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明日、ママがいない 第9話(最終話)

第9話(最終話)



先生の家で瞳とアルバムをみているポスト。

「ねぇ 愛 これ見て。

 赤ちゃんの頃の愛。」

「これ 私?」

「そう。こんなに小さかったんだよ。

 ママも まだ若くて周りからはね

 「子供が子供を産んだ」なんて言われちゃって。」

「フフフ。」

「フフフ。」

「ママ 童顔だもんね。」

「うん。それからね〜あっ これは 入園式の。」

「そう…。」

瞳の様子がおかしくなりました。

「ママ…?ママ?ママ?」

「えっ?どうしたの? 愛。」

「ママ…。」

「愛。」

愛のところから戻ってきたポスト。

「 瞳は?」

「寝たよ。」

「それは?」

さっきのアルバム。

「隠しといて。」

「えっ?」

「混乱しちゃうみたいだから。」

「あっ そうか 分かった。」

コガモの家にまでおくってきた先生が魔王に挨拶。

「遅くまで すみません

 病気の妻を 彼女が毎晩のように元気づけてくれまして。」

「病気?」

「心の問題で…。」

「先生の娘さん 踏切の事故で…。

 そういう訳だから。

 じゃあ また明日。」

「もっと早くホームに戻れるようにします。

 門限を聞いたのがついさっきだったもので。」

「そういう事情であれば…。」

「いえ 失礼します。」

部屋にはいったポスト。

「ボンビ 寝たのか。」

でも起きてました。

「おかえり ポスト〜!」

「ドンキ! ピア美も!

 お前ら 何で ここにいるんだよ。」

「いや〜荷物を取りに来ただけっていうか。」

「う〜ん ボンビがどうしてるか気になったっていうか。」

「その割に さっきまで「ポスト いつ帰って来るかな〜」って

  そわそわしてたくせに!」

「うるさいな!」

「アハハ… お前ら 泊まるつもり?」

「まぁ 要するに今晩は…!」

テーブルにお菓子をぶちまけるピア美。

「キャハハ!

 ひと晩中…!

 女子会トークで…!」

「あるある! 」

「分かる分かる!」

「盛り上がりたい気分!

 …っていうか? ハハハ!」

「キャ〜!」

にぎやか!


音楽室でピアノをひいてふたをしめるピア美。

「さよなら…。」

そこにみどりが。

「転校するんですってねぇ。」

「はい。」

「あなたの引っ越し先から都内までの時間は どれくらい?」

「1時間くらいです…。」

「明日から私のスタジオに来なさい。」

「えっ?」

「一日でも指の感触を空けてはダメ。

 毎日レッスンを続けるわよ。」

「だけど…!

 怒ってないんですか?

 全国大会のこと…。」

「怒る?」

「私はピアノより パパをとったのに…。」

「どうして 一つだけしか選んではいけないと思うの?」

「でも レッスンのお金も…。」

「くだらないことは言わないで。」

「先生…。」

「お礼なら あの子に言いなさい。」

「えっ?」

「 「天才ピアニストなんだろう?

 その恩師って呼ばれたくないの?」。

 はっきり言って…呼ばれたいわね。」

「ポスト…。」

香織の部屋にいるオツボネ。
香織は引っ越し準備をしていました。

「フフフ…。でも よかった。

 香織さん 「コガモ」に引っ越して来てくれるんですね。」

「遠くに 行くわ。」

「えっ?」

「それ 魔王… ご主人は?

 これを あの人に渡してほしいの。」

「ダメです!
 
 そうだ 遠くに行っても元刑事だし

 すぐ見つけちゃいますから。」

「あの人とは 話をしたわ。
 
  初めて出会った思い出の喫茶店で。」

「それで?」

「「愛してる」 そう言ってくれたわ。

 今でも変わらず。」

「だったら…。」

「あの人が警察を辞めてあの家を立ち上げて

 慣れない子供達と向き合っていた時

 私 何していたと思う?

 男の人と一緒にいたの。」

「まさか…。」

「辛くて 寂しくて…そんな事情も知らず

 ただ優しくしてくれた人と出会って…。

 ううん。そんなの 言い訳にならないわね。

 ただ 逃げていただけ。

 それがホントの 正直な理由。

 あの人の元に… 戻れない。」

ポストのところにやってきて抱きしめるピア美。

「痛い痛い何なんだよ? いきなり。」

「五十嵐先生に…。」

「あぁ…。

 本番直前でさ パパがいるなんて言っちゃったじゃん。

 責任感じてたからさ 私なりに…。」

「いや 違う。

 あんたは私のためにパパのこと 黙っていてくれた。

 でも ギリギリになって教えてくれたのもやっぱり 私のため。」

「だから…。」

「そして 今度もまた私のために先生の所に行ってくれた。」

「それは…。」

「頼んじゃないのに。」

「えっ?」

「全部 頼んじゃないのに!

 ありがとう。

 ありがとう ポスト。」

「よせよ。」

「私 「コガモ」に初めて来た時すごく不安で…。

 魔王は怖いしオツボネは不気味だし…。」

「みんな 最初はな。」

「だけど あんたがいた。

 あんたがいたから パパに捨てられて悲しかったけど…。

 寂しくはなかった。」

「悪いけど…。

 有名になってから言ってくれ。」

「ハハっ。

 フフっ フフフ…。」

そこへやってきた蓮くん。

「君達!」

「蓮きゅん!」

とたんに態度がかわるピア美。

「まさか ここで待ち合わせ?」

「はぁ?」

「あいびきかい!」

「はぁ〜?」

コガモの家にきている叶。

「手続きは これで全て完了です。

 これから あの子を家へ送ります。」

「で お前は いつ辞めるんだ?」

「何の話です?」

「仕事だよ 寿退社するんだろうが。」

「時期はまだ 検討中です。」

「そうか。」

「この仕事を辞め まずは 市議会議員に

 立候補する準備を始めます。」

「市議?」

「子供の居場所を自分達の目で見つけさせる。

 その意志を遂げるためにはどうすればいいか

 私なりに考えた結果です。」

「まだまだ この国に課題は たくさんある。

 子供のために闘うか。」

「はい。」

「専業主婦をご希望の旦那も折れたか。」

「ええ…。」

子どもたちの部屋。

「ドンキ。

幸せにね。」

「どうした?」

「だって 私だけ…。」

「はぁ? あんた 何言ってんの?ずうずうしい。

 私らだって すぐに追っ掛け幸せになるっちゅう話よ。

 なぁ ボンビ。」

「そうよ。ちょっと出遅れただけ。」

「ドンキ。

 もう そんなふうに誰かの顔色なんて

 うかがう必要はないのさ。」

「私…ここに来て よかった。」

玄関で挨拶するドンキ。

「お世話になりました。」

「お前 もう二度と戻って来るなよ。」

「はい コウノトリさん。」

「チッ。」

「いつも笑顔でいます。」

ロッカーもやさしい笑顔。

「じゃあ 行くわよ。」

「さようなら。

 真希。」

ポストは朝倉家へ。

「おかえり 愛。」

「ただいま! ママ。」

いつものようにお弁当屋さんをみにきた魔王。
でも香織さんはおらず、オツボネが車の窓を
たたきました。

「何だ!?」

「香織さんからです。」

手紙を渡すオツボネ。

「お前… あいつのアパートの場所分かるか?」

「はい。」

「乗れ!!」

「この手紙をあなたが読む時私は

  もうどこかに消えているでしょう。

 でも 今度は逃げるわけではありません。

 あなたと もう一度出会い話をして

 私も あの子のために人生を前に進まなければいけない。

 そう思えたからです」。

 『愛している』と言ってくれた時ホントは とても嬉しかった。

 だけど 私も年を取ったのね。

 単純に その言葉を信じたりはしない。

 あなたの その言葉は 優しさや罪悪感から出て来たもの。

 でも その優しさは女にとっては残酷な優しさでもあるのよ。

 あなたは 強過ぎる。

 あなたは 私には優しくて 強過ぎたの」

部屋はもう引っ越したあと。

「はぁ…。」

「もう大丈夫よ。

 心配しないで。

 私も 今度こそあの子に恥じないように生きて行くつもりです。

 私達の失った あの子のために」

近くの公園にきている魔王。
そばでみているオツボネ。

「魔王…。」

そこにあったサッカーボールを手にしました。

((息子は諦めます))
((妻の命を助けてください!))

その後、ゴールポストに何度も足をうちつける魔王。
足を痛めた原因ってこれ??

「うあ〜!! あ〜!あ〜!」

ボールをけってそのあと転んでしまいました。

「うっ…。」

「魔王!」

「あぁ…。あぁ…。」

「帰るか。」

「はい!」

お姫様みたいな恰好でベッドに寝ているボンビに
ブラピの声がきこえました。

「おはよう もう起きなさい」

「あと5分だけ…」

「そろそろ 出掛けないと」

「夢の国に?」

「ああ 夢の国に」

夢でした。ほんとに起こしに来たのはポスト。

「おい ボンビ 起きろ!

いいかげん 起きろよ!」

「う〜ん? え〜!」

「来てるぞ ボンビ。」

「夢の国に?」

「下に来てるんだよ!」

「誰が?」

「ジョリピがだよ。」

「えっ?」

「お前を迎えに来たんだよ。」

「お迎え? 私 死ぬの?」

「ハァ〜 お前は長生きする!

 いいか? ジョリピが お前を養子にしたいって

 迎えに来たんだ。」

「えっ!?」

「よかったな ボンビ さぁ 下に行こう。」

「行かない。」

「えっ?あっ… ちょっ…。えっ?

 ボンビ! 開けろ!

 ボンビ! おい!」

閉じこもってしまったボンビ。

「チッ。」

「おい! ボンビ!」

「どうしたの?」

「あいつ 行かないって言うんだ。」

「どうして?」

「帰ってもらって!」

「ジョリピが来たのよ」

「この前まで 「男の子が欲しい」って言ってたのに

 今更 心変わりするなんて信用できない!」

「それは…。」

「それに あのお家の子になってその後に

  あの2人の本当の子供ができたら どうするの!?」

「それは…。」

「そしたら私なんて 「いらない」って言われちゃうじゃない!」

「それは…。それは…。」

「そこらへんのこと 取材して来て!」

下にききにいくポスト。

「…って ボンビが。」

「たとえ僕達に子供ができたとしても

 誓って 分け隔てなく愛するよ。」

「ハァ ハァ…。

 …だってさ。」

「私 ホラー映画が好きなことまだジョリピに言ってなかったの。

 それでもいいか 聞いて来て!」

「ゾンビ…あっ じゃなくて ボンビ。」

「聞いて来て!」

「ハァ ハァ ハァ…。

 …って言ってるんですけど。」

「それなら 部屋を真っ暗にして

 みんなで ワ〜キャ〜騒ぎながら見ればいい。」

「ハァ ハァ…。」

ポストお疲れ。

「誕生日には お菓子の家に入ってず〜っと食べるの。

 それが夢なの 叶えられる!?」

「ハァ〜ったく 何なんだよ ボンビの奴。」

部屋の外からブラピの声がしました。

「いいかげんにしないか!

 そんな わがままを言って何がしたいんだ?

 試してでもいるのか?

 不満があるなら目を見て言えばいい

 僕は 全部聞く

 家に来たくないっていうならはっきり そう言えばいいんだ

 もう うんざりだ」

「待ってくださいボンビは ちょっと動揺して…」

「そうです 決して あの子はそんなに悪い子じゃないんです」

「悪いけど帰る

 僕らだって これまでたくさん悩んで考えて来たんだ

 男の子を望んでいたのも本当だ

 でも あの子の思いを受けて決断した

 なのに からかわれているなら
 
 侮辱するなら 帰る」

「待って!」

「行かないで!」

思わず部屋から飛びだすボンビ。

「な〜んちゃって」

ブラピがいました。

「私…。」

「うん。」

「私なんかより 他に…。」

「うん。」

「男の子じゃないし…。」

「うん。」

「よく食べるし…。」

「うん。」

「もっとあなた達に ふさわしい人が…。」

「嫌だ。」

「えっ?」

「君がいい。

 君じゃなきゃ 嫌だ。

 優衣子。

 君が欲しい。

 約束するよ。

 優衣子を 幸せにするって。

 だから 優衣子も約束してくれるかい?

 僕達を 幸せにするって。」

「どうしたら…。」

「いつも 笑顔でいてくれればいい。」

「うん。」

ボンビをしっかりだきしめるブラピ。

「それで決まりだ。

 これで決まりだ。」

ブラピに抱っこされておりてきたボンビ。

「よいしょ。」

「あの〜…。
 
 生で やってもいいですか?」

「あぁ?」

「ああ。」

「さぁ 皆さんも ご一緒に!

 せ〜の…。

 ジョリピ〜〜!」

「チッ。」

ロッカーも叶までいっしょにやってくれたw

食卓にはオツボネとポストだけ。

「寂しくなっちゃったわね。

 1人減り 2人減り…。

 ポスト。

 私もね 出て行くの。」

「えっ?」

「看護学校の寮。」

「オツボネ 看護師さんになるの?」

「うん。

 コスプレ 似合いそうでしょ?」

「まぁね。」

「フフフ…。
 
 ごめんね ポスト 1人 残して。」

「私も出て行くんだ。」

「えっ?」

「担任の先生のとこ

 私と同い年の娘さん踏切の事故で亡くしちゃって」

「ポスト…」

「あっ 誤解しないで。

 別に 同情して行こうってんじゃないから。

 先生は もちろん優しいし

 何よりその奥さんのこと 好きなんだ。

 黒い瞳いっぱいに私が映ってるととっても嬉しい。」

「そう。」

「私も幸せになる。

  絶対 幸せになってやる。」

瞳に髪をとかしてもらうポスト。

「愛 下ろした髪も似合うね。」

「ホント?」

「うん。女の子らしくなる。
 
  優しい女の子の顔になる。」

また様子がおかしい。

「どうしたの?」

「今… 声が聞こえた。」

「えっ?」

「愛の声が聞こえた。」

「何言ってるの?私 ここにいるじゃない。

 ほら また…。

  「ママ」って…。」

「疲れたのかな? もう休んだほうがいいんじゃない?」

「ええ…。

 そうね…。」

コガモの家にもどってきたポストに
夕食をだしてくれるロッカー。

「いらないって言ったのに。

  分かったよ 食うよ。

 食えばいいんだろ。」

泣きだすポスト。

「ロッカー…。

 苦しいよ…。

 人を好きになるって…。

 こんなに苦しいの?

 自分が自分でなくなっちゃうよ。

 何言ってんだろ…。

 私は それを選んだのに。

 自分じゃなくなってあの子になる。

 愛に…。」

ポストのそばにすわってくれるロッカー。

ポストのことを思い出しながら
コガモの家をめざすドンキ。

「本当のママが自分を愛してくれる…

 それ以上の幸せって何なんだよ!?

 明日…ママが…いなく…」

同じくピア美。

「ドンキ!」

「だったら 私は好きにならない」

「ポスト…」

「お前のほうが大事だ」

そしてボンビも。

「ドンキ!」

「ボンビ。」

「ごめん 遅れた?」

「ううん。行こう。」

「うん。」

「ちょっと 泣いてもいいかな?」

「ああ もちろんさ」

叶とロッカー。

「婚約 解消されたの。

 そりゃ そうよね。

 専業主婦になるって家庭に入って

 良き妻 良き母になるって約束したんだから。

 前に 私達に守るものは何かって話したわよね。

 プライド。

 何も持たない私達に唯一 残されたものが それ。

 冗談じゃ ない。

 私達はかわいそうなんかじゃ ない。

 でも それって… プライドって自分自身でしか守れない。

 そう思わない? ロッカー。」

「愛…。」

「愛してたんじゃないのかって?

 そうね…。

 正直愛って何なのかすらまだ分からないのかもしれない。

 揺るぎない自分ができてからでいい母親になるのは。

 じゃないと…。」

ロッカーが手をさしだしその手を握る叶。

「これだけでも 前進してるわよね…。」

そこへやってきたドンキとピア美とボンビ。

「あなた達 どうしたの?」

植物園にきているポスト。

「ママ! こっち こっち!

 早く〜!」

「待って。

 ねぇ 愛 そんなに急がないで!」

赤い花をみて踏切のそばにおちている
赤い靴を思い出し発作をおこす瞳。

「ハァ ハァ…。」

「ママ!」

コガモの家で魔王に訴えるドンキたち。

「ポストは 先生の娘さんの代わりなんです。」

「どういうこと?」

「踏切の事故で亡くしたらしい。」

「知ってたんですか?」

「ああ。」

「それなのに どうして?」

「あいつが望んだ。

 お前達と同じようにあいつが自分で選んだ。

 違うか?」

「それは…。」

「言葉は悪いけど理想的な環境なのかもしれない。

 親と子がお互いをいたわり合える。」

「その通りだ。

 「自分が必要だとされる場所に行きたい」。

 あいつらしいじゃないか!」

「確かに ポストらしいです。

 自分のことは置いておいても

 誰かのためになるならって。」

「そうだよ いっつも私達のために。

「うん。」

「だったら いいだろ!

 問題ないだろ!

 何なんだ? お前らは。

  自分達は それぞれ幸せが見えて来たから

 あいつだけ 何だかふびんにでも見えんのか?
 
 帰れ!

 お前ら それぞれ自分の居場所に帰るんだ!」

「愛…。」

「奥さんは ショックで子供の死を認められなくて

 ポストに自分の娘さんを重ねているんです!」

「だから愛ちゃんという名前で返事をして。
 
 娘そのものになろうとしている。」

「施設長…。」

「それでも…あいつが望んだことだ。

  自分を消してもいい。

 それだけ その母親を好きになったんじゃないのか?」

「そうかもしれませんけど…。」

「あいつなりに初めて つかもうとしてる

 幸せなんじゃないのか!?形は どうであれ!」

「そんなの私だったら耐えられない!」

「お前は あいつじゃ ない!

 ひとの幸せを自分の尺度で測るな!」

「だけど ポスト…。」

「自分で そう名乗ることにあいつは 疲れたんじゃないのか?」

「施設長…もしかして 「コガモ」を閉鎖するおつもりですか?

 あなた自身 とっても疲れて…。」

「そうだよね。

 ポストは誰の言うことも聞かない。

 ずっと 1人だったから…。」

「でも 私 怖い。

 何だか…ポストが壊れちゃいそうで。」

車ででかけようとする魔王の前にたち
とめるロッカー。

「何だ?」

ポストのヘアゴムをわたしました。

「そんなもん… もういらん。

 いいから どけ!」

「戻ります。」

「あっ?」

「あなたが言えば…。」

「そんなわけないだろう!

 あいつは誰よりも俺に逆らって…。」

「産んだのが親じゃ ない。」

「それがどうした?」

「赤ちゃんから…。

 育てたのは あなただ。

 だから あの子は…あなたに よく似てる。

 とてもよく。」

「あいつが決めたんだ!!」

瞳とポストが帰ってくると魔王たちがいました。

「ただいま〜」

「ただいま〜」

「あら お客さん?」

「ああ 前のマンションの買い手がようやくついて。」

「あっ お茶入れましょうか?」

「お構いなく。

 私達 すぐに引き揚げますので。」

「そんな お気になさらず。」

「あっ 私がやるから。

 ママ 疲れたでしょ?2階で休んだら?」

「大丈夫よ これくらい。」

「 ありがとうございました手続きは以上で終了になります。」

「こちらこそ わざわざありがとうございました。」

「お嬢さんの…遺影は どちらに?」

「えっ?」

「この間の 事故のことをお聞きして線香の一本でも。」

「事故…。」

「なっ…。」

書類をくしゃくしゃにする魔王。

「この契約は やめだ!」

「魔王…?

 何すんだよ!?」

「帰るぞ。」

「バカ野郎! なんてことを…。」

「施設長。」

「ふざけんなよ あんた!」

「あぁ!うっ。

  愛! 愛! 愛…。」

瞳の様子がまたおかしくなりました。

「何するんですか!?」

「その子は…あんたの子供ではない。」

「何言ってるの?

 あなた!」

「やめてください! 妻は…。」

「いいか よく聞け。

 子供を壊すぐらいなら大人が壊れろ!

 その子はあんたの子供じゃ ない!!

 気持ちは分かる。

 俺も 自分の息子を死なせてしまった。

 妻は苦しみ それを癒やすのに長い長い時がかかった。

 ゆっくりでいい。

 ゆっくりでいいんだ。

 やがて 時が…。

 この子は私の施設にいる子供です。

 親の顔を知らない。

 もしかしたら そのことが あなたの中

 で亡くなった お嬢さんと不思議なことに

 重ねやすくしてしまったのかもしれない。

 でも 違和感はある。

 当然です。

 それは やはり無理があるからです。」

「私…。」

「あなたはそのことに気付いている。

 時々現実に戻るんじゃありませんか?」

「私は…。」

「この子は あなたの顔色ばかりうかがっていた。

  片時も目を離さず。

 それは この子自身がそれを感じておびえているからです!」

「違う…。」

「この子も あなたを求めた。

 あなたを 本当のママのように心から求めた!」

「やめろ。」

「愛という あなたのお嬢さんそのものに成り切ろうと!

 よく見てください。

 もう一度 よく見て!

 この子は あなたの娘ですか?」

「ママ…。」

「違う…。」

「ママ…。」

「違います…。」

「ママ〜!」

「ごめんなさい…。」

泣きだすポスト。

「ママ〜!!」

「ごめんなさい。

 ごめんなさい…。」

泣きながらあやまる瞳。

「どうして…。」

コガモの家をでていくオツボネ。

「じゃあ ロッカー 行くね。

 お世話になりました!

 じゃ。」

そこへ叶がやってきました。

「水沢さん…。」

「どこ行くの?」

「どこって…もう 私 18になるから。」

「行く当ては あるの?」

「はい。看護師を目指して その寮に…。」

「ここから通えばいいじゃない。」

「えっ?」

「施設長から 言づてを頼まれたわ。

  「もらい手がつかなかったら

  ここで引き取るしかないだろ」。

 以上よ。」

「いていいの? 私…。

 ずっと ここに…。」

オツボネのかばんを持って中にはいるロッカー。

魔王とポスト。

「夕日がキレイだな。」

「ふざけんな! 一体 何なんだ…。

 何で こんな…。」

「仕方ないだろ。」

「何が仕方ないんだよ!

 せっかく 私だって 幸せを…。

 幸せを…。

 何で 邪魔したんだよ!!」

「うるさい!!

 いいか?

 一度しか言わないから よく聞け。

 寂しい。」

「えっ?」

「お前が いなくなると俺が寂しいんだ!

 お前は…愛という名前じゃ ない。

 お前は…。

 俺の娘だ。

 娘だ。」

魔王に抱きついて泣くポスト。

そしてふたりで遊園地へ。

「手放された子供は辛いよね」

「手放した親も後悔して生きなくちゃならない」

「どうしたら いいのかな?」

「それを考える

 ず〜っと考える」

「私も考える」

「みんなで考えるんだ」

「フッ カッコいい〜」

「チッ」

机の上におかれたポストと魔王が
いっしょにとったプリクラに書かれた名前は
パパとキララ。

ポストの本当の名前はキララ。




ものすごくきれいなハッピーエンド。

魔王は妻に戻ってもらうことが叶わなかったけど
いずれもっと傷が癒えたら・・。

コガモの家の子たち、みんな幸せになりました。
ロッカーとオツボネもここが居心地いい。
オツボネはここから看護師になればいいし
ロッカーはおいしいご飯つくってくれるのに必要。
ポストと魔王が遊園地いってプリクラとるとか
最初からは想像つかない場面でしたが
赤ちゃんのときからポストを育てたってことは
魔王がおむつをかえたりお風呂にいれたり
抱っこしてあやしたり・・したのかとおもうと
ちょっと萌える。
三上博史かっこよすぎた。

これはこれでよかったけど抗議がこなかったら
本当はこうなるはずだった明日ママって
どんなだったのかもみてみたいです。


ポスト  芦田愛菜
ドンキ   鈴木梨央
ボンビ   渡邉このみ
ピア美   桜田ひより
ロッカー 三浦翔平
水沢 叶 木村文乃
オツボネ 大後寿々花
東篠祐樹 城田優
佐々木香織 鈴木砂羽
佐々木友則  三上博史




2014.03.13 Thursday 09:57 | comments(0) | trackbacks(6) | 
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明日、ママがいない
クサくて疲れますわ。
| Akira's VOICE | 2014/03/13 10:56 AM |
明日、ママがいない (第9話 最終回・3/12) 感想
日本テレビ『明日、ママがいない』(公式) 第9話 最終回『私の名前を呼んで…最後までありがとう』の感想。 ドンキ(鈴木梨央)とピア美(桜田ひより)は新たな一歩を踏み出し、ボンビ(渡邊このみ)も養子縁組が決まる。一方、ポスト(芦田愛菜)は毎日のよ
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2014/03/13 11:20 AM |
明日、ママがいない 第9話(最終話) 感想
第9話 あらすじ みんなしあわせ〜〜 ドンキもピア美もボンビも次々に幸せENDでした。 水沢さんがまさかの美人すぎる市議〜に挑戦するとは思いませんでしたがねww 途中で路線 ...
| なんでもあり〜な日記(カープ中心?) | 2014/03/13 11:58 AM |
明日、ママがいない #09 最終回
『私の名前を呼んで…最後までありがとう』
| ぐ〜たらにっき | 2014/03/13 12:40 PM |
【 明日、ママがいない 】第9話 最終回 感想
一度しか言わないからよく聞け。 寂しい。 お前がいなくなると俺が寂しいんだ! お前は…愛という名前じゃない。 お前は… 俺の娘だ。 明日、ママがいない 第9話(最終回)     ポストは相変わらず先生の家に通っていた。 「ママ」「愛」
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2014/03/13 10:12 PM |
「明日、ママがいない」ママがいない里子の現実の先に愛情の大切さを教えられポストは魔王の里子としてオツボネとロッカーと一緒に暮らしていく事になった
「明日、ママがいない」最終話はドンキが川島夫妻との縁組が決まり、ポストは朝倉家に通って瞳との親子になり切った関係を続けていた。そんな中ピア美は実の父親と一緒に暮らす事 ...
| オールマイティにコメンテート | 2014/03/13 11:37 PM |