」

「ありがとうございます!」

松吉と恭之助父。

「帰りましたよ」

「どうやら 気をまわしすぎたようです。」

「板の上の鬼 河村世左衛門も

 親となれば ただの人ですなあ」

「いや お恥ずかしい

  しかし どうしてもこの「棒しばり」は

 経験させてやりたかったので」

「あの子達の未来のために

 全力を尽くします お父上」

稽古は順調。

「そう!もっと気をつけて」

ふたりとも個人稽古もがんばる!

徹夜で練習して
ごはんを食べながらねてしまう恭之助。

「見たくねえんだよ

 あやめの悲しむ顔は…

 見たくねえ」


背中にブランケットをかけてあげる父。

まだ稽古中の一弥は足に痛みを感じますが
そこへ咲五郎がやってきました。

「また徹夜で稽古か?

 プレッシャーがあるのは分かるが

 万全の体調で舞台に上がるのもプロの仕事だぞ」

「はい」

「今まで 努力してきたんだ

 自信を持ってやりなさい」

「はい」

「恭之助も 今回頑張ってるらしいな

 楽しみだねえ

  ああいうタイプは本番でハネるからね」

「ハネる?」

「分かるさ そのときになれば」

一弥、足が痛そう。

やっと扇をきれいにうけられるようになった
恭之助の指先からは血が・・。

「楽しみにしてろよ あやめ」

そして公演の日。

春彦とシズさん。
優奈も客席に。

「何か 歌舞伎くせになりそうです」

「でしょ?」

「行くぞ」

「はい」

「ちと 後ろから控えておくりゃれ」

「心得た」

「今回の演目は「棒しばり」というんです

 ほら 坊ちゃんの格好」

「ホントだ 縛られてる」

「お二人が演じるのはお酒が大好きな お侍

 お殿様が出かけるといつも内緒でお酒を

 全部飲んでしまうので

  ついに手を縛られてしまったのです」

「まんまと くめた」

「まことに くめた」

「いざ 飲むぞ 飲め 飲め」

「心得た」

「 飲もうと思うても 口が届かぬ」

「 この二人が協力して 何とか

 大好きなお酒を飲もうと奮闘するのが

 とってもチャーミングなお芝居なんですよ」

「飲め 飲め心得…」

「二人とも すごい

 息がピッタリ」

『恭之助さんの踊り 完璧だ。

 それに 何だ?

 なぜ 本番で

 こんなに楽しそうにしていられるんだ?』


《ああいうタイプは本番でハネるからね》

「これ メッチャ楽しいっすね」

「見ているだけで

 ウキウキしてくるでしょう

 この輝きこそが坊ちゃんの華」


「やっぱり

 河村恭之助は本物だ」

そのとき、一弥の足が痛み
からだのバランスがくずれそうになるのを
恭之助がフォロー。

「最後まで気を抜くな」

きれいにまわってポーズ。

『みんな… 恭之助さんを見てる?

 会場全体が 恭之助さんに

 ひきつけられている』


みごと扇をキャッチ。

「木嶋屋!」

『苦手だった 扇渡しも

 指をボロボロにしてまで完璧に仕上げた。

 全部 あやめちゃんの

 ためだっていうのか?』


客席にいるあやめをみつける一弥。

『あやめちゃんまで 

 恭之助さんを・・』


「やーっとな やーっとな

 やーっとな やーっとなやーっとな」

「木嶋屋!」

「やーっとな」

「木嶋屋!」

「やーっとな」

観客から拍手。

父も満足そう。

「はい おつかれさま。」

「お疲れっした」

恭之助は満足な顔ですが一弥は複雑そう。

楽屋。

「途中 ふらついてすみませんでした」

「まったく 素直じゃねえなあ

 足が痛いなら痛いって言えっつうんだよ」

「気づいてたんですか?」

「あったりめえだろ 俺を誰だと思ってんだよ」

「若旦那 入りま〜す」

「ヤス 勝手に入ってくんなって」

「どうぞ どうぞ

 中へどうぞ」

「今日の芝居 光ってましたね」

「どうも」

「じゃあ あやめに よろしくな

お疲れ」

楽屋からでていく一弥。

「若旦那 今日の「棒しばり」最高でした」

「だろ? ちょっと危なかったんだけどな 大丈夫?」

「あと 扇渡し バッチリでしたあれ 完璧

 お寿司ごちそうしてくれるそうです」

「マジっすか?」

「恭ちゃんの好きな銀座の店」

「行きたい!」

客席にすわっていたあやめ。

「ヒロくん!

 すごかったよ。感動しちゃった

 今まで見た中で一番 楽しかった

 いい舞台 見してくれてホントありがとう

  ヒロ君 どうかした?」

「僕の力なんかじゃない」

「えッ?」

「今日の舞台は…

 恭之助さんだけのものだよ」


「でも 二人ともホントに素敵だったよ

 息もピッタリだったし」

 《今度の舞台 絶対に成功させる》
 《一弥のためにも》
 《どうしても成功させなきゃいけないんです》
 《木嶋屋!》

「僕は…

 彼には勝てないのかもしれない」


「ごめん よく聞こえな…」

一弥があやめにキス。

楽屋からでてきた恭之助は
外へ出て夕焼け空をみあげました。





お嬢様が安定のうざさ。
典型的少女マンガの邪魔者キャラ!
でもこのお嬢様のご機嫌とっとかないと
歌舞伎の世界で上にいけないのに
あやめとつきあうなんて無理じゃないの?

あやめと一弥が両想いだと知ってるのに
あやめのためにあれこれしてくれる
恭之助がいい人すぎて
もうあやめこっちにしときなよ!!って
何度思ったか。

恭之助はあやめを喜ばせるために
稽古がんばったけどもともと才能もあるし
役者として大事な華もあるし
これからもっと歌舞伎にめざめていくのかな。
一弥もあやめより恭之助のほうが
気になってきてたりして。



河村恭之助…玉森裕太(Kis-My-Ft2)
澤山一弥…中山優馬
千葉あやめ…川島海荷(9nine)
澤山梢平…松村北斗(ジャニーズJr.)
坂本春彦…ジェシー(ジャニーズJr.)
澤山優奈…吉倉あおい
三島千晶…草刈麻有
ヤス…清水優  
佐賀田完二郎…山本耕史
大岩松吉…高嶋政宏(特別出演)  
澤山多佳子…前田典子
澤山咲五郎…榎木孝明
三田シズ…江波杏子
河村世左衛門…岸谷五朗 ほか





2013.08.02 Friday 08:15 | comments(0) | trackbacks(2) | 
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