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失恋ショコラティエ 第8話

第8話



バレンタインに紗絵子さんにチョコを渡して
告白した爽太。
涙した紗絵子さんにキスを・・。
そして悩みまくる。

《ああー。 ありがとう》
《でも ごめんね。私 もう 結婚してるし》
《出会う タイミングが違ってたら よかったのにね》
《私にとって 爽太君は 最高のチョコレート王子だよ。 フフフ》

『だいたい こんな感じを想定してたんですけど

 もしかして そういうシーンあったんじゃね?

 ショックのあまり記憶から 削除されたとか?

 そうだよ。 あれは俺が捏造した 記憶なんだ。

 いつもの 白昼夢なんだ。

 いや。 違う。あれは 現実に 起きたことだ。

 何で 泣いてたんだよ?訳 分かんねえ。

 ああ。 そうか。

 紗絵子さんは 気のない男でも心 離さないつもりか。

 「もしかして」って期待させといて 放置?

 いや。 期待も何も 別に 俺が勝手に キスしただけで

 紗絵子さんは何もしてないじゃん。

 現実を よく見ろ。

 紗絵子さんは泣いて 走り去ったんだぞ。

 もう二度と俺の前には 現れないだろう。

 普通に 嫌われただけだよ。』

「でも。いや。 でも。

 そんなこと あるか。いや。 ないか。

 ああ。 でも。 ああ。 でも。 でも。ああ。 駄目だ。

 頭 ぐるぐるして 吐きそう。

 そうだ。整理しよう。」

頭の中で仮説をたてはじめる爽太。
結局どれもふられてる。

『仮説 8。えーっと

 っていうか これ 悩んでて答え 出んの?

 要するに 振られたってことでこれ以上 考えなくていいでしょ。

 それで いいよね?』

「ああ。 もう 訳 分かんねえ。

 ああー。 ああ。」

「私の 好きなものばっかり。」

「次に 何 作ったら紗絵子さんが 喜んでくれるか

 そればっか 考えてた』

チョコレートをみつめメールをうちはじめる紗絵子さん。

「爽太君。チョコレート ありがとう」
「何だか もったいなくてまだ 食べられません」
「爽太君の気持ちうれしかったよ」
「結婚する前に 告白されてたら何か 変わってたのかな」
「でも そうなってたらこのチョコはできてなかったのかな」
「そう思うと やっぱり無理だったのかもしれません」
「ごめんなさい。本当に ありが…」

でも削除してメールはおくらず。

えれなに相談する爽太。

「うーん。 でも それって

 爽太君の 告白のしかたが悪かったんじゃない?」

「えっ?」

「答えを もらおうと思ったら 具体的な質問が必要でしょ?

 「付き合ってもらえる?」とか何も 聞かなかったの?」

『聞いてねえ!』

「だってさそんなん 聞くまでも ないじゃん。
 
 駄目だって 分かってんだから。」

「でも答えを 求めないなら

 ただ 言いたかっただけってことになっちゃうよ。

 紗絵子さん 人妻なんだし。

 「何で わざわざ言ってくるんだろう」って

 混乱してるかもしれないよ?」

『すみません。まさに そうでした』

「紗絵子さんが 泣いたの見て 爽太君は どう思ったの?

 ぎゅっと抱き締めたくなっちゃったりしなかったの?」

「あっ。 いや。」

『抱き締めはしてない。

 抱き締めはしてないけど』

「あのね。 実は…。」

「そんな 深刻に悩まなくても 大丈夫だよ。

 きっと ホワイトデーまでには返事 くれると思うよ。」

「うん。」

「まあ もし。 もし何も リアクション なかったら。

 あっ。 そしたら 振られたって確定したと思って いいよね?

 私だったら そう考えるかな。」

「ハァー。」

「冷めちゃうから 食べよ。」

「あっ。 うん。」

「このアボカドの入ったやつ おいしいんだよ。」

「うん。」

「一口 あげるよ。 はい。」

「うん。 おいしい。」

どうみても仲良しカップル・・。

紗絵子さんの家。

「ただいま。」

「ねえ?」

「うん?」

「おいしいね これ。ショコラ・ヴィ

 こんな 立派な箱入りの出してたんだ。」

爽太のプレゼントを食べていた旦那さん。

「勝手に 食べないでよ!信じらんない!」

「何だよ?ちょっと 食べただけじゃん。」

「これは 売り物じゃないの。

 爽太君が 私のために特別に 作ってくれたの。」

「何で 小動君がお前のために 特別に作んの?

 こんな 豪華なもん。」

「いつもお世話になってるからって。」

「お前 何か 隠してんのか?

 前に 携帯の スケジュールに「デート」って 書いてあったやつ。

 相手は それかよ?」

「何 言ってんの?

 っていうか 人の携帯勝手に 見ないでよ。」

「俺が 通話料 払ってやってんだから

 見ようが 何しようが 自由だろ。」

「女友達と出掛けたに 決まってるじゃん。

 デートだったらバカ正直に 書かないよ。

 あんたみたいに 平気で携帯 見る人と

 一緒に 暮らしてるんだから。」

「チッ。

小動君に 聞くしかないな。」

「ちょっ。 ねえ?ショコラ・ヴィ 行く気?」

「困ること あんのかよ?」

「長い付き合いの後輩に

 旦那がそんな 恥ずかしい人だってバレたら

 困るに 決まってるじゃん。

 男の人って 何か ずれてるよね。

 アンテナが お粗末っていうか。

 もう 行きたいなら勝手に 行けば?」

「ああ。 あっちか。 天野さんのホームパーティーのときの。」

「はあ?」

「デートの 相手だよ。

 天野さんのとこの スタッフとべたべたしてたよな?」

「やめてよ。 そうやってすぐ かっかするから

 前の奥さんとも駄目になったんでしょ?」

その言葉にきれて紗絵子さんを殴る夫。

翌日。

「昨日は ごめんなさい。私が 悪かったよね。」

「フッ。 ホントだよ。

 チョコ 食べたぐらいでケンカとか バカバカしい。

 そんなことでキレちゃ 駄目だよ。」

「そうだよね。私 バカみたいだね。」

ショコラヴィ

「人 来ないねぇ。」

「フフッ。 バレンタインに比べたら 当たり前でしょ。

 こないだまでが異常だったんだから。」

「うん。 分かってるけどさ。

 余裕 あると 余計なことばっか考えて 悩むんだよね。

 ずっと バレンタインの前ならよかったのに。」

「もうすぐ ホワイトデーなんだし嫌でも 忙しくなるって。

 少しくらい 息抜きしないと死んじゃうよ。」

「そりゃ そうだけどさ。ハァー。」

『ホワイトデーまであと 2週間。

 早く 落っこってこないかな。ギロチンの刃』

えれなにあいました。

「爽太君 やつれたね。」

「何か 食欲 なくてさ。」

「体に よくないよ。もう ホワイトデーまで待たないで

 紗絵子さんに 電話して聞いちゃえば?

 あっ。 そんなの 無理だよね。私だったら できないと思うし。」

「ごめん。」

「ううん。

 あっ。 そうだ。30日にねノエル・マリアンの ショーに出
 
 ることになったんだ。」

「えれなノエル・マリアン 好きだよね?」

「うん。よかったら 見に来てよ。チケット 取っとくから。

 あっ。 もし紗絵子さんと うまくいったときは2人で 一緒にね。」

「そんなことはないよ。」

「えっ?」

「紗絵子さんのことはもう 終わってるんだよ。

 でも けじめだから 勝手に14日まで 待ってるだけで。

 俺的にはどうするか 決めてるからさ。」

《きちんと けじめ つけるから》
《そしたら えれなもちゃんと 考えてくれるかな?》
《俺とのこと》

「えれな。14日の夜 空いてる?」

「えっ?うん。 夜なら。」

「じゃあさ 日付 変わるとき 一緒にいてよ。

 ホント バカみたいでごめんね。」

「大丈夫。

 バカなのは 知ってるから。」

「フフッ。ウフフ。」

『14日になっても 紗絵子さんから何の連絡もなくて

 15日の 0時になる瞬間を待つはずが

 えれなと バカ話 してるうちに過ぎちゃって

 気付いた瞬間2人で 笑って ハグするんだ。

 それで 俺の新しい人生が 始まる。

 今 じりじり 待ってるこの時間のことも

 何年か先には「そんなことも あったね」

 「バカだね。 若かったね」って笑ってるんだ。

 たぶん…

 えれなと 一緒に』

もう答えはでてるのに・・!!

六道さんとえれな。

「ホワイトデー?」

「うん。それまで 待って結論 出すことにしたの。」

「ふーん。 なるほどねぇ。つまり あれよね?

 倉科さんに 振られても案外 けろっとしてたのは

 そのセフレ君がいたからってことよね?」

「うん。 だからもしも 彼が振られたときには

 今度は 私が支えになってあげたいの。」

「何か 奇麗事っぽいわねぇ。」

「えっ?」

「ホントはとっとと 振られて自分のものに なればいいって

 思ってるでしょ?いつまでも ぐずぐずしてないで

 私を 見てって正直に 言っちゃいなさいよ。」
「言えないよ そんなこと。」

「何でよ?」

「だって私たち ただの セフレだもん。」

紗絵子さんの家。

「先 寝るよ。」

「うん。 おやすみ。」

うわべは平穏な生活。

「ああ。じゃあ いってきます。」

「いってらっしゃい。」

爽太のチョコをひとつずつ食べる紗絵子さん。
そしてついに最後のひとつもなくなりました。

ショコラヴィ。

「ホワイトデー。終わった!

 いやー。 思ったより 早く苦行の日々 終わったわ。

 こんなに すがすがしいホワイトデー生まれて 初めてだよ。」

「これから まつりちゃんと表参道の クレープリーに行くんだ。

 爽太も 彼女と来ない?」

「彼女?」

「えれなだよ。彼女でしょ?」

「まだ なってません。フフッ。 これから なるの。」

「フライングし過ぎだよ。」

爽太をみつめる薫子さん。

「ホントにそれで いいの?」

「うん。そう。」

『やっぱり 紗絵子さんからは連絡 なかったな。
 
 まあ こんなもんか。俺も 案外 あっさり…』

ところが店の外に出ると大きなトランクを持った
紗絵子さんが・・・!
なんという最悪のタイミング。

「紗絵子さん。」

「こんばんは。 爽太君。

 チョコすごい おいしかった。

 ガトーショコラのとかエクレアの シリーズとか。

 あっ。 あと ムースも。

 もう 私の 好きなものばっかりで感動しちゃった。」

「ありがとう。喜んでもらえて よかった。

旅行?大荷物だね。」

「あの…。

 家を 出てきたんだ。」

「えっ? 家出したの?

 えっ? ケンカした?旦那さんと。」

「うん。」

「そっか。じゃあ これから 実家に?」

「あっ いや。 実家は 無理。

 旦那さんに すぐ見つかっちゃうし。

 母親は 絶対 帰れって言うと思うし。」

「ああ。じゃあ 友達んとこだ。」

「友達は…。あの。」

「俺 実家だし部屋 空いてないからな。」

「ごめんね。 急に来て変な話 しちゃって。」

「あっ。 いや。」

「じゃあ 行こっかな。」

「えっ? どこ 行くの?」

「うーん。安めのホテル 探してみよっかな。」

「えっ? もう 遅いよ。」

「大丈夫。 何とかなる。

 ホント チョコ ありがとね。おいしかった。

 紗絵子さん!あの。

 うちの店なら 泊まれるよ。

 倉庫部屋に ベッドがあってさ

 徹夜のときとか仮眠 取るときとかに俺が 使ってるんだ。

 あんまり 奇麗なとこじゃないけど。

 っていうか すげえ 汚いけどそれでも よければ。」

「でも 迷惑になるし。」

「全然。 全然 大丈夫。

 ああ。 でも 俺片付け 残ってるから

 向こうの カフェで待っててもらえる?」

「ホントに いいの?」

「もちろん。」

『取りあえず シーツと枕カバーを 取り換える。

 いや。 その前にもうちょっと 片付けた方が。

 いや。 まずは 掃除だろ。掃除』

「爽太君。 何してんの?」

「えっ?あっ いや。 ちょっと。」

「さっき声がした気が したんだけど誰か 来たの?」

「いや。 来てないよ。」

「ふーん。 うん? 今日 泊まるの?」

「泊まんないよ。 あの。 ちょっと片付けようと 思っただけ。」

「えれなとの 約束は?」

「あっ。 これ 終わったら すぐ 行く。」

「ああ。 手伝おうか?」

「いやいや いやいや。

 いや。 大丈夫 大丈夫 大丈夫。あの。 また あした。」

「お疲れさま。」

「はーい。 」

「はーい。」

『とかいってこんなこと やってるうちに』

また妄想。

「爽太君。」

「えっ?」

「ウフフ。 」

「えっ?」

「 爽太君。ごめん。 旦那さんと仲直りしたから 帰るね。」

「ちょっと。 ちょっと。ちょっ。」

『うわー。ありそう ありそう

 ありそう。 ありそう。ありそう。 ありそう…』

スーパーで買い物中のえれなにあう薫子さん。

「あっ。 こんばんは。」

「あっ。

 ああ。 こんばんは。」

「お仕事終わったんですか?」

「ええ。」

手にはアイスが2個、かごの中には食べ物がふたりぶん。

「あっ。 家飲みですか?」

「あっ。はい。ウフッ。」

「 そうですよね。

 今日は…。」

「えっ?」

「ううん。 また お店の方にもいらしてくださいね。」

「はい。 ありがとうございます。それじゃ。」

オリヴィエの言葉を思い出す薫子さん。

「どんなに好きな人がいても流れは変えられるってことだね。
 薫子さんが 何か 行動してればえれなじゃなくて

 薫子さんが その場所にいたかもしれないのに。」

爽太。

『ホントに あそこに紗絵子さんが 泊まるのか?

 俺が寝てた ベッドに紗絵子さんが 寝るのか?

 全然実感 湧かないんだけど』

えれなからメール。

『ああ。 来た』

「うちで 待ってるね!ワイン 買っといたよ」

二階に紗絵子さんを案内しました。

「ホント こんなとこで ごめんね。」

「そんな。 十分だよ。」

「あっ。 ちょっと 待って。こんなん 邪魔だよね。

 よし。おっと。

 よし。 あの。

 向こうに 洗面所もシャワーも 一応 付いてるし。

 あと バスタオルとかも出しといたから。」

「ホントに ありがとう。

急に来たのに こんなに色々 してくれて。

 ああ。爽太君 救世主だよ。

 王子さまだよ。」

「いや。 そんな 大げさな。

大したこと してないから全然 気にしないで。」

『ああ。 まずい。 思わず過ちを犯しそうな この空気

 とか思って すいません。紗絵子さん。

 きっと 深刻な事情があるのに不謹慎だぞ。

 俺の バカ。エロ エゴイスト』

「じゃあ また あした。」

「行っちゃうの?」

「うん。約束 あるから。

 あしたは 朝 7時には来るからさ。」

「分かった。また あしたね。」

「うん。じゃあ。 」

「フフッ。」

「的な?」

外へ出ても迷う。

『紗絵子さん心細そうだったよな。

 もうちょっとついててあげた方が。

 いや。 でも 何か あったらまずいし。

 って 考えてる時点でまずいし。

 えれなと 約束 あるんだから行かなきゃ。

 でも 時間決めてたわけじゃないから少しくらい 遅くなっても。

 でももう 出てきちゃったんだから

 いまさら 戻って 「大丈夫?」とか言うのも まぬけだし。

 でも でも 人んちで ぽつんといたら 心細いかもしんない。

 やっぱり ここはバカ話でもして 気を紛らわして。

 いや。 でも それだけで終われんのか?

 いや いや いや。駄目でしょ。

 えれなが 待ってんだから。2人で ワイン 飲むんだから。

 でも…

 表だったら えれなんち 直行。

 裏だったら 紗絵子さんにもう少し ついててあげる』

靴を投げて占う爽太。

『いや。 今 ちょっと引っ掛かったからかな』

「靴の バランスのせいかな?

 よし。フゥー。 フゥー。 フゥー。」

『いや。 この靴 変でしょ?』

「よし!よし。 えれなに メール メール。

 あれ?」

『おっと』

携帯は部屋におきっぱなし。

「あああー!

  紗絵子さん。 ごめん。俺 携帯 忘れたかも。」

紗絵子さんはシャワー中。

「入るね。」

すると中からタオルをまいた紗絵子さんが。
手に携帯をもっていました。

「携帯は こっちだよ。」

「何で 紗絵子さんが持ってんの?」

「何でかな?」

誘う紗絵子さん。

「ホントに やめて。マジで。

 ないから ホントに。

 紗絵子さん。 無理だって。」

爽太にキスする紗絵子さんを押し倒し
そのまま・・。

紗絵子さん宅では旦那が帰宅。

「ただいま。」

妻の気配はなし。

ついに紗絵子さんと結ばれた爽太。

えれなは待ちぼうけ・・。

「すごいね。 爽太君。」

「うん?」

「やっぱり チョコレートのにおいが するんだね。」

「そうかな?自分では もう 分かんないけど。」

「するよ。

 あそこにいると 私は物になった気がするんだ。

  椅子とか アイロンとかテーブルとかと おんなじなの。

 で あの人に そう言ったら

 「人間だって 物じゃん」って言われて

 私は 「そうだね」って笑って 答える。 たぶん。」


『紗絵子さん。 俺は王子さまに なれたかな?

 それとも 救いようもないほど汚れた?

 昨日まで ただ アホみたいな妄想を 繰り広げてるだけの

 痛い男で ただのショコラティエだった 俺が

 ついに 間男に成り上がったよ』

翌朝、店でいちゃいちゃするふたり。

「あーん。」

「うーん。どう?」

「うんうん。 おいしい。」

「おいしい?」

「うん。ああ。 」

「よかった。

 俺も いい?」

「うん。 ウフフ。」

薫子さんがふたりをみて困惑。

『えーっと。 これは?』

「おはよう。 薫子さん。あの。 あの。 実は紗絵子さん

  ゆうべ 上の部屋に。」
「すいません。お仕事場に泊めていただいちゃって。」

 あっ。 あの。 薫子さん。

 これ 爽太君が フレンチトースト作ってくれたんですけど。

 めちゃめちゃ おいしいですよ。

 薫子さん。 お一つ いかがですか?

 あっ。 薫子さんしょっちゅう 食べてるか。」

「いいえ。 一度も。

私は 朝から そんな高カロリーなもの 結構です。

 代謝 落ちてる 年齢なんで。」

「えっ? えっ?えっ? おいしいのに。 あっ。」

「ちょっと 待ってて。」

「うん。 ウフフ。」

「薫子さん。ごめんね。 勝手なことして。

 紗絵子さん うちで色々 あったらしくてさ。」

「爽太君は? 家に 帰ったの?」

「うん。 そうだよ。」

「ふーん。」

「ああ。

 フッ。 けさどたばたしちゃってさ。

 昨日 脱いだまんまの服で来ちゃった。

 けさ 足 つっちゃってさ。「まだ 成長期?」とか 思ったけど。

 どう考えても 運動不足だよね。アハハ。

 フフフ。まあ いいんだけど。」

「爽太君の お店なんだし好きに 使えば?」

「ありがとう。ごめんね。」

『いったい 何が起きてんの?

 この間 2人 キスしてたし。まさか

 いや。 それは ないよね

 別に 私に嘘つく必要 ないんだし

 それに あの モデル女がいるんだし』

オリヴィエと爽太。

「やったね。 爽太。大勝利じゃん。」

「まあ 紗絵子さん 正直 何 考えてっか

 全然 分かんないんだよね。

 そのうち 気が済んだらふらっと 家に帰るんじゃないかな。」

「えれなには?」

「まだ。約束 すっぽかしてこんなことして最低なんだけどさ。

 今 えれなに 連絡しても何て 言ったらいいか分かんなくって。」

「僕のせいかな?僕が 最初に セフレって呼んじゃったからかな?

 もし
僕が えれなのこと彼女って 呼んでたら

 爽太は ゆうべ えれなを裏切らなかったかもしれない。

 冗談でも 名前 付けたら名前のとおりになるよね。」

「確かに そうかもって思うけど。

俺も セフレじゃないってちゃんと 言わなかったから。

 オリヴィエのせいじゃないよ。」

接客中の薫子さんとまつり。

「ありがとうございました。」

「ありがとうございます。」

「ねえ? 薫子さん。」

「うん?」

「今 ちょっと聞いちゃったんだけど。

 お兄ちゃんと 紗絵子さんついに 結ばれちゃったみたい。」

「結ばれた!?」

「すいません。」

「はい。 いらっしゃいませ。」

『それなら そうと 最初から言ってよ。 怒んないからさ』

めっちゃ怒ってる。

「薫子さん。詰め合わせ お願いします。」

『いや。 確実に 怒るな 私。

 今 めっちゃ 怒ってるし

 怒る権利も何もない 立場だけどね!』

「ああー。」

ショーケースをあけしめする音がひどい。


お店へやってきた父。

「あれ?」

「お父さん。早かったね。」

「どこにいるんだ? その女は。」

「今 2階にいる。」

『まつりちゃん。グッジョブ』と思う薫子さん。

「えっ? えっ? あの。父さん。 どしたの?

今日は 手 足りてる。」

「どけ。」

あわてる爽太を無視して二階にあがる父。

「あの。」

紗絵子さんは2階のトイレ掃除をしていました。

「私 爽太の父親だけど。」

「初めまして。吉岡 紗絵子と申します。」

「あなたが ここに泊まってるって 聞いて。」

「すいません。ご迷惑 お掛けしてしまって。」

「あっ いや。」

さりげなく夫からの暴力のあとが残る腕をみせる紗絵子さん。

「爽太君とは高校時代から仲良くさせていただいてます。

 今回は 事情がありまして爽太君に 助けていただきました。」

「あいつが。 あの。掃除しろって?」

「いえ。 あの。 泊めていただいたお礼に 何かと思って

 私が 勝手に。

 爽太君にはホントに 感謝してます。

 私 何の当てもないまま家を 飛び出してしまって。

 行くところがなくてホントに 困っていたので。」

下におりてきた父。

「父さん。 あのさ。」

「お前さちゃんと 面倒 見てやれよ。」

「えっ?」

「大変だよな 紗絵子ちゃんは。」

『紗絵子ちゃん!?』 薫子さんびっくり。

「ああいう いい子に限ってさろくでもない男に つかまって

 苦労するんだよ。」

『小動DNAは 駄目だ。当てになんない』

紗絵子さんの部屋にいった薫子さん。

「すごい 神経ですよね。

 結婚してるのに

 他の男んとこ転がり込んで どうのこうのとか。

 私には考えられないんですけど。

 ホントは 私が 言うことじゃないんでしょうけど。

 紗絵子さんも 爽太君のこと 本気で 好きなわけですよね?」

「えっ?」

「 「えっ?」って。えっ? いや。

 えっ?遊びなんですか?」

「いや。

 「好き」に 本気とか 遊びとかって考えたことないんで。」

「遊びか 本気かくらい分かるでしょ!?」

「あっ。 私 爽太君に

 私のこと好きになってほしいなって思います。

 他の女の子も 周りにたくさん いるかもしれないけど

 頑張って 一番好きになってもらおうって。

 それは「本気で 好き」ってことですよね?」

「いや。 違うでしょ。

 そういうのはゲームみたいなもんでしょ?」

 そういうのは 遊びだっていうんですよ。

 野球や 将棋じゃないんだから。」

「でも 野球や 将棋だって

 やってる人は本気で 頑張ってますよ?

 一生懸命 自分を磨いて 鍛えて

 相手の気持ちを 読もうと必死になって。」

「違う 違う 違う!全然 違う! 全然 違うよ?」

「えっ? そうなんですか?

 えっ? どう違うんですか?」

「えっ? だからさ 野球や 将棋と 恋愛は 違うでしょ?」

「じゃあ どういうのが

  「本気で好き」ってことになるんですか?」

「そんなことも 分からないの!?

 だからさ 例えば。

 例えば そのう。」

『そう。 見た目とかそういうのは 関係なく

 中身 そのものを無条件で 愛するとか。

 いや。 無条件なわけないか。

 私だって やっぱり爽太君が パリから 帰ってきて

 すてきになってたから好きになったんだし』

「その。 だから 要するに。」

『そうだ。 相手の幸せを心から 願うとかそういうことでしょ?

 でも 私 爽太君の幸せなんて 願ってたかな?

 紗絵子さんと うまくいくといいなんて 思ったことない。

 モデル女と 付き合うって聞いたときも

 ホントは 即行で 破局してぼろぼろに なればいいと思ってた。

 どうせ 私のものにならないなら不幸に なればいいって。

 でも 私は 真面目な人間だよ。

 チャラい 主婦やモデル女なんかより
 
 よっぽど 爽太君を 真面目に好きなつもりで

 つもりで いたよ。

 でも じゃあ私は 何だったんだ?

 結局 チョコレート王子に見初められて

 チョコレート姫になりたかっただけ?』

「薫子さん。

「本気で 好き」ってどういうことですか?」

『知るかよ。

 あんたに 分かんないことが私に 分かるわけないじゃない。

 分かったような顔してるからって

 ホントに そうだと思わないでよ。

 私は 何にも 分かってない。私は あの女と おんなじだ。

 おんなじでそして あの女以下だ。

階段をおりてきてつまずいて爽太に倒れこむ薫子さん。

「うわっ!?

 ああ。薫子さん。 大丈夫?」

『爽太君。 あの女は おかしいよ。気持ち悪い。

 でも 私もおんなじに 気持ち悪い』

「薫子さん?」

『爽太君。 気を付けないと。女は気持ち悪い 生き物だよ。』




もう少しで気持ちにケリもついて
えれなとちゃんとつきあおうと思ってたのに
なんであそこで爽太のところにくるかな。
最悪のタイミング!!
えれながいるのを知ってて誘うとか。
あの瞬間、爽太の頭の中からえれなことは
すっぽり抜け落ちてたよね・・爽太もひどい。

天然魔性系紗絵子さんは爽太父をもあっさり陥落。
紗絵子さんにひとこといってやらなきゃ気がすまない
薫子さんも紗絵子さんの恋愛理論にはたちうちできない。

本気で好きとかのまえにまず人妻だってのが
問題なんですけど。プチ家出ですぐ戻る気なら
一番に好きになってほしいとか言ってる場合じゃ
ないんじゃないかと・・。

本当にえれなかわいそう。


小動爽太 松本潤 
高橋紗絵子  石原さとみ 
井上薫子    水川あさみ 
加藤えれな   水原希子 
オリヴィエ・トレルイエ  溝端淳平 
小動まつり   有村架純 
関谷宏彰    加藤シゲアキ(NEWS) 
六道誠之助   佐藤隆太 
小動 誠  竹中直人





2014.03.03 Monday 23:32 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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【 失恋ショコラティエ 】第8話 感想
私は何にも分かってない。私はあの女とおんなじだ。 同じで…そして、あの女以下だ。 爽太君。あの女はおかしいよ。気持ち悪い。 でも、私もおんなじに気持ち悪い。 爽太君。 気を付けないと。 女は気持ち悪い生き物だよ。 失恋ショコラティエ 第8話
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2014/03/04 1:51 AM |
失恋ショコラティエ #08
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| ぐ〜たらにっき | 2014/03/04 7:46 AM |
ドラマ「失恋ショコラティエ」第8話あらす...
女は気持ち悪い生き物----------!!女の気持ち。正直な心。でも、それは一番醜い感情で・・・。今回は薫子の気持ちに共感する女性多かったんじゃないかしら。それなだけに沙絵子の言...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2014/03/04 7:56 AM |
失恋ショコラティエ 第8話
爽太(松本潤)は、紗絵子(石原さとみ)と自分がキスしたことが信じられずに、色んな否定的な妄想に浸っていました。 一方、自宅に戻った紗絵子は、爽太から贈られた美しいショコラを眺めて、爽太にお礼のメールを送ろうとしますが、途中で削除していました。 後
| ぷち丸くんの日常日記 | 2014/03/04 2:52 PM |
ロストデイズ八話&S(エス)-最後の警官-八話&失恋ショコラティエ八話感想
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| NelsonTouchBlog | 2014/03/04 10:19 PM |