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明日、ママがいない 第3話

第3話



夜の廊下。
暗くてただでさえ怖いのに
誰かの足音が・・。


「いや〜!!」

悲鳴をあげるドンキ。

そこにいたのはオツボネでした。

朝。

「あ〜あ 変な時間にドンキに起こされたから

 超眠いんだけど。」

「ごめんなさい。」

「まぁ オツボネの徘徊癖もどうにかしてほしいよね。」

「更年期障害だ。」

「来年には ここを出てかなきゃならないんだよね?」

「そう おかげでストレスで夜にさまようわ

 食べるわ 病んじゃうわけだよね。」

「ねぇ オツボネって

 どうして ずっとウサギのぬいぐるみ持ってるの?」

「ウサタン。」

「何が?」

「オツボネの最初のあだ名。」

そこへ施設長がやってきました。

「見ておけ。

 新しい里親だ!」

「うわっ! 「家政婦さん付き」って書いてある!」

「そういうの待ってた!」

「お父さんは国際弁護士だって!」

「いや〜ん ポイント高い!」

くいつくピア美。でもオツボネは無関心。

「見ないのかよ。」

「無理。

 あんなに誰もが群がる いいお家

 私みたいな行き遅れはお呼びじゃないし。」

「その家は できるだけ早い契約を望んでる。

 性別 年齢は不問。」

「年齢不問?」

「ただし 1つだけ条件がある。

 お前ら 星座は何だ?」

「はぁ?」

「いいから言え! んっ!」

「さそりです。」とピア美。

「んっ?」

「みずがめ。」とボンビ。

「んっ。」

「 んっ?」パチは意味わからないw

「痛っ!」とさけぶ施設長。

パチのおもちゃのかえるをふんでいました。

「あぁ…。」

「ハハハ…!」

「あぁ!」

「僕のカエル!」

「チッ…。

 いて座の奴だ。」

「いて座?」

オツボネとポスト。

「よし! お前らが行け。」

「はぁ?」

「あぁ…。」

叶の運転する車でお試し先にむかう
オツボネとポスト。

「あの〜。

 私 ホントに お試しに行ってもいいんでしょうか?」

「条件は満たしてるんでしょ?」

「条件っていっても 星座って…。」

「母親は占星術師で有名な星野とばりさんという方。」

「両親との相性を気にしてる…。」

「行けば分かるわ。」

「ライバルってことね ポスト。」

「フッ ライバル?」

「私には これがラストチャンスかもしれない。

 もし ここのお家の子になれなかったら 私…。」

「あ〜! 分かった 分かった。

 いざという時は なっ。」

学校でピアノを弾いているピア美。

「や〜めた! 気分 乗らない。

 やっぱり納得いかない。

 何? 星座って!これから家族になるんだよ?

 そんなことで決めるなんて あり?」

そこに蓮くんがやってきました。

「 蓮キュン。」

「ピアノの音が聴こえたからここかなって。

 1人?」

「う… うん。

 何? 2人っきり?」

「そっかぁ。あのさ…。」

「えっ?」

「僕のこと どう思う?」

「どうって?」

「やっぱり 世間知らずのお坊ちゃんに見えるかな?」

「えっ?」

「「コガモの家」のみんなって

 何ていうか自立してるっていうか…。

 そういう子達から見るとあれなのかな?」

「そんなこと思わないよ。

 蓮くんはすごく… 甘いよ。」

「えっ?」

「スイートっていうか何ていうか…。

 あ〜 もう 何言ってんの 私。フッ 」

「大丈夫?」

「私も1つ 聞いていい?」

「何?」

「蓮くんのほうこそ本気で相手にしたりしないよね?

 親のいない子なんて…。」

「そんなことない!

 君達のせいじゃ ないよ。」

「それって 同情?」

「違うよ。」

トイレにいたボンビ。

「冷えたのかなぁ?

 まっ いっか。」

ハンカチがなかったのでそのまま出ようとしたら
女の子がハンカチをかしてくれました。

「 はい 使って。」

その子はあのジョリピー夫妻の子!

「そのハンカチは…。」

「えっ?」

「忘れられた…。」

妄想スタート。

「ちょっと待って!

 ハンカチ忘れてるよマイ スイートハニー」

「あなたの素敵なご両親が玄関先まで追い掛けて渡した

 レースのハンカチ。」

「たかがハンカチで。」

「 「たかがハンカチ」?されどハンカチ!」

「どうしたの?」

「やめて!そのハンカチを汚さないで!」

またまた妄想。

「友達を泣かせたのかい?

 大切な友達には優しくしなきゃダメだよ」

「違うんです!あの子は悪くないんです!

 私です! 期待なんてさせないで!

 優しくなんてしないで!

 あ〜!あ〜!

 私が悪いんです〜!

 はっ?」

ボンビ、ちょっと妄想すぎて危ないw

コガモの家。

「♪〜 あるこう わたしはげんき」

パチとドンキと施設長。

「おい! どこ行った? 」

「あぁ!?あの…ロッカーなら 今 すれ違って

 買い出しに行ったみたいですけど。」

「チッ。お前ら 腹へったか?」

「いや まだ…。」

「行くぞ ほら。」

「えっ? ちょっとどこ行くんですか?」

ふたりを連れて出ていく施設長。

お試し先の家にきたポストたち。

「今回 ご紹介する2人です。」

「はじめまして「コガモの家」から来ました。」

「う… よろしくお願いします 奥様。」

「私は 家政婦の三田村です お荷物 お持ちします。」

「あ… ありがとうございます。」

「すいません。」

「お2人は こちらへ。

 ソファに掛けて お待ちください。」

「あの…。」

「はい。」

「お父さんとお母さんってどこにいるんですかね?」

「こちらでお待ちください。」

パチとドンキにお弁当を買いにいかせる施設長。

「は〜い 日替わり弁当2つお待たせしました。

 これね あなた達きょうだい 仲いいから おまけね。」

バナナをくれました。

「ありがとう。」

「うん。」

「ありがとうございます。」

「ううん。気を付けてね。」

そのあと別の男性客。

「こんにちは。」

「あぁ いらっしゃいませ。」

「日替わり弁当ください。」

「はい 日替わり弁当ですね。」

お弁当を持って車に戻ったドンキたち。

「お前ら 食え。」

「は… はい。」

「いただきま〜す。」

「おい。」

「はい?」

「何だ? あの男は。」

「さぁ? お客さんじゃないですか?」

「客と あんな楽しそうに喋るか?」

「と言われても…。」

たしかにドンキにそんなこと聞かれてもw

「普通 弁当を買ったら

 「ありがとうございました」で終わりだろ! 違うか!?」

「それは そうかもしれないです。

 あっ もしかして旦那さんかもしれないですね。」

「あぁ!?」

怖い顔でふりむくのでパチが泣き出してしまいました。

「泣くな!」

待っているポストとオツボネ。

「静かだわ ポスト。

 寝てんの?

 余裕かまして もう…。」

「両親に ご挨拶に行くわよ。」

「両親いたの?」

「あれ?」

モニターが2つ。モニター越しの挨拶。

「こんにちは。」

「こんにちは〜!」

「紹介するわね 今回 里親を希望してくださった

 吉田正一郎さんと奥さんの弓枝さん。」

「水沢さん?」

「失礼しました。

 奥さんは星占いの第一人者として有名な 星野とばりさん。」

「お待たせしてしまったかな。

 2人のバックボーンや現在に至るまでの経緯を

 水沢さんに説明してもらっていてね。」

「こんな かわいらしいお嬢さんが

 2人も来てくれるなんてうれしいわ。

 星座の条件はクリアしてるのよね?」

「はい! 私 いて座です。」

「あなたも?」

うなずくポスト。

「お前 また そんな非科学的な注文つけたのか?」

「あら 相性は大切よ ねぇ?」

「あっ はい!

 あの お2人は今どこにいるんですかね?」

「私は今 国際弁護士としてLAで働いてる。」

「エレ〜…?」

「ロサンゼルスよ。」

「ブッ。」

「ちょっと やめてよ。」

「こんな形での挨拶でごめんなさいね。

 私も新しい本の出版でホテルに缶詰め状態で。

 普段も地方を飛び回っててなかなか家に戻れないの。」

「でも 私達里子候補で来たんですよね?」

「まずは 紹介しておいたほうが話が早いか。

 水沢さん 頼みます。」

「はい。

 お願いします。」

車いすの女の子がはいってきました。

「一人娘のアズサだ。」

「あなた達には姉妹として

 この子の支えになってもらいたいの。」

「ご挨拶は?」

「はじめまして。」

においを嗅ぐポスト。

アズサと三人で食事。

「あの〜…。」

「食べたら すぐ帰って。」

「えっ?」

「遠くからわざわざ来たし

 ごはんぐらい食べさせてあげようって思っただけだから。

 パパとママは ああ言ってたけど私は姉妹なんていらない。

 だから あなた達に用はないの。

 お疲れさま。」

「じゃあ また明日…。」

「いらないって言ってるでしょ!

 あなた達 どうしてうちの子になりたいの?」

「それは…。」

「お金目当て!?

 それなら無駄よ。」

「それって どういう…。」

「何? 図星!?はぁ… 三田村さん!」

「最低限の生活費と大学までの費用は

 こちらで責任を持って負担いたしますが

 それ以外 相続はもちろん

 贈与も一切の援助もいたしません。

 里親から養子縁組となった場合も

 そのような契約書にサインをしていただきます。」

「そりゃ そうだな。

 実の娘がいるんだから。」

「だけど縁組をするっていうことはさ 実際の家族に…。」

「やっぱりお金なのね!ずうずうしい。

 大体どこの誰かも分かんないコと

 どうやって家族になれっていうの?」

「いて座。」

「くっだらない!

 私はママと違って星座も血液型も信じてない!」

「だけど ほら…意外と ばかにならない相性も
 
 あるっていうか… ねぇ ポスト

 私達も いて座同士姉妹みたいに…。」

「あんたも更年期?」

「帰れ!!」

「ポスト 帰ろ。」

コガモの家に帰ったポストたち。

「娘さん いたの?」

「まぁね 私らより ちょい上。

 これがまた 感じ悪いんだ。」

「つまり 里子っていっても体のいい

 お話相手だったってこと?」

「な〜んだじゃあ 私 さそりでよかった。

 そんな うまい話なんてないってことね。」

「私も みずがめでよかった〜!」

「部屋と学費 出してくれるって。

 私は 気楽で構わないって思ったけどね。」

「えっ!?あんた お泊まり行く気なの?」

パチがノックしてやってきました。

「ちっち〜。」

「来たか おうし座。」

「モ〜。」

翌日。
なかなか食事がおわらないオツボネ。

「いつまで 飯 食ってんだよ。

 おい。」

「私 お泊まりパス。」

「はぁ?」

「気持ち 分かるよ。

 だって 普通の縁組とはちょっと違うもんね。」

「そうそう まだ行くっていう

 あんたのほうが プライド低過ぎない?」

「私も そう思う

  「パパ ママ」って呼ぶに呼べないじゃない。」

「オツボネ 年齢不問なんてめったにないんじゃないか?

 なぁ。」

と説得するポスト。

「それにしたって条件 悪いんじゃないかな。」

「高望みしてたら きりがないだろ?」

「お金よ。」

「んっ?」

「お金が必要なの!」

「そりゃあ 少しは。」

「少しじゃダメなの!

 手術にはたくさんのお金が必要なの!」

「手術?」

「この目よ!」

眼帯をはずすと黒目の部分が赤い・・・。

「この目を治してくれるお家に私は行きたいの。

 こんなんじゃ誰も私を愛してくれない。

例えば 誰かを好きになっても…。

 私は 恋だってできない。

 だから 私は…。」

泣き出すオツボネ。
ポストはひとりでいくことに。

「お嬢様! お嬢様!」

「あなた…。」

「来たよ。」

「はぁ〜。」

アズサの車いすをポストがおして散歩へ。

「あの眼帯のコは逃げたのね。」

「逃げたわけじゃ ない。」

「でも結局は お金ってことでしょ?

 「そんなのいらない家族になりたい」

  …ぐらいのきれいごとでも言ったら

 ボーナスぐらい出してあげたのに。」

車いすをわざと段差にはさんで振動をあたえたポスト。

「キャ! ちょっと 危ないでしょ!」

「ああ ごめん。」

橋の上にいる蓮くんをみているピア美とボンビ。

「そう 蓮くんはなぜか ここでしばらく夕日を眺めてから行くの。」

「チャンスじゃない?」

「ダメ やっぱり無理。」

「告るって言ったの ピア美じゃん。」

「告白じゃ ない。

 両思いを 確認するのよ。」

「じゃ 早く確認して来なよ。」

「よし。」

蓮の横に行くピア美。

「夕日 きれいね。

 あなたは 塾の帰りに何を思ってるのか ここに来る。

 きっと私と一緒のことを思ってる。」

「一緒のこと?」

「私は あなたを。

 あなたは 私を。」

「ごめん。」

「えっ?」

「確かに僕は ここで1人の女の子を思い出してる。」

「だから それって…。」

「ごめんね。」

失恋。

ポストとアズサ。

「ねぇ。」

「ポストでいい。みんな そう呼ぶ。」

「分かった。」

「こっちも聞いていいのか分かんないけど…。」

「この脚?

  着地に失敗しちゃったの。

  2年前 体操部で 平均台から。

 痛て。フフっ。

 早く治さなくちゃとは思ってるの。

 パパとママにも心配かけてるから。

 たとえ パソコン越しでも…それでも…。」

「ウソ。」

「えっ?」

「わざと心配させてる。」

「まさか。」

「なのに こんな話し相手なんてくっつけられて それで終わり。

 だから 私達に最初にキレて…。」

「何を言っているの?」

「本当にキレたかったのはパパやママ。」

「違う… 違うわ!」

「違わない。」

車いすから手を放すポスト。
坂をくだっていきました。

「ポスト やめて! 止めて!」

「立てよ!」

「イヤ 誰か!」

「ホントは立てるんだろ? クララ。」

「イヤ 止めて〜!」

「立て〜!!」

ゴミにぶつかって転倒。

「キャ〜!!」

部屋で泣いているピア美。

「ピア美…。」

「笑いなさいよ!」

「ハハハ…!

 私のことも 笑って。」

「えっ?」

ジョリピーのポスターをみつめるボンビ。

「ジョリピ。」

「は?」

「みんなには内緒だけど日本のジョリピ 見つけちゃった。

 私ね そこのお家の子になりたいって ずっと妄想してた。」

「妄想って?」

「素敵なパパとママ 真っ赤なバラと 白いパンジー!

 子犬の横には 私。」

「それで?」

「いたの。」

「何が?」

「子供が。 私達と同級生。」

「何それ? ハハっ!」

「ハハハ…!」

いっしょに泣き出すピア美とボンビ。

オツボネと施設長。

「なぜ ここにいる?

 なぜ 今日 行かなかったかと聞いてるんだよ!」

「あの お家は…。

 私の夢を叶えてくれません。」

「夢だ?」

「お金が…。」

「金!?」

「私…お金が必要なんです。

 だから…。」

「ぶざけるな!!

 雨露しのげる家がある学費も出してくれる。

 その ありがたみも分かんないのか!?

 金だと? お前 年はいくつだ?

 来年の春には 出てくんだろう?

 あと3人だ…あと3人で108人になる。

 なのに どいつも こいつも贅沢ぬかしやがって。

 俺は 早く あの女に…。」

「あの女って?」

「あっ。」と思いだすボンビ。

「余計なこと言うな。

 失せろ。

  里親でなく 金なんぞを求める

 お前の居場所はここには ない。
 
 出てけ!!」

でていくオツボネ。

「チッ はぁ〜。」

アズサは家政婦に治療してもらいました。

「すぐに「コガモの家」に連絡します

 今回のお話は なかったことに。」

「待って。」

「旦那様 奥様にお話ししても 同じことになります お嬢様。」

「私は大丈夫だから。

 少し2人にしてくれる?」

「ですが…。」

「お願い。」

三田村さんはでていきました。

「ごめんなさい!」

とあやまるポスト。

「いて座は 思い込みが強い。

 ママが言うに。

 ポストの言ったこと 半分は当たってる。

  治療して この脚は 本当は治ってる。

 でも 半年ぐらいかな リハビリをわざとサボったの。

 きっと私 怖かったんだ。

 治ったら またパパとママが

 私から離れて行くんじゃないかって。

 変な暗示を自分にかけちゃった。

 そしたら 私の脚 本当に動かなくなっちゃった。

 バカみたいでしょ。

 私の幸せって…何だろうね。

 私は ただパパとママに帰って来てほしいだけなのに。

 帰って来て抱き締めてくれたらそれだけでいいのに。

 この家は広いけど…。

 私の居場所は ないんだよ。

 どこにも…。」

アズサの足に触れるポスト。

「温かいよ。

 動くよ まだ。

 きっと動く。」

うさぎの着ぐるみでプリクラをとっていたオツボネ。
プリクラを手にしながら街を歩き
実家へやってきました。
実家はスナック。

「バイバ〜イ! ありがとうね〜!

 ハハハ…!」

母はオツボネをみつけました。

「はぁ…。」

でも笑顔をみせる母。

アズサはポストと公園で立つ練習。

「イヤっ!」

「もう一回。」

「もう無理よ。」

「もう一回。」

「随分 スパルタなハイジね。」

母の家にいるオツボネ。

「ちょっと!珍しく混んで来た 手伝っておくれよ。」

「でも…。」

「いいから!行くとこないんだろ?」

しかたなくお店に。

「フフフ…。ハハハ…。

「あらら… 随分 若いね。」

「気に入っちゃった?」

「そりゃ うるさい年増よりはずっといいよ なぁ?」

「ひどい〜!

 ほら さっさとビールついで。」

アズサがどろどろになって帰ってきました。

「ただいま!」

「おかえりなさいま…。

 お嬢様?

 ちょ… お嬢様どうされたんですか? これ。」

オツボネの手を握る客。

「離してください。」

「いやいや 違うったら。

 手相を見るんだよ。

 アハハハ…これね スケベ線っていうんだよ。

 アハハ…!」

「やめてっ!」

手をふりはらった拍子にビール瓶を
落として割ってしまいました。

「ハァ ハァ…。ハァ ハァ ハァ…。

 ハァ ハァ ハァ…。」

部屋に戻るオツボネ。

アズサといっしょのベッドで寝るポスト。

「誰かと一緒に寝るなんて 久しぶり。」

「そう。」

「ポストは?」

「パチっていう小っちゃい子が

 いつも私の布団に潜り込んで来る。」

「そっか じゃあ 寂しくないね。」

「私は 生まれた時から一人だから

 寂しいって よく分からない。」

「今日は ポストがパチって子の気持ちになったら?」

「フフ…。」

「何?」

「何か照れる。」

「ハハハ…。

 私達 こうしてると本当に姉妹みたいじゃない?

 こうしてると 家族みたい。」

「ウサギ。」

「あれ?

 ポストの場所に いつも あのコがいるんだ。」

「そう。」

「ウサギって どうして目が赤いんだろう?」

「泣いてばかりいるからかな?」

泣いているオツボネのそばにも
赤い目のうさぎのぬいぐるみが。

お風呂にはいっている施設長に声をかけるドンキ。

「あの!」

「何だ」

「オツボネ 帰って来ませんでした。」

「だから何だ

 居場所の見当は ついてる。

 どうせ 母親のとこだろう。」

「ママがいるんですか!?
 
 母親でいるより女でいることのほうが好きな女だ。

 フッ お前のママと同じだ。」

「そんな…。
 
 だったら なおさらオツボネを迎えに行ってください。」

「男好きの母親を持つと苦労が絶えないな。」

「オツボネを迎えに行ってください!

 傷つけられちゃう前に。」

「フッ あいつが傷つく たまか・

 ガキのくせに金 金 言いやがって。」

「誤解だと思います。」

「誤解?」

「オツボネのお金のこと…

 私でも ピア美でも ボンビでも

 もしかしたらポストでもオツボネの立場なら…。」

「立場っていうのは 何だよ?」

「目のことです。

 眼帯の下の…」

「チッ 仕方ないだろう!」

「仕方なくないです!

 女のコだから。」

ドンキのそばにやってきて
携帯で叶さんのアドレスをみせてくれるロッカー。

「はぁ〜。」

アズサとポストはまた立つ訓練中。

「イヤ!」

「今日は このへんにしようか。」

「もう一回。

 えっ?やぎ座は頑固だから。」

「ママが言うに?」

「フフ。」

そこへパチとピア美とボンビがやってきました。

「ポスト〜!」

「何してんだよ。」

「だって パチがポストに会いたいって言うから

 電車 乗り継いで。

「だからってわざわざ こんな所まで。」

「 「コガモ」に居づらいのよ。

  魔王がイライラしてさ パチ すっかり おびえちゃって。」

「何かあったの?」

「オツボネが勝手にお試し やめたから

 怒鳴りつけて追い出しちゃったの。

 昨日は帰って来なかった。」

そのとき突然叫ぶアズサ。

「キャ〜!」

「あっ。」

「カ… カエル?」

パチのカエルにびっくりしたアズサ、
立ってました。

「あっ!」

「あっ!」

ロッカーを探して怒鳴る施設長。

「おい! どこ行ったんだ!?

 おい!

 チッ またか。」

「出掛けたみたいですけど ロッカー。」

「飯の準備もしないでどこ行きやがったんだ。

 お前 俺のケータイどこにあるか知らないか?」

「さぁ?」

しらばっくれるドンキ。

「チッ はぁ〜。」

「108人。」

「何だよ?」

「この前 言ってた 108人って…。」

「お前 知らないのか?

 人間の煩悩の数だ 108ってのは。」

「それが あの女の人と 何か…。」

「あぁ?」

「お弁当屋さんの 女の人と何か 関係あるんですよね?」

「俺は…。

 あの女の子供を 殺した。

 ハッ!」

オツボネ母の店をたずねる叶。

「うん あの子ね 来たよ。」

「やはり…「来た」ということは 今は?」

「ここには いない。」

「というと?」

「あんたさ児童相談所の人だったよね?

 偉そうにしてっけど ちゃんと仕事してくれなきゃ困るよ。

 何で あの子が家に戻って来るわけ?」

「それは…。」

「手のかかる食いぶち増やすわけにいかないよ。

 だから 働いてもらう。」

「彼女は未成年です。」

「化粧すりゃ ごまかせるよ。」

「彼女に何を?」

モニター越しに報告するアズサ。

「パパ ママ 見て?」

立ってみせました。

「アズサ!」

「アズサちゃん!」

「お電話です。」

とポストに電話をもってきた三田村さん。

「もしもし。」

「ポスト。」

「オツボネ?

 あんた 出てったってホント?

  今 どこ?」

「私ね 今 ママの所にいるの。

「ママ?」

「うん。私 魔王を怒らせちゃって…。」

「それは聞いてる。

 お試しのことで追い出されたって。」

「追い出されたんじゃ ない。

 自分から 出て来たの。

 パワハラっていうか…。

 よく考えたら よく今まであんな所にいたなぁって。」

「だって それは…。」

「それでね ちょっとどうなのかなって思って

 ママの所に帰って来たんだけど

 そしたら ママすっごく優しく迎えてくれて

 「今まで いろいろあったけどごめんね」って。

 不安だったけど会いに来てよかった。

 やっぱり一番は ホントの親だよ。

 何だかんだ お腹痛めて産んでくれたんだから。

 ポスト?」

「やめろよ。」

「えっ?」

「他の奴なら 「そう よかったね」って信じると思う。

 でも私は「コガモ」にいるコが

 そんなこと言ったら絶対 信じない。

 オツボネだって そうだろ?

 そんな都合良く めでたしめでたしになるんだったら…

 最初から手放したりしない。」

「そうだよね。

 ポストに ウソついてもバレちゃうか。」

「どこにいるの? オツボネ。」

ホテルの一室。

アズサと両親。

「これからは歩けるように練習するつもり。

 少しずつ 一歩一歩。」

「本当によかった。」

「あなた。」

「そうだな。

 言い出しづらいことがあったんだけど

 前向きになってくれた今のアズサなら大丈夫だ。」

「えっ?」

「生活のことは 心配いらないわ。

 何ひとつ変わりはないの。」

「アズサ 私達は…離婚することになった。」

オツボネとポスト。

「何か 疲れちゃった。

 いつかは 出て行かなくちゃいけない場所にいて

 また次の居場所を探し続けるのに

  とっても疲れて…。」

「みんな そうだよ。

 オツボネだけじゃ ない。

 私達は 同じだ。

 やめろよ。

 先輩なんだから 年上なんだから

 そんな弱音 聞きたくないよ。」

「ごめん。

 そうだよね。

 年上か…。

 オツボネだもんね。」

「おねえちゃんだよ。

 私達 本当の姉妹みたいじゃないか。

 本当の家族みたい。」

かくれてきいていたアズサは
涙を流しました。

「ねぇ おねえちゃん 返事してよ!」

「ありがとう ポスト そんなふうに言ってくれて。

 ホントに…ホントに ありがとう。」

鍵が開いて誰か入ってきました。

「 もしもし? オツボネ?

 オツボネ!?

 ウサタン!!

 もしもし? 返事して! おい!」

はいってきたのはロッカーでした。

「 ロッカー…。

 ロッカー…。」

ロッカーに抱きついて泣き出すオツボネ。

叶に無事保護した知らせをおくるロッカー。

「彼女は あなたの指定したホテルで無事 保護しました。」

「あっそ。」

「と同時に あなたのことは児童虐待で警察に通報します。」

「バカだねぇ 男なんて行かしゃあしないよ。」

「行かせない?」

「ビビらせてやろうと思ったんだよ。

 どうせ途中で逃げ出すと思ってたのに

 ホントに行くなんて バカな子。」

「それほどまでに 居場所がなかったんです。

 捨てられた子には。」

「捨てたなんて 人聞きが悪い 引き裂かれたんだよ。

 もう 飲まないでって お酒を止められてね。

 争ってるうちにビール瓶が割れて

 その破片が あの子の目に…。

 まっ連れてってもらって 引き裂かれてホッとしてた。

 あの子の目 見てると罪悪感っていうの?

 それがね…。

 何?」

「あなたは母親になる機会を2度 逸した。

 1度目は自分の手であのコを傷つけてしまった時。

 2度目は今回。

 ごめんなさいと謝って

 彼女を抱き締めてあげられなかった。

 3度目はありません。」

コガモの家に帰る途中のポスト。

「晩飯…もう ないよなぁ…。」

施設長の作ったカレーが
いっぱい残っていました。

「フン。

 どいつも こいつもこんな残しやがって。

 チッ はぁ…。」

施設長の料理がまずいからかと思ったけど
もしかしてみんなポストたちのために
残してた?!

そこにオツボネが戻ってきました。

「飯は?」

カレーをよそってあげる施設長。

「おぉ 食え。」

「いただきます。」

「うん。」

カレーを泣きながら食べるオツボネ。

「うまいか?」

「味 分かんない…。」

「チッ はぁ。」

みんなが心配そうにのぞいていました。

叶とロッカー。

「手伝わせちゃったわね。

 これは お礼。」

ロッカーにキスする叶。

みてしまったポストがびっくり。

「マジで?」

部屋にもどったポスト。

「気を付けて。」

「んっ?」

「パチが寝てるから。」

「随分 遅かったね。」

「おかげで変なもの見ちゃったし。」

「えっ?」

「変でもないか。」

「どう? お試し。」

「実の親がいても 寂しいと思う奴はいるんだな。」

「オツボネも そうだったみたい。」

「うん。」

「何が幸せなんだか分からなくなるよ。」

「私… やっぱり もう一度お試しに行こうかな?」

というドンキ。

「どうした? 急に。」

「何が幸せだか 分からないから。」

「マネすんなよ。フフフ…。」

アズサの家に行くポストと施設長。

「うまくやってるようだな。」

「私は食って寝るとこさえあればいい。」

「フッ なら とっとと契約しろ。

 お前が行きゃ あと2人になる。」

「あぁ?」

「こっちの話だ。」

でも家の前には救急車が。

「何があった?」

運ばれていくのはアズサ。
両膝から血が・・。

「アズサ!」

「ポスト…。何があった!?」

「花瓶…。」

「誰にやられた!?」

「自分で。」

「どうして…?」

「パパとママ 離婚するの。」

「チッ。」

「歩けるようになっても意味なんてなかった。」

「下がってください。」

救急車をおいかけていくポスト。

「チクショ〜!

 チクショ〜!!

 チクショ〜〜!!」




オツボネの過去が明らかに。
その容姿を生かして中二キャラにでも
走れば無敵だったのにそうはいかなかった。
母親がねえ・・いてもあれでは・・。
でも叶との会話で本当はそこまで悪い人でも
ないように描かれてて
抗議の影響でマイルドに
なってるんだろうかとかんぐってしまう。

アズサの「クララが立った」のくだりは
あんないきなり立たせるようなやり方なんて
実際にはないしこれはドラマだと主張してるようなもの。
(アニメのクララだっておじいさんが念入りに 
 マッサージしたりハイジとペーターで
 何日も訓練していたよ・・)
この子も立てるようになったのなら
あんな両親は見捨てて幸いお金もちなんだから
お金だけいっぱいもらって
好きに人生歩めばいいと思うのですが
両親の愛情を得ることができないと
絶望してしまうのか。

みればみるほど、産んだら育てようよ!
愛情注ごうよ!!と思うばかり。

次はボンビね。


ところで前半はCMにばっかり気がとられてしまいました。
今回もどうみてもドラマにしかみえませんが
そこまでしなきゃいけないようなものでした?



ポスト  芦田愛菜
真希   鈴木梨央
ボンビ   渡邉このみ
ピア美   桜田ひより
ロッカー 三浦翔平
水沢 叶 木村文乃
オツボネ 大後寿々花
東篠祐樹 城田優
?      鈴木砂羽
佐々木友則  三上博史
パチ    五十嵐陽向




2014.01.30 Thursday 10:44 | comments(0) | trackbacks(6) | 
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