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明日、ママがいない 第6話

第6話



掃除中のドンキとロッカー。
ロッカーが窓にスプレーで
ドンキの似顔絵を描いてくれました。

「それ 私?

 フフフ…。

 でも私こんなに かわいくないかな。

 ねぇ 私の いいところって何だろう?

 ピア美みたいにスタイルいいわけじゃないし

 ボンビみたいにかわいげが あるわけじゃないし

 ポストみたいに強くもないし。

 ロッカーは 私達4人だったら誰がいい?」

ポストはお風呂掃除。
シャンプーボトルをみてパチを思い出しました。

そこへピア美とボンビが。

「ポスト〜!」

「ポスト新しい子が入って来るって!」

「4歳ぐらいの男の子!

 ママがギャンブル依存で 

 アパートに取り残されたとこを

 助けられた子だって。」

「それって…。」

玄関にいってみました。

「んん…。」

「パチ…。」

後ろから抱き締めるポスト。

「仕方ねえ奴だな〜。

 やっぱりまだ私がいないとダメか。

 でも大丈夫 お前は かわいいから。

 何だかんだ お前の笑顔に私も癒やされ…。」

ふりむいたらパチじゃなかった。

「ない。」

「どうも〜。」性格もパチと違うw

「あとは よろしくお願いします。」

叶、帰ってきました。

「茶番か。」

「失礼しま〜す。」

ドンキとロッカー。

「ロッカーはお試しって行ったことある?

 私 やっぱり まだ怖いんだ。

 今のお試し先の人はすっごく いい人なんだけど

 でも どうしたら気に入られるか分からなくて。」

窓に描いた似顔絵を消して笑顔にかきかえました。

「笑ってる?
 
 笑えってこと?」

うなずくロッカー。

女子部屋にはいってきた新入りの子。

「ちっち。」

みんな無視してベッドにもぐりこんでしまいました。

「おいおい。」

「はぁ…。」

翌朝。魔王とポストと新入り。

「何で幼稚園の挨拶に私も行かなきゃならないわけ?

 遅刻しちゃうんだけど。」

「このチビが 「どうしても」とな。

 学校には 俺が送ってやる。」

「だけど…。」

「生存本能か チビは

 一番強い奴に守ってもらいたいってことだ。」

「私 こんなに か弱いのに!」

「チッ。」

「チッ。」とモノマネし

「パチ。」と自分を指さしました。

「いや 全然似てないから。」

「ニッパチ。」

「はぁ?2代目パチって言いたいのか?

2代目か…。

 まぁ それならいいけど。」

ポストの手をとって頬にあてるニッパチ。

「あったけ〜。」

「お前 中に中年のおじさんが入ってるだろう。」

ピア美が音楽室でピアノを弾いていると
蓮とそのおばさんがはいってきました。

「蓮きゅん!」

「朝早くから熱心だね。」

「先生も?どうして ここに?」

「これから『ティエナ』の全国大会まで

 伯母さんに 個人レッスンをしてもらったらどうかと思って。」

「でもそれって敵に塩を送るっていうか…。」

「僕は 家にピアノがあるしね。

 ハンディがあるから負けたって思われたくないじゃない。」

「全国大会に 同じ小学校から2人も出場するなんて

 学校側も全面協力よ。

 あなた達は期待されてるの。

 芸術の高みは 人を楽しませ賛辞を得ることよ。」

「はい。」

「あなたは これから多くの人に求められる人間になる。」

「求められる…。」

「ついて来られるかしら?

私のレッスンは厳しいわよ。」

「はい!」

ジョリピの家をのぞくボンビ。
そこに声をかけられました。

「君!」

中へ入ってお茶をいれてくれるブラピ。

「この前はせっかく来てくれたのに

 ろくな おもてなしもできなくて申し訳なかっ たね。」

「いえ。私こそ 変なこと言っちゃって…。」

「変なことなんかじゃないよ。」

「えっ?」

「 「コガモの家」っていったかな?

 今度 君の家に行こうと思ってるんだ。」

「え〜!?」

「妻とも話し合ったんだけど会ってみようと思って 子供達に。

 君の言っていた幸せを探す子供達に。」

「それって まさか…。」

「えっ?」

「いつですか!?」

「あっ…。」

「何月 何日 何曜日何時 何分 何秒ですか!?」

ドンキのお試し先の家で水道修理するロッカー。

「わざわざよかったのに。」

「ああ その彼だって迷惑じゃなかったのかい?」

「「コガモの家」の職員のお兄さんなんです。

 困ってるって言ったら手伝ってくれることになって。」

「そう。」

「すっごく優しいお兄さんで 仲良くて

 他の子もいるのに 私のこと 笑顔の似合う

 一番いい子だって言ってくれて。」

「そうなんだね〜。」

「でもね 本当のこと言うと 助かる。」

「いや〜 私もこういうのからっきしでね〜。

 ハハハ…。」

「そうなの。」

「ダメなの。」

「面白〜い。」

「全然ダメなの。」

帰り道。

「ありがとう ロッカーわざわざ ごめんね。

 でも助かったって感謝してたよね。

 2人とも喜んでたよね。

 そういうのが積み重なって行ったら

 私はいらないなんて 言われないよね。

 いらないなんて 言えないよね…。」

ロッカーはそばにいた男女をみていました。

「ちょ… 待って待って…お願い ちょっと…・

 やめて…。」

「おい この藤崎って奴 誰だよ?

 前の男だろ?」

「違うよ 藤崎さんは… だから…。」

「言い訳すんのが怪しいんだよ!

 誰なんだよ!言ってみろよ! あぁ!?」

「ごめんなさい…。」

暴力をふるわれている女性が気になるロッカー。

「ロッカー?」

「おい。」

男性をとめに入りそのあと何度も殴りました。

「おい やめてくれ…。や… やめろ。

 あっ…。うっ…。あっ… あっ…。」

ドンキの表情が驚きの顔から凍りついて行きました。

警察にやってきた魔王。
叶もいました。

「黙秘しています。

 ロッカーの場合その表現が当てはまるのか分かりませんが。」

「一緒にいたのか?」

ドンキも何もしゃべらず。

「この子も ショックを受けてしまったみたいで。

 まさか彼が こんなこと…。

  何か理由があったんじゃ…。

 いえ 理由なんかどうでもいいわね。

  暴力は 最低。

  私も そう思います。」

「こいつを送ってやってくれ。」

「分かりました。」

コガモの家では夕食を待つ子どもたち。

「お腹すいた〜。」

「腹へった〜。」

「ロッカー まだ〜?」

「魔王もドンキも帰って来ないし。

 はぁ…。」

「仕方ないわね!

 では ここで私が腕をふるって…。」

「オツボネは 座ってて。」

「私だってね 最近は香織さんに…。」

そこへドンキが帰ってきました。

「ドンキ?」

「どこ行ってたの〜?」

「何か あった?

 おい どうした?」

「ロッカーが 警察に捕まった。」

「どうして?」

「殴ったの人を。

 何度も何度も。」

「そんな… 誰を?」

泣きだすドンキ。

「怖かった〜。

 その人 死んじゃうんじゃないかって思って…。」

取調室に入る魔王。

「チッ。」

女子部屋。

「何かショック。」

「うん。」

「ロッカー 何考えてるか分からないとこもあったけど

 優しいし 暴力とかはしないと思ってたのに。」

「人は見掛けによらない。」

「やめろ。

 ロッカーのことはお前らも よく知ってるだろ。」

「でも…。」

「何か理由があったんだ。」

「相手の人は何もして来てないのに

 突然 殴りかかったんでしょ?」

「うん。何か 虫の居所が悪かったのかな。」

「何 それ明らかにロッカーが悪いじゃん。」

「先に 手ぇ出すのはダメ。

 だよね? ポスト。」

「それは…。」

「私達は 色眼鏡で見られやすい。

 だから イメージが大事なの。

 「怖い」ってレッテルを貼られたらおしまい。

 誰も味方なんてしてくれない。」

「うん。」

「そうだね。」

「迷惑だよ。私は これから多くの人に

 求められる人間になるっていうのに。」

「えっ? えっ 何て?」

「とにかく こういうのって一人が やっちゃうと

 みんな ひとくくりにそういうふうに見られるってこと。

  「コガモ」の子は みんな乱暴じゃないかって。」

「それって ジョリピにも?」

「 嫌な噂は 早いよ?あること ないこと。」

「マズいよ!

 よりによって こんな時に…。」

「お前ら いいかげんにしろよ!

 ロッカーは そんな奴じゃ ない 絶対に。」

「知らない顔も あるんじゃないかな。」

「何だって?」

「普段は表に出ない 残酷な…。」

「聞きたくないよ そんなこと。」

翌朝、ロッカーが戻ってきました。

「ロッカー。」

おりていくポスト。

「ロッカー!」

「心配すんな何とか 示談になりそうだ。」

「はぁ〜 よかった。

 ロッカーみんな お腹すかしてるから早く 朝飯作ってよ。」

うなずくロッカー。
でもみんなは学校へ。

「いってきま〜す。」

「お前ら 朝飯は?」

「えっ ちょっと…。」

「おい どうしたんだよ。」

「私達 ロッカーがごはん作るなら いらない。」

「はぁ?」

「腹へった〜。」

「さっき お菓子食べたでしょ?行こ!」

みんないってしまいました。

「あいつら ちょっと動揺してるだけで…。」

「うん!」

ポストとオツボネがフォロー。

「チッ。」

夕方、ロッカーと買い物にいったポスト。

「夕飯は腕によりをかけよう。

 そしたらあいつらもコロっとだよ。

 コロっと コロッケ カラっと 空揚げ

 コロっと コロッケ カラっと 空揚げ」

魔王と叶。

「顔色が悪いな。

 フン。昨日は 眠れなかったか?」

「本当なんですか?

 ロッカーが…自分から手を出した。」

「ああ。状況説明を聞く限りではな。」

「暴力は最低です。

 でも… それでも何か 彼がそうしなければならない

 理由があると思っていました。

 彼を信じたかったのに。

 これじゃあ一緒じゃないですか。」

「よせ!」

「夫をその手であやめた 彼の母親と!!」

「黙れ!!」

話をきいていたボンビ。

「すみません。

 私…。」

「チッ。」

夕食の時間もみんなはボイコット。
オツボネとポストだけ。

「おいしいよ! ロッカー。」

「…ったく 仕方ねえな。

 あいつら いつまで我慢できるかな?」

部屋まで持っていくポストとロッカー。
鍵がかかっていました。

「寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!

 ロッカー特製オムライス!

 付け合わせには コロコロコロッケカラカラ空揚げ!」

「いらないから!」

「意地張るなって お腹すいてるだろ?」

「いらない!」

「そんな つれないこと言わないで ピア美さん。」

「ポストはロッカーの本性を知らないから

 そんなことできるんだよ」

「本性?」

「ロッカーが何で「コガモの家」に預けられたか知ってる?

 今回と一緒!警察沙汰になったんだよ!」

「警察沙汰?」

「一緒じゃ ない。

 だって… 殺人事件だから。」

「殺人?」

「ロッカーのママが…。ロッカーのパパを…。」

「フフっ まさか。

 なぁ ひと口でいいから食ってくれよ 良い出来なんだよ。

 これ食ったらさ…。」

鍵をあけてでてきたピア美。

「いらないって言ってるでしょ!!」

お盆がひっくりかえり料理が落ちてしまいました。
それを拾うロッカーとポスト。

「いいよ 私が全部 食うから。」

窓にスプレーで何か書くロッカー。

女子部屋。

「さすがに やり過ぎたかな?」

「食べもの 粗末にしちゃったね。」

「謝りに行く?」とオツボネ。

「行こう 行こう!」

「ドンキも行く?」

ドンキは動かない。

下におりるみんな。
ガラスに書いてあった文字は

「ぼくがころした」

「何て書いてあるの?」

翌朝。

「どうした? お前ら。

 何で食べない?」

「もう嫌 こんなの耐えられない。」

「おい!」

魔王と車に乗っているポスト。

「もう10年も前になるか。

 あいつは「コガモ」の最初の子供だからな。

 最悪の父親だった。

 夜泣きが うるさいと真夏のコインロッカーに

 あいつを置き去りにした。

 半狂乱で捜し出した母親の元にあいつは戻った。

 父親は DVや詐欺 恐喝その他の罪で捕まり

 その間 2人はつつましく暮らしていた。

「だが ある日その ろくでなしは戻って来た。」

仲良く暮らしていた親子のところに父親が。

「あぁ…!」

「 クズの父親はまるで更生など されていない。

 わが物顔で家に居座り2人を支配した 暴力で。」

「やめて!その子に 手 出さないで!」

「うるせぇ!」

「あ〜! あっ あ〜!」

「やめて!」

母を殴る父。

「お願いだから やめて!」

母を助けようとして父を押したら
階段からおちてしまいました。

「逃げて」

ふるえるロッカーの手をにぎる母。

「あなたは 何も言わなくていい。

 早く! 逃げなさい!

 早く逃げて!」


「じゃあ ホントにロッカーがパパを…。」

「何だと?

 あいつが そう言ってたのか?」

「窓に そう書いた。」

「いや 違う。」

「えっ?」

「実際には その後で 母親が父親のことを…。

 当時の捜査で裏も取れてる 間違いない。」

「だったら ロッカーは…。」

「そうか あいつ そう勘違いして

 母親が自分の代わりに罪をかぶったと
 …それで そのことを母親との約束だと思って。」

「しゃべらなくなった。」

ジョリピの家にいるボンビ。

「いただきま〜す。」

「おいしいかい?」

「はい!」

フランス語でしゃべる奥さん。

「あっ 「コガモの家」には

 どんな子供がいるのかな?って聞いてるんだよ。」

「はぁ。」

「真剣に考えると 僕達も楽しみではあるんだけど

 不安もあるんだ。」

「そんなもんですか。」

「やんちゃでも 無邪気で明るい子はいるかな?って聞いてる。」

「います います!思いっ切り います!」

「そっかじゃあ 僕の夢も かなうね。

 息子と一緒にサッカーをするっていう。」

「息子?」

「うん 僕は長男だから理想にかなう子供がいたら

 養子縁組をして 東條の名前を継いでもらいたいんだ。」

「そうだね。」

ボンビショック。

ロッカーの母は病室に。

「がんが あちこちに転移してるらしい。

 強い麻酔で痛みを消している。」

「それって…。」

「あいつには伝えてある。」

「違うだろ 他に伝えることがあるじゃないか。」

「そうだな。」

「このままじゃ誤解したまんまだよ。

 ロッカーは 自分がやったって

 ずっと誤解したまま

 生きて行かなくちゃいけないじゃないか!」

「俺が今さら言ったところであいつは…。」

「ねぇ お願いだよ ママロッカーのママ!

 あんたの口から言ってやってよ。

 ロッカーは無実だって言ってよ!」

「よせ!」

「お願い! 起きてよ!」

「よせ!」

「お願い!」

「 おい!」

オツボネの買い物につきあうドンキ。

「私も手伝うよ。」

「ホント? じゃあね え〜と大根を1本 1本 お願い。

 お〜 ありがとう。」

お弁当屋さんをみかけるドンキ。

「あの人…。」

「あっ 香織さんだ。」

「えっ? 知り合いなの?」

「うん。香織さん!」

「あら〜 こんにちは。」

「こんにちは。」

「お買い物?」

「これ作ろうと思うんです…。」

部屋でいっしょにつくりました。

「よし。

 たくさん作ったから 帰ったら温め直してね。」

「これ持って帰ったら みんな 私のこと見直すわね。

 香織さんってね お弁当屋さんで働いてるらしいし

 料理も絶品なんだよ。」

「褒めたって何にも出ないわよ。」

「お弁当屋さん やっぱり…。」

「でも まさか こんなふうにかわいい子達と

 料理できるなんて 想像もしてなかったわ。

 どこかで遠ざけていたような気がするの 子供を。」

「どうしてですか?」

「自分の子供を亡くしてしまったから。

 お腹にいる時に。」

「お腹にいる時?」

魔王の言葉を思い出すドンキ。

「俺は あの女の子供を 殺した」

「無事 生まれていたらあなたくらいだったかしら。

 男の子だった。」

ロッカーにあいにきた叶。

「調べたわ。

 あなたの子供の頃の環境。

 ひどい父親。

 慢性的な母へのDV。

 やっぱり何も答えてはくれないのね。

 DV?

 まさか 手を上げたのは…。」

そこへ電話。

「はい。

 はい 分かりました。

 ロッカー!

  今すぐ母親の所へ向かって。」

ロッカーも病院へ。

「ロッカー。」

「意識が戻った。

 だが 時間はない。」

部屋に入るロッカーをみて泣きだす母親。
手をさしだしロッカーが両手で握りました。

「あぁ…。」

 違うのよ…。

 あなたは…。

 誤解してるの。

 あなたじゃ ない。」

回想。

「クッソ〜 あのガキ」

「あなた 生きてたの?))

「ぶっ殺してやる」

「やめてよ やめて!

 あ〜! う〜!」

後ろから夫を刺す母。

「お前…」

「あ〜!」

「許して… 神様…」

回想おわり。

「そうですよね? 刑事さん。」

刑事さんとよばれた魔王をみるポスト。

この母親に手錠をかけたのが刑事だった魔王。
雪の中、立っていたロッカー。

「あなたじゃ ない。

 私が この手で…。」

ロッカーは手を放しました。

「ロッカー?」

部屋から跳び出すロッカー。

「ロッカー!」

「誤解したままのほうが よかったという話か…。」

「どうして?」

「自分をかばって 刑に服した 優しい母親だと思って…。」

ロッカーが殴った男性の奥さんにあいにいく叶。

「これは私の想像にすぎません。

 ですが あなたは あの時 ご主人に

 手を上げられそうになったのではないですか?」

奥さんは否定しますが腕をまくりあげると傷が。

「暴力を愛情と混同するのはやめなさい!」

「私… どうすればいいんですか?」

「逃げなさい。」

「えっ?」

「このままでは不幸になる。

 その子を守りたいのなら。」

「赤ちゃん…。」

「今すぐ。

 地の果てまで逃げなさい!」

ブランコにすわっているロッカーのところに
やってきたポスト。
雨が降り出しました。

「ロッカー 風邪ひくよ。」

「あぁ…。

 笑ってよ…。

 笑って… くれよ。」

立ち上がって息があらくなり叫ぶロッカー。

「ハァ ハァ ハァ…。

 あ〜〜〜!!あ〜〜〜!!あ〜! あ〜!

 あ〜! あぁ…。うわ〜〜〜!!

 あ〜〜〜!!
 
  あぁ…。あ〜!あぁ…。」

上半身脱ぎ捨てて地面をたたくロッカー。

母は危篤に。

「大丈夫ですか? 心マ!」

「1・2・3!」

「アンビュー。」

「 はい!」

「1・2・3・45・6・7・8…・」

泣いているロッカーに上着をかけてあげるポスト。

「「許して 神様…」。

 ロッカーはまた勘違いしようとしてる。

 ママは その言葉の後こう呟いたと思わない?

  「神様 どうか私の息子をお守りください」。

  「独りぼっちになってしまう

 私の息子をお守りください」。

 ねぇ ロッカー

 ママは やっぱりあんたを かばったんだよ。

 自分の人生を投げ捨てて…。

 ロッカーあんたを自由にするために。

 戻ろう もう一度。」

コガモの家に戻ってきた魔王に
荷物を差し出すピア美。

「何だ?」

「ロッカーの荷物です。」

「荷造りして ここを出て行ってもらいたいんです。」

「何だと!?

 それは お前達 全員の考えか?」

「あっ 私は止めたんですけど…。」

「はぁ…。

 全員 枕を取りに行け。」

「えっ?」

「いいから 行け!!

 テーブル片付けろ!」

ロッカーとポストが母のところに。戻ってきました。

「そこに 輪になって座れ。」

みんなをすわらせました。

「あいつが父親を… というのは

 あいつ自身の誤解だ。」

「だったら?」

「母親だ。

 あいつは 母親が 自分をかばって捕まった

 そう思っていただけだ。」

「そうだったんだ。」

「でも だから 何?

 ロッカーが この前 暴力をふるったっていうのは

 事実だし 世間から そういう目で

 見られるかもしれないことは変わりないじゃない。」

「私も そう思う。」

魔王も腰をおろしました。

「あぁ…。

 持ってる枕をその胸に抱きなさい。」

母の頬に手を触れるロッカー。

「お母さん…。

 ごめんね…。」

手をとって涙。

「ありがとう…。」

コガモの家。

「お前達は 何に怯えている。

 お前達は 世間から白い目で見られたくない

 そういうふうに怯えているのか?

 だから そうなる原因になるかもしれない
 
 あいつを排除する。

 そういうことなんだな?

 だが それは表面的な考え方じゃないのか?

 もう一度この状況を胸に入れて 考えることをしなさい。

 お前達自身が知る あいつは本当に そうなのか?

 乱暴者で ひどい人間か?

 そんなふうに お前達は

 あいつから一度でも そういう行為や圧力を

 受けたことがあんのか?」

みな首をふりました。

「ならば なぜ かばおうとしない!

 世の中がそういう目で見るならば

 世の中に向けて あいつはそんな人間じゃ ないって

 なぜ 闘おうとしない!?

 あなた達は あの人のことを知らないんだって

 一人一人 目を見て伝えようと

 そう闘お うと なぜ思わない!

 臭い物に ふたをして自分とは関係ない。

 それで終わらせるつもりか?

 大人なら分かる。

 大人の中には 価値観が固定され

 自分が受け入れられないものを全て否定し

 自分が正しいと 声を荒げて攻撃して来る者もいる。

 それは…胸にクッションを持たないからだ。

  分かるか?

 そんな大人になったらおしまいだぞ。

 話し合いすらできないモンスターになる。

 だが お前達は子供だ。

 まだ間に合うんだ。

  一度 心に受け止めるクッションを

 情緒を持ちなさい。

 この世界には 残念だが 

 目を背けたくなるようなひどい事件や

 つらい出来事が実際に起こる。

 だが それを 自分とは関係ない

 かかわりたくないとシャッターを閉めてはいけない。

 歯を食いしばって一度 心に受け止め

 何がひどいのか 何が悲しいのか

 なぜ こんなことになってしまうのか

 そう考えることが必要なんだ。

 お前達は かわいそうか?

 本当に そうか?

 両親がいても 毎日のように言い争いをしてる

 その氷のような世界にいる子供達は どうだ?

 両親がそろってるくせにと冷たく突き放すのか?

 もっと つらい子も たくさんいる。

 誰かに話したくても言えない子だっている。

 それでも お前達は

 世界で自分が一番かわいそうだと思いたいのか?」

「違う…。

 違うよ。」

「そうだ違うだろ? うんざりだろ?

 上から目線で かわいそうだなんて思われることに。

 何が分かるってんだ 冗談じゃ ない。

 かわいそうだと思う奴こそが かわいそうなんだ。

 つまらん偽善者になるな。

 つまらん大人になるな。

 つまらん人間になるな。

 お前達がつらい境遇にあるというのなら

 その分 ひとの痛みが分かるんじゃないのか?

 寂しい時そばに寄り添ってほしい。

 自分が そうしてほしいことを なぜ しようとしない!」

ポストと叶。

「ずっと 彼のそばにいたの?」

「ああ。」

「どうして 彼を信じたの?

 一度も疑わずに。」

「だってロッカーはロッカーだから。」

コガモの家。

「お前達が 心にクッションを持てないというのなら

 これから たとえ どんな条件のいい里親が現れても

 実の親が もう一度迎えに来たとしても

 俺は この家からお前達を出さんぞ!

 絶対に出さん!

 はぁ…。

 これは あいつのノートだ。

 お前達一人一人のことが書いてある。

 アレルギーのこと 何が好物で 何が嫌いか

 大切にしているものは何か

 誕生日は い つかそして どんな子供か。

 一人一人 手に取ってそれを読みなさい。

 それでも あいつを追い出したいと思うなら

  それで構わない。

 あいつは黙って… 出てくだろう。

 はぁ…。

 いいか最後に もう一度 言うぞ。

 一度心に受け止めるクッションを

 その胸に持ちなさい。

 世界に存在するあらゆる汚れや醜さから

 目を背けず一度 受け止めてみなさい。

 それができる人間は 一方で

 この世界の美しさ いとおしさを

知ることができるだろう。

 お前達は 傷つけられたんじゃ ない。

 磨かれたんだ。」

ロッカーのノートを順番にみて
涙する子どもたち。

母の葬儀で
誰ともその手をつなげないと
言っていたのに
ロッカーの手をつなぐ叶。

ロッカーが帰って来たのを
ドンキ以外のみんなで出迎えました。

「ロッカー ごめんなさい。

 ごめんなさい。」

あやまるピア美の頭に手をぽんと
おいてくれるロッカー。

「ロッカー…。

 ごめんなさい!」

「ごめんなさい!」

それをみている魔王がポストの視線に
気付きました。

「チッ。」

二階の窓からみていたドンキに
ポストが気付くとカーテンをシャッとしめてしまう
ドンキ。

「ドンキ…?」



今回は魔王のスピーチが圧巻。
いろんなクレームや世間の評判にむけての
答えもそこにあるようにみえました。
怖くて不気味なだけな人じゃないというのは
前々からわかっていたことだけど
(なんだかんだいって子どもたちなついてるし)
ただ贖罪のために108人機械的に送り出すんじゃなくて
きちんと面倒みてる。
刑事だったのはびっくりでしたが。
ロッカーもコインロッカーからすぐ孤児になったんじゃなく
あんな過去があったのか。

暴力に驚いてかたまってしまったドンキ。
いっしょにいたならあの女性を助けに入ったのは
みてたと思うのになぜわかってないの?
ロッカーの恐ろしさで記憶までふっとんだの?
だいたい、母が父を殺したからその息子の本性も
おそろしいみたいなかんじになってましたが
それをいったらドンキ母だって恋人を鈍器で殴ったのに。
ドンキ自身は虐待うけてなかったと思うけど
暴力にあそこまでの拒否感・・。

ポストは幼くして人間出来すぎで
こっちが神様みたい。

ピア美の将来は心配なさそうだし
ボンビもこの調子だと女の子でもなんとか
なるんじゃないの?



ポスト  芦田愛菜
真希   鈴木梨央
ボンビ   渡邉このみ
ピア美   桜田ひより
ロッカー 三浦翔平
水沢 叶 木村文乃
オツボネ 大後寿々花
東篠祐樹 城田優
?      鈴木砂羽
佐々木友則  三上博史
パチ    五十嵐陽向




2014.02.20 Thursday 09:50 | comments(0) | trackbacks(4) | 
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