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半沢直樹 第4話

第4話



融資事故の情報をマスコミにリークすることと引き換えに、
ついに東田(宇梶剛士)の潜伏先を突き止めた半沢(堺雅人)。
しかし、その場所に張り込んだ竹下(赤井英和)が送ってきた写真に、
東田と一緒に写っていたのは何と浅野支店長(石丸幹二)だった。
半沢は、浅野が東田から何らかの見返りを得ていないか、
その証拠を探し始めることに。そんな中、花(上戸彩)は突然、
事務のアルバイトがしたいと言い出す。




「5億の融資事故を起こした

 東京中央銀行 大阪西支店に対し

 裁量臨店と呼ばれる本部からの内部検査が行われた。

 しかし それは半沢に全責任を押しつけようとする

 浅野支店長が仕組んだ悪意に満ちたものだった。

 半沢は 検査役である小木曽の不正を見破り

 どうにか裁量臨店を乗り切るのだった。

 そして 融資事故の情報を

 マスコミに流すことと引き換えに

 ついに東田の潜伏先を突き止める半沢

 しかし そこに現れたのは…」

料亭にいる東田と未樹と浅野支店長。

よさそうな物件だけもっとたたけと
国際電話で指示している東田。

「順調そうだね ベトナムの新規事業」

「特殊鋼の需要は右肩上がりになるはずだ

 国税や自己破産の手前

 おおっぴらにはできねえけどな

 俺は必ずもう一旗揚げるつもりだ

 ターちゃんも一緒にやらへんか?

 今よりええ給料 払ったるわ」

「私は これでもメガバンクのエリートコースを歩んでるんでね

 その人生を捨てるつもりはありませんよ」

「なら 気をつけるんだな あの半沢とかいう男には」

「心配いらないよ

 こんな記事が出てしまった以上 上も黙っちゃいないよ

 次の取締役会で正式に半沢の処分が決まるそうだ

 もはや やつに助かる道は ありません」

「俺も こいつには随分とたたかれたからな フッ…」

半沢と竹下社長と渡真利。

「こちらが銀行の人事資料にあった浅野の経歴

 そして こっちが公表されている東田社長の経歴」

「梅田第一中学梅田第一中学… ほんまや!同じ中学や」

「よく知ってたな 浅野が中学時代 こっちに住んでたの」

「我が家には優秀な探偵がいるんでね」

花情報。

「しかも 学年まで一緒です」

「二人は中学時代からの知り合いで

 裏でつながってたっちゅうことか」

「そう考えれば全て つじつまが合います

 なぜ 西大阪スチールが突然 うちの銀行と

 取り引きをしようとしたのか

 なぜ あのとき 浅野が

 強引に5億の融資を通そうとしたのか

 粉飾や計画倒産というアイデアも

 東田が一人で考えたものではなく

 浅野の入れ知恵かもしれません」

「浅野はあの5億がだまし取られることを

 初めから知っていたんだ

 で その責任を お前になすりつけることも決めていた」

「けど とまるはん」

「とまりです」

「とまりはん…何で 同級生のために

 そんな危ない橋渡らんとあかんのや」

「恐らく浅野は 何らかの見返りの金をもらうために

 危ない橋を渡ったんでしょう」

「しかし 証拠がない あの写真だけじゃ

 ただの同級生として会っていたって言われたら それまでだぞ」

「そや 半沢はん どないする?」

「私は これまで今回の粉飾を見抜けなかった

 バンカーとしての責任をずっと感じてました

 ですからやれるだけのことをやったあと

 最終的には どんな処分でも受け入れる覚悟だった

  ですが 今は違います

 浅野はバンカーとしてやってはならないことをした

 絶対に許せません

 必ず 証拠を見つけ出し

 やつを引きずり落とします」

「やられたら倍返しだ… やな」

「いいえ

 10倍返しです」

銀行の会議。

「萩本運輸の新規融資は1億が妥当だと判断しました」

「分かりました では 稟議書の提出をただし

 当面は江島君に融資課長を兼任してもらいます

 半沢君 新規の融資に関してはしばらく 担当から外れてください」

「どういうことでしょうか?」

「この間の裁量臨店において

 確かに 小木曽君の不正行為はあったにせよ

 そういう事態を招いた君にも問題があるのではと

 上層部で審議にかかってるそうです」

「私に どんな問題があると?」

「そんなことも分かんないのかね

  しかも 下世話な週刊誌にかぎつけられたおかげで

 現在 我が支店は 世間的にも厳しい目で見られていますからね

 問題の張本人である君に

  このまま仕事を任せるわけにはいかないんですよ」

「私は この融資に関して

 処分を受けるようなことをした覚えは一切ありません」

「そういう態度が問題だと言ってるんだ!

 君には何を言っても無駄なようだな

 副支店長 次の議題を」

「はい」

そこへ支店長にメール。

「ずいぶん仲がいいですね。

 5億の見返りにいくらもらったの

   花」

というメールが東田といっしょにいる写真つきで
おくられてきました。驚く浅野。

「どうされました? 支店長」

「あッ いや… 何でもない」

「回収の見込みは?」

「ワカイケ商事は 当行とも長い付き合いの優良先ですし

 坂石工業の業績は堅調に推移してますので

 問題はないと判断しました」

「分かった では次にハヤセ石鉱は 中西か?」

「はい ハヤセ石鉱株式会社は…」

浅野は東田に電話。

「うちらの写真 撮られた?」

「ええ 昨日 会ってたところを盗撮されたようで」

「その花って女に心当たりは?」

「分かりません 恐らく偽名でしょう

 ただアドレスを知ってるということは

 比較的 身近な人間じゃないかと…」

「半沢じゃねえのか?」

「えッ?」

「だとしても 堂々としてりゃいいんだよ

 同級生同士が会って何が悪いんだっつうんだ

 ビビッてると足元 すくわれんぞ!」

「分かってますよ」

「どうしたの?」という未樹に

「別に 何でもねえよ!」と声を荒げる東田。

そこへ半沢と竹下が。

「これはこれは よくここが分かったな」

「お前の家から ついてきたんや」

「俺んち?」

「小村さんが教えてくれた」

「あのじじい…」

「東田 ため込んだ金は いくらだ?」

「何の話だよ」

「支払いの水増し 脱税 うちからの5億

 ざっと数えて 10億以上か?

 図星のようだな

 その隠し財産のありか」

「それまでだ!

 それ以上 くっちゃべると

 警察に訴えさせてもらうぞ」

「訴えられんのはお前のほうやろが」

弁護士の名刺を出しました。

「おかげさまで

 自己破産申請させてもらったよ

 今後 俺に対する執拗な取り立ては

 違法行為になるからな 気をつけろよ」

「ぎょうさん金持ってるのに自己破産が認められるわけない!」

「俺は法に守られてるんだ

 そのむさ苦しい面 二度と見せんじゃねえぞ!」

「何やと コラッ!」

「竹下さん」

車でいってしまいました。

国税も登場。

「自己破産申告なんてこざかしい!

 でもまあ これで露骨に銀行さんも手出しはできないわね」

「はい」

「ガサの許可は まだ下りないの?」

「もう少し確証がないと下手すると こちらが訴えられ…」

「どいつもこいつも

 縮こまってるんじゃないわよ!」

竹下と半沢。

「ああ クソ〜ッ 半沢はん

 このまま泣き寝入りするつもりかいな

 さっきから何しとんねん」

「竹下さん このマークに見覚えありませんか?」

「何や これ?」

「東田の車の中にあった
 
 ティッシュボックスに描いてあったんです

 どこかの金融機関のものじゃないですかね」

よく見てる!

「銀行とかがお得意さんに配る粗品か」

「ええ 大手の地銀や都市銀行なら見て すぐに分かりますが

 このマークは見たことがない どこかの信用金庫かなあ」

「ちょっと待ちいな そんなところと

 東田が取り引きする理由っちゅうたら」

「そこに隠し口座があるのかもしれません」

「えッ!」

「でも確証はありません

 ただの直感です」

「いや ただの直感ちゃう

 あんたの銀行屋としての直感や

 よっしゃ そっちは任しとき

 しらみつぶしに当たってみるわ」

「お願いします

 私は 浅野が東田からどんな見返りをもらっていたのか

 それを探ってみます」

「半沢さん ここは勝負どきやで」

「はい」

半沢帰宅。

「ただいま〜。」

「おかえり

 あッ 私 明日からバイトするから」

「バイト?」

「そう。1週間の短期だけど

 こっちにいる先輩が声かけてくれたの」

「フラワーデザイン?」

「あッ 違う。ただの事務の手伝い 人手が足りないんだって」

「何で 金が必要なのか?」

「別に そういうわけじゃないけど

 いいでしょう 別に」

「ああ いや

 花が大事にしてるフラワーデザインの仕事なら分かるけどさ

  そうじゃないんだったらどうして バイトなんて」

「意味がなければ主婦がバイトしちゃいけないの?」

「はッ?」

「これだから銀行員はダメなのよ

 いまだに銀行の総合職に就ける女性は

 男性の1割以下なんでしょ?

 男の都合で融資するとか しないとか

 そんなんで働く女性の気持ちほんとに分かってんの?」

「何なんだ その男の都合って?」

「今までどおり 家のこともやるわよ

 バイトぐらい自由にさせてよね ご飯 自分でやって」

と隣の部屋へいってしまいました。

「なんでそんなに怒るんだ?」

そこへ浅野からメールの返信。

「私と東田さんは中学時代の同級生で

 それ以外の付き合いはありません。

 誰かは知りませんが何か誤解されているようですね」

「そう言うと思ったよ」

本店

「頭取は 急きょ金融庁に呼ばれて ご欠席だ。
 
 で この件についてはどういう状況かね? 岸川君」

「責任の所在は半沢直樹融資課長の独断だったという報告を

 受けており 現在 彼の出向先を選定しています」

「中野渡頭取も大変 心配しておられた

 金融庁に目を付けられると厄介なことになるからねえ

 改善を急ぎたまえ

 そういうことでよろしいですね 大和田常務

 あの支店は旧産業中央出身者が多いですから

 後輩の不祥事に 常務もさぞ

 心を痛めているのではないかと思いまして」

「泣いてるよ この部屋が

 明治35年 旧産業中央銀行 創業以来

 取締役会は伝統的にこの部屋で行われてきました

 合併後も こうして伝統は引き継いでおります

 私は いつもこの部屋を訪れると

 身も心も引き締まる思いになります

 しかし 日本経済を担いできた この部屋が

 今や 産業中央派と東京第一派のくだらない対立の渦に

 のみ込まれようとしてる

 悲しいとは思いませんか 高木専務」

浅野にはまたメール。

「罰をうけるべきは あなたのほうだ

     花」

あわてて支店長を飛び出し半沢をみる浅野。

『おまえなのか 半沢』

にらんでまたひっこみました。

「あなたは半沢さんですか?」

と打とうとしてできない。

半沢と部下たち。

「ひどいですね」

「長年 この銀行に勤めてきましたが

 今日ほど 胸くその悪い思いしたことないっすよ」

「だが これだけでは 浅野を追い詰める切り札にはならない

 浅野が東田から見返りをもらったという証拠がほしいんだ

 みんなの力を貸してくれないか」

「自分にできることがあれば何でも言ってください

 ここまでコケにされて黙ってられませんよ」

「私も できるかぎりのことはさせてもらいます」

「ありがとうございます 助かります」

しかし垣内は様子が変。

「自分は 聞かなかったことにさせてください

 申し訳ありません お先に失礼します」

「実は垣内 支店長から釘を刺されたようなんです

 課長にあまり協力的だと その…」

「何です?」

「課長が飛ばされたあと 次は お前だと」

支店長と垣内の会話。

「半沢課長の行動を 監視してもらいたい」

「監視?」

「彼は何かと問題があるからね

 特に メールを打った時間をチェックしてもらいたい」

浅野、小心者・・。

浅野が降りた社有車に乗り込む半沢と角田。

「角田さん 何ですか 一体?」

「融資課長の半沢と申します」

「知ってますよ 今や あなたはうちの支店の有名人だ」

「面目次第もありません

 ちょっと 浅野支店長のことでお話 伺えないでしょうか?」

車で走ってもらいました。

「ここは?」

「支店長は よく ここに車を止めさせて

 用を済ませていらっしゃいました」

「用っていうのは?まさか…あそこですか?」

関西シティ銀行

「はい半年ぐらい前から支店長は ちょくちょく

 関西シティ銀行をご利用になってましてね」

「通帳などは どうしてるかご存じですか?」

「いつも肌身離さずといった感じでしてね

 必ず 大事にカバンの中にしまっておられましてね」

銀行

「確かに 外出するときいつも持ってますよね」

「外出しないときはカバンごとデスクにしまって

 鍵をかけてあるようです

  さすが用心深いですね」

「どうしたものか…」

垣内と目があいますが
せめない半沢。

花はフラワーアレンジメントのお仕事。

「花ちゃん 正面 置いて白いのから 先入れてって」

「はい」

「花 うちに入って一緒にやらない?」

「今回は1週間だけと決めてたんで」

「でもさ もったいないよ こんな才能があるのに。

 何で辞めたの 結婚したから?ご主人?」

「いえ 主人は結婚してもやるように言ってくれたんですが

 私がダメなんです 作品に没頭しちゃって

 家庭のことは 二の次になるのは分かっていたから

 主人には もう飽きちゃったって言って辞めたんです

 そうでも言わないと やるように説得されちゃうから」

「分かんないなあ

 そんなに ご主人が大切?この仕事よりも」

「はい」

浅野と半沢。

「私は 新規の融資には関わるなと言ったはずだが」

「了承した覚えはございませんが」

「これは支店長命令だ 了承するもしないも!」

そこへまたメール。

「シカトですか?

 あまり反省の色がみえませんね 花」

「お前じゃなかったのか?」

「はッ?」

「何でもない」

「おしおきにこの写真

 一階ホールにファックスしてあげる

 この写真をみた女子行員は

 なんていうかしらね 花」

あわてて下へおりていく支店長。

「どうしました?」

そのすきにかばんチェックする半沢たち。

「思いっきり加工しちゃいました」

「早いとこ済ませよう」

「はい 合鍵です」

「いいカバン使ってんな 浅野の野郎」

浅野は1階のFAXをチェック。

「ない・・ない。」

「君 その…妙なFAXが来たりは…」

「ああ それなら さっき来ましたよ」

「あッ それは…単なるイタズラというから」

「これですよね」

「アサノちゃん お疲れさん」

というふざけたファックス。

「ありません 他も探そう」

「おい まだか!」

「もう戻ってきますよ」

「ダメです 見つかりません」

「課長 無理です いったん 引き揚げましょう

 課長!」

本に目をとめる半沢。

「「理系の子」?確か この本が発売されたのは…

 ちょうど 融資が行われた頃

 こんなところに」

本をくりぬいて通帳がかくしてありました。

「フジサワミキ… 5000万!」

「マズイ 戻ってきた

 今 出たら バレますよ」

半沢、絶体絶命ですが
通帳をふところにしまい
椅子にこしかけました。

支店長が部屋に入ろうとしたときに
声をかける垣内。

「支店長

 半沢課長の件でお話ししたいことが

 ちょっと こちらへ」

「また半沢が何か たくらんでるのかね?」

「支店長 やはり私は

 半沢課長を裏切ることはできません

 課長を監視する役目は 辞退させていただきます」

「後悔するよ

 私が人事部畑出身だということを

 分かって言っているんですか?」

「失礼します」

「まったく バカばかりだな あの男の部下は!」

「あなたには いないのでしょうね

 そういう バカな部下は」

垣内は半沢のもとへ。

「あんな男に一生 飼い殺しにされるのは

 出向よりつらい  そう思っただけです」

「同感だ」

「通帳 手に入れたんですよね

 絶対に負けないでください 課長」

「課長」

支店長室で通帳をさがしている浅野。

「始まりましたね」

「ああ…」

竹下と半沢

「5000万とはなあ」

「3月29日といえば  うちが西大阪スチールに対し

 5億の融資を実行したその翌日です」

「つまり 5億の10パーセント 5000万が

 浅野の報酬やってわけや」

「恐らく…しかも そのうちの4800万は

 その日のうちに五洋証券に振り込まれてます

 恐らく 浅野は株の信用取引ででも失敗して

 金が必要だったんでしょう」

「しかし アホやなあ

 そんな大事な通帳を持って歩くやなんて」

「どこかに保管するより安全だと思ったんでしょうね

 自分以外の人間を信用していない浅野らしい やり方です」

「問題は このフジサワミキか

 ミキって あの未樹やろ?東田の女の」

「はい」

「東田は彼女名義の口座を経由して 

 浅野に金を振り込んだんです

 今のままでは東田と浅野を結びつける

 決定的な証拠にはなりません」

「ほんま腹立つ用心深いやっちゃのう」

「東田の隠し口座を特定し そこから

 未樹と浅野の口座への金の流れを明らかにするしか

 方法はないでしょうね

 例のロゴマーク 何か分かりましたか?」

「それがやなあ あっちこっち回って

 50軒以上のマーク 調べてみたけど同じもんはなかった

 銀行のマークとちゃうかもしれんで」

「そうですか」

「今からでも東田 張り付いてみるわ」

「東田は今 どこに?」

「恐らく あの未樹の働いてる道頓堀沿いの
 
 「アルテミス」っていうクラブや

 最近 入り浸りや 自己破産してからも堂々としたもんやで」

浅野は東田に電話。

「通帳をなくした?」

「気づいたら 見当たらなくなってて」

「半沢じゃねえのかよ?」

「分からない まさかとは思うが」

「しっかりしてくれよ ターちゃん

  もし 半沢に取られたんだとしたら

 殺せよ

 やられる前に やるしかねえだろ

 銀行員としてっつう意味だけどな」

「ああ 分かってる」

「ここで しくじったら全て おじゃんだからな

 メガバンクの出世街道歩むんだろ?

 頼むぞ」

浅野、がっくり。

「大丈夫?」と心配する未樹に

「うるせえ!」と怒鳴る東田。

「仮に浅野の通帳を誰かに見られたとしても

 俺んところまでは足がつかねえようになってんだよ」

「よかった」

「ほんとかよ

 おめえが心配してんのは自分の店のことだけだろ?」

「そんなことない あんたのこと 一番心配してる」

「それで 店 いいところ あったのかよ?」

「うん」

「ああ そうか

 じゃあ 明日 仮押さえしてこい」

「ほんと… いいの?」

「ああ」

「嬉しい。 やっぱり 私あんたがいないとダメね」

抱きつきながらも表情はさめている未樹。

花は仕事中。

「花 これさ 全部 入れちゃって」

「分かりました」

「いいね そこ カサブランカもう少し窓側に 角度つけようか」

道頓堀でみはる竹下。

「ああ〜! あ〜あ 誰もけえへんのう」

でも誰かをみつけて写真を撮りました。

半沢は渡真利にあって
あのマークをみせていました。

「どうだ 心当たりないか?」

「どっかで見たことあるような…」

「思い出せ 今すぐ 思い出せ!」

「痛い ムチャ言うなよ

やっぱり気のせいだな」

「使えねえ」

「使えねえって ひどくねえ?

 人が せっかく心配して出張にかこつけて来てんのによ」

「お前は ただこの通帳が見たかっただけだろ」

「はい そのとおりです

だけど半沢 お前 油断すんなよ

 追い詰められた虎はどんな手を使うか 分かんねえぞ」

「 うん」

「取締役会が正式に お前を出向させる方向で動いてる。

 もう時間がないぞ」

グラスの水がマークにおちました。
それでピンとくる渡真利。

「うん?」

「どうした?」

「ニューヨーク…」

「えッ?」

「ニューヨークハーバー信託だ」

「外資か!?」

「日本には東京ブランチのみで関西にはない。

 ここは吸収合併する度にマークを変えてる。

 お前が見たのは 半年くらい前

 デュークブラザーズと合併する前のマークだ」

「どうりで引っ掛からないわけだ」

「おい 半沢 ここのプライベートバンキングの取り引き対象は

 金融資産で 最低10億以上。

 もし ここに東田の口座があるなら隠し金は10億以上ある」

「やはり そうか」

「いけるぞ 半沢5億 絶対 回収しろ

 何だ どうした?」

「よくこんな外資のマーク知ってたな」

「うん? いや たまたまだよ」

「転職 考えてたのか?」

「今のままじゃさ

 何で銀行員になったのか忘れちまいそうでさ」

 《俺は プロジェクトファイナンス志望》
《バンカーになったからには何千億って金を動かして》
《未来を左右するような大事業に関わりたいと思ってる》

「外資に行ったらもしかしたらってな…

 でもまあ いまだに

 東京中央に縛られたままだけどさ」

「すまん 余計なことを聞いた」

「ああ まったくだよ

 大体 お前俺のこと心配してる場合か?

 ほんとに ここに東田の口座があるかどうか

 車のティッシュボックスだけじゃ何の確証にもなんねえぞ」

そこへ電話。

「何だ 電話かよ」

「竹下さん こちらからお電話しようと思ってたんです

 ロゴマーク 分かりました」

「ほお〜 合併前の…なるほどなあ

 いやな 俺も今

 おもろいもん見つけたんやおもろいもの?」

道頓堀で未樹はお店の候補地をかりおさえしたらしい。
そこへでていく竹下と半沢。

「こんちは」

「ネイルサロン」

「ここは ええ場所やな

 道頓堀で一等地やで

 商売すんのやったら 最高やな」

「何で それ…」

「あッ それと 他にも色々調べさせてもろうたで

 ハッ… 怖い女やなあ東田だけやのうて

 板橋も相当貢がされたみたいやなあ」

他の男との写真がいっぱい。

「東田がこれ見たら 何て言うやろな」

「どうする気?」

「あなたに ちょっと頼みたいことがある

 ニューヨークハーバー信託…

 そこに東田の隠し口座があるそうだな?」

「何や 図星かいな」

「だから何だっていうの?」

「そこの預かり資産の明細と取り引き記録がほしい。
 
 それと 浅野に5000万を振り込んだ

 関西シティ銀行の あんたの通帳だ

 それを持ってきたら板橋とのことは黙っといてやる」

「大事なものは全部東田が隠してる

 どこにあるのかなんて見当もつかない

 私名義の通帳だってそう

 それらを持ち出すなんて絶対 無理」

「そうか だったら この写真を

 東田に送るまでだ」

「あいつ 怒るだろうな

 あんた 殺されるかもしれない

 いずれにしても

 あいつに捨てられたら 諦めるしかないだろうな

 ネイルサロンの出店は」

「最低ね」

「そんなに店を出したければ 言われたとおり 持ってこい

 ただし 一つだけ言っておく

  ネイルサロンだろうが何だろうが
 
 男に貢がせた金で店を出しても

 すぐに潰れるだけだ

 経営をナメるなよ!」

「たかが銀行員に何が分かんのよ」

「銀行員だから分かるんだ」

「そんな写真送りたかったら 送れば?

 いくらでも言い逃れできるから!」

未樹、いってしまいました。

「やっぱ あの女に期待すんのは無理やなあ」

半沢帰宅。

「ただいま〜」

「おかえり〜。どうしたの? それ 唇」

「あッ? うん ちょっと…」

「あッ もしかしてついに やっちゃった? 支店長と」

「違うよ そんなんじゃないよ」

「怪しい〜」

「怪しい〜のは 花のほうだよ 何 隠してんだ?」

「はい! これ あげる

 はいッ 開けて 開けて 早く」

青いリボンのかかった箱。

新品のかばんでした。

「えっ?」

「ああ…今 使ってるやつ もうボロボロだったでしょ」

「いいのか? これ いいやつだろう

  もしかして このためにバイト…」

「まあね〜 だって どうせ買うんだったら

 直樹がもらってきたお給料で買うより

 自分で働いたお金で買ってあげたいなと思っちゃって

 そのほうがありがたみ出るでしょ

 今回 久しぶりに仕事してみて気づいたの

 お義父さんが残した会社 守りたい

 お義母さんの気持ちとか

 いつか フラワーデザイナーの第一人者に

 なりたいっていう先輩の夢とか

 直樹にカバン買ってあげたいっていう思いとか

 単に お金のためだけじゃなくて

 女も 色んな思いを持って

 働いてるんだなあって

 銀行も女性のそういう気持ち

 大切にしてよね」

未樹に言った言葉を思い出す半沢。

《諦めるしかないだろうな》
《ネイルサロンの出店は》
《経営をナメるなよ!》

花を後ろから抱きしめました。

「ちょっと 何」

「ありがとう 花」

「どうしたの?」

未樹には国税が接触。

「藤沢未樹さんですね

 国税局の脇屋です

 ちょっと お時間よろしいですか?」

「隠し口座なんて知らないって言ってるでしょ

 銀行も あんた達も しつこいのよ」

「銀行?

 銀行に何て言われたかは知らないけど

  もし 東田の隠し口座について教えてもらえるなら

 あなたのお店に関わる資金と

 あなたのこれまでの違法行為に対し

 一切 目をつむってあげるわ

 東田 銀行 あたし

 どこに協力するのが一番 お利口さんか

 あなたなら お分かりよね」

創業支援制度をしらべる半沢。

「支店長 また東京ですよ。

 あれから何度目ですかね」

「早いとこ課長 追い出そうと根回ししてるのは間違いないな」

「課長 やはり あの通帳を使って

 浅野に揺さぶりをかけるほうがいいのでは?」

「いや 今やってもシラを切られるだけだ」

「しかし このままでは…」

「課長 さっきから何やってるんですか?」

「銀行員の仕事だ」

大和田常務と浅野。

「先ほどの取締役会で

 半沢君の出向処分が正式に決定しました」

「ありがとうございます」

「この一件はもう終わりにしましょう」

「常務のお手を煩わせ申し訳ございませんでした」

「別に私は 何もしてませんよ」

「では」

「はい」

「じゃ 失礼いたします」

「ああ そういえば 昔 似たようなことがありました」

「えッ?」

「入行以来 エリート街道をひた走ってきた人がいましてねえ

 本部で成績は抜群

 しかし 彼には現場経験がなかった

 重役の椅子に座るにはどうしても必要なもんですよね

 そこで彼は志願して大型店の支店長になりました

 そして3年間 奮闘して

 とうとう最優良店舗賞まで受賞した

  しかし人生は分からないもんですねえ

 粉飾を見破れずに起こしたたった一つの融資事故で

 彼の人生は危機を迎えた

 そのとき彼は どうしたと思います?」

「…分かりません」

「よりによってその融資に反対していた部下に

 全ての責任を押しつけて自分に非はないと逃げたんです

 部下の手柄は上司のもの

 上司の失敗は部下の責任

 銀行に伝わる その名言に

 そのまま服を着させたようなそんな男がいましてね

 私に まだ隠し事などしてないだろうね?」

「決して そのようなことは」

「そうですか

 信頼していますよ

 浅野君」

浅野うろたえまくり。

道頓堀で再び未樹を待っていた半沢。

「ほんとしつこい。

 でも あんた達の脅迫に負けるつもりないから」

「あそこに店を出そうと思ったのはなかなか いいアイデアだ

 あそこなら 出勤前のホステスが顧客として見込める」

「何それ うまいこと言って

 今度は私を手なずけようと思ってる?

 でも だまされないわよ

 最後には東田の金を差し押さえるんでしょ

 そうなったら どのみち

 私は夢を諦めるしかないじゃない

 そうでしょ?」

「そんなことはない

 銀行から金を借りればいい」

「あんた 何言ってんの?

 それができるなら 最初っから

 東田になんか近づいてないわよ

 東田になんか…」

「俺は 銀行員として言ってんだ

 他にもアイデアがあるなら聞かせてもらいたい

 それと…融資を受けるのに必要な条件をまとめてみた

 今 貯金は いくらある?」

「500万」

「創業支援融資というものがある

 その500万を頭金にして審査を受ければ

 1500万円までの融資を受けることが可能だ

 そのための書類作りは俺も手伝う」

「あんた 本気で言ってんの?」

「本当に店を出したいのなら 夢があるなら

 東田なんかに頼るべきじゃない

 堂々と銀行で借りろ

 そのために世の中には銀行があるんだ

 君が本気なら 俺も本気で相談に乗る

 東田を利用したように

 俺と銀行を利用してみろよ」

「あんた 人が変わったみたい」

「カバンが新しくなったせいだ」

「何それ

 私も…

 新しく やり直せるかな」

「ああ」

「調子のいいこと言って 銀行には だまされないわよ」

「君には 2回も殴られた

  そういう芯の強い女性は経営者に向いてる

 あなたなら やれます

 私は銀行員として そう思います」

後ろを向く未樹。

「あんたほんまにあほやなあ

 うちに惚れたんちゃう」

泣きだす未樹。

融資の資料をおいて立ち去ろうとする半沢。

「わかった。あんたを利用さしてもらうわ」

と頭をさげました。

渡真利から電話。

「今 人事情報が出たぞ」

「俺か?」

「そう 出向先が決まったってさ

 明日にでも正式に連絡がいくだろう」

「そうか」

「で どうなんだよ そっちのほうは?」

「藤沢未樹に運命を託した」

「未樹って 東田の女に!?

  大丈夫なのかよ それ」

「あとは 人事を尽くして天命を待つ

 こっちも明日が勝負だ」

「そうかなあ 半沢お前 今でも

 この銀行に恩返ししたいとか思ってんの?

 ほら 入行試験の面接でさ…」

《ですから 私はぜひとも 御行に入って》
《その恩返しがしたいと思っております》

「でも今まで ずっとお前のこと見てきて

 俺には あれが お前の本音だとはどうも思えないんだよな

  なあ お前が上に行きたい本当の理由って 何なんだよ?」

《この土地担保に入れたら融資 継続してくれるって》
《あんたが言ったんやないか》
《産業中央銀行さん それだけは助けてください お願いします》

「そのうち話すよ

もし バンカーとして生き残ることができたらな

 すまん キャッチが入ったうん…」

竹下から電話。

「半沢さん やられた。

 あの女 よりによって 国税に寝返りよった!」

国税にいった未樹。

「いらっしゃい」





予告とか番宣でさんざん「10倍返しだ!」をやってたのに
今回も10倍返しならず!10倍返し詐欺だ・・!
来週こそこのたまりにたまった鬱憤を10倍返しでスカッと
させてもらえることでしょう。

未樹を東田のお金目当ての愛人としか
思ってなかった半沢には心を開いてくれなかったけど
花を通して仕事をする本来の目的を
あらためて認識し自分のすべき仕事を精一杯した結果
未樹が味方に・・なのになぜ国税?!

花もいい奥さんだし
部下たちは頼りになるし
渡真利もいい同期だし。

10倍返し全力待機!!






2013.08.05 Monday 08:17 | comments(0) | trackbacks(10) | 
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