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明日、ママがいない 第4話

第4話



お試し先の資料をみている施設長。


「悪い話では なさそうだな。」

「はぁ…。」

「あいつ ここに来て何年だ?

 あいつだよ。」

ロッカーにたずねる施設長。

女子部屋でピア美から逃げ回るボンビ。

「ねぇ ボンビ待ちなさい! 大丈夫だから!

 ちょっとボンビ!大丈夫だから! ねぇ ボンビ!」

「ヤダ ヤダ〜!」

「何あれ どうしたの?」

「ボンビに お試しだって。」

「へぇ〜。…って 何で逃げてんの?」

「初めてだから。」

「えっ?ボンビ お試し 初めてなの?」

「うん。」

「ボンビって 結構 ここ長いよね?

 なのに 初めて?」

「はい 終わり。」とパチの幼稚園の支度をしていたポスト。

「ヤダ〜! ヤダ〜!」

「ちょっと待って!」

「イヤ!」

「捕まえた!

 何で そんなに嫌がるの?」

「私の初めてはジョリピって決めてるの。」

「残念でした 日本のジョリピには子供がいたって

 自分で言ってたじゃん。」

「それは…。」

「泣いてたくせに。」

「ピア美だって泣いてたじゃん!蓮くんに…!」

「うるさい! 早く行くよ!!」

「ダメ! だって パパとママが迎えに来るんだし!」

「えっ? パパとママ?」

「そうだよ。」

「うわっ!」

「今は貧乏だから無理だけど一生懸命働いて

 お金がたまったら私を迎えに来てくれるんだもん。」

「あっ そうなんだ…。」

「だから お試しは無理。」

そこへやってきた施設長。

「いつまで そんな寝言を言ってんだ!」

壁にはってあるジョリピーのポスターを
はがしました。

「あ〜!」

「いいかげん 現実を見ろ。」

『パパ どうして?

 私は こんなにもパパの迎えを待っているのに』

妄想スタート。
日本のブラピ 東條がでてきました。

「パパ?僕は 君のパパじゃ ないよ」

「そんな…」

「どうしたんだい?迷子になっちゃったのかな?

 それなら 君のパパを一緒に捜そうか?」

「迷子?私は 迷子になってるの?」

「そうだよ僕は君のパパじゃ ない

 ほら 聞いてごらん」

アナウンスが流れました。

「迷子のボンビ様迷子のボンビ様

 本当のお父様とお母様が正面玄関でお待ちです」

妄想しすぎ。

「ボンビ?」

「見ます!」とさけぶボンビ。

「えっ?」

「現実 見ます。」

「 何? 何?」

「私 お試しに行きます!!」

拍手するピア美たち。

「どんな現実だよ。」とつぶやくポスト。

学校の体育の時間。バスケットをする生徒たち。
ポストがシュートをきめました。

「やった やった〜!」

「キャ〜 カッコいいよ!」

蓮くんもおなじく。

「あっ 見て 見て!」

「すご〜い! ほら ピア美 蓮くん 決めたよ!」

「うん…。」

ピア美は消極的。

「行くよ うっ…。」

ポストの足を引っ掛けて転ばせた意地悪女子。

「ちょっと 今の!」

「イェ〜イ!」

でも蓮くんがとんできました。

「大丈夫?」

「別に。」

「保健室に行こう。」

「いいって。ほっとけば 治る うっ…。」

「ダメだよ 歩ける?」

蓮くんがポストを保健室につれていくのをみて
裏目にでた女子がくやしそう。

「あっ。」

「んっ?」

「私 保健委員だ。」

とあとをおっていくピア美。

「あれ?保健委員 私じゃなかった?」

ポストの足に包帯をまいてくれる蓮くん。

「キモいんだけど。」

「キモい?」

「自分でできるって言ってんのに…。

 他人にやられるとむずがゆくて キモい。」

「フフフ… キモいか そっか…。

  君のそういうところ好きだけどね。

 好きだな。」

ドアの外できいているピア美に
気付いているポスト。

高校の同級生に万引きするよう
言われているらしいオツボネ。
それをみかけた弁当屋のおばさん。

「お願い 行って来て・・すぐだから」

「そうそう。みんな やってんだよ。」

「行きなって。絶対 大丈夫だよ。」

「楽勝だから これぐらい。仲良くなりたいんでしょ?」

「やんなきゃ!だから 行って来て。」

ためらいながら店にはいっていくオツボネ。

「マジで行ったんだけど。」「ウケる〜。」

「逃げよう!アハハハ…。」

同級生たちはいってしまいました。

万引きをしてでてくるオツボネ。

「ちょっと。ちょっと お客さん!?」

オツボネはおばさんにぶつかって
品物を落として逃げていきました。

「痛っ! あの…。」

「ちょっと お客さん!ちょっと!! 警察だ 警察!」

店員に声をかける弁当屋のおばさん。

「あの… すいません。」

「えっ?」

「あのコ 私の娘なんです。

 あの… これ 私が買います。

 だから どうかこれで許してください。」

「あぁ… まぁ はい…。

 じゃあちょっと待っててください。」

「すみません。」

オツボネは生徒手帳も落としていました。

帰ってきたドンキとパチを玄関でむかえる施設長。

「ただいま〜。」

「 ただいま。」

「暇か?」

「いえ 宿題が…。」

施設長の顔が怖い・・。

「ありません。」ww

車でお弁当屋さんのそばへ。
前にみた男性客がいました。

「また あいつだ。

 何だ 子供がいたのか。」

「あんなにお弁当買いに来るってことは

 奥さんと離婚しちゃったんですかね?」

「お前が言いたいのはこういうことか?

 あの男は嫁に逃げられ 子供と2人。

 弁当屋を再婚相手に狙ってる。

 子供も懐いていて 一石二鳥そういう推理か!」

ドンキ相手に大人げない施設長。

「いえ 私 そんな探偵じゃないので。」

「お前は!?」

怒鳴ってまたパチを泣かせましたw

「泣いてないで早く 弁当買いに行け!」

「じゃあ また。」「バイバ〜イ。」と帰っていく親子。

「よし 行こう。」

「あら いらっしゃい また来たの?」

泣きながら「バナナください。」というパチ。

「バナナ…。」

お試し先の家にいったボンビ。

「 いらっしゃいよく来てくれたわね。」

「こんにちは。」

「こんにちは。」

「それではよろしくお願いします。」

「こちらこそ 今日は よろしく。」

「はい!」

「フフフ…。」

いっしょに食事をしました。

「大丈夫? 口に合うかしら?」

「はい おいしいです。」

「フフっ よかった。」

「おい みそ汁 お代わり。」

「はいはい。」

「ご飯も お代わりっと…。」

炊飯器からご飯をよそう旦那さん。
台所に立つ奥さんの姿をみていたボンビが
いきなりその場で失神。

「 おい どうした?」

「どうしたの? ねぇ えっ!?」

「大丈夫?(酒井) 大丈夫か おい どうした?」

コガモの家で説明する叶。

「先方から連絡がありそのまま病院へ。

 医師の見解では特に異常はないと。

 恐らく精神的なものではないかと…。」

「そうか。」

「やはり 時期尚早だったのでは?」

「だったらその時期っていうのは いつだ?

 ガキのほうが順応しないで どうする?」

会話をきいていたポストは
コップに水をくんで部屋へ。

「あっ ポスト!魔王 何て言ってた?」

その水を寝ているボンビにかけました。

「キャ〜!」

「ポスト!」

「仮病 使ってんじゃねえよ!

 聞こえてんだろう? 返事しろ!」

「仮病じゃないもん。」

「じゃあ 今日の ロッカー特製めんたいパスタは いらないな?」

お腹が鳴るボンビ。

「ほら 見ろ。」

「何か 私にとって お試しって意味ないような気がするの。

 だって 今は貧乏だけど

 パパとママが迎えに来てくれるんだし。」

「本気で言ってんのか?」

「何が?」

「生みの親なんか 忘れろ。

 目の前の幸せを見ろよ!

 親を忘れなきゃ お前いつか 独りぼっちだぞ!」

「ポスト!」

「あ〜 はいはい。

 ポストが言うことはいつも正しいよね〜。

 ポストは正しくて モテモテでうらやましいな〜。

 私達なんて 足元にも及ばない。」

ポストにつっかかるピア美。

「何が言いたいんだよ。

  「パパとママが迎えに来てくれる」

 そう思うのは自由でしょ!

 それを頭ごなしに否定してさ。

 どんだけ ボンビが傷つくと思ってんの?

 無神経だよ!」

「無神経…?」

「分かってる…。

 自分でも どうにかしなきゃって思ってるの。

 次は うまくやる。

 だから ケンカしないで。」

部屋をでていくポスト。

「あっ ポスト。」

「フン!」

ピア美たちも外におい出されました。

「えっ? えっ!?ちょ… ちょっと ちょっと!」

「うわっ!あっ! あっ!」

「あっ! ちょ… ちょっと!開けてよ!

 ここ うちらの部屋でもあるんだからね!」

「何だかな〜。

 ポストも どっか行っちゃったし。」

「いいじゃん 放っておけば。」

「ピア美 ポストにトゲあるよね 何かあった?」

「別に…。」

「うわ〜。」

下に降りると施設長によばれました。

「おい お前! ちょっと来い。」

「私?」とピア美。

「お前は いいから 部屋に行ってろ。」

「いや でも部屋 閉め出されちゃって。」

「閉め出された?」

「ポストがボンビにひどいこと言って

 「それ 言い過ぎでしょ」って私が入ったら

 グチャグチャグチャってなっちゃって…。」

「あの!

 ボンビのパパとママに連絡を取ることはできませんか?

 ボンビ 何か迷っちゃってて…。」

と提案するドンキ。

「そうだ! それだ!」

「ちょっとでいいんです。電話だけでも。

 実際 迎えに来てくれる気持ちがあるのか ないのか

 そういうの はっきりしないと お試しに行っても
 
 どっち付かずな感じがしちゃうと思うんです。」

「それは不可能ね。」

「どうしてですか?」

「会えなくても声を聞くだけで きっと…。」

「死んでいる。」

「えっ?」

「あいつの両親は 死んでる。」

「事故ですか?」

「あ〜。」

「災害が…嵐が…あいつの親を連れ去った。」

いいにおいがしてドアからでてくるボンビ。
廊下にめんたいパスタがおいてあり
ロッカーがほほ笑んでいました。

ロッカーと並んですわってパスタを食べるボンビ。

「ロッカーは♪〜いいお嫁さんになるね。」

ポストと話すドンキ。

「知ってたんだね。

 知ってたんでしょ?ボンビのパパとママのこと。」

「ボンビが新入りの時両親が死んだ子だって魔王が言ってた。

 初めて「コガモの家」に来た時

 しばらくはちっとも笑わなかった。

 むしろ 笑うどころかしゃべりもしなくて。

 じっと膝を抱えて座ってほとんど何も食べないで。

 カウンセラーとかどっかの先生とかいろんな大人が

 あいつに「元気出して」とか「大丈夫?」とか言ったけど

 ニコリともしなくて。

 こいつ 本当に このまま死ぬんじゃないかと思った。

 でも… ある日ふっと こんなこと言ったんだ。

  「あのね うちは貧乏でお金がないから

 パパとママは私をここに預けたんだよ」って。

 いよいよヤバいって思ったけど あいつ

 それを言った後に初めてちょっとだけ笑ったんだ。

 それから妄想はどんどんエスカレートして行って

 「パパとママは小さい家を建てて私を迎えに来る」とか

 「2人で私のために一生懸命働いてる」とか

 そんなこと言い出して。

 しまいには 「お試しに行くならジョリピの家!」…

 とか言っちゃってさ。

 妄想 行き過ぎだっつ〜の。」

「フッ。」

「はぁ…。お試しに行ったらもうちょっと現実見るかと思ったけど

 でも ピア美の言う通り無神経だった…。

 親を忘れろって私達の親のように

 忘れなきゃいけない親じゃないのに。」

「でも… ボンビ「自分でも どうにかしたいと思ってる」って

 言ってた。それは ウソじゃないと思う。

 あのね 叶さんが言ってたんだけど

 お試し先の人が「ボンビが嫌なら無理に来なくていいよ」

 …って言ってくれたんだって。

  「自転車屋さん気に入らなかったのかな」って。

 向こうは向こうで傷ついちゃったみたいで…。」

「あっ そう…。」

「魔王が私に 代わりに行けって言って来たんだけど

 何か それって… ねぇ。」

「私が行く。」

「えっ!?」

「チャリ 好きだし。」

生徒手帳をさがすオツボネ。
人がいないときにゴミ箱をあさりました。

「あの…生徒手帳を捜してたんです。

 あの… すいません。」

上からみていた弁当屋のおばさんが声をかけました。

「ちょっと あなた あっ ちょっと待ってて。」

生徒手帳をみせました。

「ねっ?これ。」

「それ 私の…。」

「あなた いつもあんなことさせられてるの?

 嫌なことは嫌ってはっきり言わなきゃダメよ。

 お母さんは このこと知ってるの?」

「お母さんは いません。」

「また そんなこと言って…。

 そんなこと隠しても何もいいことなんか ないわよ。」

「ホントにいません。」

「ねぇ!ちょっと 上がって行かない?」

部屋にいきました。

「学校に届けようかとも思ったんだけど…。」

「すみません。」

「あなた お母さんがいないって言ってたわよね。

 私にはね 子供がいないの。

 お腹の中にいたんだけど天国に行っちゃった。

 ずっと ず〜っと昔にね。」

「流産… しちゃったんですか?」

「このことをひとに話したのは初めて。

  2人の秘密ね。

 みんな いろいろあるってことね。」

「私…自分の居場所をどうやってつくればいいのか

 分からなかったんです。

 学校でも 言われた通りにすれば仲間っていうか

 友達になってもらえるかなっていう…。」

「あんなこと強要するコ達と友達になりたいの?」

「だけど…。」

「そうだ こうしよう。

 おばさんと友達になろう。」

「えっ?おばさんも 友達いないんですか?」

「フフっ フフフ…。

 そうなの〜。」

「ヘヘっ。」

「フフフ…。」

ポストを迎えにきた叶。

「探偵にでもなるつもり?」

「えっ?」

「普通 うまく行かなかった家に

 代わりに行きたがる子は少ないわ。

 まして お友達の代わりなんて。」

「バレた?」

「お試し先のご両親を責めても無駄よ。

 あの2人は 何も悪くない。」

「でも あの家に行ってボンビは おかしくなったんだ。

 関係ないわけない。」

「あなた あの子の両親のことどこまで知ってるの?」

「死んだっていうことは知ってる。」

「他には?」

「それだけ…。」

「あの子が 亡くなった父親と母親を待ち続けるのには

 理由があるの。」

「理由?」

「遺体が見つかっていないらしい。

 小学校にあの子を迎えに行こうとしてそのまま…。

 最期の姿を見ていないから死を認められない。

 生きていると信じてる。

 いいえ 信じたい。

 悲劇よね。

 救えるなら 救って。」

お試し先の家につきました。

「いらっしゃい どうぞ上がって。」

「よろしくお願いします。」

「こちらこそ よろしく。」

「はい。」

『ボンビ お前には何が見えた?

気さくで 仕事熱心なパパ。』

一緒に自転車の空気入れ。

「そう! お〜 よいしょ!」

ヘアゴムをはずしてもらうポスト。

「外すよ〜。」

「はい。」

『優しくて穏やかなママ。』

「痛かったら言って。」

「はい。」

「いただきま〜す。」

「いただきま〜す。」

『分からない…ボンビ 私には分からない。

 せっかく現実を見ようとしたお前が何で?

 現実?

 そう ボンビは現実を見たんだ どんな現実を?』

「は〜い。」

「じゃあ俺も ご飯 お代わりっと。」

ご飯をよそうお父さん。

「食べ過ぎないでよ。」

『普通の食卓 普通の家族どこにでもある…。

 違う 何かあるはずだ!

 この中に 何かあるんだ!

 ボンビがショックを受けた何かが…。』

茶碗を洗っているロッカーのところに
ポストがやってきました。

「私も手伝うよ。」

パチもいっしょ。

「はぁ… 手掛かりなし。

 ボンビの気持ちになってみようと思ったけど

 はぁ… 考えてみたら無理に決まってるよね。

 私に想像なんてつきっこないんだ。

 ねぇ ロッカー パチ。」

「んっ?」

「死んじゃうって どういうことだろう?」

「お空に行っちゃう。」

「大切な人がお空に行っちゃうって…。」

冷蔵庫にはってある献立表?を
ひっくりかえしてカレンダーの面にするロッカー。

海と山の風景写真。

その風景のようなボンビの故郷へ
叶につれていってもらうポスト。

「 「救えるなら 救って」って言ったよね?」

「それで?」

「ボンビが住んでた場所に行けば

 何か分かるかもしれないと思って。」

「こんなの 相談所の経費で落ちると思ってるのかしら。

 しかも 余計な2人まで。」

ロッカーとパチもいっしょ。

「パチが どうしてもついて行きたいって言うし

 ロッカーは お守りで。」

「施設長の許可は取ったの?」

「あのさぁ これでも 一応あんた達に

 気ぃ使ったつもりなんだけど?」

「どういうこと?」

叶がロッカーにキスしていたことを
思いうかべるポスト。

「別に〜。」

お弁当屋をみはる施設長。
またあの親子連れがいました。

「チッ。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ また。」

「また お待ちしております。」

「バイバイ。」

「バイバイ またね。」

親子連れの前にでていく施設長。

「どちら様ですか?」

「聞きたいことがある。

 離婚したのか?」

「はっ? 突然 何ですか?」

「弁当屋の女とは どんな関係だ?」

「弁当屋?

  香織さんのことですか?」

「なれなれしいんだよ!」

「いいから どういう関係なんだ!」

「いや 息子が前に迷子になった時にお世話になりまして…。」

「で 何か? 妻を忘れて再婚でもしようって考えてんのか?」

「いや…まだ出会ったばかりですし。」

「おい 坊ず!

 お前は どう思ってる!?」

泣き出す子ども。

「チッ。」

「ちょっと!いいかげんにしてください!

 一体 何なんですか!?警察 呼びますよ!」

「俺は…あの女の亭主だ。」

「えっ?」

「分かったら 二度と近づくな!」

コガモの家のピア美とドンキ。

「ボンビ 全然ごはんも食べないけど大丈夫かな。」

「それもこれも 全部 ポストのせい。

 ポストが あんなふうに言うから

 ボンビは布団から出て来なくなったんだよ。

 それなのに 自分は勝手にどっかに逃げてさ。」

「そんな言い方しなくても…。」

「いいや! 言わせてもらう。

 ボンビのお試し先に 代わりに行ったのは ポストでしょう?

 さてはそれを狙ったんじゃないの?

 ホント あの子って泥棒猫。」

「 泥棒猫って…。」

「泥棒された身になれば分かるよ。

 あっ。」

「何?」

「そうだ ねぇ ドンキ。

 ちょっと付き合ってほしい所があるんだけど。」

出かけるふたり。

「ねぇ ピア美 どこ行くの?蓮くんの家?」

「今 その名前は言わないで私 ストーカーじゃないから。

 こっちよ。」

「あっ このお家…。」

「ここがボンビの言ってた日本のジョリピのお家なのよ。」

「何で そんなこと知ってんの?ちょ… ちょっと!」

「蓮くんの誕生日会の時 ボンビが変だったんだよね。

 ずっと このお家 気にしてて。」

「でも ジョリピに会ってどうすんの?」

「分かんないよ そんなの!

 でも私は ポストと違って友達思いだから

 ボンビのために何かしたいと思うのよ。

 ジョリピのパワーでボンビも元気出るかもしれないし。」

「どうやってパワーもらうの?」

「サイン書いてもらうとか?」

「でも 子持ちなんでしょ?」

「あ〜 もうごちゃごちゃ うるさいな。」

そこへ東條一家が戻ってきました。

「何してるんだい?

 お友達かい?」

「あなた達 確か「コガモ」の…。」

旅館にいるポストたち。

「実家の転居先も不明。

 役所でも把握しきれてないことがたくさんあるみたいね。

 だけど彼女の親戚の家が1軒だけ見つかったわ。

 今夜は もう遅いから明日 訪ねてみましょう。」

ポストの部屋にきたパチ。

「おねしょ?

 ロッカーは?」

首をふるパチ。

「古い旅館だからね〜。

 幽霊が出て来そうで怖いんだろう〜!」

「キャ〜!」

「冗談だって。」

露天風呂に入っている叶。
そこにロッカーもやってきました。

「入れば? 混浴なんだし。

 疲れるわね 一日 子供と一緒だと。

 あなたは慣れてるかしら。

 本当の親… 仮初めの親…

 親とは呼べないような親でも

 子供達は 真っすぐに愛情を求めてる。

 愛情が何かを知りたがってる。

 ある子は純粋に ある子は屈折して。

 私にも そんな頃があったわ。

 でも ある時 ふとむなしく感じる時が来る。

 愛情…。

 そんなもの本当にあるのかしら… と。

 あったとしてもいつの間にか すくえなくなる。

 この手のひらですくおうとしても流れてく。

 指の間から。

 そして 次に人が求めるものはもっと現実的なもの。

 分かりやすく言えば お金。

 気付いた頃にはすっかり汚れてて

 何で洗っても落ちないくらいに汚くて… 醜く。

 あの子達には 私のようになってほしくない。」

お風呂からたちあがってロッカーの背中には
ひどい傷跡が・・。

パチを寝かしつけているポスト。

「おばけなんて ないさおばけなんて うそさ

 ねぼけたひとがみまちがえたのさ」

「そのアザは? やけど?

 自分のほうが醜いとそう言いたいの?」

「ほんとに おばけがでてきたら どうしよう

  れいぞうこに いれてカチカチに しちゃおう

  だけど ちょっとだけど ちょっと

 ぼくだって こわいな

  おばけなんて ないさ」

ロッカーの背中に顔をよせる叶。

「ねぇ ロッカー。

 私より あなたのほうが…。」

「あくしゅを してからおやつを たべよう」

コガモの家では施設長が料理奮闘中。
魚が焦げてる。

「あ〜!

 あるもん さっさと食ってろ!」

「ねぇ ボンビ 聞いて。

 昨日ね ピア美と…。」

「聞きたくない。」

「そんなこと言わないでさ。

 ちょっとだけ。」

「ごちそうさま。」

席を立つボンビ。

「お前ら!無駄口たたいて残すなよ。」

「は〜い…。」

ボンビの親戚をたずねた叶たち。
パチとロッカーは外で待っていました。

「ポスト…。」

「お父さん ごはんできたよ」

「お忙しい時間に すみません。」

「いえ。」

「あの…。」

ボンビの写真をみせる叶。

「間違いありません。

 この子は 私の姪です。

 妹の 娘です。」

「そうですか。」

「おばさんの所に子供は?」

「中学生の男の子が1人。」

「どうして引き取ってあげなかったの? 姪っ子。」

「やめなさい。」

「だって そうじゃないか!

 ボンビは天涯孤独になったんだ。

 唯一の親戚が あんたなら

 引き取ってくれてもいいじゃないか!」

「人には それぞれ事情があるの。」

「どんな事情だよ。やめなさいって言ってるでしょ。

  話ができないから あなたは外に出ていて。」

部屋から出たポストは
台所でテーブルの上にある炊飯器をみて
ボンビのことを思い出しました。

「お待たせ〜! よいしょっと」

「よいしょ…

 よいしょっと…」

「俺も ご飯 お代わりっと」

「食べ過ぎないでよ〜」「大丈夫 大丈夫」

コガモの家でのボンビとお試し先の家での
光景がかぶる。

「これか。」

電車を待っている4人。パチとロッカーはジャンケン。

「じゃんけん ぽいじゃんけん ぽい。」

施設長に電話する叶。

「子供は 全て言葉にするからひやひやするわ。」

「気持ちは分からんではないがな。

 もう1人ぐらい 何とかしろか…。」

「ええ。」

「でも まぁ そういう理由があるというなら…。」

「仕方ないですよね。

 では また。」

「あっ 待て。

 その親戚の家の電話番号分かるか?」

「それは 分かりますが…。」

「俺も あのガキじゃないが

 そいつに ひと言言ってやろうと思ってな。」

コガモの家。

「やっぱりロッカーのごはんは格別よね〜!」

「同じレシピなのになぜ こんなに変わるの?」

「うめ〜!」「うめ〜!」

「何か手掛かりあったの?」

「お試しの家で ボンビが何で倒れたかっていうのは

 何となく分かった。」

「ホント?」

「ああ。

 でも だからってどうすることもできない。」

「結局 無駄骨だったってわけね。」

「そんな言い方 ないでしょ!」

「そんな言い方してもいいでしょ!

 だって 私達はボンビを元気づける

 とっておきのニュースを手に入れたんだもん。

 ジョリピがさ…。」

「それだってだから何?って話じゃない。」

「無駄骨よりマシでしょ。

 あぁ?何よ やる気?」

「無駄骨 食べる?」

「いらないわよ!」

そこへボンビもやってきました。

「あっ。」

そのときいきなり電気が消えました。

「えっ 何!?」

「停電?」

女性の映像が浮かびあがりました。

「キャ〜!」「キャ〜!」

「出た おばけ〜!」「幽霊だ〜!」

「キャ〜!」「キャ〜!」

「あぁ…!」「キャ〜!」

あのおばさんの顔でした。

「えっ?」

近づくボンビ。

「ママ?」

「 「ママ」?」

「ママ!

 ママ。」

「大きくなったわね。」

「だって なかなか迎えに来てくれないから。」

「ねぇ パパは?

 パパは どこにいるの?」

「パパは 天国でお仕事してるの。」

「パパ 天国でも お仕事してるんだ。」

「パパもママもあなたに ちゃんと

 さよならを言えなかったから ずっと心配してたの。

 でも ずっとあなたのことを見てた。

 最近 元気がないから神様にお願いしてここに来たのよ。」

「ねぇ ロッカーあの人って 伯母さんだよね?

 ボンビの田舎で会った…。」

「どういうこと?伯母さんの幽霊?」

施設長がやってきました。

「双子だそうだ。」

「えっ?」

「お前 もう1人ぐらい拾えとかみ付いたそうだな。

  顔が同じだからそれこそ混乱する。

 不安定な情緒が 悪化する。

 あの伯母だって 

 冷たく閉め出したわけじゃ ない。

 俺の部屋で芝居してもらって 

 あそこに映し出してる。」

「あんたが呼んだの?」

「妄想に生きて来たガキだからな。

 むしろ こういうほうが 信じる。」

「ねぇ…。

 ママは 天国で幸せ?」

「ええ。」

「パパも 幸せ?

 ちゃんとお腹いっぱい食べてる?

 ご飯大盛り 食べてる?」

「ええ。」

「やっぱり…。」というポスト。

「えっ?」

「お試しの家にも 伯母さんの家にも

 テーブルの上に炊飯器が置いてあった。

 体を動かす仕事のパパだから よく食べるんだ。

 いちいち取りに行かなくてもいいように

 すぐ近くに炊飯器が…。

 ボンビは それを思い出したんだ。

 ボンビは いつもしゃもじで

 ご飯をパパによそって…。」

「食べてるわよ。

 心配しなくても大丈夫。」

「お代わりは?」

「いっぱいしてるわ。」

「よかった…。」

「ボンビ…。」

みんな泣きそう。

「あいつは…幸せだった頃を思い出して

 気を失ったんだ。」


「慌てて  時を止めた。」

手をひろげるおばさん。

「パパとママの幸せは

 あなたが元気で 生きていてくれること。

 それだけよ。」

「うん…。

 もう 心配させないからね。」

「元気でね。

 友達と 仲良くね。

 いつも笑顔 を 忘れないでね。」

「ママ…。」

「パパも大好きだった あなたの笑顔を。」

「うん。」

涙を流すボンビも笑顔。

ピア美やドンキ、ポストに
施設長まで涙!!

「はぁ…。」

おばさんに頭をさげる施設長。

みんなでボンビの両親のお墓参りにいきました。

「けど ここには いないんだよね?」

「お前はどうしてそういうこと言うかな。」

「いや〜 だって 現実には。」

「ここにいるよ。」

「ボンビ。」

「私が ここにいてほしいって思ってるから

 パパとママは ここにいるの。

 ここにいたらいつでも会いに来れるから。

 そうだよね? パパ ママ。」

「そうだよ ボンビ。」

「また来ればいいよ。

 毎年 何度でも。」

「そうそう 毎年どころか毎月 来ちゃえばいいじゃん。」

「あっ そうだね! あと土曜日とか。」

「うん いいんじゃない?」

「誰が連れて来んだ?」

施設長、いい人・・。

砂浜にいるポストたち。

「んっ 何これ?

 寒くてカッチカチ!前歯 折れそう。」

「前歯 折れたらすっげぇブサイクだな。」

「お前もな 泥棒猫。」

「はぁ?」

「しらばっくれないでよ!この泥棒猫!」

「ピア美 それ ずっと言ってるよね。」

「何のことだかさっぱりなんだけど。」

「どこまで とぼける気?

 蓮くんに告白されたの知ってるんだから!」

「そんなことあったっけ?」

「はぁ!? 保健室よ!

 好きだって言われたでしょ?」

「あ〜… 何か言ってたな。」

「えっ? 付き合うの?」

「何で?」

「「何で?」って…。そういうの興味ないし。」

「蓮くんに興味ないなら誰に興味持つっていうのよ。」

「ピア美 好きなんだろ?」

「えっ?」

「だったら 私は好きにならない。」

「ポスト…。」

「お前のほうが大事だ。」

「ぶって。」

「はぁ?」

「一度でも よろしくやってると思った 私をぶって。」

「いいよ 気持ち悪い。」

「フフっ… ハハハ。」

「みんなありがとう。

 こんな所まで 一緒に来てくれて。」

「何? 今更…。」

「あのママも 本当のママじゃなかったよね。

 知ってるんだ。」

「えっ?」

「伯母さんでしょ?

本当は 途中から分かってた。」

「そう…。」

「私がグズだから 伯母さんが心配してくれたんだよね。

 ず〜っと パパとママを忘れられないでメソメソしてるから。

 ううん 伯母さんだけじゃなくみんなが。

 でも私 やっぱり パパとママを忘れることなんてできない。

 大好きな パパとママだから。」

「そうだよ 忘れなくていいと思う。」

 私達が忘れるのは嫌なことだけ。」

「ああ 前を向いて

 いい思い出は全部ポケットにしまおう。」

「うん。」

手を伸ばしてポケットにしまう4人。

帰り道の車はみんな眠っていました。

「チッ。

 こいつら大人になって彼氏ができても

 居眠り こくんだろうな。」

「フッ。」

ポストは起きていました。

「起きてたのか?」

「彼氏に悪いから。」

「チッ。」

「ボンビ 気付いてたよ。

 幽霊のママは 伯母さんだって。」

「そんなわけあるか。」

「泣きボクロっていうの?

 付いてる位置が ママと伯母さんは逆なんだってさ。」

「チッ 泣ける話だな。」

「だけど…。」

「あぁ?」

「ありがとう。」

「あぁ!?」

「もういいよ。」



ものすごくいい話になってて(でもファンタジー)
クレームのせいなのか元からこういう予定だったのか
と余計なことを考えてしまう。
ボンビの両親は震災関係か。
(その震災ともはっきり言えない状態?)
仲間思いの子どもたちはもちろん
文句いいながら動いてくれる叶も
すごい仕掛けをみせてくれる施設長も
いい人・・みんな何か問題抱えてる人だけど。

施設長があの女の子どもを殺したといってたのは
流産させたってことか。お互い知ってる関係だから
自分ではお弁当買いにいけないのかな。

今回の自転車屋さん夫婦といい
前にドンキがお試しにいった家といい
あんな家ならどの子がいっても
幸せになれそうだけどかわりに誰かいかないの?

ボンビは現実をみつめられるようになったのなら
もうおばさんちでいいのでは?
おばさんだって今までそういう事情でひきとらなかったのなら
今なら大事な妹の子を他の人にたくす理由がない。

ロッカーの背中の傷は誰が?
コインロッカーベイビーだから
最初から施設育ちのはずだし実の親の虐待じゃない。

で、ジョリピ夫妻にしたお願いはどうなったの?



ポスト  芦田愛菜
真希   鈴木梨央
ボンビ   渡邉このみ
ピア美   桜田ひより
ロッカー 三浦翔平
水沢 叶 木村文乃
オツボネ 大後寿々花
東篠祐樹 城田優
?      鈴木砂羽
佐々木友則  三上博史
パチ    五十嵐陽向




2014.02.06 Thursday 10:27 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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