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明日、ママがいない 第2話

 第2話



パチの幼稚園のお遊戯会。

「ややっ お前は誰だ?」

「桃から生まれた 桃太郎!」

「やれるものなら やってみろ!」

「俺達は強いぞ!」

眠ってしまったパチをポストがおぶって
みんなで帰り道。

「 ぐっすりだねぇ。」

「主役ってプレッシャーあるから。」

「っていうか 何で桃太郎の役5人もいたんだろう?」

桃太郎がいっぱい・・。

「最近のモンペ対策じゃない?」

パチを背負うポストに声をかけるドンキ。

「交代する?」

「パチが起きる。」

どこかからピアノがきこえてくると
文句を言いだすピア美。

「あ〜! もう 違う違う!!

 もっと 情感を入れて!

 もう 違う!! ん〜!

 ど下手がマイピアノ持ってるとイラって来る!」

「まぁまぁ 機嫌直して。

 今日は魔王が新しい里親候補の

 資料を持って来てくれるんだから。

 新しいお金持ちの親が見つかるかもよ。」

「見つかるといいね。」とドンキ。

「他人事か。」とポストがボソっ。

「だって まだよく分かんないんだもん。」

「ドンキってばそんな悠長なこと言ってると

 あっという間にオツボネみたいになっちゃうよ?」

「どうせ 私なんて 誰も もらってくれない〜。」

ポストがオツボネのまねw

「ホラーだ ホラー! ハハハ…。」

「う〜ん…。」

「あっ 起きちゃった。

 よいしょ。」

パチがめざめたのでおんぶからおろすポスト。

「抱っこ。」

「甘えんな 起きたら歩け。」

「何か ポストって パチのママみたい。」

「冗談よせって。」

ドンキの持っていた幼稚園バッグを
とりにくるパチ。

「んっ? どうした?」

中からシャンプーボトルをとりだして
しっかりと抱き締めました。

この間のことを思い出すドンキ。

((んっ!))
 ((それに触ると パチ怒るよ))
((その匂いママの匂いなんだってさ))

「ほら 行くぞ。」

部屋でジョリピーのポスターにむかって
祈っているボンビ。

「あ〜! ジョリピ〜〜〜!」

「ボンビ! 魔王が帰って来た!

 ほら 行くよ! 早く!」

「次の里親候補だ 見ておけ。」

「今日 少なっ!」

「この不景気に拾ってくれる人間がいるだけ

 ありがたいと思え。」

一瞬、ジョリピー似のカップルにみえたボンビ。

「ジョリピ!

 …んなわけないか。」

「ねぇ ドンキ この家 どう思う?」

「どうって?」

「ピアノのレッスンに行かせてくれると思う?

 この家って 賃貸かな?持ち家かな?」

「さぁ?」

「う〜ん まっ いっか。

 行ってみなきゃ 分かんないこともあるよね

  よし ここに決めた!」

「俺 パス。」

オツボネもでてきました。

「私に譲って。

 時間がないの!来年の春に卒業したら

 貯金もないのに 自立してここを出て行かなきゃいけない。

 この国のシステムはどうなってんの!?」

オツボネから書類をとりあげる施設長。

「「10歳未満が対象」と書いてある。」

「心は9歳です。」

「チッ。頭の出来はな。」

パチをみる施設長。

「チッ。おい チビ!

 お前 まだ一度も行ったことなかったな。」

「はい。」

「あの…。

 パチはまだ ホントのママを待ってるんじゃ…。」

と口出しするドンキ。

「あんな女を ママと呼べるか。

 だろ?

 本来 里子や養子というもんは

 子供が幼いほど 望む親が多い。

 お前は かわいいトイプードルだ。

 ほれ お手でもしてみろ。」

施設長をにらむポスト。

「何だ? その目つきは。

 母犬にでも なったつもりか?

 チッ。

 今週末が初日だ。

 しばらくは 週末ごとに通って様子を見る。

 準備しとけ。」

部屋に戻ったポストとパチ。

「ワン。」

「クゥ〜ン。」

小学校の体育の時間。

「頑張れ!・・うわ〜!」

「おりゃ〜!」

「うわ〜!」

「うわ〜 ポスト 荒れてる〜。」

「やっぱり パチが気になるんじゃない?」

「お試しのこと?」

「そう。ポストは親の顔 知らないし

 パチのことを家族みたいに思ってるんだろうね。」

「おりゃ〜!」

「でも 分かるわ〜。

 パチって キュンって母性本能くすぐるしね。」

「ハハっ キュンって。」

「何が キュンよ?」

そこへやってきた蓮。

「あの…。」

「蓮キュン どうしたの?」

「あっ うん…。

 あのさ 来週の土曜日って空いてる?」

「蓮くんの誕生日ね!」

「よく知ってるね。」

「あっ… いや 当てずっぽうで言ってみたっていうか

 女の勘っていうか…。」

「家で 僕の誕生日会をやることになったんだけど

 よければ来てもらえないかな?」

「えっ? でも その日は…。」

「空いてない?」

「ガラ空き!」

「よかった。

 友達も たくさん誘ってくれるとうれしいんだけど。」

「分かった 任せて。」

「ありがとう 楽しみにしてる。」

「こちらこそ。」

蓮がちらっちらっとポストをみているし
どうも蓮が好きなのはポストのよう。

「キャ〜 どうしよう 蓮くんから誘われちゃった!」

「イケメンよねぇ。」

「おとうさんは政治家でお家も すっごく大っきいんだよ。」

「へぇ〜。」

「フフっ やっぱりね。

 絶対 蓮くん私に気があると思った。

 ボンビもドンキも誕生日会 行こうね。

 私のこと 思いっきり引き立てて!」

「え〜?」

「まっ 何もしなくても引き立つけど。」

「でも ピア美はお試しじゃないの?」

「いってらっしゃい。」

「えっ!?」

お弁当屋でお弁当を買っているロッカー。

「はい お待たせしました。

 あと これ お釣り。

 いつも ありがとうございます。

 何か?」

ロッカーはしゃべらない。
お弁当を持って施設長の待つ車へ。

「いい女だと思わないか?

 男とか いると思うか?

 フッ チッ。

 お前に聞いても 知るわけないか。」

夜、ベッドにいるポスト。
においをかいででていくとパチがいました。

「おしっこ?

 不安なの?

 来な。」

パチを自分のベッドにつれていくポスト。

「何も心配しなくていい。

 うまいもんでも食わしてもらうぐらいに

 考えてればいいんだ。

 無理に気に入られようとしなくていい。

 魔王にも言いづらかったら私が言ってやる。

 何かあったら「コガモの家」に電話すれば迎えに行くから。

 不安なんか感じる必要ない。

 私が守ってやるから。

 守ってあげる。」

お試しの日。叶が迎えにきました。


「どうしたの? 乗って。」

パチとドンキがお試しに。

「緊張しているの?

 心配することなんてない。

 里親候補とは何度も面接をしてるけど

 どちらのお家も 優しいご両親よ。」

「はい。」

「まぁ 無理もないか。

 私も初めての時は そうだった。」

「あなたも?」

「ええ。

 ちょうど あなたと同じ頃にね。」

「行くわよ。

 また後でね。」

パチは安田夫妻のところ。

「よろしくね。」

 じゃあ 行こうか。」

「よし 行こう。」

ドンキは川島夫妻の家。

「あれ。」

「んっ?」

「お待たせしました。

 降りなさい。」

パチの様子をみにいくポスト。

ベランダで楽しそうに
しゃぼんだまをしているパチをみて
帰って行きました。

「はい フ〜ってしてごらん?」

「わぁ〜 すごい上手。」

「ハハハ…。上手だな〜。」

「お〜 出た。」

「あぁ すごいね。」

橋の上にいたポストに声をかける蓮。

「君。

 何してるの?」

「キレイだろ?」

「うん。」

「夕日がだよ。」

「あっ… いや うん。

 何かあったの?

 こんな所で。」

「パチが…。

 私以外に笑いかけてた。」

「パチ?

 もしかして 君の好きな人?」

「好き?

 あぁ 失恋したのかもね。」

「土曜日。

 もし空いてたら 僕の誕生日なんだけど 遊びに来ない?

  失恋を癒やすなら新しい恋かなって。」

「はっ?」

「いや 別に僕に そうしろってことじゃなくて。」

「あんた 何言ってんの?」

「夕日 キレイだね。」

蓮の好きなのはピア美じゃなくて
やっぱりポスト。

お試し先の家で遊んでいるパチ。

「ダァ〜 トゲトゲビーム!」

「わぁ〜 やられた〜もう降参で〜す!」

「さぁちょっと休憩にしましょうか。」

「うん? 」

「いっぱい遊んだから汗かいたわね。

 お風呂に入ろうか。」

シャンプーボトルを抱きしめるパチ。

「んっ? どうした?お風呂 嫌いかい?」

それをもったままお風呂にはいりました。

「ブ〜ン お船が出るぞ〜 ド〜ン

 お湯が出た〜 ハハハ…!
 
 あっ ペンギン船長が落ちた。

 あっ?

 ハハハ…。」

そこへ奥さんものぞきにきました。

「楽しそうね〜。

 後で 私とも仲良くさせてね。

 このボトルは バッチ〜からナイナイしよう?」

パチのシャンプーボトルをとりあげようとする奥さん。

「ダメ 」

「今だけだから ねっ?」

「あっ!」

もっていかれてしまいました。

「おっ 水鉄砲あるこれで遊ぼっか。」

「ピュンピュンピュン…」

「冷てぇ 水 入ってる」

ロッカーにおそわりながら編み物をしているピア美。
 
「え〜っと… 次は こう?

 フフっ!

 誰にあげるかって気になる?

 教えない!

 女の ひ み つ!

 アッハハハ…!」

そこへポストがやってきました。

「ロッカー 牛乳もらう。」

「フッ 」

「何?関係ないでしょ。」

編み物を隠すピア美。

「ケチ。

 あっ!」

隙をみて編み物を奪い取るポスト。

「あっ!」

「これ? 何これ…。」

「いいでしょ 別に!

 それでいいのよ 思いがこもってれば。
 
 お店のものなんかと違って手作り感あるでしょ?」

「あっそう。」

おためし先から帰るパチ。

「今日は 本当に楽しかったです。

 ねぇ? いい子にしてたね〜。

 この子と一緒にいられてとっても幸せで。

 ぜひ 次もお願いします。」

「もちろんです こちらこそよろしくお願いします。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ また来週ね 楽しみにしてるわね。」

「安田さん そろそろ。」

「では 失礼します。」

「失礼します。

 またね。」

パチのシャンプーボトルを
パチからとりあげ
ロッカーに渡す施設長。

「捨てとけ。

 チッ。

 早く新しい飼い主に慣れろ。」

ロッカーがシャンプーボトルをもっていってしまいました。

女の子の部屋。

「あ〜 ジョリピ〜!」

「ほら おばさんがお菓子作り 上手だから

 私も教えてもらって作ったの。」

「それにしても 遅くまでいたね。」

「おじさんの話が面白くてすっごい盛り上がっちゃって。」

「ジョリピ〜!」

「それで?」

「すっごく楽しかった。」

「変わり身 早っ!あんなに嫌がってたのに。」

「早くシステムに慣れなきゃって言ったの ピア美でしょ。」

「そうだけどさ。」

「最初は緊張してどうしようかと思ったけど

 2人とも すっごくいい人で。

 うまく やって行けそう。」

「何それ。ホントは私が行くはずの家だったのに。」

「うるさいなぁ。」

「あっ パチ ドーナツあるよ。」

「うん。」

「歯 磨いたんだろ? もう寝ろ。」

「えっ 何で? かわいそうじゃん。」

「いいから もう寝るんだ。」

他の人に笑っていたパチにポストが冷たい。

「じゃあ 明日あげるね。」

「んっ? お前 シャンプーは?」

「ブス!」

「はぁ〜!?うっさい チビ! 泣き虫!」

部屋の外にでていってつぶやくパチ。

「ブス…。」

それをききつけたオツボネw

「何ですって!?」

「 えっ?」

里親候補夫妻といっしょに遊園地へ
きているドンキ。

「あっ フフフ…。」

「どうしたの? 寒い?

 あ〜 冷たくなっちゃったね。」

自分の手であたためてくれました。

「ヘヘヘ…。」

「キャ〜! キャ〜!

 キャ〜!

 キャ〜!」

「すごかったね フフフ…。」

「お〜い!」

「あっ!」

「はい。」

ドンキに風船を渡す旦那さん。
 
「ありがとうございます。」

風船を手に二人といっしょにいる姿が
ウィンドウにうつっているのをみるドンキ。
幸せな親子三人にみえる。

風船を持つ手を離してしまい
空に跳んでいく風船。

ママのことを思い出してしまったか・・。

「もう1つ もらって来ようか?」

「そうね お願い。」

泣きだすドンキ。

「ごめんなさい。」

「どうしたの?

 もしかしてジェットコースターとか苦手だった?」

「ごめんなさい!」

「大丈夫だよ。」

「ごめんなさい!」

蓮の誕生パーティーにきたピア美とポストとボンビ。

「でっかい家。」

「でしょう。

 ていうか何で あんたがいんのよ?」

「呼ばれたから。」

「はぁ?」

ボンビ、あのジョリピー似のカップルを発見!

「あんたが 何 固まってんのよ。

  緊張する必要ないでしょ?引き立て役なんだから。

 えっ ちょ… ちょっと!」

隣の家にはいっていくジョリピー夫妻。

「ここが ジョリピのお家?」

「ちょっと あんた何言ってんのよ!

 そっちじゃないから!」

「あ〜〜!」

おためしにいく準備をするパチ。

「今日は 泊まりだ 着替えを入れたか確認しろ。」

リュックの中にシャンプーボトルが。
ロッカーがこっそり入れてくれたらしい。

「では 行きましょうか。」

「じゃあ 行こっか。」

「では お預かりします。」

安田夫妻の家に。

誕生会は女の子がいっぱい。

「何だ お呼ばれしたの私達だけじゃないんだ。

 ボンビは?」

「さぁ?」

ポストは食べてばっかり。

隣の家が気になってしょうがないボンビ。

「はぁ〜。」

「やぁ 来てくれたんだよかった。」

「蓮キュン!

 あっ あの… お誕生日おめでとう。

 今日は 誘ってくれてどうもありがとう。」

「こちらこそ来てくれて ありがとう。」

「あの…。」

ピア美がプレゼントを渡そうとしていると
他の女子がやってきました。

「蓮く〜ん!」

「お誕生日おめでとう。

 これ プレゼント。」

「ちょっと 私が先に…。」

「開けてみて。」

「ありがとう。」

「あ〜 ステキなマフラー!」

「これ カシミヤじゃない?」

「『これ カシミヤじゃない?』。」

とまねをするポスト。

「やだ〜そんなの先に出されたら私達 出せなくなっちゃう。」

「『出せなくなっちゃう』。」

「蓮くん かけてあげる。」

「で ピア美 あんた 渡さないの?」

「思いっきり かぶってる。あぁ…。」

「似合う〜!」

叶に話をきいている安田夫妻。

「すみませんお時間 頂いてしまって。」

「いえ。」

「あの子は少々 特別なのでもう一度 ご説明をと思いまして。」

「何でしょう?」

「あの子が 幼児DVであのホームへ やって来たことは

 以前にも お話しした通りです。

 詳しく申し上げますと あの子は 部屋で放置され

 命の危機にさらされました。

 炎天下で部屋に置き去りにされ

 重い熱中症と脱水症状で危ないところでした。

 すんでのところで児童相談所員が駆け付け 保護しましたが。」

「その間 ご両親は?」

「父親は いません。

 母親が1人 生活保護と児童手当で

 女手ひとつで 彼を育てていました。」

「それは大変ね。」

「その母親は 重度のギャンブル依存で 

 朝からパチンコ店に…。

 ですから 「コガモの家」でも彼のあだ名は…。」


誕生パーティーで小さい男の子をみかけた
ポストはパチと見間違い。

「パチ?」

「弟なんだ。

 あの年だからすごく甘ったれなんだよ。

 おい おねえちゃんに挨拶しないか?」

叶たち。

「その母親 ひどいな。」

「おっしゃる通りです。」

「あの… 一つ聞いてもいいでしょうか?」

「何でしょう?」

「この前 あの子がシャンプーのボトルをずっと持っていたんです。

 それが 気になったんですが。」

「あの匂いは 彼の母親の匂いです。

 そんな過去があっても なお

 彼は それを手放せずにいるのです。」

「やはり そうだったんですか。

 子供を授かることが長年の夢でした。

 主人の体質のこともありついに叶いませんでしたが…。

 あの子のためなら何だってします。

 そんな つらい記憶は忘れさせてあげたいんです。

 私が あの子の本当の母親になりたい。

 いえ なってみせますから!」

誕生パーティー。
ピアノを弾く女子。

「『ベヒシュタイン』だ。」

「何それ。お値が張る感じ〜?」

「差し押さえになる前にうちの家にあったピアノ。」

「あらま。」

「パパが 5歳の誕生日に買ってくれた。」

「あんたも 弾かせていただいたら?」

「いい 思い出すから。」

「まぁ そう言わずに 元お嬢様。」

お上品ぶってしゃべるポスト。

脚立でとなりの家をのぞくボンビ。

「ジョリピ〜。」

妄想スタート。

((ダーリン?))

((愛してるよ 幸せだ))

((私達に足りないのは子供だけね))

((それは言わない約束だろ))

((そう! あなた達の子供なら!子供なら!))

((それは…))

ボンビに手をのばす偽ブラピ。
ボンビうっとり。

でもそこにはちゃんと娘が・・。

「見て〜。」

「お〜 上手に描けたね。」

「 うん!」

「子供いるんかい!

 はぁ…。」

ピアノを弾いていた女子が
ピア美たちのところにやってきました。

「あなた達も 弾かせていただいたら?」

「結構ですから。」

「冗談よ 弾けるはずがないわよね。

 だって あなた達 「コガモの家」の子でしょ?」

「やめなよ そういう言い方は!」

「構いませんことよ おっしゃる通りですから。

 ねっ ピア美さん。

 私達 ピアノなんか縁遠いですものね。」

「あんた いつまで上品小芝居してんの?」

「やっといつものピア美に戻ったか。」

「チッ。」

ピアノの前にすわるピア美。

「やったれ 元お嬢様。」

ピアノを弾き始めるピア美。
とても上手でみんなびっくり。

里親宅のパチ。

「ほ〜ら 電車すごいね速い速い速い ウ〜ン ドン。」

「お着替えはここに入れて来たのかな〜?」

シャンプーボトルを発見する奥さん。

「今日は 持って来ていないと思っていたのに…。

 こんな所に隠していたのね?

 あなたの気持ちは分かるわ。

 でもね 過去ばかり振り返っていてはダメ。

 あなたを苦しめたお母さんのことなんて忘れるの。

 このボトルは 私が預かります。」

「美智子…。」

「あなたは黙ってて!!」

「返して!返して! 返して!」

「あなた…。」

足にとりすがって叫ぶパチ。

「返して! 返して!」

「あなた!!」

「ほら… 大丈夫。」

「返して! 返して! 返して!

 返して! 返して!!

 返して! 返して!」

「こんなものがあるから!」

ゴミ箱に捨てるおくさん。

「返して!」

「あっ…。」

見事なピアノ演奏をしたピア美。
ポストが拍手し蓮につづいてみんなも。

いじわるした女の子がピア美の
プレゼントに気付きました。

「あっ。

 これってもしかして蓮くんへのプレゼント?

 蓮くん 開けてみたら?」

「うん。」

「マフラー?」

「もしかして これ 手編み?」

「重〜い。」

「しかも よく見たら編み目 おかしいし。」

「こんなの恥ずかしくてできないよね。」

「返して!」

「こんなの蓮くんに失礼でしょ!」

「返して! ねぇ!

  返して!! ねぇ!!」

マフラーの引っ張り合いになり
途中でちぎれてしまいました。

「安物の毛糸だとすぐ切れちゃうのね。」

マフラーをにぎり涙をためているピア美。

「何よ? 文句あんの?」

ピア美をドンとつきとばす意地悪娘。

「ちょっと待て。」

先に手ぇ出したな。」

「やめて ポスト…。」

「あ〜!!」

「キャ〜!キャ〜!」「キャ〜!キャ〜!」

ポストがおそいかかり大乱闘に・・。

帰り道。

「最悪だよ!誕生日会 めちゃくちゃにして!

 絶対 蓮くんに嫌われた。」

「ごめん。」

「「ペロっ」じゃ ないよ!」

「もう ヤ〜ダ〜!」

「何で あんたが泣いてんのよ!

 っていうか 引き立て役ほっぽり出して何やってたのよ!」

「だって 子持ちししゃもだった!」

「意味 分かんない!」

そこへ蓮がやってきました。

「君達〜!」

「蓮くん!」

「ハァ ハァ…。

 ごめんね… あんなことになって。」

「別に。あんたのせいじゃないし。」

「そうだよ蓮くんのせいじゃ ない!

 こいつが凶暴だから。」

「マフラー ありがとう。

 母さんに頼んで 破れたとこ直してもらってるから。」

「優しい!

 キュン!」

「あの!

 今日も 夕日がキレイだね。」

「えっ?えっ?」

「フッ。」

安田夫妻は施設長と電話中。

「はい。

 はい ええ 問題ないです。

 ごはんを食べ終わって今 ゆっくりしているところで。

 ええ 大丈夫です。

 はい では 失礼します。」

弁当屋の女性のあとをつける施設長。

「誰?」

隠れました。

「チッ。

  何やってんだ 俺は。

 ストーカーか。」

安田家。

「おい 美智子。

 シャンプーのこと報告しなくて大丈夫かな?」

「大丈夫よ 今は落ち着いてるみたいだし。」

部屋のすみにかたまっているパチ。
ポストのことを思い出していました。

((うっさい チビ! 泣き虫!))
((何かあったら 「コガモの家」に電話すれば 迎えに行くから))

電話をてにとるパチ。

「何してるの?

 そうだ! お風呂に入りましょう!

 ちゃんと親子らしいことをしないと。」

「ヤダ!」

「美智子。お風呂 入ろう!

 おいで!」

無理やりつれていく奥さん。

「痛い!」

「おいで!」

「痛い!!」

「おいで!」

「痛い! ポスト〜!!」

その声がきこえたかんじがするポスト。

「どうしたの?」

「パチ…。」

「何だ やっぱり パチのこと気になってたんじゃん。」

「何か 嫌な予感がしたんだ。」

「あんたも 女の勘とか言っちゃうの?」

「えっ?」

「ママの勘。」

走り出すポスト。

「えっ… ちょ… ちょっと!

 どうしたの?」

「さぁ じゃぶじゃぶ楽しいわよ。

 おいで!」

パチのところにやってきたポストたち。

「何なのよ!」

「パチの お試しの家?」

安田さんがゴミ袋をもってきました。

「こんな時間に ゴミ出しなんておかしいだろ。」

「えっ? そう?」

ゴミ箱をあさるポスト。

「ちょっと! 何してんのよ!」

「私達 そんなに落ちぶれてないよ!」

「片付けて!」

「片付けて はい!

「もう ポスト! やめて!」

「やめて!」

「散らかさないで!」

お風呂にはいっているパチ。

「ほ〜ら 水鉄砲だよ! ピュ〜。」

パチの呼吸があらく様子が変。

「ハァ ハァ…。ハァ ハァ…。」

「ねっ 楽しいねぇ。」

「ハァ ハァ…。」

「はぁ〜。」

熱い中に放置されていた時の映像。

「お顔にかけちゃうぞ〜 ピュ〜。

 シャンプー。

 んっ?」

「ハァ ハァ…。

 シャンプー。」

「あれは もうないの。

 あなたには新しい幸せがあるんだから。

 はい 10数えたら出ようね 肩までつかって。

 10・98・7・65・4・32・1。」

「ハァ ハァ…。」

シャンプーボトルを発見したポスト。

「あった。」

「それって。」

「それって。」

パチの様子がおかしくなりました。

「あなた! あなた〜!」

「どうした!?」

「分からないの 急に震えだして。」

「電話! 児童相談所か?それとも グループホーム?」

「ダメよ!! この子は私達の子よ。

 私達で何とかしないと取り上げられちゃう!」

「でも お前!」

「しっかり! ねぇ どうしたの?」

ポストたちのところに施設長到着。

「あっ!」

「はぁ…。

 さっき 電話で話したばかりだ。

 問題は ない。」

シャンプーボトルをみせるポスト。

「そこに これが捨てられてた。」

「それが どうした?

 そもそも こんなもんを持って行くなと 俺は言った!

 余計なことしやがって 捨てろ!

 捨てろ!!

 ろくでもない母親のことなど早く忘れろ!

 それ以外にお前らに生きる道はない。

 前の飼い主を忘れられないペットが好かれると思うか!!」

施設長をにらむポスト。

「パチに…。

  何かあったら…。

 あんたを殺す。」

「チッ。」

電話をかける施設長。

「あっ もしもし。

 施設長さんですか?」

パチの声がきこえました。

「ママ〜!」

「すいません 今…。」

「ママ〜!」

「はぁ… チッ。」

駆け出すポスト。

安田家のチャイムをおしました。

「開けろ〜!パチ〜!」

顔をのぞかせる隣の人。

「何か?」

その家に入り込み部屋をとおりぬけました。

「あっ!」

ベランダへでて隣のベランダに
うつろうとするポスト。

「よいしょ。」

「ポスト…。」

足をすべらせそうに・・。

「あっ!」「あっ!」

「うぅ… うっ…。うっ…。」

パチを解放する安田夫妻がみえました。

「しっかり!」

「しっかりしろ ほら!」

そばにあったレンガでガラスを叩き割るポスト。
手から血がながれるままパチのところへいき
しっかり抱きしめました。

「な… 何なんだよ! 君は。ちょっ…。」

「パチ… パチ!」

「ママ…。」

「パチ〜!パチ!パチ〜!パチ!パチ〜!」

施設長もやってきました。

パチを守るように抱えたまま
部屋のはしにひきずっていくポスト。
すごい目で施設長をにらみました。

病院のロビー。
叶もいっしょ。

「まさか こんなことに…。」

「わざわざ 泊まりの日にあの親に話しに行った。

 何となく嫌な予感がしたってことか。

 はぁ…。

 2〜3日もすりゃあ チビも元気になんだろ。」

「分かりませんか?

 子供のトラウマが どれほど深く 心に刻まれるか。」

「そんなもん気にしてたら 縁組なんぞ成立しない。」

「私は小さい時はおっとりしていて

 出がけの着替えも いつも急かされるようにしていた。

 親に強く… 強く 手を引っ張られて「早くしなさい」って。

 怖くて… 痛かったとても…。

 だからいまだに 手をつなぐことができないんです。

 誰とも。

 失礼。」

ドンキも病室へやってきました。

「ドンキ!」

「パチは?」

「ん…。」

パチが目をあけました。

「パチ?」

パチの手をにぎるポスト。

「ポスト。」

「んっ?」

「遅いよ。」

「あぁ…。」

「ずっと ずっとポストのこと呼んでたのに。」

「ごめん。

 何ていうか…パチが楽しそうに見えて。

 焼きもち 焼いちゃったのかな。焼きもち?」

「うん。」

「それって 僕のことが好きだから?」

「フフっ。まぁな。」

パチの髪をなでてやるポスト。
その様子をみまもる三人。

食事時間。

「えっ!!お試し先 断っちゃったの?

「うん。」

「もったいない!」

「オツボネは黙って。」

「勝手にごめんなさいしてよく 魔王に怒られなかったね。」

「パチのことがあったから

 今回は強く出れなかったんじゃない?」

「どうして? あんたも何かされた?」

「全然。

 生まれて初めて遊園地に行ってとっても楽しかった。

 幸せで…。」

「だったら?」

「幸せ過ぎて 苦しくなっちゃった。」

 何それ 意味不明。

「不幸なほうが居心地がいいってか。」

「はいはい ドンキの彼氏はダメンズ決定!」

そこへやってきた施設長。

「いつまで くっちゃべってんだ!

 おい ん…。」

ポストに紙袋を投げました。

「さっさと食って 風呂に入れ。」

パチのシャンプーボトルと同じシャンプーを
買ってきてくれた施設長。

「あっ。」

「あっ。」

「チッ。」

コガモの家に帰ってきたパチ。

「入りなさい。」

部屋へいきました。

「あっ パチ 退院おめでとう。」

「おめでとう。セクシーでしょ?」

 ブブっ。この匂い 何だか分かる?」

「パチ。」

シャンプーボトルをみせるポスト。

「あっ!」

しっかり抱きしめました。
 
「ママの匂い!」

「おいで。」「おいで。」

髪をあらいたての女子が
手をひろげますが
パチがとびこんだのはポストのところ。

「ポスト!」

「結局 そこかよ。」

「髪 乾かしに行こうか。」

「行こ行こ。」

「おかえり パチ!」

「ポスト!」

「んっ?」

「そういえば お前この前 言ったよな。」

「んっ?」

「「ブス」!」

パチのホッペをつかむポスト。

「痛い 痛い! ポスト キレイ。

 大好き!」

「フフっ。」

またしっかりパチを抱きしめるポスト。




ポストが誰よりもパチのママでした。
施設長をにらみつける目も
部屋にのりこむところもすごい迫力で
やっぱりもう子役の域じゃない。
パチを守ろうとするところや
ラストの愛おしそうに抱きしめるところも
ただただ感心。

他の女子三人も、パチママのにおいの
シャンプーであらった髪で
パチに「おいで」するところがよかった。
ポストの他にもパチのママはいっぱい。

だからといってパチがずっとここにこのまま
いるのが幸せってわけではないですが。
あの里親候補の奥さんのほうがちょっと極端でしたね。
養子縁組をして数年いっしょに暮らして
それでもまだシャンプーボトルにこだわるなら
いらいらしだしてもしょうがないかと思うけど
まだお試しの段階で、パチのトラウマをきいているのに
無理やりとりあげて忘れさせようとしたって・・。

ドンキのほうの里親候補は本当にいい人たちそうで
この家になら誰がいっても幸せに暮らせるんじゃ
ないかと思いました。
最初の予定通りピア美がいったら
きっとピアノ習わせてくれたはず。
ドンキはママじゃない人と
幸せになるのがいやだったのかな・・。

お誕生パーティーのシーンは
何十年前の少女マンガかと思うような
ありがちな場面だったけど
そこで見事にピアノ演奏を披露する
ピア美がカッコイイ。
そして蓮がとてもいい子だったので救われた。
蓮の両親はでてこなかったけど
ピア美のマフラーをなおしてくれるようなお母さんなら
きっと優しいお母さん?
蓮はあの口のうまさといい
パパのあとをついで政治家向きだから
児童養護施とか里親問題にとりくんでくれるといいねえ・・。

ストーカー施設長はなぜそこまでするのかと思ったら
予告だと弁当屋の子どもと過去に因縁があったようで。

先週の放送後から物議をかもしているこのドラマ、
どうみてもドラマ以外にはみえないので
(あんな施設ないでしょ。むしろあったら大問題)
ドラマとして楽しませてもらっています。


ポスト  芦田愛菜
真希   鈴木梨央
ボンビ   渡邉このみ
ピア美   桜田ひより
ロッカー 三浦翔平
水沢 叶 木村文乃
オツボネ 大後寿々花
東篠祐樹 城田優
?      鈴木砂羽
佐々木友則  三上博史
パチ    五十嵐陽向




2014.01.23 Thursday 10:41 | comments(0) | trackbacks(8) | 
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