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失恋ショコラティエ 第9話

第9話



「えれなは どんなふうにされるのが 好き?」

「不意打ちで チュッとされて ぽかんとしてるうちに

 激しく 唇 奪われちゃうのがいい。」

「何じゃ? そりゃ。」

えれなにキスしていちゃいちゃしたときのことを
思い出している爽太。
でも今、そばには紗絵子さん。

『あのころどんな気持ちで いたっけ?

 いつか 紗絵子さんに

 そんなこと できたらいいなぁとか 夢 見てて

 俺なりに 真剣に夢 見てるつもりで

 夢が 現実になるっていうのがどういうことか

 分かってなかったんだと思う』

「爽太君がくれたチョコ。

 エクレアシリーズ もうすっごく おいしかった。」

「よかった。気に入ってもらえて。」

『だって 現実になるはずないっていうのが前提だったから』

「うーん。ウフフ。あれ そのうち 商品化して

 お店で買えるようになったりする?」

「どうだろ? 実は 結構

  手間もコストも かかってたりするからさ。」

「そっか。

 でも 商品になってほしいようなほしくないような。」

「えっ?」

「他の誰にも 食べられたくないって思っちゃう。」

「そうなの?」

「そんなふうに 思ったりもするんだよ。

 フフフ。」

『あのころどんな気持ちで いたっけ?』


えれなは撮影中。

「OK。 はい。」

「いいよ。」

「はい。 チェックします。」

おわったあと六道さんとあいました。

「で 結局それっきりなの?何よ? その男。

 えっ? それで放置って あり得な くない?」

「それを 怒れるような立場じゃなかったんだよ 私は。

 だって 彼女でも何でも なかったんだもん。

 彼にとって 私は その程度の相手だったってことだと思う。

 彼にとっての 私の価値は彼が 決めることだもん。

 私が 文句 言う資格はないよ。」

「仲良しだったんでしょ?

 お互い 合ってるって思ってたんでしょ?」

「仲良く いられるように気を使ってたから

 仲良しで いられたんだよ。」
「彼に 気を使うのつらかった?」

「ううん。」

「じゃあ それが合ってたってことじゃないの?

 世の中の うまくいってる夫婦や カップルは

 みんな 相手を 気遣ってるの。

 それが できる 相手だから続いてるんじゃない。

 ああ。 もう その男。ホント 私 殺してやりたいぐらい

 ムカつくわよ!うん! ああ。 ちょっ ちょっ。」

「ハァー。

 ちゃんと 付き合ってたらうまくいってたかもね。

 でも 現実には付き合ってなかったし。

 何にも 始まってなかったんだよ私たちは。」

「何よ? そいつ。ホント えれなのこと

 いったい 何だと思ってたのよ!?」

「友達でしょ。」

「知ってる?チョコレートって 本来薬だったのよ。

 戦いに疲れた 兵士たちを元気にしてくれる

 不思議な薬として世界中に 広まったの。」

「へえー。」

「今の えれなのことも癒やしてくれたらいいなって思う。」

「ありがとう。」

チョコを食べるえれな。

「苦い。」

「でも おいしいでしょ?」

「うん。」

「あっ そうだ。 これその彼にも 渡してきなさいよ。」

「えっ?」

「あんたが 今度 出るファッションショーの招待状よ。

 その男が のこのこ 現れたら髪の毛 引っこ抜いてやろう?

 で 呪い かけてやるの。」

「呪い?」

「ああ。 ねえ? 関谷。あれ 何て いったっけ?

 呪いを かけてくれるまじない師がいる 島。

 何よ? 知らないの?

 とにかく 力いっぱい呪ってやるの その男を。

 あのう。 仕事で 失敗しろとか太れとか はげろとか。

 あの。 目やに いっぱい 出ろとか。」

「フフフ。 いいね。」

「そうよ。やってやりましょうよ。」

2人をみながら薫子さんからのメールを思い出す関谷さん。

「爽太くんは人妻を あきらめて

 加藤えれなと 正式に向き合うと 言っています」

あのメールの内容と違う。

「それじゃあね。はい。 じゃあ 今日は お土産。」

「ああ。」

「持って帰って。」

「ありがとう。」

「大丈夫だから。 ねっ?」

先日のことを思いだす薫子さん。

「本気で 好き」ってどういうことですか?」

「薫子さん。 大丈夫?」

外の掃除にでるとえれながいました。

「おはようございます。

 あのう。爽太君 もう 来てますか?」

「いますよ。」

「そうですか。 どうも。」

「営業時間外なので入らないでもらえますか?」

「あっ。 ごめんなさい。あのう。

 今度 私が出る ショーの招待状 渡したくって。」

「爽太君から聞いてないんですか?

 それとも 聞いててもそんな感じなんですか?

 爽太君 上に いますけど女と 一緒ですよ。

 本命の 人妻が転がり込んできたんですよ。

 爽太君も 一緒に 泊まってるし。

 今 入ったらちょうど いちゃいちゃしたところでお邪魔かも。」

「そうなんだ。」

「お友達なのに ちゃんと話してもらえなかったなんて

 ひどいですね。」

「言いづらかったのは分かります。

 はっきり 言わなくても どういう意味か

 分かってくれるだろうって思われてたんだろうし。

 はっきり 言ったら私が 傷つくって

 気 使ってくれてたんだろうとも思うし。

 たぶん 爽太君なりに色々 考えてくれてたんじゃ…。」

「バカなんじゃないの!?

 そうやって いい子な態度貫いたって

 結局 彼女に負けたじゃないですか。

 無駄なんですよ。

 結局 ずうずうしい女が勝つんだって。」

「そうかもしれないけど。

 ありがとうございました。爽太君のこと 教えてくれて。

 よく分からない 状態でいるのが一番 きつかったから

 事実を 教えてもらえてよかった。

 失礼します。」

そのあとオリヴィエと話す薫子さん。

「 『シンデレラ』のさ王子の従者は

 どんな気持ちだったんだろうって思うわけよ。

 バカな王子が靴を持って 国中 回って

 一晩 会っただけの女を捜そうとするのをさ。

 ハァー。やめた方がいいと 思わない?

 労力 使って 人 巻き込んで顔も覚えてない女を

 躍起になって 捜すのとかさ。

 大騒ぎしといてどうせ そんな女

 大して好きじゃなかったんでしょ?

 私は ガラスの靴をたたき割ってあげたんだよ。

 正しいことを したんだよ。」

「ガラスの靴をたたき割った 従者は

 それでどんな気分だったのかな?

 ホントに 正しいことをしたと 思ってるなら

 それで いいと思うよ。もし 間違っていたとしても

 いろんなことを たくさん考えた上で やったことなら

 仕方ないしそれで いいと思うよ。」

ひとりで夕食をたべている紗絵子さんの旦那。

「続いて各地の 降水確率です。横浜 甲府では

 にわか雨が降る可 能性があります。お出掛けの際は…。」

「ああー。」

「傘を お持ちください。」

「ああ。」

洗いものもたまって不自由そう。
紗絵子さんのことを思い出しました。

「俺 今日 遅くなるから」

「そうなんだ」

「女友達と出掛けたに 決まってるじゃん」

「デートだったらバカ正直に 書かないよ」

紗絵子さんと爽太。

「お願いがあるの。」

「うん? 何?」

「私ね 楽しくて浮き浮きしてるときも

 悲しくて 居ても立ってもいられないときも

 うれしくて ほっこりしてるときもチョコ 食べるんだけど。」

「いつもだね。」

「ウフフ。 そう。

 でもね こう 気分がいいときは こう ちょこっと

 お上品に 食べても満足できるんだけど。

 そうじゃないときにはこう こう。

 ばっくばっく 食べたいの。」

「フフフ。「ぱっくぱっく」じゃなくて

 「ばっくばっく」なんだ?」

「そう。

 ショコラティエさん。」

「はい。」

「ばっくばっく 食べられて

 気分が良くなる チョコレート作ってくださいな。」

「いいよ。 何でもする。」

「うーん。 うれしい。 ウフフ。」

「好きだよ。 紗絵子さん。」

『ああ。もう 何でも 言っていいんだ

 紗絵子さんに興味ないふりも しなくていい

 冷たい そぶりなんかする必要 ない

 いくらでも好きって 言っていいんだ

 この恋が 正しいのか間違ってるのかは 分からない

 ただ この恋が 罪なら

 紗絵子さんと 俺はもう 共犯者なんだ』

翌日の仕事中。

「うーん。」

「どうしたの?」

「ばっくばっく 食べられるチョコって

 どんなんかなぁと思ってさ。」
「ばっくばっく?」

「あっ。 あれかな?あの。 袋に わんさか 入ってるお徳用チョコ。」
「うん。 それも そうかもね。

 でも そういうのを 作ってって

 言われたんじゃないと思うんだよな。」

「ああ。 不倫プリンセスのご所望ですか。」

「「ぱっくぱっく」じゃなくて「ばっくばっく」なんだよねぇ。」

『スルーか』

『スルーした』

『スルーかよ?』

3人とも心の中でつっこむw

「こう ネガティブな気持ちになったときに

 ばっくばっく 食べて気分 良くなるようなやつ。」

「ストレス 解消で食べるような?」

「うん。 そうそう。 そういうこと。」

「ああ。 ばきゃ!ぼっりぼっりみたいなね。 ハハハ。」

とやってみせる薫子さん。

「いい顔してたね 薫子さん。ちょっと もう1回 やって。」

「やらんわ!」

「今の感じ いいな。

 何か ヒントに なりそうだな。」

「やっぱりストレス女性のことはストレス女性に 聞けだね。」

「フフフ。 うるせえ。」

「ねえ? チョコバーとかは?

 ナッツとか ライスパフとか。

 あとドライフルーツが 入ってるような。」

「いいんじゃない?

 そういうカジュアルな 商品って意外と 少ないし。」

「うん。 誰にでも 親しんでもらえるような商品になるかな?」

「うん。」

「じゃあ 次の新作はチョコバーで いこうか?ねっ?」

「あっ。 うん。いいんじゃない。」

「 うん。」

『今すぐ そればっきばっき 食べたいわ。

 店に 人妻 連れ込んで

 爽やか笑顔で いられるその神経 分からんわ』

そうじしている紗絵子さん。

「ぽんぽんぽん」

『そして 平気な顔で人の職場を ちょろちょろしてる

 この人の神経もさっぱり 分からん』

「あっ。 食事中 すいません。

 あっ。 私 上 掃除してきますね。フフッ。

 あっ。 お疲れさまでーす。」

「お疲れさまです。」

「お疲れさまです。」

「まつりちゃん。 ちょっと。」

「はい。」

「この状況 どう思う?」

「えっ?」

「おかしいわよね?」

「ああ。 はい。」

「ここは 一応神聖な 職場なわけよ。

 なのに 無関係な人妻が寝泊まりしてて。

 おまけに シェフと 毎晩 ま…。その。 いや。 違う。

 そう。 毎晩 毎晩 セ…。 セ…。

 そういうことじゃないんだけど。」

「ですよね。」

「いや。 毎晩 毎晩2人が 何してようと

 別に どうでもいいんですけど。」

「まあ ここでっていうのは絶対 おかしいと思います。」

「そ… そうよね?」

「はい。」

『さ… さらっと 言うわね。まつりちゃん』

「だからね 何とか しない?」

「うーん。でも うちの お父さんが言っても 駄目だったしなぁ。」

「小動DNAは あの人妻にめっぽう 弱いからね。」

「親子 揃ってねぇ。」

「ホントよ。これで 旦那さんが乗り込んできたりしたら

 どうするつもりなんだろう?」

「修羅場ですね。」

「ハァー。

 吉岡さん ホントに何も知らないのかな?」

ここから薫子さんの妄想。

「爽太君 今日も カッコイイね。」

「ありがと。フフフ。」

二人の寝室に乗り込んできた吉岡さん。

「お前か!? 人の女房を連れ込んでる ショコラティエは!

 おい。 お前。 よくも 俺の大事な妻に 手を出してくれたな。

 うちの雑誌に あることないこと 書きまくって

 こんな店 つぶしてやるから…!」

そしてショコラヴィは閉店。

「ああ。 つぶれてる。」

「あーあ。 ここ意外と おいしかったのにね。」

「あっ。じゃあ リクドー 行こっか?」

「そうしよう。」

「あそこも 結構おいしいしね。」

「うん。」

爽太はホストにww

「 1・2。 1・2。」

「何と。 本日。 すてきな。 姫より。」

「はい。 はい。 はい。 はい。」

「シャン。 パン。 頂きました。」

「はい。 はい。 はい。」

「そんな姫は。 そんな王子も。」

「最高。 最高。そんな俺らも。 最高。」

「すてきな姫と 王子に向けて乾杯。」

「いただきます。」

そこへやってきた薫子さん。

「爽太君?」

「薫子さん!?」

「バカ。 いいじゃない。ショコラ・ヴィなんか なくたって。

 爽太君 才能 あるんだもん。また やり直せるよ。

 大丈夫。 爽太君を一人になんて させないから。

 私が 一生あなたを 支えてみせる!」

「いいの? 薫子さん。」

「薫子さん。」

「爽太君。」

「薫子さん!」

「爽太君!」

「陳腐の極み。」

長い妄想だった・・。

「えっ?えっ? あっ。 いや いや いや。

 とにかくね。」

「はい。」

「この状況って 下手したらお店の存続にも 関わると思うの。

 だからね 2人で 協力して紗絵子さんを 追い出そう。

 私たちで この ショコラ・ヴィを守りましょう。 ねっ?」

「はい。」

そこへ紗絵子さんがおりてきました。

「薫子さん。 よいしょ。お話し中 すいません。

 あのう。 余計な お世話かと思ったんですけど。

 替えの エプロン 洗ってアイロン かけといたので。

 あっ。 ここ 置いときます。」

「ああ。 すいません。」

「他にも 何か できることがあったら 言ってくださいね。」

「ああ。 ありがとうございます。助かります。」

「いいえ。 ウフフ。ウフフ。ウフフ。 」

「うわー。 こんな 奇麗にアイロン かけてくれて。

 ノー。 ノー ノー ノー。駄目 駄目 駄目。

 見た? あれよ?あれが 不倫プリン…。」

ぶつ切り。

チョコのアイデアを考える爽太。

「駄目だ。全然 イメージが 浮かばない。

 ハァー。

 紗絵子さん。 電話。」

「はーい。」

電話は吉岡さんから。
思い出す爽太。

「妻が 急用で来られなくなりまして」

シャワーからでてきた紗絵子さん。

「ごめん。 鳴ってた?」

「うん。」

携帯をみる紗絵子さん。

「仕事?」

「えっ?」

「それ。」

「ああ。紗絵子さんの ご要望にお応えしようかなと思って。」

「うん?「幸せになる チョコバー」?

 いいね いいね。ああ。 早く 食べたい。」

「紗絵子さん。」

「うん? うん?」

「あっ。 いや。チョコバーって

 ちょっと カジュアル過ぎるかなとも思っててさ。」

「そんなことないよ。

爽太君が作ったら きっとおしゃれになるだろうし。」

『こんな話が したいんじゃない

 紗絵子さん。俺 分かんないよ

 ホントは 俺のことどう思ってるの?』

オリヴィエとまつり。

「おかえり。」

「あっ。 ただいま。ああ。 寒かった。」

「まつりちゃん。」

「うん?」

「もうすぐ 春休みだよね?

 2人で どっか 行かない?」

「いいね。 どこ 行こっか?」

「例えば 沖縄とか。」

「いいね。」

「逆に 北海道とか。」

「うん。」

「香川で うどん 食べるとか。」

「うん。」

「京都も いいよね。 春だし。」

「どこも いいね。」

「まつりちゃんはどっか 行きたいところ ある?」

「えっと。私は シーパラとか。あと 鎌倉とか。

 あっ。ランドとか シーでも いいな。」

お泊りVS日帰りw

「あっ。

 フッ。 そっか。 鎌倉 いいよね。」

「うん。」

「じゃあ 鎌倉で。」

「うん。」

「じゃあ。」

「うん。」

「また 後で。」

「うん。」

「エヘヘ。」

「フフッ。」

話をきいていた紗絵子さん。

「鎌倉 行くんだ。 いいね。」

「あっ。 ああ。」

「あっ。 ごめんなさい。聞くつもり なかったんだけど。」

「別に。ウフフ。」

「まつりちゃんは オリヴィエ君と付き合ってるんだね。

 何か お似合いって 感じだよ。」

「えー? そうかな?」

「だって 2人って 何かしっくり きてるっていうか。

 うまくいってる カップルってそういうの あるじゃない?

 うまくいってないの?

 原因は まつりちゃん?

 聞きましょうか?」

「えっ?」

なぜかテレビ番組ふうに相談スタートw

「しかし その彼が 他の女とも付き合っていることが 発覚

 それでも 彼を信じ続けたのだが

 二股関係が 解消されることはなかったという」

「フフフ。信じちゃってた私が バカだったんですけど。

 だから 前みたいにただ 相手を信じて

 流されるのは もう やめようって。」

「うーん。」

「もちろんオリヴィエが 元カレみたいな人じゃないっていうのは

 分かってるんですけど。

 オリヴィエが さくさく 前に進もうとするのに 乗っかって

 うまくいってる感じになっちゃうのは

 何か 罪悪感が あるっていうか。」

「まつりちゃんも色々 あったんだね。」

「フフッ。」

「つらかったね。 でも…。

 まつりちゃんは 間違ってるよ。」

「えっ?」

「まつりちゃんが前の恋で 失敗したのは

 彼を 信じたからじゃないよ。

 信じる 相手を間違えたからだよ。

 すごく 傷ついたからってこの先

 やみくもに 慎重になってたら幸せ 逃しちゃうよ?

 そんな彼のせいで まつりちゃんが

 幸せ 逃すなんて おかしくない?

 まつりちゃんがオリヴィエ君のことを信じたいと思うなら

 信じて任せちゃえば いいじゃない?

 相手を信じなきゃうまくいくものも いかないよ?

 乗っかっちゃいなよ。先に 進まなきゃ

 正解も 不正解も確かめられないもん。

 若いうちに どんどん 失敗して未来のために 鍛錬 積もう。

 ねっ?」

オリヴィエは爽太と飲んでいました。

正直 不安だよ。まつりちゃんが 本気で

 僕のこと 好きになってくれてるかどうか。」

「お前さ 泊まりの旅行やんわり 断られたぐらいで

 そんな 落ち込むなって。
 だいたい 相手 まつりだよ?

 あんなやつ 適当に 手のひらで転がしてやりゃいいんだよ。」

「爽太は 不安じゃないの?」

「えっ?」

「紗絵子さんのこと。

 ごめん。もしかして 気にしてた?」

「いや。うれしいよ。

 紗絵子さんと 毎日 一緒にいられるなんて 夢みたいだよ。

 でも 時々さ何で この人ここに いるんだろうって

 感じることがあって。

 俺のことが 本気で 好きでそれで いてくれるのかなって

 思えるときも。

 まあ あるには あるけど。

 ただ 家に帰りたくなくて居場所として

  ちょうど いいからいるって 感じることもあるし。

 どっちなんだろうなぁ?

 分かんないんだよ。紗絵子さんが 何 考えてんのか。

 だから 正直 抱き締めてても抱き締めてる 感じがしない。

 一人で いるときよりも孤独な気がする。

 えれなと いるときは こんなこと感じたこと なかったんだ。」

「片思いって孤独でしょ?」
「爽太君とだったらそういう気持ちも共有できる気がしたの。
 寂しくないなって思ったの」


「えれなとは おんなじ気持ちでいられてるって気がした。

 だから ちゃんと付き合おうと 思ったんだ。」

他のカップルの会話。

「うわー。 奇麗な お店だね。」

「うん。」

「えー?どうやって 見つけたの?」

「今日 誕生日だからな。」

「えっ? ホントに?予約してくれたんだ?」

「うん。」

「超うれしい。」

「何 飲む?」


「でも 結局こんな形で えれなのこと放置しちゃってる 俺に

 そんなこと 言う資格 ないんだけどね。

 俺は えれなを傷つけたんだから。」

そこへオリヴィエにメール。

「ごめん。 爽太。」

「えっ?」

「僕は もう 孤独じゃなくなったよ。」

「はっ?」

メールはまつりから。

「京都 行こう!桜 見に行こう! まつり」

「フッ。 シンプルな 文面だな。」

「シンプル イズ ベスト。やった。」

『何だか 遠い。前よりも ずっと』

紗絵子のことを考える吉岡さん。

「ハァー。」

《俺 今日 遅くなるから》
《そうなんだ》
《女友達と出掛けたに 決まってるじゃん》
《これは 売り物じゃないの》
《爽太君が 私のために特別に 作ってくれたの》

翌日。
紗絵子さんとまつり。

「オリヴィエ君そんなに 喜んでくれたんだ。」

「はい。もう 私 昨日 思い切って早速 メールしたんですけど。

 よかったんですかね?」

「いいよ。 もう その調子でぐいぐい いっちゃいなよ。」

「ああ。 ですよね。」

「うん。 」

そこへ薫子さんも出勤。

「おはようございます。」

「薫子さん。 おはようございます。」

「ああ。 おはようございます。」

「私 ちょっと 今日出掛けてきます。

 友達と 用事があって。」

「ああ。 そうですか。

 気を付けて。いってらっしゃい。」

「何か また 進展 あったら教えてね。 まつりちゃん。」

「はい。」

「じゃあね。」

「気を付けて。」

「はーい。」

「 よっ。

 うーん。」

お見送りはおもいきり笑顔で。

「落ちたのね?落とされたのね? まつりちゃん。

 駄目よ。 しっかりしなきゃ。

 あの女の毒に やられちゃ 駄目。ねっ?」

「何 言ってんですか? 薫子さん。」

「えっ?」

「そんな人じゃないですよ。紗絵子さんは。

 私 昨日 話しててすごい 楽になりましたもん。

 やっぱ 恋 多き 女の先輩って頼りになりますよね。

 もっと 早く 相談しとけばよかった。

 お兄ちゃんのことも きっとちゃんと 考えてると思いますよ。

 じゃあ また 後で。ウフフ。」

「小動DNA 駄目過ぎる。ハァー。」

薫子さんにメール。

「せきたに?誰だ? 迷惑メール?

 せきたに。 せきた…。

 あっ。 せきや!」

メールはひとこと。

「くわしく」

「何じゃ!? そりゃ!うん。 もう。

 ああ。 ああ。 ああ。

 ハァー。」

「ああ。 いいな やっぱり。」
 
『4文字よ? 4文字

 何週間も たってから返信 4文字って

 はあ? 何なの?意味不明。 ムカつくわ』

旅行パンフをみているオリヴィエと
心ここにあらずの薫子さん。

「2人とも 仕事しよっか。」

「あっ。 ごめん。」

「でも 今日の分全部 終わったでしょ?

 それに 今 あんまりお客さん 来ないしさ。」

「いや。そりゃ そうだけどさ。」

お店にやってきた吉岡さん。

「いらっしゃいませ。」

「こんにちは。」

「あっ。」

「えっ?」

「こんにちは。」

「こんにちは。」

「あのう。 小動さんは?」

「あっ。 えーっと。」

爽太がでてきました。

「どうも。 いらっしゃいませ。」

「ちょっと 近くに来たから挨拶に 寄らせてもらいました。」

「ああ。 ありがとうございます。」

「どうですか? 調子は。」

「おかげさまで。って言っても まあこの時季

 わりとこんな感じで 暇なんですけど。」

「イベント続きでずっと 忙しかっただろうし

 いいんじゃないですか。」

「まあ そうですね。フフフ。」

『大丈夫。 この人は何も 気付いてない。 大丈夫だ』

「ボンボンショコラの詰め合わせ もらえますか?」

「ありがとうございます。薫子さん。 お願いします。」

「はい。」

「ご用意いたしますのであちらへ どうぞ。」

コーヒーを運んできたまつり。

「お待たせいたしました。」

「すいません。」

「そうだ。 今 夏の商品のこととか考えてたりするんですけど。

 吉岡さんグラスって どう思います?」

「グラス? アイスクリームの?」

「ええ。夏の間だけ やるのもいいかなって 思うんですけど。

 うち サロンスペース 狭いんで

 グラスだけの お客さまはちょっとさばききれないかなぁって。」

「確かに そうですね。じゃあ あれは?

 ムース・オ・ショコラ。あれ うまかったですよ。

 紗絵子が…。

 フフッ。 しょっちゅう買ってきてくれたから。

 冷蔵庫に いつも 入ってて楽しみだったんですよ。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「紗絵子最近 来てますか?」

「はい。」

「いつ?」

「バレンタインの 前日かな?」

「ああ。あの 豪華な箱に 入ったやつ。

 あれ すごく おいしかったなぁ。

 あんなのショコラ・ヴィの商品で見たことなかったから

 どうしたのかなって 思ってたら

 小動君が 特別に紗絵子に 作ったっていうから。」

「ああ。 そうなんですよね。あれ思い付きで 作ったんですけど

 つい 凝り過ぎちゃって。

 商品には できないですけど。

 でも せっかく 作ったんで

 ぜひ 吉岡さんと 一緒に食べてもらいたくて。

 それで 奥さんにお渡ししたんです。」

「そう。ありがとうございます。」

「まあ あの時季チョコレートなんて お宅には

 山ほど あるだろうからご迷惑かなとも 思ったんですけど。」

「いや。そんな 迷惑なんて。あれ ホント おいしかったです。

 ごちそうさまでした。

 斬新だけどバランス よく まとまってて

 小動君 やるなって 紗絵子と2人で 話してたんですよ。」

「そうですか。 ああ。ありがとうございます。」

「紗絵子とは それ以降は?」

「はい?」

「連絡とか 取りましたか?」

「ああ。 いえ。」

「なら いいんだけど。」

「何か ありましたか?」

「ああ。 いや。 まあ ちょっと。

 ホント 小さな ケンカというか日常 よく ある 程度の。

 で あいつ 実家に帰ったまま連絡 よこさないもんですから。

 あいつの友達っていうと小動君ぐらいしか

 私には 分からなくて。

 もし 様子を知ってたらお聞きしようと 思ったんです。」

「そうですか。

  紗絵子さん やりそうですよね。プチ家出とか。」

「そうなんですよね。

 何かね 大したこと何も ないんですけど。

 あいつは ホントに。」

「まあ じゃあ もし紗絵子が ここに来たら…。」

「はい。いいかげん 大人になって早く 家 帰んなよって

 言っときますよ。」

「お願いします。」

店の外まで見送り。

「すいませんね。何か 急に お邪魔しちゃって。」

「いえ。いつでも いらしてください。」

「ありがとうございます。 じゃあ。」

「ありがとうございました。」

「小動君は 女の人を殴ったこと ありますか?

  殴るってほどじゃないけど。

 何か こう。」

「まさか。 ないですよ。」

「そうですよね。 いや。特に 意味はないんですけど。」

紗絵子さんのことを思い出す爽太。

《えっ? ケンカした?旦那さんと》
《うん》

「すいません。変なこと 聞いちゃって。」

《行っちゃうの?》

「じゃあ。」

「吉岡さん。

 すいません。

 俺 嘘ついてました。

 いや。

  小さいころ 妹の頭を お玉でぱこって 殴ったこと ありました。

 妹が ぎゃん泣きして

 親父にめちゃくちゃ 叱られましたけど。」

「小動君ちはほほ笑ましくて いいですね。

 じゃあ また。」

『紗絵子さん。 ホントは吉岡さんと 何があったんだよ?

 俺があげた チョコレートは吉岡さんと シェアしたの?』

《爽太君がくれた チョコ》
《エクレアシリーズ もうすっごく おいしかった》

『じゃああの涙は 何だったの?

 紗絵子さん。ここまで きても

  俺はホントの あなたを知る権利も ないのかよ?

 俺はどういう使い勝手なんだよ?』

紗絵子さんが帰ってきました。

「ただいま。 あれ?オリヴィエ君と 薫子さんは?」

「もう 帰った。」

「そっか。えっ? 爽太君 まだ 一人でやってるの?

 もう 働き者だねぇ。」

「ねえ?」

「うん?」

「今日 吉岡さんが 来たよ。

 紗絵子さんから 連絡 ないかって。

 ないって 言っといたけど。」

「そっか。 ありがとう。

 ごめんね。 爽太君。巻き込んじゃって。」

『巻き込む?

 共犯者としてすら認めてくれないのかよ?』

「紗絵子さん!

 吉岡さんが 来たから言うわけじゃないけど。
 
 やっぱり そろそろ帰った方が いいんじゃない?

 何があったか 知らないけど。

 紗絵子さんだって ホントはそろそろ 帰りたいでしょ?

 色々と 心配だろうし。」

「心配? 何を?」

「吉岡さんのこととか。」

「あの人のことは何も 心配じゃないよ。」

「あっ。 実家の ご両親とかも心配するだろうし。」

「たぶん 知らないよ。」

「えっ?」

「知ってたとしても私の心配は しない。

 ただ 帰れって 言うだけだよ。

 旦那さんに 悪いから 帰れって。」

「そう。」

「そういう人なんだよね 母は。」

「知らなかった。聞いたことないもんね。

 紗絵子さんの 家族の話とか。」

「爽太君とはそんな話 するような関係じゃなかったからね。

 あした 帰るよ。今まで ありがとね。」

「突き放さないでよ!」

『知らない人みたいな 顔だ

 俺 きっと 紗絵子さんのことまだ 何も分かってない

 いや。 分からない。たぶん 永遠に』

後ろから紗絵子さんをだきしめる爽太。

「もう少し ここにいてよ。」

『あなたのしてきたこと

 心の中全てなんて どうせ 分からない

 知り尽くすことなんてできない

 だったら 何もかももう どうでもいいよ

 あなたが どこの誰で 結婚してるのかどうかとか

 俺が どこの誰でどんな仕事をしてる男とか

 この恋が 正しいとか間違ってるとかもう どうでもいい

 ただ 俺は…』

「好きだよ。

俺は あなたが 好きだ。」

抱き合うふたり。

『ああ。これが 恋だ

 正も 誤もない

 これが…

 恋だ』



とにかく爽太は最初からそのまま紗絵子さんに
メロメロで、ちょっとうまくいきかけてたえれなのことも
頭のかたすみにはあるけれどそれよりも
目の前の紗絵子さん。
吉岡さんに対してもあんなにさらっと嘘を
つけるタイプだったんだ・・。

紗絵子さんは結婚してて家出中とは思えないほど
ナチュラルにお店の二階で暮らしてて
爽太と恋人同士のようにいちゃいちゃ。
紗絵子さんが何を考えてるかわからないと
爽太も薫子さんも言ってたけどきっと視聴者も
わからないw

いつかは家に戻るだろうけどほんとにこの先
どうなるのか。
どうみてもえれなとのほうがお似合いなのにな〜。






小動爽太 松本潤 
高橋紗絵子  石原さとみ 
井上薫子    水川あさみ 
加藤えれな   水原希子 
オリヴィエ・トレルイエ  溝端淳平 
小動まつり   有村架純 
関谷宏彰    加藤シゲアキ(NEWS) 
六道誠之助   佐藤隆太 
小動 誠  竹中直人





2014.03.11 Tuesday 08:24 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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失恋ショコラティエ #09
『最終章突入!正も誤もない、これが恋だ』
| ぐ〜たらにっき | 2014/03/11 12:29 PM |
失恋ショコラティエ九話感想
「くわしく」・・・うけた(笑)これだけでも面白かった。。意味わかんねえ!(笑)薫子(水川あさみ)じゃなくてもあきれるわ。。まあでも、見当違いのメールとか、反応遅いとか、自分も結構やってるんだよなあ・・。
| NelsonTouchBlog | 2014/03/11 12:57 PM |
失恋ショコラティエ 第9話
爽太(松本潤)は、自分のお店の2階で暮らし始めた紗絵子(石原さとみ)と恋人同士のような甘い時間を過ごしていました。 自分たちが働くお店の2階で、イチャイチャしている爽太と紗絵子のことが許せない薫子(水川あさみ)は、まつり(有村架純)に文句を言っていま
| ぷち丸くんの日常日記 | 2014/03/11 4:15 PM |
【 失恋ショコラティエ 】第9話  感想
あなたのしてきたこと、心の中全てなんて、どうせ分からない。 知り尽くすことなんてできない。 だったら何もかも、もうどうでもいいよ。 あなたがどこの誰で結婚してるのかどうかとか、 俺がどこの誰でどんな仕事をしてる男とか、 この恋が正しいとか間違って
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2014/03/11 8:52 PM |
ドラマ「失恋ショコラティエ」第9話あらす...
本物の恋--------------!!近くなったつもりで、どんどん遠くなる存在・・・。誰にも祝福されない関係になってしまった爽太と沙絵子。爽太(松本潤)は、「ショコラ・ヴィ」の2階に暮らし...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2014/03/11 10:18 PM |